モンスターだってBLしたいんです

風巻ユウ

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あいつとBLしたい編

45.ざわめく聖樹にBLのお恵みを!

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 ──伝令、伝令! 私の全ての力を持って障壁を突き破れ! メトジェがピンチなんだ。箱庭の神様もきっと許してくれる!

 我が神は創聖神などではない。神を愛せよとは申しますが、私が愛するのはメトジェだけ。
 メトジェだけなのおぉぉ──!!!!

 ぐわっっっっと、大地が揺れる。地中にある私の根っ子の先端が障壁にぶつかったのです。
 地中にまで障壁があるとはなにごとですか。聖王め、いい仕事してますねえ(褒めてます)
 この時トンデモネエ聖王国内は、とんでもねえ程の地震に見舞われたそうだけど、申し訳ねえ。メトジェが優先なので揺れるのは勘弁な。
 しかしなるべくのフォローをと、国内中に張り巡らせた木根で大地を支えてから、障壁へとぶつかりました。

 ドッッスーーンンンン

 揺れる大地。驚く人々。
「うわああ」「きゃー!」と悲鳴の上がる中で、倒れそうになる家屋があれば枝木を成長させて支えにし、ブロック塀に挟まれそうになっている子供を生い茂る木の葉で庇って、川に落ちそうになった人へも救出の枝木を伸ばします。

 途中でホモカプみつけた。

「地震……?! ロザルオ様、こちらへ」
「ミロシュ……!」

 抱き締め合え若人よ! それが我が糧となる! ひゃほーうううう! 元気出たわ。
 よーし、もういっちょ。
 ズッドーォォォォンンンンンンンン

「フーゴ、大丈夫か?」
「コンラート……今の揺れは……?」

 ──はーい。聖樹の仕業ですよー。ごめんねフーゴさん、あっちでお年寄りがコケたから助けてくれる?

「聖樹様?!」
「……了承した。行こうコンラート」
「ああ……。無茶すんなよ聖樹様」

 いやあ~ここが無茶のしどころじゃね?
 だって恋人が大ピンチなんですよーと、三度目のドッゴーーォォォォンンンン

「聖樹様、なにしてんの?」

 ──ヨナーシュこの野郎お前の所為でなあ! というのは置いておいて、力貸せ!

「なんとなく事情は察した。俺も力を貸そう」

 察しのいいルーボさん好き! さすが宰相殿の甥っ子だね!

「聖樹様、僕の不始末かもしれないけど不可抗力だから~……許してにゃん♡」

 ──て、可愛いわ! ヨナーシュ、また萌えにゃんこな格好してくださいよ。それで許してあげます。あと、マジで手伝え。

 ヨナーシュの規格外な魔力を貰って障壁破りに挑む。地中でもだけど地上でも、宙に張り巡らされた障壁破りを実行中です。
 破れそうな手応えのあるところをガンガンガンガン一点集中していたら、そこにルーボさんの攻撃が刺さって割れ始めた。やるなルーボさん! て、この刺さったものって牙? ルーボさんたら牙を持つ何かの動物なの? あれ? まさかあれは……聖なる生き物で…………。

「申し遅れたが、俺は聖猪だ」

 ──噂のお前でしたか! って、噂そんなにしてないか……いやでも聞き及んでおりますよ。聖猪神殿ありますよね。

「聖猪神殿は実家だ」

 へえ~お母さんが聖女で、猪お父さんと結婚した時に祀られて、聖猪一家ができたんですね。ミラクルぅ。
 聖なるものの合祀? よくわからない。
 ルーボ父とスタッカリー殿、猪と馬が兄弟なのもよくわからなーい。

「可愛いウリ坊だろう。僕のだぞ。あげないからな」

 ヨナーシュが猪に頬ずりしていたら、猪に圧し掛かられてペロペロ仕返されてますけど、ただの獣姦にしか見えない。
 ヨナーシュったら綺麗な顔して猪とまぐわっていたわけだ。
 お前らなんという……なんというBL臭を撒き散らすのか…………! ふんごー!

 私、BLうまうましてパワーアップ!!
 突き破った聖王フィールドから更に根を伸ばして、山の地盤を悉く穿っていく。
 調子に乗っている私は、あっという間に山間にあるスットボケ王国国王の居城へと辿り着いた。
 見た目とても綺麗なお城ですが、今は聖竜と聖馬が暴れていて、尖塔が折れ曲がったり、あちこちで爆発が起きています。

「うちの子攫った罰よホーホホホホ!」
「一国の王をかどわかしたんですこれくらいの損害被っても笑って許してくれますよね偉大なるベリック・ド・ネロ王ホモ王は」

 好き勝手やってますねあの人らは。

 私も暴れるんだー!
 グオオオオオオオオオっと枝木を伸ばしてスットボケ城に巻き付いてやります。巻き巻きギュウギュウ。
 メトジェが居るであろう部屋へも、地下から木根をぶつけて床を壊してやりました。思った通り、地中まで障壁は張っていないようだ。所詮は小国よ。聖王フィールドには及ばないのです。
 豆腐のように壊れるぜ。フハハハハ!(魔王的笑い)

 ドッガーーン ガラガラガラ ガシャーン ドュビドュバッ!

「おりゃああああああーー聖樹参上ですよ! 観念しろい!」

 ウルトラマンの変身シーンのポーズでジュワッッと床下から飛び出てみました。
 しゅたっと着地して、辺りを見渡します。
 うん、粉塵だらけ。視界が曇っています。

「メトジェどこですかー?」

 真贋芽を伸ばしまくってニョロニョロ探す。メトジェや~い。愛しのダーリンはどこだー。今はヒロインぶって攫われているけれど、昨夜は攻め攻め格好良かったぞ~の、聖王はどこだーい。

「っぶほっくしょーーいい! ずずー……何者だ?!」
「盛大なくしゃみして鼻水垂れたくせに私を見下ろす大きな男、お前こそ何者ですか!」
「俺か? 俺はなあ」

 ゴツムキとして、やや猫背な体躯のこの大男、二メートルはありますね。着ている服がなんかゴージャスです。
 これはあれだ。お前あれだろ。王様的なやつだ。

「犯人みつけた死ねオラアアァァ」

 聖樹たん飛び蹴りトルネードアタックじゃ!

「名乗ってる途中で攻撃するなこのチビ!」
「チビじゃねえわ! 皆のアイドル聖樹たんです!」
「聖樹だあ? 自分のことアイドルって言ってる時点で不審者なんだよ。だが可愛い顔しているな……衣装もド破廉恥だな……」

 ぴい。なにコイツ舐め回すように私を見てくる。鬼娘な格好の私をじっくり観察してくる。いやらしい視線キモイ!
 そして飛び蹴りのために宙に浮いた私の足首を掴んで逆さまに。ぷーらぷら振り子のようにぶら下がるしかない私。

「ぴええええんん」
「鳴いた……可愛い…………女なのか?」
「どこが女に見えますか! 立派な漢ですよ私は!」

 逆さ吊り中ですけども! ラムちゃんの衣装で格好つかないですけども!
 ちんちんあるんだかんね! キィ!

「嘘つけ。メスの匂いぷんぷんさせやがって」
「嘘ちゃうわ! キモイこというなキモ男め! メトジェ返せ!」

 真贋芽を含めた枝木で大男を攻撃。したのですけどねえ……。
 「ハッ!」とかいう気合で枝木が消し炭になった。なんで?!
 こいつ……強い。

「マクスミリアーンの女か? まさかな……」
「女じゃないけど、そのまさかですわい放せコンニャロー!」

 体を上に捻って、その勢いでもってパンチする。見事、大男の顎にクラッシュじゃ。ちょっとよろめいただろう。うはははザマミロー!
 しかし足は外れない。ずっと足首を持たれたまま、ぷらんぷらんしている私。木なので頭に下がってしまう血液はありませんが、ずっと逆さ吊りも嫌なので、大男にパンチ食らわせて抵抗しています。

 魔法攻撃できないの痛いなあ。この部屋が特殊なんだよね。魔力や聖力を抑え込んでしまう魔法陣が扉や壁に仕込んであるみたいで、力を放出しようとすると魔法陣が発動。力を吸い込まれてしまうのだ。
 おかげで物理攻撃しかできない。
 聖樹の枝木は私の手足なので、物理攻撃に含まれます。

「木の攻撃に花の匂い……なるほどそうか、聖樹だな。それで、ここに何の用だ? 俺がこの国の王ベリック・ド・ネロだと知っての狼藉か?」
「まさしく! メトジェを攫ったホモ野郎ですね死にさらせえええ」

 問答無用じゃ。BLは大好きだけど、他人がメトジェを狙うのだけは勘弁ならんのじゃーい!
 聖樹の枝を集める。一束に集約して巨大なハンマーをつくった。

「どっせーい!」

 聖樹ハンマーを、王様とか名乗った大男の頭上に振りかざす。このまま振り下ろせば私もハンマーに当たるだろうけど、そんなことはかまわない。相討ちどんとこいだ。こいつを潰せれば後はどうでもいい。

 バゴオォォンンンン――――!!

 ハンマーは空振り、私は宙に放り出され、重力に逆らえず真っ逆さま。地面へと叩きつけられた。
 なんということだ……この箱庭世界にも慣性の法則が通じるとはね……ふふふ、痛くない痛くなぁい。木ですから。痛覚はないのですけども、今のは相当なダメージだったらしく、体が動きませんよ。ぐぬぬ……。

「ちっちゃいくせに健気だな」
「ぷぎゃ……!!」

 床に伏している私の前に、大男が立ちます。
 背中を踏みつけられたんですけどお!

「マクスミリアーンに会いに来たのだな」
「ぷぎゅ……っ、ぷちっと踏むなボケぇ!」
「残念だがマクスミリアーンは今ここにいない」
「なん、だとお?! メトジェを、メトジェをどうした?!」
「彼はとても美しい男だな」
「むぎいぃぃーー!!」

 こいつ、メトジェに、なにしたんだ? まさかナニしたんじゃなかろうな?!
 踏まれている背中、さらに力込められてグリグリ抉ってくるんですけどおおぉこいつ鬼畜うぅ!

 踏まれっ放しでいると思うなよ。

 ──私の木根よ、枝よ、スットボケ王に総攻撃じゃ!

 木根を鞭のようにしならせ四方八方から、枝を再度集約して巨大ハンマーをふたつ、すべてをスットボケ王に向けたのだが、

「フンッッ!!」と、鞭の如くうねった木根はその肉体で弾かれ、巨大ハンマーは両手で受け止められてしまった。

「うそだあぁぁぁ」

 お前の筋肉は鋼鉄製か?! 地下の岩盤さえ砕く聖樹の木根をいともたやすく弾くなんて……。

「っぐ、ふっふふっふっ……なんの、これしきぃ」

 ダメージ大やないかーい。
 ハンマーの方はふたつもあるし、両方いっぺんに両腕で受け止めるのは大変そう。
 肩がビキビキ鳴っている。脂汗も垂らしながら、強がりな嗤いを見せるスットボケ王。
 よし、こいつで押し潰してやる。

 グリグリグリグリ……捻りを加えてやりながらハンマーに力を込めた。背中グリグリされた仕返しです。

「ふはっははははやるなあ聖樹うううう」
「ふへっへへへ滅びろ筋肉王めええええ」

 お互い、不気味に笑いながら攻防する。
 口では笑っているけど、あいつの目は笑っていないし、私の目も殆ど据わっていた。

 そんな時だ。呑気な声が聞こえたのは。

「お前ら、何してんだ?」
「──!? メトジェ……!」

 うつ伏せだった私は、伏臥上体反らしの要領で体を反らし、後ろを見る。そっちから声がしたから。
 後ろにメトジェ。メトジェがいます……!

「美樹、どうしてそんなボロボロなんだ……?」

 スットボケ王との攻防で砂やら埃やらが肌にくっついて、少ない布地部分も擦り切れていますね。
 いや、私のことはいいんだ。それよりも、こっちに近づいてくるメトジェはバスローブ姿なんですけど……どして?!

「メトジェ、メトジェこそ、なんでそんな格好なんです?!」

 魔法陣に連れ攫われた時は、三月ウサギのコスプレ衣装着てましたよね。どこで脱いだんです脱がされたんですか白状しなさーーい! と、叫びながら飛び起きましたよね。
 私、臥せってる場合じゃねえ!

「え、ああ、この格好は……サウナ風呂入ったから」
「ふぁー?! サウナ風呂おお?! なんでなんで? どしてなんで? 風呂入るような事態に陥ってますか?! それあれあれれ?な情事の後にしか見えませんよー! メトジェ浮気しましたね?!」

 うわああああああああんんんん涙が溢れて止まらねえよおおうう。
 私、心配したのにいいメトジェが無理やりアンアンさせられて実は相手がSM趣味野郎で鞭でビシバシとか、お尻ペンンペンスパンキングとか、大変なことになってるんじゃないかって、すっごく、すっごく心配したのにいいいいー!
 見たところ酷い傷はなくて、元気そうで、心なしか肌もツヤツヤしていて……うわあああんんちくしょおーーー気持ち良いことしやがったな?! してやがったな?!
 私もう哀しくて哀しくて涙止まらないべそべそ、めそめそ、鼻水じゅるじゅる。

「おい泣くな。もう泣くなって約束しただろうが。百万Gなら後で払うから泣くんじゃない」
「なんの話だよお……メトジェの浮気ホモ野郎! もお嫌い! 離婚だあ調停だあー!」
「お前こそ何の話だよ。まだ結婚もしてないのに離婚調停できるわけねえだろうが。あと、浮気なんてしてないぞ」

 錯乱したように喚くだけの私を、メトジェが優しくハグしてくれました。この匂いはメトジェだ。うん、ちゃんとメトジェだ。その大好きな匂いにホッとはしたけれど、涙は止まりませんよ。胸がズキズキ痛いよう。木なのにぃバカぁぁ私は木なのにぃ。

「ふっ、ふぇ、ぐす、ぐすぐす……びええ……っ」
「よしよし。急に居なくなってすまなかった。それで怒ってるんだろ?」
「ぷぇえええ……それもぉぉ……それもあるしぃ……」

 まんまとスットボケ王の罠にハマったドジなメトジェに、「めっ」て怒りたかったのは山々でしたが、それより何よりの浮気現場ですよ……浮気証拠がたんまりですよ……私めげそう。
 ここまで私がしてきたこと、なんだったのでしょう……滝涙。

「他にもあるのか? ああ、この姿か。サウナ風呂に入ったのは水に濡れたからだ。ほら、あそこにプールがあるだろ」

 プール? と聞いて、メトジェが指差す方を見やれば、この部屋は入口両脇から水路が掘られていて、部屋の奥の方へ行けば行くほど水が深くなっていそうで、行き当たりのところは広い水たまり場のようです。

 あれを、プールと?

 プールと呼ぶ水場の向こうは壁がぶち抜きで外の景色が見えるようになっていて、地下のはずなのに明るい内装のこの部屋。
 水路は……流れるプールのようにも見える。
 まさかここ、屋内プールなのでしょうか?

「ここに喚ばれた時、あそこのプールに落ちたんだ。おかげでずぶ濡れだ。ベリックのやつが、併設されてるサウナ使っていいって言うから、今まで入ってたんだ。あそこにあるドアがサウナだぞ。
 ……美樹、迎えに来てくれたんだな。お前は本当に可愛いやつだ」

 て、またぎゅうぅぅってしてくれるのはいいのですけども、メトジェ、それだと、なんでここに喚ばれたの? 好色なスットボケ王に純潔目当てで攫われたんじゃ……ないの?
 私、きょろきょろしてベリック・ド・ネロを探す。スットボケ王は力の入らなくなった私のハンマーを横に投げ捨て、こっち見た。
 おい、お前、説明しろ。と視線で訴えかけてみる。

「水練場をリニューアルしたんだ。早くマクスミリアーンに見せたくてな。ここに喚んだ」

 ふぁ?!

「トンデモネエ聖王国に居る我が大使に、召喚の名刺を渡すよう頼んだんだが燃やされてなあ……」
「美樹とデート中なんだ。応じるわけなかろう」
「それだよ。女とデートなんてリア充じゃねえか爆発しろよ。てなわけで、我がスケコマシ外交官に再度の召喚名刺を渡させたんだ。燃やしたら強制的に送還するようにしてな」

 ああん? てことはだよ、あのセクハラ兄ちゃんはこの国の外交官だったのですかい。

「そうだ。お前のとこの外交官、次に会ったら燃やすから、惜しいなら外交官チェンジしろよ」
「あいつ有能なんだがなあ……すぐセクハラするんだ。聖樹ったら可愛いもんな。わかるわかる」
「お前も美樹を狙う気か? 燃やすぞ」
「ははは。美しいお前に睨まれるのもぞくぞくするんだが、命は惜しいので言う通りにしよう」

 お前らとってもフレンドリーじゃないか……誰だよスットボケ王はメトジェの尻狙うクソホモ野郎だって言ったの……。
 スタッカリー殿じゃん。あの馬め……!

 すっかり涙と鼻水引っ込んだ私。
 事の顛末に、別の意味で鼻水が出そうになって、慌てて鼻をこすった。ぶふうー。なんだかとっても納得いかない。

「おやマクスミリアーン尻は無事でしたかよかったよかったその色っぽい格好はなんです?あれれ?まさかの浮気現場で修羅場ですか今」
「あーら、ま♡ 息子ったら♡」

 スタッカリー殿とパフちゃんが部屋に入ってきましたよ。地上で大暴れしてスッキリしたのでしょうか。その表情はとっても晴れ晴れ、そしてメトジェの格好を見てニヨニヨ顔になるオマケ付き。

「なんで母上がここに? エトラ宰相まで……」
「ははは。千客万来だな」

 笑っていられるのも今の内ですよスットボケ王。この二人、スットボケ城を壊しまくってましたから。
 そうだ。別に誘拐じゃなかったわけですよね今回の件。意味なく暴れて城を壊しちゃいました。

 えーと…………てへぺろぉ。
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