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8.(完結)
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「ちちうえー! あそんでくれろー!」
漁から戻ってきた民雄は、元気に駆け寄ってくる双子の姉弟をひしと抱き止めた。
一緒に船に乗っていた耕太郎と共に四人で小屋へと向かうと、小屋の中では月美が昼食を準備しながら「おかえりなさいませ」と民雄と耕太郎に駆け寄ってくる。
──仲間を裏切ったために帰る場所の無くなった月美は、それから民雄と耕太郎の三人で共に暮らすようになった。
元々海中に住んでいただけあって、月美は魚の動きをよく知っていた。お陰で捕れる魚の量は以前の倍以上になり、村に売りに行くだけの余裕が生まれるようになった。
月美の肉体は、二人と交わったことで人間の体へ変化していた。あれから何度も交わるうちに懐妊し、五年前に元気な双子姉弟を出産した。
月美はもちろん、民雄と耕太郎も月美の産んだ子供を大切に育てた。
民雄に似て優しい姉と、耕太郎とそっくりのやんちゃな弟は、二人の父親と優しい母親に見守られ、のびのびと成長している。
三人夫婦はそれからも仲睦まじく、順調に家族を増やしながら、海の近くで幸せに暮らしましたとさ。
めでたしめでたし。
漁から戻ってきた民雄は、元気に駆け寄ってくる双子の姉弟をひしと抱き止めた。
一緒に船に乗っていた耕太郎と共に四人で小屋へと向かうと、小屋の中では月美が昼食を準備しながら「おかえりなさいませ」と民雄と耕太郎に駆け寄ってくる。
──仲間を裏切ったために帰る場所の無くなった月美は、それから民雄と耕太郎の三人で共に暮らすようになった。
元々海中に住んでいただけあって、月美は魚の動きをよく知っていた。お陰で捕れる魚の量は以前の倍以上になり、村に売りに行くだけの余裕が生まれるようになった。
月美の肉体は、二人と交わったことで人間の体へ変化していた。あれから何度も交わるうちに懐妊し、五年前に元気な双子姉弟を出産した。
月美はもちろん、民雄と耕太郎も月美の産んだ子供を大切に育てた。
民雄に似て優しい姉と、耕太郎とそっくりのやんちゃな弟は、二人の父親と優しい母親に見守られ、のびのびと成長している。
三人夫婦はそれからも仲睦まじく、順調に家族を増やしながら、海の近くで幸せに暮らしましたとさ。
めでたしめでたし。
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