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第四章前編 新生サタルニア魔女王国移住編
クーデター勃発
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(なぎさ)クーデターだって?!
(シア)そうなんですよ、なぎ、うわっ……
(フェロ)アレの匂いですね(笑)
(エルム)髪も顔も、カピカピですね(笑)
(フィル)なぎさ、エッチ。
(雫・ヤマト)身体中から匂いがしてるぞ(笑)
(玲・アカギ)かなり激しい夜だったな(笑)
(ユエ)アレの処理は任せて大丈夫みたいよね(爆笑)
(椿・シナノ)もう充分でしょ。溜まってる暇がない(笑)
(エンジェ)スッキリした顔、してるしね(大爆笑)
(ティオ)満足しておるなら、安心じゃ(爆笑)
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
こんな用で再会、うっ……
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
皆、集まってく……なんの匂いだ?
(シア)なぎささんが、かなり激しい夜を過ごした匂いですね(爆笑)
(なぎさ)へっ?
(新生サタルニア魔女王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
マスター、麻痺してますよ(ぶっ!)
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
凄いですよ?今度混ざりますが(爆笑)
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
良いなぁ。なぎさ、たまには王都で暮らせ。妾も嫁じゃそ?(笑)
(なぎさ)あっ!はい、お風呂入ってきます。
(新生サタルニア魔女王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
マスター、手伝います。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
私も!
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
待て、ミリア。会議に残ってくれ。なぎさと部隊を指揮してほしい。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
えぇぇぇっ!!!って、私と組むんですか?なら良いです。
(ユエ)私たちは後処理よね、残党狩りは任せて。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
ミリアには、私の近衛達も引き受けてもらう。
前面に立って、見せつけて欲しい。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
分かったわ。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
紹介しよう。近衛騎士団団長ゴルシだ。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
初めまして、近衛騎士団団長、ゴルシ・ルーカルです。
よろしくお願いいたします。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
次、副団長のトウカだ。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり サキュバス トウカ・マクネル)
副団長のトウカ・マクネルです。
よろしくお願いいたします。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
次、同じく副団長のウララだ。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり ダークエルフ ウララ・ハウル)
同じく、副団長のウララ・ハウルです。
よろしくお願いいたします。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
そして、筆頭魔道士のサクラだ。
(新生サタルニア魔女王国宮廷筆頭魔導士 ふたなり エルフ サクラ・サクテル)
宮廷筆頭魔道士のサクラ・サクテルです。
よろしくお願いいたします。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
この4人と近衛騎士団を率いて赴いて欲しい。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
私の部隊は?
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
もちろん、ミリアの精鋭部隊も一緒にだ。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
分かったわ。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
攻め込む場所は任せる。ユエさんと連絡を密にしてくれ。
(雫・ヤマト)私たち3人とレムが王都を守る。
(エンジェ)不測の事態があれば、即連絡を。後方待機しているからな。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
今回は数が多い。反女王派の一斉蜂起だ。日和見派に動きはない。
(ユエ)私たちが居るのに、勝てると思うところが面白い。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
いや、ユエ様達が帰ったという情報を掴んでのクーデターだ。
まだ、帰ってきたことは知らないはずだ。
ちょうどいい、膿が出せる。
(ユエ)後々のことを考えると、手間が省ける。
武器の出し惜しみは無しで。
回収は忘れずに。
ミリアの部隊は修練時間が無いから、気をつけて。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
では、部隊には今使っている武器の性能アップ版でいきます。
(なぎさ)ふぅ、お待たせしました。
(ユエ)キトラ、なぎさをお願いね。
(新生サタルニア魔女王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
はい!お任せください!
(シア)なぎささんはミリアと一緒に行って。
(なぎさ)は、はい。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
では、作戦開始!
(なぎさ)えっ?
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
なぎさ、行きましょう。
(なぎさ)は、はい……?
全く作戦を知らされずに連れて行かれたなぎさ。
移動しながら作戦内容を説明される。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
近衛騎士団団長ゴルシ・ルーカルです、よろしくお願いいたします。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり サキュバス トウカ・マクネル)
副団長のトウカ・マクネルです、よろしくお願いいたします。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり ダークエルフ ウララ・ハウル)
同じく副団長のウララ・ハウルです、よろしくお願いいたします。
(新生サタルニア魔女王国宮廷筆頭魔導士 ふたなり エルフ サクラ・サクテル)
宮廷筆頭魔道士のサクラ・サクテルです、よろしくお願いいたします。
(なぎさ)は、はい、よろしくお願いします。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
私の部隊と近衛騎士団を率いて最前線に立つ、相手に見せつけて制圧ね。
全滅させたら次へ。
残党狩りはユエさん達です。
不測の事態に備えて、エンジェさんが後方待機してます。
雫三姉妹とレムさんが、王都防衛にあたります。
日和見派に動きは無し、反女王派の殲滅です。
武器の出し惜しみは無しだけど、修練時間が無いから今の武器の高性能版をお願い。
(なぎさ)分かった。でも、扱い雑じゃない?
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
気のせいよ(笑)
(なぎさ)えぇぇぇっ!!!(涙目)
そのやり取りを聞いていたゴルシ達は、少し笑っていた。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
まずはここね。ダンガン領。
(なぎさ)ここかぁ~。いきなりやっちゃいます?見せつけ。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
何を使うの?
(なぎさ)まずはコレかな?
そう言うと、なぎさは魔動戦車を出した。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
わお!戦車?かな?
(なぎさ)ご名答、魔動戦車です。女王派以外が魔動車を買ったって報告は聞いてない。
仮に魔動車を知っていても、まさかこれが来るとは考えてないかなって。
ゴルシさん達は魔動車は乗ったことはある?
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
"さん付け"は不要です、なぎさ様。
魔動車なら運転したことがあります。
(なぎさ)じゃあ、これ乗って乗り込みましょう。まずは7台で。
動かし方が少し違うので、説明します。乗ってください。
そう言うと、6人を乗せる。
(なぎさ)まず、この2本のレバーですが、右が右側、左が左側のキャタピラというタイヤの代わりの物が動きます。
キャタピラはタイヤに比べて遅いですが、走破性能はかなり上です。
瓦礫の上を走れます。ただ、スタック、はまり込んで動けなくならないように気をつけてください。
このペダルのアクセルとブレーキは同じです。
前はこのモニターに出ます。左右後ろはこのモニターに出ます。後ろはちょっと慣れが居るかもですが、
左右はこのモニターが窓の代わりです。
この十字が照準です。ここに発射した弾が当たります。
走りながら打てますから、ガンガンぶち込んでやってください。
照準をあわせると、砲塔は自動で動きます。
周りにはちょっと気をつけて、味方の頭をぶっ叩かないでくださいね(笑)
(一同)ぶっ!
レバーのボタンが発射ボタンです。このダイヤルを赤にすれば実弾が、青にすれば魔法弾が出ます。
有効な方を使ってください。
で、この戦車の防御力ですが、
全面、ミスリルとアザンチウムの合金です。
同等のミスリルとアザンチウムの合金に魔力を流さないと、傷付けることはできません。
また、魔法攻撃は吸収するか、反射することができます。
吸収された魔力は魔力タンクに貯蔵しますから、魔素がなくても、
魔力タンクに魔力がある間は動きますから、撤退できます。
攻撃しても良いですが、魔力残量には気をつけてください。
魔素があれば魔力自動充填システム搭載で、弾切れ、魔力切れはありません。
実弾はボクのストレージと繋がっていますので。
実弾も車体と同じですが、着弾、破壊後に消滅しますから、気にせず撃ちまくってください。
また、レバーのこれ、引き金と言うんですが、これは車体に搭載している小砲の発射スイッチです。
引いている間、連射しますから、撃ちまくれます。
このスイッチが魔法弾と実弾の切り替えスイッチです。赤が実弾、青が魔法弾の切り替えは同じです。
対魔法攻撃ですが、このダイヤルを左にすると吸収、右にすると反射です。
フレンドリーファイアはならないので大丈夫です。
右にして押し込むと、相手に打ち返します。
引くと我々の戦車に飛んできます。
連携すれば、色々な攻撃ができますが、それはまた慣れてからという事で。
ちなみに魔力タンクが満タンになると、吸収した魔力は魔素に分解され、放出されます。
過吸収による事故は起こらないので、安心してください。
最悪、車体を放棄する場合、この黄色のスイッチを押してください。脱出後、自爆します。
破片は自動消滅しますから、危なくなったら、自爆してください。
その場合、必ず連絡してください。
近くの味方が駆けつけ、回収します。
以上になります。大丈夫でしょうか?
