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1章

2話 部活決め

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「おはよう…」可憐がリビングに来た「あら、おはよう、ほらご飯出来てるわよ」「ありがとうー」可憐は食べ始める「それより今日から遂に学校の授業ね」「そうだね!楽しみ!」可憐が笑いながらご飯を食べた。

「ーー♪」可憐が鼻歌を歌いながら制服に着替えた「はぁー学校かぁー私勉強好きじゃないんだけどなぁ…」ピンポーンとインターホンが鳴った「はーい!あら!おはよう!」何やらお母さんの声が聞こえる「可憐ー!春香ちゃんが迎えに来てくれたわよー!」1回でお母さんが叫んでいる「はーい!」可憐は大きく返事をして降りていった。

「行ってきます!」可憐は手を振った「おはようはるちゃん!」「おはよう…かっちゃん」春香はやはり少し緊張しているようだ「はぁー今日から授業かぁ…」可憐は空を見る「かっちゃんは…勉強苦手?」春香はチラッと覗き込む「もう超苦手だよー」「ふふっ…私もだよかっちゃん」2人は笑いながら歩いていった。

「それでさぁ昨日親と話したんだけど」可憐と春香が教室の椅子に座りながら話している「太鼓部が無いなら新しく作ったらいいってさー」「うんうん…確かに…それはあるかもね…」春香も考えている「ただ太鼓部として復活させても入るかどうか分からないし…」可憐が落ち込んでいる「まぁ…また他の部活決めれば…いいと思うよ…」春香が見つめる「ふふっ…私の期待するものがあればね」2人は笑っている。

ピンポーンチャイムがなる「はいはーい皆いるかー?今日はねー、部活動発表会をしたいと思うんだけど、まぁ1時間ほどあるから後で紙に書いて欲しい無論無ければ名前書いて何も書かなくていいよー」と1時間目から部活発表会が始まった。

キンコーン……「これで水泳部の部活発表会を終わります!礼!」皆が拍手をした。

「はぁーやっと終わったよぉー」可憐が後ろで伸びをする「ふふっ…結構部活あったね…」春香が笑っている「うーん、野球にバスケ、バレー、水泳、テニス、卓球か…」可憐にはどれも興味が無かった「はるちゃんは…何か興味あるの…あった?」可憐が隣の春香を見る「私も全然…軽音部とかあれば…良かったんだけど…」「軽音部…軽音部かぁー確かになぁ」可憐が空を見上げる(ん?そういえば前に和楽器と一緒に歌っていたやつがあったような…)可憐が携帯を触る。そう一応携帯は持ち込みOKなのだ。

「ねぇねぇはるちゃん」可憐がスマホを見せる「あっ…その人達知ってる!凄いよね和楽器と歌ってね…」「私達でさ和楽器と軽音を組み合わせてみない?」「…え?」春香がきょとんとした目で見る「だからいわゆる和楽器軽音部を作らないかな?って」春香が考える「でも…そう言うのってお金かかるんじゃ…しかも私ベースとか歌とか無理だし…」春香が下を向く「そうだよね…」可憐がため息をつく「でも…面白そう…」春香がつぶやく「だよね、あんな迫力ある太鼓と軽音が組み合わされば凄いことになると思う!」「この後も授業あるし……放課後に先生に…聞いてみる?」春香が聞くとすぐに可憐は頷いた。

「わぁ!その弁当美味しそう!」可憐が横に弁当を広げている春香の方を見る「あ…ありがとう、これ自作なんだよね…良かったら食べる?」春香が目を覗き込んでくる「じゃあ私からもあげるね!」「うん…ありがとう!じゃあ…私は…この卵焼き…」春香が3つある卵焼きを指さす「うん!はいあーん」可憐が卵焼きを持ってくる「あーんんぐ…もぐもぐ…」春香が必死に食べている「うん…美味しい!」「ほんと!?まぁ…私の手作りではないけど」可憐が落ち込む「そうなんだ…はい私からは何が欲しい…?」春香が弁当を持ってくる「んー私はこれミートボール!……ミートボールも1から手作り…?」可憐が春香の方をむく「そうだね…作るの結構簡単だよ…肉団子から作ったの、はいあーん…」春香がゆっくりと可憐の口に入れる「んー!美味しい…」「ふふっ…ありがとう…リクエストあれば…作ってくるよ」可憐は目を開かせる「そんな!悪いよ!」「ううん…大丈夫…かっちゃんのためなら」春香がずっと笑っている。

「そう!それでその人達から貰ったのがこの太鼓…」可憐は携帯を春香に見せる「!!!!?」春香は椅子を蹴飛ばして携帯を見る、周りも音にざわついた「こ…この小太鼓は…」「え?ええ?」可憐はあまりの春香の変わり様に驚いている「これって…『鬼丸』グループですか?」可憐は頷く「えええー!」「春香!しー!」春香はついつい大声出してしまいまた注目を浴びた。

「すみません…ですが…その…この小太鼓は…」春香がスマホを見せる。そこには…『人気和太鼓鬼丸グループ世界進出!小太鼓を変えた事については【秘密】となっている。世界の専門家の中では【消えた伝説の小太鼓】として話題になっている』という記事があった「あなたはその…『伝説の小太鼓』を持っているんですよ…」可憐は記事を見直す「は…えぇ…」だいたいこう言うのは眼鏡をかけている女の子が言いそうなセリフだが…「まぁ…私も太鼓好きなので調べた限りですが…あなたが持っているとバレればたちまち報道陣やら商人達が来ますよ…」「じゃあ公でこの小太鼓を叩けば有名になるという訳ね」可憐は目を輝かせる「ま…まぁ…そういう事ですね…にしても凄いですね…10年前に小学校に伝説の太鼓グループが演奏に来るなんて…」春香が悩んでいる「まぁ私はーあの時とりあえず凄い!としか思えなかったけどね…そこから私の太鼓好きが生まれたのだと思うし…」春香が考える

「逆に…それで好きにならない方がおかしいと思います…私なら…泣く所じゃ済まないですよ…」春香が可憐を見つめている「もし…和楽器軽音部が出来たら…是非使いましょう」春香が話した時チャイムが鳴った。

キーンコーン…「ほな今日の授業はここまで!皆!気をつけて帰りなよー」先生が手を振る「先生ちょっといいですか?」可憐と春香が歩いてくる「ん?なんやー?部活の件か?」さすが先生!「はい、私達太鼓部いえ…太鼓部を活かして和楽器軽音部を作りたいんです!」「和楽器軽音部?」先生もよく分からない反応をした。
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