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黄金竜の影響とダンジョン経営編
55、ズッポリしてBL*
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第八【階層(毒森)】には、暗く鬱蒼とした黒い森が広がり、その中心に城がある。そしてまだ城しかない。ゴツイ砦みたいな城塞で、第五階層の華麗な氷城とは双極に位置するような無骨で陰気な建物だ。
そこにはガチャで出たガーゴイル五人衆が暮らしている。
「お城より、暗くて石や岩があるところに住みたいです」
「これから洞窟や墓場なんかも造るから、好きなところで暮らしてくれ」
この階層は昼夜あるし天候も移ろいやすい。洞窟だとジメジメヒャッホウできて、墓場だとドログチョヒャッハアできる。虫だってカシュカシュブッチィィし放題だ。
フィーリングで伝えたが理解を示してくれたようで、何度も頷き、「風節流れ旅、棲家替えは一興ですね」と、なんか雅なこと言い出した。
リアンは隠者かな。あ、蜘蛛だった。
蜘蛛の巣って雨風あまり当たらない軒下とかにあるものな。壊れたり使い倒したら引っ越すらしい。
第八階層全体がリアンの家になりそう。というか、リアンを階層ボスにすればいいのか。そうだ。そうしよう。と、勝手に決め、階層のインテリアを妄想するのだった。
六階層以降はアドベンチャーとか考えなくても、モンスターは手強くなるしフィールドも過酷。冒険者は勝手にドキドキしてくれるだろう。
四階層(銀河)で強力な武器やアイテムを、五階層(氷河)で魔法陣スクロールを集めてから、六階層以降に挑むといい。
「第八の温泉は酸性泉【玉肌の湯】だ。そこかしこに湧いているから、好きに浸かってくれ」
「わーい、僕、温泉好きですよーう。銀星の湯も気持ち良かったです。また入りに行っていいですか?」
「いいぞ。ただ、従業員専用のところへ入ってくれ。冒険者に会わないよう、くれぐれも注意してな」
美人の湯で冒険者が湯船に浸かっていたら、モンスター来て大パニックってことがあったので、各階層にスタッフオンリーの場所をつくったのだ。
人型モンスターなら人間に溶け込めるかもしれないが、うちのやつらって揃いも揃っておかしい……こほん、個性的だからさ。だいじをとってのスタッフオンリーなのだ。
守れよ。特にそこの色欲妖精ども!
「ああーん、シレノスぅ、い、いい、んイイイイ」
「はッ、すっかり俺のに馴染んだな。アイレンのここクッソやわらけぇ~おらよっ」
「イヒィイッ! ゴリって、おく、おぐまでええっッ」
なんじゃこれ。第六【階層(迷宮)】に着いた途端、野郎たちがくんずほぐれつしている現場を目撃してしまった。
新参の妖精二人、アイレンとシレノス。
いや、シレノス×アイレンか……。
アイレンが尻を天に突き上げ、その上にシレノスが下半身獣姿のまま乗っかっている。バックからの突き込み激しいらしく、アイレンの細くしなやかな体が可哀想なくらい押さえつけられ揺さぶられている。
たぶん、シレノスの股間に付いている暴れん坊将軍は相当でかいのだろう。腹がボコォしているのだけど、アイレン大丈夫なん? 息してる?
ヨダレ垂らしながらも、あっふんあっふんはぁはぁしているから、大丈夫だと思いたい。
「オラッ、昇天しろ」
「アッヒイィ……!」
「ッ! ゥッ!」
二人して昇天したらしいので、妖精捕獲用魔法陣で囲っておいた。
「んあれ~マスター・シオじゃん」
魔法陣に囲われているのに余裕だなシレノス。
アイレンは気絶中。尻から白い液体を噴出させ、ピクピク……突っ伏したまま時々痙攣するだけで動かない。ただの屍のようだ。
マジで大丈夫なん? スポドリ要る?
「お前ら、ヤるなら屋内でやれ」
「外だからこそ開放感あっていいんじゃねえか。あ、マスターまだ童貞だから分からねえか」
「うっせえ」
馬の下半身を持つシレノスだからこその野外プレイなのだろう。繁殖用の馬小屋を用意しよう。
馬小屋を建てたら、シレノスが息を吹き返したアイレンを担ぎ上げ、中に入って行った。もう一戦やるらしい。
「もぉ、らめ、ムリ、ムリィィ」
「ズッポリ咥えて何言ってやがる」
「アアアアーッッ!!」
ご愁傷様です。アイレンのお尻。
ポカリを差し入れしときますね。
そういや、冒険者の中にも、たまにゲイのカップルを見かけるなあ……。
休憩小屋は、いっぱい作っておいてあげよう。俺はホモに優しいダンジョンマスターなんだ。
この階層、妖精中心のホモホモパラダイスにしておくか。働かない妖精たちを押し込めて遊ばせておくだけで冒険者の驚異になる。素晴らしい!
