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第二章 クリスタルエレメント
第61話 試練
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薄暗い水の中でクリスは目を開けた。
息ができるのは、ピューラのおかげだろう。しかしそこには重苦しい雰囲気が漂い、息苦しく感じられた。
クリスはその場で回転して、360度見回した。しかし、濁った水の中で何も見当たらなかった。クレアの姿もない。
『クレアー!』
クリスは思念で何度も呼びかけた。しかし、自分の声が頭の中でやまびこのように反響するだけだった。
次第に息苦しさが増していった。耳鳴りもし始め、頭や胸が圧迫された。手足もしびれ、力がどんどん抜けていく。
もしかしたら、ピューラの効果が切れてしまったのかもしれない。恐怖心が湧き起こり、パニックに陥りそうになった。すると、どこからか名前を呼ぶ声がした。
『クリス』
声のする方を向くと、そこにはベベがいた。それも今のベベではなく、生まれ変わる前の初代のベベだ。
『あれ?ベベ?なんでベベがこんなところにいるの?』
『会いたかったよ、クリス』
ベベが尻尾を振って、その場で飛び回った。
『ベベがいるってことは、もしかしてここは死後の世界?あれ、でもベベは生まれ変わったはずじゃない?』
ベベのもとへ駆け寄っていくと、今度はまた別のところから名前を呼ばれた。振り向くと、そこには母親が立っていた。
「え?なんでおかあさんがいるの?」
「何やってるの、クリス!変な夢ばっかり見ていないで、早く帰ってきなさい」
母親に叱られ、クリスは首を傾げた。一体どういうことだろうか?これまで起きたことは、全部また夢だったとでもいうのだろうか?
そんなことを考えていると、今度はまた別のところから名前を呼ばれた。振り向くと、今度は紗奈の姿があった。
「クリス。もういいよ。もう帰ろう。さっきソレーテさんが言っていたけど、地球が滅びるなんてことは本当はないんだって。だから、何も責任を感じるようなことはないって。だから帰ろう?」
紗奈がそう言って、手を差し出した。
「そうだよ。早く帰って来いよ。もう、中学が始まるぜ」
いつの間にか紗奈の隣には、学生服を着たタケシがいた。
「そうだよ。帰って来いよ。チャリでまた探検しにいく約束だろう?」
ヨウヘイや、その他学校のクラスメイトがぞろぞろと目の前に現れた。担任の佐藤先生までもがいた。
「クリスくん。君はもう中学生ですよ?いつまでもそんな妄想をして遊んでいる場合じゃありません。あなたが世界を救うなんて、そんなわけがないでしょう。いい加減、目を覚ましなさい」
先生の言葉に、クラスの皆がうなずいた。
そうか。やっぱりぼくは長い夢を見ていたのか。たしかにそうだ。ぼくなんかに世界や人類を救う使命があるだなんて、おこがましいにも程がある。
クリスが納得して顔を上げると、ベベと母親も再び現れて皆が笑顔で迎えた。
皆の待つ方へ向かっていくと、「ダメー!」という叫び声が響いた。振り返ると、クレアがいた。
「クリス!惑わされちゃダメだよ!そっちへ行ってはダメ!あなたは幻影を見せられているのよ!わかるでしょう?誘惑に流されてはダメ!疑念を持ってはダメ!お願いだから戻ってきて!」
そう叫ぶクレアは、顔や体が傷だらけだった。
「またあいつかよ!惑わされちゃダメーだってよ」
ナオトが指を差して笑った。すると、クラスの皆が笑った。
「あいつこそ、おかしいだろ。背中に羽も生えてるし。妖精っていうか、妖怪だよな」
タケシがそう言って歩み寄ってくると、クリスの肩に腕を回した。
「あんなのほっといて、さっさと行こうぜ」
クリスはまたクレアの方を振り返った。
「ダメだよクリス!」
傷だらけの手で涙を拭いながら、クレアが叫んだ。
「やっぱり、ぼくちょっと行ってくる」
