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桃野郎が君臨するぞ編
92、くっころしてムキイイ
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「これで、勝負あっただろうか……」
荒らし野郎がシャベッタアア。
「負けた……私の大事なものを奪われた……くぅぅ、殺せえ」
いやいやいやいや、どういう展開だよ。
大事なものって大槍のことだよね。確かに奪われたけど、それだけで「くっころ」しないでくれ。そんなところも敗北した潔い戦乙女にならないでくれテネリアさん。
「────!」
突如、荒らし野郎が身を翻した。
地面に突き刺さる何か鋭いもの。光り輝き矢の形をした魔法攻撃だ。
「我が伴侶から手を引いてもらおうか」
カリオス氏である。いつも通り顔が怖いが、今日は一段と怖い顔である。
つまり、鬼のような形相。激おこっぽい。
「あなた……っ」
「無事かテネリア、我が妻よ!」
退いた荒らし野郎とテネリアさんの間に降り立つ半堕天使。片翼は黒いが、もう片翼は純白の半堕天使は、荒らし野郎を睨みつけながら戦乙女を庇う。
「ひあぁっん、カッコイイん……♡♡♡」
え、何その嬌声。
テネリアさん、戦乙女のキリッと顔から、いつの間にか恋する乙女顔にシフトチェンジしていた。
とろんとした蕩ける瞳で「相変わらず格好良い背中だわ、あ・な・た♡」と色惚けたことを宣っている。
「今はそんなことを言っている場合ではないのである……て、テネリアっ、くっつくでない……これ、脱がすでない、ぬ、脱ぐでないいいい」
瞬く間に衣服を剥がされ、その場に押し倒されてしまうカリオス氏。テネリアさんも鎧を脱ぎ、薄い衣を引っ張っただけでおっぱいボロンしている。
「ああああ正気に戻るであるっ、テネリ、アアァァ……!」
ああ、うん、ピーチスメルの影響だな。嗅いだだけで発情してしまうとは恐ろしい桃臭である。
ここまで理性の箍が外れるのはテネリアさんならではの現象だろう。エルセス君ができた時も、あんな感じだったと聞くし。
そんなドタバタの中、空に縦型の光の輪が出現。クリア判定が出た。出てしまった……。
『おめでとうございます。第七階層のボスは倒されました。移動陣で下の階層へ続く階段へとお進み下さい』
まさかカリオス氏が押し倒されたからボス倒した判定になるとは、誰も思うまい。
判定の設定は厳しくし直したはずなのに、何故かこの階層だけ甘いことになっているぞカリオス氏! そこで嫁に乗っかられている場合じゃないぞカリオス氏! 減給もんだ!
「あなたぁぁ! 燃えそうなのこの心がッ! バーニングでファイヤーよ! 慰めてええ」
「し、知ってるのである、日輪の戦乙女であるテネリアのことはよく知っているので、あ、そこ握ってはいかんのであるっ」
完全に主導権を握られているじゃないか年下夫め……年上女房に負け負けではないか……。
荒らし野郎は落ちのない夫婦コントなど見向きもせず移動陣を潜って行ってしまった。
俺も画面を切り替え、やつを追う。
またもや準備部屋なんか無視されて第八階層へ続く階段を降りる桃臭い野郎。我がダンジョンを何だと思っているのだ……。
理性を失った無秩序ダンジョンなら、ただ目の前の敵を倒して進むのは正しい。
けど、我がダンジョンは俺がダンジョンマスターで、謎解きや宝探しなどの冒険に温泉まで楽しめるダンジョンなのだ。その醍醐味を丸っと全て無視するなんて不届き千万である。
……赤ちゃんの時は可愛かったのになあ。その後の皇子教育でこうなったのだろう。
管理されているダンジョンで暴れてはいけませんって教えとけよ! 親父、職務怠慢だぞ! もういない奴に文句言ってもしょうがないけどさ……。
皇子教育でダンジョンについての正しい知識を教えてもらえなかったのだろう桃皇子が、ふと、こちらを見上げた。
俺は黒画面を通してやつを監視している身。黒画面越しに目が合う。
なんぞ既視感────。
あれだ、人狼狩りで魔導士たちを率いていたオーバーロードにも、こうやって見つかったことがある。あの時は睨みつけられたのだったか。
「ダンジョンマスター、黒鬼か?」
話しかけられるとは思わなかったぞ。応える気は無いので、ただ黒画面を見つめていたが、その間もずっと目が合っている。
なんぞこれ…………。
黒画面を通してのお見合いみたいになっている。若しくは面接。
そう思うのは、あいつが重ねて質問してくるからだ。
「このダンジョンのマスターは黒鬼だと聞いた。黒鬼、何処にいる? 次の階層か? どの階層にいる?
