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三柱の世界
ロザンナ女史に教わる魔術理論
しおりを挟むお昼ご飯の後は、買い物を楽しんだ。
せっかく思いが通じ合っただかなんだかでカップル成立した矢先にごめんね。
女友達ともラブってもらってもいいかなとアリステラ姫の耳に囁いてみた。
「はひ。だいじょうぶれす」
「ぶっちゃけどこまでしたんだね君たちは。十五分締め出し食らった私には教えてくれてもいいと思うの」
「ど、どこまでって…あの…」
頬を染めて答える姫。まだチューもしてないとさ。十五分も何してたんだ。
ハグか。ハグ止まりか。
友達以上恋人未満ってやつか。
「なに…をすればいいのか、よく、分からなくて…」
「そこは男性に任せればいいことじゃないかな」
「ロザンナ先生みたいなこと言われても…」
そうだね。あの時のロザンナ医師の気持ちが分かりました。
リア充爆発しろという思いだったのですね。納得。
「アリスちゃんはどうしたいの?今のところヒースさんはお嬢様を護衛する兵士な役目だけど、アリスちゃんの気持ちによっては主従関係とっぱらわないと、身分差もあるだろうし色々と厳しいと思うよ」
「身分…わたくしはもう王族じゃないですから、ヒースさんがよろしければその、つ、つ、妻にしていただきたく…」
おう。それは私にじゃなくて本人に言おうな。
「ですが、まだ鎖は解けてませんので…できたら、きちんとケジメをつけてから、告白をしたいと思います」
「よく言ったアリスちゃん!」
手首にある奴隷の鎖紋は、まだ聖霊王国の贖罪が済んでいない印。
戦争の経緯からいって聖霊王国は被害国なのだけど、だからと言って国の民を動員して戦争へ駆り立てたという王族の罪は償われていないと、姫は言う。
真面目だなあ姫。もう王族じゃないし、王宮じゃ蔑ろにされてたはずなのに、学んだ帝王学はキッチリ活かすらしい。
そんなアリステラ姫に似合いそうな服を選んで手に取り、彼女の胸に押し付けた。
「これ着て、今度はデートに誘っちゃえ」
「うん。ありがとうハツネさん」
ブティックで服を見てから鞄を見に行く。ヌイグルミ風ウサギのリュックがあったので、これも姫にプレゼントした。
ウサギはピンク色で姫にも似合う。この中にアオちゃん入れておくといいよ。
今までスカートのポケットに青林檎を入れてたからね。
スカートの一部がちょっと膨れて、もこってなってておかしかったんだ。
これでやっとアオちゃんも一息つけてそうだ。
ウサギリュックの中には綿も敷いてベッドのように快適にしてあげた。
こういうとこでアオちゃんの好感度ポイント上げておこうという打算である。
正直に言おう。アオちゃんと相性悪いというアザレアさんの発言に、私はかなりショックを受けたんだ。聖霊さんに嫌われるのは悲しいから、いつか降臨した時に気まずくならないよう今後共マメに面倒を見ていく所存です。これが打算と言わず何と言う。
「ありがとうございますハツネさん。昼食も奢っていただいてて、頂きっぱなしで申し訳無いです…」
「いいってことよ。アリスちゃんが可愛いからあげるんだよ。なんなら誕生日プレゼントってことにしておこうか」
「たんじょうび…ですか」
おっと。このきょとんとした反応はもしや誕生日の概念がない?
