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三柱の世界

共に生きた証が欲しい*

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「分かりました。私がします」

 単純なことだ。するの怖いならされちゃいな。あとは私がやるから。
 ルークスさんの膝に股がって、両手でルークスさんの顔を挟んでからキスをした。唇薄いのに柔らかいとかどういうこった。
 ちゅっちゅと啄んでルークスさんの味をみる。興奮の味だね。

「ん…ハツネ……」
「ルークスさん…愛してますよ」

 すごいね。覚悟決めた途端、愛の告白まで出来ちゃうなんて。
 ルークスさんの綺麗な金髪を撫で梳きながら、耳に息を吹き入れつつの告白だ。
 我ながらロマンチックだろう。

「今…耳に…そんなこと言われたら…」

 ルークスさんたら目元が赤らんでる。やばいね。ぷるぷるしてるし、股間の膨らみも強固になった。暴発寸前って感じ。
 窮屈そうなのでズボンの前ボタンを外してあげた。現れた陰茎はいつもよりでかい気がするぞ。当社比1,5倍くらいで。

「私の言葉だけで感じてるんですか?ルークスさんて、やっぱ変態ですね…」

 すでに筋が通って固くなってるそれを、根元から上に撫でてあげた。指も這わせて、くすぐるように亀頭も弄ってあげる。

「そんなことはないが…ハツネにだけ…限定だ…」
「光栄です…私も、あなただけにしか感じませんよ…」

 男性のものをしごきながら興奮してしまうのだって、ルークスさん限定だ。
 こんなに大胆なことをしているというのに妙に落ち着いてしまって、ルークスさんの吐息ひとつでさえも聞き逃したくない思いに溢れている。
 こうなると俄然、喘がせたくなっちゃうんだよね。

「ルークスさん、見て…」

 私は履いてた下着を下げてから、スカートを捲くり上げた。

「もう、こんなに濡れちゃってるの…」

 イってもいないのに私の股間は濡れていた。
 ルークスさんのを弄って、ルークスさんが興奮の色を示してくれてるのが嬉しくて、私の雌の部分は勝手に準備をしてしまったようだ。

「…何度見ても美しい…黒い陰毛も、むしゃぶりつきたくなるような恥丘も…
 ああ…淫らに濡れていていやらしいね、ハツネ…」

 ポエミーな賛辞をありがとう。さらっと言葉が紡げるのは皇族教育の賜物でしょうか。なんにせよ素晴らしい特技だ。
 おしゃべりしながらも生唾ごっくんしてるし、舌舐めずりみたいなことしてるのも私は見逃してないんだぜ。
 目はもう、いつもの穏やかな碧眼から捕食者の目になってる。
 ギラッギラの男の目だ。

「欲しいですか?」
「もちろんだよ」
「あっ、んー…いきなり…」
「見せびらかすハツネが悪い」

 確かに私の大胆な行動はルークスさんの理性を奪ったのだろう。
 いきなりルークスさんは右手の指を突き立ててきた。
 濡れた蜜壷の中を、太いごつごつした指が動き回る。

「あー…っ、あ、あっ」

 的確に私の弱点を突いてきては虐めてくるルークスさんの指…中指と人差し指の二本が暴れまわり、親指は私の陰毛という叢の中を自由に泳いでいる。
 毛がくすぐられるじれったさと、大きな快感までも与えてくるそのテクニックは、どこで身につけたんでしょうね。
 私の腰は震えて、しとどに愛液の雨を降らせた。

「はあん…あー…」
「ハツネ…そのまま腰を落としてくれ」

 ズポッとルークスさんの指が抜けて膣内の圧迫感が抜けてしまうと寂しい。
 私は更なる快楽を求めて、ルークスさんの言う通り腰を落として男性器と女性器をキスさせた。

「してあげますから…声、出してくださいね」
「声…?」
「喘ぎ声です…ルークスさんの感じてる声、いっぱい聴きたいの…おっ、ひゃあん…!」

 ルークスさんにがっちりホールドされたまま貫かれた。
 対面座位の格好で勢いよく繋がって、私は衝撃に喘ぐはめになった。

「っあ、ひどい…いきなりなんて…っ、ルークスさんのばかあ」
「ハツネ…可愛いハツネ…君が望むなら…どんな声でも聴かせてやる」

 繋がったまま、ぎゅうっと抱きついてくるルークスさんの頭をなでなで。
 なんだよう。可愛いのはあんただよ。
 私のこと、どうしても繋ぎ留めたくて必死なんだよね。
 もしかして今、感覚で繋がってるのかな?
 だったら分かるでしょう。私、ここにいるよ。ずっと、あなたの傍にいます。

「ハツネ…あ、くう…ハツネ…っ」
「ふぁ?!ちょ…!」

 中出し、した…?またか。またかこいつはもう…。中出ししたがるのは私との子供が欲しいんだよね。もし私が異世界に帰ったとしても、子供がいればつなぎとめれると思って…。
 もう、とんだ寂しがり屋さんだよ。

「こんなことしなくても、ちゃんとここに居ますから…」
「はぁ…確証は無いだろう…理不尽なことも起こり得る…私は…生きた証が欲しい…ハツネ殿と共に生きたという証が…」

 うーん。殊、この事に関しては重症ですな。
 お薬出しときますねお大事にとやりたいとこだけど、処方箋が無いわ。

「焦らなくても…生きた証なら、これからいっぱいつくる機会ありますよ…」

 そう言って、ゆっくり腰を動かした。
 ぐちゅぐちゅと接合部分から卑猥な音が聞こえる。
 私の愛液と膣道に放たれたルークスさんの精液が織り成すセッションだ。

「あぁ…ずっとこうしていられたらいい…」
「ずっと愛してくれるなら…」

 私たちは見つめ合い、それから笑い合って、キスをした。
 キスは浅く深く角度も変えつつ何度も重ね合った。
 その間も腰は動かしていて、時折ルークスさんが吐く息にも快感が混ざる。

