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人界と天界
4話、鍛錬の間2(ウリエル組)
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「うわぁー」とキリエルが感動しながら話している「凄いわね」アンドロメダが続ける。
なぜなら周りを見ると平原が無限に広がっているのだ「ここは異空間とほぼ同じ場所、好きなだけ暴れてもいいわ」ウリエルが足を止めてから話す、しばらくして上からラファエルの開始声が聞こえた「ウリエルさん!せいぜい無理をしないようにお願いします!」ウリエルは上空に親指を立てる「さて始めますか」ウリエルが剣を抜くと周りから黄色の光柱が立ち上る「私から行くわ!」キリエルが剣を構える「えぇ!存分楽しんでらっしゃい」 アンドロメダが言うと2人は宙に浮く「そうねぇ今のあなたなら」と剣を収める「なんのつもりですか!?ウリエルさん!」キリエルが言うとウリエルは笑って「切りかかって来てください」キリエルが顔を歪ませて猛スピードでウリエルに突進する。
ガァーン!と大きな衝突が起こり地面が凹む「なっ」とキリエルが唖然とする、そう片手で受け止めているのだ「今のあなたの力じゃ私に勝てないわ」ウリエルが手を出す。
パァン!と大きな衝撃が起こりキリエルが地面に叩きつけられる「くそー!」キリエルがもう1回突っ込む「無駄な筋肉の動きが多すぎるわ」手で剣を弾いている「何を!」さらにキリエルが剣を振る「大事なのは力じゃなくて気持ちよ」ガァン!ウリエルが剣を掴んだのだ「ただデタラメに剣を振るだけじゃ強い一撃は生まれないわ」ウリエルが剣を抜く「気を引き締めなさい」キリエルに突っ込む「早い!」キリエルは剣で守るがあまりの重さに吹き飛ばされまた地面に撃ち落とされる。
「大事なのは剣に込める気持ちよ」ウリエルが剣を顔の前に置く「剣に込める気持ち…」キリエルも真似をして剣を前に置く「そうそれで力を抜いて、剣の意志にあなたが答えないと行けないの」ウリエルがさらに突っ込むとキリエルがまた剣で止める。
ガギギ!とキリエルが後ろに下がっていく「剣に気持ちを込めないと重い一撃を与えることは出来ないわ」キィン!とキリエルを吹き飛ばす「くっ…」とまたキリエルが突っ込むガキーン!剣同士がぶつかり合う「まだよ!まだ肩に力が入ってるわ!」またキリエルが吹き飛ばされて地面に突っ込む「大切なのは落ち着くことよ」ウリエルが上から降りてきて言う「くっ…」とキリエルが剣をつき立ち上がろうとする「戦いに挑む意志…それは認めてあげるわ」ウリエルが消える「えっ!?」と思った時にはキリエルの目の前にいた「今言ったことを覚えておきなさい」至近距離でウリエルが言う「何を…」とウリエルが手のひらをキリエルの腹に押し当て衝撃波を出した。
ドン!と音が鳴る「ぐはっ」そのままキリエルは気絶してしまった「大丈夫気を失ってるだけよ」ウリエルがキリエルを抱えてくる「あなたもキリエルが居ると本気出しにくいでしょう」ウリエルが言う「えぇ…そうね」アンドロメダが剣を抜く「はぁ!」アンドロメダの周りから白い光が纏い出す。
「さすが元女神リーダーさんね…これは気を抜くとやばいわね」ウリエルが言う「行きますよウリエルさん」「えぇ!いつでも」と2人は地面で体勢を整える「ふっ!」2人は息を整えると猛スピードで突っ込むガキーン!さらに大きな爆発が起こるとそこから2人は猛スピードで剣を振る「はぁ!」アンドロメダが瞬間移動を使い後ろから剣を振り下ろす「やぁ!」とウリエルも振り向きながら剣をはじき返す「アンドロメダさんなかなかやりますね」ウリエルが笑うと「あなたこそ本気出してないのでないですか?ウリエルさん」アンドロメダも笑った。
「それじゃあ少し本気出しますか」ウリエルが剣を持つ「はぁ!」ウリエルが大爆発したと思ったら後ろに巨大な羽をつけた天使が降りてきた。
手には二刀の剣が握られている「私はこの天界最速と言われていてね」ウリエルが消える「それがなんでしょうか」とアンドロメダが振り向き剣を振るもウリエルは横から来た「なっ…」アンドロメダの脇腹をウリエルの拳が直撃し吹き飛ばされる「良い反射能力ね」ウリエルが歩いて来る「確かにあの時後ろから攻撃しようとしたけどあなたが、振り向こうとしたタイミングで軌道を変えたの」アンドロメダがムクっと起き上がる。
「私のスピードを捉えるには目以外を使いなさい」ウリエルがまた消える「前!」とアンドロメダが言う「左よ!」ウリエルがまた違う方向から飛んでくる「目で見ているといつまでも私を捉えられないわ!」ウリエルが猛スピードで飛び回る「くっ…」と何回も挑戦するが全部外れてしまう「目以外…」アンドロメダが目を瞑る「ウリエルさんのスピードは私より遥かに上…目で追えなかったら気配で追えばいい…」アンドロメダは無心になる。
「ここよ!」と剣を左に振るガァン!とウリエルの剣と接触する「良くわかったわね」ウリエルが驚く「えぇ…おかげで分かりました、目で見るのでは無くて心で見ることを」アンドロメダが目を開ける「次は見失いません!」と2人がまた消える「やぁ!」2人の剣はまた何回も交わる「恒星大銀河!」アンドロメダがウリエルに向かってまた銀色の光が円状に集まっていく「やぁ!」とアンドロメダが言う「はぁ!」バリーン!ウリエルが2つの剣で弾き飛ばすとウリエルの剣が炎を纏い出す「はぁ!」ウリエルから何本もの炎が飛んでいく。
「くっ…」アンドロメダが受け止めると煙の中からウリエルが飛んできた「はぁ!」と上から2つの剣が交差してくるガキーン!とアンドロメダが受け止めるが弾き返され猛スピードで地面に叩きつけられる「悪くは無かったわ」ウリエルが剣を収めるとアンドロメダに手を伸ばす。