黒鬼なら髪は黒いのか? 瞳も黒か? 容姿は十代後半のように若く、背が低いって本当か?」
誰がチビで若作りだコラァ! 何なのこいつ俺の容姿や居場所を探って何したいの何言いたいのムキィィイイ!!!!
最初に怒りが込み上げてしまったので冷静に考えることなどできない。意味なく黒画面をバシバシ叩いていたら、「シオさん、シオさん、落ち着いて」と赤鬼に宥められた。
「ぶうぶう、プンプン、ムギいぃ」
「怒りのあまり言語が崩壊しておるな。しかしダンジョンマスターを一瞬で怒らせるとは妙な才能を持った奴じゃなあ」
バッケン爺ちゃんが不思議な考察をしているけど俺の怒りは収まらない。
とにかく、けったいな桃スメルを巻き散らかす桃皇子荒らし野郎、略して桃野郎がムカつくのだ。
沢山のダンジョンのコアを破壊し、俺のダンジョンもここまで荒らしておいて、言うに事欠いて俺の個人情報を問うてくるとはなにごとだ。バカも休み休み言え桃野郎!
「…………………………」
俺からの反応が無くて諦めたのか、桃野郎は残念そうな顔をして毒森を進むことを選んだ。
そんな、眉毛を下げてしょぼん顔しても無駄だからな! 俺は応えないから! 情けないしょぼん顔なのに可愛いとか思ってないから! 赤ちゃんの頃じゃあるまいし可愛いわけないだろこのイケメンめが!
訳もなく心の底から怒りが湧いてきたのでブラックコーヒー飲んで落ち着く。濃い苦味が喉に引っかかって目が覚めた気がする。うん、スッキリ。
再び黒画面を閲覧する頃、桃野郎は既に毒森の半分は進んでいた。
毒森は、その名の通り毒だらけの森で常に毒の霧が漂っているし、その辺の草や木にも毒が含まれているので服と擦れただけで毒が付着する。
木の種類ごとに毒性も豊かだから、皮膚がかぶれたり爛れたりは優しい方で、神経性のものだと痺れや目眩痙攣を起こす。きちんと対策しないと出してはいけない汁を巻き散らかして気絶することも有り得るのだ。
そして毒森の生き物たち。どいつもこいつも毒持ちだ。
死ぬほどの毒を持っているのは一部の昆虫や爬虫類といった毒モンスターだけだが、毒対策して第八階層に挑まないとあちこちから毒をくらい三歩歩いただけで倒れるので注意しよう。
そんな毒森を軽装備で気軽にお散歩中なのが桃野郎だ。
無傷すぎる。ピンピンしている。おはよう清々しい森ですねと爽やか挨拶せんばかりに平気そう。憎たらしい。
毒森の半ばにはガーゴイル五人衆が住むガーゴイル城塞がある。岩だらけで堅牢な城塞は第八階層の中でも目立っているので、大体の冒険者は先ずそこを目指す。
桃野郎も城塞へと惹かれるよう目指すが、その道中で毒蔓の大群に襲われた。
「────っむ!」
四方八方から襲い来る黒く強靭で、しなやかに蛇行する蔓鞭たち。一本一本に棘があり、太く、当たれば強打撃で皮膚が裂ける。更に酸毒を纏っているので、掠るだけで溶ける恐怖の代物でもある。
桃野郎は、その全てを避けた上で踏み込んで毒蔓の中心、毒茨の生垣へと突進する。
「ギレエエエエエエ」
毒茨は寄り集まって威嚇音を発した。
構わず拳を振り上げる桃野郎だが、その手足が急に止まる。
「これは────」
空中で不自然な格好のまま固定される桃野郎。
動こうとすればするほど、身体中に何かが巻き付いてくるのが不快らしいな。やつの眉間には皺が刻まれ、徐々に呼吸が細くなるのが見て取れる。
「これでやれるか……?」
初めて、にっくきあんちくしょうに攻撃が効いているところを見たかもしれない。
俺は思わず、期待の言葉を零したのだった。
荒らし野郎がシャベッタアア。
「負けた……私の大事なものを奪われた……くぅぅ、殺せえ」
いやいやいやいや、どういう展開だよ。
大事なものって大槍のことだよね。確かに奪われたけど、それだけで「くっころ」しないでくれ。そんなところも敗北した潔い戦乙女にならないでくれテネリアさん。
「────!」
