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BLしているのを見たい編
8.冒険者×冒険者=魔法剣士×重戦士*
しおりを挟む只今、男と男が、よく引き締まった筋肉と筋肉をぶつけ合ってウホウホしております。
ウホッ、キモチイイ
ヒーアアア、シンジャウウウ
パンパンパンパン
ア、ア、ア、イクイク、アーッ!
初っ端から文言不明瞭で頭悪い文字の羅列をごめんなさいね。でもね、これはステキ。
目の前で屈強な冒険者と冒険者がまぐわってくれておるのだよ。ヤバみ。語彙力もどっかいく美味しさ。ウマー。
本日のカップリングは『冒険者×冒険者=魔法剣士×重戦士』です。何かの方程式かな?
特に難しくない式ですね。同職業で種別も似てる前衛タイプ同士のカップリングです。
どっちが受けか気になるでしょ? そこの腐女子または貴腐人のお姉さん方。私も思いました。二人とも、ええ筋肉がついたそれなりにいい大人ですし、体格差もあまりないようですから。
こいつらリバでも美味しいんじゃないかムフフとなるのは当たり前の話です。
で、実際に樹液マットレスをプレゼントふぉーゆーおまいらこの上でまぐわえと敷いてあげましたらば、手慣れた感じで重戦士が下になってアンアン言わされ始めたの。
聖樹たん目が点でしたよ。目ありませんけども。目の代わりに芽があったりしますけども。
最中の今も、アンアンどころかアーアーッウオアアアてなって、重戦士さん、とっても気持ち良さそう。
Dカップはありそうな弾ける雄っぱいはちくびんびんで、日に焼けた素肌は汗まみれ。樹液マットレスに両手両膝をついて背後から魔法剣士に容赦なく貫かれ、口から涎を垂らし潤んだ翡翠の瞳は恍惚となって善がり狂ってますウホホイ。
「フーゴ、こっち向け」
攻めの魔法剣士は重戦士の額に張り付いた淡い金髪を掻き上げ、体をまさぐりながら耳元で囁くという行為をしております。
キスしたいのですね。わかります。
重戦士のフーゴさん、後ろを振り向く余裕なく。なんせ尻に棒がインしてて良い箇所を衝かれまくってますからね。
魔法剣士は――コンラートさんでしたっけ。優しいふりしてなかなか無茶なことおっしゃる。
いいぞもっと言え。
フーゴさんが懸命に後ろへ顔を向け、「こんらーとぉ」と、舌っ足らずに声を出しバックの彼へ熱い眼差しを向けた途端、激しいキスが始まりました。
「ンうっううぐ……んンんーっっ!!」
四つん這いで後ろに首を捻り、ついでに乳首を捻られてフーゴさんは悲鳴を上げたに違いありません。口塞がれて声が全部飲まれてしまってますけど。
捻った首を掴み顎を上げさせ、コンラートは激しい接吻をぶちかます。乳首クリクリも終わってないようで、その内にフーゴさんの下半身についてる分身フーゴちゃんからプシュッと液体が発射された。
どうやらイっちまったようだな。
決め手はキスだろうか。激しくも甘い口づけは長く続き、その間にフーゴさんの雄根をコンラートが何度も扱くもんだから、また震えて喜びの雨を漏らしていた。
雄汁がダラダラ。樹液マットレスに、これでもかという量の体液が撒かれては雫が弾ける。
このマットレス、吸収ではなく弾ける低反発マットレスなんですよ。今なら大特価。BL見せてくれたら一つ進呈。
「ふ……は、めちゃイイなフーゴ……いつもより、感じてくれて……、ぅっ」
コンラートも、めっちゃ腰振った後に中出し決めたみたいです。出し切るまで、またパンパンしてハァハァして、フーゴさんを愛おしそうに後ろから抱き締めます。
事後のラブラブまで大変素敵でした。尊かったですありがとうございました(拝)
今回は茶々入れませんでしたよ私えらい!
褒めてーとモリエスにゃんに訴えたいところですが彼、本日は生贄もといBL捧げてくれる良き人たちを置いて逃げました。ええ、あれは逃げです。前に、枝で拘束して視姦強制してピローンしたからですね。警戒されちゃってます私。
残念!!
「…………ふう、満足したかい? 聖樹サマ」
コンラートに話しかけられる。なぜか私と意思疎通できたんで、おしゃべりタイムです。
フーゴさんは彼の腕の中で眠っています。なんせもう三回はまぐわってますからね。最後がバックからってのはこの二人のスタイルらしいですよ。いいスタイルだ。これからも貫いてくれ。
――――素敵だったよ満開!
わっさわさ花咲いたわ。私の開花のタイミングは交わる二人共が絶頂した瞬間だった。
振り返ればミロシュ×ロザルオの時もそうだった。モリエスにゃんは挿入なしだったけど、素股でドピュドピュだったからその日の内に花咲いた。
二人共が気持ち良く愛あるセックスをしてくれると、フラワワワァーと開花するみたいです。
「ああ、スゲー咲いてんな。これが俺たちのを見てってことなら、ヤった甲斐あったってもんだぜ」
楽しそうに笑うコンラートの手つきは優しい。フーゴさんの淡い金髪を手梳き、彼のことが愛おしくて愛おしくてしゃーない感じですね。
尊み溢れて光あれ!
