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今日もいっぱい飲む。お腹いっぱい飲むの。
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今日もいっぱい飲む。お腹いっぱい飲むの。
「んご、んぐ……ごく、ごく……っ」
今日も口いっぱい大きな一物を含んで、大量の白濁とした液体を飲んでいる。
彼の一物から一度に放出される量が多いので、ゴクゴクと次から次へと飲み込んでいかないと間に合わない。
最初の内は慣れなくて、よく口の端から白濁液を零していたのだけれど、今ではすっかり、お手のものだ。
おかげで相手の――彼の顔は僕の舌遣いに満足して、恍惚とした表情。嬉しいな。
一番最初は彼からの命令で接待だったけど、今はどうだろ。接待とかもう考えてないよ。こうすることが自然で、彼の非常識で世間ずれしてる感覚がちょっと面白くて、愛しいとさえ思えるようになったから――――。
僕の名前はキャネル・カラート。兎人です。
頭のてっぺんにはウサギの耳がぴょこんと立っていて、お尻にはウサギの丸い尻尾がついてるよ。
正式種族名は魔獣族魔兎種。通称で兎人と呼ばれてるんだ。
ウサギ耳は白色。でも髪色は虹色。虹のように様々な色が十数センチごとに輪を描きながら、肩甲骨まで伸びているストレートの髪を彩っている。
虹色の髪なんて珍しいでしょ。兎人一族の中でも珍しいっていわれてるよ。
彼の名前はジュディエスト・オルカーラエル・ブレトワンダ。
精霊魔人っていう、とっても珍しい種なんだって。
お母さんが花神っていう、この花神連合王国の象徴みたいな存在で、お父さんもどこかの『神を名乗る者』なんじゃないかって噂はあるけど、本当のところは知らない。
彼は長い黒い髪をしていて『精霊の瞳』を持つ美丈夫だ。
精霊の瞳はキラキラ宝石のよう。それこそ僕の虹色の髪のように虹彩が色とりどりで美しくて、じっと見つめてるとこっちの目が眩んじゃうよ。
僕が彼と出会ってこれまでを……と、今語るのは長いから、またおいおいね。
それより今は全裸の僕が続ける奉仕作業について。
僕は今、喉を鳴らして懸命に飲んでいる。何を飲んでるかっていうと、彼が下から放精した液体だ。飲んでも飲んでも、終わらない。顎が疲れてきて、飲み込む量が徐々に減ってきても終わりが見えなくて――いつものことだけど本当にすごい量――つい、視線だけを巡らせジュディエストの顔を見つめた。ジュディエストからしたら、僕の顔は上目遣いで涙目に見えていたことだろう。
「まだ半分だ。もう少し」
情けをかけてくれるかと思ったけど、ジュディエストには通じなかった。
「むぐ――っ、ん、んぐ」
逆に僕の頭を掴んでいた手に力がこもり、腰を振られてしまう。苦しい。
口蓋隆起のとこに凶悪な棒、略して凶棒の先がめり込み、尚も液体が射出され、強制的に咽頭にぶつかって下へと通っていく。
「ぐぶ……! ごぶ……ン……ンぐうう……っ」
一度えずいたものの、慣れたものなので、勝手に滑っていく液体をするすると食道の奥へと落とした。無理やりに飲み込んだわけだ。
「ぷは……あー……けふ」
「よく飲めたな」
全部飲み終わったらジュディエストが褒めてくれた。
僕のお腹を大きな手の平で擦って労わってくれる。お腹は、飲みすぎたせいだろう胃袋あたりでぽっこり膨らんでいる。ぽっこりお腹をなでなで。ジュディエストは射精時よりも至福な顔をしていた。
僕はそんな彼の顔が可愛いなと思いながらも、どうしても飲み損ねて口端から数滴だけ垂れてしまったものを、手の甲を使って拭いつつそのままペロペロと舐める。勿体無い。ジュディエストのだから、きちんと残さず、お腹の中に納めないとね。
