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1章

15話 曲完成?

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あの先輩からの提案の後可憐達は必死に練習し可憐はとりあえずリズムに沿って叩く事はできるようになった。

「明日からいよいよ新曲の練習だね」春香が笑っている「はーい」みさきが笑いながら手を上げる「じゃあとりあえず今日の練習はこれで終わり!皆おつかれー!」可憐が言うと3人は頭を下げる。

コンコン…ガラガラ…「集合!」先生が入って来たのだ「1ヶ月後の日程なんだけど5月28日に決まりました。それまでにできる曲達をまとめて提出して欲しいかな」「分かりました!練習します!」先生の言葉に可憐が頷く「それじゃあ今日はこれで終わります。お疲れ様でした!」「お疲れ様でした!」4人は先生に挨拶しそのまま家に帰った。

「ただいまー」可憐は親に1ヶ月後のことを話す「良いじゃないの!しっかり楽しんで演奏してらっしゃい!」可憐は笑いながら今日起こった出来事を1から話した。

「やっほー」可憐が部室のドアを開ける「あっ!可憐ちゃん!」春香が真っ先に駆け寄る「今日は新曲を合わせるよー」加賀美がマイクを持っている「皆準備はいい?」可憐が太鼓をセットする「任せて!」みさきがバチで竹を叩く「3、2、1」「ーー♪」「すごい…皆が合わせるとこんなに凄いんだ…」可憐達は目を広げながら演奏を続けた。

「ふぁー!凄かった!」可憐がはしゃいでいる「これは…私も流石に驚いた…」春香も目を見開いている「もちろん私達舞台経験者だとしてもこれは武道館夢じゃないかも!」みさきも笑っている「武道館はそんなに甘くはない…」加賀美が呟くと3人は加賀美の方を向く「…けどそれは私一人だった時、今なら私も武道館行けると信じてるよだって!このメンバーだもん!」加賀美も笑う「聞かせてもらったわよ」ガラガラ…と扉が空いた。

「先生!聞いてたら入ってきてくれたら良いのに!」みさきが叫ぶ「うふふっ…とても良かったわよ!それじゃあその曲で今度の発表頑張ってね!」「はい先生!」4人は手を振り上げると先生は扉を閉め歩いていった。

「あっ…曲名とバンド名どうしよう?」可憐が首を傾げる「そういえばまだ決めてませんでしたね」加賀美が悩む顔をする「そうだ!曲名は『時の光』なんてのはどう?この曲何回も光とタイムが出てくるし!」可憐が目を輝かせる「なるほど…確かに私達っぽいね!時が経ってまた交わって光になる。うんうん!いいと思う!」みさきも頷く「じゃあバンド名どうしようか」可憐がまた悩む「『Four Time Memories』とかでどうでしょう…?私達4人の時間そして4人の記憶があるから私達が結成できたって言うのもありますし…」春香が下を向きながら呟く「『Four Time Memories』かぁ…FTMってなんかいいよね!高速道路みたい!」加賀美がはしゃぐ「それはATMじゃ…」可憐が小さく呟いた「『Four Time Memories』のデビュー曲は『時の光』で決定!」「ねえ皆で掛け声しよ!」可憐が3人を見る「行くよ!フォーターイムメモリーズ!」「オー!」可憐の言葉に3人は右手を上げた。

「なるほど…グループ名は『Four Time Memories』そして新曲は『時の光』ね…」先生は紙に書き出している「どうでしょうか…?」4人は下を向く「ふーむ…」しばらく沈黙がある「良いじゃないの」皆の顔が明るくなる「えぇ、同好会が部活になる第1歩よ頑張ってちょうだい」「はい!ありがとうございます!」4人は頭を下げ職員室を出た「やったね!可憐ちゃん!Four Time Memories認めて貰えたよ!」加賀美が笑っている「よし!明日から本番に向けて最終調整頑張るぞー」「おー!」可憐の言葉に全員が手を挙げた。

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