温泉は緑礬泉【緑翠の湯】。所謂、草津の湯だ。行ったことないけど、旅の温泉紀行とかいう番組で観たことがある。
臭いらしいな。知らんけど。
そこにはガチャで出たガーゴイル五人衆が暮らしている。
「お城より、暗くて石や岩があるところに住みたいです」
「これから洞窟や墓場なんかも造るから、好きなところで暮らしてくれ」
この階層は昼夜あるし天候も移ろいやすい。洞窟だとジメジメヒャッホウできて、墓場だとドログチョヒャッハアできる。虫だってカシュカシュブッチィィし放題だ。
フィーリングで伝えたが理解を示してくれたようで、何度も頷き、「風節流れ旅、棲家替えは一興ですね」と、なんか雅なこと言い出した。
リアンは隠者かな。あ、蜘蛛だった。
蜘蛛の巣って雨風あまり当たらない軒下とかにあるものな。壊れたり使い倒したら引っ越すらしい。
第八階層全体がリアンの家になりそう。というか、リアンを階層ボスにすればいいのか。そうだ。そうしよう。と、勝手に決め、階層のインテリアを妄想するのだった。
六階層以降はアドベンチャーとか考えなくても、モンスターは手強くなるしフィールドも過酷。冒険者は勝手にドキドキしてくれるだろう。
四階層(銀河)で強力な武器やアイテムを、五階層(氷河)で魔法陣スクロールを集めてから、六階層以降に挑むといい。
「第八の温泉は酸性泉【玉肌の湯】だ。そこかしこに湧いているから、好きに浸かってくれ」
「わーい、僕、温泉好きですよーう。銀星の湯も気持ち良かったです。また入りに行っていいですか?」
「いいぞ。ただ、従業員専用のところへ入ってくれ。冒険者に会わないよう、くれぐれも注意してな」
美人の湯で冒険者が湯船に浸かっていたら、モンスター来て大パニックってことがあったので、各階層にスタッフオンリーの場所をつくったのだ。
人型モンスターなら人間に溶け込めるかもしれないが、うちのやつらって揃いも揃っておかしい……こほん、個性的だからさ。だいじをとってのスタッフオンリーなのだ。
守れよ。特にそこの色欲妖精ども!
「ああーん、シレノスぅ、い、いい、んイイイイ」
「はッ、すっかり俺のに馴染んだな。アイレンのここクッソやわらけぇ~おらよっ」
「イヒィイッ! ゴリって、おく、おぐまでええっッ」
なんじゃこれ。第六【階層(迷宮)】に着いた途端、野郎たちがくんずほぐれつしている現場を目撃してしまった。
新参の妖精二人、アイレンとシレノス。
いや、シレノス×アイレンか……。
アイレンが尻を天に突き上げ、その上にシレノスが下半身獣姿のまま乗っかっている。バックからの突き込み激しいらしく、アイレンの細くしなやかな体が可哀想なくらい押さえつけられ揺さぶられている。
たぶん、シレノスの股間に付いている暴れん坊将軍は相当でかいのだろう。腹がボコォしているのだけど、アイレン大丈夫なん? 息してる?
ヨダレ垂らしながらも、あっふんあっふんはぁはぁしているから、大丈夫だと思いたい。
「オラッ、昇天しろ」
「アッヒイィ……!」
「ッ! ゥッ!」
二人して昇天したらしいので、妖精捕獲用魔法陣で囲っておいた。
「んあれ~マスター・シオじゃん」
魔法陣に囲われているのに余裕だなシレノス。
アイレンは気絶中。尻から白い液体を噴出させ、ピクピク……突っ伏したまま時々痙攣するだけで動かない。ただの屍のようだ。
マジで大丈夫なん? スポドリ要る?
「お前ら、ヤるなら屋内でやれ」
「外だからこそ開放感あっていいんじゃねえか。あ、マスターまだ童貞だから分からねえか」
「うっせえ」
馬の下半身を持つシレノスだからこその野外プレイなのだろう。繁殖用の馬小屋を用意しよう。
馬小屋を建てたら、シレノスが息を吹き返したアイレンを担ぎ上げ、中に入って行った。もう一戦やるらしい。
「もぉ、らめ、ムリ、ムリィィ」
「ズッポリ咥えて何言ってやがる」
「アアアアーッッ!!」
ご愁傷様です。アイレンのお尻。
ポカリを差し入れしときますね。
そういや、冒険者の中にも、たまにゲイのカップルを見かけるなあ……。
休憩小屋は、いっぱい作っておいてあげよう。俺はホモに優しいダンジョンマスターなんだ。
この階層、妖精中心のホモホモパラダイスにしておくか。働かない妖精たちを押し込めて遊ばせておくだけで冒険者の驚異になる。素晴らしい!
温泉は緑礬泉【緑翠の湯】。所謂、草津の湯だ。行ったことないけど、旅の温泉紀行とかいう番組で観たことがある。
臭いらしいな。知らんけど。
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