僕のそんな仕草を、これまた嬉しそうに微笑んで見てたジュディエストが訊いてきた。
「何味だった?」
「ん~甘い……いちごみるく味」
「正解」
当たって良かった。ジュディエストは『精霊の瞳』を益々に光輝かせて喜んでいるから。
一物から出る液体は総じて苦いものらしい。でもジュディエストのは、僕が飲みやすいように美味しい味がついている。おしゃぶりする度にフレーバーを替えてくれて、本日はいちごみるく味。僕の好きな甘い味だ。
飲むと元気が出る。ジュディエストの凶棒さんが御口の中で暴れて喉も衝かれて苦しい思いをしたのに、これを飲めば顎の疲れは吹っ飛ぶし痛めた粘膜も即再生しちゃうんだよね。
巷にある『回復薬(小)』っていう栄養ドリンク並に滋養がある飲み物だよ。
こういう不思議な芸当が出来るジュディエストは本当に不思議な存在だ。
世界で唯一とまで言われている精霊魔人だし……そりゃそうだよね。両親ともが『神を名乗る者』かもしれないなんて人、そうそういない。
特別な特別なジュディエスト。
そんな彼が、どうして僕に執着してくれてるのかは分からない。
ただ、僕をお腹いっぱいにしないといけないって思ってるらしくて、仕事をきっちりきっかり定時で終えた彼は、まだ仕事中の僕をひょいと抱え上げて、この空間――――亜次元空間のジュディエストのお部屋に連れてきてくれるのだ。
亜次元空間て……それなに美味しい食べ物?
って、初めての時は質問したよね。でも、訊いても意味不明だった。ただの兎人な僕には理解できない魔術らしい。
ん? 理法魔術っていうの? それすら、分かんないなあ。
何にせよ、亜次元という知らない住所にあるジュディエストのお部屋は1LDKでバストイレ付。一人暮らしには最適な間取りだ。窓の外からは時間に合わせて日が差し込んだり、夕映えが綺麗だったり星空も眺めれたりと、これまたよく分からない魔法技術で僕たちの住む次元と繋げてあるんだそうだ。
部屋の中央には大きなベッド。
僕はそこに押し倒されて、ジュディエストから甘い愛撫を受ける。僕の股間は既に濡れていた。滋養強壮効果のある特別な液体を胃袋に詰めたので発情したのだ。
兎人の発情時期は兎人によって違う。けど、年中発情は可能であるので、こうして強制的に発情させられても何ら支障はない。ただいつも通り、僕の棒の先端から先走りが溢れ、会陰のところを何かに押し付けて腰を振りたくなるだけだ。
対するジュディエストの股間も何故だかまたエキサイトしている。
わあ。凶棒さんがビンビンだあ。
さっき僕が搾ったばかりだよね?
ジュディエストは窮屈そうな下履きを脱いで、首元を締めるリボンタイを外しながら、手の平にどろりとした粘液を召喚した。粘液は鮮やかなマゼンダ色をしている。
これはローションというやつ。
マゼンダ色したローションを股間に塗り込め、特に念入りに菊襞を解し、挿入の準備をする。準備をしている間にも男の張り詰めた怒張は天を向き、お互いに準備万端。
僕たちは騎乗位で繋がった。
だってお腹いっぱいだもの。背面座位でもいいけど、もし他の体位で繋がったら確実にお口から液体が零れちゃうでしょ。と、思ったけど騎乗位でもお腹の中を衝かれたら、こみ上げてくるものは一緒だった。
あ、やばい。あふれちゃう。食道を戻ってくる感覚。
「あー……くっは、けほ……!」
たまらずそれを吐き出してしまった。
「こほっ、かは……! はぁ……ああ……」
「口から溢れてしまったな勿体無い」
そう言ってジュディエストは口からたらたらと零れ落ちる液体を舐めつつ、そっと口付けをくれた。
