95 / 119
桃野郎が君臨するぞ編
80、匿名希望してモラハラまとめ
しおりを挟む
人数が増え、余裕を持って村人へと食料を供給できるようになった。やはり持つべきものは良き隣人というか冒険者たちだな。頼りになる。
村長から話を聞いたら、明日食べるものすら尽きたらしいので、米などの穀物類と豆類、芋類、根菜類に干し果物を、村の倉庫いっぱいに詰めてあげる。
これだけあれば、チンパゲールの町が再開通するまで持つだろう。
「ありがとうございます。ありがとうございます。ここまでして下さるとは……! ダンジョンの方とはお聞きしましたが、貴方様は一体……どのような御方なのでしょうや?」
村長、粥を食べて少しは体力回復して精神も安定したらしい。ナイフは仕舞って、今はスプーンを持っている。デザートのとろけるプリンをあげたからな。
「ふ、俺が誰かって……村長、本当は気づいているんじゃないか? 俺はダンジョンマスターの……」
はたと気づく。名前を名乗るべきかどうかについて。
左胸に付いているチャワードの呪いの名札は、今も健在だ。
名札には、『ダンジョン創造主 塩板シオ』と、堂々と書かれているのに、村長は気づかなかったのだろうか?
気づいてないといい。むしろ見ないでくれ。
そう思ってしまったからには名札をそっと右手で隠し、更に左腕を前に交差させ二重隠し、そのまま左手は片目を覆うという……なんかこう、中二病を患っているやつみたいなポーズをとってから、名乗りを上げてみる。
「黒鬼だ。俺の名前は……黒鬼だから」
「ダンジョンマスターの黒鬼様ですか」
「そう、そうそう、そうだよ」
決して塩板シオじゃないよ名札見ないでね呪われるよ。たぶん。
別に本名が恥ずかしいとかじゃない。ただ、こういう時は匿名希望というか、本来なら名乗らないで、ささっと善行して立ち去るのが格好良いっていうかさ。
ほら、養護施設にランドセルをプレゼントする伊達直人みたいにさ。偽名でもいいわけで。あの御方からランドセルもらったことがある身としてはだな、そういう頭があったからリスペクトとしてだな。うん、決して、恥ずかしくなどない。
「ダンジョンマスター様自らが来て下さるとは嬉しい限りです」
うわああめっちゃ純粋な目で感謝を真っ直ぐ伝えられた……! 俺、村長の清き瞳の視線で貫かれ死にそう!
「き、きき、気にするな。それより、どうしてこうなったか、事情を聞かせてくれ。俺もダンジョンマスターとして、メンドイ村とは仲良くしていたいのだ。もし、モダンガ王国から無理難題を押し付けられているなら、俺の方から直接に話をつけてやる」
「ううぅ───ありがとう存じます! 実は……」
感極まりつつも、プリンも食べながら話してくれた村長。これまで誰にも打ち明けれなかったのだろう胸の内をも、詳しく喋ってくれたとも。
そして分かったのは予想通り、この村がモダンガ王国の言いなりであるということ。
以下、モダンガ王国からの無茶ぶりとその影響を時系列でまとめてみた。
①ダンジョン鬼ヶ島と転移魔法陣を繋げるから土地を開けろ、建物つくれ。ダンジョンマスター様の機嫌を損ねるな。不和を起こしたらどうなるか分かっているな。
②冒険者人口が増えるから宿屋つくれ。土地は農耕地をつぶせ。物資はチンパゲールから買え。商売始めるなら支度金をやるから儲けを税金として納めろ。
③人員が足りないなら村人を動員すればいい。村人一丸となって労働力になれ。魔導士を派遣するから使え。
④遊んでばかりの使えないぺえぺえ魔導士たちがやってきた。魔導士たちは娼館など遊ぶところをつくれとうるさい。せっかく儲けた金は納税義務と冒険者や魔導士たちへの賄いで消えていく。
⑤チンパゲールから物が届かなくなった。魔導士に頼んでも国へ報告すらしてくれない。種を買いに行かせた若者も戻って来ない。
⑥食料が尽きた。国からの供給はない。魔導士は真っ先に逃げた。村人に申し訳ない。死にたい。
以上。聞いているだけで切なくなってくる村長の苦労話だった。
モダンガ王国、どんだけえ。
どのエピソードも酷い。国の横暴さが見え隠れするし、魔導士の使えなさには呆れ果てるばかりだ。
底辺魔導士クリスが言っていた虎の子の転移スクロールで遊びに行ったというのは……。
おそらく、その転移スクロールは国との連絡に使うやつだ。国からの支給品を勝手に使ったのだから、遊びに行った者たちが戻ってくることはないと思われる。
「その、種を買いに行かせた若者というのは?」
村長も飢餓対策をしなかったわけじゃない。
少ない儲けから種を買い、こっそり作物を育てようとしたらしい。しかし、その種を買いに行かせた若者が帰って来ない。
「持ち逃げ、したのでしょうなあ……ははは」
力無く笑う村長が気の毒すぎるのだが?!