タケシの腕を振りほどいて、クリスは引き返した。
「おい、なんだよクリス!またハブられてーのかよ!」
タケシの言葉に、クリスは立ち止まった。いじめられていた時の記憶が、胸の奥底からよみがえってきた。言いようもない恐怖心に、足がすくんだ。
そんなクリスを、クレアが悲しそうに見つめていた。体の傷は更に増え、ボロボロになっていた。
クリスは恐怖心を断ち切るように、左右に頭を振った。そしてタケシたちの方を振り返ることなく、クレアの元へ向かって走り出した。
たとえこれが夢だったとしても、この世界での責任を果たさないといけない。放っておくことなんてぼくにはできない。夢だったら、すべてが終わってから目覚めればいいんだ。
皆から罵声が浴びせられる中、クリスは黙って走り続けた。すると、ギュウウウウンッとまた掃除機で吸われるように、クリスはその場から引っ張り上げられた。
アクアから抜け出て、クリスは再び元の世界に戻っていた。そこへクレアが飛んできた。アクアの中の幻影に現れたときのように、クレアは傷だらけだった。
『どうしたの?大丈夫?』
クリスが声をかけるや否や、アラルゴンの攻撃がふたりを襲った。クレアがクリスを抱きかかえ、寸でのところでその攻撃をかわした。ふたりは地面に転がった。
『クリスよくやったね』
クレアが微笑みかけた。
『精神面ではもう乗り越えたから。あとは、あのドラゴンの幻影を打ち砕くだけだよ』
方向転換してこっちへ向かってくるアラルゴンに視線を向けて、クレアが言った。
『右腕を突き上げて』
尻餅をついたまま、クリスは言われた通り右腕をアラルゴンに向けて突き上げた。クレアがそこに左腕を添えて、腕にはめたミラコルンのドラゴンの頭部同士をくっつけた。
『一緒に唱えて!』
「オンドーヴァルナーシム!」
「オンドーヴァルナーシム!」
クレアに続いてカンターメルを唱えた次の瞬間、ミラコルンから強い光が放たれた。その光はふたりを包み込むと、みるみる内に大きくなって部屋いっぱいに広がった。
そして、光の波動がまるで昇り龍のように、襲いかかってくるアラルゴンを飲み込んだ。光に飲み込まれたアラルゴンは、一瞬にして塵と化した。
光の龍は天井もすべて突き破り、天高くどこまでも昇っていった。その光景を目にしながら、クリスの意識は遠のいていった。
『クリスのパワーって、すさまじいね・・・』
遠のいていく意識の中、クレアの声がかすかに聞こえた。
息ができるのは、ピューラのおかげだろう。しかしそこには重苦しい雰囲気が漂い、息苦しく感じられた。
クリスはその場で回転して、360度見回した。しかし、濁った水の中で何も見当たらなかった。クレアの姿もない。
『クレアー!』
クリスは思念で何度も呼びかけた。しかし、自分の声が頭の中でやまびこのように反響するだけだった。
次第に息苦しさが増していった。耳鳴りもし始め、頭や胸が圧迫された。手足もしびれ、力がどんどん抜けていく。
もしかしたら、ピューラの効果が切れてしまったのかもしれない。恐怖心が湧き起こり、パニックに陥りそうになった。すると、どこからか名前を呼ぶ声がした。
『クリス』
声のする方を向くと、そこにはベベがいた。それも今のベベではなく、生まれ変わる前の初代のベベだ。
『あれ?ベベ?なんでベベがこんなところにいるの?』
『会いたかったよ、クリス』
ベベが尻尾を振って、その場で飛び回った。
『ベベがいるってことは、もしかしてここは死後の世界?あれ、でもベベは生まれ変わったはずじゃない?』
ベベのもとへ駆け寄っていくと、今度はまた別のところから名前を呼ばれた。振り向くと、そこには母親が立っていた。
「え?なんでおかあさんがいるの?」
「何やってるの、クリス!変な夢ばっかり見ていないで、早く帰ってきなさい」
母親に叱られ、クリスは首を傾げた。一体どういうことだろうか?これまで起きたことは、全部また夢だったとでもいうのだろうか?
