エルフに優しい この異世界で

風巻ユウ

文字の大きさ
上 下
37 / 48

私はこれから成人する!

しおりを挟む
 
 翌朝、お母さんが起きてくる前に家を出てトレアスサッハ家に向かう。
 スピスピと鼻を鳴らして気持ち良さそうに眠るピエタを起こすのは忍びないけど、そこは心を鬼にして起こしたよ。

 フェオはいつの間にかついて来ていた。ピエタの背に乗って朝食を摂る私の頭の上で、結界を張って寝ている。自由だなお前。

 朝食はこういう時の為にペントゥラートで描いてストックしておいたものだ。
 気分的に餅気分だったので、焼いた餅に砂糖醤油つけて海苔で巻いた磯辺巻きを具現化したものを、もっちゃもっちゃと食べている。

 絵に描いた餅が本物になって出てくる様を見て、私にとっての絵に描いた餅は、描いた餅はうまいだと、まだ十分に起動できていない寝ボケた頭で思う。餅うまー。

「おー朝日がキレイ」

 南無南無。御来光を見るとなぜか拝みだす日本人。
 私も例にもれず手を合わせて拝み倒す。

 神様仏様太陽様、メイニルお母様を苦しめるものから解放してください。外すの終わってもメイニルお母様の命が無事でありますように。それから、アネッサお祖母様も無事に帰って来ますように――――。

 神頼みならぬ御来光頼みだ。エルフは神を信仰してないけど自然信仰みたいなのはある。どんなものにも神様が宿っている的な発想もある。

 己よりも超然としたものを拝む心はどこにでもあるのだねえ~と、水筒に淹れてきた渋茶をすする。これは昨夜の内に自分で拵えたものだ。
 エルフ村、米もあれば酒も味噌も醤油もあるから、もちろん緑茶もあるのだよ。
 素晴らしいね。

 日本の食べ物を定着させてくれた先人たちに感謝して、主に始祖であるハイエルフ様に祈り、鬼神のことは頭の片隅に置いて、合掌。

 どんどん昇ってくる神々しい太陽の光を浴びながら、トレアスサッハ家に到着。
 おっはよーディムナ! なんて、大声で呼ぶことはさすがに憚れる早朝。こっそりこそこそ、しかし堂々と正門前に立ってみる。でかい門だなあ。

「おい、入らねーの?」

 頭の上でフェオくんがグッモーニン。

「おはーフェオ。警護の魔法が解けてるか魔眼で視てみてよ」
「警護の魔法? んあ~~……と、そういうの視えねえけどなんで?」
「ハイエルフ様が解いておいて下さるって言ってたのよ。そっか、やっぱないのか」

 お言葉通りですね。ありがたやありがたや。それじゃあ、お邪魔しまーす。
 緊張しつつ、でっかい門の端っこにある通用門のところを潜る。ここも鍵かかってないや。不用心だな。あ、いやいや、私の為にハイエルフ様が外してくれたのかもしれない。お世話かけます。
 あっさり前庭も通過。前庭はいつも魔導具メンテナンスで使わせてもらっている場所である。ここでピエタが離脱。

「どこいくのピエタ?」
「ピエ~イ」

 キッチンの方からいい匂いしているから、おそらく、そっちへ行きたいのねピエタ。
 コスタさんなら摘まみ食い常習犯のピエタに慣れているから大丈夫かな。
「あまりご迷惑かけないようにね」とピエタの背に声をかけ、先を急ぐ。
 玄関まで来て、ここでドアノッカーを叩いたらこっそり来ている意味ないなと思って、そっと扉を開ける。これまた鍵なし。
 私の為にハイエルフ様が(以下略)すみません。ご迷惑をおかけしております。

 勝手知ったるトレアスサッハ家。
 メイニルお母様のお部屋へ向かおうとしたところで、目の前に人が現れる。

「エリ…………」
「おひょお?!」

 変な声を上げて仰け反る私。
 目の前にはディムナ。白い髪だから暴虐の白い牡牛フィンヴェナフの姿なんだけど、本名はディムナだからディムナ。でもフィンて呼んだり。どっちやねーん。
 時々迷うよね。フィンの姿の時はフィンと呼ぶようにはしているけどさ。せっかく本名あるから、ディムナって呼びたい時もあるよ。
 というわけで今はディムナ。彼は転移魔術でここに来たのだろう。突然だからビビる。驚きで目を見開いちゃった。
 そして彼もまた、なぜか信じられないものを見るような目で、私を見詰めてきている。

