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1章

13話 1からの練習

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「おはようー」みさきが教室に入ってくる「あっみさきちゃんおはよう!コホコホ!」可憐が手を上げるとまた咳き込む「かっちゃん大丈夫…?」みさきが首を傾げる「大丈夫!マスクしてるから安全安全!」可憐が胸を叩くとチャイムが鳴った「あっ!それじゃあまたね!また部活で!」みさきはそのまま走って戻って行った。

「よろしくお願いします!」4人は体育館の前で一礼をすると中に歩いていった「あっ可憐!風邪大丈夫?」彩美が走ってくる「おかげさまでもうすっかり元気です」可憐は笑っている「そう!なら良かった!私彩美よろしくね!」彩美が手を出してくる「彩美先輩よろしくお願いします!」可憐も手を握った「それじゃあ私は練習に戻るね!」彩美は笑いながらバスケ部の練習に戻って行った。

「という事で!今日はこんなものを持ってきました!」ステージに集まっていると加賀美が手提げカバンの中から小さな木箱を取り出す「なにこれ?」可憐は首を傾げる「まぁ開けてみて!」加賀美が木箱を渡すと可憐は首を傾げながら開ける。

「これは…メトロノーム?」可憐が首を傾げる「そう!かっちゃんがファイルを太鼓代わりに練習してるってことをはるちゃんに聞いたからメトロノームでリズム感を掴んで欲しくてね」可憐軽く頷く「その…私たちもファイル叩く用に割り箸持ってきました」春香がゆっくりと割り箸を出した「私達も叩くから私達に合わせてこう…タカタカタカ…って叩いてみて」みさきが笑いながらファイルを叩く「じゃあはじめるよー」加賀美の言葉に4人は円を書くように座るとファイルに筆箱を入れ割り箸を持った。

「じゃあまずは…連打からだね」みさきが話す「メトロノームに合わせてこう…パチパチパチ…と」みさきがメトロノームを鳴らしながらファイルを連打する「1回かっちゃんだけしてみて」みさきがメトロノームを鳴らす「うん…パチパチパチ…あれ…違う…」可憐は頭がこんがらがる「かっちゃん落ち着いて、ゆっくりと音を聞けば良いよ、私も手伝ってあげる」春香が隣で叩いてくれる「ありがとうはるちゃん…」可憐は春香と一緒に叩き出す「うん!いい感じ!」加賀美も頷いている「うん!良くなった!」みさきが笑っている「こんな練習方法があったんだね…」可憐が呟く「良ければメトロノームあげるよ!家で練習出来るでしょ?」みさきが可憐を見ている「良いの!?ありがとう!」可憐は笑顔になりながら頷いた「やっほー!4人ともーちょっと良いかな?」「彩美先輩!」4人は立ち上がった「ちょっと来てー」彩美は4人を呼んだ。

4人は校舎内を歩いている「ここは…食堂?」4人は顔合わせる「そう、私達の全国大会の祝いにケーキをくれたの貴方たちも良ければと思って」4人は驚いた顔をする「い…いや私達全国大会出てないんですけど…そもそも全く違う同好会ですけど…」可憐が両手を振る「大丈夫!ちゃんと貴方たちの分もとってあるから!」(どんだけ凄いんだこの先輩は…)4人は目を見開いた「ほら!入って入って!」4人はゆっくりと食堂に入っていった。
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