31 / 34
願いと約束3ー8
しおりを挟む
(何故、そこまで……)
レイヴァンの気配りに、アルメリアは胸元に変なむず痒さを感じた気がした。
脳内に“?”が浮かんだものの、頭を振って掻き消した。
「レイヴァン様、お話とは……?」
アルメリアはレイラが現れる前に話を戻すように、レイヴァンに聞く。
アルメリアの言葉に「そうだった」と思い出した顔をして、レイヴァンは口を開いた。
「……俺が君をここへ連れて来た理由を気になっているのだろう?」
先ず先程、水の中でアルメリアが気にしていた事を、レイヴァンは説明しようしていた。
アルメリアと違い水の中で話す事は出来無い。
水の中で自分の体が光っていた事を、アルメリアが戸惑っている事には気付いていた。
「はい。単なる滝じゃない…ですよね」
「あぁ。この滝は癒しの場所ではあるが、竜達の魔力を戻す場所でもある。」
「魔力を……戻す……」
「つまり、補充の場所とも言えるな…。」
昔からここへ来ると自分の所有する竜達が、元気になる事をレイヴァンは知っていた。
「アルメリアは人魚だから、竜とは違うが、俺は人魚には人魚の魔力があると思った。それはただの水では補充が出来無いだろう?」
部屋で倒れていたアルメリアの様子に、レイヴァンは水分だけで無く、他にも足りないものがあるのではないかと思った。
竜とは違う。
だが、もしかしたら回復も早いのではないか?と考え一か八かで連れて来たのだった。
「…………っ…」
「俺が思うより、意識が早く戻ったのは意外だったが、ここへ来る時よりアルメリアの顔色は遥かに良い。―――良かったな。」
此方を見るレイヴァンの目は優しかった。
「……ありが…とうございます」
(………どうして…何故、そこまで―――)
その優しさを向けるのは理由は何なのか。
「…レイヴァン様。何故、ですか?」
「ん?」
「何故、こんな事までして救ってくれるのですか?」
回復が出来る滝という事は、この国にとって大変重要な場所の筈。
部外者にそれを知られたら、本来は不味いのではないか―――とアルメリアは思った。
異国の地。本当なら危険な国。そう聞いて育ったアルメリアには、レイヴァンの行動があまりにも掛け離れていて何処かやはり怖かった。
「それはもう一つ、アルメリアに話したい事がある。」
優しかったレイヴァンの目は、真剣なものに変わった。
言い切ったレイヴァンの声色も何処と無く真剣なものだった。
―――何を言われるのだろう。
無意識だがゴクリと口の中の空気を飲み込む。
「もし…いや。……アルメリア」
「はい」
「君を、アルメリアが育った人魚の棲家へ無事に還す事が出来たら、一つ頼みたい事がある。」
―――頼みたい事?
レイヴァンの目を見ながら、アルメリアは黙って次の言葉を待った。
「誤解しないで聞いて欲しいが……先ず、アルメリアの血を分けて貰えないだろうか…」
「―――!」
(………今……なんて…………)
レイヴァンの言葉に、アルメリアは固まった。
(どういう…意味……?)
「あー…アルメリア?」
アルメリアは黙り込み、頭が真っ白になりながらも、目の前のレイヴァンの真意を探った。
レイヴァンは自分を殺さないと言った。
必ず、還してくれると。
でも、今目の前のレイヴァンは、私の血を分けて欲しいと言った。―――いきなり何故?
「アルメリア?」
動かなくなったアルメリアが何か誤解をし始めていると思ったレイヴァンは、アルメリアの名を呼びながら、アルメリアへと右手を伸ばした。
ビクッ…!
伸ばされたレイヴァンの手に、アルメリアは頭を少し後退させた。
「あー……済まない、違うんだ。驚かせたかった訳じゃない。最後まで聞いてくれ。」
レイヴァンは自分が明らかにアルメリアを怖がらせてしまったと思い、罰が悪そうな顔をした。
アルメリアへ伸ばした手をゆっくりと引っ込めた。
「レナの事なんだ。レナの為に、アルメリアに協力を頼みたいんだ。」
「…レナさ…ん?」
下げられたレイヴァンの手を見ながら、レイヴァンの言葉に瞬きを繰り返した。
「俺の妹であるレナは、産まれた時から体が強くは無い。この国で産まれながらレナがまだ小さい頃に聞いた話では、寿命は………本来の半分と言われている。」
「…………」
ここ数日、レナに接したアルメリアには、レナの体が弱いとは思えなかった。
レイヴァンと同様、邸宅の主として侍女やメイド達に接しているキリッとした態度のレナしか見ていない。
思い返しても、体調が悪い様子は全く感じられ無かった。
「それは…治らないものなのですか?」
「この国の普通の医師が診た所で、治りはしないだろう。だが………」
「?」
「一つ、レナを診た白魔女から、薬を作れる可能性を言われている。」
「……つまり、その薬を作るために私の血が必要…なのですか?」
「あぁ、必要な材料の一つとして。指定されたのは“脚を持つ人魚の血”だ。だからと言って、必要なのは少しなんだ。少しの量で良い、凡そ数滴。」