「本当にエリだ。どうして……」

 おや。これは珍しいディムナが戸惑っている。私ワクテカが止まりません。だから勢いでついやってしまったかわい子ぶりっ子。

「えへへー。きちゃった」

 てへぺろ。チャーミングにやってみたつもりだけどディムナの反応が薄い。恥ずかしい。キツい。前世から数えて36歳のBBAがやるこったない。

「…………………………」

 無言で抱きしめられた。
 これはどういう反応なのだろう。オッケーそれともアウト? どっちでもいい、かな?
 ところでディムナさんや、けっこうな力で抱きしめてくるのは苦しいのですが。

「うあ、あ、あの、の」
「……ごめん。感動して」

 好感触?! 嬉しさ余ってのハグでしたか。
 私は恥ずかしいですけどね! ほんとこの年齢でやるこったない。

「来てくれないと思ってたから……」
「え……あー昨日、来るって言えば良かったね」
「帰る時、君は泣きそうな顔してた」
「うん……」

 それは認める。不安がいっぱいでどうしようもなかったのです。今もまだ胸が締め付けられるような不安が渦巻いている。私はそれを正直に吐露した。

「魔水晶が足りないのはしょうがない。確かにこの状態でやるのは不安が残るけど、母様はあれでも一流魔導士だ」

 なんと。メイニルお母様はゴロムト大公国じゃ天才と呼ばれる一流の魔導士だったそうで。

「魔力も高い。足りない分を自力で補えるくらいにはあると思う。それに、もし、万が一、魔力が尽きて危篤状態になっても……蘇生できるジジイもいるし」

 蘇生って鬼神が使う【神の御業】のことだね。ぶっちゃけ、死んでも蘇生しちゃえるチートな力ではあるけど、出来たらそれは使って欲しくない。
 何事も安心安全が第一ですよ。いのちだいじに。

 メイニルお母様のところへディムナが案内してくれる。お部屋まで手を繋いで歩いた。頭上の不死鳥フェオが「けっ。リア充が」とかぶつくさ文句を垂れる。ディムナにデコピンされて黙った。撃沈されたともいう。

「まあ、リリエイラさん……!」

 お部屋に入った私に驚きの声がかかる。寝間着姿のメイニルお母様が、床に座り込んだままこちらを見上げていた。
 メイニルお母様は大きな敷布の上でクール先生に支えられながら座っている。やはり前に会った時よりもやつれて頬がこけている。
 ふらふら体が揺れて危なっかしくて、クール先生に支えてもらわないと今にも倒れ込みそうだ。
 その横でイーガンさんが魔水晶をまとめて何かの器の中に入れていた。敷布も器も何かの魔導具なのかもしれない。私にはどういったものか分からないけれど。
 不死鳥の卵殻は、鬼神が指先に乗せてクルクル回して遊んでいる。おいこら丁寧に扱えおバカ鬼神。
 ハイエルフ様は上機嫌に微笑んでいた。

「ふふっ。本当に来てたでしょうリリエイラちゃん」

 私の言った通りとブイサインだ。お茶目だなあ。
 えーと、さすがにここで「きちゃったてへぺろ」はもう通じないと思うので、挨拶をしつつ曖昧な笑顔でも浮かべておこう。

「へえ。それが不死鳥の子?」

 クール先生がメイニルお母様を支えながらもフェオに視線をやる。
 フェオはさっきのデコピンでひっくり返っていたけど、自分が話題にされたと思った途端、起き上がって姿勢を正した。鳥なのに背筋ピーンとはこれいかに。
 しかも「おはようございます」と丁寧に挨拶したものだから、メイニルお母様が大絶賛だ。

「えらいわ。礼儀正しい鳥ちゃんなのね」
「いやいや、人として当然のことですから」
「あんた鳥じゃん」

 私がつっこむけどフェオは更に調子に乗り出した。

「美人で可憐なお姉さん、お名前教えてください。俺、フェオって言います。センスのないダサい名前だけど可愛いエルフお姉さんが考えてくれたのでしょうがなく名乗ってます」

 余計な口きくなコンチクショウ。

「フェオちゃんね。私はメイニルよ。こんな格好でごめんなさいね。どうぞよろしく」
「こちらこそよろしくなんだぜえ~♪」

 上機嫌に歌うように囀るフェオ。私の頭の上でステップまで踏んでいる。痛い痛い頭ハゲる。
 なんなのこの鳥。鳥のくせにメイニルお母様に懸想すんな。人妻だぞその人は。

「こんなに綺麗で可憐なお姉さんを救うためならば! 俺の寿命、ドンと使ってくれい!」

 とまで言い出した。いやもうほんと調子いいな君。でも好都合。この勢いのまま魔水晶を出してしまおう。
 私は背中に背負った鞄から三代目タブレットちゃんを取り出す。付属のペンをクルッと手で回してアプリのアイコンをタップ。ペントゥラートを起動させる。

「リリィ、もしかして神器を使うのか?」

 何かを察したディムナ。私はそれに答えず、素早く魔水晶のファイルを開いて予定通りの個数を入力。"良き魂"にチェックを入れれば私が削る寿命は30年。フェオも30年。これで6個の魔水晶が作れる計算だ。

「喜べディムナ。私はこれから成人する!」

 俺は海賊王になる! の勢いで実行ボタンを押しました。もう後には引けないよ。

「駄目だ! 君がそんなことしなくても……!」

 ディムナがすごく怒っている。でも、もう遅い。魔水晶は形成され、今、私の手の中に6個収まっている。成功した。良かった。これでメイニルお母様の負担が減る。
 私も憂いなく魔導具<血の絆サン・リギーオ>を外すところを見学できる……と思ったのも束の間、猛烈に体中が痛み出した。

「――――ッ、ヒイ――――?!」

 ビキッ ビキキッ と骨が軋む音がする。その音が物凄くて辺りに響き渡るくらいだ。
 そして激しい痛みが私を貫く。

「痛いイタイいだいいだいいいいいいいい」

 手中にあった魔水晶がバラバラと床へと散らばった。
 脇に挟んでたタブレットちゃんまでも、床に落としてしまう。

「どうした!!?」

 ディムナの焦った声を聞く。

「リリエイラちゃん!?」

 ハイエルフ様の驚きに満ちた声と、誰も彼もが私へと注目する気配は察知したけど、直ぐにまた激痛が襲ってきて、もう何も反応が返せない。
 この痛みはなんだ。体中の節々が痛む。関節痛? そんなものじゃない。もっとゴキゴキッと骨が軋んで、伸びていく感覚。更に熱を持って全身を苛むのだ。
 私は両腕を抱え、その痛みに耐えようとする。あまりの痛さに涙が出てきた。多分これは成長痛だ。ただし通常の十倍ぐらい痛いやつ。
 30年も一気に老け込むのだから、そりゃあなにがしかの変化はあると思っていたけど、成長痛でアホみたいに苦しむとは思わなんだ。
 子供の体から大人の体へ、一気に成長するのを短時間で体験してるわけだ。
 やってしまったものは仕方ない。この痛みも受け入れなくては……。

 そして私と同様に、フェオもなんだかおかしなことになったみたい。

「ギャアアアア゛ッッイイイイデエエエええェェェ」

 のたうち回る鳥が一匹。
 私の頭の上から転がり落ちて、床の上でジッタンバッタン暴れまくる。
 あまりに激しく暴れまわるものだから、灰色の羽根が抜け、抜けた羽根はふわふわ舞い散ってしまう。
 すごい量の羽根が抜けているねフェオ。あれ、大丈夫かな? 剥げないかな? などと他人もとい他鳥を心配している余裕は、私にはなかった。
 今度は腹部にものすっっごい激痛が走る。

「うぎぎぎぐががが腹痛い痛い痛い痛いなにこれナニコレなにこれえぇぇッッ」

 腹を押さえて前屈みになる。そして必然的に内股になった。もよおしたわけじゃないよ。違う違う。これはあれだ覚えがある。前世でも体験したことがある。生理痛だ。
 そ、そそそそういやエルフは30歳前後で女の子になるってママンが言ってましたね。そのこと、すぽーんと忘れていた。寿命30年捧げて50歳になった今、私は大人なんだからそりゃあくるよね生理現象。
 しかしこれ通常の三倍の威力はあるな。内側から押され、響くように痛むこの鈍痛。ひさしぶりー。まだお会いしたくなかったよー。

「あぎゃあぁぁんんエルフなんか嫌いだあアアッ」

 と、フェオが何やら失礼なことを叫ぶ。何よその叫び。私の所為だとでも言うのかね。そうですね。君の寿命を奪ったの私でしたね。ごめんフェオ。一緒に苦しもうぜ。

「ぐッフフフフ大人の階段のーぼーるーううううギギギギこなくそぉぉいい」

 耐えろ。耐えるんだ。これもすべて大人になるため。きっと陣痛はこれよりも辛いはず。まだ経験ないけど、そう思っておこう。

「血が――――ッ?!」

 ディムナが驚きの声を上げ、私も気付く。内股になったお股にぎゅっと食い込んだワンピースの生地。そこに、めっちゃ血がついて染みてきている。

 白のワンピースなんか着てくるんじゃなかったぜ……。
 経血が目立ちまくるじゃないでつか……。

 前世だったら、月経中は薄い色の服は着ないよう気にしていた。今はお子様エルフだから気にせず好きな服を着てたよ。
 特に好きな色は白色です。だってフィンの髪色だもーん。うあーーんんんんお母さんごめーん洗濯を大変にしてええええ……。

