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黄金竜の影響とダンジョン経営編
71、おめでたして確定ガチャ
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「すわっ、シオ兄様、八咫目師匠が帰って来ましたぞー!」
俺の小姓、ネオが喜びの声を上げる。八咫目のせいで少々言い回しが古くなってしまったネオである。
今年も無事に藻スライムの産卵を終えた夏の頃、八咫目と麒麟が帰って来た。
魔界公爵との交渉、カルキノスの恋人の件と頼んでしまったが、なかなか帰って来なかったので、雑魚鬼なネオは我が家で預かっていた。現在、ネオは俺の世話係みたいな位置にいて小姓と呼ぶ時もある。
「主殿、遅くなって相済まぬ義」
「お帰り。気にしなくていいぞ。麒麟は一緒に帰って来なかったのか?」
「彼奴は先に美人の湯に向かい候」
好きだねえ美人の湯。まあ、温泉の効能でふわっふわのもふもふな麒麟さんはジャスティスだから、どんどん浸かればいい。
「魔界公爵と話は」
「有無、抜かり無し。元より、カルキノスの良き人は召喚予定で予約していた由、聞き出して候」
「えええ、でも、ガチャ枠足りなかったってカルキノスが」
「其れ、足りぬので次回分と也て先約になって御座候」
先約ってのは、このダンジョンへの派遣の予約だったのか。じゃあ、職場が離れ離れになると焦ることは無かったのだな。
状況をまとめると、カルキノスとセットで召喚されるはずが、ガチャ枠が足りずに召喚失敗。次回先約ということで保留になってしまったという悲劇的展開か……。
「……誰も悪くないな」
「然り」
云うなればシステム不備だ。ガチャ枠がどれくらい必要で、足らなかったらリリースできるとかの選択が必要だな。システムの改善を要求する。
どちらにせよ、うちに来る予定の派遣モンスターなら、早いところ呼んであげたい。
「それで、カルキノスの恋人は、俺が呼べばいいの?」
「其処が問題成り耶」
最初、八咫目はカルキノスの恋人をダンジョンまで送ろうとした。でも、先約が入っているので勝手に動かしては契約違反。いくら先約のあるダンジョンとはいえ、そこは規定で、マスターに召喚されなければ訪れてはならないとあるそうだ。
そういう訳で、こちらには連れて帰って来れなかった。これには麒麟様がしょぼんして、帰ってきたら温泉へ引き篭ってしまうほど。あとで労ってあげないとな。
ならば正規にダンジョンマスターに呼び出してもらえばとなったが、他に我も我もとガチャで当たるのを順番待ちしているのがいる。
「お、そんなに、うちのダンジョンへの就職希望者がいるのか」
「是。このダンジョンは大人気為りて、かの御仁だけを呼ぶことが困難にて」
そうなるよな。事情があるとはいえ横入りしたら他のモンスターに怒られる。
「えーと、それじゃあ、どうしたら」
「其れを話し合うのに時間を遣いし候」
そうか。魔界公爵も悩んだのだろうな。
「解決に、此れを……」
と渡されたのが虹色の卵だった。
『魔虹卵:食べれない』
知っとるわ。怒りのダブルタップ!
『魔虹卵:魔天卵200個と引き換えに確定のモンスターが召喚できる卵』
そうそう、こういうこと知りたかったんだよ。で、え、もしかしてこれ確定ガチャチケットってやつ?!
ゲームだとイベントの報酬で上位に入らないと貰えなかったり、謹賀新年な福袋とかで有料にしか入ってなかったりと、なかなか渋いやつなのでは……!
