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桃野郎が君臨するぞ編
79、救済してバイト募集
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遥々やってきたぜメンドイ村。
そんな遠くねえけどな。転移で一瞬だ。
冒険者たちが使う転移魔法陣に一緒に並ぶのはどうかと思ったので、〈地図〉からメンドイ村を探してサクッと自前で転移。
「見事に寂れてんな……」
「前に寄った時は、ここまでじゃなかったっすよ」
赤鬼は武者修行の旅する前にここへ寄ったらしい。その時は、まだ転移魔法陣に客はいたし、宿屋も盛況だったそうだ。
それから武者修行に出て、途中で人狼退治のことを聞き、チンパゲールやばいならメンドイ村もやばいじゃんとなって、俺に報告したとか。
でもその間に、赤鬼が見た時の宿泊まりの冒険者たちは鬼ヶ島へ渡ったり、人狼退治に向かったりでいなくなって、この寂れた村が生まれたのだろう。
「人っ子一人おらんのう」
バッケン爺ちゃんもついてきた。
ここの転移魔法陣は、バッケン爺ちゃんがモダンガ王国に仕える最後のご奉公とばかり設置したやつだそうだから、気になるのだろう。
「おーい、クリスはおるか?」
転移魔法陣のある建物へ向かい、そこに勤める下位魔導士を呼び出すバッケン爺ちゃん。
「ふぁーい、あっ、マンダリル卿!」
髪ボサボサで服装もだらしない若者が出てきた。
マンダリル卿とはバッケン爺ちゃんの貴族名のことだな。
「客足はどうじゃ?」
クリスとやらの風体には気にもせず、さっさと要件をぶつけるバッケン爺ちゃん。
少しは気にしてあげた方が良くない? この子、絶対だらしないマンだぜ?
「どうもこうも、見た通り誰も来ませんよ。俺もう暇で暇で……ここ、娼館すらないんですもん」
ほら、見てくれ通りダメな子だった。
多分だけど、ヤりたい盛りの20代前半男だよこの子。
俺ねえ、こっちの世界に来てもうそろそろ15年経つわけじゃん。立派なアラサーなのだよ。こういう若者見ると猿だなと思う。己のあの頃は枯れていたけども。今も枯れているか。
俺が潤うのっていつなん? あれ? 悲しくなってきた。
「娼館に行きたくば転移魔法を覚えよ」
「できるわけないでしょう。底辺魔導士な俺があ」
「他のやつらは、どうしたんじゃ?」
「虎の子の転移スクロール使って遊びに行きました。きっと娼館ですね。うらやまけしからん」
今、ここの転移魔法陣を管理しているのは、この盛りのついたクリスだけのようだ。
バッケン爺ちゃん特製の転移魔法陣は高性能なので、底辺魔導士一匹でもギリギリ運用できることはできるが、ここに派遣されたやつら殆どがサボりとは、呆れた実態だ。
まさか、残ったクリスは真面目な方なのか? 娼館娼館うるさいが。
バッケン爺ちゃん、さぞお怒りだろうと思ったが、
「ほうほう、揃いも揃って駄目な奴等じゃわい。こんな未熟な輩共ばかり派遣してくるとは、魔導塔の長老様は一体何を考えておられるのか」
ニヤァリニヤニヤ嘲笑う爺ちゃんしかそこにはいなかった。
……ああ、これは、今回の失態を利用して孫を虐めようとする意地悪爺の顔ですね。わかるわかる。
俺としても、ここまで不真面目な奴らが、うちと繋がる転移魔法陣を管理していたのかと思うと腹が立ってくるので、バッケン爺ちゃんに力を貸す方向で決めた。
この後は村長のところへ。
「はア、これは痛そうだ。適度な縄もないしな……やはり、これしかないか」
ナイフを持ってため息をついているのが村長らしい。不穏なことを呟いている。どうやら精神をかなりやられているようだ。
「村長、村長、足りない作物なら融通するから、ちょっと手は止めようか」
「へ? あんたら……誰?」
冴えないおっさんが振り返る。濁った目の下の隈は厚く、無精髭に覆われた顔は社畜として長年酷使された中年サラリーマンのよう。
