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あいつとBLしたい編

46.君の尻をいただきます*

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本格的エロ回。しかもリバる。
聖王×聖樹
聖樹×聖王
文末にえろちい挿絵あり背後注意でござる。

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 城壊してごめんごめん。
 でもさあ、お前だっていきなりメトジェ攫ったし、私の背中を踏みつけたしで、非常識かつ鬼畜の所業よ?
 ここは痛み分けってことでひとつ、ほらさ。

「尻掘られなかったんですかおかしいですねベリック・ド・ネロならいつかやるやると思ってたのですが今日じゃなかったのでしょうかやるやる詐欺でしょうか厄日は今日だと朝の占いで出たんですけどねえおかしいな」

 スタッカリー殿は占いが得意なんだそうで。
 ベリック・ド・ネロは普段からメトジェ(の尻)を狙っている素振りがあり、怪しいと思っていたそうなのですが、実際にどうかねスットボケ王は。室内温水プールにご招待してくれる人畜無害でセレブな王様なだけ、だったわけですよね。

「私も、我が息子はいつか男に掘られると思ってたけど。今日が厄日なら、この後に掘られるのかしらねえ」

 パフちゃんまでワクテカ顔で……。
 あんなにメトジェがアーッになる妄想で私を奮起させた張本人が、ですよ。二人ともメトジェのこと、なんだと思っているんですか。
 ホモに狙われやすい聖王だとでも?
 ……そんな気がしないでもない。

「妄想は願望よ。腐女子の妄想力なめちゃいけないわ。事実、あれで美樹は大暴走したのよ」
「まったくもってその通りですな。聖竜と聖馬も暴走したことお忘れなくです」

 竜と馬、あっちで、てへぺろーしている。あんたらはもう、いい大人なんだから人様に迷惑と災害を与えちゃいけません。自重しなさい。

 しかし……責任の所在はどこにあるのだろう?
 とりあえず三人で責任のなすりつけ合いのようなことをしましたが、とっても不毛なので、全部、『うっかり攫われた聖王が悪い』に落ち着きました。

「何で俺の所為だ?」

 皆に心配と迷惑をかけたからです。私もハラハラドキドキしました。ストレスで頭にハゲができたらどうしてくれるんですか。
 これはもう、お仕置きすべき案件だと思うのですよね。ぷんぷん。

 私は野望を胸に秘め、イベント二日目を終えました。
 予定の島巡りはできたとはいえ、一日目も二日目も、どうしてこうも立て続けに事件が起きるのでしょう。不思議。

 その夜、メトジェの部屋へ行きました。この城で最高の貴賓室です。

「メートージェーくん、遊びましょ♪」
「……お前が君付けすると果てしなく嘘臭さを感じる」

 失敬な。遊ぼうと言ったものの、メトジェはお仕事中です。
 イベント中のお仕事は週末に追いやられたはずですが、本日の騒動でスットボケ王国へお見舞金を出すことにしたそうで。
 あと、聖樹の暴走で被害に遭われた方々に災害手当てを出すそうで。申し訳御座いませんでした。
 それに関しての処理を宰相に一存せず、共に頑張っているメトジェくんです。えらい。好き。お仕事できるダーリン素敵よ♡
 私も、イベント終わってから冒険業で稼いだら義援金を出そうと思っております。

 さて現在、夜中の三時です。夜のおやつの時間ですね。

 私は、ふんふんふーん♪ 鼻唄しながらベッドにごろんちょしました。パジャマ着てからここへ来ましたので、このまま寝てしまう所存です。
 ちなみにパジャマはデニサのです。体型が似ているので丁度いいだろうってことで借りました。透け感もなく、ふっつーの木綿パジャマです。

 しばらくしたら、寝転がる私の上に影が差しました。

「メトジェくぅん、お仕事は?」
「今日の分は終わった。ご褒美くれ」

 そう言って私のパジャマに手をかけ、釦を外してくるメトジェの、綺麗な金髪を撫で梳きながら、お任せする。
 私の首筋をくんかくんかしたり、お胸をチュパチュパしたりと、お忙しそうですな。