突如、荒らし野郎が身を翻した。
地面に突き刺さる何か鋭いもの。光り輝き矢の形をした魔法攻撃だ。
「我が伴侶から手を引いてもらおうか」
カリオス氏である。いつも通り顔が怖いが、今日は一段と怖い顔である。
つまり、鬼のような形相。激おこっぽい。
「あなた……っ」
「無事かテネリア、我が妻よ!」
退いた荒らし野郎とテネリアさんの間に降り立つ半堕天使。片翼は黒いが、もう片翼は純白の半堕天使は、荒らし野郎を睨みつけながら戦乙女を庇う。
「ひあぁっん、カッコイイん……♡♡♡」
え、何その嬌声。
テネリアさん、戦乙女のキリッと顔から、いつの間にか恋する乙女顔にシフトチェンジしていた。
とろんとした蕩ける瞳で「相変わらず格好良い背中だわ、あ・な・た♡」と色惚けたことを宣っている。
「今はそんなことを言っている場合ではないのである……て、テネリアっ、くっつくでない……これ、脱がすでない、ぬ、脱ぐでないいいい」
瞬く間に衣服を剥がされ、その場に押し倒されてしまうカリオス氏。テネリアさんも鎧を脱ぎ、薄い衣を引っ張っただけでおっぱいボロンしている。
「ああああ正気に戻るであるっ、テネリ、アアァァ……!」
ああ、うん、ピーチスメルの影響だな。嗅いだだけで発情してしまうとは恐ろしい桃臭である。
ここまで理性の箍が外れるのはテネリアさんならではの現象だろう。エルセス君ができた時も、あんな感じだったと聞くし。
そんなドタバタの中、空に縦型の光の輪が出現。クリア判定が出た。出てしまった……。
『おめでとうございます。第七階層のボスは倒されました。移動陣で下の階層へ続く階段へとお進み下さい』
まさかカリオス氏が押し倒されたからボス倒した判定になるとは、誰も思うまい。
判定の設定は厳しくし直したはずなのに、何故かこの階層だけ甘いことになっているぞカリオス氏! そこで嫁に乗っかられている場合じゃないぞカリオス氏! 減給もんだ!
「あなたぁぁ! 燃えそうなのこの心がッ! バーニングでファイヤーよ! 慰めてええ」
「し、知ってるのである、日輪の戦乙女であるテネリアのことはよく知っているので、あ、そこ握ってはいかんのであるっ」
完全に主導権を握られているじゃないか年下夫め……年上女房に負け負けではないか……。
荒らし野郎は落ちのない夫婦コントなど見向きもせず移動陣を潜って行ってしまった。
俺も画面を切り替え、やつを追う。
またもや準備部屋なんか無視されて第八階層へ続く階段を降りる桃臭い野郎。我がダンジョンを何だと思っているのだ……。
理性を失った無秩序ダンジョンなら、ただ目の前の敵を倒して進むのは正しい。
けど、我がダンジョンは俺がダンジョンマスターで、謎解きや宝探しなどの冒険に温泉まで楽しめるダンジョンなのだ。その醍醐味を丸っと全て無視するなんて不届き千万である。
……赤ちゃんの時は可愛かったのになあ。その後の皇子教育でこうなったのだろう。
管理されているダンジョンで暴れてはいけませんって教えとけよ! 親父、職務怠慢だぞ! もういない奴に文句言ってもしょうがないけどさ……。
皇子教育でダンジョンについての正しい知識を教えてもらえなかったのだろう桃皇子が、ふと、こちらを見上げた。
俺は黒画面を通してやつを監視している身。黒画面越しに目が合う。
なんぞ既視感────。
あれだ、人狼狩りで魔導士たちを率いていたオーバーロードにも、こうやって見つかったことがある。あの時は睨みつけられたのだったか。
「ダンジョンマスター、黒鬼か?」
話しかけられるとは思わなかったぞ。応える気は無いので、ただ黒画面を見つめていたが、その間もずっと目が合っている。
なんぞこれ…………。
黒画面を通してのお見合いみたいになっている。若しくは面接。
そう思うのは、あいつが重ねて質問してくるからだ。
「このダンジョンのマスターは黒鬼だと聞いた。黒鬼、何処にいる? 次の階層か? どの階層にいる?
