♡してLv.Up【MR無責任種付おじさん】の加護を授かった僕は実家を追放されて無双する!戻ってこいと言われてももう遅い!

黒須

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第4話 レベルアップ

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 行為が終わると僕の頭の中で天の声が響く。

『レベルが上がりました。レベルが上がりました。レベルが上がりました。レベルが上がりました。レベルが上がりました。レベルが上がりました。レベルが上がりました。レベルが上がりました。レベルが上がりました。レベルが上がりました。パッシブスキル ゼツリンLv1を獲得しました。パッシブスキル 種強化Lv1を獲得しました。レベルが上がりました。レベルが上がりました。レベルが上がりました。………………………………………………………………………………………………』

 その声はずっと繰り返されレベルがいくつ上がったのかわからない。

 ただ、それよりも――。

「あ、あの、ごめん、……中」

「えっ?あっ、いいよ、気にしないで」

「マリアさんも初めてだったんだね?」

「えへへへ、うん、そうだよ」

 彼女は恥ずかしそうに笑っている。

「あのね。マリアはお店の名前で、本当は私ノエルって名前なの」

「ノエルかぁ、……凄く綺麗な名前」

「ふふっ。うんありがとう。 お母さんが付けてくれた名前なのよ」

 彼女が処女だとわかってからずっと疑問に思っていたことを口にする。

「ねぇノエル、どうして本番させてくれたの?」

「うーん。 君の顔がかっこよかったからかな」

 そんなことでやらせてくれのか。女の子の気持ちはよく分からないな。

「そっか……、あ、そうだ。ステータス見てもいいかな?」

「え? いいよ?」

 50分コースで入ったのに結局10分で終わってしまった。
 時間はまだまだあるし少しゆっくりしてから帰ろう。

 僕はステータス光を顕現させた。

■■■■■■■■■■■■■■
【MR無責任種付おじさん】
Lv 102
⑤HP 4426
⑤MP 4426
⑤ストロングス 4426
⑤アジリティ 4426
⑤インテリジェンス 4426
〈アクティブスキル〉
感度操作3倍、ガンシャ、種付操作、フェロモンLv1、モーニングコーヒー
〈パッシブスキル〉
ゼツリンLv10、種強化Lv10、無責任
■■■■■■■■■■■■■■

「…………ッ!」

 やった! やったぞ! ステータスが上がった! 5年間ずっと悩んでいたんだ! それがやっと!
 しかもレベルが102になってる!!!
 低位のレアリティより高位のレアリティ方が同じモンスターを狩ってもレベルアップが早いと言う話は聞いたことがあるが、もしかしたらMRというレアリティは普通よりレベル上限がずっと高いのだろうか?

「へー、これが加護を受けた人のステータスなんだ。 凄いねぇー」

 気付けばノエルが横から僕のステータスを見ていた。
 ステータスは他人に見せるものではないとさんざん教わってきたけど、もう見られちゃったしいいか。

「ノエルはなんの加護を授かったの?」

「私、加護はないんだ」

「そんなことってあるのか?」

「えっとね。 11歳の時に奴隷商に売られて、最近までずっと紡績《ぼうせき》工場で糸紡ぎの仕事をしてたんだけど、〈加護の儀〉はお金がかかるから受けられなくて」

 ノエルは自分のステータス光を顕現させる。

■■■■■■■■■■■■■■
【無加護】
Lv 0
HP 10
MP 10
ストロングス 10
アジリティ 10
インテリジェンス 10
■■■■■■■■■■■■■■

 本当だ。でも12歳を過ぎていれば〈加護の儀〉は受けられる。

「それでどうしてこの店で?」

 僕は何となく気になったことを口にした。

「ここのお店のママが私を高く買ってくれたみたい。奴隷に仕事を選ぶ権利はないからこっちで仕事をすることになったんだ。
 ……私って無加護で力がないでしょ?でね、お客さんの中には乱暴な人もいて、いつか無理矢理犯されるって思ったから、どうせなら君みたいなかっこいい人に初めてはやってもらいたかったの。えへへへへ」

「……そうだったのか」

「ふふっ、何で君が落ち込んでるのよ。そうだ。名前教えてよ。初めての人の名前くらい覚えておきたいわ」

「僕はゼツって言うんだ」

「ゼツ君か、かっこいい名前だね!ゼツ君、ゼツ君、ゼツ君!」

 そう連呼されると気恥ずかしいな。

「私ね。子供の頃は冒険者になりたかったのよ。 ランクを上げてたくさんお金を稼いで、両親を楽させてあげたかったの」

「ノエルは凄いね。 僕は親に決められた人生をまっとうすることしか考えてなかったから自分のやりたいものなんてなかったよ」

「なら、これからやりたいことつくればいいじゃない?ふふふっ」

 彼女は屈託のない笑顔で微笑む。
 これだけレベルが上がれば、ここから逃げることもできる。僕のやりたいことか……。

「ノエルは――」

 ノエルは冒険者を目指すのか?と聞こうとして止めた。
 奴隷になったら抜け出すことはできない。 無加護で力がなければ逃げることもできない。 彼女は一生このままなんだ。

 その後、僕達は他愛も無い話しをしてタイムリミットを向かえた。
 最後に別れのキスをして僕は帰った。






 次の日の夜、パイセンさんと他の奴隷作業員の会話が僕の耳に入る。

「パイセンさん、風俗店にマリアちゃんつー、すっげー美少女がいるみたいっすよ」

「あ?まじかよ? んじゃ後で行ってくっかな」

「まーた、無理矢理犯すんすか? 店にバレますよ。 ひっひひひ」

「高い金払うんだ。たりめーだろ。 最後傷にならなねー程度にぶん殴って脅しときゃ店にちくることはねーよ」


 マリアちゃんってノエルのことだ……。




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