「ふぎっ、ムリ、痛い、もう……っ、ディムナ、ディムナぁ」

 私へと手を伸ばしてくれたディムナに縋り付く。これは、もう、色んな痛みのオンパレードで、しかも休みなく襲ってくるもんだから息継ぎが分からんよ。
 私は息も絶え絶えにディムナの胸の中へ飛び込んだところで、ゴキッッッ……と、どこかの骨か関節かが急成長した音が響いた。
 次いで股からブシャッって勢いよく経血。血、血、血が、血が……血を大量に噴出したことにより頭がくらくらしてきたぞい。
 ディムナに掴まる力すら抜けていく。あかん。目の前が霞み出した。脳内も白んでいく。そんな頭でふと思った。
 成長しているってことは、このままだと服どうなるだろう。背中の紐がはち切れるんじゃないかな。そうすると服もピッチピチになって……。

「だめ……私、ノーブラ…………」

 実にくだらない心配をしながら、私の意識は真っ白く塗りつぶされ、最終的にブラックアウトした。要するに気絶しました。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます

結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】 ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。

鶯埜 餡
恋愛
 ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。  しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが

雪解けの白い結婚 〜触れることもないし触れないでほしい……からの純愛!?〜

川奈あさ
恋愛
セレンは前世で夫と友人から酷い裏切りを受けたレスられ・不倫サレ妻だった。 前世の深い傷は、転生先の心にも残ったまま。 恋人も友人も一人もいないけれど、大好きな魔法具の開発をしながらそれなりに楽しい仕事人生を送っていたセレンは、祖父のために結婚相手を探すことになる。 だけど凍り付いた表情は、舞踏会で恐れられるだけで……。 そんな時に出会った壁の花仲間かつ高嶺の花でもあるレインに契約結婚を持ちかけられる。 「私は貴女に触れることもないし、私にも触れないでほしい」 レインの条件はひとつ、触らないこと、触ることを求めないこと。 実はレインは女性に触れられると、身体にひどいアレルギー症状が出てしまうのだった。 女性アレルギーのスノープリンス侯爵 × 誰かを愛することが怖いブリザード令嬢。 過去に深い傷を抱えて、人を愛することが怖い。 二人がゆっくり夫婦になっていくお話です。

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

私の入る余地なんてないことはわかってる。だけど……。

さくしゃ
恋愛
キャロルは知っていた。 許嫁であるリオンと、親友のサンが互いを想い合っていることを。 幼い頃からずっと想ってきたリオン、失いたくない大切な親友であるサン。キャロルは苦悩の末に、リオンへの想いを封じ、身を引くと決めていた——はずだった。 (ああ、もう、) やり過ごせると思ってた。でも、そんなことを言われたら。 (ずるいよ……) リオンはサンのことだけを見ていると思っていた。けれど——違った。 こんな私なんかのことを。 友情と恋情の狭間で揺れ動くキャロル、リオン、サンの想い。 彼らが最後に選ぶ答えとは——?

とまどいの花嫁は、夫から逃げられない

椎名さえら
恋愛
エラは、親が決めた婚約者からずっと冷淡に扱われ 初夜、夫は愛人の家へと行った。 戦争が起こり、夫は戦地へと赴いた。 「無事に戻ってきたら、お前とは離婚する」 と言い置いて。 やっと戦争が終わった後、エラのもとへ戻ってきた夫に 彼女は強い違和感を感じる。 夫はすっかり改心し、エラとは離婚しないと言い張り 突然彼女を溺愛し始めたからだ ______________________ ✴︎舞台のイメージはイギリス近代(ゆるゆる設定) ✴︎誤字脱字は優しくスルーしていただけると幸いです ✴︎なろうさんにも投稿しています 私の勝手なBGMは、懐かしすぎるけど鬼束ちひろ『月光』←名曲すぎ

婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪

naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。 「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」 まっ、いいかっ! 持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

捨てた騎士と拾った魔術師

吉野屋
恋愛
 貴族の庶子であるミリアムは、前世持ちである。冷遇されていたが政略でおっさん貴族の後妻落ちになる事を懸念して逃げ出した。実家では隠していたが、魔力にギフトと生活能力はあるので、王都に行き暮らす。優しくて美しい夫も出来て幸せな生活をしていたが、夫の兄の死で伯爵家を継いだ夫に捨てられてしまう。その後、王都に来る前に出会った男(その時は鳥だった)に再会して国を左右する陰謀に巻き込まれていく。

処理中です...