「村長、その若者の名前と外見の特徴を教えてくれ」
黒画面〈地図〉は優秀でな、こいつの検索窓に個人情報を放り込めば、知らない人でも居場所を特定してくれる。
普段はダンジョン内で迷子の冒険者を探すくらいしか使わないが、ダンジョンの外でも大丈夫なようだ。そりゃそうか、普通に転移も通販もできているしな。
あまり外に出ていなかったから気にしてなかったが、この黒画面で色々とやれるのはダンジョンマスターだからではなく俺個人の能力ということなのかも。
何にせよ、これでリサーチ開始。
ものの数秒で居場所が割れ、種を買いに行った人がチンパゲールの町にいることが分かった。
「チンパゲールの町にいるな」
「え? ならば、買い出しはできたということでしょうか。あれ? なぜ帰って来ないのでしょう」
「足止めされてるんじゃないのか。人狼退治で」
チンパゲールの町に人狼被害が出たということは、その周辺はバイオハザード真っ最中ということだ。
普通の人間なら外に出れまい。
「なんということだ……いくら腹が空いて弱っていたとしても、私は息子を信じてやれなかった……」
実の息子だったのか、この種を買いに行った人は。
村長は一番信頼していた者に大事な金を預けて送り出していたはずが、沢山の危機が降り掛かって身も心もすり減ってしまい、それで息子を信じてやれなかったということだ。
後悔して項垂れている村長に缶コーヒーを、そっと出しておいてやる。俺の好きなBOSSだよ。
そうだな、町の様子を見てみようか。
黒画面に鳥の俯瞰図もといゴッド視点で、チンパゲール周辺が映る。
わあ、真っ赤だ。
敵対するものには赤く映る光点が、煌々と町を取り囲んでいる。
人狼って、こんな急速に増えるものなのか……退治が追いついてないとか?
既に数多くの冒険者が討伐に向かい、十数年前だって特級ランク討伐で迅速に終えたような人狼退治が、今回は時間が掛かっているように思う。
あれかなあ、人狼と人間の区別がつかない、とか?
んー、でも、この赤点滅の塊を見るに、人間と人狼の線引きは出来ているように思う。
現在、チンパゲールの町は門を閉じて立て篭もっている。門の内側には人間、門の外側には人狼の群れと、明確に別れている。
これなら、外側にいる人狼をやっつけてしまえばいいのだが、その数が尋常じゃなく多いようだ。
外側の人狼を退治しようと周辺から冒険者たちが取り囲もうとしているが、人狼の圧倒的な数により、減らすことが出来ないとみえる。
そんな現場の音声を拾いつつ、状況を見ていることしばし、冒険者たちに撤退の命令が下される。
『魔導士たちの一斉砲撃がくる! 皆、撤退だ!』
村長から話を聞いたら、明日食べるものすら尽きたらしいので、米などの穀物類と豆類、芋類、根菜類に干し果物を、村の倉庫いっぱいに詰めてあげる。
これだけあれば、チンパゲールの町が再開通するまで持つだろう。
「ありがとうございます。ありがとうございます。ここまでして下さるとは……! ダンジョンの方とはお聞きしましたが、貴方様は一体……どのような御方なのでしょうや?」
村長、粥を食べて少しは体力回復して精神も安定したらしい。ナイフは仕舞って、今はスプーンを持っている。デザートのとろけるプリンをあげたからな。
「ふ、俺が誰かって……村長、本当は気づいているんじゃないか? 俺はダンジョンマスターの……」
はたと気づく。名前を名乗るべきかどうかについて。
左胸に付いているチャワードの呪いの名札は、今も健在だ。
名札には、『ダンジョン創造主 塩板シオ』と、堂々と書かれているのに、村長は気づかなかったのだろうか?
気づいてないといい。むしろ見ないでくれ。
そう思ってしまったからには名札をそっと右手で隠し、更に左腕を前に交差させ二重隠し、そのまま左手は片目を覆うという……なんかこう、中二病を患っているやつみたいなポーズをとってから、名乗りを上げてみる。
「黒鬼だ。俺の名前は……黒鬼だから」
「ダンジョンマスターの黒鬼様ですか」
「そう、そうそう、そうだよ」
決して塩板シオじゃないよ名札見ないでね呪われるよ。たぶん。
別に本名が恥ずかしいとかじゃない。ただ、こういう時は匿名希望というか、本来なら名乗らないで、ささっと善行して立ち去るのが格好良いっていうかさ。
ほら、養護施設にランドセルをプレゼントする伊達直人みたいにさ。偽名でもいいわけで。あの御方からランドセルもらったことがある身としてはだな、そういう頭があったからリスペクトとしてだな。うん、決して、恥ずかしくなどない。
「ダンジョンマスター様自らが来て下さるとは嬉しい限りです」
うわああめっちゃ純粋な目で感謝を真っ直ぐ伝えられた……! 俺、村長の清き瞳の視線で貫かれ死にそう!
