モンスターだってBLしたいんです

風巻ユウ

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BLしているのを見たい編

4.使用人×貴族 ② *

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まーさーにー悪代官。生娘に悪戯するエロ殿。町娘の尻をなでる遊び人。
先達が番組内で犯した聖域を、我も達せリ!
やってることは拘束してスカートめくりだけどな。セクハラです。


新たな一面に婆感動。ファ〇クとか使っちゃったよ罵っちゃったよあのロザルオくんが!

無理もない。ミロシュの野郎は手扱きをやめないし、腰も小刻みに動かしてロザルオくんの繊細なおちりを犯してる。苦しいのだろう。トコロテンで達したばかりなのに続けて前も後孔も刺激されて、ロザルオくんの素朴で端正な浸けたげて。

私はそう告げてからモリエスにゃんを拘束してた枝を外し、眠りに就いた。
それから三日後、【安産の実】が鈴なりに生って、未だかつてない豊作に多くの人々を驚かせることになる。

 
「ミロシュ、聞いての通りだ」
「俺に聖樹の声は聞こえないが」
「あ、そうだった」

 うっかりボケな癒し系男爵も好き!
 焦りながらもピネック男爵は樹液マットレスまで移動し、そこへ腰かけ、私との会話内容をミロシュに説明する。

「ここで、その……いたせ、ということだ。ミロシュ……抱いてくれ」
「ロザルオ様……」

 二人は情熱的なキスをした。唇が重なり、舌を出し合って舐め愛。れろれろれろ。
 ぷちゅっとまた唇をくっつけた時には水音が。くちゅくちゅくちゅ。
 舌が絡み合い、手も絡み合い、気持ち良さそうにディープキスをする二人。合間に、お互いの服をも脱がせ始めた。

 おお、おお、おおおおおおおおお私の枝がうずく! ざわざわとおお!
 て、ひぎゃー! また枝芽斬られた斬首されたぁぁ……ぴえん。

「それを動かすな。たとえ最中であろうと俺は斬れるぞ」

 半裸ミロシュ怖えええ。仕事人の目ぇしてやがる……ぶるぶる。
 武器はたぶん魔法の刃だ。殺傷能力高い物騒な魔法だなあ。

「ミ、ミロシュ、聖樹様を傷つけるなど……っ」
「ここに来る前にも言ったはずだ。俺は貴方の素肌を聖樹なんぞに晒したくないと。あれは邪悪な木だぞ。それに、野外でなど……まるで獣のように交わるということも、したくないと言ったはずだ」
「う。だ、だが、ヨゼフィーナのためだ」
「貴方はすぐそれだ。ヨゼフィーナ様のためと、そればかりを言い訳にする」
「言い訳など……!」
「していないとでも?」

 んあれ? なんか剣呑な雰囲気。原因は私こと聖樹たんにあるとみた。私が邪悪だからダメと?
 野外プレイぐらいはいいじゃないか興奮してさ。モリエスにゃんなんか大興奮で素股を披露してくれたぞ。
 ねー。とモリエスにゃんに話題をふる。これってセクハラですかねムフフ。

「えあ?! は、はい。恥ずかしかったですけど」

 ――――けど? 興奮した? チンコビンビンになった?

「うぅぅ……はい。ヴィルクローレも、いつもより興奮したと言ってました」

 げへへ。恥ずかしさのあまり彼氏を引き合いに出しちゃうモリエスにゃん萌え。
 ヴィルクローレのやつはムッツリドスケベだからな。普段、敏感なところを弄り合いっこくらいしかしていないだろうに、野外で、私の枝芽に視姦されながら勃起できた彼らは素質ありますよ。
 変態の素質がな!

 さーて、ド変態腐女子の私、ここにきてなんだかモリエスにゃんで遊びたくなってきましたぞい。
 枝芽をそっと伸ばし……ミロシュの方じゃないよ。あっちに伸ばしたら悪・即・斬だからね。
 モリエスにゃんに向かって枝しゅるしゅる~~。

「へ?! あ、え、何? うあ……!」

 黒の袍の上からだけど、枝を伸ばして巻きつく。ぎゅっとハグだぜモリエスにゃん、いい匂いハスハス。
 1枝芽は彼の腰を、2枝芽は腕を、3枝芽はその御御足おみあしを、縛って巻きついて放さない。

「な、なぜ……聖樹様?」

 ――――うん、あのね。一緒に見学しよう。ミロシュ怖いし。私、無防備に突っ立っていたらまた斬られるかもでしょ。モリエスにゃんがここに居てくれれば手出しされないと思うの。