つまり、死相が出ている。
「俺、あっちのダンジョンのもんだけど」
「ダンジョン……鬼ヶ島の方で?」
「そうそう、お客さんが全然こないから様子見に来たの」
「ああ、それは……申し訳ございません。中央からの使者の方からも呉々もダンジョンには迷惑かけるな粗相するなと脅され……もとい、釘を刺されていたにも関わらず」
「まあまあ、そういうのいいから、村長、足りないものあるだろ。取り急ぎ、食べ物か? 見たところ何日も食べてないよな」
村長、ガリガリなんだよ。おかしいよな。さっき会った魔導士クリスは血色良かったのにさ。
もしかして、魔導士や冒険者たちに優先して食料配給した? 魔導士は国の事業の要だし、冒険者は客だ。もし村人が自分たちの食料を差し出してまで国の言うことを聞いていたのなら……。
その考えに思い至ると悲哀しか漂ってこないので、何か食べてくれと、お粥を出してあげた。前にバッケン爺ちゃんにも出したあげて好評だったレトルトの中華粥を。
これ、このままパウチの封切って食べれるやつ。器いらないから便利なんだ。あと、飢餓状態で固形物を摂取すると死ぬからね。まずは柔らかいものをお食べ。
「っぐ、ううぅぅ、いい匂い……! ありがとう、ございます……! わ、私より、村の者に……」
「先に村長が食べないと、他の人は食べないと思うよ。この粥は村長のだから、食べて」
粥を置いて外に出る。村内は閑散としているが、村民のお宅にお邪魔すれば、案の定、やせ細った村人が沢山いた。
全員を一箇所に集めるより、一軒づつ確かめた方が十全なケアが出来そうだと思ったので、無限ポシェットを二つ出して、赤鬼とバッケン爺ちゃんに渡す。
食料は村長と同じ中華粥でいいかな。ゴミは後で回収するとして……飲み物と、日持ちするお菓子と、着替えと……必要そうな食べ物や日用品を買って出した端から、二人に収納してもらう。
そして、それぞれに村人支援を開始した。
この村、約400人はいるらしいので、三人だと大変かも。こんなことになるなら、もう少し何人かと一緒に来ればよかった。
あ、そっか、鬼ヶ島に戻って人手を連れてくればいいのか。でも、うちのスタッフは仕事中だし……よし、鬼ヶ島に滞在している冒険者を活用しよう。
ダンジョン内に黒画面を飛ばして、臨時バイトの募集をかけた。
『冒険者諸君、メンドイ村がピンチだ。村人たちが飢えて今にも死にそうなのだ。食料配給を手伝って欲しい。タダとは言わん。ダンジョン内で使える金券で金一枚分を謝礼として出そう』
金一枚は日本円換算すると約百万円だ。これはでかいぞ。
金券とアナウンスしたが、要は電子マネーカードだ。正式名称は鬼ヶ島マネーカード。通称、金券。
品物を購入時に、各AIが提示する魔法陣へとカードをかざして読み込ませれば決済され、金額分引かれる。ゼロになったらおしまいだ。
鬼ヶ島マネーカードはダンジョン鬼ヶ島でしか使えないけど、欲しい人は鬼ヶ島内の各種販売店でお求め下さい。
金一枚も入った金券があれば、ゴーレム護衛や各種レンタル品、売店で冒険装備を揃えて、より攻略に精を出せる筈だ。
予想通り、おいしい臨時バイトに冒険者たちが群がった。
数が多すぎるので、いちパーティーで二人までと規制をしたら22人になった。この人数でいこう。
22人を迎えに行き、また戻る。それぞれに収納ポシェットを渡し、配給品を詰め、散ってもらう。
収納ポシェットは無限じゃないやつだ。
リアン&ハイネが編んでくれたものではあるが、手加減してくれと注文をつけたら馬車一台分くらいが収納できる無難なものを作ってくれた。
これは作るのに時間があまりかからないらしく、今は50個くらいのストックがある。八階層の宝箱にも出している。藻スラ卵より激レア設定にしてあるので、見つけた冒険者、ぼぼ全員が五体投地で喜んでいた。
この性能でも、魔導士に頼んで作ってもらうとなると金二枚~三枚はするという。
オーダーメイドで200万~300万円か。高級ブランドバッグより高い気がする。
