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桃野郎が君臨するぞ編
91、勝負して戦乙女
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とうとう第七階層に辿り着いてしまったか荒らし野郎め……。
第七【階層(天空)】は、翼を持つ者たちの楽園だ。
特にハルピュイア四姉妹たちが指揮をする『翼指天翔師団』は、『第一人差指アエロ』・『第二中指オキュペテ』・『第三薬指ケライノ』・『第四小指ポタルゲ』と四つの師団で構成され、各1,000体程の翼を持つモンスターたちを保有。全師団で約4,000体は在籍しているわけだが、日々の冒険者への攻撃は半分の二師団で中隊に別れてローテーション組んで実行されている。
残りの半分は訓練か有給休暇だ。
軍団のモンスターは低級か中級モンスターである。今回の敵、ピーチなスメルを巻き散らかすチート野郎に挑むには役不足なので、絶対に攻撃するなと待機を命じてある。
勿論、他のヒポグリフやグリフォンなどの高級モンスターたちや、ハルピュイア四姉妹にも待機命令だ。
もし、荒らし野郎の脅威に耐えかねたら魔界へ帰ってもいい。帰省許可は既に出してある。
ダンジョンマスターの命令は絶対だ。無闇に敵わぬ相手へと攻撃することは無いだろう。
そうやって全ての味方を退避させ、満を持して前線で挑むのは『第零親指エビルアイ』だ。
エビルアイは一匹で一個師団分の実力はあるが、必殺の邪眼を開いたら即離脱予定である。危ないので。
本当だったら可愛いエビルアイたんを前線には出したくないのだ。危ないので。
それでも、やつの強力チートを無効化できたらいいなあという期待の元、エビルアイたんを送り出した。
「いいか、ずっとその最強守護結界の魔法陣の中にいろよ。安全圏から邪眼を放てよ」
こくこく頷く代わりに目をパチパチさせて意思表示をくれる黒い目玉。つぶらな瞳が愛い。
カリオス氏がカスタマイズしてくれたエビルアイたんを守るドーム型の結界は隠蔽能力に優れ、この中から攻撃しても姿が晒されることがない。更に防御力もあり、万が一に敵から攻撃されたとしてもドラゴンブレスだって通さない自信があるとカリオス氏からのお墨付きだ。
肝心の、エビルアイたんが魔法無効化ビームを放ったら結界が解けてしまうじゃないか問題は、エビルアイたん自身の魔力を利用して反作用を起こすユグドラシル機構を組み込むことで利便性向上と消費エネルギー抑制に貢献うんたらかんたらと説明されたが話半分に聞いていたので理解していない。ごめん、寝てた。
とりあえず、なんか凄いのをカリオス氏は作ってくれた。これで常時安全圏から冒険者たちを狙い撃ちしているが、今日は荒らし野郎が標的だ。
あのピーチ臭い野郎を仕留めるのだ!
エビルアイたんは黒い触手をシュルシュル伸ばし瞳の斜め上にかざす。敬礼のつもりらしい。心做しかキリッとした黒い瞳で俺を見つめる。愛い。
天空の大地へと渡ろうと、荒らし野郎はジャックと豆の木よろしく天を衝く巨大な蔦の束を見上げている。
無防備な背後だぜ。隙だらけなそこへ、エビルアイたんの邪眼が貫く。エビルアイたん必中の邪眼は無音の怪光線だからな。避けるのは不可能だ。バッチリ、荒らし野郎に当たったぜ!
「………………?」
荒らし野郎は何か違和感を持ったようだが、まさか魔法が無効化して使えなくなっているとは思うまい。
そのまま登攀して行く。
ずっと、同じスペースで登って行く。
「あれ? おかしくねえ?」
木登りって疲れるよな。普通、途中で休憩入れるよな。
荒らし野郎、ノンストップで空馬牧場を過ぎる。宿屋街も商店街も温泉地さえもガン無視で越えてゆく。
これを素の体力でやっている、だと……?
