48 / 54
あいつとBLしたい編
48.引き継がれた記憶
しおりを挟むお互い、照れまくって両手を繋いだ。
「…お前が目覚めた時に惚れたと言っただろう」
「はい。聞きましたね」
-------------------------
「あんな変態は、ずっと焦げてればいいんだ」
やっぱり、おじさん燃やしたのメトジェでしたか。
でもって、水属性の魔法で消火したのもメトジェ?
ツンデレさんなんだからーもう。
「メトジェ怒ってますか?」
「当たり前だ。連日、破廉恥な格好しおって、けしからん」
まるでお父さんのような怒り方で、ぷんぷこするメトジェにくっつきながら歩く。
「この格好、似合いませんか?」
「……似合うから困るんだ。ばかもんが」
やっぱりお父さんだ。
「100Gも出してくれて……」
「百万Gに比べれば格安だ」
ジュース代金でしたっけそれ? 引っ張りますねえ、そのネタ。
「助けてくれて、ありがとうね。メトジェ大好きですよ」
「う……っ」
じっと見詰めたら顔赤くなったよ。あああキュンなる! キュウウゥゥンンンて胸が締め付けられちゃうよう。
私の彼氏はどうしてこうも可愛いのか……!
可愛いだけじゃない。さっき助けてくれたように、土壇場での格好良さはスーパースターだよね!
気づけば貴賓室に帰っていたわけで。
気づけばベッドにコロリと転がされているわけで。
「ひょあ?! パンツを……っ」
気づけばスカート捲られてパンツに手をかけられていたわけで。
「合意だ。いいだろ」
「ふお? い、いいけど、まだ明るいので」
「それがどうした」
「どうしたもこうしたも?! えと、メトジェ疲れてるでしょ。だからね」
「おかげで尻が痛い」
「ほらあ」
無茶は良くないと思うの。尻のために。
「散々掘ってくれた仕返し……いや、礼をせねばと思っていたところだ」
「え、ありがとう。気持ちだけ受け取っておきますよ」
「まだまだ返し足りないから股開け」
「ひいん!」
パンツをずり下げられて丸見えに。両手で隠そうとしたけれど手首押さえつけられて、ままならぬ。
背中を、清潔なシーツの敷かれたマットレスに縫い留められた。
両手ばんざいの格好で、抑えつけられたら手首は耳の横。見上げればメトジェの麗しいご尊顔。少し眉根が寄っているけれど、それも一匙のスパイス的な美しさ。
────聖王。そうか、君が……。
また、あの声がした。
────しょうがないよね。王様になったのだもの。あーあ、ふられちゃった。ふて寝しよ。好きだったよー君のこと……。
「ムトジャイル……?」
「どうした。いきなり」
「いえ、メトジェじゃなくてね。えーと、私……」
頭の中に響く声が私の声だと、私だけが知っている。響く声が、そう訴えていた。
私は木で、ムトジャイルに会った頃は、まだ歩く木で、彼の困難を助けたのだと。
ムトジャイルは、初代聖王だ。
「私、前にも会ってます? 聖王に……」
「……お前も、記憶があるのか?」
「えー、その言い方だと、メトジェにも記憶あるみたいなことになるぞ」
「前にも言っただろう。聖王の記憶は引き継がれる。代々な」
そういえば教えてもらいました。初めて会った時に。
聖王のことふんわりまとめ。
①聖王には代々の記憶が受け継がれる。
②聖王になった時点で若返る。
③次の後継者が決まるまでこのまま。
だったかな?
聞いた当初は若返るとか生意気ー。不老不死最強じゃん。くらいしか思っていなかった気がする。
でも今は『事変の要』で、②と③が覆っている。逆に成長しちゃっているもんなメトジェ。
え、で、今は①についてですか?
「教えても、お前はピンときてないようだったから……魔樹だった頃の記憶は無いのだと思っていた」
そうですね。魔樹だった頃ってーと、この世界に転生してから、聖樹として目覚めるまでの間ですよね。たぶん。どの時点で聖樹になったか、いまいち自覚なく、魔樹時代も記憶に御座いませんけども。
しかし、なぜかメトジェ掘ったら謎の声が聞こえるようになって、少しづつだけど過去の記憶が甦っているみたいなのです。
そのことをメトジェに告げましたらば、とっても難しそうな顔で考え込んでしまいました。
よし、パンツ返せ。
脱がされかけのパンツを上にあげて、股間に装着。スカートがくしゃくしゃになっていたので折り目を正して、胸元のリボンも結び直します。
「美樹、どこまで記憶が戻ったんだ? 初代聖王ムトジャイルについて、どこまで知っている?」
メトジェが真剣な顔で聞いてきます。私も真面目に答えようとしたのですけれど、メトジェのお膝の上に乗せられ向かい合わせで腰ホールドになったので、気がゆるみました。
目の前のメトジェはキリッとした顔。
「どこまでと聞かれましても……」
「初代聖王については謎が多いんだ。俺だって、美樹に会うまで大して知らなかった」
なんですと?
