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ドール 姉妹の団結
ドール 姉妹の団結 その13 沙良の危機ACT12
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「真由美!」
駆けつけた尚子さんにしっかりと抱きしめられる真由美。
涙が止まらない。
真由美の体はずっと震えていた。
尚子さんは美代ねぇにすぐに電話をかけ。
「今真由美と合流したわ。亜美ちゃんの姿はない……とにかくそっちに戻るから」
「わかった、気を付けて。これから彼方に連絡するから」
「うん……最悪のケースだけは……」
尚子さんはその先の言葉が出なかった。
「美代どうした。ごめん急ぎじゃなかったら後にしてくれないか、今父さんの所にいるんだ」
「……彼方。……彼方、ミーちゃんがいなくなった」
「え! それは……ど、どう言う事なんだ。美代おい、しっかりしろ!」
「ミーちゃんが居なくなぁっちゃったよぉぉ!」
「居なくなったって、……分かった俺もすぐに社に戻る。美代お前たちも来てくれないか」
「わかった……でも私だけ。私だけ行くわ」
「迎えを出す」
「ええ、お願い」
「すみません父さん、せっかく時間をいただいたのに、社に戻らなければいけなくなりました」
「どうした雅久。何かトラブルか」
「……美代の妹が、亜美ちゃんが姿を消したそうです。
詳細はまだわかりませんが、もしかしたらエリックが絡んでいる可能性も考えられます」
「うむ……、まずは座れ雅久、警察にはもう連絡は入れたのか?」
「まだのようです」
「それなら、まずは相手側の動きを見てみるべきだろう」
「しかし、もし亜美ちゃんの身に何か起きれば、手遅れにはしたくない」
「確かにそうだが、一番怖いのは、エリックが絡んでいても、そうでなくても、ことを荒立てれば、相手の思うつぼだという事だ。
うかつにこちらが動けば、犯人がどんな行動に移るかが一番懸念される事態だ。こちらでも、手は尽くす。協力は惜しまん、全力でお前をサポートする」
「ありがとうございます、父さん」
「雅久、今が一番の正念場だ。頑張れ」
「はい、父さん。それでは失礼いたします」
彼方のスマホが鳴る
「麻美君か、どうした」
「社長、先程から、社の株が買われ続けています。すでに15%の株式が買われております」
「何! 大元はどこだ」
「複数社同時ですが、ほとんどがトマース財団経由です」
「ちきしょうエリックか。なんとしても買い戻させろ!」
「かしこまりました」
「それから、亜美ちゃんが行方不明になった。このタイミングだ、多分エリックが裏で糸を引いている可能性がある。
俺もすぐに社に帰る、何かあったら連絡を。それと美代に迎えの車を回してくれ、とにかくすべてが緊急事項だ」
「了解しました。ではご到着お待ちいたしております」
ダブルパンチとは……どちらもエリックの奴だろう。
しかも亜美ちゃんを誘拐までするとは……だが、今はまだすべてがエリックの仕業だという確証はない。
もし、こちらからエリックに刺激を与えれば、それこそ彼奴の想うツボだ。
父さんの言う通りかもしれない。
しかしどうしたらいいんだ!!。
「さぁて、どうする? 彼方。お前はこの状態をどう乗り切るんだろうね。
くくくっ、面白くなってきたなぁ。彼方ようぉ、お前の顔を今見てみたいよ」
エリックのスマホにメッセージの着信音が鳴った。
「おい、この子本当に俺たちの好きにしていいのか? 確かこの前のイベントでドールて言うコスプレしていた子なんだろ。たまんねぇよ!」
送られてきた画像。そこには、手錠を嵌められ足が地上に着くか着かないくらいかギリギリの所で中釣りにされている亜美の姿が映し出されていた。
「おっとこれはまた、エグイことをしてるなぁ。でもちょっと面白くないな。もっと面白くしてあげよう」
「いいねぇその姿。でももう少しいい感じにしてあげてよ。着ているる服全部、切り刻んでもいいよ。
ああ、でもパンティーだけは残してあげようか。
最後の一枚としてね。
それとこの子には手は付けるなよ。もし、僕の指示以上の事をしたら金はやらないからね。
わかったかい。
これはもうれっきとした犯罪なんだから、君たちは金をとるか、それとも一時の快楽を選んで塀の中で暮らす道を歩むか。
利口な君たちなら分かるよね。それじゃ画像また送ってね」
「ちぇっ、ヤリてぇのによう。おい、此奴の着ている服切り刻んで裸にしろ。パンティーだけは残しとけとさ」
「マジかよ。俺もう我慢汁出てきてんだけどよう」
「うるせぇ! 逆らえば金は来ねぇんだよ」
「ちぇっ、ま、それじゃ裸だけでも拝ませてもらうか」
ハサミでジョキジョキと服が着られていく。そしてブラが切られ、私の胸はあらわに晒された。
「ウひょう! いい体してんじゃねぇか。そそられるねぇ。
あのドール姿もいいけど、裸の方がよっぽど色っぽいじゃねぇか。これで高校生かよ、もう男の味は知ってんのかぁ」
カシャ!