「ありがとうございます…」アンドロメダは手を握り起き上がる「キリエルー」アンドロメダが起こす「ん…」とキリエルが目を覚める「はっ!私何を…」飛び起きる「今日の練習終了よ」ウリエルが言うと歩き始める「皆さんこれから夕食なので一旦終わってください!」上からアナウンスが入る「どうやらかなり時間経ってたみたいね」とアンドロメダが言う「にしてもウリエルさん容赦無さすぎです」キリエルが文句を言っている。
「今回の目的は女神の力を完全に引き出すことです。私はアンドロメダさんみたいに甘くは無いですよ。2人ともまだ先の力がありますから」ウリエルが振り向きざまに言った。
「はい…」妙に威圧がありキリエルは頷くと上の天井が開く「ウリエルさん達お疲れ様です~」ラファエルが降りてくる「はいこれ夕食です、にしてもボロボロですね…」アンドロメダとキリエルを見て言うと両手を2人に向ける「とりあえず治しますねー」2人は青い光に包まれると傷が消えた「凄い…痛みも辛さもないわ」アンドロメダが言う「それが私達の仕事ですから、食べ終わればまた降りてきます」ラファエルが手を振り帰って行った。
「うーん美味しい」アンドロメダとキリエルが食べる「ラファエルさん手作りですねこれは」ウリエルも食べている「とりあえず、あなた達の実力は分かったから明日からはさらに厳しい試練になる良いわね?」ウリエルが2人を見る「はい!」2人が大きく頷いた「それでは今日はゆっくり休んでください、寝るのも大事ですよ」ウリエルが上を見て何やら合図をする。
ブーン!と音が鳴り家が出てきた「ここで今回の鍛錬は寝泊まりするわ」ウリエルが中に入っていくと2人も慌てて入っていく、下に3人分布団が敷いてあった。
3人はそのまま風呂に入り布団に潜り込む「天使と女神が一緒に寝るなんてね」キリエルが言う「一大事なのにね」アンドロメダも隣で呟く「何よ私だと不満?」3人円型に並んでいるのでお互いは見れるのだ。
「明日も早いのよ、早く寝なさい」ウリエルがそのまま寝てしまった「おやすみなさ~い」と2人も寝てしまった。
「ねぇーウリエルさん今日は何するんですかー?」キリエルが聞くとウリエルが少し悩むと「そうねぇ今日はキリエルさんはこれをしましょうか」ウリエルは両手を叩いた。
ゴゴゴ…大きな音がしたと共に上から超巨大な四角い物体が出てきた「キリエルさんはこの剣でこの四角い物体を切ってもらいます」ウリエルは木製の試剣をキリエルに渡す「こんなので切れるの!?」キリエルが叫ぶ「ちなみにこの鉱物はスペースワールド1硬いと呼ばれている硬骨鉱石です。軽はずみにすると剣が壊れてしまいますのでご注意を」ウリエルがアンドロメダの方に歩いていく「あなたはこれにしましょうか」また手を叩くとアンドロメダの周りに何やら4方向に無数の大きな穴が空いている「アンドロメダさんにはこの穴から出てくるこの棒達を避けてもらいます」「スピードはどれくらいですか?」アンドロメダが聞くとウリエルが指を鳴らす。
ゴン!と猛スピードで棒が反対方向に飛びだす「このくらいです。無論目で見ているとあっという間に突き刺さりますがこのシステムは体に当たる寸前で棒が破裂するシステムになっているのでご安心ください」ウリエルが言うと少し2人から離れる「それではまずキリエルさんから始めてください!」ウリエルが指示する。
「やぁ!」ゴン!と木の剣でキリエルが切り掛る「いったーい…」キリエルが腕を掴むと剣をまた握る「こんな鉱石に負けるかぁー!」ガン!と音がなりキリエルが後ろに吹き飛ぶ。鉱石には傷1つ着いていない「いてて…」キリエルは起き上がる「私が見本を見せますね」ウリエルがキリエルの隣に同じくらいの鉱石を出した。
「一応同じかどうか切って試してください」ウリエルがその場から離れるとキリエルが突っ込む「やぁ!」バチィン!とまた吹き飛ばされる「きゃあ!」キリエルが転がる「隣のあなたのやつと同じということがわかりましたね、その剣貸してください」ウリエルがキリエルに手を伸ばす「…はいどうぞ」キリエルが木の剣を手渡す「よく見てて下さいね」ウリエルが軽く剣を振った。
ガキーン!と音がなり鉱石とぶつかる「なっ……」そうなんと鉱石にめり込んでいるのだ「はぁ!」ウリエルが剣を振り払うと同時に激しい爆発と土煙が周りに舞い上がった。
「凄い…」そう鉱石が真っ二つに割れているのだ「これが力の制御よ」とキリエルに剣を返す「力の制御…」剣を腰に回すと深呼吸をする「はぁ!」キリエルが目を開け激しい爆風と共にキリエルの周りに黄色い光が集まっていく「私の力をこの剣に込める!」黄色い光がキリエルの持っている剣に集まる…「はぁぁぁ!」キリエルが叫ぶとそのまま剣を振る「やるわね」ウリエルが笑う。ガキーン!と大きな音と光そして衝撃波が周りを揺るがせる「はいれぇー!」キリエルが精一杯振振り下ろす、バキバキ…と剣が鉱石の中にめり込んで行く…「やぁぁ!」とそのまま剣を振り切った。
激しい爆発と共に爆風と衝撃波が辺りに飛び散る「キリエルさんその感じよ」キリエルが前を見ると、真っ二つまでは行かないがかなり削っている「はぁ…はぁ…」キリエルが膝を着く「剣を使いこなすには剣に気持ちを込めないといけないの」ウリエルが空を見ている「剣に気持ち…」キリエルは自分の木の剣を覗き込む「そうよ剣に気持ちを伝えそして剣の気持ちを受け入れることが強さへの秘訣なの。アンドロメダさんも聞いといてね」隣に座って聞いていたアンドロメダを見る。
「はいわかりました」ウリエルが二刀の剣を出した「この剣も剣の気持ちと私の気持ちが合わないと使えないの」と剣を振り回す「この剣を使いこなすまでも結構かかったわ」ウリエルが剣をしまうとキリエルが立つ「私は…ずっと逃げていました…」キリエルはそういうと剣を持ち鉱石の前に立つ「キリエル…」アンドロメダが止めようとする。
「アンドロメダさん!良いの…」キリエルが剣を握りしめる「私は…家族を小さい頃失いました。はっきり覚えています、ある日の夜…。」
ドゴォン!と音がなりキリエルは飛び起きる「キリエル!」と1人の男の人が走ってくる「お父さん!何があったの!?」キリエルは叫ぶ「とにかくお前は逃げろ早くしないと…」お父さんの言葉はそこで途絶えた。
