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夏休みの終わりに
日常って何? その3だよ!
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「はぁ、はぁ……」
「はぁ~」
私と美代ねぇは、ぐったりと力が抜けるように抱き合った。
「でも美代ねぇとこうして愛し合うの久しぶりだね」
「うん、ほんとミーちゃんエキスすっからかんだったよ」
「補充できた?」
「いくらかはね。でもまだ足りないかなぁ」
「マジ! でもさぁ、今日の夕飯の買い物にも行かないといけないんだよねぇ」
「何にもないの?」
「んー、人参と玉ねぎは発見したんだけど。あとはビールとワインが冷蔵庫を占領している」
「なははは、それはそれは」
「あのぉ、お二人は何とかご満足のようですけど……あれだけ見せつけられて、私はお預けですか」
「えーと、マーちゃん。お預けと言う訳じゃないんだけど。やっぱしたい?」
「したいです」
はっきり言うようになったなぁ、真由美。
「でも亜美とお買い物も行きたいです」
おい、どっちなんだ?
「と、いう事で、お楽しみは後にします。ねぇ亜美、今晩じっくりと楽しみましょ」
ああ、こりゃ、今晩真由美の事相当可愛がらないと満足しないなぁ。
「ねぇ、亜美! 何で無表情なのよ」
「あ、いや、何でも……買い物行こうか」
「うん、パンティーは替えてね。もう濡れていたんでしょうから」
「あ、はい………」
ああ、なんか尻にしかれている旦那の気持ちが良く分かるわ。
「ほへぇ、あのマーちゃんがミーちゃんの事ちゃんとリードしている。成長したねぇ」
「そうでもないすよ。だって、こうでもしてないと私、自分でしちゃいそうなんですもの」
「なはは、それはごめんね。それじゃ、私はお仕事の続きしよっかなぁ。なははは」
「それじゃお買い物行ってきま――す」
「ごめん真由美」
「なんのことぉ―?」
やっぱ怒っている。なぐさめなくちゃ……これですねられると手に負えなくなりそうな気がする。それが怖いわ。
「さっきはさぁ美代ねぇ突然私を求めちゃったから」
「前はよくあったの?」
「……あったよ。学校から帰ってきたら有無を言わさずそのまま抱かれたり」
「それでも亜美嫌がらなかったんでしょ」
「……うっ、無理やりじゃないから、私も美代ねぇとはいつもしたいと思っていたから」
「意外と喜んでいたのね」
「ま、まぁね」
「そ、かぁ……でもいいんだぁ。こうして亜美と一緒にお買い物もできるし、二人っきりでイチャイチャも出来るし、セックスだけを求めてなんか私いないもん」
そっと真由美の手を握る。
ポット顔を少し赤くする真由美。
それだけでもう十分だよ。その顔はそう言っているように見えた。
「ねぇ人参と玉ねぎあったけど。後何買うの?」
「どうしよう、献立考えてから出るつもりだったんだけど、何も考えていないよ」
「じゃぁ行き当たりばったり?」
「そうなるかなぁ」
ん? 背後に何か視線を感じる。
さっ、と隠れ、電柱の後ろからじっと私たちを見つめる視線。
「ねぇ真由美、つけられている私たち」
「嘘!」
真由美の握る手が強くなるそして、私の体にぴったりと自分の体をくっつけた。
少し真由美の体が震えている。
もしかしたら、あの時の事を思い出してしまったんだろうか。
私があの事件にまきこまれて、まだほんの数日しかたっていない。あの時の恐怖は、まだこの脳裏からは消えていない。
それは真由美も同じだった。
「どうする?」
「……」
下を俯いて、今にも泣きそうな顔をする真由美。
真由美の手を強く握り返した。
そして後ろを振り向く……。
頭隠して尻隠さずということわざが思わず浮かんできた。
電柱の影から見えるその姿。
あれは絶対に沙良ちゃんだ。
