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BLしているのを見たい編

27.今後の明るい未来計画*

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 て、あああ変な宣伝キターー

【聖樹たんグッズ☆インフォメィション】
 聖樹の樹液マットレスは、上質な樹液が魔法膜にたっぷり包まれた低反発マットレスです。ベッド上に設置しても、床へ直に置いても、聖樹本来の自浄作用で清潔にお使いいただけます。持ち運ぶのに重いなと感じたら、脱水の魔法で縮めてください。また水を含ませると元に戻ります。
 入手方法は簡単。この国の真ん中に聳え立つ聖樹の前でBLすると貰えます。
 さあ、今すぐBLして、お得で便利な聖樹マットレスを使ってみよう!
 使い方も簡単です。マットレスの上で、BたちがLをするだけ!
【今なら安産の実もついてくる】

 なんすかこのインフォメィションて……。
 無料動画サイトで再生したら出てくる企業広告のようですよ。ツイ〇ターのプロモーションのようでもあるな。どちらにしろ、とても邪魔。
 ミニ放映クリスタルは元の魔道具を複製してつくったから、契約指数を合わせる時に何か宣伝したいものはありますか?ってきかれたんだよね。で、上記の広告をインプットして…………それだ。それじゃん。自分でやっちゃってました。ははは(渇いた笑い)

 いらぬ宣伝映像の所為で、合体本番中という、とってもいいところで途切れてしまったことをお詫びします。
 せっかくトーヴァの意外と形も良いおティンコちゃんが、陽生さんの慎ましくも品が良い菊座へとインしたというに……。
 陽生さん、痛がってないかな? 大丈夫かな?

「あぁ……トー、ヴァぁ、アッ」
「ハシュオ……すごいしまるんだが……っ」

 トーヴァが童貞すぎて気遣いとか彼方っぽいし。まじ陽生さんがイけないんじゃないかと心配。
 陽生さん、聖樹マットレスに背中をつけ、両脚をトーヴァに抱えられて好き勝手につっつかれてる感じ。あかん。これまた私の出番ですかな?!

 ───トーヴァよ。聞こえてますか推定童貞トーヴァよ。

「童貞じゃねえわクソ聖樹ぅぅ」

 感度良好。めっちゃ聞こえてた。童貞のくせに嘘つけえい。と、そのことは置いておいて、陽生さんを助けねば。

 ───その体勢は苦しそうだからセックスに慣れるまでやめたげてください。

「ああん?!」

 チンピラかよトーヴァめ。めっちゃメンチ切られたわ。

 ───だから、前からだと直腸を無理やり拓いていく体勢になって苦しいんですってば。初心者向きじゃない。

「じゃあ、どうしろってんだ!」

 ───ずばり、後背位でしょう。陽生さんを、うつ伏せにしてあげてください。

 ちび〇子ちゃんに出てくる丸尾君みたいな言い方になったけど、後ろから突入することをお勧めします。
 トーヴァは陽生さんを促して、うつぶせ寝にさせました。
「だから聖樹のくせになんでこんなこと知ってんだぁ」とか文句ぶつぶつ言うてますけど、ちゃんと従ってはくれるんですよねアホ可愛いトーヴァくんは。

 ───陽生さん、匍匐前進の格好からお尻を高く上げて~そう、そう、足は曲げて猫ちゃんのび~~のポーズ。上手ですよ。その体位でまぐわっとくれ。トーヴァ、私の割り込みで萎えたかもしれんが頑張って息子復活させろよ。じゃあな。健闘を祈る!

 ふぃ~。世話のかかる二人ですこと。だが、これで念願の本番にゃんにゃん猫の姿勢を見れるってもんです。

 猫の姿勢とは!

 絶頂の際に背を反らすか丸めるかは、人によって違うといわれています。私が分析するに、気分が高揚した時、両手を万歳するか、よっしゃと前屈みにガッツポーズするかの違いに似ていると思います。
 どういうことかと申しますと、逃しきれない感情が爆発しそうになるのが絶頂だとして、それを、どう逃がすかの違いなのです。

 絶頂時、背を反らす人は万歳の人。外側に向け感情を放出したい人です。
 つまり仰向けに両手足ピンさせて、のび~~する猫の姿勢です。

 逆に内側へ向けてこもる人は、背中を丸め前屈みガッツポーズになります。
 つまり猫にゃんの箱座り姿勢です。

 どっちも可愛いですね!

 婉曲に猫の姿勢にたとえながら解説しましたが、とどのつまり絶頂時の姿勢のお話しでした。
 陽生さんはどちらのタイプか知りませんがアーッの時が楽しみですね。

 問題はトーヴァの息子がビンビンかどうかですね。あ、萎えてない。陽生さん美しの背中を見つめて復活させとる。あいつ背中フェチか?

 何はともあれこれで無事に……「んにゃぁぁ……っ」……と、おおおお陽生さんが猫のような鳴き声を上げたアアアかわ、かわ、かわいい……!!

「ふぐぅ……っ、ハシュオが可愛い!!!!」

 ほーら、トーヴァまで大興奮だ。
 背後からドッキングしただけで陽生さんがニャンダホー!になるのは大変よろしいことです。

「ふぁ……そ、こ……! やぁ」

 きっと興奮でトーヴァの棒も膨らんだのでしょう。良いところに中って陽生さんが色っぽい声を上げ始めた。

「ああ……ハシュオ……ハシュオぉ…………」

 たまらん!って感じで腰を振るトーヴァは、お気に入りの背中を舐めながら陽生さんの弱点である胸の赤いボッチ二つもキュッキュと摘まみます。

「あンっ、ぁ……ぁあ、ふにゃぁぁ」

 ナカと胸と、感じるポイント三点攻撃に陽生さんの声がどんどん猫化していきます。いいぞ、もっと、もっとだ。もっとやれば完全に猫猫。受けは寝子で猫だからな!
 興奮のあまり辻褄合わないことを口走る傾向にありますご了承ください!

 童貞はがっつき、おそらく経験は少ないけど乳首は開発されている陽生さんは喘がされ、なかなか良いファーストセックスですよこれ。
 やっぱ受けちゃんは敏感じゃないとねえ。モリエスにゃんのように!ぴろ~ん

「えあ?! なんでまた捲り上げました?!」

 そこに捲りやすいモリエスにゃんの袍があるからだ!
 陽生さんが気持ち良さそうだからかモリエスにゃんも股間がおっきしてきましたね。捲り上げたまま、開脚中である股の間を凝視してあげたら、恥ずかしそうに顔を横に向け私と視線が合わないようにするモリエスにゃん。

 ふっふっふ。そんな可愛い反応されたら、いじりたくなりますね。
 私の枝芽は正直で、モリエスにゃんの履いている下穿きを上手に脱がしてます。ぷるんと飛び出たのは優しい色合いのソーセージ。15歳の可憐なる肉棒ですよ。

「聖樹様……あの、僕まだ」
「知ってますよ。未開通ですよね。大丈夫、後ろの初めてはヴィルクローレが制覇してくれますよ」

 私が先に奪うわけないじゃないですか。NTRは好きですけどね。好きですけどね。好きですけどね。三回言うほどNTR大好物です。

「だからね、前の処女もらっていいですかねえ?」
「へ───? ま、前ぇえ?!」

 ソーセージをうまうましたい派な私は、細くした枝芽を可憐なおちんちーんに巻き付けて、ゆるゆると扱き始めました。

「そう、前ですよ。ここにも孔あるでしょ?」
「えや、そこ、確かにありますけども、そんな、そんな入れるところじゃ……っ」
「優しくしてあげますから、いつかくださいね」

 にこっと笑って宣言しておく。後ろは恋人のもの。私は手を出さない。けど、前の孔はもらう。
 彼が10歳の時から目を付けてたんだもの。私がもらっても、いいよね。にこにこっ。

「…………っ、聖樹様、に……捧げます」

 うっひょー! いただきまぁす! 今じゃないけど。いつかヴィルクローレと本番初貫通エッチを成し遂げた暁には、美味しくペロリといただきまっす!