だって魔法を無効化しているからね。筋力増強や体重を軽くするような魔法をかけていたって、そんなものは解除されているはず。
おそらく、エビルアイたんの攻撃に違和感を持ったのは、何らかの魔法をかけていたけど効果が発揮されなかったからだろう。
だったら木登り途中でキツくなったり、もう一度魔法をかけ直してみたりとか、しないのか?
しないらしいな。ハンデをものともせず突き進む荒らし野郎は、とうとう【天空の浮島城 レベル5】を視界に捉えた。
体力お化けだな。冒険者たちもそれなりに脳筋だから素手で登攀するやつはいたが、それは何日もかけての木登りだ。
荒らし野郎は違う。超ハイスピードで、まるで四足で翔けるように昇る。木登りというより垂直走行だ。
「マジもんの化け物かよ……!」
驚異的な身体能力を見せつけられて俺は愕然とする。
こんなのに勝てるか……?
はっ、いかん、ダンジョンマスターたる俺が弱気になっちゃいかんな。やつを仕留めることだけを考えねば……。
「そこまでです。お止まりなさい、ダンジョン荒らし」
女性にしてはハスキーなキリッとした声が響いた。カリオス氏の伴侶、テネリアさんだ。
彼女は普段の秘書服と赤眼鏡を脱ぎ、黄金の兜と鎧を身につけている。背に白い翼があるということは、初めて会った頃のように背中パッカリ破廉恥服を下に着込んでいるのだろう。鎧の背中側も翼を出せるよう工夫されたつくりになっている。
なるほど。鎧を着る前提で、あの破廉恥服なのだな。背面、ほぼ裸鎧ではないか……?
「こちらにお向きなさい」
そう彼女が声をかけただけて暴走ピーチ野郎は足を止めた。何かの魔法なのかと疑うくらい、不思議と荒らし野郎はテネリアさんの声に従い、近くの足場に降り立つ。
そこは天空を貫く蔦の束内であるが、ちょっとした広場になっているので冒険者たちも休憩所としてよく利用するところだ。
「私と勝負するのです。私が勝ったらダンジョンを荒らさないで、即刻、立ち去ること」
テネリアさんも空馬から降り立ち、手に盾と大槍を構えた。
彼女の持つ槍はランスだな。穂先が円錐型で傘を閉じたような形の武器だ。
黒画面の表示を見ると、ランスの重さ約百貫とある。一貫が3.75kgとすると約375kgか。それを片手で持つテネリアさん。
そうか道理で……。
華奢なテネリアさんが巨漢のカリオス氏をものともせず椅子から落としたことを思い出した。あれは筋肉ゴリラ野生のちからウホウホパワーだったのだな。
テネリアさんを怒らせちゃいけない。
今の荒らし野郎みたいになる。
「ほらほら、どうしたのです。反撃してみなさい」
「………………」
勝負を受けるとも荒らし野郎は言っていないが、そんなのお構い無しでテネリアさんは攻撃を仕掛けた。
鋭い突きが、連続して荒らし野郎の顔面を狙う。
やつは、どれも余裕で躱している。だったら反撃のチャンスは存分にあるはずなのに、反撃しない。逆に、わざと後ろに下がってテネリアさんと距離を置こうとしているかのようだ。
「馬鹿にしているのですか? そんな態度では死にますよ」
反撃してこない荒らし野郎に業を煮やしたのか、穂先が火を吹いた。その瞬間、爆発的な音が響いて荒らし野郎が吹っ飛ぶ。
お、おお、おおおお、あの荒らし野郎が、最強チートを欲しいままに掲げてダンジョンを傍若無人に荒らし回っているクソ野郎が、テネリアさんの一撃でお空に打ち上げられ宙をキリキリ舞いしているぞ!
ひゃっほーう! テネリアさん格好良い! さすが戦乙女──ヴァルキュリア! そこに痺れる憧れるぅ!
すかさず空馬を駆って空中に投げ出された荒らし野郎へと、トドメを刺しに行く戦乙女。
再度、ランスから火の輪が噴き出し、爆発音が鳴り響いた。
これで荒らし野郎もお陀仏か────と思った俺が浅はかでした。
「──っ、く」
そこにはランスを奪われ膝をつく戦乙女と、その奪った大槍を戦乙女に突きつける荒らし野郎がいた。
何がどうなって、そうなりましたか?