「それじゃこの画像送ってやるか。……送信と」
「う……うう……」
酷い頭痛がする。何だろうどうしたんだろう。
意識が次第にはっきりしてくる。
な、何! 私どうなってんの? は、裸! えっ……手が、痛い。
「お、ようやく気が付いたみたいだな。お嬢ちゃん」
「だ、誰!」
「さぁて誰だろうね。でもさぁ、我慢してくれよな。俺たちもものすげぇ、我慢してんだからよう。
お嬢ちゃんのその裸見せつけられながら、お預け食らってんだからな」
一人の男の指が私の乳首をこね回すように触れる。
「おい此奴、これだけで乳首立っちゃったぜ。ここ、感じやすいんだ。それならここはどうかなぁぁ」
パンティーの上から割れ目に沿って指が這う。
「あっ……うっ……んぐっ」
押し付けられる指の強さが微妙に変わる。
恐怖が全てを支配している私の頭の中は、その刺激を救いの様に感じさせた。
「おいおい、もうこんなにお湿りが来てるぜ! 相当好きものだなこの体。男何人分加えてるんだ、この割れ目の中によう」
「や、やめて! お願い……お願いだから」
「やだね。これくらいはいいだろう。だって入れてないんだから、こんくらいは楽しませてくれたってぇバチは当たらねぇよな」
「はぅっ……、だ、ダメぇ……お願いやめてぇ!」
がくがくと体が震える。
意識とは別に流れ落ちる、液体が足元に広がった
「此奴おもらししてイキやがったぜ」
「おい、もうその辺にしておけ、それ以上やったらクライアントに怒られるぜ」
「分かったよ。お前ひとり抱くのと、これから女百人抱くの、どっち選ぶんだって言われたら当然女百人だよなぁ。
ここは我慢してやるぜ。俺ってカッコいいだろう!」
私の意識は恐怖と脱力間のはざまをさまよい、また消えるようにあたりが暗くなっていった。
「いいねぇ、確か小岩亜美っていう子だったかなぁ。ああ、そうそう美代の妹だったよ。あぁ、美代怒らせちゃったなぁ。
彼女厄介な奴だからなぁ、でもいいや、美代はどうでもいい。
さぁもう少しで沙良ちゃんが僕の物になる時が来た。
あと少しだよ、そして彼方お前への仕返しも一緒に出来ちゃうなんて、楽しいよほんと楽しくて笑えて来ちゃうよ」
彼方は返信で
「この画像、添付してあるメールアドレスに送信して、コメントに『無事に返してほしければ現金2千万用意しろ』ってね。
後、警察に連絡したらどうなるかわかんないよって、脅しかけておいてくれるかなぁ。
そうそう、要求の2千万と君たちへの僕からの報酬2千万、合わせて4千万は君たちのものだよ。大金持ちになれるよ。も少しだ頑張ってくれ」
「おいおい、この画像送って2千万要求しろだとさ、報酬と合わせて4千万は俺たちによこすらしいぜ」
「すげぇじゃんぇか。4千万だ! めいいっぱい遊べるぜ」
「よし送ってやった。あとは次の指示が来るまで休憩だな」
「あははは、4千万。夢のようだ」
「さぁてどうする? 彼方」
もうすぐだよ彼方。君の破滅は……。
「彼方!」
ようやく彼方の会社に着いた。
私がマンションを出る前にマーちゃんと尚子が戻って来た。
マーちゃんは真っ青な顔で体を震わせ、ずっと涙を流していた。
「亜美が、突然居なくなった」
