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近未来の夢
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その日の私は夢を見た。
人型になったピエタとフェオと一緒に、冒険する夢だ。
途中で知らない人とも合流した。
剛毛そうな赤毛を生やした、豪快で野性味あふれる人物。
頭に獣耳、お尻からは尻尾が生えている。魔獣族?
「どっから来たんだ……理法門? なんでここに……お嬢ちゃんがつくったのか。面白いやつだな」
と、その魔獣族らしき人は豪放に笑い、顔を向けた先にはディムナがいた。
綺麗な白色の髪を棚引かせて、腰に短剣をぶら下げた冒険者スタイルの彼だ。
ディムナは見知らぬ人たちと一緒に居た。
「お前らに仕事をやろう」
ディスクに座る恐ろしくも怪しい雰囲気をもつ、秀麗な顔の男性が偉そうに言う。実際に偉いのかもしれない。
偉い人の前で、ボサボサ茶髪で眼鏡かけた男の人と、太陽のような髪色した背の低い坊ちゃんが言い合っている。
「所長、俺ら小間使いじゃないんですけど」
「うまいもんくれるならやるー!」
「キャリムは食ってばかりだな」
「キーは書いてばっかだな。牛乳飲みてえ」
「自分で買ってこい」
「えー俺様の為にキーが買ってこいよう」
キーことキアランは紙に何か書きつけながら、キャリム坊ちゃんはハンバーガーっぽいもの食いながらの会話だ。
「リリィと一緒ならやる」
ディムナがそう言って私の手を取ってくれた。
私も、にこっと彼に微笑みかける。
嬉しい。これからはディムナと一緒に働けるんだ。
冒険に、一緒にでかけれるのだ。
私のパートナーである竜と不死鳥。
魔獣族とのハーフである赤毛のライガン。
いつも何か書いているキアランに、いつも何か食べているキャリム。
そしてディムナと私の、合計7人パーティー。
7人で、古今東西を旅した。
竜神と獣神の正体を知った。
異世界<ウィーヴェン>
この世界の秘密も知った。
悪戯好きな運命が再びやってくる。
「ディムナなら神になれる気がすんだよねー」
「簡単に言ってくれるな」
「やーできるできる。もう、ユーが鬼神になっちゃえよ」
神を名乗る者────鬼神、魔神、花神、竜神、獣神の五神が揃う時、私の三代目タブレットちゃんこと神器も真価を発揮しちゃうらしい。
私が描くもの。それが、この異世界。
エルフに優しい この異世界 である。
〔第一部 完〕
-------------------------
ここまでお読み下さりありがとうございます。
リリエイラちゃんの成長を追って下さった皆様に感謝申し上げます。
成長して赤眼鏡も手に入れたので終わりますが、リリエイラちゃんの冒険はまだまだ続くぞってことで最後に近未来の夢を見ました。
登場人物一気出しとか反則だよねww
第二部と第三部を端折った内容がこれです。
更に未来は、他の作品「魔族界の婚活パーティー」「初恋の花ふる里」で語られております。
(この2作品はkindleにあります)
世界を掌握するネットワークを作り上げる女帝になるんですよ。
このちんちくりんエルフが(暴言)
ディムナさんも世代交代で鬼神になりますので、長生き夫婦になることでしょう。
第二部・第三部は構成が済んだら書き出したいですね。
ここまで追っかけて読んで下さった方々には本当に感謝しております。
また続きや、他の作品でも、お会いできたら光栄です!
おありがとうございました~!
(*・ω・)*_ _)ペコ
人型になったピエタとフェオと一緒に、冒険する夢だ。
途中で知らない人とも合流した。
剛毛そうな赤毛を生やした、豪快で野性味あふれる人物。
頭に獣耳、お尻からは尻尾が生えている。魔獣族?
「どっから来たんだ……理法門? なんでここに……お嬢ちゃんがつくったのか。面白いやつだな」
と、その魔獣族らしき人は豪放に笑い、顔を向けた先にはディムナがいた。
綺麗な白色の髪を棚引かせて、腰に短剣をぶら下げた冒険者スタイルの彼だ。
ディムナは見知らぬ人たちと一緒に居た。
「お前らに仕事をやろう」
ディスクに座る恐ろしくも怪しい雰囲気をもつ、秀麗な顔の男性が偉そうに言う。実際に偉いのかもしれない。
偉い人の前で、ボサボサ茶髪で眼鏡かけた男の人と、太陽のような髪色した背の低い坊ちゃんが言い合っている。
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「うまいもんくれるならやるー!」
「キャリムは食ってばかりだな」
「キーは書いてばっかだな。牛乳飲みてえ」
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「えー俺様の為にキーが買ってこいよう」
キーことキアランは紙に何か書きつけながら、キャリム坊ちゃんはハンバーガーっぽいもの食いながらの会話だ。
「リリィと一緒ならやる」
ディムナがそう言って私の手を取ってくれた。
私も、にこっと彼に微笑みかける。
嬉しい。これからはディムナと一緒に働けるんだ。
冒険に、一緒にでかけれるのだ。
私のパートナーである竜と不死鳥。
魔獣族とのハーフである赤毛のライガン。
いつも何か書いているキアランに、いつも何か食べているキャリム。
そしてディムナと私の、合計7人パーティー。
7人で、古今東西を旅した。
竜神と獣神の正体を知った。
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悪戯好きな運命が再びやってくる。
「ディムナなら神になれる気がすんだよねー」
「簡単に言ってくれるな」
「やーできるできる。もう、ユーが鬼神になっちゃえよ」
神を名乗る者────鬼神、魔神、花神、竜神、獣神の五神が揃う時、私の三代目タブレットちゃんこと神器も真価を発揮しちゃうらしい。
私が描くもの。それが、この異世界。
エルフに優しい この異世界 である。
〔第一部 完〕
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ここまでお読み下さりありがとうございます。
リリエイラちゃんの成長を追って下さった皆様に感謝申し上げます。
成長して赤眼鏡も手に入れたので終わりますが、リリエイラちゃんの冒険はまだまだ続くぞってことで最後に近未来の夢を見ました。
登場人物一気出しとか反則だよねww
第二部と第三部を端折った内容がこれです。
更に未来は、他の作品「魔族界の婚活パーティー」「初恋の花ふる里」で語られております。
(この2作品はkindleにあります)
世界を掌握するネットワークを作り上げる女帝になるんですよ。
このちんちくりんエルフが(暴言)
ディムナさんも世代交代で鬼神になりますので、長生き夫婦になることでしょう。
第二部・第三部は構成が済んだら書き出したいですね。
ここまで追っかけて読んで下さった方々には本当に感謝しております。
また続きや、他の作品でも、お会いできたら光栄です!
おありがとうございました~!
(*・ω・)*_ _)ペコ
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