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
・・・。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
敵が可哀想に思っているのは私だけか……
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり サキュバス トウカ・マクネル)
これ、無敵ですよ。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり ダークエルフ ウララ・ハウル)
敵に回した相手が悪かったな。
(新生サタルニア魔女王国宮廷筆頭魔導士 ふたなり エルフ サクラ・サクテル)
もはや蹂躙ですね、これは。
(なぎさ)あ、あのぅ~……
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
最高!最高よ、なぎさ!これで誰を敵に回したか、思い知らせてやろう!
(新生サタルニア魔女王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
やりましょう、マスター!蹂躙です!
(なぎさ)よし、行こう。
まずは待機と命令を出し、魔動戦車に乗り込む7人。
(なぎさ)行くよ、パンツァー・フォー!!
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
よく分からんが出陣だ。
領門に突っ込んで行く魔動戦車。
(門兵①)なんだあれは?
(門兵②)噂に聞く魔動車か?
(門兵③)さぁってあれは!
(門兵④)テレシア家の紋章!敵襲だ!!
一気に騒がしくなる領門。
早速領軍が駆けつけるが……
(騎士団長)な、なんだあれは?
(なぎさ)アイツだな。
(新生サタルニア魔女王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
ですね。
(なぎさ)一発いきまぁ~す(笑)
と言うと、実弾を打ち込んだ。
(なぎさ)わお、ド派手(笑)
さっきまであった領門や駆けつけた領軍が一発で消し飛んだ。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
・・・。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり サキュバス トウカ・マクネル)
お、オーバーキル(引き攣り)
(新生サタルニア魔女王国宮廷筆頭魔導士 ふたなり エルフ サクラ・サクテル)
この魔動戦車ですよね?あの威力(どん引き)
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり ダークエルフ ウララ・ハウル)
これ、我が軍の出番はあるか?
(新生サタルニア魔女王国サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
流石、マスター!(輝く目)
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
思考放棄は止めようね、キトラ(ニヤリ)
(なぎさ)雪崩れ込むよ、軍を出陣させて。ボクらは歩兵たちの護衛兼突破口を作る。
あと、一般人の被害は最小に、怪我人は兵士も含めて広場へ。
遺体も回収を忘れずに。肉片も忘れずにね。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
はっ!
近衛軍が尻込みする中、ミリアの精鋭部隊は喊声を上げて突貫する。
(近衛騎士① 男装 ダークエルフ)
アイツら、怖くないのか?
(近衛騎士① 女 サキュバス)
なぎさ様への信頼度が成せることなのか?
それを見た近衛軍は、遅れをとるなと突っ込んで行く。
領軍との戦闘は圧勝した。
怪我人も遺体も広場に集められた。
(なぎさ)皆さぁ~ん、怪我人は居ませんですか?
ガチャガチャガシャーン!
この規模でズッコケると規模が違う。
ある意味、壮観である。
こんな時でも笑いを忘れないなぎさであった。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
もう、なぎさったらぁ~(笑)
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
や、山ほど居ますが、死者も居ます。
(なぎさ)皆さんの中に死者が居ますが、まだ誰か居ないっていう人は居ますか?
遠慮なく言ってください。
(獣人 少女①)わ、私のお母さんが居ません。
(なぎさ)どこに居ますか?
(獣人 少女①)崩れた家の中です。死んじゃいました(泣)
(なぎさ)早く回収を。
(近衛騎士② ふたなり 豹人族)
は、はあ……しかし……
(なぎさ)良いから早く!一人も残さずに。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス トウカ・マクネル)
早くやれ!
(近衛騎士② ふたなり 豹人族)
はっ!
(なぎさ)もう居ませんか?一人も取りこぼしは許しません。申し出てください。
(獣人① 女)私も夫が。
(なぎさ)分かった。回収を。
(近衛騎士② 女 エルフ)
はっ!
その後、私も俺もと申し出があり、回収した。
(なぎさ)もう居ませんか?
一斉に頷く。
(なぎさ)では、生き返らします。
ただしおかしくなっていたら、残念ながら、処分します。
それ以上、苦しめない為に。
そこは、ご理解ください。良いですか?
一斉に頷いた。
(なぎさ)では、いきます。
【エリアリボーン】
【魂魄】
【テラヒール】
【リカバリー】
【エナジーチャージ】
並べられた遺体が、眩しい光に包まれ、消えた後に、死体が動く。
(獣人② 女)う、ううん……えっ?私……
(獣人① 少女)お母ぁ~さぁ~ん!!(号泣)
獣人:少女①は号泣しながら、生き返った母親に駆け寄り抱きつく。
他にもそれぞれ生き返った者に走り寄り泣きながら、抱きついた。
(獣人一同)おおぉぉぉっ!!か、神よ!!
一斉に跪き、なぎさに祈りを捧げた。
ミリア部隊は普通に起き上がり、仲間とハイタッチをし、健闘を讃えハグしていた。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
いつ見ても、神聖だな。
(新生サタルニア魔女王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
流石マスター!
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり ダークエルフ ウララ・ハウル)
な、なんで普通にしてられるんだよ!
(新生サタルニア魔女王国魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
なんでって、マスターですよ?(キョトン)
(新生サタルニア魔女王国宮廷筆頭魔導士 ふたなり エルフ サクラ・サクテル)
こいつ、思考放棄してるよ(涙目)
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
・・・(遠い目)
(なぎさ)では、首飾りを付けてもらいます。
【サーチ】
【マーキング】
赤、黄色、青に色分けされた。
その後、色別に分けられ、首飾りを付けられていく。
(なぎさ)青の人、おめでとう。このクーデターの被害者です。
後から1週間分の食料と金貨5枚を配ります、ペンダントトップの中に引き換え券が入ってます、無くさないでください。
また、その首飾りは、金と銀で出来ていますので、換金するも良し、使うのも良し、自由にしてください。
青の人達が歓声を上げ、なぎさに祈りを捧げた。
(なぎさ)黄色の人、戦犯ですが、情状酌量の余地あり。
しかし、その首飾りを外すと死にます。
ただ、湯浴みや社交会の間ぐらいは外しても大丈夫です。
それ以上は呪いが作動します。分かりましたね。
黄色の人は、ザワつき、信じられないという顔をしていた。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
黙れ!静かにしろ!
赤の人は真っ青である。噂には聞いていた。
その首飾りが付けられている。
(なぎさ)赤の人、お前ら、死ね。情状酌量の余地無しだ。外した瞬間、死ぬほど苦しんでる死ぬからな。
後で証明してやるよ。
泣き叫び暴れるヤツも出てきた。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
黙れ!静かにしろ!