「ねぇ真由美、後ろに沙良ちゃんがいるんだけど……多分さぁ、驚かせようとしているんじゃないかなぁ」
「沙良ちゃん? そうなの」ちょっと真由美も後ろを見て
「うふふ、あれ、沙良ちゃんね。可愛い」
そう言いながら真由美が私の体にもっと密着してきた。
「うぬぬぬ、亜美ねぇさんも、真由美ねぇさんもイチャイチャしちゃって、沙良も混ぜてほしい! ンもう混ざってやる」
「見せつけてやっちゃおうよ」
「どんな反応するんだろうね」
「まったく沙良ちゃんも素直じゃないんだから」
な、なにあれ!、こんなに人通りがあるのにあの二人、あんなにもべっとりとしてるじゃないの。
周りの人たちさりげなく注目してるんだけど。
そ、その中に私が乗り込んでいくの? いけるの沙良? いいや、行くんだ! 私の亜美ねぇさんを真由美ねぇさんだけに独占されちゃ困るんだよね。
でもさぁ、私の一番はやっぱ美代おねぇ様なんだけど。
けどさぁ、亜美ねぇさん……ああああああ、っもう。
気になっちゃうし、真由美ねぇさんに妬けちゃう。
そ、そりゃ分かりますわよ、お二人がとっても愛し合っているの。
でもねぇ……、私も愛しちゃったみたいなんだもの、亜美ねぇさんの事。
「あのぉ、もしもしぃ……沙良ちゃん」
「はいはい、分かっていますわよ。亜美ねぇさん。私が亜美ねぇさんの事愛していることくらい……ん!」
「なはは、沙良ちゃん私の事愛してくれちゃってるんだ」
「え、ええええええええっと……ですねぇ。え! え! 亜美ねぇさん」
「さっきから一人でずっとぶつぶつ言ったねぇ」
「あのぉ、どこから聞いていらっしゃったんですか?」
「ほとんど全部かなぁ」
耳の先まで真っ赤な顔になった沙良ちゃん。
物凄く可愛い。
「ええ、沙良ちゃんも亜美の事愛しちゃたのぉ」
真由美がわざとらしく言う。
「うっ、うううう。いけませんか真由美ねぇさん。好きになっちゃったんだもん。どうしようもないじゃありませんか」
「お、開き直ったな」
「もう亜美ねぇさん助けてください」
「はいはい、沙良ちゃん……ありがとう」
沙良ちゃんをぎゅっと抱きしめてやった。周りの目なんか気にしない。
「あうぅ―――」
声にならない声? なんか沙良ちゃんから魂が抜けていくようなそんな感じの声が耳元でした。
「もう、私、幸せですぅ……亜美ねぇさんのこの香り、私の精神安定剤になっちゃいますぅ」
なはは、さすが美代ねぇ命の沙良ちゃん。美代ねぇに似て来たなぁ。
「落ち着いた沙良ちゃん」
「はぁ―――ぃ。落ち着きましたですぅ」
「それは良かった。それじゃ、お買い物一緒に付き合ってね」
「はぁぁぃ。喜んでお供致しますぅ。亜美ねぇ様」
おッとついに亜美ねぇ様になった。ねぇ様はやめさせよう。こっちが恥ずかしいよ。
「手、繋いでもらってもいいですか亜美ねぇ様」
「いいけどねぇ様は恥ずかしいから美代ねぇにだけにしてくれると嬉しいなぁ」
「そうでしたか、それじゃ亜美ねぇさん」
柔らかい小さな手をそっと握ってやった。
ふっとほほ笑んだ、沙良ちゃんの顔がなんともいじらしくて可愛い。
「それじゃ、反対側は私が握ってあげる」
真由美が沙良ちゃんの手を握って、三人並んで歩きだした。
「亜美ねぇさん、あれから体の方大丈夫なんですか?」
「うん、もう大丈夫。なんともないよ、沙良ちゃんにも心配させたね」
「……も、元を言えば、私のせいでもあるんですから……」
「それは違うよ沙良ちゃん。自分を責めないで、沙良ちゃんは自分の事を捨ててまで私を守ろうとしてくれたんだもん。
その気持ちはしっかりと受け止めているから」
「そんなぁ、私の事なんて亜美ねぇさんが無事であればそれでいいんです」
本当にこの子は内面は優しい子。
年は一つ下だけど、何だろうもっと年の離れた感じの妹のように感じる。
始めは、いろいろあったけど……!
