衣食住に満たされた異世界で愛されて過ごしました

風巻ユウ

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三柱の世界

大好きな人をお婿にもらいました

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地面の砕けた岩で茶金包みみたいにされたゼノスは生きてたみたい。
帝国の兵士たちによって岩の塊から引っ張り出されてる。防御は解けたけど、なぜか岩を剥がすの出来なかったの。お手数おかけして申し訳ございません。

これで親善大使面した戦勝国連盟のおっさんたちは全員しょっ引けたかな。
…ピステロットさんはいないみたいだけど。彼は最初っからいなかった。
というか、あの陣営に組みしてなかったってことだろう。出会った当初から冷たい印象しかなかった彼だけど、ここに来てやはり彼はヒースラウドさんの弟なんだなと思った。マイペースなんだよねあの兄弟。超個人主義っていうかさ。
その辺を貫くと大元帥になれるのかもね。

「ハツネさん、ありがとう。またまたお世話になっちゃったわ」
「何をおっしゃいますカサブランカ様。私、頭に血が上っちゃって…魔力が暴走しなくてよかったですよ」

いや本当に。結果うまいこといったからよかったものの、これ、一歩間違ったら、あの古狸を微塵切りにしてたかもしれないのだ。
ああでも、それよりカサブランカ様の方が心配。暗殺者に狙われた上にグロい死体を見ちゃって気の毒である。

「お怪我はありませんか?」
「俺が守ったからだいじょーぶい」

だからね、皇帝陛下の顔で輝雪くん発言はやめてほしーの。

「本当に大丈夫よ。タツユキが守ってくれたから─────っう…」

突然、口を押えたカサブランカ様。やっぱどこか悪くしたんじゃ?!
いつも毅然としてる女帝様が、皇帝陛下の腕に掴まりながら体躯は前屈みになってしまった。
顔面も蒼白である。口抑えたままだし、気持ち悪いのでしょうか?

「ハニー、我慢しないで…吐きそうなら」
「平気よ…まだ…」

とか言いながら滅茶苦茶具合悪そうだよ?!

「姉君まさか…」
「…あ。まさか…?」

察したよ。この症状ってあれじゃん。あれあれ、あれだ。悪阻だ。

「この前の健康診断で分かったばかりなんだよね。まだ公表には早いと思ってたんだけどさ」

ふぁい!それだ!妊娠してんだね?!

「おめでとう!カサブランカ様…!!」

その瞬間、私だけじゃなくて観覧席中から、わっと歓声が上がった。

「おめでとうございます!!」「カサブランカ様ばんざーい!」「皇帝陛下ばんざーい!」「帝国に栄光あれ!」の大合唱だよ。
私たちの会話は音声拡大魔法によって闘技場の皆様にお伝えしていたので、ここに集まった全帝都民が今聞いてしまったのだ。完全にネタバレ。
これからの皇室行事予定に支障が出そうだけど、おめでたいことに変わりはない。
衝撃の事実だよね。妊娠中なのに伝説の天使たちレジェンド・エンジェルズやっちゃってたとか…。
必殺技打ったりとかけっこう動いてたはず。よく流れなかったなあ。きっと第二子は頑丈で逞しいお子さんに違いない。

「ありがとう…皆さん…」

帝都民の大合唱を受け、カサブランカ様は女帝らしく国民に向けて笑顔で悠然と手を振った。
悪阻で大変な時でもきちんとパフォーマンスする彼女に脱帽だ。
カサブランカ様のことはルークスさんの姉として親しくしてきたつもりだった。
けれど、今は一人の女性として彼女を尊敬する。

さて、女帝様が身重だと分かったわけだけど我々の予定に変更はない。
お休みになってて下さいとお伝えしたのだが、「見送らせて」とカサブランカ様も"送還の陣"の前までついてきた。
ただし皇帝陛下にお姫様抱っこされたままである。ラブラブですね。
輝雪くん、少しは潜んで遠慮しておけよ。