メトジェがおっしゃるには、代々の聖王の記憶は確かに受け継がれるけれど、初代だけは記憶が薄いのだと。
公式記録もあまり残されていないし、王になる前の彼がどこの何者なのか、一般の人が知る機会は皆無。
唯一、記憶を受け継ぐ聖王もこのありさまでは、初代聖王の偉業を讃える建国記念日すら眉唾になりそうだと、密かに危惧されていることなんだとか。
で、私の記憶ですが。
「ムトジャイルは怪我して動けなかったから、そこを私が介抱して、仲良くなって、お別れしましたよ」
「簡潔すぎる。もっと詳しく。特に仲良くなってのところだ」
「ええええ~プライバシーの侵害ですよう」
「俺にも言えないことか? 矢張りお前らは特別な関係なのか?」
はっ、まさかこれは尋問……?
私と初代聖王のメモリアルをほじくり返して、今の聖王が嫉妬しちゃうドキドキ事件の前触れ?!
どうしよう正直に言うべき?
初代聖王とは、なんにもなかったでーす。手すら繋いでません。だって私、歩く木で、モンスターでしたからね。歩くだけ(たまに走る)の木モンスターと、どうやって特別な関係になれというのですか。そこからご説明ください。
と、まあ、迷ったのは一瞬で、正直に上記のことを告げましたらば、
「本当に何も無かったんだな?」
「ないですよーう。そりゃあ、ムトジャイルったら私好みのイケメンだったし、いいなあって思ったけど、彼は王様になったから、お別れしたんですよう」
涙涙のお話だあね。その後、千年ほど、ふて寝しちゃったのは傷ついた乙女心を癒すためですよ。
「惚れてたのか……」
「ぶぅ。別にいいじゃん。過去のことだもん」
失恋した過去なんか覚えていたくないよ。なのに今更、蒸し返してなんになるよ。本当に、どうして今頃、思い出したのだろうムトジャイルのこと…………。
「メトジェはどうなんですか?」
私ばっかり答えてますけど、メトジェだって初代聖王の記憶、薄いけど引き継いでいるのでしょうが。
ムトジャイルは私のこと、どう思ってくれていたのかなあ……?
「感情の記憶が無いんだ。記憶が薄いっていうのは、そういうことだ。その時に思ったこと感じたことが、すっぽり抜けている。あと、聖王になる前、お前と出会う前までの記憶も、ところどころ抜けている。感情はもちろん、その時に起こったことが……多分、裏切られ、窮地に立たされて怪我を負う要因が抜けている」
おお、そこまで憶測が立てれるほどには、記憶があるってことだね。
「私と会ったことは覚えていると?」
「ああ、そこだけ鮮明だ。他のどの記憶よりも、魔樹だったお前の姿が思い浮かぶ。……だからこそ、お前に特別な感情を抱いていたんじゃないかと疑ったんだが……」
「やー、そりゃないよ。ムトジャイル、恋人いたし」
「何?!」
うんうん、確かにいたよ男の恋人が。で、ウホッとかアーッとかしてくれたから、私も前世の記憶からBLを鮮明に思い出してwktkだったんだもの。
今思えば、ムトジャイルは今世初めての推しメンだったのかも。
で、初恋♡ やーだ、恥ずかしいってばよ(照れ)
「謎が解けたな。男の恋人が居たんじゃ、感情の記憶を残そうとはしないだろう。都合の悪いところも、憶えていない筈だ……」
当時だと男同士のカップルは死罪だったかな。今はそこまではないにしろ、ホモバレしたら家族や友達に、ちょっと違う変わった生き物として扱われる感じ。現代日本と、そう変わらない反応だねー。
ムトジャイルが裏切られたのも、確かその辺の事情なはず。
ホモだと迫害しておきながら、弱ったムトジャイルをレイプしたやつもいたし……あら、今になってムカムカしてきたよ。
私の推しメン、ヒギィなことされちゃってたわ。
思い返せばムトジャイルはメトジェに似ている。容姿もだけど、男に狙われやすいタイプってところが。
「メトジェ」
キッと私は表情引き締めてメトジェと向き合ったよ。麗しの容貌が私を見詰めているよ。
はうん♡
しまった。視線だけで孕みそうになった。
「どうした美樹?」
「あのね、メトジェはムトジャイルに似ているの。思い出したの。だからね、お尻を全力で守って。メトジェの尻は私のもんだよ」
「すげえ真剣な顔で何言うかと思ったら……」
「真剣にもなるよ! だってムトジャイルは、私の前で……!」
そうなのだ。これも劇的に思い出したことだけど、私が介抱したのは酷い目に遭った彼を憐れに思ってのことだった。
つまり彼は裏切り者たちに次々と……マワサレてしまったのです。
「益々、記憶を残さなかった理由が解明されたなぁ……」
溜息まじりにメトジェが遠い目した。
すまぬムトジャイル。記憶を封じるほどの忌まわしい出来事をメトジェに話してしまった。
だけどこれは注意喚起のため。メトジェのため。過去よりも現在を生きる現彼氏のためなのです。
──ゆるしてちょんまげ!