「数滴。」
レイヴァンは真剣な顔で語り、必死に説明しながらも、口調は穏やかさを保っていた。
アルメリアは、どうしてかその説明が嘘には聞こえなかった。
レイヴァンと会話をしたのは、数日の内の数時間。
先程、確かにほんの一瞬、言葉により怖かった。
でも、今レナの為に語るレイヴァンに怖さは無い。
例えるならば、妹の為に一生懸命な妹想いの兄という姿だろう。
「アルメリア。……その…無理にとは言わない。嫌なら断ったって良い。断ったからって、君を還さないなんて事はしない。」
「……レイヴァン様」
ここで断ったらレナの薬は作れないのではないか。
アルメリアは迷っていた。
レイヴァンに拾われた日から、アルメリアはレイヴァンに嫌な思いは一切させられていない。
寧ろ、助けられてばかりな気がした。
レナも自分に明るく接してくれていた。
この継、無事に還ることが出来たとして、レイヴァン達に自分は何を返せるだろうか。
自分のこの身は、毒にも薬にもなると聞く。
もし、数日前自分を助けたのがレイヴァンでは無かったら、今既に生きていないかも知れない。
アルメリアは静かに左手に拳を握った。
「レイヴァン様。もし、私が協力するとして、血をお渡しするなら、私の血は何方が取るのですか?」
「それは俺がやる。専用の器具で腕から取るか、指から数滴でも良い。」
レイヴァンの目をジッと見詰めて、アルメリアは瞼を下ろし目を閉じた。
辺りに数秒の沈黙が流れた。
目を閉じたアルメリアの様子に、レイヴァンは待った。
―――二分後。
目を開けたアルメリアは、レイヴァンの姿を自分の目に映すと意を決し口を開いた。
「レイヴァン様、分かりました。還ることが出来たら、協力します。レイヴァン様が必要な分の血をお渡しします。」
「……本当か?………本当に、良いのか?」
アルメリアの言葉に、レイヴァンの目は今迄で一番見開かれていた。
頼んだ側なのにレイヴァン本人は、アルメリアが承諾してくれるとは思っていなかった。
アルメリアの協力するという言葉が夢ではないかと錯覚するくらい。
「―――はい。レイヴァン様にもレナさんにも、私は助けて貰いました。全てを信用した訳では無いですが……あ、その代り、必ずレイヴァン様が血を取って下さい。」
「あぁ、勿論…!………ありがとう、アルメリア。」
お礼を言いレイヴァンが見せた表情は、アルメリアが一瞬、魅入る位綺麗な笑顔だった。
レイヴァンの気配りに、アルメリアは胸元に変なむず痒さを感じた気がした。
脳内に“?”が浮かんだものの、頭を振って掻き消した。
「レイヴァン様、お話とは……?」
アルメリアはレイラが現れる前に話を戻すように、レイヴァンに聞く。
アルメリアの言葉に「そうだった」と思い出した顔をして、レイヴァンは口を開いた。
「……俺が君をここへ連れて来た理由を気になっているのだろう?」
先ず先程、水の中でアルメリアが気にしていた事を、レイヴァンは説明しようしていた。
アルメリアと違い水の中で話す事は出来無い。
水の中で自分の体が光っていた事を、アルメリアが戸惑っている事には気付いていた。
「はい。単なる滝じゃない…ですよね」
「あぁ。この滝は癒しの場所ではあるが、竜達の魔力を戻す場所でもある。」
「魔力を……戻す……」
「つまり、補充の場所とも言えるな…。」
昔からここへ来ると自分の所有する竜達が、元気になる事をレイヴァンは知っていた。
「アルメリアは人魚だから、竜とは違うが、俺は人魚には人魚の魔力があると思った。それはただの水では補充が出来無いだろう?」
部屋で倒れていたアルメリアの様子に、レイヴァンは水分だけで無く、他にも足りないものがあるのではないかと思った。
竜とは違う。
だが、もしかしたら回復も早いのではないか?と考え一か八かで連れて来たのだった。
「…………っ…」
「俺が思うより、意識が早く戻ったのは意外だったが、ここへ来る時よりアルメリアの顔色は遥かに良い。―――良かったな。」
此方を見るレイヴァンの目は優しかった。
「……ありが…とうございます」
(………どうして…何故、そこまで―――)
その優しさを向けるのは理由は何なのか。
「…レイヴァン様。何故、ですか?」
「ん?」
「何故、こんな事までして救ってくれるのですか?」
回復が出来る滝という事は、この国にとって大変重要な場所の筈。
部外者にそれを知られたら、本来は不味いのではないか―――とアルメリアは思った。
異国の地。本当なら危険な国。そう聞いて育ったアルメリアには、レイヴァンの行動があまりにも掛け離れていて何処かやはり怖かった。
「それはもう一つ、アルメリアに話したい事がある。」
優しかったレイヴァンの目は、真剣なものに変わった。
言い切ったレイヴァンの声色も何処と無く真剣なものだった。
―――何を言われるのだろう。
無意識だがゴクリと口の中の空気を飲み込む。
「もし…いや。……アルメリア」
「はい」
「君を、アルメリアが育った人魚の棲家へ無事に還す事が出来たら、一つ頼みたい事がある。」
―――頼みたい事?
レイヴァンの目を見ながら、アルメリアは黙って次の言葉を待った。
「誤解しないで聞いて欲しいが……先ず、アルメリアの血を分けて貰えないだろうか…」
「―――!」
(………今……なんて…………)
レイヴァンの言葉に、アルメリアは固まった。
(どういう…意味……?)
「あー…アルメリア?」
アルメリアは黙り込み、頭が真っ白になりながらも、目の前のレイヴァンの真意を探った。
レイヴァンは自分を殺さないと言った。
必ず、還してくれると。
でも、今目の前のレイヴァンは、私の血を分けて欲しいと言った。―――いきなり何故?
「アルメリア?」
動かなくなったアルメリアが何か誤解をし始めていると思ったレイヴァンは、アルメリアの名を呼びながら、アルメリアへと右手を伸ばした。
ビクッ…!
伸ばされたレイヴァンの手に、アルメリアは頭を少し後退させた。
「あー……済まない、違うんだ。驚かせたかった訳じゃない。最後まで聞いてくれ。」
レイヴァンは自分が明らかにアルメリアを怖がらせてしまったと思い、罰が悪そうな顔をした。
アルメリアへ伸ばした手をゆっくりと引っ込めた。
「レナの事なんだ。レナの為に、アルメリアに協力を頼みたいんだ。」
「…レナさ…ん?」
下げられたレイヴァンの手を見ながら、レイヴァンの言葉に瞬きを繰り返した。
「俺の妹であるレナは、産まれた時から体が強くは無い。この国で産まれながらレナがまだ小さい頃に聞いた話では、寿命は………本来の半分と言われている。」
「…………」
ここ数日、レナに接したアルメリアには、レナの体が弱いとは思えなかった。
レイヴァンと同様、邸宅の主として侍女やメイド達に接しているキリッとした態度のレナしか見ていない。
思い返しても、体調が悪い様子は全く感じられ無かった。
「それは…治らないものなのですか?」
「この国の普通の医師が診た所で、治りはしないだろう。だが………」
「?」
「一つ、レナを診た白魔女から、薬を作れる可能性を言われている。」
「……つまり、その薬を作るために私の血が必要…なのですか?」
「あぁ、必要な材料の一つとして。指定されたのは“脚を持つ人魚の血”だ。だからと言って、必要なのは少しなんだ。少しの量で良い、凡そ数滴。」
「数滴。」
レイヴァンは真剣な顔で語り、必死に説明しながらも、口調は穏やかさを保っていた。
アルメリアは、どうしてかその説明が嘘には聞こえなかった。
レイヴァンと会話をしたのは、数日の内の数時間。
先程、確かにほんの一瞬、言葉により怖かった。
でも、今レナの為に語るレイヴァンに怖さは無い。
例えるならば、妹の為に一生懸命な妹想いの兄という姿だろう。
「アルメリア。……その…無理にとは言わない。嫌なら断ったって良い。断ったからって、君を還さないなんて事はしない。」
「……レイヴァン様」
ここで断ったらレナの薬は作れないのではないか。
アルメリアは迷っていた。
レイヴァンに拾われた日から、アルメリアはレイヴァンに嫌な思いは一切させられていない。
寧ろ、助けられてばかりな気がした。
レナも自分に明るく接してくれていた。
この継、無事に還ることが出来たとして、レイヴァン達に自分は何を返せるだろうか。
自分のこの身は、毒にも薬にもなると聞く。
もし、数日前自分を助けたのがレイヴァンでは無かったら、今既に生きていないかも知れない。
アルメリアは静かに左手に拳を握った。
「レイヴァン様。もし、私が協力するとして、血をお渡しするなら、私の血は何方が取るのですか?」
「それは俺がやる。専用の器具で腕から取るか、指から数滴でも良い。」
レイヴァンの目をジッと見詰めて、アルメリアは瞼を下ろし目を閉じた。
辺りに数秒の沈黙が流れた。
目を閉じたアルメリアの様子に、レイヴァンは待った。
―――二分後。
目を開けたアルメリアは、レイヴァンの姿を自分の目に映すと意を決し口を開いた。
「レイヴァン様、分かりました。還ることが出来たら、協力します。レイヴァン様が必要な分の血をお渡しします。」
「……本当か?………本当に、良いのか?」
アルメリアの言葉に、レイヴァンの目は今迄で一番見開かれていた。
頼んだ側なのにレイヴァン本人は、アルメリアが承諾してくれるとは思っていなかった。
アルメリアの協力するという言葉が夢ではないかと錯覚するくらい。
「―――はい。レイヴァン様にもレナさんにも、私は助けて貰いました。全てを信用した訳では無いですが……あ、その代り、必ずレイヴァン様が血を取って下さい。」
「あぁ、勿論…!………ありがとう、アルメリア。」
お礼を言いレイヴァンが見せた表情は、アルメリアが一瞬、魅入る位綺麗な笑顔だった。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説