黒鬼なら髪は黒いのか? 瞳も黒か? 容姿は十代後半のように若く、背が低いって本当か?」
誰がチビで若作りだコラァ! 何なのこいつ俺の容姿や居場所を探って何したいの何言いたいのムキィィイイ!!!!
最初に怒りが込み上げてしまったので冷静に考えることなどできない。意味なく黒画面をバシバシ叩いていたら、「シオさん、シオさん、落ち着いて」と赤鬼に宥められた。
「ぶうぶう、プンプン、ムギいぃ」
「怒りのあまり言語が崩壊しておるな。しかしダンジョンマスターを一瞬で怒らせるとは妙な才能を持った奴じゃなあ」
バッケン爺ちゃんが不思議な考察をしているけど俺の怒りは収まらない。
とにかく、けったいな桃スメルを巻き散らかす桃皇子荒らし野郎、略して桃野郎がムカつくのだ。
沢山のダンジョンのコアを破壊し、俺のダンジョンもここまで荒らしておいて、言うに事欠いて俺の個人情報を問うてくるとはなにごとだ。バカも休み休み言え桃野郎!
「…………………………」
俺からの反応が無くて諦めたのか、桃野郎は残念そうな顔をして毒森を進むことを選んだ。
そんな、眉毛を下げてしょぼん顔しても無駄だからな! 俺は応えないから! 情けないしょぼん顔なのに可愛いとか思ってないから! 赤ちゃんの頃じゃあるまいし可愛いわけないだろこのイケメンめが!
訳もなく心の底から怒りが湧いてきたのでブラックコーヒー飲んで落ち着く。濃い苦味が喉に引っかかって目が覚めた気がする。うん、スッキリ。
再び黒画面を閲覧する頃、桃野郎は既に毒森の半分は進んでいた。
毒森は、その名の通り毒だらけの森で常に毒の霧が漂っているし、その辺の草や木にも毒が含まれているので服と擦れただけで毒が付着する。
木の種類ごとに毒性も豊かだから、皮膚がかぶれたり爛れたりは優しい方で、神経性のものだと痺れや目眩痙攣を起こす。きちんと対策しないと出してはいけない汁を巻き散らかして気絶することも有り得るのだ。
そして毒森の生き物たち。どいつもこいつも毒持ちだ。
死ぬほどの毒を持っているのは一部の昆虫や爬虫類といった毒モンスターだけだが、毒対策して第八階層に挑まないとあちこちから毒をくらい三歩歩いただけで倒れるので注意しよう。
そんな毒森を軽装備で気軽にお散歩中なのが桃野郎だ。
無傷すぎる。ピンピンしている。おはよう清々しい森ですねと爽やか挨拶せんばかりに平気そう。憎たらしい。
毒森の半ばにはガーゴイル五人衆が住むガーゴイル城塞がある。岩だらけで堅牢な城塞は第八階層の中でも目立っているので、大体の冒険者は先ずそこを目指す。
桃野郎も城塞へと惹かれるよう目指すが、その道中で毒蔓の大群に襲われた。
「────っむ!」
四方八方から襲い来る黒く強靭で、しなやかに蛇行する蔓鞭たち。一本一本に棘があり、太く、当たれば強打撃で皮膚が裂ける。更に酸毒を纏っているので、掠るだけで溶ける恐怖の代物でもある。
桃野郎は、その全てを避けた上で踏み込んで毒蔓の中心、毒茨の生垣へと突進する。
「ギレエエエエエエ」
毒茨は寄り集まって威嚇音を発した。
構わず拳を振り上げる桃野郎だが、その手足が急に止まる。
「これは────」
空中で不自然な格好のまま固定される桃野郎。
動こうとすればするほど、身体中に何かが巻き付いてくるのが不快らしいな。やつの眉間には皺が刻まれ、徐々に呼吸が細くなるのが見て取れる。
「これでやれるか……?」
初めて、にっくきあんちくしょうに攻撃が効いているところを見たかもしれない。
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