そうお父さんの腹に剣が突き刺さっているのだ「きゃあ!」とキリエルは走り出すといつの間にか外に出ていた「はぁ…はぁ…」後ろを振り返ると何やら追いかけてきた「こっちよ!」茂みから少し年上だろうか…が手招きをしている。
「おい探せ!」声が聞こえてキリエルは慌てて草の茂みに潜り込むと敵が走っていく「あの少女を逃がす訳には行かない」との声も聞こえている、しばらくして敵の姿が見えなくなった「はじめまして私はアンドロメダと言いますよろしくね」その白い服を着た少女が手を出してくる「あなた、名前はなんて言うの?」アンドロメダに聞かれ渋々答える「キリエル…」「キリエルか~いい名前だね」アンドロメダが笑う「ここは私に任せて隠れててね」と外に出ていく「おいあそこ!」敵がアンドロメダに気付く「おいあの少女がどこいったか知ってるよな?」アンドロメダに5人の男の人が集まっている「アンドロメダさん…」キリエルは茂みの中で口を抑えている「さぁなんのことでしょうか?私は一切見てませんよ」アンドロメダが男達に掴まれる「あっ…」キリエルが軽く叫び行こうとするとアンドロメダの手が「待て」の合図が出されキリエルが止まる。
「おい!正直に答えろ!さもなくば」と男たちは剣を取る「あなた達に教える筋合いはないわ」アンドロメダが言う「なんだと!」敵が言った途端アンドロメダの体が光り出す「クソッ!なんだこれは」敵が翻弄されていく中アンドロメダが掴んでいる手を払うと剣を持つ「アンドロメダさん…」キリエルは目を輝かせてみていた「やれ!お前ら!」5人がアンドロメダに襲いかかる「はぁ!」とアンドロメダが剣を振ると激しい大爆発と共に男達が全員吹き飛ばされる「今!あなた達が引けば見逃してあげるわ」アンドロメダが剣を突き刺す。
「あなたがリーダーよね」と一瞬でアンドロメダの剣が敵の首元に向かう「バルエル様!」男5人が言う「ふっ…面白い今ここでお前とかち合えば俺は確実に負けるだろう…おい!お前ら!ここは一旦引くぞ!」と5人は飛び立っていった。
「そこから私には力なんてない、私は…全てを逃げ出して家族を殺したのよ…私に…もう少しあの時力があれば!家族が殺されなくて済んだのにって思うようになったの」キリエルが木の剣を睨みつける「じゃあ今あなたは何のために剣を振るの?」ウリエルが静かにキリエルに聞く「今ここで全てを逃げ出してしまうことだって可能よなのになぜ今こうやって剣を持っているの」ウリエルがさらに追求する「それは…」キリエルが口篭る「あなたは本当は力の存在に気付いているんじゃないですか?」ウリエルが近寄っていく「それは…」キリエルが顔を上げる「力の存在に気付いているけど自分には力が無い、そう思い込んでいるだけじゃないですか?」キリエルが下を向くとウリエルがキリエルに軽くハグをした。
「家族があなたを生きさせた理由が必ずあるはずです、力を隠すようなあなたを家族が見て喜ぶと思いますか?」キリエルは握っていた剣を落とした「お母さん…お父さん…」キリエルが泣く「ここでもう一度聞きます」ウリエルが顔を離すとキリエルを見る「今あなたが守りたいものは何?」キリエルは後ろのアンドロメダと周りを見る「この世界全てです」キリエルが笑顔に戻る「もう逃げたりなんかしません」剣を持ち鉱石の前に立つ「ウリエルさん新しい鉱石に替えてくれませんか?」キリエルが振り向く「もちろん」鉱石が入れ替わる「私はどれだけ敵が強くても、鉱石が固くても…もう逃げない!」キリエルが剣を持つと、先程よりもさらに黄色い光が集まっていく「家族が守ってくれたこの命に変えても今度は私が!この世界を守ってみせる!」剣を構えると白い光が多く集まりキリエルの周りから爆風が吹く「私は…強くなるんだ!」剣を勢い良く振り下ろす。
ガキーン!鉱石に剣があ当たり「はぁぁ!」剣が軽くめり込んだ瞬間、一気に振り下ろす「くっ…」あまりの爆風と衝撃波で2人も目を覆う「お母さん、お父さんやったよ…」キリエルは剣を落としそのまま気絶してしまった。
「一瞬だけど私の力を超えましたね」ウリエルが呟く「アンドロメダさん…あなたはキリエルがこの力を隠していたのは知っていたんですね」ウリエルが目の前の光景を見てアンドロメダの顔を見る「はい…キリエルの潜在能力は私より遥か上ですから…」「うふふ…これからが楽しみね…にしてもこの剣1番扱いが難しいのよねぇ…」ウリエルが剣を拾うとアンドロメダがキリエルを見る、キリエルの目の前には真っ二つどころか粉々になった硬骨石が散乱し真ん中には巨大な穴が奥底まで続いていた。
「……うーん…」キリエルが目を開ける「おはようキリエル」アンドロメダが笑う、キリエルはしばらく周りを見渡すとアンドロメダに膝枕されていることに気付き慌てて離れる「…ちなみにどれくらい寝ていました?」照れながらキリエルが聞く「恐らく2時間ほどかしら」ウリエルがご飯を持ってくる「はいこれキリエルの昼ごはんよ」と弁当を渡される「いただきます…」キリエルが正座をし弁当をハムハム食べ始める「キリエルさんの食べ姿可愛いわよねぇ」ウリエルが見つめるとキリエルが照れる「そ…そんなに見ないでくださいよ」もう!と言いながら弁当をハムハム食べている。
「さぁ次はアンドロメダさんの番よ、アンドロメダさんの場合は攻撃は申し分無いからあとはスピードと反射神経ね」ウリエルがアンドロメダを装置の中心に立たせる「棒が破裂したら初めからよ」ウリエルが離れる「えぇ…」とアンドロメダが前を見つめる。
パァン!「きゃぁ!」アンドロメダは後ろで破裂の衝撃と爆風が起こりびっくりする「前ばかりじゃないわ後ろも横もあるのよ」ウリエルが言う「もう1回!」アンドロメダが言うと、今度は横から飛んでくるアンドロメダは何とか避けると今度は前から飛んでくる「目で見ない!」ウリエルが叫ぶ「はい!」とアンドロメダが目をつぶると、私の師匠も確か…とアンドロメダが避けながら思った。
「やぁ!」アンドロメダが切り掛る「アンドロメダ遅いぞ!」避けられる「そんなぁ!」アンドロメダが避けられた剣を戻せずそのまま転がってしまう「良いか?スピードと予測は命だ!スピードと予測が無ければ当てることも出来んし避けることも出来んぞ!」前に立っている神が言う「お父さん…いや師匠ジュピターさんが早いんですよ!」アンドロメダが言う「あらあら元気ねぇ」と奥から女性の神が歩いてくる「お母さん!」「よぉヴィーナスどうした?」ジュピターが言う「アンドロメダもまだ若いんだから焦らずね」ヴィーナスがアンドロメダの頭を撫でる「1つ良いこと教えてあげるね、『心で見る』のと『目で見る』は全くの別よ」ヴィーナスが言う「お母さんどういうこと?」アンドロメダが聞くとヴィーナスは笑って「それはあなたがかんがえることよ」と笑った。
「アンドロメダ!もう1戦するぞ!」「はい!」とアンドロメダが言う「やぁ!」コンッ!やっと剣が交わる「まだ目で見てるぞ!」アンドロメダが弾き飛ばされる「目で見てると動きにムラが出て力が発揮されないのだ!アンドロメダは、限界覚醒ができる日もそう遠くはない…」限界覚醒?初めて聞く言葉だ…とアンドロメダが思った。
「限界覚醒ってなんですか?」アンドロメダが首を傾げて言うと「限界覚醒ってのはな…本当の限界の先が存在するって言うことだもちろん…誰にでもな…だが限界覚醒と言うのは本当の限界達した時にしか出せない力だ…」ジュピターが剣をアンドロメダに向けて言う「それが110%なのか200なのかは人それぞれだ…だが…覚えておきなさい…何かしらの前兆は来る」
「確かそんなこと言われたっけ」アンドロメダが避けながら呟く「みんなにも出来る…なら…やってやるわよ!お父さん!」アンドロメダが目を開ける「ウリエルさん!増やしてください!」アンドロメダが叫ぶ「良いんですね、アンドロメダさん…」ウリエルが真剣な目になる「えぇ…覚悟は出来ました限界なんて…覚醒してやります!」「アンドロメダさん…まさか…」キリエルが驚く「これが最高よ」ウリエルが言うと周りからどんどん棒が飛んでくるアンドロメダがまた目を閉じる「私にだって…全部読み切って避けてやるわ」アンドロメダの黒い空間に装置が見える…「棒も見えるどこから来るのか…ならばどこが最前なのか…判断し…避けてやるわ!」アンドロメダの周りに白い線が無数に現れると1本の線になる「ここよ!」とその線に反って体を動かす「うわぁ…凄い全部避けてるわ…あのスピードで…」キリエルが驚く「はっ…危ない!」ウリエルが言う。
なぜなら1つの棒が普通なら破裂する場所でも破裂しないのだ、無論アンドロメダも気付いていたが横を避けるのに必死で気付かなかったのだ「1つ来てる!?」気付いた時にはもう30センチほどしか無かった「アンドロメダさーん!」キリエルが叫ぶと同時に軽くアンドロメダが光る「まさか…」ここからはスローモーションにしたかのようにその棒を避けたのだ「嘘でしょ…」ウリエルも驚いている。
避けた棒が反対側の穴に入ると装置が停止する「なぜ避けれたの…?」ウリエルが聞く「分かりません…気付いたら目の前にあり…そこから何故か棒がゆっくりになったので…」「いやあの距離だともうコンマ何秒の世界よ…私達もあの瞬間だけはアンドロメダの姿が見えなかった…気付いたら下にしゃがんでたわ…」ウリエルが驚いた顔で見ている「あなたまさか…一瞬だけ限界覚醒…」「限界覚醒?」ウリエルが言ったことにキリエルが聞き返す「限界覚醒はまぁ私達の限界は100%なのだけれど…一瞬だけ飛び越える力があるの…それが限界覚醒よ…だけど飛び越えるのは、体を追い込んだ果てにあると聞くわ…」ウリエルが説明する「限界覚醒は誰でも?」「できるわ」アンドロメダが頷く「多分アンドロメダさんもあの棒を見た瞬間に危機を感じて本能的に飛び越えたのだと思います」「へぇ…私にもできるかな…」キリエルが手を見ながら言う「出来るわよキリエルなら」アンドロメダが頭を撫でる「気付いてたわキリエル…あなた私より力が無いって怖がっているわよね」アンドロメダが顔を寄せる。
「そんなこと…でもアンドロメダさんは私の師…」と行った時キリエルの口にアンドロメダの人差し指が来る「あのねキリエル…私もねあなたと同じだったのよ当初は力が無くてね…だから心配しないで」アンドロメダが言うとキリエルは大きく頷く「うん!もう私は私!」キリエルが手を伸ばした「結局ここで3日だったわね」ウリエルが手を添える「えぇ…少なかったけど私達なら必ず勝てるわ」アンドロメダも手を添える「勝つぞー!」キリエルの掛け声に合わせて「オー!」と3人は叫び上に消えていった。
「あら、おかえりなさい~あなた達が4番目です」とラファエルが座っている「1番目は誰だったのですか?」アンドロメダが聞くと「あの組です」とラファエルが奥の方を指さした。
「ウリエルさんおかえりなさい、見てましたよ」アリエルが歩いてくる「えぇ本当に8人は凄いわ」ウリエルが椅子に座る「それで他の世界とは連絡は?」ウリエルが聞く「はい、取れています。少なくともあと1ヶ月あればこちらに来れるという事です」アリエルが笑う「あら、案外早いのね」アリエルが言う「ですが1つ問題が…こちらの世界から行きたい!という人が居まして…その世界だけは連絡を取っていません」アリエルが言う「この天聖から?」ウリエルが驚く「はい、なのでここでの修行はやめて先に戻ってきたのです」アリエルが飲み物を置く「なるほどねぇ…」「皆が戻って来たら伝えようと思います」アリエルがウリエルの前に座る「それで…時間はありますか?」「はい…その子が向こうに馴染むまで恐らくかなり時間がかかるかと…なので時間を少し加速させます」アリエルが言う「ですが!それをするためには…」「はい…スペースパトロールには承認を得ています」アリエルがウリエルの問いかけに笑顔で答えた。
「それでどれくらい向こうの時間を遅らせるつもり?」「はい…さすがに鍛錬の間みたいにこちらの世界の時間を止めることは出来ませんが、向こうの世界の1年がこの世界の1分にすることは可能になります。ですが…」「大丈夫よ、こちらの女神から1人護衛を付けるわ」ウリエルが言うとアリエルが笑い「それは頼もしいですね!」と笑顔で言った。