魔導士って真面目にやれば儲かる職業なんだな。真面目にやれば。
そんな遠くねえけどな。転移で一瞬だ。
冒険者たちが使う転移魔法陣に一緒に並ぶのはどうかと思ったので、〈地図〉からメンドイ村を探してサクッと自前で転移。
「見事に寂れてんな……」
「前に寄った時は、ここまでじゃなかったっすよ」
赤鬼は武者修行の旅する前にここへ寄ったらしい。その時は、まだ転移魔法陣に客はいたし、宿屋も盛況だったそうだ。
それから武者修行に出て、途中で人狼退治のことを聞き、チンパゲールやばいならメンドイ村もやばいじゃんとなって、俺に報告したとか。
でもその間に、赤鬼が見た時の宿泊まりの冒険者たちは鬼ヶ島へ渡ったり、人狼退治に向かったりでいなくなって、この寂れた村が生まれたのだろう。
「人っ子一人おらんのう」
バッケン爺ちゃんもついてきた。
ここの転移魔法陣は、バッケン爺ちゃんがモダンガ王国に仕える最後のご奉公とばかり設置したやつだそうだから、気になるのだろう。
「おーい、クリスはおるか?」
転移魔法陣のある建物へ向かい、そこに勤める下位魔導士を呼び出すバッケン爺ちゃん。
「ふぁーい、あっ、マンダリル卿!」
髪ボサボサで服装もだらしない若者が出てきた。
マンダリル卿とはバッケン爺ちゃんの貴族名のことだな。
「客足はどうじゃ?」
クリスとやらの風体には気にもせず、さっさと要件をぶつけるバッケン爺ちゃん。
少しは気にしてあげた方が良くない? この子、絶対だらしないマンだぜ?
「どうもこうも、見た通り誰も来ませんよ。俺もう暇で暇で……ここ、娼館すらないんですもん」
ほら、見てくれ通りダメな子だった。
多分だけど、ヤりたい盛りの20代前半男だよこの子。
俺ねえ、こっちの世界に来てもうそろそろ15年経つわけじゃん。立派なアラサーなのだよ。こういう若者見ると猿だなと思う。己のあの頃は枯れていたけども。今も枯れているか。
俺が潤うのっていつなん? あれ? 悲しくなってきた。
「娼館に行きたくば転移魔法を覚えよ」
「できるわけないでしょう。底辺魔導士な俺があ」
「他のやつらは、どうしたんじゃ?」
「虎の子の転移スクロール使って遊びに行きました。きっと娼館ですね。うらやまけしからん」
今、ここの転移魔法陣を管理しているのは、この盛りのついたクリスだけのようだ。
バッケン爺ちゃん特製の転移魔法陣は高性能なので、底辺魔導士一匹でもギリギリ運用できることはできるが、ここに派遣されたやつら殆どがサボりとは、呆れた実態だ。
まさか、残ったクリスは真面目な方なのか? 娼館娼館うるさいが。
バッケン爺ちゃん、さぞお怒りだろうと思ったが、
「ほうほう、揃いも揃って駄目な奴等じゃわい。こんな未熟な輩共ばかり派遣してくるとは、魔導塔の長老様は一体何を考えておられるのか」
ニヤァリニヤニヤ嘲笑う爺ちゃんしかそこにはいなかった。
……ああ、これは、今回の失態を利用して孫を虐めようとする意地悪爺の顔ですね。わかるわかる。
俺としても、ここまで不真面目な奴らが、うちと繋がる転移魔法陣を管理していたのかと思うと腹が立ってくるので、バッケン爺ちゃんに力を貸す方向で決めた。
この後は村長のところへ。
「はア、これは痛そうだ。適度な縄もないしな……やはり、これしかないか」
ナイフを持ってため息をついているのが村長らしい。不穏なことを呟いている。どうやら精神をかなりやられているようだ。
「村長、村長、足りない作物なら融通するから、ちょっと手は止めようか」
「へ? あんたら……誰?」
冴えないおっさんが振り返る。濁った目の下の隈は厚く、無精髭に覆われた顔は社畜として長年酷使された中年サラリーマンのよう。
つまり、死相が出ている。
「俺、あっちのダンジョンのもんだけど」
「ダンジョン……鬼ヶ島の方で?」
「そうそう、お客さんが全然こないから様子見に来たの」
「ああ、それは……申し訳ございません。中央からの使者の方からも呉々もダンジョンには迷惑かけるな粗相するなと脅され……もとい、釘を刺されていたにも関わらず」
「まあまあ、そういうのいいから、村長、足りないものあるだろ。取り急ぎ、食べ物か? 見たところ何日も食べてないよな」
村長、ガリガリなんだよ。おかしいよな。さっき会った魔導士クリスは血色良かったのにさ。
もしかして、魔導士や冒険者たちに優先して食料配給した? 魔導士は国の事業の要だし、冒険者は客だ。もし村人が自分たちの食料を差し出してまで国の言うことを聞いていたのなら……。
その考えに思い至ると悲哀しか漂ってこないので、何か食べてくれと、お粥を出してあげた。前にバッケン爺ちゃんにも出したあげて好評だったレトルトの中華粥を。
これ、このままパウチの封切って食べれるやつ。器いらないから便利なんだ。あと、飢餓状態で固形物を摂取すると死ぬからね。まずは柔らかいものをお食べ。
「っぐ、ううぅぅ、いい匂い……! ありがとう、ございます……! わ、私より、村の者に……」
「先に村長が食べないと、他の人は食べないと思うよ。この粥は村長のだから、食べて」
粥を置いて外に出る。村内は閑散としているが、村民のお宅にお邪魔すれば、案の定、やせ細った村人が沢山いた。
全員を一箇所に集めるより、一軒づつ確かめた方が十全なケアが出来そうだと思ったので、無限ポシェットを二つ出して、赤鬼とバッケン爺ちゃんに渡す。
食料は村長と同じ中華粥でいいかな。ゴミは後で回収するとして……飲み物と、日持ちするお菓子と、着替えと……必要そうな食べ物や日用品を買って出した端から、二人に収納してもらう。
そして、それぞれに村人支援を開始した。
この村、約400人はいるらしいので、三人だと大変かも。こんなことになるなら、もう少し何人かと一緒に来ればよかった。
あ、そっか、鬼ヶ島に戻って人手を連れてくればいいのか。でも、うちのスタッフは仕事中だし……よし、鬼ヶ島に滞在している冒険者を活用しよう。
ダンジョン内に黒画面を飛ばして、臨時バイトの募集をかけた。
『冒険者諸君、メンドイ村がピンチだ。村人たちが飢えて今にも死にそうなのだ。食料配給を手伝って欲しい。タダとは言わん。ダンジョン内で使える金券で金一枚分を謝礼として出そう』
金一枚は日本円換算すると約百万円だ。これはでかいぞ。
金券とアナウンスしたが、要は電子マネーカードだ。正式名称は鬼ヶ島マネーカード。通称、金券。
品物を購入時に、各AIが提示する魔法陣へとカードをかざして読み込ませれば決済され、金額分引かれる。ゼロになったらおしまいだ。
鬼ヶ島マネーカードはダンジョン鬼ヶ島でしか使えないけど、欲しい人は鬼ヶ島内の各種販売店でお求め下さい。
金一枚も入った金券があれば、ゴーレム護衛や各種レンタル品、売店で冒険装備を揃えて、より攻略に精を出せる筈だ。
予想通り、おいしい臨時バイトに冒険者たちが群がった。
数が多すぎるので、いちパーティーで二人までと規制をしたら22人になった。この人数でいこう。
22人を迎えに行き、また戻る。それぞれに収納ポシェットを渡し、配給品を詰め、散ってもらう。
収納ポシェットは無限じゃないやつだ。
リアン&ハイネが編んでくれたものではあるが、手加減してくれと注文をつけたら馬車一台分くらいが収納できる無難なものを作ってくれた。
これは作るのに時間があまりかからないらしく、今は50個くらいのストックがある。八階層の宝箱にも出している。藻スラ卵より激レア設定にしてあるので、見つけた冒険者、ぼぼ全員が五体投地で喜んでいた。
この性能でも、魔導士に頼んで作ってもらうとなると金二枚~三枚はするという。
オーダーメイドで200万~300万円か。高級ブランドバッグより高い気がする。
魔導士って真面目にやれば儲かる職業なんだな。真面目にやれば。
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