第七【階層(天空)】は、翼を持つ者たちの楽園だ。
特にハルピュイア四姉妹たちが指揮をする『翼指天翔師団』は、『第一人差指アエロ』・『第二中指オキュペテ』・『第三薬指ケライノ』・『第四小指ポタルゲ』と四つの師団で構成され、各1,000体程の翼を持つモンスターたちを保有。全師団で約4,000体は在籍しているわけだが、日々の冒険者への攻撃は半分の二師団で中隊に別れてローテーション組んで実行されている。
残りの半分は訓練か有給休暇だ。
軍団のモンスターは低級か中級モンスターである。今回の敵、ピーチなスメルを巻き散らかすチート野郎に挑むには役不足なので、絶対に攻撃するなと待機を命じてある。
勿論、他のヒポグリフやグリフォンなどの高級モンスターたちや、ハルピュイア四姉妹にも待機命令だ。
もし、荒らし野郎の脅威に耐えかねたら魔界へ帰ってもいい。帰省許可は既に出してある。
ダンジョンマスターの命令は絶対だ。無闇に敵わぬ相手へと攻撃することは無いだろう。
そうやって全ての味方を退避させ、満を持して前線で挑むのは『第零親指エビルアイ』だ。
エビルアイは一匹で一個師団分の実力はあるが、必殺の邪眼を開いたら即離脱予定である。危ないので。
本当だったら可愛いエビルアイたんを前線には出したくないのだ。危ないので。
それでも、やつの強力チートを無効化できたらいいなあという期待の元、エビルアイたんを送り出した。
「いいか、ずっとその最強守護結界の魔法陣の中にいろよ。安全圏から邪眼を放てよ」
こくこく頷く代わりに目をパチパチさせて意思表示をくれる黒い目玉。つぶらな瞳が愛い。
カリオス氏がカスタマイズしてくれたエビルアイたんを守るドーム型の結界は隠蔽能力に優れ、この中から攻撃しても姿が晒されることがない。更に防御力もあり、万が一に敵から攻撃されたとしてもドラゴンブレスだって通さない自信があるとカリオス氏からのお墨付きだ。
肝心の、エビルアイたんが魔法無効化ビームを放ったら結界が解けてしまうじゃないか問題は、エビルアイたん自身の魔力を利用して反作用を起こすユグドラシル機構を組み込むことで利便性向上と消費エネルギー抑制に貢献うんたらかんたらと説明されたが話半分に聞いていたので理解していない。ごめん、寝てた。
とりあえず、なんか凄いのをカリオス氏は作ってくれた。これで常時安全圏から冒険者たちを狙い撃ちしているが、今日は荒らし野郎が標的だ。
あのピーチ臭い野郎を仕留めるのだ!
エビルアイたんは黒い触手をシュルシュル伸ばし瞳の斜め上にかざす。敬礼のつもりらしい。心做しかキリッとした黒い瞳で俺を見つめる。愛い。
天空の大地へと渡ろうと、荒らし野郎はジャックと豆の木よろしく天を衝く巨大な蔦の束を見上げている。
無防備な背後だぜ。隙だらけなそこへ、エビルアイたんの邪眼が貫く。エビルアイたん必中の邪眼は無音の怪光線だからな。避けるのは不可能だ。バッチリ、荒らし野郎に当たったぜ!
「………………?」
荒らし野郎は何か違和感を持ったようだが、まさか魔法が無効化して使えなくなっているとは思うまい。
そのまま登攀して行く。
ずっと、同じスペースで登って行く。
「あれ? おかしくねえ?」
木登りって疲れるよな。普通、途中で休憩入れるよな。
荒らし野郎、ノンストップで空馬牧場を過ぎる。宿屋街も商店街も温泉地さえもガン無視で越えてゆく。
これを素の体力でやっている、だと……?
だって魔法を無効化しているからね。筋力増強や体重を軽くするような魔法をかけていたって、そんなものは解除されているはず。
おそらく、エビルアイたんの攻撃に違和感を持ったのは、何らかの魔法をかけていたけど効果が発揮されなかったからだろう。
だったら木登り途中でキツくなったり、もう一度魔法をかけ直してみたりとか、しないのか?