 モリエスにゃんと今後の明るい未来計画を語り合いながらも観ていたミニ放映クリスタルの中では、とうとう陽生さんが「あぁぁああーーーっ!!」て、登り詰めていました。

 うふあああかわええ絶頂……! やんばい私も滾って滾って滾ってきましたよーー!!
 聖樹本体、大感激のあまりの開花宣言です。フラワァァっとな。

「あぅん……あ、あ……あふ、あぁ……トーヴァぁ」

 苦しそうに喘ぐ陽生さん。イったけどトーヴァの腰振りが止まない。童貞、そこの童貞、ちょっと止まりなさい。陽生さんはイったってーの。

「トー、ヴァ……も、もぉ、らめ、らめぇぇ」

 頑張って訴える陽生さんだけど、トーヴァの本能は聞いちゃいない。彼の魅力全開美しの背中を舐めながらがっつくがっつく。
「あっ、あっ、あっ」と、陽生さん背筋に力を入れ、まるで猫にゃんのびの~びMAXな姿勢に。ニャンダッホー! ありがとうございます!
 低反発な聖樹マットレスには指が食い込み、何かに耐えるような、苦悶にも見える表情のまま陽生さんは再び登り詰めた。

「っくぅー、でる……!」

 トーヴァは一緒にイきたいのか、陽生さんの下半身をまさぐって勃起根を掴む。先走りと樹液でぬるぬるのべちょべちょなそこは、簡単に透明な液体を噴射した。

「ひあぁぁ、ぁぁーーーーー」

 どこまでも、どこまでも飛んでいくような絶頂に苛まれ、陽生さんは嬌声を響かせる。口はだらしなく開いたままだから涎が垂れ、生理的な涙が吹きこぼれた。顔面からも、下半身からも、無数の水滴が飛び散って聖樹マットレスを汚した。

 と、同時にトーヴァもフィニッシュ。童貞のくせに連続絶頂の上に潮吹きまでさせるとは……これがビギナーズラックというやつか?
 ……なんか違うな。

 きっと相性が良いんですね。凹と凸の。
 ……これもなんか違うかなあ。

 性の頂を登りきって、やり遂げた二人の息は荒い。特に陽生さんは長い快感を一人で耐えているようで、トーヴァこの童貞では慰めきれていない。

 ───トーヴァそこの脱童貞おめでとう野郎、聞こえてますか? お前の聖樹たんですよ。

「聞こえとるわボケェェあと俺は童貞じゃ、ねええええ」

 んもう、またヤンキー声だして。元童貞のくせに。男は誰しも最初は童貞なんですよ。これ真理。

「15の時に店の姉ちゃんに抜いてもらったからな!」

 あ、トーヴァいらんこと言った。それまで息も荒く喘ぎに喘いでいた陽生さんが、ピタリと固まったのだ。あれは、聞こえてた。店の姉ちゃんに反応した。怒るか泣くか、喧嘩するか泣き別れるか、見ものである。

 ───とりあえずトーヴァうっかり発言野郎、事後も愛撫が必要ですよ。受けちゃんはその全身を使って攻めの猛攻に耐えたわけですからね。きちんとケアして、体中に愛撫の痕を残すくらい頑張るですよ。じゃ、あでゅ!