なぜなら周りを見ると平原が無限に広がっているのだ「ここは異空間とほぼ同じ場所、好きなだけ暴れてもいいわ」ウリエルが足を止めてから話す、しばらくして上からラファエルの開始声が聞こえた「ウリエルさん!せいぜい無理をしないようにお願いします!」ウリエルは上空に親指を立てる「さて始めますか」ウリエルが剣を抜くと周りから黄色の光柱が立ち上る「私から行くわ!」キリエルが剣を構える「えぇ!存分楽しんでらっしゃい」 アンドロメダが言うと2人は宙に浮く「そうねぇ今のあなたなら」と剣を収める「なんのつもりですか!?ウリエルさん!」キリエルが言うとウリエルは笑って「切りかかって来てください」キリエルが顔を歪ませて猛スピードでウリエルに突進する。
ガァーン!と大きな衝突が起こり地面が凹む「なっ」とキリエルが唖然とする、そう片手で受け止めているのだ「今のあなたの力じゃ私に勝てないわ」ウリエルが手を出す。
パァン!と大きな衝撃が起こりキリエルが地面に叩きつけられる「くそー!」キリエルがもう1回突っ込む「無駄な筋肉の動きが多すぎるわ」手で剣を弾いている「何を!」さらにキリエルが剣を振る「大事なのは力じゃなくて気持ちよ」ガァン!ウリエルが剣を掴んだのだ「ただデタラメに剣を振るだけじゃ強い一撃は生まれないわ」ウリエルが剣を抜く「気を引き締めなさい」キリエルに突っ込む「早い!」キリエルは剣で守るがあまりの重さに吹き飛ばされまた地面に撃ち落とされる。
「大事なのは剣に込める気持ちよ」ウリエルが剣を顔の前に置く「剣に込める気持ち…」キリエルも真似をして剣を前に置く「そうそれで力を抜いて、剣の意志にあなたが答えないと行けないの」ウリエルがさらに突っ込むとキリエルがまた剣で止める。
ガギギ!とキリエルが後ろに下がっていく「剣に気持ちを込めないと重い一撃を与えることは出来ないわ」キィン!とキリエルを吹き飛ばす「くっ…」とまたキリエルが突っ込むガキーン!剣同士がぶつかり合う「まだよ!まだ肩に力が入ってるわ!」またキリエルが吹き飛ばされて地面に突っ込む「大切なのは落ち着くことよ」ウリエルが上から降りてきて言う「くっ…」とキリエルが剣をつき立ち上がろうとする「戦いに挑む意志…それは認めてあげるわ」ウリエルが消える「えっ!?」と思った時にはキリエルの目の前にいた「今言ったことを覚えておきなさい」至近距離でウリエルが言う「何を…」とウリエルが手のひらをキリエルの腹に押し当て衝撃波を出した。
ドン!と音が鳴る「ぐはっ」そのままキリエルは気絶してしまった「大丈夫気を失ってるだけよ」ウリエルがキリエルを抱えてくる「あなたもキリエルが居ると本気出しにくいでしょう」ウリエルが言う「えぇ…そうね」アンドロメダが剣を抜く「はぁ!」アンドロメダの周りから白い光が纏い出す。
「さすが元女神リーダーさんね…これは気を抜くとやばいわね」ウリエルが言う「行きますよウリエルさん」「えぇ!いつでも」と2人は地面で体勢を整える「ふっ!」2人は息を整えると猛スピードで突っ込むガキーン!さらに大きな爆発が起こるとそこから2人は猛スピードで剣を振る「はぁ!」アンドロメダが瞬間移動を使い後ろから剣を振り下ろす「やぁ!」とウリエルも振り向きながら剣をはじき返す「アンドロメダさんなかなかやりますね」ウリエルが笑うと「あなたこそ本気出してないのでないですか?ウリエルさん」アンドロメダも笑った。
「それじゃあ少し本気出しますか」ウリエルが剣を持つ「はぁ!」ウリエルが大爆発したと思ったら後ろに巨大な羽をつけた天使が降りてきた。
手には二刀の剣が握られている「私はこの天界最速と言われていてね」ウリエルが消える「それがなんでしょうか」とアンドロメダが振り向き剣を振るもウリエルは横から来た「なっ…」アンドロメダの脇腹をウリエルの拳が直撃し吹き飛ばされる「良い反射能力ね」ウリエルが歩いて来る「確かにあの時後ろから攻撃しようとしたけどあなたが、振り向こうとしたタイミングで軌道を変えたの」アンドロメダがムクっと起き上がる。
「私のスピードを捉えるには目以外を使いなさい」ウリエルがまた消える「前!」とアンドロメダが言う「左よ!」ウリエルがまた違う方向から飛んでくる「目で見ているといつまでも私を捉えられないわ!」ウリエルが猛スピードで飛び回る「くっ…」と何回も挑戦するが全部外れてしまう「目以外…」アンドロメダが目を瞑る「ウリエルさんのスピードは私より遥かに上…目で追えなかったら気配で追えばいい…」アンドロメダは無心になる。
「ここよ!」と剣を左に振るガァン!とウリエルの剣と接触する「良くわかったわね」ウリエルが驚く「えぇ…おかげで分かりました、目で見るのでは無くて心で見ることを」アンドロメダが目を開ける「次は見失いません!」と2人がまた消える「やぁ!」2人の剣はまた何回も交わる「恒星大銀河!」アンドロメダがウリエルに向かってまた銀色の光が円状に集まっていく「やぁ!」とアンドロメダが言う「はぁ!」バリーン!ウリエルが2つの剣で弾き飛ばすとウリエルの剣が炎を纏い出す「はぁ!」ウリエルから何本もの炎が飛んでいく。
「くっ…」アンドロメダが受け止めると煙の中からウリエルが飛んできた「はぁ!」と上から2つの剣が交差してくるガキーン!とアンドロメダが受け止めるが弾き返され猛スピードで地面に叩きつけられる「悪くは無かったわ」ウリエルが剣を収めるとアンドロメダに手を伸ばす。
「ありがとうございます…」アンドロメダは手を握り起き上がる「キリエルー」アンドロメダが起こす「ん…」とキリエルが目を覚める「はっ!私何を…」飛び起きる「今日の練習終了よ」ウリエルが言うと歩き始める「皆さんこれから夕食なので一旦終わってください!」上からアナウンスが入る「どうやらかなり時間経ってたみたいね」とアンドロメダが言う「にしてもウリエルさん容赦無さすぎです」キリエルが文句を言っている。
