♡してLv.Up【MR無責任種付おじさん】の加護を授かった僕は実家を追放されて無双する!戻ってこいと言われてももう遅い!

黒須

文字の大きさ
上 下
43 / 66

第43話 ノエルのパンツ

しおりを挟む


「あれ?……皆さん何をされているのですか?」

 眠っていたパンティーが起きてきた。

「ちょっとした余興ですわ」

 パンティーはまだ寝ぼけているのか、きょとんとしている。
 更に僕達の周りに貴公子団の連中、ポーター達、それにノエルとティッシュが集まってきた。

 ギャラリーが増えだが、まぁいいか――。

「余興?」

 勇者パーティーのメンバーが全員集まり、その中心に立つパンティーがアターシャに尋ねる。

 これから何が起きるのか――、何も知らされていないメンバーはアターシャの回答を静かに待つ。

「はい。にわかには信じ難い話ですが、先のロックワームが消失した攻撃、そこの無礼者の仕業だとアナル様が仰いますので、もう一度やらせているところですわ」

 それを聞いて周囲がザワついた。
 続けてアナルが補足する。

「あれでもリンダナ家の人間。本人ができると言うのだから信じてあげたいのですが、出来なかったら笑ってしまいますねぇ。クスクス」

 あの野郎、信じているとか調子の良いこと言って僕が出来なかったら、皆で笑い者にする積もりだったのか!
 昔と何も変わっていない。相変わらず嫌なヤツだ。

 アターシャやアナルの話しを聞いて勇者パーティーのメンバーも「できるわけがない」とか「嘘を付くにも程がある」だとか言いながらクスクスと僕をバカにして笑っている。

 だがノエルとティッシュだけは違った。
 二人は僕の近くに来て――、

「ゼツ君、頑張って!」

「びっくりさせてやるニャンw」

 ノエルは胸を張り誇らしげに顔を上げて僕に微笑みかる。
 ティッシュも自信に満ちた笑顔で親指を立て、僕にグッドサインを送っている。
 パンティーは不安げな顔をしているな……。

 早くノエル達と冒険を再開したい。とっとと終わらせよう。

「危険ですから僕の後ろには立たないように!
 アクティブスキル〈ガンシャ〉!」

 注意喚起する僕の手にガンシャが顕現した。

「では、いきます!
 ――種、転送〈種強化Lv29〉ッッッ!!!」

 僕が撃てる最強の”種”を転送した。
 そして、大きな岩山に狙いを定め、撃つッ!

 ドッピュンッッッッッ!!!!!
 ――ドゴゴゴゴゴゴンッ!!

 物凄い発射エネルギー、反動で爆風が起こり僕の髪は激しく後ろへなびく。足場の岩にはピキピキッとひびが入った。

 ついでに爆風でノエルのミニスカートが捲れパンツが見えそうになるが、ノエルはスカートを必死に抑えなんとか隠した。

 ”種”が着弾した岩山は消失し、大地はえぐれ、それがずっと先まで続いている。薄暗いダンジョンで、どこまで大地が削れたのか先が見えない。


 もう少し撃っとくか……。別方向に向けてと!

 ドッピュンッッッッッ!!!!!
 ――ドゴゴゴゴゴゴンッ!!

 ドッピュンッッッッッ!!!!!
 ――ドゴゴゴゴゴゴンッ!!

 ドッピュンッッッッッ!!!!!
 ――ドゴゴゴゴゴゴンッ!!

 ドッピュンッッッッッ!!!!!
 ――ドゴゴゴゴゴゴンッ!!

「ゼツ君ストップ!スカートがぁ~」

「ん?」

 ノエルのスカートが大変なことになっているとは知らず全部で5発撃った。

 まぁこんなもんでいいか――。 僕は振り返りアターシャの方を見る。

 アターシャとパンティーはあんぐり口を開け呆然としていた。
 アナルはクスクスと笑っている。

 そして他の男メンバーは僕に向かって……。

「あ、あの、も、もう少し、その、撃ってもらえませんかッ!?」
「あとちょっとで見えそうだったんですッ!!」
「できれば、あと10発、いや!20発!それだけ撃てば見えると思います!」

「ん?何が見えるんだ?」

「た、たぶん私のパンツだと思う……。ガンシャの威力が凄くて、風でスカートが……」

 ノエルが涙目で僕に言った。
 僕は冷たい目で男達に〈ガンシャ〉を向ける。

「人にも試さないとなぁ」

「ひぃいいいい!ご、ごめんなさいいいいッ!」
「ど、どうかお許しください」
「こっ殺さないでぇ~~」

 全く、ノエルのパンツを見てよいのは僕だけだというのに。まぁパンツだけでなく中身も見ているが……。

 僕は怯える男達に向かって「ドピューン」と言いながら〈ガンシャ〉を跳ね上げた。
 すると泡を吹いて倒れる者もいた。
 僕は〈ガンシャ〉を消す。


 ティッシュは嬉しそうに「にひひひ」と笑ってから。

「ゼツ凄すぎニャンw!でも〈ガンシャ〉より注目されるって、ノエルのパンツは凄い破壊力ニャンねw」

 ノエルは恥ずかしそうにもじもじしてから。

「ゼツ君も見たい? ……パ、パンツ」

「うん!」

「真顔で即答ニャン!!w」

 ノエルは頬を染めて、僕の耳元で囁く。

「み、見てもいいけど……野営のときまで我慢してね」

 ……ゴクリ。

「アッチ耳がいいから聞こえたニャン! アッチのも見せるから安心してねw」

「ティッシュは見せる必要ないでしょッ!」

 二人とも仲が良くてなりよりだ。

「それじゃ僕はアナル達と話してくるから出発の準備をしておいて。面倒くさいことになったけど、予定通り三人で20層を目指そう」

「うん!」「ニャン!」

 あとは交渉次第だな。






しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない

一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。 クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。 さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。 両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。 ……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。 それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。 皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。 ※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

処理中です...