ちょんまげは古いよ聖樹たーん。自分で自分につっこむほど虚しいものはない。
「メトジェも気をつけて! こんなに美青年に成長しちゃってもうお姉さん心配です!」
「美樹に褒められるのは初めてだなあ」
「またズレたとこで感心してる……君のそういうとこ放っておけない!」
「……マジでどうした今日はハッピーデイか? ケツ掘られたのに?」
どうしたことでしょうメトジェがおかしい。
追い込み過ぎましたか? 朝、掘り過ぎましたか? スタッカリー殿の言うように、やっぱり厄日だったの?
そういやリヴァイアサンのカロちゃんからも不幸認定受けていたのでした。
私が心配げにやきもきしていたからでしょうか、メトジェの顔が近づいてきます。唇を合わせました。
「っは、ふ……」
相変わらずトロキスしますね私の彼氏は……しゅごい。
「美樹、結婚してくれ」
「────ふぉぉ?!」
急ですね。だが悪くない。
「スタッカリーには怒られそうだが、結婚準備期間は巻いてしまおう。さっさと子作りするぞ」
そういえばスタッカリー殿は結婚準備にもう取り掛かっているような風情でしたね。結婚前に子作りすんなとも言っていたような……あれ? でも、初めての夜は積極的に送り出してくれたよ……?
「あいつは精力的な馬なんだ。自分のこと棚に上げて俺にばっかり……聖王だからという謎理由で秩序を求めて来るが、あいつの性根はドスケベ精馬だ」
言っちゃった。聖なる馬を精力的な馬に変換だ。
メトジェ、これバレたら宰相殿に怒られる案件ですぞ。
「返事は?」
お、おお、勢いに圧倒されて返事を忘れていた。
私、急いで、こくこく頷く。
おぅけーぃ。了承。結婚しよかー。
「えっと、結婚してもBLカプ愛でていいですか?」
「もちろんだ。それが美樹のアイデンティティだろうが」
「じゃあ、年二回のイベントにも参加していいですか?」
「当たり前だ。母があれだぞ俺に止める術があると思うか?」
ないですね。パフちゃんが主催という時点で全てが積んでいる。
「それと、」
「まだあるのか?! お前の性癖は熟知しているし、お前がしたいようにしてくれていい。自由にさせたからといって国を乱すような愚かな振る舞いはしないだろう?」
すげー信頼されている感。あと、愛されている感がして頬に熱が集まってしまう。心なしか頭の上まで沸騰したように熱い。
「あの、ね……ずっと愛してくれますか?」
「く……っ、今それ聞くか…………」
耳まで真っ赤だよメトジェぇ~。
お互い、照れまくって両手を繋いだ。
「……お前が目覚めた時に惚れたと言っただろう」
「はい。聞きましたね」
会ってもいない相手に惚れたとか摩訶不思議なことを。
「お前の声は聞こえていたんだ。魔樹との思い出が鮮烈だと言っただろ……初代聖王の記憶が引き継がれていく度に、お前の声を探していた。魔樹が聖樹だと気づいたのは、聖樹からも同じ声が聞こえたからだ」
はっ。ましゃか私の魂の叫び、丸聞こえでした?!
