不死鳥の箱庭~無能だと追放されたが運命の不死鳥と契約して全てをやり直す~

鴉真似≪アマネ≫

文字の大きさ
上 下
2 / 20
第一章 不死鳥契約

1話 雛教育

しおりを挟む
 幼鳳宮。不死鳥契約前の雛鳥が住まう宮殿。
 アンブロシアの血脈を守護するための宮殿。

 それは、雲を突き抜けるほどの高峰の頂に鎮座していた。

 雛鳥が住まう場所といえど、アンブロシア家の一部に違いはない。荘厳さはそこらの王宮を遥かに凌ぐ。

 計三階からなるその宮殿は、金と赤を基調として作られている。それでいて華やか過ぎず、天上の雲も相まって、太陽のような神聖さを醸し出している。

 そんな幼鳳宮には今、2人の雛鳥が住んでいた。

 アンブロシア家七男ーーディアーク・アンブロシア

 アンブロシア家八男ーーリオン・アンブロシア

 七男は今年で六つになる。
 アンブロシアの不死鳥契約までおよそ二年。
 幼少期の早期教育もじきに終わる頃。

 しかしーー

「ディアーク坊ちゃまは今日もお休みですか?」
「申し訳ございません。どうも体調がすぐれないご様子で」
「……はぁ、わかりました。坊ちゃまには大事になさってください、とお伝えください」
「承知いたしました」

 アンブロシア家教務担当ーーロルフ・アイヒベルク。

 口元ひげまで真っ白の染まった、モノクルをつけた老紳士。
 その真っ赤な眼光は鋭く、一睨みされるだけで並の子供は泣き叫ぶことだろう。

 ロルフがアンブロシア家の雛鳥教育を務めて早32年。

 当時はまだ序列一位だった現当主・リカードの長男が生まれてすぐに、教育担当に抜擢された男である。

 ロルフは現当主・リカードの眷族であり、その生涯をアンブロシアに捧げた男。

 故に知っている。

 不死鳥の血を引く者は並大抵な病気にはかからないということを。

(はぁ、また仮病ですか。この1カ月間、一度も講義をお受けになられないとは)

 ここまでくると、侍女も最早隠す気はないのだろう。
 やたらめんどくさそうに病欠を知らせてくる。

(このままでは、アンブロシアでは生きていけませんぞ)

「はぁ……強力な不死鳥様と契約できることを願うばかりですな。まあ、双子のお二方と比べればまだお可愛い方ですがーー」

 コンコンコン。

「おや?」

 ディアークの休みを受け、授業のかたずけを行なっている最中に、ノックが入る。

「どうぞ、お入りください」

 来客の心当たりはないが、ロルフはひとまず入室の許可を出す。

 コンコンコン。

 しかしそれでも、ノックが止まることはなかった。
 聞こえなかったのかと思い、もう一度声をかけるが、それでもノックが続いた。

 仕方ないので、ロルフは自ら扉まで出向く。

「どちら様でしょう?」

 そう言って、ロルフは扉を開く。しかしその扉の先には、誰もいなかった。

「はて、これは一体?」

 一瞬侵入者かと思ったが、ここはアンブロシア。そんな命知らずはいるはずもない。

 だとしたら誰かのいたずらだが、この幼鳳宮にいる子供は二人だけ。

(ディアーク坊ちゃまはお休みになられていますし、もう一人の坊ちゃまはまだーー)

「ここだ、ここ」

 ロルフがフリーズしていると、下の方から可愛らしい声が響いた。

 声に従ってロルフは視線を下へ向ける。
 するとそこには、第二夫人を思わせる美しい銀髪と透き通った水面のような瞳をした少年がいた。

 いや、少年というにはあまりにも幼い。
 ようやく立ち上がって歩けるようになった年齢だろう。
 だが、身から溢れる気迫だけで、アンブロシアの血を引く者だとわかる。

「幼鳳宮にしてはドアノブの位置が高すぎ。明日までに取り替えておくように」

 その言葉と共に少年はーーリオンは入室する。

 幼さの残る声と会話内容のギャップに、ロルフは呆気に取られてるが、すぐに我に返り頭を垂れる。

「お初にお目にかかります、リオン坊ちゃま。アンブロシア家教務ロルフ・アイヒベルクでございます」
「リオン・アンブロシア。今日からよろしく頼む」
「…………」

 リオンのよろしくという言葉に、ロルフはひどく困惑する。
 何をよろしくされることがあるのか、と。
 
 そのせいで一瞬生まれる沈黙を見て、リオンは首を傾げる。

「ん? 母上から何も聞いてないのか?」
「……恐れながら」
「はあ、全く。あの人は相変わらずだな。講義に出ろといったのに教務殿に連絡していないとは」
「講義、でございますか?」
「母上に今日から雛教育に参加するようにと」

 とても幼児とは思えないリオンの言動に、ロルフはまるで鳳族と会話しているかのような錯覚を覚える。

 三歳の子供相手に、ロルフは冷や汗を一滴。

「しかし、困ったなぁ。教務殿にも予定があるだろうに」
「っ!! 恐れながら申し上げます。本日予定されていたディアーク坊ちゃまの授業は中止となりました故、今からの講義には何の支障もございません」
「ん? そうか? では、今日はそれで頼む。明日には正式な通達がいくだろう」
「っは」

 紆余曲折あって、リオンの雛教育が始まった。

 同時に教務ロルフは直感する。アンブロシアにーー

 ーーとんでもない化け物が生まれたのだと。

 
 ◆

 リオンとロルフが出会って2ヶ月が経過した。

(ありえない……)

 教務ロルフは何度目かも分からない驚嘆を心中に吐き出す。

(ワタシの見立てが、まだまだ甘かったようです)

 リオンの雛教育が始まって2ヶ月。
 その間、ディアークはやはり一度も顔を出していない。

 しかし、それでもロルフは大忙しだった。

「ロルフ先生。この『ブレイスガルド式封印術』、『マグリアン結界』と何が違うんだ? 術式効果は同じだと思うんだが」

「良い着眼点ですな、リオン坊ちゃま。結論から申し上げますと、2つの術式効果に違いはありません。しかし、封印術と結界術は表裏の関係にあります。結界術は身を守るために外界の影響を遮断するものですが、封印術は内部の影響を封じ込めるものです。元は『マグリアン結界』が先に開発されましたが、ブレイスガルドによってーー」

 饒舌に解説をするロルフだが、内心では舌を巻いていた。

(雛教育を始めて2ヶ月でここまで来ますか。このままではディアーク坊ちゃまを追い越してしまうかもしれませんな)

 いや、既に並んでいるかもしれない。

 ディアークとリオンの歳の差は3歳。リオンが一年早く教育を始めたとしても、たった2ヶ月で1年分の課程を修了したことになる。

 前日に教えた部分の復習は完璧に済ませ。それどころか、リオンはさらに先へと予習を進めてしまっている。

 リオンの学習速度に合わせ、ロルフは何度も授業計画を更新してきたが、それでもまだまだ、リオンの方が先を行く。

(このままでは、半年で雛教育が終わってしまいますぞ!)

 歴代でこれほどの天才はいただろうか。少なくとも、ロルフは知らない。

 かつての教え子の中で、最も才能を見せたアンブロシアの長女でさえ雛教育には1年を要したのだ。

(まさに麒麟児……恐ろしや)

 授業進度を再度見直す必要がある。そうロルフが思っていると突然、ノックもなく扉は開かれる。

「ったく、何でドアノブがこんなに低いんだよ」
「坊っちゃまが成長された証拠ではありませんか」
「あ、やっぱり? でも、これは低すぎ。明日までに変えといて」
「仰せのままに」

 扉から入室したのは一組の男女。

 一人は金の髪をした子供で、歳はリオンより少し上だろうか。
 もう一人は侍女のような恰好で少年の三歩後ろを歩いている。

 この幼鳳宮にいる子供は二人だけ。

 つまり、この子供こそがーー

「体調の方はもうよろしいのですか? ディアーク坊ちゃま」
「ま、まあね。まだちょっとだるいけど、さすがにそろそろ授業に出ないと。母さんにも怒られたし」

 最後の一言はボソッと言ったため、ロルフの耳には届いていなかった。

「てか、そのちんちくりん誰?」

 ディアークが室内を見渡すと、すぐさまリオンが目に入る。疑問に思うのも仕方ないだろう。

 ロルフはどう紹介するか一瞬迷うと、すぐさまリオンは立ち上がる。

「お初にお目にかかります、兄上。アンブロシア家八男、リオン・アンブロシアです」
「あー、そういえばジゼルから聞いた気がする。オレの弟だっけ?」
「はい、以後よろしくお願いいたしーー」
「妾の子ってやつ? いぼきょうだい?って言うんでしょ」

 ディアークの言葉に、リオンの動きはピタリと止まる。
 同時に、室内に緊張が走る。
 
 リオンが何かを口にする前に、ロルフは一歩前に出る。

「ディアーク坊ちゃま、ヨーラン様は正式なアンブロシアの奥方です。決して妾ではございません。どうか撤回を」
「だってせいさい?ってのは母上でしょ? 母上が言ってたし」
「坊ちゃま、第二夫人への侮辱は当主様への侮辱、ひいてはアンブロシアに対する侮辱に繋がりかねません。坊ちゃまといえど厳罰は避けられません。どうか撤回を」
「えぇ、なんでよ。オレ、事実を言っただけじゃん?」
!!」

 状況の深刻さを理解できないディアークを、ロルフは言葉に魔力を込めて叱咤する。

 まだ第一位階にも満たない子供が、ロルフの言霊を受けて無事であるはずもない。
 すぐさまよろめき、片膝をつく。

「な、なに、これ!?」

 初めての現象に、ディアークは混乱する。そんなディアークを庇うように、専属侍女のジゼルが一歩前へ出る。

「ロルフ殿。何の真似ですか?」
「ジゼル嬢、ディアーク坊ちゃまの教育はワタシに一任されております。貴女が出る幕ではありません。下がりなさい」
「ですが、言霊を使うのはやりすぎでは?」
「これも教育の範疇です。もう一度言います。
「では、わたくしももう一度言います。教育係如きが坊ちゃまに、?」