聞けば、生まれた日付を正確に覚えてる人は稀なんだそうで。
一応、生まれた年に神殿で洗礼みたいなことして人別帳に登録はするらしいけど、何月何日何時何分に生まれましたなんて細かくは記載しないみたい。
なんとも大雑把な気がするが、それで管理できてれば戸籍とか無くても気にしないということだろうか。税金とかどうやって管理してんだとは思わないでもない。あ、税金じゃなくて年貢か。
魔法があって魔法を利用した魔法道具や車まである世界だけど、システムは中央封建で地方は荘園制のようだね。
一部発達して一部が未満なのもまたちぐはぐな感じで違和感がある。地球とは文明発達の速度が違うということだろうか。
と、誕生日から飛躍して取り留めない考えを深めてる間に、アリステラ姫は何かをレジに持って行って買ってきたようだ。
「あの、ハツネさん。今日の御礼に、これをどうぞ」
そう言ってくれたのは天使の羽に花がくっついた天然石のストラップだった。
お花の天使みたいである。それを二つも。ひとつは碧色で、これはアベンチュリン。もうひとつは黒色でオニキスである。
「ハツネさんの色だと思ったのでオニキスを選びました。是非、殿下にお渡しください」
私の色をルークスさんが持つわけですね。嬉し恥ずかしいっす。照れながらいただく。いつも下げてるポシェットには、アベンチュリンを付けてみる。ルークスさんの瞳の色した天使が、ゆらゆら揺れてて可愛い。
オニキスの方は帰ったらルークスさんにあげよう。どこに付けてくれるかなあ。
わくわく。
「そっちのは…ああ、ヒースさんに渡すんですね」
「うあ、はい、そ、そうです」
動揺して言葉が吃る姫もええですな。
買ったのは紫色のアメジストと榛色したタイガーアイか。
ピンクうさぎリュックに、ヒースラウドさんの瞳の色であるアメジストを付けて嬉しそうにしてるアリステラ姫も、たいへん可愛いです。
この後も、靴や小物コーナーを探索。
化粧品も見て雑貨も見てと、帝都の中心街を歩き回った。そろそろ病院へ行く時間かなと、お店の掛け時計を見て気づく。そういや私は腕時計さえ持ってない。
現代日本に居た頃は常に携帯電話を持ってないと落ち着かない女子大生だったのに、無ければ無いで気にもせず普通に過ごせている。
馬車へと戻ったら、またまたヒースラウドさんが煙草吸いながら待ってた。
毎度毎度お待たせしてすみません。乙女の買い物は時間が掛かるんだよ。
病院に再び着いたのは五時半頃。お仕事は五時に終わりらしい。
日本の公務員と同じだね。
「来たかね。…アリステラも一緒にか?」
私と一緒に来たアリステラ姫を見てロザンナ医師は眉をひそめた。
ああ、うん。その反応は親心的なあれでしょうか。ロザンナ医師はアリステラ姫のことをまだ子供だと思ってらっしゃるようです。
長生きエルフさんなだけあって、十代の人間なんて子供扱いなのだろう。
子供に性知識は植え付けちゃいけないって顔でロザンナ医師は見てくるんだが、私的にアリスちゃんには性教育した方がいいと思う。だってヒースラウドさんとあれやこれやなったら必要でしょう。
「アリスちゃんも一緒でお願いします。私の故郷だと、初潮が始まれば女の子は保健体育の授業を受けますよ」
「へえ、そうなのか。思春期に性の正しい知識を蓄えることは良いことだな。分かった。アリステラも一緒に学ぶがいい」
あっさり納得してくれたので助かった。なんていうかロザンナ医師は思いっきりがいいというかサバサバしてて、いいな。話しやすい。
それからロザンナ医師が渡してくれたのは医学の専門書である。
これは流石にハードル高くないでしょうか…。難解な文章が紙面いっぱいに書かれてる。挿絵は人体図とか内蔵とか細胞片くらいしかないぞ。
文字は自動翻訳と同じで自然と読める仕様になっているけれど、読解力は本来の実力で挑むしかないようだ。
「なーに。学ぶのはその本の数ページ程度だ。二人で一緒に使いながら生理学における魔術理論を学んでいこう」
場所は診療室ではなくて多目的に使うらしい問診室みたいなところで、一つの机に二つの椅子を置いて座った。
目の前には黒板みたいなもの。三十センチ四方くらいで、そこにロザンナ医師が尖った細枝を押し付けたら白抜きで文字が浮き出てきた。
わお。なにこれ魔法みたい。
て、魔法だね。
初めてみる魔法である。今までに見た魔法は、聖霊魔法に固有スキルに神業な攻撃魔法と、どれもこれも常識とは外れていたから、こういう日常生活に即した普通の魔法は新鮮だ。
「では始めよう。まずは本から学び、その後に実践する。学びの基礎なしに応用や実践など有り得ない。心して聞くように」
私はこくこくと神妙に頷いた。ロザンナ医師の言葉はとても理にかなってる。
ただし内容が大学の講義並に小難しい。常々、この世界の魔法使いさんは大変そうだとは思っていたが今回ので一気に魔法使いさんへの同情は深まった。
長々とした呪文を覚えるだけじゃ駄目なのだ。魔術の理論を徹底的に学んで理解し魔法を実践する。そのことがどんなに困難なことか…今、まさに体験している私である。
はっきり言って、講義内容は半分位、右から左へ受け流してしまった。
私の脳みその許容量はこれくらいが限界なんだぜ…。
隣に座るアリステラ姫は興味深げに授業を受けていた。
ま、まさか、この講義内容に余裕でついていけてる…だと?