全く無視である。
(なぎさ)キトラ。
(新生サタルニア魔女王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
はい!(ニヤリ)
【ウィンドカッター】
数人の首飾りを切り落とす。
惨劇がそこかしこで起こる。
それを見た赤の連中が、諦め、静まり返る。
(なぎさ)そのいう事だ。
ただ、チャンスをやる。
善行を積めば、首飾りに認められ、外す事が出来る。
赤の連中は、段階を踏んでいくので、死ぬほど頑張れ(ニヤリ)
善行の中には、手伝うことも入る。
孤児院への寄付や炊き出し、犯罪の抑制など、福祉活動や教会で懺悔するも良し。
公共のことで、善行を積めばそうなる。
しかし、犯罪を犯すとすぐさま作動するから覚悟しろ。
細工も同じだ。
これからは心を入れ替え、生きて行くんだな(ニヤリ)
後、領主は交代だ。
また、現領主は全財産を没収の上、お家取り潰しだ。
一族郎党皆殺し、殲滅する。
後々、遺恨が残らないようにな。
それに続く者も同罪だ。
子々孫々、忘れぬようにな。
ちなみに、血は受け継がれる。
子供が生まれたら、首飾りを王都に取りに来るように。
子供が大事なら、夢々忘れぬように。
疑うなら、試してみれば良い。
分かったな。(ニヤリ)
赤、黄色の連中は、その場に崩れ落ち、号泣した。
これから始まる生き地獄。
その事を思えばそうなるわな。
領主は真っ青を通り越して土気色。
しかも子々孫々受け継がれる。
もはや悪魔の所業。
なぎさを敵に回したことに、絶望感に打ちひしがれた。
(なぎさ)ゴルシさん、勝手に決めちゃったけど、良かったかな?
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
じ、充分すぎる。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり サキュバス トウカ・マクネル)
完全に目を摘んでいますから。
近衛一同、頷きまくった。
(新生サタルニア魔女王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
流石マスター(輝く目)
ミリア部隊からは、拍手が起こった。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり ダークエルフ ウララ・ハウル)
なんで普通にしてられるんだ?(どん引き)
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
いつもながら見事た、なぎさ。
(新生サタルニア魔女王国宮廷筆頭魔導士 ふたなり エルフ サクラ・サクテル)
通常運転?!
社交界での情報は早い。
日和見派は、参戦しなくて良かったと胸を撫で下ろし、反対派の婦人達は絶望に打ちひしがれた。
クーデターを蜂起したんだ、もう戻れない。
社交会で味方を増やす為に色々駆け引きをして勧誘していたが、もはや耳を貸す者は居ない。
それどこか、哀れむ目で見られている。
そりゃそうだ、無敵軍団に喧嘩を売ったんだ、味方するバカは居ない。
そこへ絶望的な情報が入る。
Wなぎさの存在だ。
碧金の鬼神と言われた聖剣ナギサと悪魔の勇者なぎさが暴れまくっていると。
二人で突喊切り込みと殿を勤め、それに狂気した軍団が、"なぎさ様万歳!ミリア様万歳!"と喊声を上げて突っ込んでくる。
殺したはずの兵士が、翌日無傷で襲ってくる。
下手すると、目の前で生き返る、切り落とした四肢が、かち割った頭が、突き抜けたはずの傷が、
目の前で修復されて、襲いかかってくる。
考えられない、信じられない。相手は神の使いなのか?
私たちは神軍を相手に戦っているのか?
そんな情報を聞かされると、もはや社交界では相手にされない。
(貴族①:ふたなり 狐獣人)あわあわあわ……
(貴族①:夫人 猫獣人)もはやこれまでなの?(絶望)
(貴族①:老婆 犬獣人)早く降伏するのじゃ。一部の望みはあるかもしれん。
領主婦人は卒倒し、派閥の婦人達は主人に降伏を勧める。
賢明な派閥の者は、降伏宣言をし、許しを乞う準備に入る。
バカはまだ勝機はあると息巻いていた。
王都陥落を狙った者も信じられない戦力に完敗する。
それが悪魔の勇者なぎさの奥方様方で、同等の能力があると知った時、地獄に落ちたと絶望した。
その奥方様が4人も防衛戦力として控えているのだ。
勝てるはずがない。
蹂躙されず、生き延びただけでも感謝している、たとえ生き地獄が待っていても。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
ここが最後の領地よ(ニヤリ)
(なぎさ)大きいなぁ、苦戦するかも(笑)
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
嘘だ、瞬殺だろ(爆笑)
(なぎさ)いや、後処理よ(笑)
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり サキュバス トウカ・マクネル)
そっちかよ(爆笑)
もはや麻痺していた。
突喊前に笑って会話している。
異様である。
(なぎさ)でも、油断は禁物。
(新生サタルニア魔女王国宮廷筆頭魔導士 ふたなり エルフ サクラ・サクテル)
当然よ(爆笑)
そこへ白旗を掲げた騎士が馬に乗り、走ってきた。
(なぎさ)なっ、白印!(笑)
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
もう勝った気でいるのね、舐められたものだわ(笑)
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり ダークエルフ ウララ・ハウル)
いや、あれ、白旗だ。降伏だよ(爆笑)
(ミリア部隊員)そのネタ、何回目ですか(大爆笑)
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
突喊するぞ!(爆笑)
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
待て待て待て待て(爆笑)
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり サキュバス トウカ・マクネル)
他のネタ、やりましょうよ(爆笑)
(なぎさ)ガーン!
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり ダークエルフ ウララ・ハウル)
なんでショック受けるんですか(大爆笑)
(新生サタルニア魔女王国宮廷筆頭魔導士 ふたなり エルフ サクラ・サクテル)
私も一発ぶち込んでみようかな(爆笑)
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
やめなさい(大爆笑)
馬が止まる。
(騎士:ふたなり ダークエルフ)
私はマケテ領近衛騎士団長、コウフ・シティーだ。
(なぎさ)なんか名前からして降伏してない?(笑)
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
ほんとよねぇ(笑)
(マケテ領近衛騎士団長 ふたなり ダークエルフ コウフ・シティー)
我々に敵意はない。降伏する。呪いの首飾りも装着する。
どうか攻撃しないでほしい。
(なぎさ)嫌だ。面白くない(笑)
(マケテ領近衛騎士団長 ふたなり ダークエルフ コウフ・シティー)
そ、そんな……考え直してくれ!
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
嘘よ、領民、領軍、全員集めなさい。
(マケテ領近衛騎士団長 ふたなり ダークエルフ コウフ・シティー)
分かった。恩に着る。
そう言うと、草原に全員を集めた。
中には、自主的に色を申請する者も居た。
(なぎさ)自主的に申請した者、感心した。
念の為、調べます。
【サーチ】
【マーキング】
いつも通り、赤、黄色、青と色分けされる。
赤と申請した者に黄色が付いたところに感謝し泣き出す者も居た。
申請しなかった者は愕然とした。特に赤連中。
(なぎさ)では、いつも通り、青の人には食料と金貨を、
黄色と赤は分かりますね。
説明要ります?
庶民の方も居ますが大丈夫か?
黄色や赤は、やはり貴族がほとんどと結構な有力者なので、噂はしっかり聞いていたようだ。
全員高速で首を振った。
(なぎさ)実演要ります?
高速で首を振った。
(なぎさ)では、青の人、並んでください。
そう言うと、食料と金貨を配った。
すぐ近くだが、やはり慣例に従いストレージのポーチを渡した。
(なぎさ)そのポーチの説明ですが、それはストレージになっています。
その後の説明もし、ついでに解除方法も説明した。
まぁ、取るヤツは居ないと思うけどね。
(なぎさ)では解散。
いつもの儀式が終わり、帰って行った。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
終わったよ。全部終わった、あなた(笑顔)
(なぎさ)あゝ、終わったんだ。ミリア。
その光景を見た者達の中には泣いている者も居た。
(なぎさ)さて、余韻に浸るのはここまでにして、やろうか?祝勝会!
(一同)おおぉぉぉっ!!