でも、いい子だよ私も愛してる沙良ちゃん。
スーパーに着いて
「なんだか懐かしいです。このスーパー」
「ほんとにね。あの時はあの暑い中良く我慢してたわね」
「だって、だって」
恥ずかしそうに沙良ちゃんがカートを引き出してかごを乗せた。
「だってあの時も、物凄く恥ずかしかったんですよ。本当は」
そう言いながら先にお店の中に入っていった。
私と真由美は顔を見合わせながら……くすっと笑った。
「ところでさぁ、本当に今晩何にしようかなぁ」
「今晩のお夕食は 亜美ねぇさんの手料理ですか?」
「まぁねぇ、いつもの事だけど……」
ちらっと真由美を見ると
「私も手伝うって言ったじゃない!」
「はいはい分かってます。でもどうしようかなぁ。冷蔵庫にあった人参と玉ねぎは使い切りたいしなぁ」
真由美がちょっと考え込んで
「ねぇ、ねぇ、酢豚って言うのはどうかなぁ」
「酢豚かぁ、いいかも。人参と玉ねぎも使うし、そうだ大皿に盛り付けてみんなで酢豚食べるのもいいかもね」
「やったぁ、酢豚私大好物ですぅ」
沙良ちゃんが喜びながら言う。
「それじゃ今晩の夕食は酢豚に決定! それじゃ食材集めよう」
なんかいいなぁ。こうして三人での買い物。
夏休み前までは考えられなかったことだ。
「ところでさぁ、酢豚にパイン入る派? それとも入れない派?」
真由美がすぐに
「えっ、酢豚にパイン? 入れないでしょう。何であんな甘いの入れなきゃいけないの?」
「ええええ! 酢豚にパインは欠かせませんわよ。あの甘酸っぱさが酢豚の命ですから」
おいおい、意外なところで意見が別れてしまったぞ。
「パインは入れます!」
「パインは入れません!」
こりゃ、どっちも引きそうにないなぁ。
酢豚……恐るべし!
「はぁ~」
私と美代ねぇは、ぐったりと力が抜けるように抱き合った。
「でも美代ねぇとこうして愛し合うの久しぶりだね」
「うん、ほんとミーちゃんエキスすっからかんだったよ」
「補充できた?」
「いくらかはね。でもまだ足りないかなぁ」
「マジ! でもさぁ、今日の夕飯の買い物にも行かないといけないんだよねぇ」
「何にもないの?」
「んー、人参と玉ねぎは発見したんだけど。あとはビールとワインが冷蔵庫を占領している」
「なははは、それはそれは」
「あのぉ、お二人は何とかご満足のようですけど……あれだけ見せつけられて、私はお預けですか」
「えーと、マーちゃん。お預けと言う訳じゃないんだけど。やっぱしたい?」
「したいです」
はっきり言うようになったなぁ、真由美。
「でも亜美とお買い物も行きたいです」
おい、どっちなんだ?
