岩礁の人魚、漁師二人を誘惑する【官能短編】

片羽セイ

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「あぁっ……はぁっ……ん!」


 雌穴がキュウッと締まって、男根にむしゃぶりつくようにして搾り取ってくる。


 熱い粘膜が脳みそとぐちゃぐちゃに混ざり合うような快感に、民雄は思わず瞼の裏で白目を剝いていた。


「うっ……ここは、なんて具合がいいだ……口も最高だが、ここはもっと格別だぁ……」


「イヤァッ……ダメです、ゆるして、民雄さま……耕太郎さまも、二人一緒だなんてわたし、壊れてしまう……」


「ははっ、嬉しいこと言ってくれるべ」


「そうだぞ。もっと俺たちで感じてほしいだ」


 二人の間で乱れる娘の姿に、民雄は再び熱いものがせり上がってくるのを感じた。


「なぁっ……お前さん、名はなんというだ?」


「名は*****。これは私が元居た種族の言葉なので……人間に理解できる名前は、ありません」


「なら、俺たちが名を付けてやろう。そうだな……月の綺麗な場所で出会ったから、月美でどうだ」


「ほう。いささか単純すぎる気はするが、名前はそのくらい単純なのがええべ」

 
 民雄の提案に、耕太郎もうんうんと頷いている。


「月美、つきみ……えぇ、気に入りました」


 横顔を覗き込むと、月美ははにかんだような笑顔を浮かべていて、その表情が民雄をさらに隆起させた。


「ひゃっ……なぜ、二人とも、中のものが大きく……」


「名前を付けたら、何だか余計に愛らしくなった」


「同感だ。おれらの月美よ、抱きつぶされる覚悟はできたか?」


 緩めていた腰をぱちゅんと音がするように突き入れながら、弱いと分かった耳の輪郭を舌先でなぞった。


「ひゃうっ! そこっ、だめぇ……」


「なぁ……ここ、今、月美のここがキュウキュウ締め付けてきてるだ……お前の一番奥に、俺のマラ汁出すからな」


「おれだってっ、月美が元気になるまで、たくさん精をやるべ……っ」


 月美を挟んで張り合うようにする民雄と耕太郎に、月美は幸せだといわんばかりの雌の表情で応えた。


「はぁっ……二人とも、たくさん……好きなだけ貪ってくださいまし……ッ」


「ほんとに、月美は極上のべっぴんさんだべ……」


「んなこと言われたら俺、また出るッ、出るだ……ッ」


 力強く腰を打ち付けると、応えるように月美の体がガクガクと痙攣する。

 
 何故か耕太郎の昂りさえも伝わってきて、まるで三人で快感を共有しているようだと、民雄は真っ白に染まる頭の片隅で思った。


「月美ッ、月美……!!」


「二人とも、俺も出るべッ!」


「民雄さまっ、耕太郎さまぁ……あぁあ……ッ!!」


 どくんっ、と全身が心臓になったように脈打って、月美の肉壺へ欲望の全てを放出した。


 月美の背中がビクビクと小刻みに震えて、心底気持ちよさそうにするのを見ていると、なんだか嬉しくて民雄は自然と頬が緩んだ。


 萎んだ楔をゆっくり引き抜くと、割れ目からトロリと白い糸が引くのが見える。


 すると今度は耕太郎が月美の両足を持ち上げ、ついさっきまで民雄が挿れていた穴を自分の方へ引き寄せた。


「……今度はおれも、月美の中に入りたい」


 負けじと、民雄も月美の耳元で囁く。


「俺も……今度は、月美の乳房を吸いたい」


 絶頂の余韻で目をとろりとさせた月美は、民雄と耕太郎を両腕に抱きしめると、二人の耳元でクスリと笑って言った。


「えぇ……喜んで」
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