歓声が上がる。
祝勝会が始まった。
なぎさから出される美味しい料理。
なぎさは無理言って、シアに料理を頼んでいた。
この世界の料理のストックが無かったからだ。
一部、ユエから許可が出た料理も出したが。
この国が豊かになる。それを実感してもらう為に。
食の水準は上がってきているが、香辛料がまだ高い。
量産体制には入れてないのだ。
それはやはり、直轄地がほとんど無い。
それだけに安価に大量生産が出来ないのだ。
女王派は協力しているが、最大派閥の日和見派があまり協力的でない。
協力的になると、日和見派で居られなくなるからだ。
そこに派閥の長があまりいい顔をしない。
発展はしたいが、女王派には取り込まれたくない。
そこに日和見派はこだわり、尻込みしている。
当然、こちらも要望以上の協力はしないし、費用も高めに取る。
其方がそうくるなら……だ。
下手に力を入れて力を蓄えられても困る、そんな計算もある。
しかし、文化については積極的に入れた。
流石にそれは欲しかったようだ。
ただ直営店の本喫茶は出していない。
既に王都にあるからだ。
日和見派は、やはり領地内に入って来られるのが嫌だからだ。
反対派の方はというと、ほとんどの領主が女王派になっているので、ガンガン投入した。
ある意味首輪は付いているが、生活水準の向上には感謝していた。
領民の心はガッチリ掴んでいるかも?な感じで、特に反発は無かった。
首輪の連中も地獄の中のオアシスのような娯楽の存在に、息抜きが出来ていた。
首飾りを見ると、現実に引き戻されるが。
しかし、日和見派の行動が香辛料や農作物の大量生産の足枷になっている。
女王派と元と言えるかも知れない反対派の合計より日和見派の方が多いのだ。
日和見派は両派閥の合計の倍は居る。
その中に不干渉派が誕生し、協力もしないが協力も要らない。
独自の路線で行くという派閥である。
そこはガチガチで、文化すら要らないという状態だった。
これではなかなか量産できないものも出てくる。
そのひとつが香辛料だった。
しかし祝勝会は大盤振る舞いもいいのでは?
とのなぎさの意見に、ある程度は目をつぶると折れたユエがメニューを指定して許可を出した。
香辛料が大量生産できれば、価格も安くなり、こういうメニューが手軽に食べられるようになる。
その言葉に歓声が上がり、これが農業改革に拍車がかかることになる。
領主は資金を惜しみなく投入し、例の"ハウス栽培"も投入した為、価格は半分まで下がったが、
庶民に行き渡るには、まだまだ高価だった。
シアが渾身の調合をするが、ハイリヒのような価格にはできなかった。
しかしハイリヒでは大当たりし、更に食文化は向上した。
"サタルニアに投入したが思うように価格が出せない"これがなぎさとシアの口癖のようになっていた。
なぎさは生産量向上に、シアは低価格化の調合に、命を燃やすことになる。
祝勝会が終わり、帰還の準備に入る。
翌日、出発の時、"なぎさ様万歳!ミリア万歳!"の歓声が上がり、それを合図に行軍を始めた。
即帰還でも良かったんだが、そこは"見せつける必要がある"
とのミリアやゴルシ達の意見があり、なぎさはそれに従った。
可能な限り、女王派の領地を回りながら帰還した。
途中の街や村では大歓声があがり、祝賀ムード一色だった。
そりゃそうだ、自分達の派閥が圧勝したんだ。これほど嬉しいことはない。
なぎさもお礼と、街や村に寄付をし、ある程度香辛料の使った料理を振るまった。
農業改革をし、増産できれば食べられると聞いた領民達は狂喜乱舞し、全面協力を約束した。
2ヶ月かけて王都に帰還した。
クーデター勃発から約3年半、やはりクーデター軍の数というより行軍に時間をとられていた。
"敵に見せつける必要がある"とのことから、行軍距離を多めに取ったからだ。
まぁ噂に聞く"魔動戦車"を見た斥候部隊は、さぞかしヒビったことだろう(笑)
(ユエ)なぎさ、お疲れ。
(なぎさ)ユエ達もお疲れ。
ユエたち殲滅部隊の出番はなく、一足早く帰還していた。
エンジェは万が一に備え、なぎさ達と合流して行動を共にしていた。
なぎさ達はマリア女王に帰還の挨拶をし、マリアより労いの言葉を受ける。
1日休みを挟んで、褒賞式が行われた。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
この度の働き、大義であった。これより褒賞を授与する。
あれ?ナギサが居ない。
なぎさはなんでだろうとゴルシに聞いた。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
ナギサは小隊長だ。
褒賞は出るが、褒賞式には呼ばれないよ。
(なぎさ)そうなの?
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
あゝ、彼奴は今回の働きで中隊長に昇格するだろう。
そうなれば、今回ほどの活動をしたら、呼ばれるかもしれん。
基本、大隊長以上が対象だからな。
(なぎさ)そうなんだ。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
では、近衛騎士団長、ゴルシ・ルーカル、前へ。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
はっ!
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
大義であった。そなたは褒賞に何を望む。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
はっ!私はここに居る、なぎさ様との婚姻を望みます。
どうか、お許しをお願いいたします。
そこへトウカ達が駆け寄る。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり サキュバス トウカ・マクネル)
私たちも、なぎさ様との婚姻を望みます。
どうか、お許しをお願いいたします。
(なぎさ)はあぁ?
なぎさは思わず声を上げた。
その場の空気が凍りつく。
そりゃそうだ。
いくら褒賞とはいえ王配との婚姻を求めたんだ、凍りついても仕方がない。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
それは本心からか?
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
はっ!本心にございます。
認めていただけないなら、これ以上のご無礼はございません。
この場にて首を刎ねてください。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
そなた達も同じか?
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり サキュバス トウカ・マクネル)
はっ!同じにございます。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
そうか。
そう言うと、マリア女王は立ち上がった。
誰もが処刑と考えたが。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
では、ここに宣言する。
近衛騎士団団長 ゴルシ・ルーカル
近衛騎士団副団長 トウカ・マクネル
近衛騎士団副団長 ウララ・ハウル
宮廷筆頭魔導士 サクラ・サクテル
そなた達のなぎさとの婚姻を認める。良き妻として励むがよい。
(ゴルシ達)はっ!ありがたき幸せ。
(なぎさ)ちょっと待てぇ~!!
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
なんだ?なぎさ。
(なぎさ)なんだ?じゃないでしょ!
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
ユエ様達からは許可は出てるぞ?
というか、ユエ様達からの進言だ。
なぎさは鈍い。彼女らの気持ちは本物だ、認めてやっても良い。と。
(なぎさ)はあぁ?
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
ユエ様達が認めたのだ、異議は無かろう。
(なぎさ)・・・(遠い目)
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
なぎさへの褒賞は、4人との婚姻。
それと私の派閥の各領主からの褒賞金、合計金貨200,000枚。
それに褒賞金と私からの祝い金、金貨50,000枚。
私とミリアの相談役の就任だ。受け取るが良い。
(なぎさ)受け取るが良いって……
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
受け取るが良い。
(ユエ)受け取るが良い。
(シア)受け取るが……
(なぎさ)わぁ~!分かりました、ありがたくいただきます(涙目)
周りの空気が和む。
ある貴族は、なぎさに親しみを感じた。
お前も尻に敷かれてるんだな(笑)
それから祝勝会が催され、その場て発表された。
婚姻の儀は後日、日を改めてとなり、
当日、盛大に執り行われた。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
なぎさ、暇を取れ。ミリアも連れて新婚旅行に行ってこい。
私は中央を離れられんから、ミリアが帰ってきたら交代で行こう。
(なぎさ)?ミリアとの新婚旅行は行ったよ?
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
へっ?いつ??
(なぎさ)クーデターの時、各地を回ったやん。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
どんな殺伐とした新婚旅行なんだよ!
(なぎさ)あはは(笑)嘘です。一緒に行こう。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
はい、あ・な・た♡
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
どこ行きます?
(なぎさ)ご両親にご挨拶しなくても?
(一同)良いです!
(なぎさ)そうなん!?