そんなことを考えていると、今度はまた別のところから名前を呼ばれた。振り向くと、今度は紗奈の姿があった。
「クリス。もういいよ。もう帰ろう。さっきソレーテさんが言っていたけど、地球が滅びるなんてことは本当はないんだって。だから、何も責任を感じるようなことはないって。だから帰ろう?」
紗奈がそう言って、手を差し出した。
「そうだよ。早く帰って来いよ。もう、中学が始まるぜ」
いつの間にか紗奈の隣には、学生服を着たタケシがいた。
「そうだよ。帰って来いよ。チャリでまた探検しにいく約束だろう?」
ヨウヘイや、その他学校のクラスメイトがぞろぞろと目の前に現れた。担任の佐藤先生までもがいた。
「クリスくん。君はもう中学生ですよ?いつまでもそんな妄想をして遊んでいる場合じゃありません。あなたが世界を救うなんて、そんなわけがないでしょう。いい加減、目を覚ましなさい」
先生の言葉に、クラスの皆がうなずいた。
そうか。やっぱりぼくは長い夢を見ていたのか。たしかにそうだ。ぼくなんかに世界や人類を救う使命があるだなんて、おこがましいにも程がある。
クリスが納得して顔を上げると、ベベと母親も再び現れて皆が笑顔で迎えた。
皆の待つ方へ向かっていくと、「ダメー!」という叫び声が響いた。振り返ると、クレアがいた。
「クリス!惑わされちゃダメだよ!そっちへ行ってはダメ!あなたは幻影を見せられているのよ!わかるでしょう?誘惑に流されてはダメ!疑念を持ってはダメ!お願いだから戻ってきて!」
そう叫ぶクレアは、顔や体が傷だらけだった。
「またあいつかよ!惑わされちゃダメーだってよ」
ナオトが指を差して笑った。すると、クラスの皆が笑った。
「あいつこそ、おかしいだろ。背中に羽も生えてるし。妖精っていうか、妖怪だよな」
タケシがそう言って歩み寄ってくると、クリスの肩に腕を回した。
「あんなのほっといて、さっさと行こうぜ」
クリスはまたクレアの方を振り返った。
「ダメだよクリス!」
傷だらけの手で涙を拭いながら、クレアが叫んだ。
「やっぱり、ぼくちょっと行ってくる」
タケシの腕を振りほどいて、クリスは引き返した。
「おい、なんだよクリス!またハブられてーのかよ!」
タケシの言葉に、クリスは立ち止まった。いじめられていた時の記憶が、胸の奥底からよみがえってきた。言いようもない恐怖心に、足がすくんだ。
そんなクリスを、クレアが悲しそうに見つめていた。体の傷は更に増え、ボロボロになっていた。
クリスは恐怖心を断ち切るように、左右に頭を振った。そしてタケシたちの方を振り返ることなく、クレアの元へ向かって走り出した。
たとえこれが夢だったとしても、この世界での責任を果たさないといけない。放っておくことなんてぼくにはできない。夢だったら、すべてが終わってから目覚めればいいんだ。
皆から罵声が浴びせられる中、クリスは黙って走り続けた。すると、ギュウウウウンッとまた掃除機で吸われるように、クリスはその場から引っ張り上げられた。
アクアから抜け出て、クリスは再び元の世界に戻っていた。そこへクレアが飛んできた。アクアの中の幻影に現れたときのように、クレアは傷だらけだった。
『どうしたの?大丈夫?』
クリスが声をかけるや否や、アラルゴンの攻撃がふたりを襲った。クレアがクリスを抱きかかえ、寸でのところでその攻撃をかわした。ふたりは地面に転がった。
『クリスよくやったね』
クレアが微笑みかけた。
『精神面ではもう乗り越えたから。あとは、あのドラゴンの幻影を打ち砕くだけだよ』
方向転換してこっちへ向かってくるアラルゴンに視線を向けて、クレアが言った。
『右腕を突き上げて』
尻餅をついたまま、クリスは言われた通り右腕をアラルゴンに向けて突き上げた。クレアがそこに左腕を添えて、腕にはめたミラコルンのドラゴンの頭部同士をくっつけた。
『一緒に唱えて!』
「オンドーヴァルナーシム!」
「オンドーヴァルナーシム!」
クレアに続いてカンターメルを唱えた次の瞬間、ミラコルンから強い光が放たれた。その光はふたりを包み込むと、みるみる内に大きくなって部屋いっぱいに広がった。
そして、光の波動がまるで昇り龍のように、襲いかかってくるアラルゴンを飲み込んだ。光に飲み込まれたアラルゴンは、一瞬にして塵と化した。
光の龍は天井もすべて突き破り、天高くどこまでも昇っていった。その光景を目にしながら、クリスの意識は遠のいていった。
『クリスのパワーって、すさまじいね・・・』
遠のいていく意識の中、クレアの声がかすかに聞こえた。
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