「やっほーハツネちゃん、こっちこっち~」

もっと遠慮した方がいい人が魔法陣の傍で手ぇ振ってる。カテル氏である。
どこに消えたのかとは思ってたけれど、まさか今ひょっこり現れるとは…。

「貴様、どうしてここにいる」
「ルークス、可愛い後輩のお前を見送りにさ」
「格好つけて言ってますけど、どうせ違う目的がありますよね」

例えば、その右腕でがっつり肩抱いてる晃さんにジュテームしに来たとかそういうかんじの。

「コウ、ハツネちゃんて鋭いね」
「何の話ですか放してください」

あら晃さんてば私たちが近くに来たからってカテル氏と離れなくてもいいんだよ。
私、そういうのに偏見ありませんよ。なんせ兄がオカマで、この世界で最初に出逢った保護者もオカマ天馬だしね。

「コウってば、また無茶やらかしそうだから助けに来たんだよ。ひとりでこの魔法陣を維持するのなんか無理だからさ」

おお。カテル氏いいやつじゃん。
そういや今までも基本が晃さんのことで、晃さんのことしか考えてなくて晃さんの為に動いてるんだよねカテル氏って。
チャラ男だけどそこは認めてあげなくもない。もうお前らくっついちゃえよと思ったことで、つい本音も駄々洩れた。

「晃さんたちの結婚式はいつですか」
「ハツネちゃん…それは私の台詞ですよ。殿下といつ挙式するんですか」

わお。お互い様だったね。晃さんたら、そんなからかいたくなるような顔しないで。カテル氏のこと好きなんだよね。素直になればいいのに。
我々の結婚式は日本に帰ることで一旦白紙に戻るでしょう。
日本の家族にも報告しないとねえ。

一報!───恋人が出来ました。大好きな人です。
異世界からお婿にもらってきたので結婚したいです。

かな。両親は喜びそう。家政婦のかずゑさんも涙流して喜んでくれそう。
兄は怒るだろうな。爺ちゃんも怒髪天かもね。前途多難そう。
だけどまあ、そういうのも吹き飛ばす勢いで恋愛脳になってる今、そう恐れるものでもない。

「行きますか」
「ああ」

私は巨大な魔法陣の真ん中でルークスさんと手を繋ぐ。
そうだ。最終確認しないと。

「この魔法陣は私の生まれた国…日本へ繋がってます」
「ああ、知ってるぞ」
「あっちへ行ったら、もうこの世界に戻ってこれないかもしれません」
「そうなのか。だがそれでもいい」
「ほんと?」
「ああ、本当だ」
「じゃあ、お婿に来てくださいませ」
「勿論だ」

魔法陣が光輝く。"送還の陣"は発動した。
周囲の景色がぐにゃりと曲がり、空間ごともぎ取られるような感覚が何だか久しぶりである。移送されてるんだなって実感したら、握り合ってた手に思わず力を込めてた。大丈夫。隣にはルークスさんがいる…。

彼の感触を確認した次の瞬間には、違う場所に居た。

白い壁、白い巾木、白い天井に木製のフローリング。
真新しく、真っ新な、新築の匂いが私の鼻を掠める。

「マンションだ…私の家です」

なんと異世界トリップしたあの時に居た場所である。
新築マンションの玄関に私たちは佇んでいた。
日本に帰れるとは聞いてたけど、まさかあの日あの時と同じ場所とは…。

異世界からの帰還、無事完了です─────。



それからの私たち。

「ぎにゃー!遅刻しちゃうでござるよーーっ」

テンパリ気味に飛び起きた私は急いで朝のお仕度三点セット。
おトイレ、歯磨き含む洗面、お着替え、である。最近これにメイクが加わった。
次いで髪をまとめたいんだが上手いこといかずに焦る焦る。

「ハツネ殿おはよう。朝食できてるぞ」
「うわーい!ルークスさんありがとう大好き大好きだから髪結んでー」

大好きだからという曖昧な理由で元殿下を顎で使う私。
ルークスさんは怒りもせず「御意」と日本語で応対してくれる。
武士言葉なのは時代劇が初期の日本語の先生だったからだ。また渋いのにハマってたよね君は。最初に観た番組が仕事人だったからね。
侍スゲー!てなった外人のようになってたよ。まさしくそれなんだが。