「は、あ、ん……、ん……」
ジュディエストからの口付け。嬉しい。
僕は夢中で吸って胃の腑の不快感を紛らわす。
「んあ……あー」
なのに、しばらくしたら唇が離れちゃった。
ウサギ耳が、しゅんと垂れ下がる。
あんなにピクピク動いてたウサギ耳なのに、ジュディエストが離れただけで、しょんぼりしちゃった。
それを見咎めたのか、ジュディエストは精霊の瞳を動かして、僕の白いウサ耳を視線だけで弄り始めた。
「ひゃあ……!」
とても感度が良いウサ耳は、精霊さんの悪戯に遭い、さらに萎れた。
ぴくぴく ぷるぷる 震えちゃう。
ジュディエストの傍に居る精霊さんは悪戯が好きなのか、それとも僕のことを気に入ってくれているのか、どの精霊さんもウサ耳をつんつんしたり、こしょこしょしたり、とにかく容赦ない。
「あっ、は、ふあ」
と同時に、下半身に咥えていた一物が、良いところを突いてきた。
ひどいよジュディエスト。僕の弱いとこばかりつついて……っ。
何度もジュディエストに抱かれて、擦られて、気持ちよさを教え込まれた前立腺。
もっと押してとばかりにぷっくりと膨れ上がり、衝かれる毎にもう、やばい。ウサ耳も、やばい。もう、もう、出てしまううう。
「ひあ、ふぁ、あ、アーッ」
僕は絶頂した。陰嚢が引き締まり、前の棒の先端から白い液体が吹き零れてしまう。後ろだけでイってしまい、僕は僕の淫乱な体を恥じて赤面した。
こんな、こんな風になっちゃうのは僕が兎人だからだ。兎人は性欲が強いと、一般的にいわれている。その通りだと思う。兎人の村じゃ、村人たちがところかまわず発情して、青姦なんか当たり前だった。
僕は都会に出てきて、そんな故郷の風景は変なことだったんだって気づいたんだ。都会の人たちは道を歩いている時に、もよおしたからって道端ですれ違っただけの相手を使って一発抜いていくなんてこと、しないもの。
そういうことはもっと慎むべきだって、都会に来て学んだ。
でも――――。
学んだはずなんだけど、ジュディエストに触られたら胸がキュンキュンして下半身がだらしなくなってしまうんだ。
ジュディエストは絶頂に震えてる僕の腰を掴んで、まだまだ揺さぶってくる。
僕の中はトロトロに蕩けて彼のものがもっと欲しくて咥え込む。
「っ、まだまだぁ」
何かと戦ってるような台詞を吐くジュディエスト。
彼の猛りが僕の中でうねる。何このグラインド?!
「んやっ! あっう、ああんっ」
腰を回して責め立てられる。
普段は書類書きの方が多くて、時間厳守して謹厳とした仕事ぶりなのに、ジュディエストけっこう体力ある?! ムッツリスケベー! なんて悲鳴を上げながら、つい口走っちゃった僕。
そんな僕のウサ耳元にジュディエストの声が響いた。
「君だって、普段は清楚で透明感のある美人を装い冒険窓口の受付業務をこなしているが、一皮剥けばただのド淫乱だろう。ド淫乱が過ぎて冒険者相手にウリまでやってただろう。俺は上司として、君の勤務態度を是正しなければならないのだ」
ひああああバレてるうううう!
美人だなんて初めてジュディエストに褒めてもらっちゃった嬉しいな。じゃなくて、ウリしてたのバーレーてーたーぁ!
僕の仕事は冒険者相手の受付業務なんだ。やってくるお客さんは男性冒険者が多くて、なんていうか軽い人が多いんだ。真面目な人も勿論いるよ。でもね、女日照りの人ってけっこういるの。で、僕も体が寂しかったし、お金くれるっていうからベッドインした。最初の一人がきっかけで後はずるずると。それから男には困ってない。
でもでも、言い訳させて! ウリしてたの本当に最初の頃だけ。この都会の常識を知らなかった田舎者丸出しだった頃のことだけ! 本当に!