しないらしいな。ハンデをものともせず突き進む荒らし野郎は、とうとう【天空の浮島城 レベル5】を視界に捉えた。
体力お化けだな。冒険者たちもそれなりに脳筋だから素手で登攀するやつはいたが、それは何日もかけての木登りだ。
荒らし野郎は違う。超ハイスピードで、まるで四足で翔けるように昇る。木登りというより垂直走行だ。
「マジもんの化け物かよ……!」
驚異的な身体能力を見せつけられて俺は愕然とする。
こんなのに勝てるか……?
はっ、いかん、ダンジョンマスターたる俺が弱気になっちゃいかんな。やつを仕留めることだけを考えねば……。
「そこまでです。お止まりなさい、ダンジョン荒らし」
女性にしてはハスキーなキリッとした声が響いた。カリオス氏の伴侶、テネリアさんだ。
彼女は普段の秘書服と赤眼鏡を脱ぎ、黄金の兜と鎧を身につけている。背に白い翼があるということは、初めて会った頃のように背中パッカリ破廉恥服を下に着込んでいるのだろう。鎧の背中側も翼を出せるよう工夫されたつくりになっている。
なるほど。鎧を着る前提で、あの破廉恥服なのだな。背面、ほぼ裸鎧ではないか……?
「こちらにお向きなさい」
そう彼女が声をかけただけて暴走ピーチ野郎は足を止めた。何かの魔法なのかと疑うくらい、不思議と荒らし野郎はテネリアさんの声に従い、近くの足場に降り立つ。
そこは天空を貫く蔦の束内であるが、ちょっとした広場になっているので冒険者たちも休憩所としてよく利用するところだ。
「私と勝負するのです。私が勝ったらダンジョンを荒らさないで、即刻、立ち去ること」
テネリアさんも空馬から降り立ち、手に盾と大槍を構えた。
彼女の持つ槍はランスだな。穂先が円錐型で傘を閉じたような形の武器だ。
黒画面の表示を見ると、ランスの重さ約百貫とある。一貫が3.75kgとすると約375kgか。それを片手で持つテネリアさん。
そうか道理で……。
華奢なテネリアさんが巨漢のカリオス氏をものともせず椅子から落としたことを思い出した。あれは筋肉ゴリラ野生のちからウホウホパワーだったのだな。
テネリアさんを怒らせちゃいけない。
今の荒らし野郎みたいになる。
「ほらほら、どうしたのです。反撃してみなさい」
「………………」
勝負を受けるとも荒らし野郎は言っていないが、そんなのお構い無しでテネリアさんは攻撃を仕掛けた。
鋭い突きが、連続して荒らし野郎の顔面を狙う。
やつは、どれも余裕で躱している。だったら反撃のチャンスは存分にあるはずなのに、反撃しない。逆に、わざと後ろに下がってテネリアさんと距離を置こうとしているかのようだ。
「馬鹿にしているのですか? そんな態度では死にますよ」
反撃してこない荒らし野郎に業を煮やしたのか、穂先が火を吹いた。その瞬間、爆発的な音が響いて荒らし野郎が吹っ飛ぶ。
お、おお、おおおお、あの荒らし野郎が、最強チートを欲しいままに掲げてダンジョンを傍若無人に荒らし回っているクソ野郎が、テネリアさんの一撃でお空に打ち上げられ宙をキリキリ舞いしているぞ!
ひゃっほーう! テネリアさん格好良い! さすが戦乙女──ヴァルキュリア! そこに痺れる憧れるぅ!
すかさず空馬を駆って空中に投げ出された荒らし野郎へと、トドメを刺しに行く戦乙女。
再度、ランスから火の輪が噴き出し、爆発音が鳴り響いた。
これで荒らし野郎もお陀仏か────と思った俺が浅はかでした。
「──っ、く」
そこにはランスを奪われ膝をつく戦乙女と、その奪った大槍を戦乙女に突きつける荒らし野郎がいた。
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