 もう口を挟まない方がいいと思いました。
 言いたいだけ言って大人しく引っ込む私、えらい。

 陽生さんは「お店って? 風俗店のこと? こっちの世界にもあるんだ……そうか、そういうことか…………」って、一人で何かを納得しちゃってますよ。あーあ、あれは何か勘違いしている。

「ハ、ハシュオ、あのな」
「そういうの、素人童貞って言うんだ俺の故郷では」
「そ、そうか。でな、ハシュ」
「たまに朝方帰りの時あったよね。そういうお店で抜いてもらってたんだね」
「ふぁ?! 違うぞそれはちゃんと伝えただろうが仲間と飲んでたって」
「分かりやすい定番の言い訳だよ」
「言い訳じゃ」
「浮気者は誰だってそう言うんだ」
「ハシュオ……?」

 辛そうな表情の陽生さん。あの顔は、これまでにも時折に見せていた。一人故郷を離れ、もう帰れないこの土地で、寂しい思いをしている時の表情だと思ったけど、あれは昔の男を思い出している時の顔もあったのかもしれない。

 ちくびんびん陽生さんのことだから、まあ、誰かに開発済みって考えるよね。日本にいた時じゃないよね。中学生に手を出す大人がいると考えたくない。アメ~リカでかな。スクールにはゲイップルがいっぱいいそうだな。いいなあ羨ましい。と、思考ズレた。しかし安定の腐女子思考。これはこれでうまい。
 しかし陽生さんて、夜のお店も浮気と認識する人だったんだねえ。トーヴァたいへん。がんがれ~(鼻ほじりながら)

「ハシュオ、俺にはお前だけだ」
「浮気者は皆そう言う」
「浮気じゃねえ!」
「――――っ」

 力強く叫んだトーヴァの求愛行動は情熱的だった。
 陽生さんを、ぎゅっと抱き締め、それはまるで――――

「愛してる。ハシュオのこと」

 ――――映画のワンシーンのようだった。
 背後から腕を回され抱かれた彼は瞳をハッと見開く。きっと初めての告白。これまで好きだ付き合ってくれくらいは言われてただろうけど、愛を囁く言葉は初めて受け取ったとみえる。

「朝帰りは悪かった。ハシュオのこと、仲間に相談してたんだ。仲間からはノロケだって言われたけど、ホントその通りで、気づけば俺、ハシュオがどれだけいいやつで、頑張り屋なのかってことばかりしゃべってた」

 ここで二人は向かい合う。面と向かって、トーヴァはまだ、何か言いたいようだ。

「俺と結婚してくれ」

 一足飛びだなおい。

「――――! トーヴァ、それは」
「この国じゃ男同士は結婚できないって言うんだろ」
「う、うん……」
「ハシュオの国では結婚できるんだろ?」
「え……と、俺の住んでた州ではそうだけど……そんな話、したっけ?」

 アメ~リカでは同性婚認めてる州が多いね。日本は事実婚止まりだけど。

「ハシュオの故郷で出来るなら、俺がハシュオに嫁ぐ」

 ん?

「ええーと、トーヴァが嫁になるってこと?」
「そうだ。この国じゃ、嫁入りすれば婿側が住んでる土地の慣習に従う」
「だからって、嫁……て、俺あっちに帰れないし。この一年、帰れる予兆もなかったから無理だ」
「未来は分からないぞ。今後もし帰れたら俺も一緒に行く。帰れないようだったら……俺の未来にハシュオがいてくれたらと、思う」

 おお、今後の明るい未来計画だ。
 陽生さんはトーヴァの言葉に大感動したみたいだ。瞳を潤ませ、震える胸と共に体も震え、どうしようもなく落ち着かないご様子だ。

「あわ、わ、あ、あ、よ、よろしくお願い、します」

 それだけ返事するのが精一杯という感じで、思わず抱きしめたくなる可愛さですな。トーヴァが実行したけど。私の気持ちと連動するとはトーヴァこの野郎うらやまけしからんぞ。

 陽生さんもトーヴァの背中に手を回し、ぎゅっとハグ。
 その瞳には愛の涙が光っていた。
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