もうそれしか話すことが出来ない状態だった。
「マーちゃん大丈夫私と彼方が絶対に、ミーちゃんを探し出して助けるから」
「えっくぐ、えっくぐ……亜美ぃ、亜美ぃ」
そんなマーちゃんに私は
「私の目をちゃんと見て、亜美は絶対に大丈夫。
私を信じて、あなたがそんなんじゃ、真由美がそんなに弱くなってたらダメ!。
亜美も今絶対に諦めないで頑張っているから、真由美も強くなって! 愛しているんだったら亜美を信じて真由美」
マーちゃんは頷いた。涙も振るえももう止まっていた。
彼女は本当に強い子だ。
マーちゃんになら、私の愛するミーちゃんを託すことが出来る。
「美代おねぇ様、私も行きます」
沙良ちゃんが一緒に彼方の所に行くと言い出した。
「もとは私が狙われていたんです。それが亜美ねぇさんにも……、私が行けば亜美ねぇさんは助かるんですよね。だったら……」
「ありがとう沙良ちゃん、ミーちゃんの事心配してくれて。
でもね、もし沙良ちゃんが亜美と同じ立場だったら、ミーちゃんも私も、いいえここにいるみんなが同じように心配するし悲しむ。
今は沙良ちゃんが動く時じゃない。それにこれは沙良ちゃんのせいじゃない。
元をただせば私がまいた種、だから決着はきっちりと私がつけないといけないの」
「美代ねぇさん」
沙良ちゃんは私に抱き着いて
「私は信じています。きっと亜美ねぇさんが帰ってくることを」
「うん、尚子あとはお願い」
「分かった。美代、彼方と一緒に戦ってきて」
迎えの車に乗り込んだ後、私の体は震え、涙が溢れ、止まらなかった。
怖い、もしミーちゃんの身に何かあったら……。
本当は、私も生きていけない……。
駆けつけた尚子さんにしっかりと抱きしめられる真由美。
涙が止まらない。
真由美の体はずっと震えていた。
尚子さんは美代ねぇにすぐに電話をかけ。
「今真由美と合流したわ。亜美ちゃんの姿はない……とにかくそっちに戻るから」
「わかった、気を付けて。これから彼方に連絡するから」
「うん……最悪のケースだけは……」
尚子さんはその先の言葉が出なかった。
「美代どうした。ごめん急ぎじゃなかったら後にしてくれないか、今父さんの所にいるんだ」
「……彼方。……彼方、ミーちゃんがいなくなった」
「え! それは……ど、どう言う事なんだ。美代おい、しっかりしろ!」
「ミーちゃんが居なくなぁっちゃったよぉぉ!」
「居なくなったって、……分かった俺もすぐに社に戻る。美代お前たちも来てくれないか」
「わかった……でも私だけ。私だけ行くわ」
「迎えを出す」
「ええ、お願い」
「すみません父さん、せっかく時間をいただいたのに、社に戻らなければいけなくなりました」
「どうした雅久。何かトラブルか」
「……美代の妹が、亜美ちゃんが姿を消したそうです。
詳細はまだわかりませんが、もしかしたらエリックが絡んでいる可能性も考えられます」
「うむ……、まずは座れ雅久、警察にはもう連絡は入れたのか?」
「まだのようです」
「それなら、まずは相手側の動きを見てみるべきだろう」
「しかし、もし亜美ちゃんの身に何か起きれば、手遅れにはしたくない」
