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5話 失った仲間と新しい仲間達

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巨人達は突然去って行くワイバーンを不思議そうに見ていたがそれだけだ。
追いかけることもなくお喋りを続けている。
俺は心配して近付いて来てくれたみんな、うさぎや鹿や狼、鳥達に去るように言うと、巨人によじ登り始めた。
夜だから見付かることはないだろう。
掴むところのない鎧は消化液で少しずつ溶かし、服は巨人が作ったからか巨大な編み目なので問題なく登れる。
それでも山ほどの大きさの巨人を登るのは容易ではなく何時間もかかった。
今、俺は巨人の頭の上…兜の上にいる。
丑三つ時くらいだろうか、満月のお陰でそれなりに明るく光合成も6割くらい機能している。それでもMPの回復待ちがもどかしい。
ここに来るまでにワイバーンは減り、今いるのは5体ほどになっている。
道中何度も声をかけたがサファイアは全く答えない。怒りで我を忘れているのかも知れない。
これまでの間にも何度かワイバーンを助けようとはした。
登っているとき巨人がワイバーンに手を伸ばすのが見えて、思わず体から岩を取り巨人の手に当てた。
けれど何の効果もなくそのままワイバーンは食べられてしまった。
──弱い自分がもどかしい。もっと強い生物に転生してれば…そんな今更なことを思ってしまう。
契約の欄にはまだサファイアの名前がある。この中にいるんだろう。
巨人は3体いる。
現在ワイバーンは3手に分かれて3体の巨人の周りを1、2体で飛んでいる。
サファイアが俺が乗ってる巨人じゃなく他の巨人の方にいたら守るのは相当難しい。
いや、この強すぎる巨人相手じゃ何をしたって無理ゲーじゃんね。
今だにどれがサファイアか見分けがつかないんだから。
──そんな俺がサファイアを助ける為にできることは…


ぴょこっ

「・?」
「これでも食らえ!!」
「ぐうぅぅぉおおお!!」


巨人の目の前に身を乗り出せば流石の巨人も気付いた。そこですかさず消化液をぶっかける。
めちゃくちゃ強い巨人だし大したダメージは期待できないけど、いきなり水ぶっかけられたらビビるだろ。


『ちょっと何やってんのよトロイ!』
「ようやく気付いたか。さっさと逃げろバカ娘!」


ようやくサファイアが俺に気付いたようで会話できるようになった。
他の巨人を見ると目を押さえて呻くこの巨人を不思議そうに見ている。よし、今なら安全だ。
サファイアであろうワイバーンが俺に気付いたのか動きを止め、近付いてくる。ようやくサファイアがどれか分かった。
しかしバカサファイアは思った通りのことを言う。


『そんなことしたら真珠達の仇がとれないじゃん!』
「仇なんてとれるわけないだろ! 今だって美味しいおやつを提供してるだけだって分かんないのか!」
『ハァ? おやつって何言ってるの? あたい達が攻撃してんだからそのうち倒せるに決まってるじゃん!』
「どこ見て言ってんだ! 全然ダメージなんて与えられてないだろ!!」


やはりバカなワイバーンの頭では敵わないってことも分からないようだ。
このバカに分からせるにはどうすればいいのか…
と、俺が乗っている巨人が立ち上がり落ちそうになる。巨人は虫を払うように手で髪や肩を払う。
ただそれだけでも当たったら即死だろう。死ぬ気で避けるしかない。
手の動きで予測して右に上に移動する。巨人の手が通る度物凄い風圧で吹っ飛びそうになる。
アホサファイアは『やめろこのやろー!! トロイが死んじゃうだろーーー!!』と怒り攻撃している。
いいからさっさと逃げろっての!


「バカサファイア! お前が逃げないからこっちは危険を承知で助けに来たんだろ!」


……返事がない。おい、また戦いに熱中してんのかよ! いい加減にしろ!
何とか巨人の攻撃を避けきり(本人は攻撃のつもりもないだろうが)、巨人達は全員立ち上がって帰り支度をし始めた。
よかった。ハエとか何か鬱陶しいものだと思われたんだろう。ホッとして油断していた。
ガシッとサファイアが巨人に捕まったのが見えた。慌てて巨人の髪を登るがこのままじゃ間に合わない!
消化液生成で消化液を作り念力で目にぶつけた。巨人は嫌そうに片目を瞑る。だがそれだけだ。
巨人の口にサファイアが迫る。早くしないと食べられてしまう!
俺は慌てて鼻の穴に飛び込んだ。突発的な行動だ。ただハエとか鼻に入ってイラっとした経験がある人は多いんじゃないだろうか?
それが功を奏したのか巨人がくしゃみをした。