「今回の目的は女神の力を完全に引き出すことです。私はアンドロメダさんみたいに甘くは無いですよ。2人ともまだ先の力がありますから」ウリエルが振り向きざまに言った。
「はい…」妙に威圧がありキリエルは頷くと上の天井が開く「ウリエルさん達お疲れ様です~」ラファエルが降りてくる「はいこれ夕食です、にしてもボロボロですね…」アンドロメダとキリエルを見て言うと両手を2人に向ける「とりあえず治しますねー」2人は青い光に包まれると傷が消えた「凄い…痛みも辛さもないわ」アンドロメダが言う「それが私達の仕事ですから、食べ終わればまた降りてきます」ラファエルが手を振り帰って行った。
「うーん美味しい」アンドロメダとキリエルが食べる「ラファエルさん手作りですねこれは」ウリエルも食べている「とりあえず、あなた達の実力は分かったから明日からはさらに厳しい試練になる良いわね?」ウリエルが2人を見る「はい!」2人が大きく頷いた「それでは今日はゆっくり休んでください、寝るのも大事ですよ」ウリエルが上を見て何やら合図をする。
ブーン!と音が鳴り家が出てきた「ここで今回の鍛錬は寝泊まりするわ」ウリエルが中に入っていくと2人も慌てて入っていく、下に3人分布団が敷いてあった。
3人はそのまま風呂に入り布団に潜り込む「天使と女神が一緒に寝るなんてね」キリエルが言う「一大事なのにね」アンドロメダも隣で呟く「何よ私だと不満?」3人円型に並んでいるのでお互いは見れるのだ。
「明日も早いのよ、早く寝なさい」ウリエルがそのまま寝てしまった「おやすみなさ~い」と2人も寝てしまった。
「ねぇーウリエルさん今日は何するんですかー?」キリエルが聞くとウリエルが少し悩むと「そうねぇ今日はキリエルさんはこれをしましょうか」ウリエルは両手を叩いた。
ゴゴゴ…大きな音がしたと共に上から超巨大な四角い物体が出てきた「キリエルさんはこの剣でこの四角い物体を切ってもらいます」ウリエルは木製の試剣をキリエルに渡す「こんなので切れるの!?」キリエルが叫ぶ「ちなみにこの鉱物はスペースワールド1硬いと呼ばれている硬骨鉱石です。軽はずみにすると剣が壊れてしまいますのでご注意を」ウリエルがアンドロメダの方に歩いていく「あなたはこれにしましょうか」また手を叩くとアンドロメダの周りに何やら4方向に無数の大きな穴が空いている「アンドロメダさんにはこの穴から出てくるこの棒達を避けてもらいます」「スピードはどれくらいですか?」アンドロメダが聞くとウリエルが指を鳴らす。
ゴン!と猛スピードで棒が反対方向に飛びだす「このくらいです。無論目で見ているとあっという間に突き刺さりますがこのシステムは体に当たる寸前で棒が破裂するシステムになっているのでご安心ください」ウリエルが言うと少し2人から離れる「それではまずキリエルさんから始めてください!」ウリエルが指示する。
「やぁ!」ゴン!と木の剣でキリエルが切り掛る「いったーい…」キリエルが腕を掴むと剣をまた握る「こんな鉱石に負けるかぁー!」ガン!と音がなりキリエルが後ろに吹き飛ぶ。鉱石には傷1つ着いていない「いてて…」キリエルは起き上がる「私が見本を見せますね」ウリエルがキリエルの隣に同じくらいの鉱石を出した。
「一応同じかどうか切って試してください」ウリエルがその場から離れるとキリエルが突っ込む「やぁ!」バチィン!とまた吹き飛ばされる「きゃあ!」キリエルが転がる「隣のあなたのやつと同じということがわかりましたね、その剣貸してください」ウリエルがキリエルに手を伸ばす「…はいどうぞ」キリエルが木の剣を手渡す「よく見てて下さいね」ウリエルが軽く剣を振った。
ガキーン!と音がなり鉱石とぶつかる「なっ……」そうなんと鉱石にめり込んでいるのだ「はぁ!」ウリエルが剣を振り払うと同時に激しい爆発と土煙が周りに舞い上がった。
「凄い…」そう鉱石が真っ二つに割れているのだ「これが力の制御よ」とキリエルに剣を返す「力の制御…」剣を腰に回すと深呼吸をする「はぁ!」キリエルが目を開け激しい爆風と共にキリエルの周りに黄色い光が集まっていく「私の力をこの剣に込める!」黄色い光がキリエルの持っている剣に集まる…「はぁぁぁ!」キリエルが叫ぶとそのまま剣を振る「やるわね」ウリエルが笑う。ガキーン!と大きな音と光そして衝撃波が周りを揺るがせる「はいれぇー!」キリエルが精一杯振振り下ろす、バキバキ…と剣が鉱石の中にめり込んで行く…「やぁぁ!」とそのまま剣を振り切った。
激しい爆発と共に爆風と衝撃波が辺りに飛び散る「キリエルさんその感じよ」キリエルが前を見ると、真っ二つまでは行かないがかなり削っている「はぁ…はぁ…」キリエルが膝を着く「剣を使いこなすには剣に気持ちを込めないといけないの」ウリエルが空を見ている「剣に気持ち…」キリエルは自分の木の剣を覗き込む「そうよ剣に気持ちを伝えそして剣の気持ちを受け入れることが強さへの秘訣なの。アンドロメダさんも聞いといてね」隣に座って聞いていたアンドロメダを見る。
「はいわかりました」ウリエルが二刀の剣を出した「この剣も剣の気持ちと私の気持ちが合わないと使えないの」と剣を振り回す「この剣を使いこなすまでも結構かかったわ」ウリエルが剣をしまうとキリエルが立つ「私は…ずっと逃げていました…」キリエルはそういうと剣を持ち鉱石の前に立つ「キリエル…」アンドロメダが止めようとする。
「アンドロメダさん!良いの…」キリエルが剣を握りしめる「私は…家族を小さい頃失いました。はっきり覚えています、ある日の夜…。」
ドゴォン!と音がなりキリエルは飛び起きる「キリエル!」と1人の男の人が走ってくる「お父さん!何があったの!?」キリエルは叫ぶ「とにかくお前は逃げろ早くしないと…」お父さんの言葉はそこで途絶えた。
そうお父さんの腹に剣が突き刺さっているのだ「きゃあ!」とキリエルは走り出すといつの間にか外に出ていた「はぁ…はぁ…」後ろを振り返ると何やら追いかけてきた「こっちよ!」茂みから少し年上だろうか…が手招きをしている。