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
でもサキュバス族の里は紹介した方がいいかな。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり ダークエルフ ウララ・ハウル)
私もダークエルフの里を。
(新生サタルニア魔女王国宮廷筆頭魔導士 ふたなり エルフ サクラ・サクテル)
そうですね、私もエルフの里を。
そう言うと、新婚旅行先は各種族の里とサタルニアの名所絶景巡りとなった。
なんだかんだで2ヶ月かけての新婚旅行。
帰って来たら、マリアと交代。
2ヶ月かけてゆっくり各地を巡った。
もちろん、ギルド街ナギサも立ち寄り、新妻達を紹介した。
ショウ達は、度肝を抜かれていたが。
(シア)そうなんですよ、なぎ、うわっ……
(フェロ)アレの匂いですね(笑)
(エルム)髪も顔も、カピカピですね(笑)
(フィル)なぎさ、エッチ。
(雫・ヤマト)身体中から匂いがしてるぞ(笑)
(玲・アカギ)かなり激しい夜だったな(笑)
(ユエ)アレの処理は任せて大丈夫みたいよね(爆笑)
(椿・シナノ)もう充分でしょ。溜まってる暇がない(笑)
(エンジェ)スッキリした顔、してるしね(大爆笑)
(ティオ)満足しておるなら、安心じゃ(爆笑)
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
こんな用で再会、うっ……
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
皆、集まってく……なんの匂いだ?
(シア)なぎささんが、かなり激しい夜を過ごした匂いですね(爆笑)
(なぎさ)へっ?
(新生サタルニア魔女王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
マスター、麻痺してますよ(ぶっ!)
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
凄いですよ?今度混ざりますが(爆笑)
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
良いなぁ。なぎさ、たまには王都で暮らせ。妾も嫁じゃそ?(笑)
(なぎさ)あっ!はい、お風呂入ってきます。
(新生サタルニア魔女王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
マスター、手伝います。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
私も!
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
待て、ミリア。会議に残ってくれ。なぎさと部隊を指揮してほしい。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
えぇぇぇっ!!!って、私と組むんですか?なら良いです。
(ユエ)私たちは後処理よね、残党狩りは任せて。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
ミリアには、私の近衛達も引き受けてもらう。
前面に立って、見せつけて欲しい。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
分かったわ。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
紹介しよう。近衛騎士団団長ゴルシだ。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
初めまして、近衛騎士団団長、ゴルシ・ルーカルです。
よろしくお願いいたします。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
次、副団長のトウカだ。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり サキュバス トウカ・マクネル)
副団長のトウカ・マクネルです。
よろしくお願いいたします。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
次、同じく副団長のウララだ。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり ダークエルフ ウララ・ハウル)
同じく、副団長のウララ・ハウルです。
よろしくお願いいたします。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
そして、筆頭魔道士のサクラだ。
(新生サタルニア魔女王国宮廷筆頭魔導士 ふたなり エルフ サクラ・サクテル)
宮廷筆頭魔道士のサクラ・サクテルです。
よろしくお願いいたします。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
この4人と近衛騎士団を率いて赴いて欲しい。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
私の部隊は?
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
もちろん、ミリアの精鋭部隊も一緒にだ。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
分かったわ。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
攻め込む場所は任せる。ユエさんと連絡を密にしてくれ。
(雫・ヤマト)私たち3人とレムが王都を守る。
(エンジェ)不測の事態があれば、即連絡を。後方待機しているからな。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
今回は数が多い。反女王派の一斉蜂起だ。日和見派に動きはない。
(ユエ)私たちが居るのに、勝てると思うところが面白い。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
いや、ユエ様達が帰ったという情報を掴んでのクーデターだ。
まだ、帰ってきたことは知らないはずだ。
ちょうどいい、膿が出せる。
(ユエ)後々のことを考えると、手間が省ける。
武器の出し惜しみは無しで。
回収は忘れずに。
ミリアの部隊は修練時間が無いから、気をつけて。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
では、部隊には今使っている武器の性能アップ版でいきます。
(なぎさ)ふぅ、お待たせしました。
(ユエ)キトラ、なぎさをお願いね。
(新生サタルニア魔女王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
はい!お任せください!
(シア)なぎささんはミリアと一緒に行って。
(なぎさ)は、はい。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
では、作戦開始!
(なぎさ)えっ?
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
なぎさ、行きましょう。
(なぎさ)は、はい……?
全く作戦を知らされずに連れて行かれたなぎさ。
移動しながら作戦内容を説明される。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
近衛騎士団団長ゴルシ・ルーカルです、よろしくお願いいたします。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり サキュバス トウカ・マクネル)
副団長のトウカ・マクネルです、よろしくお願いいたします。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり ダークエルフ ウララ・ハウル)
同じく副団長のウララ・ハウルです、よろしくお願いいたします。
(新生サタルニア魔女王国宮廷筆頭魔導士 ふたなり エルフ サクラ・サクテル)
宮廷筆頭魔道士のサクラ・サクテルです、よろしくお願いいたします。
(なぎさ)は、はい、よろしくお願いします。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
私の部隊と近衛騎士団を率いて最前線に立つ、相手に見せつけて制圧ね。
全滅させたら次へ。
残党狩りはユエさん達です。
不測の事態に備えて、エンジェさんが後方待機してます。
雫三姉妹とレムさんが、王都防衛にあたります。
日和見派に動きは無し、反女王派の殲滅です。
武器の出し惜しみは無しだけど、修練時間が無いから今の武器の高性能版をお願い。
(なぎさ)分かった。でも、扱い雑じゃない?
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
気のせいよ(笑)
(なぎさ)えぇぇぇっ!!!(涙目)
そのやり取りを聞いていたゴルシ達は、少し笑っていた。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
まずはここね。ダンガン領。
(なぎさ)ここかぁ~。いきなりやっちゃいます?見せつけ。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
何を使うの?
(なぎさ)まずはコレかな?
そう言うと、なぎさは魔動戦車を出した。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
わお!戦車?かな?
(なぎさ)ご名答、魔動戦車です。女王派以外が魔動車を買ったって報告は聞いてない。
仮に魔動車を知っていても、まさかこれが来るとは考えてないかなって。
ゴルシさん達は魔動車は乗ったことはある?
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
"さん付け"は不要です、なぎさ様。
魔動車なら運転したことがあります。
(なぎさ)じゃあ、これ乗って乗り込みましょう。まずは7台で。
動かし方が少し違うので、説明します。乗ってください。
そう言うと、6人を乗せる。
(なぎさ)まず、この2本のレバーですが、右が右側、左が左側のキャタピラというタイヤの代わりの物が動きます。
キャタピラはタイヤに比べて遅いですが、走破性能はかなり上です。
瓦礫の上を走れます。ただ、スタック、はまり込んで動けなくならないように気をつけてください。
このペダルのアクセルとブレーキは同じです。
前はこのモニターに出ます。左右後ろはこのモニターに出ます。後ろはちょっと慣れが居るかもですが、
左右はこのモニターが窓の代わりです。
この十字が照準です。ここに発射した弾が当たります。
走りながら打てますから、ガンガンぶち込んでやってください。
照準をあわせると、砲塔は自動で動きます。
周りにはちょっと気をつけて、味方の頭をぶっ叩かないでくださいね(笑)
(一同)ぶっ!
レバーのボタンが発射ボタンです。このダイヤルを赤にすれば実弾が、青にすれば魔法弾が出ます。
有効な方を使ってください。
で、この戦車の防御力ですが、
全面、ミスリルとアザンチウムの合金です。
同等のミスリルとアザンチウムの合金に魔力を流さないと、傷付けることはできません。
また、魔法攻撃は吸収するか、反射することができます。
吸収された魔力は魔力タンクに貯蔵しますから、魔素がなくても、
魔力タンクに魔力がある間は動きますから、撤退できます。
攻撃しても良いですが、魔力残量には気をつけてください。
魔素があれば魔力自動充填システム搭載で、弾切れ、魔力切れはありません。
実弾はボクのストレージと繋がっていますので。
実弾も車体と同じですが、着弾、破壊後に消滅しますから、気にせず撃ちまくってください。
また、レバーのこれ、引き金と言うんですが、これは車体に搭載している小砲の発射スイッチです。
引いている間、連射しますから、撃ちまくれます。
このスイッチが魔法弾と実弾の切り替えスイッチです。赤が実弾、青が魔法弾の切り替えは同じです。
対魔法攻撃ですが、このダイヤルを左にすると吸収、右にすると反射です。
フレンドリーファイアはならないので大丈夫です。
右にして押し込むと、相手に打ち返します。
引くと我々の戦車に飛んできます。
連携すれば、色々な攻撃ができますが、それはまた慣れてからという事で。
ちなみに魔力タンクが満タンになると、吸収した魔力は魔素に分解され、放出されます。
過吸収による事故は起こらないので、安心してください。
最悪、車体を放棄する場合、この黄色のスイッチを押してください。脱出後、自爆します。
破片は自動消滅しますから、危なくなったら、自爆してください。
その場合、必ず連絡してください。
近くの味方が駆けつけ、回収します。
以上になります。大丈夫でしょうか?
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
・・・。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
敵が可哀想に思っているのは私だけか……
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり サキュバス トウカ・マクネル)
これ、無敵ですよ。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり ダークエルフ ウララ・ハウル)
敵に回した相手が悪かったな。
(新生サタルニア魔女王国宮廷筆頭魔導士 ふたなり エルフ サクラ・サクテル)
もはや蹂躙ですね、これは。
(なぎさ)あ、あのぅ~……
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
最高!最高よ、なぎさ!これで誰を敵に回したか、思い知らせてやろう!
(新生サタルニア魔女王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
やりましょう、マスター!蹂躙です!
(なぎさ)よし、行こう。
まずは待機と命令を出し、魔動戦車に乗り込む7人。
(なぎさ)行くよ、パンツァー・フォー!!
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
よく分からんが出陣だ。
領門に突っ込んで行く魔動戦車。
(門兵①)なんだあれは?
(門兵②)噂に聞く魔動車か?
(門兵③)さぁってあれは!
(門兵④)テレシア家の紋章!敵襲だ!!
一気に騒がしくなる領門。
早速領軍が駆けつけるが……
(騎士団長)な、なんだあれは?
(なぎさ)アイツだな。
(新生サタルニア魔女王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
ですね。
(なぎさ)一発いきまぁ~す(笑)
と言うと、実弾を打ち込んだ。
(なぎさ)わお、ド派手(笑)
さっきまであった領門や駆けつけた領軍が一発で消し飛んだ。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
・・・。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり サキュバス トウカ・マクネル)
お、オーバーキル(引き攣り)
(新生サタルニア魔女王国宮廷筆頭魔導士 ふたなり エルフ サクラ・サクテル)
この魔動戦車ですよね?あの威力(どん引き)
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり ダークエルフ ウララ・ハウル)
これ、我が軍の出番はあるか?
(新生サタルニア魔女王国サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
流石、マスター!(輝く目)
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
思考放棄は止めようね、キトラ(ニヤリ)
(なぎさ)雪崩れ込むよ、軍を出陣させて。ボクらは歩兵たちの護衛兼突破口を作る。
あと、一般人の被害は最小に、怪我人は兵士も含めて広場へ。
遺体も回収を忘れずに。肉片も忘れずにね。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
はっ!
近衛軍が尻込みする中、ミリアの精鋭部隊は喊声を上げて突貫する。
(近衛騎士① 男装 ダークエルフ)
アイツら、怖くないのか?
(近衛騎士① 女 サキュバス)
なぎさ様への信頼度が成せることなのか?
それを見た近衛軍は、遅れをとるなと突っ込んで行く。
領軍との戦闘は圧勝した。
怪我人も遺体も広場に集められた。
(なぎさ)皆さぁ~ん、怪我人は居ませんですか?
ガチャガチャガシャーン!
この規模でズッコケると規模が違う。
ある意味、壮観である。
こんな時でも笑いを忘れないなぎさであった。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
もう、なぎさったらぁ~(笑)
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
や、山ほど居ますが、死者も居ます。
(なぎさ)皆さんの中に死者が居ますが、まだ誰か居ないっていう人は居ますか?
遠慮なく言ってください。
(獣人 少女①)わ、私のお母さんが居ません。
(なぎさ)どこに居ますか?
(獣人 少女①)崩れた家の中です。死んじゃいました(泣)
(なぎさ)早く回収を。
(近衛騎士② ふたなり 豹人族)
は、はあ……しかし……
(なぎさ)良いから早く!一人も残さずに。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス トウカ・マクネル)
早くやれ!
(近衛騎士② ふたなり 豹人族)
はっ!
(なぎさ)もう居ませんか?一人も取りこぼしは許しません。申し出てください。
(獣人① 女)私も夫が。
(なぎさ)分かった。回収を。
(近衛騎士② 女 エルフ)
はっ!
その後、私も俺もと申し出があり、回収した。
(なぎさ)もう居ませんか?
一斉に頷く。
(なぎさ)では、生き返らします。
ただしおかしくなっていたら、残念ながら、処分します。
それ以上、苦しめない為に。
そこは、ご理解ください。良いですか?
一斉に頷いた。
(なぎさ)では、いきます。
【エリアリボーン】
【魂魄】
【テラヒール】
【リカバリー】
【エナジーチャージ】
並べられた遺体が、眩しい光に包まれ、消えた後に、死体が動く。
(獣人② 女)う、ううん……えっ?私……
(獣人① 少女)お母ぁ~さぁ~ん!!(号泣)
獣人:少女①は号泣しながら、生き返った母親に駆け寄り抱きつく。
他にもそれぞれ生き返った者に走り寄り泣きながら、抱きついた。
(獣人一同)おおぉぉぉっ!!か、神よ!!
一斉に跪き、なぎさに祈りを捧げた。
ミリア部隊は普通に起き上がり、仲間とハイタッチをし、健闘を讃えハグしていた。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
いつ見ても、神聖だな。
(新生サタルニア魔女王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
流石マスター!
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり ダークエルフ ウララ・ハウル)
な、なんで普通にしてられるんだよ!
(新生サタルニア魔女王国魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
なんでって、マスターですよ?(キョトン)
(新生サタルニア魔女王国宮廷筆頭魔導士 ふたなり エルフ サクラ・サクテル)
こいつ、思考放棄してるよ(涙目)
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
・・・(遠い目)
(なぎさ)では、首飾りを付けてもらいます。
【サーチ】
【マーキング】
赤、黄色、青に色分けされた。
その後、色別に分けられ、首飾りを付けられていく。
(なぎさ)青の人、おめでとう。このクーデターの被害者です。
後から1週間分の食料と金貨5枚を配ります、ペンダントトップの中に引き換え券が入ってます、無くさないでください。
また、その首飾りは、金と銀で出来ていますので、換金するも良し、使うのも良し、自由にしてください。
青の人達が歓声を上げ、なぎさに祈りを捧げた。
(なぎさ)黄色の人、戦犯ですが、情状酌量の余地あり。
しかし、その首飾りを外すと死にます。
ただ、湯浴みや社交会の間ぐらいは外しても大丈夫です。
それ以上は呪いが作動します。分かりましたね。
黄色の人は、ザワつき、信じられないという顔をしていた。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
黙れ!静かにしろ!
赤の人は真っ青である。噂には聞いていた。
その首飾りが付けられている。
(なぎさ)赤の人、お前ら、死ね。情状酌量の余地無しだ。外した瞬間、死ぬほど苦しんでる死ぬからな。
後で証明してやるよ。
泣き叫び暴れるヤツも出てきた。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
黙れ!静かにしろ!
全く無視である。
(なぎさ)キトラ。
(新生サタルニア魔女王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
はい!(ニヤリ)
【ウィンドカッター】
数人の首飾りを切り落とす。
惨劇がそこかしこで起こる。
それを見た赤の連中が、諦め、静まり返る。
(なぎさ)そのいう事だ。
ただ、チャンスをやる。
善行を積めば、首飾りに認められ、外す事が出来る。
赤の連中は、段階を踏んでいくので、死ぬほど頑張れ(ニヤリ)
善行の中には、手伝うことも入る。
孤児院への寄付や炊き出し、犯罪の抑制など、福祉活動や教会で懺悔するも良し。
公共のことで、善行を積めばそうなる。
しかし、犯罪を犯すとすぐさま作動するから覚悟しろ。
細工も同じだ。
これからは心を入れ替え、生きて行くんだな(ニヤリ)
後、領主は交代だ。
また、現領主は全財産を没収の上、お家取り潰しだ。
一族郎党皆殺し、殲滅する。
後々、遺恨が残らないようにな。
それに続く者も同罪だ。
子々孫々、忘れぬようにな。
ちなみに、血は受け継がれる。
子供が生まれたら、首飾りを王都に取りに来るように。
子供が大事なら、夢々忘れぬように。
疑うなら、試してみれば良い。
分かったな。(ニヤリ)
赤、黄色の連中は、その場に崩れ落ち、号泣した。
これから始まる生き地獄。
その事を思えばそうなるわな。
領主は真っ青を通り越して土気色。
しかも子々孫々受け継がれる。
もはや悪魔の所業。
なぎさを敵に回したことに、絶望感に打ちひしがれた。
(なぎさ)ゴルシさん、勝手に決めちゃったけど、良かったかな?
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
じ、充分すぎる。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり サキュバス トウカ・マクネル)
完全に目を摘んでいますから。
近衛一同、頷きまくった。
(新生サタルニア魔女王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
流石マスター(輝く目)
ミリア部隊からは、拍手が起こった。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり ダークエルフ ウララ・ハウル)
なんで普通にしてられるんだ?(どん引き)
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
いつもながら見事た、なぎさ。
(新生サタルニア魔女王国宮廷筆頭魔導士 ふたなり エルフ サクラ・サクテル)
通常運転?!
社交界での情報は早い。
日和見派は、参戦しなくて良かったと胸を撫で下ろし、反対派の婦人達は絶望に打ちひしがれた。
クーデターを蜂起したんだ、もう戻れない。
社交会で味方を増やす為に色々駆け引きをして勧誘していたが、もはや耳を貸す者は居ない。
それどこか、哀れむ目で見られている。
そりゃそうだ、無敵軍団に喧嘩を売ったんだ、味方するバカは居ない。
そこへ絶望的な情報が入る。
Wなぎさの存在だ。
碧金の鬼神と言われた聖剣ナギサと悪魔の勇者なぎさが暴れまくっていると。
二人で突喊切り込みと殿を勤め、それに狂気した軍団が、"なぎさ様万歳!ミリア様万歳!"と喊声を上げて突っ込んでくる。
殺したはずの兵士が、翌日無傷で襲ってくる。
下手すると、目の前で生き返る、切り落とした四肢が、かち割った頭が、突き抜けたはずの傷が、
目の前で修復されて、襲いかかってくる。
考えられない、信じられない。相手は神の使いなのか?
私たちは神軍を相手に戦っているのか?
そんな情報を聞かされると、もはや社交界では相手にされない。
(貴族①:ふたなり 狐獣人)あわあわあわ……
(貴族①:夫人 猫獣人)もはやこれまでなの?(絶望)
(貴族①:老婆 犬獣人)早く降伏するのじゃ。一部の望みはあるかもしれん。
領主婦人は卒倒し、派閥の婦人達は主人に降伏を勧める。
賢明な派閥の者は、降伏宣言をし、許しを乞う準備に入る。
バカはまだ勝機はあると息巻いていた。
王都陥落を狙った者も信じられない戦力に完敗する。
それが悪魔の勇者なぎさの奥方様方で、同等の能力があると知った時、地獄に落ちたと絶望した。
その奥方様が4人も防衛戦力として控えているのだ。
勝てるはずがない。
蹂躙されず、生き延びただけでも感謝している、たとえ生き地獄が待っていても。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
ここが最後の領地よ(ニヤリ)
(なぎさ)大きいなぁ、苦戦するかも(笑)
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
嘘だ、瞬殺だろ(爆笑)
(なぎさ)いや、後処理よ(笑)
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり サキュバス トウカ・マクネル)
そっちかよ(爆笑)
もはや麻痺していた。
突喊前に笑って会話している。
異様である。
(なぎさ)でも、油断は禁物。
(新生サタルニア魔女王国宮廷筆頭魔導士 ふたなり エルフ サクラ・サクテル)
当然よ(爆笑)
そこへ白旗を掲げた騎士が馬に乗り、走ってきた。
(なぎさ)なっ、白印!(笑)
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
もう勝った気でいるのね、舐められたものだわ(笑)
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり ダークエルフ ウララ・ハウル)
いや、あれ、白旗だ。降伏だよ(爆笑)
(ミリア部隊員)そのネタ、何回目ですか(大爆笑)
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
突喊するぞ!(爆笑)
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
待て待て待て待て(爆笑)
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり サキュバス トウカ・マクネル)
他のネタ、やりましょうよ(爆笑)
(なぎさ)ガーン!
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり ダークエルフ ウララ・ハウル)
なんでショック受けるんですか(大爆笑)
(新生サタルニア魔女王国宮廷筆頭魔導士 ふたなり エルフ サクラ・サクテル)
私も一発ぶち込んでみようかな(爆笑)
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
やめなさい(大爆笑)
馬が止まる。
(騎士:ふたなり ダークエルフ)
私はマケテ領近衛騎士団長、コウフ・シティーだ。
(なぎさ)なんか名前からして降伏してない?(笑)
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
ほんとよねぇ(笑)
(マケテ領近衛騎士団長 ふたなり ダークエルフ コウフ・シティー)
我々に敵意はない。降伏する。呪いの首飾りも装着する。
どうか攻撃しないでほしい。
(なぎさ)嫌だ。面白くない(笑)
(マケテ領近衛騎士団長 ふたなり ダークエルフ コウフ・シティー)
そ、そんな……考え直してくれ!
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
嘘よ、領民、領軍、全員集めなさい。
(マケテ領近衛騎士団長 ふたなり ダークエルフ コウフ・シティー)
分かった。恩に着る。
そう言うと、草原に全員を集めた。
中には、自主的に色を申請する者も居た。
(なぎさ)自主的に申請した者、感心した。
念の為、調べます。
【サーチ】
【マーキング】
いつも通り、赤、黄色、青と色分けされる。
赤と申請した者に黄色が付いたところに感謝し泣き出す者も居た。
申請しなかった者は愕然とした。特に赤連中。
(なぎさ)では、いつも通り、青の人には食料と金貨を、
黄色と赤は分かりますね。
説明要ります?
庶民の方も居ますが大丈夫か?
黄色や赤は、やはり貴族がほとんどと結構な有力者なので、噂はしっかり聞いていたようだ。
全員高速で首を振った。
(なぎさ)実演要ります?
高速で首を振った。
(なぎさ)では、青の人、並んでください。
そう言うと、食料と金貨を配った。
すぐ近くだが、やはり慣例に従いストレージのポーチを渡した。
(なぎさ)そのポーチの説明ですが、それはストレージになっています。
その後の説明もし、ついでに解除方法も説明した。
まぁ、取るヤツは居ないと思うけどね。
(なぎさ)では解散。
いつもの儀式が終わり、帰って行った。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
終わったよ。全部終わった、あなた(笑顔)
(なぎさ)あゝ、終わったんだ。ミリア。
その光景を見た者達の中には泣いている者も居た。
(なぎさ)さて、余韻に浸るのはここまでにして、やろうか?祝勝会!
(一同)おおぉぉぉっ!!