「き、きき、気にするな。それより、どうしてこうなったか、事情を聞かせてくれ。俺もダンジョンマスターとして、メンドイ村とは仲良くしていたいのだ。もし、モダンガ王国から無理難題を押し付けられているなら、俺の方から直接に話をつけてやる」
「ううぅ───ありがとう存じます! 実は……」
感極まりつつも、プリンも食べながら話してくれた村長。これまで誰にも打ち明けれなかったのだろう胸の内をも、詳しく喋ってくれたとも。
そして分かったのは予想通り、この村がモダンガ王国の言いなりであるということ。
以下、モダンガ王国からの無茶ぶりとその影響を時系列でまとめてみた。
①ダンジョン鬼ヶ島と転移魔法陣を繋げるから土地を開けろ、建物つくれ。ダンジョンマスター様の機嫌を損ねるな。不和を起こしたらどうなるか分かっているな。
②冒険者人口が増えるから宿屋つくれ。土地は農耕地をつぶせ。物資はチンパゲールから買え。商売始めるなら支度金をやるから儲けを税金として納めろ。
③人員が足りないなら村人を動員すればいい。村人一丸となって労働力になれ。魔導士を派遣するから使え。
④遊んでばかりの使えないぺえぺえ魔導士たちがやってきた。魔導士たちは娼館など遊ぶところをつくれとうるさい。せっかく儲けた金は納税義務と冒険者や魔導士たちへの賄いで消えていく。
⑤チンパゲールから物が届かなくなった。魔導士に頼んでも国へ報告すらしてくれない。種を買いに行かせた若者も戻って来ない。
⑥食料が尽きた。国からの供給はない。魔導士は真っ先に逃げた。村人に申し訳ない。死にたい。
以上。聞いているだけで切なくなってくる村長の苦労話だった。
モダンガ王国、どんだけえ。
どのエピソードも酷い。国の横暴さが見え隠れするし、魔導士の使えなさには呆れ果てるばかりだ。
底辺魔導士クリスが言っていた虎の子の転移スクロールで遊びに行ったというのは……。
おそらく、その転移スクロールは国との連絡に使うやつだ。国からの支給品を勝手に使ったのだから、遊びに行った者たちが戻ってくることはないと思われる。
「その、種を買いに行かせた若者というのは?」
村長も飢餓対策をしなかったわけじゃない。
少ない儲けから種を買い、こっそり作物を育てようとしたらしい。しかし、その種を買いに行かせた若者が帰って来ない。
「持ち逃げ、したのでしょうなあ……ははは」
力無く笑う村長が気の毒すぎるのだが?!
「村長、その若者の名前と外見の特徴を教えてくれ」
黒画面〈地図〉は優秀でな、こいつの検索窓に個人情報を放り込めば、知らない人でも居場所を特定してくれる。
普段はダンジョン内で迷子の冒険者を探すくらいしか使わないが、ダンジョンの外でも大丈夫なようだ。そりゃそうか、普通に転移も通販もできているしな。
あまり外に出ていなかったから気にしてなかったが、この黒画面で色々とやれるのはダンジョンマスターだからではなく俺個人の能力ということなのかも。
何にせよ、これでリサーチ開始。
ものの数秒で居場所が割れ、種を買いに行った人がチンパゲールの町にいることが分かった。
「チンパゲールの町にいるな」
「え? ならば、買い出しはできたということでしょうか。あれ? なぜ帰って来ないのでしょう」
「足止めされてるんじゃないのか。人狼退治で」
チンパゲールの町に人狼被害が出たということは、その周辺はバイオハザード真っ最中ということだ。
普通の人間なら外に出れまい。
「なんということだ……いくら腹が空いて弱っていたとしても、私は息子を信じてやれなかった……」
実の息子だったのか、この種を買いに行った人は。
村長は一番信頼していた者に大事な金を預けて送り出していたはずが、沢山の危機が降り掛かって身も心もすり減ってしまい、それで息子を信じてやれなかったということだ。
後悔して項垂れている村長に缶コーヒーを、そっと出しておいてやる。俺の好きなBOSSだよ。
そうだな、町の様子を見てみようか。
黒画面に鳥の俯瞰図もといゴッド視点で、チンパゲール周辺が映る。
わあ、真っ赤だ。
敵対するものには赤く映る光点が、煌々と町を取り囲んでいる。
人狼って、こんな急速に増えるものなのか……退治が追いついてないとか?
既に数多くの冒険者が討伐に向かい、十数年前だって特級ランク討伐で迅速に終えたような人狼退治が、今回は時間が掛かっているように思う。
あれかなあ、人狼と人間の区別がつかない、とか?
んー、でも、この赤点滅の塊を見るに、人間と人狼の線引きは出来ているように思う。
現在、チンパゲールの町は門を閉じて立て篭もっている。門の内側には人間、門の外側には人狼の群れと、明確に別れている。
これなら、外側にいる人狼をやっつけてしまえばいいのだが、その数が尋常じゃなく多いようだ。
外側の人狼を退治しようと周辺から冒険者たちが取り囲もうとしているが、人狼の圧倒的な数により、減らすことが出来ないとみえる。
そんな現場の音声を拾いつつ、状況を見ていることしばし、冒険者たちに撤退の命令が下される。
『魔導士たちの一斉砲撃がくる! 皆、撤退だ!』
1
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?
悪役令息の七日間
リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。
気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる