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第四章 パラレルワールド
第24話 拘束
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翌日、朝食を取ってからクリスたち一行はまた街へ向かった。
クリスと紗奈と優里の3人は、昨日新調したばかりの服を早速身に着けた。ハーディはそれが嬉しく『すごく似合ってるよ』と、事あるごとに繰り返した。
昨晩、紗奈のホロロムルスの信号が消えたアパート付近を一行は手分けして見張った。
まだ朝の9時前ということもあり、通りは人もまばらだった。
クリスはベベのリードを引いて、散歩するように担当するエリアを行ったり来たりした。
そうして道行く少年を見かけては、ホロロムルスで紗奈に確認を取った。
1時間ほどして通りに人も多くなってきた頃、突然「きゃっ」という叫び声がした。
クリスは咄嗟に声がした方を振り返った。
そこにはひとりの日本人らしき女性が尻もちをついていた。
その女性に謝りながら手を差し伸べる少年の姿があった。その少年の傍らでは、連れの少年が女性のカバンを拾ってあげていた。
そのとき、少年の手がカバンから財布を抜き取る瞬間をクリスは目撃した。
抜き取った財布を、少年は自分のジャケットの内側に忍ばせていた。間違いなくスリだ。
しかし、クリスは魔法を使うことはしなかった。人前ではなるべく使わないようにと、今朝もマーティスに注意されていたからだ。
クリスはすぐに紗奈に連絡して、確認を取った。ふたりを見て、紗奈も『たぶん、そうだと思う』と言った。
しかしクリスの視線に気づき、ふたり逃げ出してしまった。
クリスは慌ててベベを抱き上げ、ふたりの後を追いかけた。
ふたりは、二手に分かれて左右それぞれの路地に逃げ込んだ。
ひとまずクリスは、財布をスった方を追って左手の路地を曲がった。しかし、路地へ逃げ込んだはずの少年の姿が見当たらなかった。
クリスは即座に反対側の路地を振り返った。そこには、走りながらちらっと振り返る少年の姿があった。
逃がすわけにはいかない。そう思ったクリスは抱きかかえるベベの下から少年を指差し、小さくカンターメルを唱えた。
「プントービオ」
突如クリスの目の前に瞬間移動させられた少年は、建物の壁に激突した。
全速力で壁にぶつかった少年は、うしろによろけて地面に倒れ込んだ。
クリスはベベを抱えたまま、倒れる少年のそばへ駆け寄った。うしろ手をついて体を起こした少年は、事態が飲み込めない様子で目を白黒させていた。
周囲の人たちが、何事かと驚いたように注目していた。どうやらケンカでもあったのかと思っているようだ。
クリスがまさか魔法を使ったなどとは、当然誰も思っていない。
スリの被害に遭った女性が近寄ってくると「えっと・・・ケ スッチェーデ(何があったんですか)?」とクリスに話しかけた。
クリスは髪も染めているし、犬も連れているから現地の人間だと思ったようだ。
クリスは女性に「お財布取られたと思いますよ」と日本語で言って、カバンを指差した。
クリスが日本語を喋ったことに驚いたのか、女性は「え?」とたじろぎながらも、カバンを漁って「え、ウソ?ほんとだ。財布がない」と焦った様子で言った。
すると、そこへハーディとマーティスがやってきた。
ふらふらと起き上がろうとする少年をマーティスが押さえつけて、地面にまた座り込ませた。
クリスが魔法を使ったことはふたりとも気づいたようだった。しかし、それを責めるようなことはなかった。
『この人は?』と聞くハーディに、今しがたスリの被害に遭った女性だということをクリスは説明した。
そこへ、紗奈と優里も駆けつけた。
紗奈は長い前髪を横分けにした緑色の瞳の少年を見るなり、「この人だ。間違いない」と言った。
少年も紗奈を見て察したのか、きまりが悪そうにうつむいた。
『ひとまず、彼から話を聞こうか』
ハーディがそう言うと、マーティスが少年を立ち上がらせた。
「ネクトラーニ」
うしろに回した手に向かって、ハーディが指先を向けてボソッとカンターメルを唱えた。
すると、少年の手が手錠を掛けられたようにギュッと絞られた。
何をされたのかと怯えるように、少年は体をねじってうしろを振り返った。
少年を連行する一行を、財布をスられた日本人女性が呼び止めた。
「あの、わたしのお財布は?」と、女性は日本語で聞いた。
ハーディは女性に近寄ると、ポケットからお金を取り出した。
「とりあえず、200ユーロある。あなたの連絡先を教えて。もし奪い返せたら連絡する。カード類はすべて止めておくように。それと、保険の記録になるから念のため警察に被害届を出しておくといい」
ハーディは女性にお金を手渡すと、英語でそう伝えた。