――――ヤりまくってくれてありがとう! 冒険者×冒険者ヤバイこのカプ実用的な筋肉と古傷素肌のコントラストがリアルで萌えだわ。三次元キモイとかいう人いるけど私はアリだわ。だって尊いもの。私のために私だけのために捧げてくれるウッホイだよサイコーじゃない! 同人誌あったら買うわー即買いだわ。どっかに落ちてないですかね美形攻めでオッサン受けで二人は幼馴染系の同人誌!!
興奮のあまり腐女子語りをしてしまった。こういうのは一般人にドン引かれるのでしちゃいけないと思っていても、ここは異世界で周りに知り合いもいないしでときめきが半端なく口をついてしまうのです。
すなわち、滾る想いを口に出さないと爆発しそうでヤバイのです。
ちなみにコンラートは美形です。白藍色の綺麗な髪に瞳も似たような色合いで、肩幅広くガッチリしてるけどウエスト細くて引き締まった逆三角形ボディは男の理想体型ってやつ。
フーゴさんも似たような体型です。二人は同郷の幼馴染ってやつで、年も同い年23歳。
え、フーゴさん23歳なの?! と、微かに驚いたのはすいません彼とってもオッサン顔なの。
コンラートの顔が整い過ぎてるってのもあるかも。二人並ぶときっとコンラートの方がモテる。フーゴさんそれコンプレックスになってそう。なのに恋人同士って…………萌えない? この関係性萌えに萌えれないですか?!
ほーれ同人誌! 同人誌! 頼むわ誰か紙面に残してくれ読みたいから! ひゃはー!
と、はしゃいだ腐れ心丸出しですまんなコンラート。せめてフーゴさんのように意識喪失でもしてれば腐れ発言を聞かずに済んだのにね。
ほんとすまぬー。てへぺろ。
「どーじんしってなんだ?」
おおっとぉ、つっこんできおった。
こいつ、勇者か……?
同人誌は男たちがアレする内容の恋ありバトルありコメディあり涙ありで腐女子に萌えを提供する尊き薄い本だと、はしゃいで説明した。興奮して唾飛ばしたかも。あ、私ったら木でした。唾ないのでした。代わりに樹液ですかねえ。いや、花粉かも。さっきからフラワーがシャワーの如しで辺りに黄色い粉まで舞ってますから。
私の花粉は受粉のためのものではない。はずだ。あと有害でもない。はずだ。
なんせ【聖なる花粉団子】というの作られてるし。神殿のお土産コーナーにあるらしいよ。うちの神殿の人たちって商魂たくましいよね。
「俺らのアレが見たいとか、依頼受けた時にも思ったけど、マジで変わった木だな」
――――面目ない。これが私、聖樹たんの素です。
「いいっていいって、面白かったし。好きなやつとセックスしただけで金たんまり貰えるなんて役得だ」
――――あ、そうですた。初依頼で初受注ありがとうございました。依頼料は聖樹たん基金から出てるので、遠慮のうお納めくだされ。
自分で稼いだ金を基金にして自分のために使うなんて、基金の意味間違ってませんかというつっこみはほんと自分で自分に何度もしてるから大丈夫だよ。何が大丈夫なのか知らないけど。
いや、まあ、一応本当に金持ちな人たちからも寄付してもらって積み立てもしてますからね。でもそれって基本の経費、聖樹のお世話や神殿の修繕費用、働く人へのお給金になってるやつでしてん。
それだけじゃ賄いきれないから商売しているわけですね。稼いだ分は宣伝費・依頼料としてこれからは大いに使えるわけです。聖樹たんのお小遣いにもなるわけです。
いつか、いつか、この金持って同人誌買いに行くんだ……!
その前に同人誌って、この世界のどこで売っているのだろう? それが問題だ。
国内リサーチは完璧だけど根っこに引っかからないの。同人誌の存在を信じて疑わないのは、どの世界にも腐女子は必ず存在していることを知っているからです。
光あれば影あり。そこにホモカプ及びゲイップルがいれば妄想せずにはおられまい。腐女子は必ず傍にいるのだ。
クーハハハハァ!(悪魔的笑い)
さーて、今回もたぶん数日後に【安産の実】が生ることでしょう。
実が生ったら君たち、もいでいいよと、目が覚めたらしいフーゴさんにチュッチュしまくってるコンラートにゆっとく。とりあえず、ゆっとく。聞いてるかは知らんけど。
「ん……コンラートやめろ…………」
ほれ、フーゴさんがジト目で抗議ですよ。性交中は熱々だったのに今の温度差どんくらいってくらい受けのフーゴさんは背景ブリザードですよ。
そうかフーゴさんはツンデレか。
普段は、あんな風にツンツンなんだな。えっちではデレると。かーわいいオッサン顔の23歳だなあぁぁもおぉぉぉ萌え!
コンラート、樹液マットレスをコンパクトに折り畳んで左腕に抱え、右腕にはフーゴさん抱える。
わあ、力持ちさん。重戦士の装備ってめっちゃ重そうなのに軽々と……。
フーゴさんの複雑な表情、密かに悶え!
「同人誌とやら、探しといてやるわ」という素敵な台詞を最後に残して、二人は帰って行った。
コンラート、あいつ、いいやつ(じーん)
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