花美女子高等学校 多楽器軽音部!

蜂鳥 タイト

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1章

4話 和楽器軽音部、承認!?

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騒動から1週間が経ち可憐と春香は放課後先生から教室に呼び出される「それでね…和楽器軽音部の事なんだけど」「はい」2人は息を飲む「前の騒動とかもあり部として認めるのは厳しいかもって」「そうですか…」2人は首を下げる「あとは部員を最低でも3人いれば同好会として設立しても良いとは言ってたわ」2人は顔を見合わせる「3人…ですか?」2人は落ち込んでしまう「顧問は私がするってことは了承してくれたんだけどねー部員が足らないとなんともねぇ…」先生も悩む「私が入ります!」廊下から1人の女子が入ってくる「加賀美?」可憐は首を傾げる「軽音部という事はボーカルがいるんですよね?」加賀美が首を傾げる「そうだね和楽器軽音同好会で行くなら必要かもしれないわね」先生が頷く「私、中学校で世界歌コンクール優勝してるんです」可憐と春香は目を丸くする「あれ!?もしかしてあの世界1位の立華さん!?」可憐目を丸くした。

「はい、その立華加賀美です」「わっわぁ…私も…テレビで見ました…あの圧巻な歌唱力…見事でした!」春香も驚いている「これで3人ですね」加賀美が先生を見る「分かった!じゃあ和楽器軽音同好会として認めてあげましょう!」3人は飛び上がり喜んだ。

「ここが…部屋?」そこはなんとも言えない寂れた教室だった「まぁ同好会だからねぇ、とは言えひとつの教室丸ごとあるからかなり広いわよ~まずは掃除からしましょうか」先生が言うと3人は黙々と片付けて行った。

「終わったぁー」1時間半ほどかけて掃除が終わる「結構大変だったね」加賀美がお茶を飲んでいる「そうそう、あと一応リーダーと副リーダー決めといてね」先生が言うと加賀美と春香は笑う「リーダー、副リーダーはもう決まってるじゃないですか?」加賀美が笑っている「それもそうか、じゃあリーダーは可憐、副リーダーは春香お願い出来るかな?」「もちろん!」「は…はい…!頑張ります!」2人は大きく返事をした「それじゃああとは3人で頑張ってね、先生は上で仕事してくるわ」3人は頭を下げ辺りを探る。

「あっ見てマイク!」下にはちゃんとマイクが入ってあった「どう…つきそう…?」春香が覗き込む「ここにつけるんだと思います」加賀美がスピーカーを見つける「つけてみるね」可憐がマイクをスピーカーに付ける。

キーンと音がした「あーあー」加賀美が声を入れる「うんついてるついてる!」可憐が頷く「それでは何か歌いましょうか?」加賀美が笑っている「え!?良いの!?」可憐が目を輝かせる「コンクールの歌声…生で聞けるんだ…」春香も手を合わせている「それじゃあこれでいいかな」スピーカーと携帯は一応繋がるらしい。

「ーー♪」音楽が流れる「どこかで聞いたこと…」「あっ!」可憐の言葉の後2人はハモる「私がコンクール優勝した時の私の持ち歌です曲名は『輝きの明日へ』」「ーー♪ー♪」加賀美が歌い始める「凄い…これが…」「コンクール1位の実力…」2人は圧倒的な歌唱力に目を見開いた。

「ありがとうございました!」加賀美が頭を下げる「凄い!初めて聞けた!聞きたかったんだ!」可憐と春香は涙を流している「えへへ…嬉しいなぁ」加賀美は照れて下を向いてしまった「あっ…もう6時だね、そろそろ片付けないと」加賀美が片付けに入る「私も…手伝うよ」結局3人で片付けた「はぁー楽しかったね今日は」3人は道を歩いている「いつか部に認めて貰えるようにならないとね」可憐が言うと2人は頷いた「あっ…私はこっちなので」加賀美は途中の交差点を右に曲がる「それじゃあまた明日ねー!」2人は手を振り別れた。

「それにしても凄かったね加賀美ちゃん」可憐が空を見る「はい…やっぱり凄いです…私もついつい感動しました…」「明日私の家から太鼓持って行きますね」可憐が話す「その…手持ちですか?」「まさか!放課後に車で送って貰うわ」「ですよね…安心しました」2人は笑いながら家に帰っていった。

こうして和楽器軽音同好会はリーダー花美可憐、副リーダー咲楽春香、メンバー立華加賀美の3人で始まるのだった。
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