白い結婚をめぐる二年の攻防
藍田ひびき
恋愛
「白い結婚で離縁されたなど、貴族夫人にとってはこの上ない恥だろう。だから俺のいう事を聞け」
「分かりました。二年間閨事がなければ離縁ということですね」
「え、いやその」
父が遺した伯爵位を継いだシルヴィア。叔父の勧めで結婚した夫エグモントは彼女を貶めるばかりか、爵位を寄越さなければ閨事を拒否すると言う。
だがそれはシルヴィアにとってむしろ願っても無いことだった。
妻を思い通りにしようとする夫と、それを拒否する妻の攻防戦が幕を開ける。
※ なろうにも投稿しています。

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。

もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。


竜王の花嫁は番じゃない。
豆狸
恋愛
「……だから申し上げましたのに。私は貴方の番(つがい)などではないと。私はなんの衝動も感じていないと。私には……愛する婚約者がいるのだと……」
シンシアの瞳に涙はない。もう涸れ果ててしまっているのだ。
──番じゃないと叫んでも聞いてもらえなかった花嫁の話です。

愛する貴方の心から消えた私は…
矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。
周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。
…彼は絶対に生きている。
そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。
だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。
「すまない、君を愛せない」
そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。
*設定はゆるいです。

三度目の嘘つき
豆狸
恋愛
「……本当に良かったのかい、エカテリナ。こんな嘘をついて……」
「……いいのよ。私に新しい相手が出来れば、周囲も殿下と男爵令嬢の仲を認めずにはいられなくなるわ」
なろう様でも公開中ですが、少し構成が違います。内容は同じです。

【完結】私はいてもいなくても同じなのですね ~三人姉妹の中でハズレの私~
紺青
恋愛
マルティナはスコールズ伯爵家の三姉妹の中でハズレの存在だ。才媛で美人な姉と愛嬌があり可愛い妹に挟まれた地味で不器用な次女として、家族の世話やフォローに振り回される生活を送っている。そんな自分を諦めて受け入れているマルティナの前に、マルティナの思い込みや常識を覆す存在が現れて―――家族にめぐまれなかったマルティナが、強引だけど優しいブラッドリーと出会って、少しずつ成長し、別離を経て、再生していく物語。
※三章まで上げて落とされる鬱展開続きます。
※因果応報はありますが、痛快爽快なざまぁはありません。
※なろうにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる