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三柱の世界
お風呂でばったり
しおりを挟む「どこから家が?!」
驚きの声を上げるルークスさん。
やはり固定スキルの【目】では家の認識はできないらしく、ルークスさんは訝しげにマイハウスを見つめるだけだ。
「車はガレージに置いてください」
「あ、ああ…しかしこの家どうなってるんだ…?」
さあ。私にも分かりません。ある日突然に手に入れたものだからねえ。
私は苦笑いで誤魔化して、家の外を周りガレージの方へと案内した。
台所の奥は倉庫というか食料庫にしているのだけれど、そこには外への扉と、もう一つ、ちょうど二階リビングの下階にあたる部屋へと繋がる扉がある。
便宜上ガレージと呼ぶが、ただのだだっ広い空間である。ちょっとだけ木の棚があって園芸用具とか置いてあったりする。隅には水道栓もある。
ガレージの大きな木扉を開けて中へと車を誘導する。
車一台くらい余裕で置ける広さだ。なんならあと二台ほど置けるかもしれない。
ガレージから食料庫へと続く扉を開け、家の中へと入った。
「見たことのないものばかりだ…」
いきなり目にしたものがシステムキッチンだからか、ルークスさんの驚き方が激しい。目を見開いている。
炊飯器に電子レンジ、電気ケトルにミキサーなど使い方も分からないだろう。
きょろきょろしてたと思ったらリビングへ来た時には固まってしまった。
たぶん、テレビが何か分からないのだろう。
口をポカーンと開けてると普通は間抜けにみえるもんだが、この金髪ハンサムには通じないらしい。呆けた顔してるのにあくまでハンサムとはこれいかに…。
そんなルークスさんに朗報。首の傷の手当をしてあげよう。
「まず汚れを落とさないとね。シャワー室はこっちです」
そう言って私はルークスさんの手を引いた。
シャワー室はお風呂場とは別である。風呂場にもシャワーはあるが、シャワー室の方が近い。シャワーヘッドの使い方を説明する。このシャワーヘッド、止水栓がついてて手元のボタンで開閉できるのだ。シャンプーしてたりで下向いて目を瞑ってても手元のボタンをぎゅっと握れば水が止まる。シャンプー中に目を開けて蛇口レバーを操作しなくてもいいので便利である。
首の傷口洗ってくださいと言ったらなんだか残念そうな顔しやがった。
「ハツネ殿は一緒じゃないのか…」
「なんで私が一緒に入らにゃならんのですか」
「ほら、これの使い方とか素人には複雑怪奇だから」
「今説明したでしょうが。私の国じゃ幼児にだって扱えますよ」
言い捨ててシャワー室のドアを閉めた。服を脱ぎたきゃ勝手に脱ぐが良いとばかりに脱衣カゴを部屋の前に置く。それからバスタオルとバスローブとスリッパも用意して、お風呂の準備に取り掛かった。
やつはシャワーで済ますだろうけど私はお風呂に入りたいのだ。
ビバ!システムバス。今日、雑貨屋でポプリなどの芳香剤や入浴剤も購入したので早速使ってみたいのだ。購入したものはお花系が多い。嗅いだことある匂いのものもあれば、初めてみる花を乾燥させたものもあって、楽しく選ばせてもらった。
「ハツネ殿ーこれ着ていいのか?」
うきうき廊下をスキップしてたらシャワー室のドアを開けて裸体の男が現れた。
裸体の男が手にしてるのは私が用意しておいた紺色のバスローブである。
突然のことに、おひいいいいいいー!と声を上げず心の中で叫んだ自分えらい。
「どうぞ。使ってくださいな」
努めて平静にバスローブをすすめた。ちなみにこのバスローブはメイドインジャパン。かの有名なうずまきブランドマークが入っている。
「着せてくれ」
「は?」
なんですと。
「ひとりでお着替え出来ませんの?」
嫌味で言ってみたのに「ああ」と真顔で返答されてしまった。まぢで出来んのかい。そういえばこの人は皇族とやらでしたな。この国の高貴な人はひとりで着替えも出来んのかい。
しょうがないなと妥協し、着せてあげることにした。と、その前に体ぐらい拭いて出てきておくれ。床が水に濡れてるじゃないか。
「坊ちゃん、お体をお拭きしますね。こんなに濡れたままでは風邪をお召になりますわよ。さあ、お袖をどうぞ」
なんとなくメイドになったつもりでやってみた。
実際メイドさんに着替えを手伝ってもらったことなどないので適当ではあるが。
適当にやったのにルークスさんのその嬉しそうな顔はなにごとだい。
にそにそしちゃってだらしない顔になっちゃってるぞ。なのにハンサムなのは変わらない。どういうこった。
「あら坊ちゃん、メイドにセクハラはいけませんよ」
着せてあげたのに、逆に私はこやつに脱がされてます。
恩を仇で返すとはこのことだよ。
シャツのボタンを開けてからサロペットのボタンまで開けだした。
デニム生地のボタンは固いだろうに、ひょいひょい器用に外していくこいつは天性のセクハラ男で間違いない。
「なあに。見たとこハツネ殿は風呂の準備をしているではないか。着替えを手伝ってくれたお礼に脱がせてあげよう」
余計なお世話です。と言う前にルークスさんの手が止まった。
何やら複雑な顔して考え事してる。手元を見ればサロペット防衛最終段階ジッパーがある。どうやらジッパーの下げ方が分からないようだ。
ありがとうジッパー隊員、きみのおかげで私の肌身は守られたよ。
「ほーら。異世界の服は難しいでしょう。自分でやれますからけっこうですよ」
「これはどうやって開けるんだ?」
「ジッパーは持ち手をもって引くだけですよ」
「ああなるほど。こうか」
そう言って本当にジッパー下げよった。うっかり教えた私のド馬鹿!