どうやら私とは頭のデキが違うようで、姫は何度もロザンナ医師に質問をしたし、何かの理論についてもサラサラと黒い板に書いていた。
こんなとこでも16歳に負けるとは…へこむ。
「よし。大体の説明はしたから分かったな。次、実践だ」
すいません半分以上理解に至っておりません。それでも実技はやってくる。
机と椅子を部屋の隅にくっつけて真ん中の空間を広くして、そこで細い枝を持たされた。これは魔法の杖というやつらしい。
おお、これが、かの有名な…!ただの棒きれにしか見えないけどね。きっと凄い棒に違いない。どんなに雑に扱っても折れないとかさ。
「言っておくが、その杖は脆いから取り扱いには十分注意するように」
え。これ折れちゃうの?
杖に感動した私の気持ち返して。
「特にキミは魔力が多そうだから、必要以上に気張って壊す気がする」
偶然ですね。私もそう思ったとこです。
気をつけて扱おう!を念頭に、教えてもらった通りの魔法を灯そうとしたら、その瞬間に杖が割れたのはどういうことでしょう。
「え、もう?!」
驚きの声を漏らすアリステラ姫。いや待て私だって驚いてるよ。まだ本格的に魔力注入してないんだぜ?!なのになんで割れちゃうんだい。
「これは、もしかして…とりあえず、もう一本いっとけ」
エナジーチャージドリンクじゃないんだから…。
そんな気軽にやっていいのだろうか、また杖壊すんじゃないかと疑いながらも、もう一度実践。結果、バッキバキに割れた。
「これで分かった。キミ、この方法は向いてない」
「ういあうあああごめんなさいいいい」
「落ち着け。否定してるわけじゃない。むしろ逆だ。こんなちゃっちな方法に当てはめた私が悪かった」
えええロザンナ医師が謝ることないと思うんだけど…。
ちゃっち~とか、また古めかしい死語というかあまり使わない俗語を挟んでくる人である。いやエルフか。
「本来、杖というものは人の持つ魔力を潜在的に高めてくれ、より精度の高い魔法を使えるよう補助してくれるものだ」
「はい…でも壊れちゃいました。なんで…」
「単純に考えろ。キミに補助は要らない。杖に魔力を灯そうとした瞬間、無尽蔵の魔力が溢れ出しそうになった。制御もおそらくできている。こんな教え子は初めてだよ…」
規格外な生徒ですみません。
おそらく神からもらった魔法チートの所為です。
そういえば、そのあたりのことはロザンナ医師に伝えただろうか。忘れてたな私。
斯く斯く然然、私が異世界人だということをロザンナさんは知ってるけど、魔法チートのことは知らないと思うので伝えた。
「なるほど。だから一筋縄でいかないのか…双陽神のお恵みも、過ぎたれば困ったものだな」
まったくもってそのとーりです。あの神たちは、ちょっとどこかおかしい。
月神であるフルオラ・ナビルミのように狂ってるわけじゃないけど、どこかズレた感性の持ち主、いや、神々である。
おかげで私は格好よく魔法を操ることもカッコイイ呪文も唱えられず、素敵な魔法の杖も取り扱えないという憂き目に遭っているのである。
異世界トリップなんて王道体験してファンタジーな世界を体感してるのに、魔法チートが残念なんて…へこむわ。
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