女性はおずおずとうなずくと「オーケー」と言って、紙に電話番号をメモしてハーディに手渡した。
それから「サンキュー」と何度も頭を下げると、すぐさま携帯を取り出してカード会社に連絡を取った。
クリスと紗奈と優里の3人は、昨日新調したばかりの服を早速身に着けた。ハーディはそれが嬉しく『すごく似合ってるよ』と、事あるごとに繰り返した。
昨晩、紗奈のホロロムルスの信号が消えたアパート付近を一行は手分けして見張った。
まだ朝の9時前ということもあり、通りは人もまばらだった。
クリスはベベのリードを引いて、散歩するように担当するエリアを行ったり来たりした。
そうして道行く少年を見かけては、ホロロムルスで紗奈に確認を取った。
1時間ほどして通りに人も多くなってきた頃、突然「きゃっ」という叫び声がした。
クリスは咄嗟に声がした方を振り返った。
そこにはひとりの日本人らしき女性が尻もちをついていた。
その女性に謝りながら手を差し伸べる少年の姿があった。その少年の傍らでは、連れの少年が女性のカバンを拾ってあげていた。
そのとき、少年の手がカバンから財布を抜き取る瞬間をクリスは目撃した。
抜き取った財布を、少年は自分のジャケットの内側に忍ばせていた。間違いなくスリだ。
しかし、クリスは魔法を使うことはしなかった。人前ではなるべく使わないようにと、今朝もマーティスに注意されていたからだ。
クリスはすぐに紗奈に連絡して、確認を取った。ふたりを見て、紗奈も『たぶん、そうだと思う』と言った。
しかしクリスの視線に気づき、ふたり逃げ出してしまった。
クリスは慌ててベベを抱き上げ、ふたりの後を追いかけた。
ふたりは、二手に分かれて左右それぞれの路地に逃げ込んだ。
ひとまずクリスは、財布をスった方を追って左手の路地を曲がった。しかし、路地へ逃げ込んだはずの少年の姿が見当たらなかった。
クリスは即座に反対側の路地を振り返った。そこには、走りながらちらっと振り返る少年の姿があった。
逃がすわけにはいかない。そう思ったクリスは抱きかかえるベベの下から少年を指差し、小さくカンターメルを唱えた。
「プントービオ」
突如クリスの目の前に瞬間移動させられた少年は、建物の壁に激突した。
全速力で壁にぶつかった少年は、うしろによろけて地面に倒れ込んだ。
クリスはベベを抱えたまま、倒れる少年のそばへ駆け寄った。うしろ手をついて体を起こした少年は、事態が飲み込めない様子で目を白黒させていた。
周囲の人たちが、何事かと驚いたように注目していた。どうやらケンカでもあったのかと思っているようだ。
クリスがまさか魔法を使ったなどとは、当然誰も思っていない。
スリの被害に遭った女性が近寄ってくると「えっと・・・ケ スッチェーデ(何があったんですか)?」とクリスに話しかけた。
クリスは髪も染めているし、犬も連れているから現地の人間だと思ったようだ。
クリスは女性に「お財布取られたと思いますよ」と日本語で言って、カバンを指差した。
クリスが日本語を喋ったことに驚いたのか、女性は「え?」とたじろぎながらも、カバンを漁って「え、ウソ?ほんとだ。財布がない」と焦った様子で言った。
すると、そこへハーディとマーティスがやってきた。
ふらふらと起き上がろうとする少年をマーティスが押さえつけて、地面にまた座り込ませた。
クリスが魔法を使ったことはふたりとも気づいたようだった。しかし、それを責めるようなことはなかった。
『この人は?』と聞くハーディに、今しがたスリの被害に遭った女性だということをクリスは説明した。
そこへ、紗奈と優里も駆けつけた。
紗奈は長い前髪を横分けにした緑色の瞳の少年を見るなり、「この人だ。間違いない」と言った。
少年も紗奈を見て察したのか、きまりが悪そうにうつむいた。
『ひとまず、彼から話を聞こうか』
ハーディがそう言うと、マーティスが少年を立ち上がらせた。
「ネクトラーニ」
うしろに回した手に向かって、ハーディが指先を向けてボソッとカンターメルを唱えた。
すると、少年の手が手錠を掛けられたようにギュッと絞られた。
何をされたのかと怯えるように、少年は体をねじってうしろを振り返った。
少年を連行する一行を、財布をスられた日本人女性が呼び止めた。
「あの、わたしのお財布は?」と、女性は日本語で聞いた。
ハーディは女性に近寄ると、ポケットからお金を取り出した。
「とりあえず、200ユーロある。あなたの連絡先を教えて。もし奪い返せたら連絡する。カード類はすべて止めておくように。それと、保険の記録になるから念のため警察に被害届を出しておくといい」
ハーディは女性にお金を手渡すと、英語でそう伝えた。
女性はおずおずとうなずくと「オーケー」と言って、紙に電話番号をメモしてハーディに手渡した。
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