「感じて…一緒にいこうよ…私たち…これからも一緒だから…」
「っは…あぁ…君には本当に敵わない……っ」

 再度の躍動は奥の方へと叩きつけるように吐き出された。
 私は恋人をイかせてあげれた達成感と多幸感に酔いしれる。
 最早、中出しを受けたことは忘れていた。一緒に登り詰めた快感で脳内が麻痺していたともいう。
 達したばかりなのに、二度、三度と何度も下からの突き上げをくらい「あひぃん…!」と背筋に痺れが走って私は仰け反った。
 後ろに傾きそうになる私の体にルークスさんの腕が巻きついて、胸の飾りを齧られて「ああんっ」とまた喘ぐ。

「あっ…いい、のぉ…そこが…あ…っ」

 今度は後ろからルークスさんのに貫かれた。
 運転席の座席シートに掴まり、私はバックから穿たれ嬌声を上げ続ける。
 正常位でやったときとは違った箇所に逞しい男根が突き刺さるのが、たまらなかった。
 私の中には、もう二度も放たれた精液があるというのに、まだ欲しいとばかりにルークスさんのものへと絡みつく。

「っん、あぁ…いい…」

 ルークスさんの感じた声が聞こえる度に私は嬉しくなる。
 言った通り、どんな声でも聴かせてくれる気なようだ。そんな彼が可愛いと、つい悶える。

「っ…く…急に締まった…あ、あ、出る…!」

 三度目の中出しを受け止めて私も荒い息を吐いた。

「すまないハツネ…先にイってしまった…」
「いいですよ…感じてくれて嬉しいです…」

 背後から抱き締められて胸を揉まれる。
 お腹と、お臍と、太腿にお尻へと撫でられて、またキスをする。

「は、あう…んっ、んあ」
「今度はきちんと君をイかせるから」

 そう耳に囁き込まれて背面座位のまま突き上げられた。
 ずぐんっずぐんっと容赦なく掘削されて、すぐ根を上げた。

「やあ…だめ、ルークスさん…っあああ!」

 私の全身が痙攣してる。気持ち良すぎて駄目だ。
 ルークスさんが欲しくて欲しくてしょうがない。

「はあん…ルークスさん…ルークスさん……」

 自分から体の向きを変えて彼に抱きつく。
 彼の鍛えられた体、胸、腹、筋…全部くまなく撫でたい。

「甘えられると…やばい……」

 まだする体力あるんだ。すごいな…。
 私もうへとへとだけど、ルークスさんは足りないのだろうか…。

「眠いのかハツネ…?」

 ふわふわ半目閉じてたからか、ルークスさんに言われて素直に頷いた。
 私の体力じゃこれ以上は無理だー…。これでも頑張った方です。

 ルークスさんは私を後部座席シートに横たえた。
 頭のところには脱いだ服を枕にしてくれている。ここまではいい。
 だけどそれから、私の足を持って股を開いた。

「んや…っ」

 股間を舐められた。
 私の柔らかな恥丘と、中心にある陰核を、ぺちゃぺちゃ舐める音がする。

「あ…ふぁ…」
「眠くなったら寝ていい」

 そう言われても、めっちゃ舐められてるのでちょい覚醒したわー。

「やう…あー…あ!あ!ああ!」

 イったばかりのそこは、敏感な豆粒ばかりを責められて速攻白旗振った。
 痙攣が止まらない。イったのにまだ舐められて唇で食まれて微弱な刺激を送ってくる。

「ひあ、あ、あは…いい、から…も、いい…んっ」

 どれだけ身を捩ってもルークスさんは止めてくれなかった。
 息も絶え絶えに喘いで、何度絶頂したか分からない体に、更に鞭打ってイけと命じられてるみたいで、私は連続絶頂の潮を吹いた。

「可愛すぎるぞハツネ…」

 顔面に私の潮を浴びたルークスさんが、ペロリと舌を出して私を覗き込む。
 なんか、捕食されそう…。その考えは大体あってたわけで。

「あっ──…!」

 ルークスさんが入ってくる。
 私の膣道は再び彼のペニスで埋まった。

「はぅぅ…も、だめってえ…」
「可愛い君がいけない…」

 そう言って、ぐいぐい迫ってくる狼さん。
 ゆっくりと動きながら胸を揉んだりと愛撫を繰り返してくれる。
 首筋をカプカプ甘噛みされてる時に見えたのは月…。
 車の天井は壊され穴が空いてるので、その穴の隙間から月が見えたのだ。

 いつの間にか白夜の夜が更けていた。
 こんなとこで何時間ぶっ通しでやってたんだろう…。
 しかもまだ今も続いている。私の意識はふわふわとして、ルークスさんと繋がっているというのに本気で眠くなってきた。

「もうらめ…」

 そう呟いてから私は目を閉じた。
 眠くなったら寝ていいってさっき言ってたし…いいよね。おやすみ~~。


----------------------------------------

(ボツ案)

「分かりました。私がします。ルークスさんは後ろに興味はお有りですか?」
「え?」
「これでも私、オカマの兄に習いまして、そっち方面かなり詳しいです」
「ええ?」
「お任せあれ。私にすべてを委ねてくださいね」
「えええ?え、あ、ああ?!」

アーーーーーーーーーッ

ていうやつ。
ギャグにしかならない。
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