最近は……ジュディエストのこと好きだって気づいてからは、ウリやめたんだ。
さっぱり兄貴気質の冒険者ばかりが相手だったから、その辺は揉めないで体の関係を断ることができた。
でも、過去にウリしていのは本当のこと。
そして上司であるジュディエストにバレバレだったと知ったのが今。
真暗な未来しか見えなぁい!
「俺のはどうだ。冒険者たちのよりうまいだろ?」
「あっ、ん、んふ、ああ、いいです……おいしいの、気持ちいいの、所長ぉ」
僕は割と絶望してたんだけど、ジュディエストは僕を抱くのはやめないみたいだ。
汚いって罵られるかと思ったのに……いいの? 僕、気持ち良くなっちゃっていいの?
ジュディエストにしっかりしがみついて僕も腰を振る。
「名前で呼べ」
「はぁん、あん、あ、あ、ジュディエストさまぁ、ん」
「ジュディだ……これからは、そう呼べ」
「ふあ、ぁ……ジュディ? んああ、ジュ、ディ……? あ、あ、」
なんでいきなり愛称呼びを強要してんのとは思ったけど、揺さぶられるままに感じて再度の絶頂へ。イくのとまらない。
「可愛いぞキャネル……それに、とっても淫乱だ。今日もたっぷり飲ませてやる」
「はああぁぁんんんん」
ドプドプと中で噴き上げる精液の量は半端ない。
徐々に溜まりお腹の中を満たすと、心の中も満たされる気がする。
「はふぅ……おなかいっぱあい…………」
ここまでが、ウリをやめた僕の、ジュディエストと繰り広げる毎日のルーティンワーク。
口からお尻の穴から、両方から美味しいフレーバーの付いた液体を流し込み、お腹いっぱいにしてもらう。
嬉しいよ、ジュディ。
この気持ちをまだ言葉にしたことはないけれど。
でもね、好きなんだ。
ジュディって呼べるようになって嬉しい。
今夜もジュディの腕の中で眠る。
僕は性に貪欲で、お腹をいっぱいにしないと夜も一人で眠れない寂しい兎だから。
(兎は寂しいと死んじゃうけど僕はお腹いっぱい飲まないと死んじゃうの)
「んご、んぐ……ごく、ごく……っ」
今日も口いっぱい大きな一物を含んで、大量の白濁とした液体を飲んでいる。
彼の一物から一度に放出される量が多いので、ゴクゴクと次から次へと飲み込んでいかないと間に合わない。
最初の内は慣れなくて、よく口の端から白濁液を零していたのだけれど、今ではすっかり、お手のものだ。
おかげで相手の――彼の顔は僕の舌遣いに満足して、恍惚とした表情。嬉しいな。
一番最初は彼からの命令で接待だったけど、今はどうだろ。接待とかもう考えてないよ。こうすることが自然で、彼の非常識で世間ずれしてる感覚がちょっと面白くて、愛しいとさえ思えるようになったから――――。
僕の名前はキャネル・カラート。兎人です。
頭のてっぺんにはウサギの耳がぴょこんと立っていて、お尻にはウサギの丸い尻尾がついてるよ。
正式種族名は魔獣族魔兎種。通称で兎人と呼ばれてるんだ。
ウサギ耳は白色。でも髪色は虹色。虹のように様々な色が十数センチごとに輪を描きながら、肩甲骨まで伸びているストレートの髪を彩っている。
虹色の髪なんて珍しいでしょ。兎人一族の中でも珍しいっていわれてるよ。
彼の名前はジュディエスト・オルカーラエル・ブレトワンダ。
精霊魔人っていう、とっても珍しい種なんだって。
お母さんが花神っていう、この花神連合王国の象徴みたいな存在で、お父さんもどこかの『神を名乗る者』なんじゃないかって噂はあるけど、本当のところは知らない。
彼は長い黒い髪をしていて『精霊の瞳』を持つ美丈夫だ。
精霊の瞳はキラキラ宝石のよう。それこそ僕の虹色の髪のように虹彩が色とりどりで美しくて、じっと見つめてるとこっちの目が眩んじゃうよ。
僕が彼と出会ってこれまでを……と、今語るのは長いから、またおいおいね。
それより今は全裸の僕が続ける奉仕作業について。
僕は今、喉を鳴らして懸命に飲んでいる。何を飲んでるかっていうと、彼が下から放精した液体だ。飲んでも飲んでも、終わらない。顎が疲れてきて、飲み込む量が徐々に減ってきても終わりが見えなくて――いつものことだけど本当にすごい量――つい、視線だけを巡らせジュディエストの顔を見つめた。ジュディエストからしたら、僕の顔は上目遣いで涙目に見えていたことだろう。
「まだ半分だ。もう少し」
情けをかけてくれるかと思ったけど、ジュディエストには通じなかった。
「むぐ――っ、ん、んぐ」
逆に僕の頭を掴んでいた手に力がこもり、腰を振られてしまう。苦しい。
口蓋隆起のとこに凶悪な棒、略して凶棒の先がめり込み、尚も液体が射出され、強制的に咽頭にぶつかって下へと通っていく。
「ぐぶ……! ごぶ……ン……ンぐうう……っ」
一度えずいたものの、慣れたものなので、勝手に滑っていく液体をするすると食道の奥へと落とした。無理やりに飲み込んだわけだ。
「ぷは……あー……けふ」
「よく飲めたな」
全部飲み終わったらジュディエストが褒めてくれた。
僕のお腹を大きな手の平で擦って労わってくれる。お腹は、飲みすぎたせいだろう胃袋あたりでぽっこり膨らんでいる。ぽっこりお腹をなでなで。ジュディエストは射精時よりも至福な顔をしていた。
僕はそんな彼の顔が可愛いなと思いながらも、どうしても飲み損ねて口端から数滴だけ垂れてしまったものを、手の甲を使って拭いつつそのままペロペロと舐める。勿体無い。ジュディエストのだから、きちんと残さず、お腹の中に納めないとね。
僕のそんな仕草を、これまた嬉しそうに微笑んで見てたジュディエストが訊いてきた。
「何味だった?」
「ん~甘い……いちごみるく味」
「正解」
当たって良かった。ジュディエストは『精霊の瞳』を益々に光輝かせて喜んでいるから。
一物から出る液体は総じて苦いものらしい。でもジュディエストのは、僕が飲みやすいように美味しい味がついている。おしゃぶりする度にフレーバーを替えてくれて、本日はいちごみるく味。僕の好きな甘い味だ。
飲むと元気が出る。ジュディエストの凶棒さんが御口の中で暴れて喉も衝かれて苦しい思いをしたのに、これを飲めば顎の疲れは吹っ飛ぶし痛めた粘膜も即再生しちゃうんだよね。
巷にある『回復薬(小)』っていう栄養ドリンク並に滋養がある飲み物だよ。
こういう不思議な芸当が出来るジュディエストは本当に不思議な存在だ。
世界で唯一とまで言われている精霊魔人だし……そりゃそうだよね。両親ともが『神を名乗る者』かもしれないなんて人、そうそういない。
特別な特別なジュディエスト。
そんな彼が、どうして僕に執着してくれてるのかは分からない。
ただ、僕をお腹いっぱいにしないといけないって思ってるらしくて、仕事をきっちりきっかり定時で終えた彼は、まだ仕事中の僕をひょいと抱え上げて、この空間――――亜次元空間のジュディエストのお部屋に連れてきてくれるのだ。
亜次元空間て……それなに美味しい食べ物?