 強者同士が魔力をぶつけあって、威嚇し合う。
 魔力の波動が室内を打ち付け、本棚が軋む音が鳴り響く。
 魔導の心得がないディアークは、今にも意識が飛びそうなほどの力が部屋を駆け巡る。

 まさに一触即発。

 しかし、それを止める少年が1人。

「ロルフ先生、私は構わない」

 当事者のリオンである。

「子供のたわごとに、いちいち目くじらを立てることはないでしょう」
「リオン坊ちゃま……」
「だが、ロルフ先生。今後は指導を徹底するように。ここが幼鳳宮だからよかったものの、父上の前で同じ発言をすればただでは済まないはず。兄上も、ロルフ先生も」
「……肝に銘じます。リオン坊ちゃまの寛大なお心に感謝を」

 リオンの仲裁のおかげで、部屋を漂う魔力は一気に薄れ、過呼吸気味だったディアークを大きく息を吸い込む。

 ロルフが一歩下がることで、次女のジゼルもディアークの後ろまで移動する。

 そんな室内を一瞥し、リオンはディアークに一礼する。

「兄上、本日は折り合いが悪いようなので、私はこれにて失礼します」
「え、ぁ」

 未だにロルフとジゼルの圧に押されたディアークは返事を返すことはできなかったが、リオンはお構いなしに退室する。

 残されるのは、ロルフ、ジゼル、そしてディアークのみ。

(ワタシとジゼル嬢の言霊を完全に受け切った上で、あれほど冷静な対応をされるとは……麒麟児という称号すらも不釣り合いのように思えますな)

 リオンの対応に圧倒されながら、ロルフは内心驚嘆する。

(しかし、困りましたなぁ)

 ディアークが授業に出席するようになると、リオンの授業についても色々と考えなければならない。

 授業の進度は同じといえど、今日の悶着を見て二人に机を並べてもらおうとは、ロルフも考えていなかった。

(仕方ありません。に任せよう)

 こうして、リオンとディアークは初対面を果たしたのだった。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~

はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。 俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。 ある日の昼休み……高校で事は起こった。 俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。 しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。 ……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!

ド田舎からやってきた少年、初めての大都会で無双する~今まで遊び場にしていたダンジョンは、攻略不可能の規格外ダンジョンだったみたい〜

むらくも航
ファンタジー
ド田舎の村で育った『エアル』は、この日旅立つ。 幼少の頃、おじいちゃんから聞いた話に憧れ、大都会で立派な『探索者』になりたいと思ったからだ。 そんなエアルがこれまでにしてきたことは、たった一つ。 故郷にあるダンジョンで体を動かしてきたことだ。 自然と共に生き、魔物たちとも触れ合ってきた。 だが、エアルは知らない。 ただの“遊び場”と化していたダンジョンは、攻略不可能のSSSランクであることを。 遊び相手たちは、全て最低でもAランクオーバーの凶暴な魔物たちであることを。 これは、故郷のダンジョンで力をつけすぎた少年エアルが、大都会で無自覚に無双し、羽ばたいていく物語──。

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。

ファンタジー
〈あらすじ〉 信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。 目が覚めると、そこは異世界!? あぁ、よくあるやつか。 食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに…… 面倒ごとは御免なんだが。 魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。 誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。 やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。

クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される

こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる 初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。 なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています こちらの作品も宜しければお願いします [イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~

味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。 しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。 彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。 故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。 そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。 これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。

加工を極めし転生者、チート化した幼女たちとの自由気ままな冒険ライフ

犬社護
ファンタジー
交通事故で不慮の死を遂げてしまった僕-リョウトは、死後の世界で女神と出会い、異世界へ転生されることになった。事前に転生先の世界観について詳しく教えられ、その場でスキルやギフトを練習しても構わないと言われたので、僕は自分に与えられるギフトだけを極めるまで練習を重ねた。女神の目的は不明だけど、僕は全てを納得した上で、フランベル王国王都ベルンシュナイルに住む貴族の名門ヒライデン伯爵家の次男として転生すると、とある理由で魔法を一つも習得できないせいで、15年間軟禁生活を強いられ、15歳の誕生日に両親から追放処分を受けてしまう。ようやく自由を手に入れたけど、初日から幽霊に憑かれた幼女ルティナ、2日目には幽霊になってしまった幼女リノアと出会い、2人を仲間にしたことで、僕は様々な選択を迫られることになる。そしてその結果、子供たちが意図せず、どんどんチート化してしまう。 僕の夢は、自由気ままに世界中を冒険すること…なんだけど、いつの間にかチートな子供たちが主体となって、冒険が進んでいく。 僕の夢……どこいった?

俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜

早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。 食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した! しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……? 「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」 そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。 無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!

処理中です...