「おい探せ!」声が聞こえてキリエルは慌てて草の茂みに潜り込むと敵が走っていく「あの少女を逃がす訳には行かない」との声も聞こえている、しばらくして敵の姿が見えなくなった「はじめまして私はアンドロメダと言いますよろしくね」その白い服を着た少女が手を出してくる「あなた、名前はなんて言うの?」アンドロメダに聞かれ渋々答える「キリエル…」「キリエルか~いい名前だね」アンドロメダが笑う「ここは私に任せて隠れててね」と外に出ていく「おいあそこ!」敵がアンドロメダに気付く「おいあの少女がどこいったか知ってるよな?」アンドロメダに5人の男の人が集まっている「アンドロメダさん…」キリエルは茂みの中で口を抑えている「さぁなんのことでしょうか?私は一切見てませんよ」アンドロメダが男達に掴まれる「あっ…」キリエルが軽く叫び行こうとするとアンドロメダの手が「待て」の合図が出されキリエルが止まる。
「おい!正直に答えろ!さもなくば」と男たちは剣を取る「あなた達に教える筋合いはないわ」アンドロメダが言う「なんだと!」敵が言った途端アンドロメダの体が光り出す「クソッ!なんだこれは」敵が翻弄されていく中アンドロメダが掴んでいる手を払うと剣を持つ「アンドロメダさん…」キリエルは目を輝かせてみていた「やれ!お前ら!」5人がアンドロメダに襲いかかる「はぁ!」とアンドロメダが剣を振ると激しい大爆発と共に男達が全員吹き飛ばされる「今!あなた達が引けば見逃してあげるわ」アンドロメダが剣を突き刺す。
「あなたがリーダーよね」と一瞬でアンドロメダの剣が敵の首元に向かう「バルエル様!」男5人が言う「ふっ…面白い今ここでお前とかち合えば俺は確実に負けるだろう…おい!お前ら!ここは一旦引くぞ!」と5人は飛び立っていった。
「そこから私には力なんてない、私は…全てを逃げ出して家族を殺したのよ…私に…もう少しあの時力があれば!家族が殺されなくて済んだのにって思うようになったの」キリエルが木の剣を睨みつける「じゃあ今あなたは何のために剣を振るの?」ウリエルが静かにキリエルに聞く「今ここで全てを逃げ出してしまうことだって可能よなのになぜ今こうやって剣を持っているの」ウリエルがさらに追求する「それは…」キリエルが口篭る「あなたは本当は力の存在に気付いているんじゃないですか?」ウリエルが近寄っていく「それは…」キリエルが顔を上げる「力の存在に気付いているけど自分には力が無い、そう思い込んでいるだけじゃないですか?」キリエルが下を向くとウリエルがキリエルに軽くハグをした。
「家族があなたを生きさせた理由が必ずあるはずです、力を隠すようなあなたを家族が見て喜ぶと思いますか?」キリエルは握っていた剣を落とした「お母さん…お父さん…」キリエルが泣く「ここでもう一度聞きます」ウリエルが顔を離すとキリエルを見る「今あなたが守りたいものは何?」キリエルは後ろのアンドロメダと周りを見る「この世界全てです」キリエルが笑顔に戻る「もう逃げたりなんかしません」剣を持ち鉱石の前に立つ「ウリエルさん新しい鉱石に替えてくれませんか?」キリエルが振り向く「もちろん」鉱石が入れ替わる「私はどれだけ敵が強くても、鉱石が固くても…もう逃げない!」キリエルが剣を持つと、先程よりもさらに黄色い光が集まっていく「家族が守ってくれたこの命に変えても今度は私が!この世界を守ってみせる!」剣を構えると白い光が多く集まりキリエルの周りから爆風が吹く「私は…強くなるんだ!」剣を勢い良く振り下ろす。
ガキーン!鉱石に剣があ当たり「はぁぁ!」剣が軽くめり込んだ瞬間、一気に振り下ろす「くっ…」あまりの爆風と衝撃波で2人も目を覆う「お母さん、お父さんやったよ…」キリエルは剣を落としそのまま気絶してしまった。
「一瞬だけど私の力を超えましたね」ウリエルが呟く「アンドロメダさん…あなたはキリエルがこの力を隠していたのは知っていたんですね」ウリエルが目の前の光景を見てアンドロメダの顔を見る「はい…キリエルの潜在能力は私より遥か上ですから…」「うふふ…これからが楽しみね…にしてもこの剣1番扱いが難しいのよねぇ…」ウリエルが剣を拾うとアンドロメダがキリエルを見る、キリエルの目の前には真っ二つどころか粉々になった硬骨石が散乱し真ん中には巨大な穴が奥底まで続いていた。
「……うーん…」キリエルが目を開ける「おはようキリエル」アンドロメダが笑う、キリエルはしばらく周りを見渡すとアンドロメダに膝枕されていることに気付き慌てて離れる「…ちなみにどれくらい寝ていました?」照れながらキリエルが聞く「恐らく2時間ほどかしら」ウリエルがご飯を持ってくる「はいこれキリエルの昼ごはんよ」と弁当を渡される「いただきます…」キリエルが正座をし弁当をハムハム食べ始める「キリエルさんの食べ姿可愛いわよねぇ」ウリエルが見つめるとキリエルが照れる「そ…そんなに見ないでくださいよ」もう!と言いながら弁当をハムハム食べている。
「さぁ次はアンドロメダさんの番よ、アンドロメダさんの場合は攻撃は申し分無いからあとはスピードと反射神経ね」ウリエルがアンドロメダを装置の中心に立たせる「棒が破裂したら初めからよ」ウリエルが離れる「えぇ…」とアンドロメダが前を見つめる。
パァン!「きゃぁ!」アンドロメダは後ろで破裂の衝撃と爆風が起こりびっくりする「前ばかりじゃないわ後ろも横もあるのよ」ウリエルが言う「もう1回!」アンドロメダが言うと、今度は横から飛んでくるアンドロメダは何とか避けると今度は前から飛んでくる「目で見ない!」ウリエルが叫ぶ「はい!」とアンドロメダが目をつぶると、私の師匠も確か…とアンドロメダが避けながら思った。