「と、いう事で、お楽しみは後にします。ねぇ亜美、今晩じっくりと楽しみましょ」
ああ、こりゃ、今晩真由美の事相当可愛がらないと満足しないなぁ。
「ねぇ、亜美! 何で無表情なのよ」
「あ、いや、何でも……買い物行こうか」
「うん、パンティーは替えてね。もう濡れていたんでしょうから」
「あ、はい………」
ああ、なんか尻にしかれている旦那の気持ちが良く分かるわ。
「ほへぇ、あのマーちゃんがミーちゃんの事ちゃんとリードしている。成長したねぇ」
「そうでもないすよ。だって、こうでもしてないと私、自分でしちゃいそうなんですもの」
「なはは、それはごめんね。それじゃ、私はお仕事の続きしよっかなぁ。なははは」
「それじゃお買い物行ってきま――す」
「ごめん真由美」
「なんのことぉ―?」
やっぱ怒っている。なぐさめなくちゃ……これですねられると手に負えなくなりそうな気がする。それが怖いわ。
「さっきはさぁ美代ねぇ突然私を求めちゃったから」
「前はよくあったの?」
「……あったよ。学校から帰ってきたら有無を言わさずそのまま抱かれたり」
「それでも亜美嫌がらなかったんでしょ」
「……うっ、無理やりじゃないから、私も美代ねぇとはいつもしたいと思っていたから」
「意外と喜んでいたのね」
「ま、まぁね」
「そ、かぁ……でもいいんだぁ。こうして亜美と一緒にお買い物もできるし、二人っきりでイチャイチャも出来るし、セックスだけを求めてなんか私いないもん」
そっと真由美の手を握る。
ポット顔を少し赤くする真由美。
それだけでもう十分だよ。その顔はそう言っているように見えた。
「ねぇ人参と玉ねぎあったけど。後何買うの?」
「どうしよう、献立考えてから出るつもりだったんだけど、何も考えていないよ」
「じゃぁ行き当たりばったり?」
「そうなるかなぁ」
ん? 背後に何か視線を感じる。
さっ、と隠れ、電柱の後ろからじっと私たちを見つめる視線。
「ねぇ真由美、つけられている私たち」
「嘘!」
真由美の握る手が強くなるそして、私の体にぴったりと自分の体をくっつけた。
少し真由美の体が震えている。
もしかしたら、あの時の事を思い出してしまったんだろうか。
私があの事件にまきこまれて、まだほんの数日しかたっていない。あの時の恐怖は、まだこの脳裏からは消えていない。
それは真由美も同じだった。
「どうする?」
「……」
下を俯いて、今にも泣きそうな顔をする真由美。
真由美の手を強く握り返した。
そして後ろを振り向く……。
頭隠して尻隠さずということわざが思わず浮かんできた。
電柱の影から見えるその姿。
あれは絶対に沙良ちゃんだ。
「ねぇ真由美、後ろに沙良ちゃんがいるんだけど……多分さぁ、驚かせようとしているんじゃないかなぁ」
「沙良ちゃん? そうなの」ちょっと真由美も後ろを見て
「うふふ、あれ、沙良ちゃんね。可愛い」
そう言いながら真由美が私の体にもっと密着してきた。
「うぬぬぬ、亜美ねぇさんも、真由美ねぇさんもイチャイチャしちゃって、沙良も混ぜてほしい! ンもう混ざってやる」
「見せつけてやっちゃおうよ」
「どんな反応するんだろうね」
「まったく沙良ちゃんも素直じゃないんだから」
な、なにあれ!、こんなに人通りがあるのにあの二人、あんなにもべっとりとしてるじゃないの。
周りの人たちさりげなく注目してるんだけど。
そ、その中に私が乗り込んでいくの? いけるの沙良? いいや、行くんだ! 私の亜美ねぇさんを真由美ねぇさんだけに独占されちゃ困るんだよね。
でもさぁ、私の一番はやっぱ美代おねぇ様なんだけど。
けどさぁ、亜美ねぇさん……ああああああ、っもう。
気になっちゃうし、真由美ねぇさんに妬けちゃう。
そ、そりゃ分かりますわよ、お二人がとっても愛し合っているの。
でもねぇ……、私も愛しちゃったみたいなんだもの、亜美ねぇさんの事。
「あのぉ、もしもしぃ……沙良ちゃん」
「はいはい、分かっていますわよ。亜美ねぇさん。私が亜美ねぇさんの事愛していることくらい……ん!」
「なはは、沙良ちゃん私の事愛してくれちゃってるんだ」
「え、ええええええええっと……ですねぇ。え! え! 亜美ねぇさん」