「確かにそうだが、一番怖いのは、エリックが絡んでいても、そうでなくても、ことを荒立てれば、相手の思うつぼだという事だ。
うかつにこちらが動けば、犯人がどんな行動に移るかが一番懸念される事態だ。こちらでも、手は尽くす。協力は惜しまん、全力でお前をサポートする」
「ありがとうございます、父さん」
「雅久、今が一番の正念場だ。頑張れ」
「はい、父さん。それでは失礼いたします」
彼方のスマホが鳴る
「麻美君か、どうした」
「社長、先程から、社の株が買われ続けています。すでに15%の株式が買われております」
「何! 大元はどこだ」
「複数社同時ですが、ほとんどがトマース財団経由です」
「ちきしょうエリックか。なんとしても買い戻させろ!」
「かしこまりました」
「それから、亜美ちゃんが行方不明になった。このタイミングだ、多分エリックが裏で糸を引いている可能性がある。
俺もすぐに社に帰る、何かあったら連絡を。それと美代に迎えの車を回してくれ、とにかくすべてが緊急事項だ」
「了解しました。ではご到着お待ちいたしております」
ダブルパンチとは……どちらもエリックの奴だろう。
しかも亜美ちゃんを誘拐までするとは……だが、今はまだすべてがエリックの仕業だという確証はない。
もし、こちらからエリックに刺激を与えれば、それこそ彼奴の想うツボだ。
父さんの言う通りかもしれない。
しかしどうしたらいいんだ!!。
「さぁて、どうする? 彼方。お前はこの状態をどう乗り切るんだろうね。
くくくっ、面白くなってきたなぁ。彼方ようぉ、お前の顔を今見てみたいよ」
エリックのスマホにメッセージの着信音が鳴った。
「おい、この子本当に俺たちの好きにしていいのか? 確かこの前のイベントでドールて言うコスプレしていた子なんだろ。たまんねぇよ!」
送られてきた画像。そこには、手錠を嵌められ足が地上に着くか着かないくらいかギリギリの所で中釣りにされている亜美の姿が映し出されていた。
「おっとこれはまた、エグイことをしてるなぁ。でもちょっと面白くないな。もっと面白くしてあげよう」
「いいねぇその姿。でももう少しいい感じにしてあげてよ。着ているる服全部、切り刻んでもいいよ。
ああ、でもパンティーだけは残してあげようか。
最後の一枚としてね。
それとこの子には手は付けるなよ。もし、僕の指示以上の事をしたら金はやらないからね。
わかったかい。
これはもうれっきとした犯罪なんだから、君たちは金をとるか、それとも一時の快楽を選んで塀の中で暮らす道を歩むか。
利口な君たちなら分かるよね。それじゃ画像また送ってね」
「ちぇっ、ヤリてぇのによう。おい、此奴の着ている服切り刻んで裸にしろ。パンティーだけは残しとけとさ」
「マジかよ。俺もう我慢汁出てきてんだけどよう」
「うるせぇ! 逆らえば金は来ねぇんだよ」
「ちぇっ、ま、それじゃ裸だけでも拝ませてもらうか」
ハサミでジョキジョキと服が着られていく。そしてブラが切られ、私の胸はあらわに晒された。
「ウひょう! いい体してんじゃねぇか。そそられるねぇ。
あのドール姿もいいけど、裸の方がよっぽど色っぽいじゃねぇか。これで高校生かよ、もう男の味は知ってんのかぁ」
カシャ!