「痕はついてないか?」

 なんのこっちゃいと思ったら、スットボケ王に踏まれた背中、怪我していないか心配だったみたいです。
 実はあのラムちゃんな格好、『呪われしデンプタンの毛皮』で縫製されていたのですが、『防御力+10』の効果があったみたいで、傷一つ負うことはありませんでした。埃にはまみれましたが。ダメージは全部デンプタンの毛皮が受けてくれたので、私はノーダメです。

 うつ伏せで後ろの長い髪を左右に別け、背中を見せます。

「痛くもなんともないのですよ」
「踏まれたのは事実だろう……。助けれなくてすまんかった」

 メトジェが謝ることないのになあ。
 王様のくせに、そういうとこホントえらいえらいですよー。
 目に入ったメトジェの腕に甘噛みしてあげました。噛みっ。これで許してあげます。

「くすぐったい」
「もっとしたげます」

 噛み噛みっ。腕の筋肉のところ、筋に沿って噛みまくる。
 徐々に指先の方へ近づいていって、指先までも歯を立て、カプっと噛んであげました。
 その後はペロペロ舐める。舌をなるべく前に出して舌先をちろちろ動かす。時々、メトジェの方を見て、視線が合ったらまた指先ペロペロしちゃう。

「俺の恋人がめちゃくちゃ見せつけてくるんだが」
「メトジェの指好きですよ」

 指だけでなく、ちんこも翼も、もちろん大好きですけどね。
 メトジェが私の体の色んなとこ舐めてくれるから、私だって舐めたいのです。お互い素っ裸になってペロペロし合い、気づけば合体しておりましたね。

「あう……しょこ、」
「気持ちいいか美樹?」
「ん、気持ちイイ……メトジェぇ」

 昨夜に教えられた急所を的確に衝いてくれるメトジェ。じんわり広がってゆく気持ち良さの余韻を味わいながら、もの足りなくなったら「もっとぉ」とおねだり。
 メトジェはちゃんと私を気持ち良くしてくれるから好きです。大好き。

 あんあん、ラブラブ、明け方までベッドの中で睦み合いました。

 明けて翌朝、イベント三日目です。本日は最終日です。
 朝日が輝くキラキラ帯の中、寝こけた聖王のご尊顔を拝し、私の身も心も晴れやか気分。

 ……これはアレだ。チャンスだホイ。

 なんのチャンスかって? 決まってますでしょ。お仕置きチャンスです。
 私、散々な目に遭いましたからね。メトジェいなくなって心臓止まるかと思ったし。木だから物理的な心臓はないのですけども、そこは気持ち的に。ほら、心はあるので。

 幸せそうに、横向きで寝ているメトジェのほっぺにチュー。
 背中に翼のある聖王様は、うつ伏せか横向きで寝る癖がついているみたいですね。
「ん~……」て、声出たけど起きる気配は、ないな。
 他のカ所もチュッチュしましたけど目覚める予兆なし。

 ぐへへへへ。いただきまぁす。

 昨夜の睦み合いのまま、裸ん坊なメトジェの肢体が白いシーツに映えますね。ハァハァ。
 余分な脂肪のない引き締まった健康的な肌を撫で回し、そのハリのある感触を愉しみます。はぁはぁ。

 こう見ると、やっぱ男の人ですねメトジェ。
 肩の盛り上がりや二の腕筋の付き方など、丸みがなくて角々しい。そして重みがある。
 私の腕より太い腕なんだよなあ……。

 全身を観察しながら、チュッチュペロペロ。もみもみ。これが雄っぱいというやつですね。胸筋の頂にある赤い飾りがおいしそう。いただきます。ぱくっ。
 唇で挟んでもごもごしてみたり、舌先でつついて涎でべとべとにしてみたりと楽しんでいたら、コリコリと固くなってきましたよ。
 へえ~男の人でもこうなるんだね。
 ますます涎でコーティングしちゃったの。メトジェの雄っぱいがうまいからしょうがないですね。