ルークスさんは私の鰻のようににょろにょろ伸びた髪を綺麗にまとめてくれて、更に結い上げてくれる。私より上手なのでよく頼んじゃうのだ。
そして私より家事スキルも上なので、目下、家事全般がルークス元殿下のお仕事である。高貴な人を顎で使う…私は鬼畜か。

「おいひい~!この卵焼き絶妙!」

噛めばお出汁がじゅわっと出てイイ感じである。
どんだけ腕上げたんですか最高です。

「そうか。弁当のは甘くしたからな」
「やった!るーくしゅさん愛してるううう」

ご飯を頬張りながらラブ連発。できたらキッスもかましたいとこだけど今は急いでるので不可能だ。ちっくしょー。
目覚ましかけたのに定時に起きれなかったのはなぜだあああ

「そいでは行ってきます。お弁当ありがとう。ルークスさんもお昼は好きなもの食べてね」

私の大好物はルークスさんの手作りご飯です。
昼も職場で食べれるなんて幸せすぎて今から涎が出るわ。

「ああ。行ってらっしゃいハツネ殿」

と、ほっぺにチューもらって甘い新婚さん気分である。というか新婚です私たち。
このほど六月、めでたく職場の結婚式場にて社員割引で結婚式を挙げました。
新作ドレスをお色直しで着る代わりに大幅な割引あざーす。持つべきものは商業営利主義ですね。プチモデル気分で写真集まで作ってもらったよ。
そして結婚はしても寿退職はしないでずっと仕事を続けてる。
この仕事は異世界に召喚される前から採用が決まってた会社でのプランナー業である。日本に帰ってきてから新人研修に通って、四月から正式に働いている。

そう実は、異世界から"送還の陣"で帰還したあの日あの時間は、私が異世界に召喚された時刻と同じだったのだ。

それが分かったのが、二人して玄関で佇んでたとこでインターホンが鳴って、はいはいと出たら配送業者さんだった罠。
新築マンション入居当日の夜便で届くように手配してた実家からの荷物が、あれよあれよという間に空いてる部屋へと運ばれたのだけど、あれ?待てよ。
この荷物たちって異世界の私の家にランダムで届いてたあの荷物じゃない?と気づいたのが今後の怒涛の日々の始まり。

これはどういうことだ…と空き部屋に運び込まれた荷物たちを前に頭捻ってたら、いきなり空き部屋の中央に魔法陣が浮き出てきて、そこからニョキッと神様が生えたのには驚いた。
毎度お馴染み愉快な双陽神たちである。

『稲森初音さん、無事の帰還おめでと~う。早速だけど、過去の自分にこの魔法陣使って荷物を送ってちょうだいな』
『これ運送の伝票な。必要事項を書いて一箱づつ送れ。一気には送れないから注意しやがれよ。そういうこった。あばよ!』

言うだけ言って去っていく双陽神たち。
ポカーンとした私の手には伝票の束。見覚えあるぞこの伝票…異世界で受け取った荷物に貼ってあったねえ…そうか、私の仕業だったのか…謎が…解けたぜ…。
バタンとここで倒れた私はよっぽど疲れてたんだろう。
焦ったルークスさんに抱えられて真新しいベッドのある寝室へ。
このマンションは家具備え付けマンションなのである。
気づいたら夜中でルークスさんと一緒に寝てた引っ越し?初日。翌日は頭ん中なんとか整理して、それからは毎日一箱づつ伝票を書いて魔法陣から荷物を送る日々。
伝票貼った荷物を魔法陣の真ん中に置けば勝手に転送されていく仕組みは便利なんだけど、なぜ一気に送れない上に一日一箱しか送れないのか…。
便利なようで便利じゃないフラストレーションの溜まるシステムである。
しかも一箱送れば、その送った箱の中身が複製されてこのマンション内の各所に配置されていくという謎の現象も込みである。うふふふファンタジー。
若干ぶっ壊れ気味になりながらも「ハツネ殿がんばれ!」「あいあいさ~~」と、
十箱くらいを十日続けて毎日コツコツと送った最後の日、いきなりシャムロック型チャームのついたブレスレットが光り出して、それが魔法陣に吸い込まれた。

『"奇跡の条件"が満たされました。聖霊回廊へ繋げます』

と、なんだかシステマチックな声がしたと思ったら、魔法陣から今度は馬が現れた。馬あ?てか、アザレアさああああああんんんん馬だと思ったらそれは神々しい天馬でアザレアさんだったわけである。思わずガシッと抱きつき。
何コレご褒美?