「それじゃこの画像送ってやるか。……送信と」
「う……うう……」
酷い頭痛がする。何だろうどうしたんだろう。
意識が次第にはっきりしてくる。
な、何! 私どうなってんの? は、裸! えっ……手が、痛い。
「お、ようやく気が付いたみたいだな。お嬢ちゃん」
「だ、誰!」
「さぁて誰だろうね。でもさぁ、我慢してくれよな。俺たちもものすげぇ、我慢してんだからよう。
お嬢ちゃんのその裸見せつけられながら、お預け食らってんだからな」
一人の男の指が私の乳首をこね回すように触れる。
「おい此奴、これだけで乳首立っちゃったぜ。ここ、感じやすいんだ。それならここはどうかなぁぁ」
パンティーの上から割れ目に沿って指が這う。
「あっ……うっ……んぐっ」
押し付けられる指の強さが微妙に変わる。
恐怖が全てを支配している私の頭の中は、その刺激を救いの様に感じさせた。
「おいおい、もうこんなにお湿りが来てるぜ! 相当好きものだなこの体。男何人分加えてるんだ、この割れ目の中によう」
「や、やめて! お願い……お願いだから」
「やだね。これくらいはいいだろう。だって入れてないんだから、こんくらいは楽しませてくれたってぇバチは当たらねぇよな」
「はぅっ……、だ、ダメぇ……お願いやめてぇ!」
がくがくと体が震える。
意識とは別に流れ落ちる、液体が足元に広がった
「此奴おもらししてイキやがったぜ」
「おい、もうその辺にしておけ、それ以上やったらクライアントに怒られるぜ」
「分かったよ。お前ひとり抱くのと、これから女百人抱くの、どっち選ぶんだって言われたら当然女百人だよなぁ。
ここは我慢してやるぜ。俺ってカッコいいだろう!」
私の意識は恐怖と脱力間のはざまをさまよい、また消えるようにあたりが暗くなっていった。
「いいねぇ、確か小岩亜美っていう子だったかなぁ。ああ、そうそう美代の妹だったよ。あぁ、美代怒らせちゃったなぁ。
彼女厄介な奴だからなぁ、でもいいや、美代はどうでもいい。
さぁもう少しで沙良ちゃんが僕の物になる時が来た。
あと少しだよ、そして彼方お前への仕返しも一緒に出来ちゃうなんて、楽しいよほんと楽しくて笑えて来ちゃうよ」
彼方は返信で
「この画像、添付してあるメールアドレスに送信して、コメントに『無事に返してほしければ現金2千万用意しろ』ってね。
後、警察に連絡したらどうなるかわかんないよって、脅しかけておいてくれるかなぁ。
そうそう、要求の2千万と君たちへの僕からの報酬2千万、合わせて4千万は君たちのものだよ。大金持ちになれるよ。も少しだ頑張ってくれ」
「おいおい、この画像送って2千万要求しろだとさ、報酬と合わせて4千万は俺たちによこすらしいぜ」
「すげぇじゃんぇか。4千万だ! めいいっぱい遊べるぜ」
「よし送ってやった。あとは次の指示が来るまで休憩だな」
「あははは、4千万。夢のようだ」
「さぁてどうする? 彼方」
もうすぐだよ彼方。君の破滅は……。
「彼方!」
ようやく彼方の会社に着いた。
私がマンションを出る前にマーちゃんと尚子が戻って来た。
マーちゃんは真っ青な顔で体を震わせ、ずっと涙を流していた。
「亜美が、突然居なくなった」
もうそれしか話すことが出来ない状態だった。
「マーちゃん大丈夫私と彼方が絶対に、ミーちゃんを探し出して助けるから」
「えっくぐ、えっくぐ……亜美ぃ、亜美ぃ」
そんなマーちゃんに私は
「私の目をちゃんと見て、亜美は絶対に大丈夫。
私を信じて、あなたがそんなんじゃ、真由美がそんなに弱くなってたらダメ!。
亜美も今絶対に諦めないで頑張っているから、真由美も強くなって! 愛しているんだったら亜美を信じて真由美」
マーちゃんは頷いた。涙も振るえももう止まっていた。
彼女は本当に強い子だ。
マーちゃんになら、私の愛するミーちゃんを託すことが出来る。
「美代おねぇ様、私も行きます」
沙良ちゃんが一緒に彼方の所に行くと言い出した。
「もとは私が狙われていたんです。それが亜美ねぇさんにも……、私が行けば亜美ねぇさんは助かるんですよね。だったら……」
「ありがとう沙良ちゃん、ミーちゃんの事心配してくれて。
でもね、もし沙良ちゃんが亜美と同じ立場だったら、ミーちゃんも私も、いいえここにいるみんなが同じように心配するし悲しむ。
今は沙良ちゃんが動く時じゃない。それにこれは沙良ちゃんのせいじゃない。
元をただせば私がまいた種、だから決着はきっちりと私がつけないといけないの」
「美代ねぇさん」
沙良ちゃんは私に抱き着いて
「私は信じています。きっと亜美ねぇさんが帰ってくることを」
「うん、尚子あとはお願い」
「分かった。美代、彼方と一緒に戦ってきて」
迎えの車に乗り込んだ後、私の体は震え、涙が溢れ、止まらなかった。
怖い、もしミーちゃんの身に何かあったら……。
本当は、私も生きていけない……。
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