 下の方、片足を脇に抱えて、おっぱっぴー。
 はい、ご開帳。ありがたやありがたや。

 腐れた心は股の間にある秘所を凝視。周りとは色の違うその小さな窄まりを、私は昨日、懸命に守ったのです。今これをいただくのは当然の権利。ご褒美なのですよね。

 股間いっぱいに聖樹の樹液を塗りつける。ぬるぬる潤滑液です。ついでに催淫効果も付属しておこう。初めてなメトジェのお尻を守るために、癒し効果も付ける。

 ちゅっと唇を寄せた。「っん」って、メトジェが声出した気がした。気にせずぺろぺろ。
 聖王のそこも、聖樹と一緒で自動洗浄するのかなあ。とっても綺麗だよメトジェ……。

 はむはむ、ぺちゃぺちゃ、ちゅっちゅのチュー。

 徐々に舌先も埋めてしまう。舌先で中の内側をツンツンする。
 ちゅーちゅー吸い付いついて、その部分を柔らかくほぐす。じゃないと、処女なメトジェを痛がらせてしまうからね。準備は入念にだよ。

「はふ……んー、ぷちゅっ……」

 おちりばかり舐めてたら興奮してきましたよ。メトジェのどこ舐めても興奮するけれど、大事な大事な処女孔を舐めてるんだと思うと、比じゃないくらいの高揚が生まれてしまう。

「あう…………ちんこ痛い」

 私の股間も如実な反応。実際に痛いわけじゃないけど、じんじんするっていうか、下半身が熱くなって今にも暴発しそう。
 おお、まさかだよ。まさか舐めただけでこんな、勃起に繋がるような性刺激を受けるとは思わなんだ。
 道理で男の人って女の人の鮑なめなめ好きなわけだ。すぐ勃起できるからだね。

 お尻はねえ、そのかわゆき窄まりも目に毒だけど、その人の匂いがダイレクトに鼻へくるのだよ。犬が尻嗅ぐ心境がわかるね。身体の中で一番匂うところが尻なのです。
 ついでに食べたくてしゃーないの。
 いっぱい舐って一頻り匂いも嗅いで満足した私は、とうとうそこへ突っ込むことにした。

 自分のちんこは既におっきしています。おはよう。
 聖樹棒、スタンバイ・オッケー☆

「いっきまーす」

 チン先もってメトジェの処女孔ちゃんへ擦りつける。
 コスコスコス…………にゅるん。よっし! 先っちょ入った!
 丁寧にほぐした甲斐がありました。私のパオーン、ゆっくりとメトジェの中に埋まって行きます。

「っ、ぅ、……っ」

 おっと。揺すぶったらいかんな。メトジェが目を覚ましてしまう。
 ……て、別に目覚めてもいいのか。既にインしておりますからね。今更、抵抗されても無意味ですよ。
 メトジェの純潔は、朝日の中で私がいただきました。ひゃほう!

「うふ、ふふ、ふふふふ……メトジェん中、あったかいですよーぅ」

 ちんこ蕩けるとはこのことだったのですね。今、実体験。じーん……。

「はぁはぁ……」

 リアルにハァハァ言っちゃった。
 こうしてじっくりと埋めていく内に、マジで腰振りたくなってきた。だって私のパオンを柔らかくも温かい肉壁がギュウギュウ包み込んでくれているんですよ。この感触、初体験だからさ。感動しかないよ。

「……ンぁ、……え?」

 ありゃ、気づかれちゃった。

「美樹…………は、何やってるんだ?」

 寝ぼけた様子で問うてくるメトジェ可愛いんじゃこのやろう。と、腰を動かす。

「――あぁ?! あ、な、んだ、これぇ……!」

 下からの急な刺激に目もバッチリ覚めたことでしょう。

「おはようメトジェ、君の尻アナ処女は私がもらった!」
「はぁぁ?! て、あ、まじで入れてやがる……! ッうあ?!」
「ああん♡ ぎゅっと締まるぅ」

 グイッって上に押し上げるように突き入れたら、とってもよい声が聞こえたわけで。
 それでもって私のパオンが、むぎゅってされちゃったわけで。

「はぁん……めとじぇ~。いいところ教えて。いっぱい突いてあげるからさあ」
「いや、待てこれ、まじで待て、お前、自重……っ」
「自重なんてしないよ。私の童貞はメトジェに捧げました。もう後は種付けするだけです」
「ひえ……っっ」