「BLくれとか、BL見せろとか」
「私ですわ」
紛れもなく。
「母と同じ嗜好だと理解した」
「ご理解ありがとうございます」
「それで興味持つなんて、俺もどこかおかしい」
いえ、尊いんです。さすが私の今世初めての推しメンの子孫様。大好きです。
「惚れた切欠はおかしいが、今はもう魂が欲している。お前とじゃなければ、次代を担う子は作れないだろう」
結局、子作りしたいに集約されるんですかねえ。
しょぼん顔の私。メトジェは、「あー」やら「うー」やら唸って視線をあちこちに彷徨わせている。
どうした? なんぞ言いたいことある? でも先に言わせておくれ。
「あの、メトジェ……別に私が死んだ後まで愛して欲しいとは思ってないのです。私モンスターですし、今回も災害起こしちゃったし、いつか退治されるかもしれないです」
「そんなこと」
「うん。メトジェの治世は大丈夫でしょう。でも、子供の世代は? もっと子孫は? 私、長生きしますからメトジェの方が先に死んじゃいます」
聖王だけど、人間だものねメトジェは。
聖王を継いだ時に若返って、でも今、『事変の要』ということで急成長したのは、後継者をつくる目途が立ったからだね。
私という聖霊体をつくって、結ばれたから……。
後は老いるだけだ。人間の寿命分、目一杯いっしょにいたい。
その後、確実に彼の死を看取ることになるだろう。
寿命問題は仕方ない。これが現実なのよね。
「メトジェが死んでも、私は生き続けます。後追いはしませんよ。
……こんな薄情な私でも、ずっと愛してくれますか?」
「美樹……!」
握り合っていた両手が離れた。と、思った瞬間に抱き締められる。力強く、人間だったら息が止まるほどの力強さで。
「薄情なわけあるか。俺が死ぬまで愛してくれるということだろう?」
「もちろんです。……きっと、死んじゃっても、好きですよ」
「美樹……」
知らない間に流れていた涙を、メトジェの指が掬う。
私が泣いていたから、抱き締めてくれたのか……。
ちょっと遅くなったけど、彼の背中に手を回して、ぎゅってした。
「百万払うから泣きやめ」
そのネタ、まだ引っ張りますか。
0
お気に入りに追加
457
あなたにおすすめの小説
Switch!〜僕とイケメンな地獄の裁判官様の溺愛異世界冒険記〜
天咲 琴葉
BL
幼い頃から精霊や神々の姿が見えていた悠理。
彼は美しい神社で、家族や仲間達に愛され、幸せに暮らしていた。
しかし、ある日、『燃える様な真紅の瞳』をした男と出逢ったことで、彼の運命は大きく変化していく。
幾重にも襲い掛かる運命の荒波の果て、悠理は一度解けてしまった絆を結び直せるのか――。
運命に翻弄されても尚、出逢い続ける――宿命と絆の和風ファンタジー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
虐げられている魔術師少年、悪魔召喚に成功したところ国家転覆にも成功する
あかのゆりこ
BL
主人公のグレン・クランストンは天才魔術師だ。ある日、失われた魔術の復活に成功し、悪魔を召喚する。その悪魔は愛と性の悪魔「ドーヴィ」と名乗り、グレンに契約の代償としてまさかの「口づけ」を提示してきた。
領民を守るため、王家に囚われた姉を救うため、グレンは致し方なく自分の唇(もちろん未使用)を差し出すことになる。
***
王家に虐げられて不遇な立場のトラウマ持ち不幸属性主人公がスパダリ系悪魔に溺愛されて幸せになるコメディの皮を被ったそこそこシリアスなお話です。
・ハピエン
・CP左右固定(リバありません)
・三角関係及び当て馬キャラなし(相手違いありません)
です。
べろちゅーすらないキスだけの健全ピュアピュアなお付き合いをお楽しみください。
***
2024.10.18 第二章開幕にあたり、第一章の2話~3話の間に加筆を行いました。小数点付きの話が追加分ですが、別に読まなくても問題はありません。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
乙女ゲームが俺のせいでバグだらけになった件について
はかまる
BL
異世界転生配属係の神様に間違えて何の関係もない乙女ゲームの悪役令状ポジションに転生させられた元男子高校生が、世界がバグだらけになった世界で頑張る話。
【完結】『ルカ』
瀬川香夜子
BL
―――目が覚めた時、自分の中は空っぽだった。
倒れていたところを一人の老人に拾われ、目覚めた時には記憶を無くしていた。
クロと名付けられ、親切な老人―ソニーの家に置いて貰うことに。しかし、記憶は一向に戻る気配を見せない。
そんなある日、クロを知る青年が現れ……?
貴族の青年×記憶喪失の青年です。
※自サイトでも掲載しています。
2021年6月28日 本編完結
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる