死神と乙女のファンタジア

川上桃園

文字の大きさ
20 / 24

三度目の偶然は運命2

しおりを挟む
 数日後、ヴィオレッタはラザロのレース工房の様子を見に行った。今や公国とラザロ、二つの土地に工房を持つ彼女は、手の空いた時間を見繕っては日々、レースの研究に没頭している。
 新しいデザインを考案し、自分で編んで実践し、技術的なものを工房の職人たちを共有する。
 かつてラヴァン家の持ち物だった時は職人たちへの待遇が劣悪だったが、今は適度な休憩時間を設け、休日を増やしたり、職人たちを取り巻く環境を改善するようにいろいろと働きかけていた。すべては良質なレース生産と、技術力の高い職人を確保するために。
 そのため、新しい経営主であるヴィオレッタに対し、彼女たちは好意的に接してくれる。
 特にラザロの職人たちは、ラヴァンに虐げられていた頃のヴィオレッタを覚えている者も多い。再会した時には、目を丸くされた。どこかで死んだと思われていた時には笑ってしまったけれど。
 思えば、彼女たちの手ほどきによって、レース職人としてのヴィオレッタは磨かれてきたといっても間違いない。
 この日、ヴィオレッタは工房に新しいレースのデザイン画を持ち込んだところだった。
 現場を取り仕切るベテラン職人たちがスケッチブックを覗き込んで唸る。

「なるほど、蝶をモチーフにしたデザインですか。しかもなかなか複雑ですね」
「今回は昆虫がテーマですか。あまり見ないものですが、宝飾品でも取り上げられておりますし、エキゾチックな風味を感じられます。輸出向けには向いていますね」
「これは襟飾りやショールなど、上半身に使う方が目立ってよいでしょうね」

 いつものようにヴィオレッタのアイディアを受けた彼女たちが生き生きと話している。その最中、

「そういえば、私が持っているスケッチはこれでもう最後なんです」

 彼女がさらりと告げると、彼女たちはヴィオレッタの顔を不思議そうに眺める。

「どういうことです?」
「今まで、私は書き溜めてきたスケッチブックを、折を見てみなさんに見せてきました。それがこの工房の商品となり、大陸で人気になっていましたが……もう、私にはこれほどのアイディアを生み出す力がないんです。だから打ち止めなんですよ、これで」
「そ、そうなんですか……」

 一同が押し黙ってしまったものだから、ヴィオレッタは焦った。

「ごめんなさいね。急にこんなことを言われて困るでしょうね。でも、急にこの工房が傾くことなんてさせないから、そこは安心して……」
「なんだ、そんなことですか。いいんですよ、ヴィオレッタ様。あたしたちには十分です」

 最古参のレース職人がきっぱりと声を上げた。

「あたしたちがあなたについていったのは、新しいレースのデザインに釣られたからじゃないから。ラヴァンに見捨てられたあたしたちを救いあげてくれたからだ。新しいアイディアを持っていなくたって、あんたは御主人さまだし、これからもそこは変わらないんだ。……不安そうな顔をするんじゃないよ、お嬢ちゃん。あんたは、本当に立派にやっているよ」

 幼い頃のヴィオレッタを知る彼女がにやっと笑えば、他の職人たちも首肯した。

「デザインは模倣される。それは間違いないことだ。……でも、負けないだけの高い技術力を持っている集団はそうそうないだろう。腕を磨けばいいだけの話さ。客はそれについてくる。偽物が出たってね……本物はわかるやつにはわかるもんさ。『本物』の方がふさわしいって言わせてやるだけだ。どうせ、特許はもう取っているんだろう?」
「もちろんですよ。粗悪な偽物が出てこようものなら、法的な措置をします」
「あんたに守られているなら、安心して仕事に励めるよ」

 気風のいい彼女は、この話は終わりだ、とばかりに、ヴィオレッタの新しいデザインをどうレースに落とし込んでいくのかを話し合いはじめた。
 これにはヴィオレッタも一職人として参加する。彼女は自分で持ち出した試作品を手に、どのようにこのデザインを生かしていくか、工房内でどう作業分担をするのか、案を出した。
 結局、今回は若い職人たちに大部分の工程を任せることとした。できるだけ若手にも経験を積ませたいという古株たちの総意があったためだ。

「新奇なものは、若い感性の方が柔軟に考えられるものさ。技術面はあたしらでカバーするしね」

ヴィオレッタも若手の職人とともに作業に加わることにした。発案者でもあり、ヴィオレッタ自身も若手の一人だからというのがその理由だ。
 若手であっても職人気質でもある彼女たちは、工房の主に臆することなく、黙々と作業に没頭している。ヴィオレッタは新鮮な気持ちで、彼女たちの輪に入った。
 カラカラ、と木製のボビンがぶつかりあう軽い音が心地よく響く。
 ラヴァン・レースは本来、レース針で編むニードルレースであるが、最近は木製のボビンを使って編むボビンレースの技法も取り入れていた。北の公国で発展していたのをヴィオレッタが見つけ、ラザロにも持ち込んだのだ。ボビンを用いることで、レースでまた違った表現ができるのではないかと考えたのだ。
 道具の使い方は違うとはいえ、元々がレース職人だった彼女たちは、比較的スムーズにボビンレースにも馴染んだ。特に若い職人たちの呑みこみが早い。
 ヴィオレッタも、手に馴染んできたボビンを手に取り、いくつもいくつも交差させていく。ボビンから伸びたレース糸が編まれていき、文様が浮かび上がっていく。彼女はニードルレースを好んでいたが、ボビンが転がる音も好きだった。
 ヴィオレッタが夢中になってレースを編んでいると、職人たちが息抜きにするおしゃべりとともに雨音が聞こえてきた。屋根に雨粒が落ちる音を耳にする。
 ヴィオレッタの視界の外で、何やら騒がしくなる。

「……申し訳ない、急に降られてしまったものだから」
「そうかい。まあ、しょうがいないね。ほら、拭くものだ。今日は手伝っていくかい? ちょうどうちの主人も来ているから、挨拶しておいた方がいいだろうね」
「そうか、わかった。失礼のないようにしよう」

 男性と、最年長の職人の声がした。別の部屋にいた足音が近づき、開いていた扉から、ヴィオレッタのすぐ前にまでやってきた。

「ヴィオレッタ様、ご挨拶させておきたい者がいます。男ですが手先が器用なので、たまに工房を手伝ってくれるゴンドラ乗りです。ほら、ご挨拶!」

 真っ黒な靴が目に入り、ヴィオレッタはようやくボビンを手繰る手を止めて、正面に立つ男を見上げた。

「……アルトゥル、さん」
「はい」

 まだ水気の残る髪が印象的だった。彼はなぜか、泣きそうな顔をしている。
 ヴィオレッタは息を詰めた。思いがけない再会だった。言葉が出てこない。

「三度目、ですね」

 彼の方からそう言った。彼から視線を外し、彼女は、ええ、と頷いた。

「三度目、です」

 ボビンを持つ手が震えた。

「話を……しましょう?」

 ヴィオレッタが囁くと、ああ、と彼も観念した。

「私も、同じことを考えていました」

 なんだい、もう知り合っていたのかい……。年配の職人の呆れたような声が遠くで聞こえた。



 ヴィオレッタは彼を自分の邸宅まで連れて帰った。着替えを貸すため、と言ったが、一度乾きかけた服をさらに濡らしてまで着替えを取りに行く必要もない。必要はないが、彼は何も言わなかった。
邸宅に着くと、彼には客人用に用意していた新しい服に着替えてもらった。
 上等な布を使っている服だ。彼が着るとまるで貴族然として見えて……「死神伯爵」として振る舞っていた頃の死神《アンクー》そのものだった。
 客間に通し、温かい飲み物を用意した。向かい合わせで椅子に腰かける。彼もヴィオレッタも互いに緊張しているのが見て取れた。あの、と言葉に出すタイミングがぴったりとそろってしまい、互いに気まずくなる。

「ごめんなさい」

 彼女がついに口火を切った。

「突然で、本当に困惑してもおかしくないと思っています。けれど、どうしても話をしてみたかったのです。アルトゥルさんは……死神《アンクー》を知っていますか?」

 ヴィオレッタは彼の変化をつぶさに逃すまいと観察したが、すぐに落胆した。
 彼がすぐに、知らない、と告げたからだ。
 仕方ない。彼が死神《アンクー》でなかったとしても仕方ない……。

「私がお話ししたいのは、死神《アンクー》のことです。長い話になります……聞いていただけますか」
「大丈夫だ。話してほしい。夜までかかっても構わない」

 アルトゥルがどんな感情でヴィオレッタの言葉を受け入れたのかわからない。だがヴィオレッタは、彼にすべてを話そうと思った。
 死神《アンクー》とのことを話そうとすれば、それはすなわち、彼女自身の人生そのものを語ることになる。
 彼女は意を決した。夜になり、明け方になるまで彼に死神《アンクー》のことを語った。

 空が白み始め、窓際からほの白い明かりがさしてくる。
 ヴィオレッタの話を根気強く聞いていた彼は、重々しく、「……不思議な話だ。にわかには信じられない」と告げた。
 彼は自分の中で言葉を探しているようだった。

「その死神《アンクー》と、私が似ているのですね。かつて、あなたが愛した人と、私が」

 「愛した」と言われて、ヴィオレッタは怖気づいた気持ちになるが、ええ、と肯定した。
 他人から指摘されてはじめて気づいた。
 彼女は家族としてだけではなく、恋人同士や夫婦同士が互いに抱く感情をも含んでいたのだと。

「残念ながら、私はあなたの愛した人とは違うと思います。あなたとの記憶はありませんし……ただ」
「ただ?」
「いえ、少し気になることがあるのですが、確信は持っていないのでここでお話しできません」
「わかりました。……戸惑われたのも仕方ないと思います。ごめんなさい。話を聞いてくださってありがとう、アルトゥルさん。すっかりこちらに引き留めてしまいましたね」

 青年は死神《アンクー》とは別人なのだ。ヴィオレッタは己に言い聞かせた。勝手に期待するのはもうやめよう。彼を解放するのだ。それから何も知らなかったふりをして、生きていく……。

「玄関先まで送ります。どうぞこちらに……」

 扉を開けて、彼を先導した時に、「待ってくれ!」と腕を引かれた。
 すぐ傍らに、真剣な顔をしたアルトゥルの顔があった。

「どうか、待ってくれ! 私は、私は……あなたに」

 彼が何かを言い出そうとしたその時に。

「ヴィオレッタ様! 大変! 大変でございます!」

 普段は冷静な使用人の少女が慌てた様子で駆け込んできて、「大公陛下がお見えでございます」と告げた。

「大公陛下……? なにを、言っているの。お見えになるはずが」
「お見えなのです! 今、玄関にいらっしゃっております!」

 ヴィオレッタは、茫然とするアルトゥルの顔を見た。泣きそうな気持ちで、彼女の腕を掴む手をほどいた。

「ごめんなさい。お話はまた後にいたしましょう。お疲れでしょうから、お部屋でお休みください」

 黙りこくった彼を置いていくのは後ろ髪が引かれる思いだった。
 彼は、ヴィオレッタに何を告げたかったのだろう。



 気を利かせた別の使用人が大公を大きな客間に案内していた。客間に入った途端、客用の椅子に腰かけた大公ハインリヒが喜色を浮かべて立ち上がる。

「ヴィオレッタ!」
「大公陛下……。大変ご無沙汰しております」

 数年ぶりに会う大公は、以前となにひとつ変わっていなかった。
 作法通りの礼を取り、向かい合わせに座る。緊張した面持ちの使用人がカップに紅茶を注いだ。

「陛下がお元気そうで安心しました」

 彼と最後に会ったのは、息子のヨハンが死んだ後のことだ。カルロッタへの愛が叶わないことに絶望し、凶行に走ったヨハン。本当の息子ではないと打ち明けた大公を思い出す。

「そうでもない。君も知っての通り、周囲に勧められた二度目の結婚もうまくいかなかったよ。近頃は疲れを感じることも多くてね。君が近くにいた頃が恋しく感じることもある」
 
 ジャンは以前、カルロッタに代わってヴィオレッタに「王の母になる運命」があると言った。もし、そんなものがあったとしたらそれは……大公の元に行くことを意味しているのではないだろうか。ふと、そんなことを思うのだった。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【本編完結】王子の寝た子を起こしたら、夢見る少女では居られなくなりました!

こさか りね
恋愛
私、フェアリエル・クリーヴランドは、ひょんな事から前世を思い出した。 そして、気付いたのだ。婚約者が私の事を良く思っていないという事に・・・。 婚約者の態度は前世を思い出した私には、とても耐え難いものだった。 ・・・だったら、婚約解消すれば良くない? それに、前世の私の夢は『のんびりと田舎暮らしがしたい!』と常々思っていたのだ。 結婚しないで済むのなら、それに越したことはない。 「ウィルフォード様、覚悟する事ね!婚約やめます。って言わせてみせるわ!!」 これは、婚約解消をする為に奮闘する少女と、本当は好きなのに、好きと気付いていない王子との攻防戦だ。 そして、覚醒した王子によって、嫌でも成長しなくてはいけなくなるヒロインのコメディ要素強めな恋愛サクセスストーリーが始まる。 ※序盤は恋愛要素が少なめです。王子が覚醒してからになりますので、気長にお読みいただければ嬉しいです。 ※本編完結しました。

捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。

蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。 これで、貴方も私も自由です。 ……だから、もういいですよね? 私も、自由にして……。 5年後。 私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、 親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、 今日も幸せに子育てをしています。 だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。 私のことは忘れて……。 これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。 はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

職業『お飾りの妻』は自由に過ごしたい

LinK.
恋愛
勝手に決められた婚約者との初めての顔合わせ。 相手に契約だと言われ、もう後がないサマンサは愛のない形だけの契約結婚に同意した。 何事にも従順に従って生きてきたサマンサ。 相手の求める通りに動く彼女は、都合のいいお飾りの妻だった。 契約中は立派な妻を演じましょう。必要ない時は自由に過ごしても良いですよね?

【完結】廃墟送りの悪役令嬢、大陸一の都市を爆誕させる~冷酷伯爵の溺愛も限界突破しています~

遠野エン
恋愛
王太子から理不尽な婚約破棄を突きつけられた伯爵令嬢ルティア。聖女であるライバルの策略で「悪女」の烙印を押され、すべてを奪われた彼女が追放された先は荒れ果てた「廃墟の街」。人生のどん底――かと思いきや、ルティアは不敵に微笑んだ。 「問題が山積み? つまり、改善の余地(チャンス)しかありませんわ!」 彼女には前世で凄腕【経営コンサルタント】だった知識が眠っていた。 瓦礫を資材に変えてインフラ整備、ゴロツキたちを警備隊として雇用、嫌われ者のキノコや雑草(?)を名物料理「キノコスープ」や「うどん」に変えて大ヒット! 彼女の手腕によって、死んだ街は瞬く間に大陸随一の活気あふれる自由交易都市へと変貌を遂げる! その姿に、当初彼女を蔑んでいた冷酷伯爵シオンの心も次第に溶かされていき…。 一方、ルティアを追放した王国は経済が破綻し、崩壊寸前。焦った元婚約者の王太子がやってくるが、幸せな市民と最愛の伯爵に守られた彼女にもう死角なんてない――――。 知恵と才覚で運命を切り拓く、痛快逆転サクセス&シンデレラストーリー、ここに開幕!

【完結】精霊姫は魔王陛下のかごの中~実家から独立して生きてこうと思ったら就職先の王子様にとろとろに甘やかされています~

吉武 止少
恋愛
ソフィアは小さい頃から孤独な生活を送ってきた。どれほど努力をしても妹ばかりが溺愛され、ないがしろにされる毎日。 ある日「修道院に入れ」と言われたソフィアはついに我慢の限界を迎え、実家を逃げ出す決意を固める。 幼い頃から精霊に愛されてきたソフィアは、祖母のような“精霊の御子”として監視下に置かれないよう身許を隠して王都へ向かう。 仕事を探す中で彼女が出会ったのは、卓越した剣技と鋭利な美貌によって『魔王』と恐れられる第二王子エルネストだった。 精霊に悪戯される体質のエルネストはそれが原因の不調に苦しんでいた。見かねたソフィアは自分がやったとバレないようこっそり精霊を追い払ってあげる。 ソフィアの正体に違和感を覚えたエルネストは監視の意味もかねて彼女に仕事を持ち掛ける。 侍女として雇われると思っていたのに、エルネストが意中の女性を射止めるための『練習相手』にされてしまう。 当て馬扱いかと思っていたが、恋人ごっこをしていくうちにお互いの距離がどんどん縮まっていってーー!? 本編は全42話。執筆を終えており、投稿予約も済ませています。完結保証。 +番外編があります。 11/17 HOTランキング女性向け第2位達成。 11/18~20 HOTランキング女性向け第1位達成。応援ありがとうございます。

混血の私が純血主義の竜人王子の番なわけない

三国つかさ
恋愛
竜人たちが通う学園で、竜人の王子であるレクスをひと目見た瞬間から恋に落ちてしまった混血の少女エステル。好き過ぎて狂ってしまいそうだけど、分不相応なので必死に隠すことにした。一方のレクスは涼しい顔をしているが、純血なので実は番に対する感情は混血のエステルより何倍も深いのだった。

ひみつの姫君  ~男爵令嬢なのにくじ引きで王子のいる生徒会の役員になりました!~

らな
恋愛
男爵令嬢のリアはアルノー王国の貴族の子女が通う王立学院の1年生だ。 高位貴族しか入れない生徒会に、なぜかくじ引きで役員になることになってしまい、慌てふためいた。今年の生徒会にはアルノーの第2王子クリスだけではなく、大国リンドブルムの第2王子ジークフェルドまで在籍しているのだ。 冷徹な公爵令息のルーファスと、リアと同じくくじ引きで選ばれた優しい子爵令息のヘンドリックの5人の生徒会メンバーで繰り広げる学園ラブコメ開演! リアには本人の知らない大きな秘密があります。 リアを取り巻く男性陣のやり取りや友情も楽しんでいただけたら嬉しいです。

処理中です...