「やぁ!」アンドロメダが切り掛る「アンドロメダ遅いぞ!」避けられる「そんなぁ!」アンドロメダが避けられた剣を戻せずそのまま転がってしまう「良いか?スピードと予測は命だ!スピードと予測が無ければ当てることも出来んし避けることも出来んぞ!」前に立っている神が言う「お父さん…いや師匠ジュピターさんが早いんですよ!」アンドロメダが言う「あらあら元気ねぇ」と奥から女性の神が歩いてくる「お母さん!」「よぉヴィーナスどうした?」ジュピターが言う「アンドロメダもまだ若いんだから焦らずね」ヴィーナスがアンドロメダの頭を撫でる「1つ良いこと教えてあげるね、『心で見る』のと『目で見る』は全くの別よ」ヴィーナスが言う「お母さんどういうこと?」アンドロメダが聞くとヴィーナスは笑って「それはあなたがかんがえることよ」と笑った。
「アンドロメダ!もう1戦するぞ!」「はい!」とアンドロメダが言う「やぁ!」コンッ!やっと剣が交わる「まだ目で見てるぞ!」アンドロメダが弾き飛ばされる「目で見てると動きにムラが出て力が発揮されないのだ!アンドロメダは、限界覚醒ができる日もそう遠くはない…」限界覚醒?初めて聞く言葉だ…とアンドロメダが思った。
「限界覚醒ってなんですか?」アンドロメダが首を傾げて言うと「限界覚醒ってのはな…本当の限界の先が存在するって言うことだもちろん…誰にでもな…だが限界覚醒と言うのは本当の限界達した時にしか出せない力だ…」ジュピターが剣をアンドロメダに向けて言う「それが110%なのか200なのかは人それぞれだ…だが…覚えておきなさい…何かしらの前兆は来る」
「確かそんなこと言われたっけ」アンドロメダが避けながら呟く「みんなにも出来る…なら…やってやるわよ!お父さん!」アンドロメダが目を開ける「ウリエルさん!増やしてください!」アンドロメダが叫ぶ「良いんですね、アンドロメダさん…」ウリエルが真剣な目になる「えぇ…覚悟は出来ました限界なんて…覚醒してやります!」「アンドロメダさん…まさか…」キリエルが驚く「これが最高よ」ウリエルが言うと周りからどんどん棒が飛んでくるアンドロメダがまた目を閉じる「私にだって…全部読み切って避けてやるわ」アンドロメダの黒い空間に装置が見える…「棒も見えるどこから来るのか…ならばどこが最前なのか…判断し…避けてやるわ!」アンドロメダの周りに白い線が無数に現れると1本の線になる「ここよ!」とその線に反って体を動かす「うわぁ…凄い全部避けてるわ…あのスピードで…」キリエルが驚く「はっ…危ない!」ウリエルが言う。
なぜなら1つの棒が普通なら破裂する場所でも破裂しないのだ、無論アンドロメダも気付いていたが横を避けるのに必死で気付かなかったのだ「1つ来てる!?」気付いた時にはもう30センチほどしか無かった「アンドロメダさーん!」キリエルが叫ぶと同時に軽くアンドロメダが光る「まさか…」ここからはスローモーションにしたかのようにその棒を避けたのだ「嘘でしょ…」ウリエルも驚いている。
避けた棒が反対側の穴に入ると装置が停止する「なぜ避けれたの…?」ウリエルが聞く「分かりません…気付いたら目の前にあり…そこから何故か棒がゆっくりになったので…」「いやあの距離だともうコンマ何秒の世界よ…私達もあの瞬間だけはアンドロメダの姿が見えなかった…気付いたら下にしゃがんでたわ…」ウリエルが驚いた顔で見ている「あなたまさか…一瞬だけ限界覚醒…」「限界覚醒?」ウリエルが言ったことにキリエルが聞き返す「限界覚醒はまぁ私達の限界は100%なのだけれど…一瞬だけ飛び越える力があるの…それが限界覚醒よ…だけど飛び越えるのは、体を追い込んだ果てにあると聞くわ…」ウリエルが説明する「限界覚醒は誰でも?」「できるわ」アンドロメダが頷く「多分アンドロメダさんもあの棒を見た瞬間に危機を感じて本能的に飛び越えたのだと思います」「へぇ…私にもできるかな…」キリエルが手を見ながら言う「出来るわよキリエルなら」アンドロメダが頭を撫でる「気付いてたわキリエル…あなた私より力が無いって怖がっているわよね」アンドロメダが顔を寄せる。
「そんなこと…でもアンドロメダさんは私の師…」と行った時キリエルの口にアンドロメダの人差し指が来る「あのねキリエル…私もねあなたと同じだったのよ当初は力が無くてね…だから心配しないで」アンドロメダが言うとキリエルは大きく頷く「うん!もう私は私!」キリエルが手を伸ばした「結局ここで3日だったわね」ウリエルが手を添える「えぇ…少なかったけど私達なら必ず勝てるわ」アンドロメダも手を添える「勝つぞー!」キリエルの掛け声に合わせて「オー!」と3人は叫び上に消えていった。
「あら、おかえりなさい~あなた達が4番目です」とラファエルが座っている「1番目は誰だったのですか?」アンドロメダが聞くと「あの組です」とラファエルが奥の方を指さした。
「ウリエルさんおかえりなさい、見てましたよ」アリエルが歩いてくる「えぇ本当に8人は凄いわ」ウリエルが椅子に座る「それで他の世界とは連絡は?」ウリエルが聞く「はい、取れています。少なくともあと1ヶ月あればこちらに来れるという事です」アリエルが笑う「あら、案外早いのね」アリエルが言う「ですが1つ問題が…こちらの世界から行きたい!という人が居まして…その世界だけは連絡を取っていません」アリエルが言う「この天聖から?」ウリエルが驚く「はい、なのでここでの修行はやめて先に戻ってきたのです」アリエルが飲み物を置く「なるほどねぇ…」「皆が戻って来たら伝えようと思います」アリエルがウリエルの前に座る「それで…時間はありますか?」「はい…その子が向こうに馴染むまで恐らくかなり時間がかかるかと…なので時間を少し加速させます」アリエルが言う「ですが!それをするためには…」「はい…スペースパトロールには承認を得ています」アリエルがウリエルの問いかけに笑顔で答えた。
「それでどれくらい向こうの時間を遅らせるつもり?」「はい…さすがに鍛錬の間みたいにこちらの世界の時間を止めることは出来ませんが、向こうの世界の1年がこの世界の1分にすることは可能になります。ですが…」「大丈夫よ、こちらの女神から1人護衛を付けるわ」ウリエルが言うとアリエルが笑い「それは頼もしいですね!」と笑顔で言った。
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