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18話 クリスマスプレゼント

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最後の美華が話終わり健人を呼びに階段を登っていく。

「へぇー…」リンが頷く「お互いが…言えない理由が分かったわね」ルカがミクに呟く「えぇ…私達の本領発揮は明日よ」ミクが5人に囁くと5人は一斉に頷いた。

「お待たせ!」健人と美華が降りてくる「はーいそれじゃあ夜ご飯は私とルカが作るね」ミクとルカがキッチンに向かう「全員で8人いるからねぇ」健人が呟く「あはは!確かに8人って滅多にないよね」レンが笑っている「あらKAITO珍しくソファーに座ってるじゃない?」MEIKOが首を傾げる「あっあぁ…こんな楽しいと上に行きたくなくなるよ」皆が笑いあっている。

「ご飯出来たよー」4人ずつ顔向けしている長い机に鍋が2つ置かれる「家のあるもので作ったんだけどどうかしら?」ルカが首を傾げる「それじゃあ皆で」KAITOの言葉で皆が手を合わせる「いただきます!」8人が一斉にご飯を食べ始めた。

「ちょっと!レン!取りすぎ!」「なんだよーリンだって!」「コラコラ2人とも喧嘩しちゃダメよ」MEIKOが慰めている「心配しなくてもおかわりはまだ沢山あるわよ」ルカが後ろを振り向く「ならいいやー」リンとレンがまた食べ始める「楽しいね健人君」美華が振り向く「あぁ…そうだね」健人も笑いながら頬張っていた。

チリリリ…と音が鳴る「うーん…」健人と美華が起きる「あれ…」2人は気付いたらベッドに寝ていた「あっおはよう!」ドアを開けた2人にミクが手を振る「あっそうか…鍋食べたあと疲れてすぐ寝ちゃったんだっけ…」美華が照れながら話す「2人とも風呂入ってすぐ寝たから驚いたよー」「あれ?他の旅人達は?」そうこの世界上バーチャルシンガーではなく旅人なのだ「他のみんなはクリスマスパーティーの用意をしに行ったよー」ミクが振り返る「用意?ここでするんじゃないんですか?」「もちろんここでもするけどね別の所でもするのよ」ミクがウィンクをする「えっとね今9時だから10時に私達も行くから準備してね」ミクが2人に呼びかける「はい!」2人は返事をして10時までに支度を終える。

「よーし10時だからちょっとワープするね」ミクが手を下に向ける「そんな事が出来るの!?」2人は目を丸くする「うん!行くよ!」ミクの手から地面には丸い紋章が3人を包みその後2人の視界が真っ白になりどこか暗いところに飛ばされた。

「何ここ…」美華は周りを見るが真っ暗すぎて何も見えない「健人君いる?」美華は横をむく「あぁ…横にいるよ」健人も何が起こったのか理解しようとしているようだ。

「それじゃあいい?」ミクが小さく5人に呟く「えぇ」「いつでもOKよ」「任せて!」「あぁやれるよ!」「僕たちの音楽を聞かせてあげよう!」MEIKO、ルカ、リン、レン、KAITOの順に手を乗せる「出発!」パン!と電気がついた。

「うわぁーすごい!クリスマスのステージだ…」美華が笑っている「うふふっ!喜んでくれたかな?」真ん中には6人が立っていた「私達からのクリスマスプレゼントよ」MEIKOが言うとまた暗くなり曲が始まった。

「すごい6人全員が歌って踊ってる…」健人と美華がもう腕を振りまくっていた。

その後1人ずつのライブがあったり2人組もちろん3人組などのライブがあり終盤に差しかかる「じゃあ次のライブは2人に特別ゲストとして出てもらいましょうか!」ミクが2人を呼ぶ「健人君は左から、そして美華ちゃんは右からお願いね」2人は言われるがまま頷きステージ裏に来る「はいこれ」健人に花束が渡される「これは…」ミクが笑っている「美華への思いぶつけて来なさい!」ルカが後ろで笑っている「KAITO、MEIKO、ルカ、」ミクが何やら合図をすると3人は何やらステージで踊りながら歌い出した。

「ーー♪」2人はそのままミクとリンに連れられて歩き出す健人は花束を持ちながら美華の前に来ると3人の歌が小さくなるとミクが健人にマイクを向ける。

健人はついつい泣いてしまう「もう!だらしない男ね!」美華がそのまま健人を抱きしめた「わお」ミクが驚いた声を出した「美華…」声を聞いた瞬間ミクがマイクを健人の口に近付ける。

「僕と…付き合ってくれないか…ずっと言いたかったんだ…」2人は離れると健人が花束を前に出す。ミクはすぐさま美華の方にマイクを向ける「もちろんよ…こちらこそ…よろしくお願いします」美華が花束を受け取った途端ステージに紙吹雪が舞う「えぇ…」いつの間にか全員が歌っていた。

「サプライズ大成功!」全員の歌が終わるとミクが笑っている「うん!俺もすっごく感動したよ!」全員が頷いている「皆…そして美華…本当にありがとう!」健人がついつい泣き出す「もう!泣き虫健人!」美華が花束をルカに渡すとまた健人を今度は強く抱き締めた。

その時6人の暖かい拍手が会場に響き渡る。

2人はこんな素敵なプレゼントを二度と忘れることは無いと誓った。

「さぁ!サプライズ大成功という事で最後は皆で歌いましょ!」ミクが奥から2本マイクを持ってくる「え、でも曲…」「大丈夫!マイクを持つと自動的に歌う曲の歌詞、音程が出てくるわ」ミクが2人にマイクを持たせる「一緒に歌おう!曲名は『2人の約束』だよ!」

8人は横並びになり観客席の方に歌い始めた(歌うってこんなに気持ち良かったんだ…全然知らない曲なのにとても嬉しい…)(ミク達と美華と一緒に歌えて、とても嬉しいなこの曲も今の感情にあってるいい歌だ…)
美華と健人は6人と一緒に楽しく歌った。

「楽しかったね!健人…君!」「一瞬呼び捨てにしかけたでしょ美華」健人が笑いながら美華を見ている「えへへバレた?」「楽しそうでよかった!家に帰って最後のクリスマスパーティーしましょ!ルカたちはもう先に帰って準備しているよ!」ミクが手を広げる「はい!」と3人はまた白い光に包まれて消えた。

その後8人は家に戻り楽しいクリスマスパーティーを満喫したのだった。
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