「ぶえっっくし!!」
「ぎゃああ!! 助けてサファイア!」
『何やってんのトロイ!!』


しかもそのお陰で吹っ飛んだ俺を追ってサファイアが飛んできた。
ラッキー! これでサファイアを巨人から引き離せる!
頭は足りないが仲間思いのサファイアは空中で俺をキャッチし地面に置いてくれた。
物凄い雑で結構な高さから落とされたが、こいつらに
それから長々と説教されたが説教したいのは俺の方だっつの!
釈然としないまま巨人の方を見ると、去って行く後ろ姿が見えてホッとした。
真珠とルビーを失って、ずっと緊張続きだったからめちゃくちゃ眠りたい。
久しぶりにゴーレムになったことを後悔した1日だった。









■■現在のステータス■■

【名前】トロイ 【転生ポイント】2956p
【種族】人形g群i属 
【能力値】Lv17(1↑) HP566/570 MP48/48
【祝福】ポイント転生
【スキル】光合成Lv8(1↑) 消化液生成Lv6(2↑) 加速Lv7(1↑) 風斬Lv3 念力Lv5(1↑) 結界Lv4 剛腕Lv6(1↑) 気配察知Lv5 自己修復Lv4 自己投擲Lv4(1↑) テイマーLv4 物質強化Lv3 育児Lv2(new)
【契約】
 連絡契約_サファイア、アス、アシタ
 主従契約_雷兎フォア・ト翼樹鹿クラハム・カフ森氷狼ベレアシン・ロア聖歌鳥シャムリー・レア闇影鷹ジェセバ・レア
 守護契約_オッドアイ
【称号】死の大地の愛し子


何でだろ? Lvが上がってる…
あれから数ヶ月ほど経ったが俺は何も倒していない。なのになぜLvが上がってるのかよく分からんが、テイマーだから従魔が倒したポイントも入る感じなのか?
ステータスを見る度真珠とルビーが亡くなったことを思い出して少し感傷的になる。
いかんいかん、心弱すぎだろ俺! 自分を叱咤し子供達に餌を与える。

そう、子供達だ。

俺が助けた子ワイバーン2体と卵3つだが、誰が育てるか議論になった。
生き残っているワイバーン達は若者と年寄りしかいないらしく、子育てできる者がいなかった。
森の仲間達から子ワイバーンと卵をもらいに行くまでの間、サファイアに子供達を避難させた話しをしたところ…問題が発覚した。
『そんなのどうやって育てるのさ。あたしは無理だよ』と。
先にあのワイバーンの元頭の元に行き子供達の相談をしたところ


『親が死んでしまったのだから卵は諦めるしかないだろう。生き残ったのはろくに動けぬ老体とまだ未熟な子供しかいないからね』
「いやいやいや、せっかく俺が助けたんだよ!? みんなで協力して育てようよ!」
『自分で餌を食べられる子ならいいけどね。卵の子は孵ったところで乳をあげられる者がいないから無理だね』
「…それは…確かに」


この問題にぶち当たってしまった。
とりあえず卵はサファイアに頼み込んで温めてもらった。
こいつらじっとしてるのが嫌いみたいですぐ『もう嫌だーー!』って喚き出すんだよ!
気持ちは分かるがゴーレムの俺が温められるわけないだろ!
サファイアが飛び出してしまった場合は森の魔物に温めてもらったりしてたが、それで孵るか不安だった。
ゴーレムの俺には体温機能がないから何度とか分かんないんだよな。ワイバーンは体温が高いのか低いのか…
子ワイバーンは他のワイバーンが餌を取ってきてくれて問題なく成長できているが、問題は卵だよな…
それから何週間か経ち、孵った卵は1つだけだった。
小さなワイバーンは生まれたての鳥のヒナのように肌が肉色で弱々しい。「ピェーピェー」と高い声で鳴くのが俺の母性本能に働きかけてくる。男なんだが。
さてここで一番難関のおっぱい問題だ。
俺の体から出した岩を自慢の剛腕でコップみたいにし、そこにおっぱいの出る魔物からミルクを分けてもらい赤ちゃんワイバーンが飲んでくれるものを探した。
全く飲まないものが多い中、少しだけ飲んでくれるものがあった。これなら大丈夫か??
お腹を壊したり具合悪くなったり色々あったが聖歌鳥シャムリー・レアの回復や色々でゴリ押しで何とか無事に肉が食べれるようになった。
こんな綱渡りの育児、子供にも俺にも2度とごめんだ。