って、初めての時は質問したよね。でも、訊いても意味不明だった。ただの兎人な僕には理解できない魔術らしい。
ん? 理法魔術っていうの? それすら、分かんないなあ。
何にせよ、亜次元という知らない住所にあるジュディエストのお部屋は1LDKでバストイレ付。一人暮らしには最適な間取りだ。窓の外からは時間に合わせて日が差し込んだり、夕映えが綺麗だったり星空も眺めれたりと、これまたよく分からない魔法技術で僕たちの住む次元と繋げてあるんだそうだ。
部屋の中央には大きなベッド。
僕はそこに押し倒されて、ジュディエストから甘い愛撫を受ける。僕の股間は既に濡れていた。滋養強壮効果のある特別な液体を胃袋に詰めたので発情したのだ。
兎人の発情時期は兎人によって違う。けど、年中発情は可能であるので、こうして強制的に発情させられても何ら支障はない。ただいつも通り、僕の棒の先端から先走りが溢れ、会陰のところを何かに押し付けて腰を振りたくなるだけだ。
対するジュディエストの股間も何故だかまたエキサイトしている。
わあ。凶棒さんがビンビンだあ。
さっき僕が搾ったばかりだよね?
ジュディエストは窮屈そうな下履きを脱いで、首元を締めるリボンタイを外しながら、手の平にどろりとした粘液を召喚した。粘液は鮮やかなマゼンダ色をしている。
これはローションというやつ。
マゼンダ色したローションを股間に塗り込め、特に念入りに菊襞を解し、挿入の準備をする。準備をしている間にも男の張り詰めた怒張は天を向き、お互いに準備万端。
僕たちは騎乗位で繋がった。
だってお腹いっぱいだもの。背面座位でもいいけど、もし他の体位で繋がったら確実にお口から液体が零れちゃうでしょ。と、思ったけど騎乗位でもお腹の中を衝かれたら、こみ上げてくるものは一緒だった。
あ、やばい。あふれちゃう。食道を戻ってくる感覚。
「あー……くっは、けほ……!」
たまらずそれを吐き出してしまった。
「こほっ、かは……! はぁ……ああ……」
「口から溢れてしまったな勿体無い」
そう言ってジュディエストは口からたらたらと零れ落ちる液体を舐めつつ、そっと口付けをくれた。
「は、あ、ん……、ん……」
ジュディエストからの口付け。嬉しい。
僕は夢中で吸って胃の腑の不快感を紛らわす。
「んあ……あー」
なのに、しばらくしたら唇が離れちゃった。
ウサギ耳が、しゅんと垂れ下がる。
あんなにピクピク動いてたウサギ耳なのに、ジュディエストが離れただけで、しょんぼりしちゃった。
それを見咎めたのか、ジュディエストは精霊の瞳を動かして、僕の白いウサ耳を視線だけで弄り始めた。
「ひゃあ……!」
とても感度が良いウサ耳は、精霊さんの悪戯に遭い、さらに萎れた。
ぴくぴく ぷるぷる 震えちゃう。
ジュディエストの傍に居る精霊さんは悪戯が好きなのか、それとも僕のことを気に入ってくれているのか、どの精霊さんもウサ耳をつんつんしたり、こしょこしょしたり、とにかく容赦ない。
「あっ、は、ふあ」
と同時に、下半身に咥えていた一物が、良いところを突いてきた。
ひどいよジュディエスト。僕の弱いとこばかりつついて……っ。
何度もジュディエストに抱かれて、擦られて、気持ちよさを教え込まれた前立腺。
もっと押してとばかりにぷっくりと膨れ上がり、衝かれる毎にもう、やばい。ウサ耳も、やばい。もう、もう、出てしまううう。
「ひあ、ふぁ、あ、アーッ」
僕は絶頂した。陰嚢が引き締まり、前の棒の先端から白い液体が吹き零れてしまう。後ろだけでイってしまい、僕は僕の淫乱な体を恥じて赤面した。
こんな、こんな風になっちゃうのは僕が兎人だからだ。兎人は性欲が強いと、一般的にいわれている。その通りだと思う。兎人の村じゃ、村人たちがところかまわず発情して、青姦なんか当たり前だった。
僕は都会に出てきて、そんな故郷の風景は変なことだったんだって気づいたんだ。都会の人たちは道を歩いている時に、もよおしたからって道端ですれ違っただけの相手を使って一発抜いていくなんてこと、しないもの。
そういうことはもっと慎むべきだって、都会に来て学んだ。
でも――――。
学んだはずなんだけど、ジュディエストに触られたら胸がキュンキュンして下半身がだらしなくなってしまうんだ。
ジュディエストは絶頂に震えてる僕の腰を掴んで、まだまだ揺さぶってくる。
僕の中はトロトロに蕩けて彼のものがもっと欲しくて咥え込む。
「っ、まだまだぁ」
何かと戦ってるような台詞を吐くジュディエスト。
彼の猛りが僕の中でうねる。何このグラインド?!