「えええええ?! そうですかねえええ?!」

 疑問の声はもっともです。だが聞く耳もたぬ。

「神官様が……!」
「ちっ、あの邪悪モンスターめ」

 ――――おっと、枝を斬るなよミロシュ。斬ったらこの神官の命はないと思えい。

 と、私まるで悪代官のような台詞でモリエスにゃんを盾にする。
 ミロシュに私の声は聞こえていないが、枝で縛ったモリエスにゃんを聖樹の幹に張り付かせれば、私を攻撃しようという気は失せるに違いない。
 モリエスにゃんには悪いが、ここは人質になってもらうぜ。
 私ってばとんだゲス樹木だな!
 ふははは!(魔王的高笑い)

「ミロシュ、斬ったら駄目だ。それよりも早く私を抱いておくれ」
「っ、ロザルオ様が……そう、おっしゃるなら」

 はいはいはいはい。まぐわおうね。まぐわおうね君たち。私はモリエスにゃんと一緒に見学すっからね。
 イイ感じにメンズがラブすっと腐女心が満たされて実をつけるからね~頼んだよ。

 二人の衣服は既に乱れている。全てを脱ぎ去るのは抵抗があるのか、二人共が前釦を全開にしただけで上着は羽織ったまま。下半身も中途半端に、ピネック男爵のは下穿きまで一緒に脱いだものがまとめて足首に絡まっているけど、ミロシュは社会の窓からコンニチハさせる気なのか、カーゴパンツに似たズボンはまだ履いたままだ。

 あいつのパンツ脱がせてえ。

 あの、カーゴパンツてさ、七分丈で脛見えて、そこは日焼けしてて黒いけど布に包まれた部分、特に尻はまだ白いよね。えっろ。尻だけ白いとか、えっろ。ぐふへへへとは思うけど、今パンツずり下げるのに枝芽伸ばしたら、斬られる。絶対に成敗される。
 くっ、我慢だ。ここは我慢である。

 二人の愛撫は手慣れた感あって、お互いに感じるポイントを重点的に、手や舌を使って性感を高め合っている。

「ふぁ……、」

 ピネック男爵ことロザルオくんが可愛い声上げたー!
 脇? あ、背中? ミロシュがしつこいくらいチュッチュして痕つけているから、そこをまた吸われてロザルオくんが艶めかしい喘ぎを披露してくれてます。

 やんだー婆大興奮!!!!

 腐女心がドッキンドッキンときめくわー。

「っん、そこ」
「ここですね。知ってますよ。貴方の弱い所、全部を愛してあげます」
「やあ……っ、」
「嫌ではないでしょう。もっと甘えて下さい。貴方の淫らな姿を、もっと……」

 敬語責めキターーーッッ
 あいつ、あいつ、ミロシュはやってくれるやつだと思ってたお。
 そこはかとなく言葉責めも……?! 今のところアメとムチだとアメ発言が多いけど、あいつはやってくれるやつだと期待してます。鬼畜発言プリーズ!

 ロザルオくんのミニ・ロザルオくんを、ぱくっと咥えたミロシュは、そのまま手で幹を、口で亀頭を扱き始めた。

「あ、あぁ……、ふぁ、ぁぁあ……!」
「んちゅ……ふふ、しっかり感じてますね。こんな場所で、人の目もあるのに……見られて昂ってんですか?」
「ひゃぅぅ……そん、なぁぁ……ぁ、だめ、そこ、あう……っ」

 敏感な先っちょを弄ばれてロザルオくん大ピンチだお。射精まで秒読みか?!

 ――――いいぞ、もっとやれい。

「て、あ、やめて下さい聖樹様、それ動かさな……っ、い、でぇぇ」

 ついでとばかりにモリエスにゃんの胴体を縛ってた1枝芽を動かしてあげる。巻きついた状態のまま、ゆっくり、しゅるしゅると動かすのだ。
 枝は樹皮がガサついて擦れると痛いけど、服の布地上からだからモリエスにゃんの柔肌を傷つけることはないのだよ。
 思う存分、スリスリスリスリ。

「ちょ、あ、捲らないで……!」

 ぴろーん。ご開帳。
 黒の袍はワンピースみたいに下半身スカート状だからね、裾を上げれば、ほら、そこはワンダーランド。

 私の3枝芽いい仕事してますね~。
 モリエスにゃんの白き太腿まぶしいいいい。
 パンツは股間を布で覆い、横を紐で縛るタイプ……はっ、これ紐パンやん! この世界、紐パン文化だった! やほーーーううううう!
 これまでの皆さん、下を脱ぐ時パンツごと下げていたから気づかなかった。フンガー!