「アス、アシタ、オッドアイ」


アスとアシタは茶色目に体色も全く同じで双子みたいに似てたので同じ「明日」って漢字の読み違いで名付けた。
オッドアイは左目が青、右目が赤と左右で色が違うオッドアイだからそのまま名付けた。
アスとアシタはサファイアと同じ連絡契約なのに、なぜかオッドアイだけ違う契約なのはなんでだ?
守護契約ってことは守らなきゃいけないのか? 俺が? 
この辺はよく分からないが、卵の頃からみんなで大切に育ててきたからオッドアイとはみんなが守護契約してるかもな。
無理に合わないミルクで育ったからかオッドアイの体の成長は遅い。まだまだ未熟児だ。
中々厳しい野生動物、魔物な者達からは切り捨てた方がいいって言われてる。主にワイバーン達ね。
でも俺はできる限りのことはしたい。
本当は俺が狩りに行った方がいいんだろうけど、今のところ従魔になった魔物達が食べられそうなものを狩ってきてくれている。
オッドアイが俺に懐いて付いてくるからね。ムフフ! 
残念ながらアスとアシタもサファイアに似たのか性格が悪いんだけど、オッドアイだけ素直な良い子に育っている。
卵を温めるときだけ協力して、後は一切ワイバーンが関わってないからかもな。









『トロイのまたオッドの相手なんかしてるの?』
『オッドはトロイとそっくりだもんねサファイア姉ちゃん!』
『オッドはトロイと同じでだめだめだもんなサファイア姉ちゃん!』


甘えてくるオッドアイを撫でくりまわす俺の横からごちゃごちゃ言うサファイア、アス、アシタ。
構ってほしいんだろう。時々俺に鼻先を押し付けたりして邪魔してくる。
でもこいつら脳筋で弱い者を下に見てるからオッドアイのこと嫌ってんだよな。
サファイア達ワイバーンの大人やおませさん達は未熟児な時点で見限ってたし。だから俺からすると複雑な気分だ。


「そんなことねーもん、オッドアイは良い子だもんな!」
「クァァア!」


撫でる俺の手に甘えて頬を擦り付けるオッドアイを抱っこし全身撫で回すと、嬉しそうに声を上げ喜んだ。
生まれて1月くらい経つけどオッドアイはまだ小さい。柴犬くらいかな?
真珠達やアス達は1週間で倍倍で大きくなったくらい、ワイバーンの成長は早いんだけどな。
アス、アシタはもう軽自動車くらいある。サファイアなんて10mちょいのヘリコプターくらいはあるから、成人したら15m前後になるのか…でかいな。
アスとアシタとも言葉を交わせるようになった。けど、オッドアイはまだまだ無理そうだ。
性格も普通のワイバーンと全然違うんだよな。
サファイア達ワイバーンは森のみんなを友人だから食うなよって紹介したのに、食おうとしてくる。
アスとアシタも小さいうちは大人しかったのに大きくなって背を抜いた途端食べようとしたの見たからな!ほんとに油断も隙もない!
ところがオッドアイはみんなの協力で育ったからか俺だけじゃなく森のみんなに懐いている。
一緒に遊んだりして可愛いんだよな。小さなワイバーンと色んな魔物が戯れてるの、ここは天国かって思う。
まぁそれでも俺が出かけようとしたら慌てて付いて来るくらい俺に懐いてるけどね!
お陰でオッドアイのご飯とりに行けてないんだよね。
俺が今オッドアイを育ててる場所は、山の麓に森のみんなと協力して作ったオリジナルの巣。
卵を温めるのもサファイア以外のワイバーンは協力してくれないし、森のみんなに替わりに温めてもらう為に今の巣を森近くに作った。
みんなワイバーンに近付きたがらないし、そうでなくても丸見えになる山に来るのは危険がいっぱいだ。
現に俺と主従契約してくれた子の中にはワイバーンに食われた者もいる。契約してる相手が死ぬと分かるんだよね、森のみんなは数多過ぎてまとまってるけど名前つけてる子とかいるから。
でも全部書くとすごいことになるから契約者のとこ種族名だけで省略されてる。

それにオッドアイが生まれたらミルク問題勃発でしょ? 子持ちのみんなに無理させるわけいかないし俺が森と麓を往復してたんだ。
そしたら代わりにミルク運びしてくれる子もでてきて。ワイバーンに近付くのも遮断物がなく丸見えになる山に来るのも嫌だろうに俺を手伝いたいって、うぅ…なんてピュア。
まぁとにかく、大きくなったアス、アシタがワイバーン達から狩りの練習で生き餌渡されるようになって、森のみんなを食べようとするようになったから。
みんなの安全の為にアス、アシタはワイバーンの巣に移した。あいつらの面倒はワイバーン達が見てくれるからね。
これでワイバーンが近付くことが減って森のみんなもホッとしただろうと思ったんだけど…
こうやってちょこちょこ会いに来るんだよね。…何かサファイアまで毎日来るようになったし。
前は真珠以外そこまで甘えたちゃんじゃなかったんだけど、やっぱ真珠とルビーが死んで寂しくなったからかな?
そう思うと邪険にはしづらいんだよ、邪魔なんだけど。

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