『はあ~いハツネちゃん、お元気ぃ?私は元気よ。繋がるの待ってたんだからん』
「なんでやああなんでアザレアさんがあ?またまた"奇跡の条件"ってやつが発動しちゃったっぽいけどさあ」
『そうなのよん。魔物千体倒したらハツネちゃんちと聖霊回廊を繋げてくれるっていう条件よん』

はいいい???てっきり荷物送りが条件かと思ってたけど…そ、そうだよね、こんな簡単な条件で異世界と簡単に繋がっちゃうなんてこと、ないよね…。
魔物千体も倒したの凄いね。ディケイド様と一緒に頑張ったの。そーなのー…。

「聖霊様だけなのか?」
『あら殿下お久しぶりんこ。察しがいいわね。その通りよ』

と、アザレアさんは馬の姿から人間の姿になって教えてくれた。
この魔法陣と聖霊回廊を行き来できるのは聖霊だけ。ただし人間は聖霊回廊で会うことができると。
なぜならその聖霊回廊には…。

「私の家がある…!」

異世界での私の居住地であり聖霊王国の面々にお譲りしたあの家が、聖霊回廊の中心に聳え立っていたのだ。

「ハツネさーーーーーん!!!」
「────アリスちゃん?!!」

思わずガッチリ抱き合った。実に十日ぶりである。
この時からアリステラ姫とは聖霊回廊の私の家で頻繁に会ってお茶会するようになり、そのお茶会にはカサブランカ様やミザリーさんがいらしたり、その内に皆さん子供を産んで、さらに大所帯で賑やかになっていくようになる。
日本に帰ってからもまた皆と会える場所をつくってくれるなんて、双陽神もにくいことをするよね。
ミザリーさん作のウエディングドレスを受け取ったのもこの場所でだ。結婚披露宴で着て写真も撮って皆さんにお見せした。
その写真たちは、異世界の私の家にもマンションにも、調子に乗ってそこら中に飾ったのは言うまでもない。新婚の儀式ってやつだ。

「わ…っ」
「大丈夫か?」

いけないいけない。玄関の棚にも写真飾ってあるんだった。
出掛けようとして振り向きざまに、透かしのお花柄模様の入ったお洒落な写真立てを肘で引っ掛けて倒しそうになったよ。

「大丈夫。アクリル製だからもし落としちゃっても割れないって」
「いや、そっちじゃなくて…ハツネ殿の方だ」

そう言って私の腹を撫でてくるルークスさん。
いやん。こんな玄関先で朝っぱらから…ということではなくて、只今絶賛妊娠中だからだ。現在、結婚式から半年経過。妊娠七ヶ月目である。
そうです。初夜でものの見事に授かりましたですよ。避妊魔法はとっくに切れてる。なんせこっちの世界には魔力なんてございませんからね。日本に帰ってきてから毎日が怒涛の日々でお互いに余裕もなかったけど、結婚式してふーやれやれだー…てなった途端に孕むなんて…正直な体なんだぜ私のカラダってばよ。

「こんなにお腹が大きいのに働かなくてはいけないなんて、日本は恐ろしいところだな」

妊娠して膨らんだお腹を労わるように撫でてくれるルークスさんは、最近こんな台詞をよく言っている。

「うーん。産休とろうと思えば、有休も使っていつからでも休んでいいって上司は言ってたけどね。でも、悪阻もそんなになかったし予定日まで働けるだけ働こうかなって」

職場は女性が多いところだからか産休や育休の制度もしっかりしてる。
良い上司にも恵まれて、大変だけど毎日楽しく働いているのだ。今の担当を途中で離れるのも気が引けちゃうしね。