 なんですかその怯えた顔。
 逃げようと体を捻るメトジェを抑えつけます。私の枝は万能なんですよ。あっちからもこっちからも聖樹の枝をわさわさ伸ばして、メトジェの手首から腕、脚から足首まで拘束です。

「美樹……っ、コラ、やめろ……!」

 ジタバタ暴れない。痛いことしたくないのです。
 メトジェは人間だから手足とか脆いでしょうが。痕を付けないよう、それでいて彼が動けないよう抑えつけるのたぁいへん。

「ん――っ」

 言うこと聞かない子には口付けです。チューっと口に吸いついちゃえば、ほら反射的に舌舐めてきた。これまでだって、唇と唇を合わせた瞬間からディープなのけしかけてきましたから、条件反射で私の唇に夢中になるってもんです。
 ちょろいですね聖王。

「……んは、」
「メ~トジェ、入れさせて、ね」
「く……可愛い顔しやがって…………」
「えへへ。メトジェ、好きですよ」
「最中の告白は信用しちゃいけないんだったか?」
「今のは心からの気持ちです」

 抵抗されてパオンがポロリと外れてしまっていたので、もう一度、先っぽ持って挿入します。

「うーっ……くそぅ……」
「痛くないでしょ?」
「……ないが……圧迫感が……」
「え、私のちんこでかいって?」
「そこまでは言ってない」

 細くて、しゅっとしてるね、くらい言えばいいのに。

「本当に入るんだな……それって…………」
「余裕ありそうですね。動きまーす」
「はっ、余裕なん、て……アッ、く」

 結合部分、じっと見つめてるから余裕あると思って、一気に腰を進めました。
 ふおお……! ナカがうねって絡みついてきます。なんという、ふかふか感~そうか、ここが天国か……。

「うあぁぁ……ッ、こ、こんな……ン、これ、フ、ァ、ァ、ヤぁ」

 いいのか悪いのかどっちですかねえ。
 小刻みに動いて、たぶんここだなーて部分を先っちょで刺激してあげているのですが、メトジェの口からは気持ち良さが感じられないぞ。
 横向き体位だと前立腺に当て辛いとは聞きますが、聖樹の技巧、真贋芽を持ってすればメトジェの敏感スポットくらい探り当てるのは簡単なのです。
 すごいや聖樹たんAV男優も真っ青だね!

「ねえねえメトジェー、可愛い声上げて下さいよ」
「は……?」

 可愛い声とは? って顔すんな。なんだかやっぱり余裕が感じられるので、片足を担いで大股開きにさせて、何度もピストン運動です。

「ふ、ぁ、ぁ、あ、ぁあ、あ」

 メトジェの体がビクビクしてますねえ。これは感じているのとちゃいますか?
 初めての彼との初体験。彼にも気持ち良くなってもらいたくて、頑張って腰振ります。

 ぬっこぬっこ パンパン くちゅくちゅと、淫らな音が支配していく中、「はぁ、はふ……はぁぁ」って私のリアルなハァハァも増していく。
 体力は無限大ですけども、腰パンパンて疲れるんですね。こっち側になって初めて知りました。

 メトジェの体がビクンッッてなる。

「いいの? メトジェ……感じてるんですね。ナカ、とっても熱いです。私のちんこは美味しいですか?」
「アー……くぅぅ…………」

 潤んだ瞳は蠱惑的な紫色で、頬染め、唇を噛むその姿は色っぽいので「もっとして」に変換しておきますね。

「メトジェ初めてなのに、とっても敏感。男のこれ咥え込むの上手ですね。もっと味わってください」
「な…………!」

 言葉責め言葉責め♪ 今こそ薄い本の知識が役に立つ時ですよ。受け側の気持ちになって、嫌でも感じちゃう台詞をメトジェの耳に吹き込みます。

「くア……っ、そこを、つく、なぁーっ、ウッ」
「やっぱりここですね。いっぱいシてあげます」
「ヤ、やぁ、変に、なるから……ぁ」
「変になればいいんですよ。欲しかったら、おねだりもしてください」
「ちが、ちがうぅ……俺、は……っ」

 うふふふふふふふふ。メトジェったら私のズッポリ咥え込んで、首振っていやんいやんしていますけど、体は正直でチンコ勃起して乳首もビンビンじゃないですか。
 そうそう、男はチンコっていうバロメーターあるの便利ですよね。
 まだ触っていないのに、メトジェのパオーンはバオオンしてますよ。先からはダラダラと涎の如く体液が垂れていますし、感じているの丸わかりです。

 ――――ああ、本当に愛おしいですね、この御方は……。
 私の前で、こんなにも乱れた様相を見せて下さる。貴殿の痴態は御馳走です。
 ありがとう尊き御方、ムトジャイル――――。

「ふぁ?! 今誰かなにか言いました?」

 白昼夢かな?

「んぅ……も、う…………」

 メトジェが私へ訴えかけているのに気づいたので、一生懸命に腰振って、一発目を発射しました。
 びゅるびゅるっと中出しです。
「あ、ぁぁ……」って、結合部分を見ているメトジェも分かったみたいですね。中出しですよ~君も私にしたじゃないか。おあいこです。

 しかし、私だけ先にイってしまった。ごめんね。メトジェの中、すっごく気持ち良くってさ。
 見やればメトジェのメトジェくんはまだ欲望を吐き出していない。これ辛いよね。ここで終わることはないよ。きちんと最後まで面倒見ます。

 枝木の拘束を緩ませる。そうした途端、メトジェは起き上がって私の上に乗り、首に腕を回してきた。
 え、騎乗位ですか?

「お前の手で……イかせてくれ」
「…………おねだり、成功です」

 大成功ですよメトジェ。その訴えは私の股間に直撃ヒット。むくむく育ったパオンはバオオンバオオンと重量を増しました。
 再び、騎乗位で繋がります。

「ぅぐ……さっきよりキツイ」

 圧迫感がですか? メトジェの声、苦しそう。彼自身の体重で私のパオンを深くまで咥えちゃったのが苦しい要因でしょうが、荒い息と重なって色っぽいので外すことはできませんよ。
 このままシましょうね。にっこり。

 繋がりながらメトジェのおちんこを扱いてあげる。扱いて、下から突いて、扱いて、いいとこに当てるのを繰り返す。

「あ、あ、あアあ、ああーー」

 彼も腰を振りながら登り詰めていく。
 背中の翼が、興奮でその姿を現しましたね。

「綺麗ですよメトジェ」
「ひぅ……っ!」

 両翼の付根辺りを、ぎゅっと手で掴み、脇を締めて両肘の間にメトジェの体を挟みます。
 こうやって固定したまま勢いよく下からズンッッて突撃したら、「ッア、ッッアアア……!」って、メトジェの口がパクパクしました。

 奥、抉っちゃった?

「……ナ、カぁぁ……」
「うんうん、痺れるほど気持ちいい?」
「ィ、ク……ッ」
「イって、メトジェ……もっと奥、ゴリゴリ衝いてあげるから」

 大丈夫です。更に奥、最奥まで届きます。私のちんこの大きさが足りない分は、聖樹の枝が補ってくれていますので。
 なんと、繋がっている部分の隙間を縫って入り込んだ聖樹の枝は、私の陰茎に絡みついた上で勃起サイズを大きくしてくれているのです。

 これぞチンコ闘装スタイル!

 枝の外皮が痛いと思うので、新芽の出た柔らかい部分で闘装しているし、治癒効果のある私の樹液も巻き散らかしながらですから、メトジェのナカを傷つけることはありません。
 安心安全の聖樹たん触手プレイです!(どやぁ)

「――ヒィ、お、ぉお、グ……にぃ」
「はい。奥に当たっちゃいましたよ」

 私ったら腕力もないじゃないですか。だから枝木にメトジェの腕を支えてもらっているし、脚だって巻きついた枝木が大開脚を強いております。
 中空に固定されちゃっているメトジェ。そこを私は闘装チンコでガツーンですよ。

「イア、アッッ――グ……う、ぐぅぅ」

 めちゃくちゃ痛そうな声上げてますねメトジェ。見開いた瞳からはボロボロと涙が零れて、お口を何度もハクハク動かしながらも、口端からは涎が垂れ下がっています。
 全身ぶるぶる震えているし、初めての激しい性感刺激に打ち震えているっていうところでしょう。

 さっきまで処女だった相手に容赦ないですね聖樹たん。私のこったよ。

 零れた涙を舐める。しょっぱい。垂れた涎も、ぺろぺろしながら唇をチュッチュと何度も吸う。
 メトジェの受けた衝撃が鎮まりかけた頃、また下から突き上げました。

「あお……ッぐ、もお、やめッッ」

 再び涙をボロボロ零して泣きまくるので、これ以上の最奥を貫通させるのは勘弁してあげました。ここはまた熟練度が上がったらにしましょうね。

 浅く、ゆっくり、衝いてあげます。
 聖樹の樹液と、先に中へ出したものも相俟って、聖樹棒で掻き混ぜる度にぐちゅぷちゅと淫らな音が響きます。

「あん、んっ、んは……ンぁ」

 色好い声になってきたので、私も腰を夢中で振ります。ここですね。ここがメトジェのいいところですね。おちんちんも一緒に扱いてあげますからね。
 やがて、腹と腹の間に挟まれたメトジェのパオンから、ビュッ ビュッ と、液体が飛び散る。
 私も、再びメトジェの中で果てることができた。びゅるる~と、奥の方へ届けとばかりに発射。

「あぁぁああ、あー……っ、っ」

 初めてお尻掘られて絶頂するメトジェの艶姿、艶声と共にいただきました。
 可愛いよう可愛いよう全身ピクプルする彼が私に縋りついてくるの可愛いよう。

 よしよし、がんばりましたとサラサラ金髪を撫で梳きながら頭を撫でてて、眦に溜まった涙をチュッと吸ってあげる。
 筋の通った鼻も、ぷっくり唇も、綺麗なラインを描く顎も口付けて、ツクンと立った胸の赤い果実を摘まみつつ、首筋に赤い痕を残してあげました。
 事後の愛撫好きなんですよねー。

 達して敏感な肌がフルフルしているのも、出して少しショボンしているパオンも可愛いよう。

「もう一回、いいですか?」
「―――――ァヒイッ?!」

 メトジェをうつ伏せにして、背中の翼に挟まれた状態でまた穿ってしまったのはいい思い出です。
 ええやろええやろ。私だって処女喪失した時は連続絶頂で責められ足腰立たなくされました。
 お互い様でーす。

「ん、あーっ、あ、あ」

 翼バサバサさせて善がり狂う君がいいよ。白い羽根がふわふわ舞う。
 白き羽が視界を遮るような、こんな幻想的な光景の中で性交できるの私だけですよね。

 美しい金髪に色素の薄い肌を持つ背中も――――

 ――――千年後の未来はどうなっているのかなあ。
 ねえ、ムトジャイル。できることなら君を押し倒してアンアンさせたいよ――――

 ――――て、だから、お前、誰ですか?

 時折に脳内を掠めるこの声は、どこかで聞いたことある声です。いや、むしろ私の声な気がします。自分の声を録音して再生したやつ。
 前世、余生で習っていたオペラ講座で録音した自分の声聞いてみようっていうのやったのですよね。
 その時に聞いた声にそっくり。

 てことは、私って前世から声質変わってないってこと?
 いやそれよりも、この時折に聞こえる幻聴じみた私の声は今世のものなのか?
 ムトジャイルってメトジェの家名でしょ?
 王家の名前を軽々しく呼ぶ、お前は本当に何者だ?!

 数々の疑問を残して、続く!


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メトジェのあはん♡

























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