「これで本当に呼べる?」
「主殿、なかなか疑り深し」
「だって、無料で貰えるようなものじゃないだろ、これ。苦労して手に入れたものでもないから、これ使って本当に確定が来ても嬉しくないし順番待ちモンスターにも申し訳ないよ」
「然り。魔界公爵とも話し合い、他のモンスターの心情も鑑みて、此れを祝いの品にするとの事」
「何の祝いだよ。弟はもう産まれたぞ。俺の誕生日も中途半端だ」
今年の春で21歳。春はとっくに過ぎているし、半端な21という数字。せめてゾロ目がよかった。
ちなみにこのダンジョンは誕生して三周年だおめでとう。自分で祝っとく。
「魔界公爵曰く、息子の嫁が懐妊したと」
「──────は?」
え、いや、それは、え、マジで? どこ情報? 少なくとも俺は報告受けてないぞ。
「あ、シオ兄様ぁ!」
ネオの声を後ろに、飛んだ。行き先は赤鬼のとこだ。気ばかり焦ってしょうがない。
ネオには悪いが、八咫目とも再会できたし、そのまま修行していてくれ。
「おっ、シオさん、ちわっす」
赤鬼ドームで野球していた赤鬼。今日は訓練日らしい。あっちにもこっちにも屈強な冒険者たちがいて楽しそうに、え、今のでワンアウト? ええええ今のいけたってなぜ振らん! じゃなくて、赤鬼に用事あるんだってばよ。
「赤鬼、赤鬼、ハルネラさんは元気? 元気無双?」
「はい? 元気っすよ。確かにうちの嫁は無双系かも」
「気持ち悪いとか、おえってなるとか、いきなりキーッてなるとかない?」
「んんん? それは」
「あら、シオくん。そろそろ六階層オープンするのかしら。みんな、楽しみにしてるわよ」
「ハルネラさん……あのさ、酸っぱいもの食べたいとか、やたら米の炊けるにおいがキツイとか、ある?」
「あら、どうしてそれを……あるわね」
わああ確定じゃんこれ。そうか、確定だからお祝いで確定卵か。ギャグなのかよ! でも、うーん、そういうノリかもしれないな、魔界公爵のことだし……。
それよりも何よりも。
「おめでとうございます!!」
「はっ、シオさん、まさか……!」
「おう、良かったな赤鬼」
「なんでシオさんの方が先に知ってんすか」
「お前の父親から聞いた」
「それこそなんで?!」
訳分からんぞオヤジィィと叫ぶ赤鬼だが、すぐニッコニコになってハルネラさんを労った。
「ハル! 大好きだ!」
ちゅっちゅやりだしおった。お腹に負担をかけないよう配慮するのはいいけど、その分、ちゅっちゅが止まらんらしい。
俺たちが変に盛り上がっているのが周囲にも伝わったのか、あちこちから「おめでとー!」「おめ!」「よっ、赤鬼名監督」「クリーンヒット!」「ストライクかよ!」なんて、からかわれたりしている。
まったく、とんでもない報告と共に帰って来たもんだ八咫目は。
そっとその場を離れて、今度はこっちのカップルの応援だ。
転移したのは天守閣。
魔天卵を一つの高杯に30個づつ乗せていく。七杯目だけ20個並べたら、これで200個。一番上に虹色した確定卵を乗せてと……。
さあ、確定ガチャを引こう。
待たせたなハッピーイースター!
≪ステータス≫
――――――――――――――――
チュールライト【雄】
種族:幻獣族
職業:ダンジョン派遣モンスター
能力:能力中位値
称号:『攻殻の貴公子』『触腕狩人』
――――――――――――――――
「わあっ、やっと、やっと呼んでいただけたあ……!」
泣いちゃった。
「俺はダンジョンマスター塩板シオ。呼ぶの遅くなって本当にごめん。えと、チュールライト?」
「うえ、ふ、主様、う、う、私は、ずび、私のことは、ずびび、チュールでいいですうぅ」
ひたすら泣いてうずくまっているので、この人の外骨格かな? 甲羅? 甲殻っていうのか。これが青紫色でとても綺麗なのだけど、丸まって顔が見えないし、前脚がでかいハサミらしくて、それでも顔を覆っているから……弱った。泣き止むの待つしかないかなあ。
幸い、甲殻が全身を覆っているタイプらしく、全裸ではなかった。青紫の甲殻は鎧みたいで、すごく硬いらしい。泣き止むまで暇なのでステータスをタップしまくっている。
『攻殻の貴公子:巨大な脚鋏で優雅に攻撃する』
『攻殻の貴公子:待ち伏せ奇襲が得意』
『触腕狩人:麻痺毒が仕込まれた触手でサクッとやる』
『触腕狩人:触手は口から出る』
口からとな。怖っわ。想像したら肝が冷えた。多分、ロブスターの亜人なのだろう。ロブスターが触手攻撃するということだ。強そうだ。
「ずみまぜん、ずび……。カールのとこへ行きたいれす……」
やっと泣き止んだチュールを連れて第九【階層(大海原)】に飛んだらカルキノスが待っていた。
「カールぅぅぅぅ」
「かにいいぃぃチュールにゃあぁそのかわいい顔見せて欲しいかにぃぃ」
感動の再会。カルキノスは巨体をシュルシュルと縮めてチュールを抱き上げ、グルグル回し、ぎゅっと抱き締め、いつまでも泣いていた。
いつまでもいつまでも────て、カルキノス、お前、人型になれたのかよ!
そこにはワイルド系イケメン甲羅肌の筋肉もりもり男がいたのだった。
俺の小姓、ネオが喜びの声を上げる。八咫目のせいで少々言い回しが古くなってしまったネオである。
今年も無事に藻スライムの産卵を終えた夏の頃、八咫目と麒麟が帰って来た。
魔界公爵との交渉、カルキノスの恋人の件と頼んでしまったが、なかなか帰って来なかったので、雑魚鬼なネオは我が家で預かっていた。現在、ネオは俺の世話係みたいな位置にいて小姓と呼ぶ時もある。
「主殿、遅くなって相済まぬ義」
「お帰り。気にしなくていいぞ。麒麟は一緒に帰って来なかったのか?」
「彼奴は先に美人の湯に向かい候」
好きだねえ美人の湯。まあ、温泉の効能でふわっふわのもふもふな麒麟さんはジャスティスだから、どんどん浸かればいい。
「魔界公爵と話は」
「有無、抜かり無し。元より、カルキノスの良き人は召喚予定で予約していた由、聞き出して候」
「えええ、でも、ガチャ枠足りなかったってカルキノスが」
「其れ、足りぬので次回分と也て先約になって御座候」
先約ってのは、このダンジョンへの派遣の予約だったのか。じゃあ、職場が離れ離れになると焦ることは無かったのだな。
状況をまとめると、カルキノスとセットで召喚されるはずが、ガチャ枠が足りずに召喚失敗。次回先約ということで保留になってしまったという悲劇的展開か……。
「……誰も悪くないな」
「然り」
云うなればシステム不備だ。ガチャ枠がどれくらい必要で、足らなかったらリリースできるとかの選択が必要だな。システムの改善を要求する。
どちらにせよ、うちに来る予定の派遣モンスターなら、早いところ呼んであげたい。
「それで、カルキノスの恋人は、俺が呼べばいいの?」
「其処が問題成り耶」
最初、八咫目はカルキノスの恋人をダンジョンまで送ろうとした。でも、先約が入っているので勝手に動かしては契約違反。いくら先約のあるダンジョンとはいえ、そこは規定で、マスターに召喚されなければ訪れてはならないとあるそうだ。
そういう訳で、こちらには連れて帰って来れなかった。これには麒麟様がしょぼんして、帰ってきたら温泉へ引き篭ってしまうほど。あとで労ってあげないとな。
ならば正規にダンジョンマスターに呼び出してもらえばとなったが、他に我も我もとガチャで当たるのを順番待ちしているのがいる。
「お、そんなに、うちのダンジョンへの就職希望者がいるのか」
「是。このダンジョンは大人気為りて、かの御仁だけを呼ぶことが困難にて」
そうなるよな。事情があるとはいえ横入りしたら他のモンスターに怒られる。
「えーと、それじゃあ、どうしたら」
「其れを話し合うのに時間を遣いし候」
そうか。魔界公爵も悩んだのだろうな。
「解決に、此れを……」
と渡されたのが虹色の卵だった。
『魔虹卵:食べれない』
知っとるわ。怒りのダブルタップ!
『魔虹卵:魔天卵200個と引き換えに確定のモンスターが召喚できる卵』
そうそう、こういうこと知りたかったんだよ。で、え、もしかしてこれ確定ガチャチケットってやつ?!
ゲームだとイベントの報酬で上位に入らないと貰えなかったり、謹賀新年な福袋とかで有料にしか入ってなかったりと、なかなか渋いやつなのでは……!
「これで本当に呼べる?」
「主殿、なかなか疑り深し」
「だって、無料で貰えるようなものじゃないだろ、これ。苦労して手に入れたものでもないから、これ使って本当に確定が来ても嬉しくないし順番待ちモンスターにも申し訳ないよ」
「然り。魔界公爵とも話し合い、他のモンスターの心情も鑑みて、此れを祝いの品にするとの事」
「何の祝いだよ。弟はもう産まれたぞ。俺の誕生日も中途半端だ」
今年の春で21歳。春はとっくに過ぎているし、半端な21という数字。せめてゾロ目がよかった。
ちなみにこのダンジョンは誕生して三周年だおめでとう。自分で祝っとく。
「魔界公爵曰く、息子の嫁が懐妊したと」
「──────は?」
え、いや、それは、え、マジで? どこ情報? 少なくとも俺は報告受けてないぞ。
「あ、シオ兄様ぁ!」
ネオの声を後ろに、飛んだ。行き先は赤鬼のとこだ。気ばかり焦ってしょうがない。
ネオには悪いが、八咫目とも再会できたし、そのまま修行していてくれ。
「おっ、シオさん、ちわっす」
赤鬼ドームで野球していた赤鬼。今日は訓練日らしい。あっちにもこっちにも屈強な冒険者たちがいて楽しそうに、え、今のでワンアウト? ええええ今のいけたってなぜ振らん! じゃなくて、赤鬼に用事あるんだってばよ。
「赤鬼、赤鬼、ハルネラさんは元気? 元気無双?」
「はい? 元気っすよ。確かにうちの嫁は無双系かも」
「気持ち悪いとか、おえってなるとか、いきなりキーッてなるとかない?」
「んんん? それは」
「あら、シオくん。そろそろ六階層オープンするのかしら。みんな、楽しみにしてるわよ」
「ハルネラさん……あのさ、酸っぱいもの食べたいとか、やたら米の炊けるにおいがキツイとか、ある?」
「あら、どうしてそれを……あるわね」
わああ確定じゃんこれ。そうか、確定だからお祝いで確定卵か。ギャグなのかよ! でも、うーん、そういうノリかもしれないな、魔界公爵のことだし……。
それよりも何よりも。
「おめでとうございます!!」
「はっ、シオさん、まさか……!」
「おう、良かったな赤鬼」
「なんでシオさんの方が先に知ってんすか」
「お前の父親から聞いた」
「それこそなんで?!」
訳分からんぞオヤジィィと叫ぶ赤鬼だが、すぐニッコニコになってハルネラさんを労った。
「ハル! 大好きだ!」
ちゅっちゅやりだしおった。お腹に負担をかけないよう配慮するのはいいけど、その分、ちゅっちゅが止まらんらしい。
俺たちが変に盛り上がっているのが周囲にも伝わったのか、あちこちから「おめでとー!」「おめ!」「よっ、赤鬼名監督」「クリーンヒット!」「ストライクかよ!」なんて、からかわれたりしている。
まったく、とんでもない報告と共に帰って来たもんだ八咫目は。
そっとその場を離れて、今度はこっちのカップルの応援だ。
転移したのは天守閣。
魔天卵を一つの高杯に30個づつ乗せていく。七杯目だけ20個並べたら、これで200個。一番上に虹色した確定卵を乗せてと……。
さあ、確定ガチャを引こう。
待たせたなハッピーイースター!
≪ステータス≫
――――――――――――――――
チュールライト【雄】
種族:幻獣族
職業:ダンジョン派遣モンスター
能力:能力中位値
称号:『攻殻の貴公子』『触腕狩人』
――――――――――――――――
「わあっ、やっと、やっと呼んでいただけたあ……!」
泣いちゃった。
「俺はダンジョンマスター塩板シオ。呼ぶの遅くなって本当にごめん。えと、チュールライト?」
「うえ、ふ、主様、う、う、私は、ずび、私のことは、ずびび、チュールでいいですうぅ」
ひたすら泣いてうずくまっているので、この人の外骨格かな? 甲羅? 甲殻っていうのか。これが青紫色でとても綺麗なのだけど、丸まって顔が見えないし、前脚がでかいハサミらしくて、それでも顔を覆っているから……弱った。泣き止むの待つしかないかなあ。
幸い、甲殻が全身を覆っているタイプらしく、全裸ではなかった。青紫の甲殻は鎧みたいで、すごく硬いらしい。泣き止むまで暇なのでステータスをタップしまくっている。
『攻殻の貴公子:巨大な脚鋏で優雅に攻撃する』
『攻殻の貴公子:待ち伏せ奇襲が得意』
『触腕狩人:麻痺毒が仕込まれた触手でサクッとやる』
『触腕狩人:触手は口から出る』
口からとな。怖っわ。想像したら肝が冷えた。多分、ロブスターの亜人なのだろう。ロブスターが触手攻撃するということだ。強そうだ。
「ずみまぜん、ずび……。カールのとこへ行きたいれす……」
やっと泣き止んだチュールを連れて第九【階層(大海原)】に飛んだらカルキノスが待っていた。
「カールぅぅぅぅ」
「かにいいぃぃチュールにゃあぁそのかわいい顔見せて欲しいかにぃぃ」
感動の再会。カルキノスは巨体をシュルシュルと縮めてチュールを抱き上げ、グルグル回し、ぎゅっと抱き締め、いつまでも泣いていた。
いつまでもいつまでも────て、カルキノス、お前、人型になれたのかよ!
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