「…何も出来なくてすまない」
「なーに言ってんの。ルークスさんはパーペキ主夫ですよ」

実際、私の家の家事を毎日完璧にこなしてくれている。
文明機器に大感動しながら直ぐに家事を覚えた彼である。
それだけじゃない。日本に来て言語が通じないのが分かってから、インターネット家庭教師について日本語を学んでるのだ。
時代劇も自主的に観てるけど、インターネットもさくさく覚えて家庭教師だって自分で探してきた。しかもその教師が…。

「八咫神先生にも産休予定を伝えといてね」
「ああ。休みになったら会おう」

なんと八咫神先生は晃さんのお兄さんなのである。
珍しい名前だからなのか、八咫神とネット検索したら検索結果の一番上にインターネット家庭教師の広告が出てきて、プロフィールを読めばびっくり。
行方不明の弟さんを探してるという…そりゃあ連絡取るでしょ。
今では良き先生で、良き友である。主にルークスさんと。

さて、玄関でいつまでもこうしてはいられない。遅刻寸前の私である。
職場まで歩いて五分もかからないとはいえ、走っては危ないし余裕もって出なければ。社会人として。

それでもひとしきりチュッチュしてから家を出ました。
新婚だからゆるしてくだされ。化粧剥げてないといいけどね。

ちょっと前まで、衣食住に満たされた異世界で愛されて過ごしてましたが、いつの間にか好きになってた異世界から、大好きな人をお婿にもらいました。

私は幸せもんです。



*おわり*



-------------------------------

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
ルークスさんが専業主夫になっちゃいましたが(笑)彼が戦うシーンをもっと書きたかったです。

ちな、二人の子供は女の子で三姉妹になります。
●長女(金髪ツインテ)次女(黒髪大和撫子)三女(金髪ドール)

ロイヤル夫婦のとこは三兄弟です。(三凶大ともいう)
●長男(腹黒皇子)次男(脳筋皇子)三男(ドS皇子)

六人でわいわいしちゃうシーンとか想像して一人で悶えてます。

<物語後について適当に箇条書き>
●聖霊王国は帝国の属国になってアリステラ姫が女王になる。
●ヒースラウドは帝国を解雇されて聖霊王国へ。
●セナさんも解雇されて聖霊王国へ。
●月神の呪いは晃が解いてその影響で晃は死亡。
●カテル氏は晃を生き返らすのに色々とやらかす。
●ロザンナ女史はそんなカテル氏に呆れながらフォローする立場。
●ピステロットは親父を超えて紫鳥の国の王になる。
●ミザリーさんは皇室専属のデザイナーに。彼氏と結婚しま。
●アザレアさんとディケイド様は変わらずラブラブ。
●腹黒長男、異世界人の嫁(Dカップ)ゲット。
●脳筋次男、兄ちゃん好き過ぎて婚期逃す。
●ドS三男、俺はハーレム王になる!
●マリエナちゃんドSに捕まる。
●三姉妹、アイドルになるかもしれないしならないかもしれない。

以上、本気にしない方がいい近未来でした。特に後半三行。
こんなとこまで読んでくださった人、貴重な時間を割いてしまってすいません。

あと、ちょっとだけ。

<派生作品案内>

『エリオンくんの花嫁』NL
帝国三兄弟(エリオン・レオン・サイラス)と異世界召喚された八葉ちゃんが、最果ての島から帝都まで約8600km旅する物語。
いつかお披露目します。

『神子業に子育ては含まれていないはずだが』BL/R18-G
神子の晃さんと聖騎士カテルの月神と冥王を巡る物語。
途中でも案内してしまったね。これはムーンで完結してますので興味引かれましたらばどうぞ。まーエロいよ。

『紫鳥は屍の上に』BL/R18-G
紫鳥の国「プルヴァエンナ」建国物語。暗い話になるから書けない。私はハッピーエンドしか書けないんだ…。

題名決まってるのは以上です。
あとは聖霊王国の勇者やタツユキまわり、三女の恋がどうなるか気になるとこですね。
書けたらとは思うけど、そこまで手が回らないので、分裂して手分けして作業できたらなあと思う今日この頃です。

こんなところまでお読み下さり本当の本当にありがとうございました!!

番外編に続きます。
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