なぜ教えたし!いやまぢでうっかり口が滑ったんだ。なぜだ。
こんな間抜けな間違い普段じゃ絶対しないぞ。ルークスさんの前だと油断してるのかなんなのか…私はいつからこんな甘いやつなってしまったんだあああ…。
「うわっ、ちょっとタンマ…!」
「下着も可愛いなハツネ殿…」
サロペット落とされてもろパンツ出たよ。今日のパンツはブラジャーとお揃いでキュート系だよ。そういやブラももう見られてるんだった。
今も上部のシャツが完全に開かぬよう両腕で覆って隠しているのに、その隙間からブラジャーの色がチラチラ見えている。
私は一歩後ろに下がる。そしてまた逃げられないよう壁ドンされる。私学ぼうよ。
後ろに逃げたって壁なのは知ってるのになぜまたこの状況に自分を追い込んだんだ。バスローブ姿のルークスさん vs 半脱ぎかけで下着晒してる私…不利じゃん。
どこにも勝てる要素ないわ。まさか家の廊下で襲われるとは思わなかった。
軽いキスが降ってきて私の唇をルークスさんが美味しそうに食む。
「んー…ん、手、手が…」
太股を摩ってたと思ったらその手は股間に伸びてきた。
股の間、柔らかな恥丘をパンティー越しに触れられる。
キスしながら股間揉むとかこの変態さんはどこまで本能に忠実なんだろう。
それとも女慣れしてるからこそ為せる技なのだろうか。
「やめてくださいよ変態っ。こういうことは恋人とやってください」
「恋人などいない。それにもう、こういうことはハツネ殿にしかしないぞ」
へえ。恋人いないんだあ…。
て、そこでほっとすんな私。途端に期待に胸弾ませるな私。騙されるんじゃない。
この男は天性のたらし男だ。絶対に女に不自由などしていない。
なぜそう思うかというと、皇族で高貴な身分で高身長でこのたらし顔だよ?
放っておいても女が寄ってくる条件もりもりじゃん。
そんなやつが異世界からきた顔と胸が平たい民族になんの因果で惚れるかね?
ないないないない有り得ない。
「やん…っ!」
「ここが弱いところか…」
指がパンティー越しに肉芽をつついた。嘘みたいに腰が痺れて私は声を上げてしまう。いやだってそんなとこに他人様の指が触れたことないからね。それにつつくだけじゃなくて親指と人差し指で摘むとか高度な新技くらったからね。そりゃあ声も出るってもんだ。
「やめて…やめてくださいよお…」
「無理だな。ハツネ殿の反応が可愛すぎる」
ふふっと笑うお前は意地悪だな。股間を愛撫しながらも耳に言葉と共に息を吹きかけるのもやめてくれ。感じるったら感じるんだ。おかげで腰が萎えてきて壁伝いにしゃがみそうになるところを、ルークスさんの腕が支えた。
「放して…」
「君こそ胸のガードを外してくれ。この愛らしい胸を弄りたいんだ」
愛らしいの意味は小さいだよな。悪かったな。どうせペチャパイですよーだ。
意地でも開けられたシャツごと腕で囲い込んで胸は出してやんないんだから!
と気張ってたのに、ルークスさんめが、ふっとまた笑うと私の両腕をあっさり外して壁に縫い付け、その上でまたまたキスを仕掛けてくる。
「…っん、はん…」
「ふは…可愛いなあ」
それしか言うことないのかね。口づけで舌を受け入れることさえまだ慣れてないのに、下着晒して壁に腕を固定され、太腿はルークスさんの膝に割広げられ擦られてるんだけど、これもうレイプされる寸前じゃないか…と思ったときに天の助け。
『ちょいと、家の廊下でいちゃついてんじゃないわよ』
「あ!アザレアさああーーんんん」
私叫ぶ。この状況クラッシュしてくれてありがとう!