「んやっ! あっう、ああんっ」
腰を回して責め立てられる。
普段は書類書きの方が多くて、時間厳守して謹厳とした仕事ぶりなのに、ジュディエストけっこう体力ある?! ムッツリスケベー! なんて悲鳴を上げながら、つい口走っちゃった僕。
そんな僕のウサ耳元にジュディエストの声が響いた。
「君だって、普段は清楚で透明感のある美人を装い冒険窓口の受付業務をこなしているが、一皮剥けばただのド淫乱だろう。ド淫乱が過ぎて冒険者相手にウリまでやってただろう。俺は上司として、君の勤務態度を是正しなければならないのだ」
ひああああバレてるうううう!
美人だなんて初めてジュディエストに褒めてもらっちゃった嬉しいな。じゃなくて、ウリしてたのバーレーてーたーぁ!
僕の仕事は冒険者相手の受付業務なんだ。やってくるお客さんは男性冒険者が多くて、なんていうか軽い人が多いんだ。真面目な人も勿論いるよ。でもね、女日照りの人ってけっこういるの。で、僕も体が寂しかったし、お金くれるっていうからベッドインした。最初の一人がきっかけで後はずるずると。それから男には困ってない。
でもでも、言い訳させて! ウリしてたの本当に最初の頃だけ。この都会の常識を知らなかった田舎者丸出しだった頃のことだけ! 本当に!
最近は……ジュディエストのこと好きだって気づいてからは、ウリやめたんだ。
さっぱり兄貴気質の冒険者ばかりが相手だったから、その辺は揉めないで体の関係を断ることができた。
でも、過去にウリしていのは本当のこと。
そして上司であるジュディエストにバレバレだったと知ったのが今。
真暗な未来しか見えなぁい!
「俺のはどうだ。冒険者たちのよりうまいだろ?」
「あっ、ん、んふ、ああ、いいです……おいしいの、気持ちいいの、所長ぉ」
僕は割と絶望してたんだけど、ジュディエストは僕を抱くのはやめないみたいだ。
汚いって罵られるかと思ったのに……いいの? 僕、気持ち良くなっちゃっていいの?
ジュディエストにしっかりしがみついて僕も腰を振る。
「名前で呼べ」
「はぁん、あん、あ、あ、ジュディエストさまぁ、ん」
「ジュディだ……これからは、そう呼べ」
「ふあ、ぁ……ジュディ? んああ、ジュ、ディ……? あ、あ、」
なんでいきなり愛称呼びを強要してんのとは思ったけど、揺さぶられるままに感じて再度の絶頂へ。イくのとまらない。
「可愛いぞキャネル……それに、とっても淫乱だ。今日もたっぷり飲ませてやる」
「はああぁぁんんんん」
ドプドプと中で噴き上げる精液の量は半端ない。
徐々に溜まりお腹の中を満たすと、心の中も満たされる気がする。
「はふぅ……おなかいっぱあい…………」
ここまでが、ウリをやめた僕の、ジュディエストと繰り広げる毎日のルーティンワーク。
口からお尻の穴から、両方から美味しいフレーバーの付いた液体を流し込み、お腹いっぱいにしてもらう。
嬉しいよ、ジュディ。
この気持ちをまだ言葉にしたことはないけれど。
でもね、好きなんだ。
ジュディって呼べるようになって嬉しい。
今夜もジュディの腕の中で眠る。
僕は性に貪欲で、お腹をいっぱいにしないと夜も一人で眠れない寂しい兎だから。
(兎は寂しいと死んじゃうけど僕はお腹いっぱい飲まないと死んじゃうの)
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