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この一か月という期間は忙しかった。
というか、式の準備と引越しの準備で、とにかく時間が無かったのだ。仕事を受ける間も無い忙しさであった。
肝心のウエディングドレスだが、既にジルベルトがデザインを指定していたため、あらかたドレスが完成していたのだ。
ジルベルトからプロポーズを受けた翌日、王室付きのデザイナーが大勢の針子を伴ってコルベット伯爵邸を訪れたのには驚かされた。
「まあまあ!なんとなんと!素晴らしい素材ですこと!」
マダム・ソーイが素晴らしいですわと繰り返しながらウエディングドレスを試着したアデルの周囲をぐるぐる回って感嘆の声を上げている。
「ああ!麗しい金褐色の髪と儚げな眼差しのエメラルドの瞳!長い睫毛が伏せられるとまるでエメラルドの湖畔に木陰が差したかのよう。それを彩るあたくしの作った純白のドレス!まるでこの場に天から女神が遣わされたかのようですわ!」
マダム・ソーイの勢いに押されつつ、アデルは大きな姿見の前に映る自身の姿を眺めた。純白のチュールを幾重にも重ねたスカート部分がふんわりとした曲線を描き、腰元でギュッと一気に絞られる様は、まるでブーケを逆さまにしたかのようだ。
チュールで甘くしたスカート部分に対して、上半身はぴったりとした総レースで首元から手首に掛けて大人っぽく仕上げて甘すぎないようになっている。
アデルの深窓の令嬢然とした雰囲気によく似合っており、試着なのにアンナが張り切って髪の毛に白の生花を編み込んでいた。
「おじょーさまによく似合ってるの!あのいけすかない王子でも少しは見る目があるの~。」
アンナがうっとりとしながらアデルを褒め称える。アデルは鏡に映った自分の姿に、本当に結婚するのね……と複雑な胸中になっていた。
ドレスを袖に通せば実感するのかと思ったが、あまりに急な展開であったために頭がついて行かない。結局午前中は、サイズ合わせのために午前中いっぱい両腕を上げる羽目になり、アデルはげんなりとしてしまった。
「お忙しいところ、誠にありがたく存じましたわ。あたくし、ジルベルト殿下からアデル様宛の夜会用ドレスも承っていたのですが、アイディアが膨らんで止まりません事よ!ああ、お輿入れまでの一か月間!またこちらにお伺いいたしますわね!それではごきげんよう!」
マダム・ソーイは血走った眼をアデルに近付けてそう宣言すると嵐のように帰っていった。……すごい人だった。
朝早くに来客していたため、朝ごはんにありついていなかったアデルは、双子と共に遅めのブランチとする。
イアンが厨房から貰ってきたサンドイッチとトマトスープでお腹を満たすと、やっとゆっくり午後から武器の手入れでもしようと伸びをした。
しかし、そのくつろぎの空間は一瞬で終わりとなる。
「お嬢、来客だってさ。」
厨房に食器を片付けに行っていたイアンが戻ると、アデルにそう告げる。ぴしりと固まったアデルに向かって、「今度は宝石商が来てるぞ。」と言い去っていった。
「はぁ~、アンナ付いて来て頂戴。」
「はーい!おじょーさま!」
アンナはぴょこぴょことおさげを上下させてアデルに近づいてくる。アデルはそんなアンナをぎゅーと抱きしめて、「はあ~癒しだわ~」と言って日向の匂いがするアンナのおさげを堪能するのだった。
「これはこれは。コルベット伯爵令嬢アデル様にはご機嫌麗しく……。」
これまた王室御用達マークをつけた宝石商が、両手を揉みながら応接室でアデルが来るのを待ち構えていた。
初老のこの男性は、王家からの祝いの品だと言って、ビロード張りの宝石ケースを恭しく献上してくる。
「結婚式にて御身を飾るために拵えたものでございます。お急ぎサイズを職人に調整させますので、何なりとお申し付けくださいませ。」
そう言って開いた宝石ケースの中身は、矢張りというか。
「指環……ですわね。もしかして、ブルーダイヤモンドですの?」
白金の台座にジルベルトの瞳にそっくりな大粒のアイスブルーが設置され、周囲を細かいメレダイヤモンドで囲まれた意匠の指環が差し出された。
結婚式で交換するための指環だと見当を付けたアデルは、指環を手に取る。まじまじと眺めると、澄んだダイヤに一切の曇りなく、輝きも素晴らしいものだった。
「これ一つで、国庫の一部が空くのではなくて?王は許可されたのかしら?」
「ご質問にお答えすることを許可いただくならば……そちらは第三王子ジルベルト殿下個人の財から捻出されたものだと伺っておりまする。」
うやうやしく頭を下げながら口上を述べる宝石商に、アデルはどこか遠くに気持ちを遣ってしまいたくなった。第三王子個人の財とは一体……と思い考えるのをやめる。
(深く考えてはいけないわ。あのジル様の私財よ?真っ当に得たお金でない事だけは確かだわ。)
アデルは宝石商にアイスブルーの指環を嵌めた左の薬指を見せて、サイズの調整をしてもらうのだった。
「本日はまことにありがとう御座いました。……近く、ウエディングドレスに合わせましたジュエリーを一式とお伺いいたしておりますので、ドレス完成の暁にまたお持ちいたしまする。」
深々と頭を下げて帰っていく宝石商を無言で見送るアデルの脳内が白くなる。
「王族との結婚って……大変なのね。」
よくもまぁ、一か月後に挙式だと宣ってくださったものだ。恨めしい気持ちでジルベルトの顔を思い出したアデルは、深いため息を吐くのだった。
そうして怒涛の一か月が過ぎていく。
マダム・ソーイは足繁くコルベット伯爵邸に通いつめた。ドレスの最終調整だの、ベールはこのレースが良いだの、夜会用のドレスだのとせわしない。
その合間に宝石商がやってきて、結婚式や夜会用のパリュール(※ティアラ、イヤリング、ネックレスなどトータルで装着することを想定して造られたジュエリーのセット)を広げては、あーでもないこーでもないとやっていた。
途中からは母ミーアも参戦して(呼ぶと面倒だったので呼ばなかったら勝手に嗅ぎ付けて来るようになった。)。アデル以外の人間が熱気を伴って当日の装いが完成したのであった。
「まぁ、アデル、素敵だわ~。」
「おじょーさま、お姫様みたい~!」
「お嬢、……なんというか、化けたな。」
「アデル……っ!うっ、うっ。」
最終調整でドレスとパリュールを身に付けたアデルを前にした家族の反応である。
鏡を覗き込み、これならばあの彫刻のように見目の良い第三王子に見劣りしないと思う、と一安心するのだった。
この一か月という期間は忙しかった。
というか、式の準備と引越しの準備で、とにかく時間が無かったのだ。仕事を受ける間も無い忙しさであった。
肝心のウエディングドレスだが、既にジルベルトがデザインを指定していたため、あらかたドレスが完成していたのだ。
ジルベルトからプロポーズを受けた翌日、王室付きのデザイナーが大勢の針子を伴ってコルベット伯爵邸を訪れたのには驚かされた。
「まあまあ!なんとなんと!素晴らしい素材ですこと!」
マダム・ソーイが素晴らしいですわと繰り返しながらウエディングドレスを試着したアデルの周囲をぐるぐる回って感嘆の声を上げている。
「ああ!麗しい金褐色の髪と儚げな眼差しのエメラルドの瞳!長い睫毛が伏せられるとまるでエメラルドの湖畔に木陰が差したかのよう。それを彩るあたくしの作った純白のドレス!まるでこの場に天から女神が遣わされたかのようですわ!」
マダム・ソーイの勢いに押されつつ、アデルは大きな姿見の前に映る自身の姿を眺めた。純白のチュールを幾重にも重ねたスカート部分がふんわりとした曲線を描き、腰元でギュッと一気に絞られる様は、まるでブーケを逆さまにしたかのようだ。
チュールで甘くしたスカート部分に対して、上半身はぴったりとした総レースで首元から手首に掛けて大人っぽく仕上げて甘すぎないようになっている。
アデルの深窓の令嬢然とした雰囲気によく似合っており、試着なのにアンナが張り切って髪の毛に白の生花を編み込んでいた。
「おじょーさまによく似合ってるの!あのいけすかない王子でも少しは見る目があるの~。」
アンナがうっとりとしながらアデルを褒め称える。アデルは鏡に映った自分の姿に、本当に結婚するのね……と複雑な胸中になっていた。
ドレスを袖に通せば実感するのかと思ったが、あまりに急な展開であったために頭がついて行かない。結局午前中は、サイズ合わせのために午前中いっぱい両腕を上げる羽目になり、アデルはげんなりとしてしまった。
「お忙しいところ、誠にありがたく存じましたわ。あたくし、ジルベルト殿下からアデル様宛の夜会用ドレスも承っていたのですが、アイディアが膨らんで止まりません事よ!ああ、お輿入れまでの一か月間!またこちらにお伺いいたしますわね!それではごきげんよう!」
マダム・ソーイは血走った眼をアデルに近付けてそう宣言すると嵐のように帰っていった。……すごい人だった。
朝早くに来客していたため、朝ごはんにありついていなかったアデルは、双子と共に遅めのブランチとする。
イアンが厨房から貰ってきたサンドイッチとトマトスープでお腹を満たすと、やっとゆっくり午後から武器の手入れでもしようと伸びをした。
しかし、そのくつろぎの空間は一瞬で終わりとなる。
「お嬢、来客だってさ。」
厨房に食器を片付けに行っていたイアンが戻ると、アデルにそう告げる。ぴしりと固まったアデルに向かって、「今度は宝石商が来てるぞ。」と言い去っていった。
「はぁ~、アンナ付いて来て頂戴。」
「はーい!おじょーさま!」
アンナはぴょこぴょことおさげを上下させてアデルに近づいてくる。アデルはそんなアンナをぎゅーと抱きしめて、「はあ~癒しだわ~」と言って日向の匂いがするアンナのおさげを堪能するのだった。
「これはこれは。コルベット伯爵令嬢アデル様にはご機嫌麗しく……。」
これまた王室御用達マークをつけた宝石商が、両手を揉みながら応接室でアデルが来るのを待ち構えていた。
初老のこの男性は、王家からの祝いの品だと言って、ビロード張りの宝石ケースを恭しく献上してくる。
「結婚式にて御身を飾るために拵えたものでございます。お急ぎサイズを職人に調整させますので、何なりとお申し付けくださいませ。」
そう言って開いた宝石ケースの中身は、矢張りというか。
「指環……ですわね。もしかして、ブルーダイヤモンドですの?」
白金の台座にジルベルトの瞳にそっくりな大粒のアイスブルーが設置され、周囲を細かいメレダイヤモンドで囲まれた意匠の指環が差し出された。
結婚式で交換するための指環だと見当を付けたアデルは、指環を手に取る。まじまじと眺めると、澄んだダイヤに一切の曇りなく、輝きも素晴らしいものだった。
「これ一つで、国庫の一部が空くのではなくて?王は許可されたのかしら?」
「ご質問にお答えすることを許可いただくならば……そちらは第三王子ジルベルト殿下個人の財から捻出されたものだと伺っておりまする。」
うやうやしく頭を下げながら口上を述べる宝石商に、アデルはどこか遠くに気持ちを遣ってしまいたくなった。第三王子個人の財とは一体……と思い考えるのをやめる。
(深く考えてはいけないわ。あのジル様の私財よ?真っ当に得たお金でない事だけは確かだわ。)
アデルは宝石商にアイスブルーの指環を嵌めた左の薬指を見せて、サイズの調整をしてもらうのだった。
「本日はまことにありがとう御座いました。……近く、ウエディングドレスに合わせましたジュエリーを一式とお伺いいたしておりますので、ドレス完成の暁にまたお持ちいたしまする。」
深々と頭を下げて帰っていく宝石商を無言で見送るアデルの脳内が白くなる。
「王族との結婚って……大変なのね。」
よくもまぁ、一か月後に挙式だと宣ってくださったものだ。恨めしい気持ちでジルベルトの顔を思い出したアデルは、深いため息を吐くのだった。
そうして怒涛の一か月が過ぎていく。
マダム・ソーイは足繁くコルベット伯爵邸に通いつめた。ドレスの最終調整だの、ベールはこのレースが良いだの、夜会用のドレスだのとせわしない。
その合間に宝石商がやってきて、結婚式や夜会用のパリュール(※ティアラ、イヤリング、ネックレスなどトータルで装着することを想定して造られたジュエリーのセット)を広げては、あーでもないこーでもないとやっていた。
途中からは母ミーアも参戦して(呼ぶと面倒だったので呼ばなかったら勝手に嗅ぎ付けて来るようになった。)。アデル以外の人間が熱気を伴って当日の装いが完成したのであった。
「まぁ、アデル、素敵だわ~。」
「おじょーさま、お姫様みたい~!」
「お嬢、……なんというか、化けたな。」
「アデル……っ!うっ、うっ。」
最終調整でドレスとパリュールを身に付けたアデルを前にした家族の反応である。
鏡を覗き込み、これならばあの彫刻のように見目の良い第三王子に見劣りしないと思う、と一安心するのだった。
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