「や、やぁ、やだやだ、聖樹様、恥ずかしいですっ」

 羞恥に頬染め瞳を潤まし枝から逃れようと身を捻るリエスにゃんサイコーかわ。
 2枝芽で両腕をガッチリ拘束しておりますので逃げれません。どうせなので拘束した腕はまとめて上にあげましょうか。御御足は開脚。コーフンしますなあ。

 ――――(;゜∀゜)=3 ハァハァ よいではないか、よいではないかぁ~! 

 まーさーにー悪代官。生娘に悪戯するエロ殿様。町娘の尻をなでる遊び人。
 先達が番組内で制覇した聖域を、我モ達成セリ!
 やっていることは拘束してスカートめくりだけどな。セクハラです。

 さあ、この状態で、あっちのにゃんにゃんを拝もうな! ロザルオくんのイき狂う姿を枝芽に収めような!
 ミロシュのやつ、いつの間にかロザルオくんを腕の中に隠して、私の視線から庇ってやがる。
 ええい、こしゃくな。

 そんでもってロザルオくんの秘所に指を入れ、ニチョニチョ音を響かせてやがる。
 ええい、くぱぁしろ!

「すっかり潤ってますね」
「ん、だってそれはぁ……」
「ええ、貴方が自分で下準備してきたんだ」

 それはえーと、ここで直ぐまぐわえるよう自分で自分のお尻のアーナをもう拡げてきたと。滑りやすいよう植物由来のオイルでマッサージしてきたと。
 そういうことですね理解しました。鼻血でそう。木なので出ませんが。

「いやらしい孔だ……しっとり濡れて……少し指を入れただけで、絡みつく……」
「あ、う……い、言わないでミロシュ……いじわる……」

 いじわるいただきましたーー!!

「挿れますよ。ああ、その前に」

 鬼畜ミロシュ、ロザルオくんの眼鏡を丁寧な所作で外した。細く優美なつるを曲げないよう、慎重な手つきだ。

 ――――あ、良かったらこのテーブルに、眼鏡を置いていいよ。

 と、私は地下茎を伸ばして樹液マットレスの横に、地上へ出た根っこはぐるぐる巻いて木根テーブルをつくる。
 ふっ、この短時間で見事なものを作り上げてしまった。己の生きた数千年の間に培った技術が、無駄にすごい。

 ミロシュに私の言葉は聞こえないけれど、ベッドサイドに素敵なテーブルがいきなり現れたら置くよね。手に持ってるもの、置くよね。ミロシュも条件反射的に眼鏡を置いて、テーブルをじっと睨んだけどロザルオくんへと向き直った。

 ふう、あぶねえあぶねえ。斬られるかと思った。ちょっと覚悟したけど、どうやら見逃してもらえたようだ。
 これで間近に、にゃんにゃんらぶらぶ見学できるぞ☆
 木根テーブルに芽を増やし、そっと見守るどころか熱き血潮を萌え滾らせながらガッツリ拝ませてもらおう。

「ふぁぁーぁ、あー!」

 正常位で貫かれたロザルオくん。入れられただけで背中が弓なりに反ってピクプルしている。
 んえーと、今のでイった? イってしもうたの早くない?

「ふふ、敏感な体だ」

 ほーら、ミロシュ鬼畜野郎も言ってますよ。私が見ていない間に下の服を全部脱いだらしく、引き締まったお尻を晒しながらおっ勃てた鬼畜ミロシュが言ってますよ。
 やっぱこいつ尻だけ白かった。えっろ。
 そしてロザルオくんの凹に凸しながらミニ・ロザルオくんを手で扱いて、ピュッピュ飛び出す白い液体が己の腹に当たるの様を、うっとり眺めるミロシュえっろ。

「ファ〇キン野郎……! もお、手、やめ……それ以上は……っ」
「お言葉遣いが乱れてますよロザルオ様」
「ぁああーっ」

 え、今のスラングはロザルオくんが発したの?
 新たな一面に婆感動。ファ〇クとか使っちゃったよ罵っちゃったよあのロザルオくんが!

 無理もない。ミロシュの野郎は手扱きをやめないし、腰も小刻みに動かしてロザルオくんの繊細なおちりを犯している。苦しいのだろう。トコロテンで達したばかりなのに、続けて前も後孔も刺激されて、ロザルオくんの素朴で端正なお顔が歪んでいる。ぐふふふ。

「ふぅ……躾のなってない昔の貴方を犯してるようで興奮します」
「だまれ、いうな……ぁ、あ、あ、あ、く、あ……あぁぁーー」

 昔のロザルオくんて何よ? あの頃は俺も若かったってやつ? 今は真面目だけど、もしかして過去、粋がってやんちゃしていた時代があったのかなロザルオくんは。ニヨニヨ。

 だいぶ我慢していたみたいだけど、ロザルオくんのオティンティンは潮吹いてしまった。
 プシャーとスプラッシュ。初めて目の前で潮吹き見たよ!
 あれだねーAVで観るより感動を覚えるね。
 レンズ越しより己の肉眼レンズ越しの方が優秀。そりゃそうだ。

 無色透明な液体が二人の下半身に飛び散って、ロザルオくんは羞恥に染まった顔を両腕で隠してしまう。それでも体は正直で、動くのをやめないミロシュの野郎にガツンガツン掘られて腰が浮き上がり、全身を身悶えさせながら感じまくっている。

「ひっぐ、イぐ、また、イってしまううぅぅ」

 ミロシュまじ鬼畜だな。おチンコは放置してロザルオくんの両脚を曲げ深く抽送し始めた。止まらない連続絶頂。ロザルオくんの腕を己の首にかけさせ、縋ってくるよう、もっと甘えろと強制する俺様ミロシュ様素晴らしい。

「おっ、くぅぅ」

 太い楔が全部押し込められた。瞳を見開くロザルオくん。口はハクハク動いて呼吸すら忘れたその仕草の後、碧眼からボロッと涙の雫が零れた。
 さすがのミロシュも、愛する恋人がここまで辛そうな反応すれば少しぐらい止まる。零れた涙を舌で拭い、愛おしそうに腕の中に閉じ込めた。

 上半身、服を乱され肌色がところどころ覗く状態のロザルオくん。足首にズボンとパンツ絡まったままだし、全部脱がせない中途半端なままで私にマジで肌見せたくない感が伝わってくるけど、いいの。着衣プレイってやつでしょ。おつ!

 しばらく、繋がったままで愛撫し合う二人だったけど、やがてミロシュのやつが腰を使い始めた。
 結合部はグチュグチュ淫らな音を奏で、まぐわい中の二人の吐息は荒く、時折に良い所を掠めるのか、その度にロザルオくんの口から色っぽい喘ぎ声が漏れる。

 これ、これ、これこれこれこれですよ! 本番まぐわい! この世界で初めてみた本番!!
 私の血圧急上昇。木だから樹液が沸騰と表現した方が適切だろうか。樹木中に樹液が漲るよ。
 私の洞に棲んでる生物どもおお見習ええい! これが、これが人間様の営みだあぁぁ!!

「――くッ、出す。出る、中に」
「ひあ、ん、あ、あ、あ、……アーッ!」

 アーーーーッ!

 ドピュドピュ中出ししてもらってロザルオくん恍惚とした表情である。うんうん、嬉しいのね。ミロシュの腰に足を絡ませ、ぎゅっと抱き締めて、だいしゅきホールドだ。
 この二人の性交には好きだとか愛してるといった愛の言葉がなかったけど、終わってからもミロシュのペロペロ愛撫は止まらなくて、ロザルオくんの全身にしつこく赤い花弁を散らしている。
 痕を付け終わったところから服で隠し、私への目隠しも徹底的だ。ミロシュの執着マジ怖い。

「あ、花が……」

 スカート捲ったままにしてたモリエスにゃんの呟き。
 私はアーッ!で一気に開花しちゃったらしい。薄黄色した私の花は、まるで菩提樹のように多くの房をつける。

 風が吹く。今日は薄曇りで風が強い日和だが、ここで一気に旋風が巻き起こったのは、何の兆しだったのだろうか――――。

 花弁が舞う。たまに花梗ごと細い茎をつけて落ちてるものもあるし、花序の房ごと、事後の余韻に浸っている二人の上に舞い落ちたものもあった。
 ロザルオくんが花房を拾い、鼻へとつけた。

「甘い匂いがしますね」

 ――――赤ちゃん産まれたら花を浮かべた産湯に浸けたげて。

 私はそう告げてからモリエスにゃんを拘束してた枝を外し、眠りに就いた。
 それから三日後、【安産の実】が鈴なりに生って、未だかつてない豊作に、多くの人々を驚かせることになる。

「こんなに沢山の実が……! 聖樹様、ありがとうございます!」

 はしゃぐモリエスにゃんの声が聞こえた気がしたけど、私はまた、まどろみへと戻った。





<使用人×貴族>

ロザルオ・ダーイシュ・ピネック(30)
東方はダーイシュ領の男爵。茶髪碧眼眼鏡あり。
────今は真面目さんだけど、あの頃は盗んだバイクで走り出してた男爵ですよ!

ミロシュ(28)
男爵邸の使用人。褐色の髪と瞳。
────絶対お庭番だってば鬼畜野郎め!
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