「さっきから一人でずっとぶつぶつ言ったねぇ」
「あのぉ、どこから聞いていらっしゃったんですか?」
「ほとんど全部かなぁ」
耳の先まで真っ赤な顔になった沙良ちゃん。
物凄く可愛い。
「ええ、沙良ちゃんも亜美の事愛しちゃたのぉ」
真由美がわざとらしく言う。
「うっ、うううう。いけませんか真由美ねぇさん。好きになっちゃったんだもん。どうしようもないじゃありませんか」
「お、開き直ったな」
「もう亜美ねぇさん助けてください」
「はいはい、沙良ちゃん……ありがとう」
沙良ちゃんをぎゅっと抱きしめてやった。周りの目なんか気にしない。
「あうぅ―――」
声にならない声? なんか沙良ちゃんから魂が抜けていくようなそんな感じの声が耳元でした。
「もう、私、幸せですぅ……亜美ねぇさんのこの香り、私の精神安定剤になっちゃいますぅ」
なはは、さすが美代ねぇ命の沙良ちゃん。美代ねぇに似て来たなぁ。
「落ち着いた沙良ちゃん」
「はぁ―――ぃ。落ち着きましたですぅ」
「それは良かった。それじゃ、お買い物一緒に付き合ってね」
「はぁぁぃ。喜んでお供致しますぅ。亜美ねぇ様」
おッとついに亜美ねぇ様になった。ねぇ様はやめさせよう。こっちが恥ずかしいよ。
「手、繋いでもらってもいいですか亜美ねぇ様」
「いいけどねぇ様は恥ずかしいから美代ねぇにだけにしてくれると嬉しいなぁ」
「そうでしたか、それじゃ亜美ねぇさん」
柔らかい小さな手をそっと握ってやった。
ふっとほほ笑んだ、沙良ちゃんの顔がなんともいじらしくて可愛い。
「それじゃ、反対側は私が握ってあげる」
真由美が沙良ちゃんの手を握って、三人並んで歩きだした。
「亜美ねぇさん、あれから体の方大丈夫なんですか?」
「うん、もう大丈夫。なんともないよ、沙良ちゃんにも心配させたね」
「……も、元を言えば、私のせいでもあるんですから……」
「それは違うよ沙良ちゃん。自分を責めないで、沙良ちゃんは自分の事を捨ててまで私を守ろうとしてくれたんだもん。
その気持ちはしっかりと受け止めているから」
「そんなぁ、私の事なんて亜美ねぇさんが無事であればそれでいいんです」
本当にこの子は内面は優しい子。
年は一つ下だけど、何だろうもっと年の離れた感じの妹のように感じる。
始めは、いろいろあったけど……!
でも、いい子だよ私も愛してる沙良ちゃん。
スーパーに着いて
「なんだか懐かしいです。このスーパー」
「ほんとにね。あの時はあの暑い中良く我慢してたわね」
「だって、だって」
恥ずかしそうに沙良ちゃんがカートを引き出してかごを乗せた。
「だってあの時も、物凄く恥ずかしかったんですよ。本当は」
そう言いながら先にお店の中に入っていった。
私と真由美は顔を見合わせながら……くすっと笑った。
「ところでさぁ、本当に今晩何にしようかなぁ」
「今晩のお夕食は 亜美ねぇさんの手料理ですか?」
「まぁねぇ、いつもの事だけど……」
ちらっと真由美を見ると
「私も手伝うって言ったじゃない!」
「はいはい分かってます。でもどうしようかなぁ。冷蔵庫にあった人参と玉ねぎは使い切りたいしなぁ」
真由美がちょっと考え込んで
「ねぇ、ねぇ、酢豚って言うのはどうかなぁ」
「酢豚かぁ、いいかも。人参と玉ねぎも使うし、そうだ大皿に盛り付けてみんなで酢豚食べるのもいいかもね」
「やったぁ、酢豚私大好物ですぅ」
沙良ちゃんが喜びながら言う。
「それじゃ今晩の夕食は酢豚に決定! それじゃ食材集めよう」
なんかいいなぁ。こうして三人での買い物。
夏休み前までは考えられなかったことだ。
「ところでさぁ、酢豚にパイン入る派? それとも入れない派?」
真由美がすぐに
「えっ、酢豚にパイン? 入れないでしょう。何であんな甘いの入れなきゃいけないの?」
「ええええ! 酢豚にパインは欠かせませんわよ。あの甘酸っぱさが酢豚の命ですから」
おいおい、意外なところで意見が別れてしまったぞ。
「パインは入れます!」
「パインは入れません!」
こりゃ、どっちも引きそうにないなぁ。
酢豚……恐るべし!
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