あと、いちゃついてないからね。この男が勝手に盛ってきたんだい。
「また聖霊様か…」
はい。ルークスさんも諦めてね。
アザレアさんが認めない限り私とはなにもできないよ。
『アンタねえ…言っておくけど、ここでハツネちゃんの処女奪うような真似したら許さないわよ』
「それはどういう意味で?聖霊としてですか…それとも、男として…?」
おっと。ルークスさんが挑発じみたこと言い出した。
変態とオカマが一瞬で一色触発状態だ。
私は急いでサロペットを足から抜いて前に抱え込んだ。どうせこの後すぐお風呂へ行くからね。脱いじゃって前を隠すのに使ったほうが楽なんだよ。
お互い睨み合ってるけど、ふっと空気を緩めたのはアザレアさんの方だった。
『確かに聖霊である天馬として処女は大好きよ。でも純潔を失っていても、気高い乙女なら私は構わないわ』
え。そうなの?天馬ってまだまだ奥が深いわー。
それともオカマ天馬だからこその感性なのかもだけど。
なんせ童貞もOK天馬である。もしかしたら童貞じゃなくても好みの男性なら乗せるとか言い出しそうな展開だな…ディケイド様ならいいわよとかね。
「それなら男としてハツネ殿を…」
『そ~りゃないわ』
即否定だ。女として悲しいわ。ちったあ考えろ。
『オカマに無茶言わないでよん。なんで私がオカマやってると思ってるのよ』
「なんでやってんですか?」
『ああん。それは、ひ・み・つ~♪』
はぐらかされた。おそらくプライベートなことだろうから聞く気は無いけど…。
『なんにせよ、嫌がる乙女に無理やり迫る輩は言語道断よん。今度また同じことしてごらん。アンタの息子ちょん切るわよ』
キャホーウ!アザレアさん素敵!目の前でルークスさんが真っ青になったよ。
聖霊の言葉には力があるらしい。ただの宣言ではなく力のある縛りだったみたいで、ルークスさんはアザレアさんの本気度を感じ取って身が震える思いだろう。
「…分かった。無理やりしなければ良いのだな」
『そうよ。きちんと口説いてからすることしましょうね。好きな子を前にして暴走する気持ちもわかるけどん』
いや駄目だろ。口説くとかお断りだよ。無理矢理じゃなきゃいいとかも分からんよ。忍ぶ愛が美しいとか、それストーカーの理屈だからね。
そんなこと口に出してみたらアザレアさんにジッと見つめられた。
な、なんでしょうか…オカマでも美形は美形だから見つめられると相変わらずドギマギしちゃうんだけども…。
『ハツネちゃん…そんな格好してたら説得力ないわあ』
はっ、と自分の状態を確認する。脱いだ服で前だけ隠してるとはいえ完全に下着姿である。しかもここ廊下である。目の前には変態と、オカマとはいえ性別男が二人もいる。このままじゃ私が痴女じゃね?!という状況に改めて気づいて、私は脱兎のごとくその場を逃げ去ったのだった。
お風呂場に駆け込む。お湯は程良く沸いていた。さすが現代のシステムバス。設定温度ちょうどの良い湯加減だ。私は服と下着を完全に脱いでからずるずるへたりこんで、しばらく顔を手で覆っていた。
なぜか息が荒い。これは小走りに駆けたからだろう。顔が赤い。これはもう羞恥の極みだからだろう。それから肌寒さに気づいたので、のろのろとかけ湯をしてからバスタブを乗り越えた。
「くふー。良い湯加減じゃ」
すべての恥を洗い流す気持ちでお湯に浸かる。浮いている花は今日、雑貨屋で仕入れたものだ。花には詳しくないのでよく知らないが、日本でも嗅いだことある匂いだったのでこれにした。
桃色や黄色の花が眩しく私の目に映る。桃色なアザレアさんに金髪の貴公子か…。
あーいや違う。違うからね。これ意識してないからね!
…て、バッチリ意識しまくりなんだろうなあ傍からみたら…。
私はいつからこんな乙女チック回路になってしまったのだろうか。
恋したら女の子はみんなそうなのよんとかアザレアさんに言われそうな思考である。
恋か…私は本気になってしまったんだろうかあのナイスハンサム野郎に。
好みなのかと問われれば分からない。そりゃあイケメンは好きだよ。レストランで見たエルフさんなんかドツボに好みだと思うよ。
てか、あの時点で私はルークスさんなんか意識してなかったじゃないか。どうして今はこんなにドキドキせにゃならんのだ。
だいたいやつは皇族だ。女の子なんか取っ替え引っ替えだろう。
私なんか一般人で平凡な容姿だし特に美人じゃないのに、なんで迫って来るんだ…あの金髪野郎は…。
ああ思考が捻くれてきた。
私は一心不乱に手を動かして髪を洗った。背中まである長い黒髪だ。
女子高に通うようになって女だらけの周囲で暮らしてたら自然と髪を伸ばしてた。
それまではボーイッシュに決めてたんだけど朱に交われば赤くなるものらしく、高校時代に伸ばした髪はそのまま女子大生になっても維持して、今ではすっかり馴染んでしまった。
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「あ、聖霊様が夕餉の支度ができたからと…ハツネ殿を呼びに来た」
ほう。呼びに来たならドア越しに声を掛ければ済む話じゃないかね。
「いやあ、まさかドアがこのタイミングで開くなんて」
開くの待ってたんだよね。しらじらしい。
「ハツネ殿はやっぱ美乳だな」
それは褒めてない。褒めてないぞお。
私はにっこり笑って「身体強化"ぐんぐんっ"」そのままルークスさんの左頬を目指して、渾身の右ストレートを放った。
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