歓声が上がる。
祝勝会が始まった。
なぎさから出される美味しい料理。
なぎさは無理言って、シアに料理を頼んでいた。
この世界の料理のストックが無かったからだ。
一部、ユエから許可が出た料理も出したが。
この国が豊かになる。それを実感してもらう為に。
食の水準は上がってきているが、香辛料がまだ高い。
量産体制には入れてないのだ。
それはやはり、直轄地がほとんど無い。
それだけに安価に大量生産が出来ないのだ。
女王派は協力しているが、最大派閥の日和見派があまり協力的でない。
協力的になると、日和見派で居られなくなるからだ。
そこに派閥の長があまりいい顔をしない。
発展はしたいが、女王派には取り込まれたくない。
そこに日和見派はこだわり、尻込みしている。
当然、こちらも要望以上の協力はしないし、費用も高めに取る。
其方がそうくるなら……だ。
下手に力を入れて力を蓄えられても困る、そんな計算もある。
しかし、文化については積極的に入れた。
流石にそれは欲しかったようだ。
ただ直営店の本喫茶は出していない。
既に王都にあるからだ。
日和見派は、やはり領地内に入って来られるのが嫌だからだ。
反対派の方はというと、ほとんどの領主が女王派になっているので、ガンガン投入した。
ある意味首輪は付いているが、生活水準の向上には感謝していた。
領民の心はガッチリ掴んでいるかも?な感じで、特に反発は無かった。
首輪の連中も地獄の中のオアシスのような娯楽の存在に、息抜きが出来ていた。
首飾りを見ると、現実に引き戻されるが。
しかし、日和見派の行動が香辛料や農作物の大量生産の足枷になっている。
女王派と元と言えるかも知れない反対派の合計より日和見派の方が多いのだ。
日和見派は両派閥の合計の倍は居る。
その中に不干渉派が誕生し、協力もしないが協力も要らない。
独自の路線で行くという派閥である。
そこはガチガチで、文化すら要らないという状態だった。
これではなかなか量産できないものも出てくる。
そのひとつが香辛料だった。
しかし祝勝会は大盤振る舞いもいいのでは?
とのなぎさの意見に、ある程度は目をつぶると折れたユエがメニューを指定して許可を出した。
香辛料が大量生産できれば、価格も安くなり、こういうメニューが手軽に食べられるようになる。
その言葉に歓声が上がり、これが農業改革に拍車がかかることになる。
領主は資金を惜しみなく投入し、例の"ハウス栽培"も投入した為、価格は半分まで下がったが、
庶民に行き渡るには、まだまだ高価だった。
シアが渾身の調合をするが、ハイリヒのような価格にはできなかった。
しかしハイリヒでは大当たりし、更に食文化は向上した。
"サタルニアに投入したが思うように価格が出せない"これがなぎさとシアの口癖のようになっていた。
なぎさは生産量向上に、シアは低価格化の調合に、命を燃やすことになる。
祝勝会が終わり、帰還の準備に入る。
翌日、出発の時、"なぎさ様万歳!ミリア万歳!"の歓声が上がり、それを合図に行軍を始めた。
即帰還でも良かったんだが、そこは"見せつける必要がある"
とのミリアやゴルシ達の意見があり、なぎさはそれに従った。
可能な限り、女王派の領地を回りながら帰還した。
途中の街や村では大歓声があがり、祝賀ムード一色だった。
そりゃそうだ、自分達の派閥が圧勝したんだ。これほど嬉しいことはない。
なぎさもお礼と、街や村に寄付をし、ある程度香辛料の使った料理を振るまった。
農業改革をし、増産できれば食べられると聞いた領民達は狂喜乱舞し、全面協力を約束した。
2ヶ月かけて王都に帰還した。
クーデター勃発から約3年半、やはりクーデター軍の数というより行軍に時間をとられていた。
"敵に見せつける必要がある"とのことから、行軍距離を多めに取ったからだ。
まぁ噂に聞く"魔動戦車"を見た斥候部隊は、さぞかしヒビったことだろう(笑)
(ユエ)なぎさ、お疲れ。
(なぎさ)ユエ達もお疲れ。
ユエたち殲滅部隊の出番はなく、一足早く帰還していた。
エンジェは万が一に備え、なぎさ達と合流して行動を共にしていた。
なぎさ達はマリア女王に帰還の挨拶をし、マリアより労いの言葉を受ける。
1日休みを挟んで、褒賞式が行われた。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
この度の働き、大義であった。これより褒賞を授与する。
あれ?ナギサが居ない。
なぎさはなんでだろうとゴルシに聞いた。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
ナギサは小隊長だ。
褒賞は出るが、褒賞式には呼ばれないよ。
(なぎさ)そうなの?
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
あゝ、彼奴は今回の働きで中隊長に昇格するだろう。
そうなれば、今回ほどの活動をしたら、呼ばれるかもしれん。
基本、大隊長以上が対象だからな。
(なぎさ)そうなんだ。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
では、近衛騎士団長、ゴルシ・ルーカル、前へ。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
はっ!
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
大義であった。そなたは褒賞に何を望む。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
はっ!私はここに居る、なぎさ様との婚姻を望みます。
どうか、お許しをお願いいたします。
そこへトウカ達が駆け寄る。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり サキュバス トウカ・マクネル)
私たちも、なぎさ様との婚姻を望みます。
どうか、お許しをお願いいたします。
(なぎさ)はあぁ?
なぎさは思わず声を上げた。
その場の空気が凍りつく。
そりゃそうだ。
いくら褒賞とはいえ王配との婚姻を求めたんだ、凍りついても仕方がない。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
それは本心からか?
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
はっ!本心にございます。
認めていただけないなら、これ以上のご無礼はございません。
この場にて首を刎ねてください。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
そなた達も同じか?
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり サキュバス トウカ・マクネル)
はっ!同じにございます。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
そうか。
そう言うと、マリア女王は立ち上がった。
誰もが処刑と考えたが。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
では、ここに宣言する。
近衛騎士団団長 ゴルシ・ルーカル
近衛騎士団副団長 トウカ・マクネル
近衛騎士団副団長 ウララ・ハウル
宮廷筆頭魔導士 サクラ・サクテル
そなた達のなぎさとの婚姻を認める。良き妻として励むがよい。
(ゴルシ達)はっ!ありがたき幸せ。
(なぎさ)ちょっと待てぇ~!!
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
なんだ?なぎさ。
(なぎさ)なんだ?じゃないでしょ!
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
ユエ様達からは許可は出てるぞ?
というか、ユエ様達からの進言だ。
なぎさは鈍い。彼女らの気持ちは本物だ、認めてやっても良い。と。
(なぎさ)はあぁ?
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
ユエ様達が認めたのだ、異議は無かろう。
(なぎさ)・・・(遠い目)
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
なぎさへの褒賞は、4人との婚姻。
それと私の派閥の各領主からの褒賞金、合計金貨200,000枚。
それに褒賞金と私からの祝い金、金貨50,000枚。
私とミリアの相談役の就任だ。受け取るが良い。
(なぎさ)受け取るが良いって……
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
受け取るが良い。
(ユエ)受け取るが良い。
(シア)受け取るが……
(なぎさ)わぁ~!分かりました、ありがたくいただきます(涙目)
周りの空気が和む。
ある貴族は、なぎさに親しみを感じた。
お前も尻に敷かれてるんだな(笑)
それから祝勝会が催され、その場て発表された。
婚姻の儀は後日、日を改めてとなり、
当日、盛大に執り行われた。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス マリア・テレシア女王)
なぎさ、暇を取れ。ミリアも連れて新婚旅行に行ってこい。
私は中央を離れられんから、ミリアが帰ってきたら交代で行こう。
(なぎさ)?ミリアとの新婚旅行は行ったよ?
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
へっ?いつ??
(なぎさ)クーデターの時、各地を回ったやん。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
どんな殺伐とした新婚旅行なんだよ!
(なぎさ)あはは(笑)嘘です。一緒に行こう。
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
はい、あ・な・た♡
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団団長 ふたなり サキュバス ゴルシ・ルーカル)
どこ行きます?
(なぎさ)ご両親にご挨拶しなくても?
(一同)良いです!
(なぎさ)そうなん!?
(新生サタルニア魔女王国 ふたなり サキュバス ミリア・テレシア王女)
でもサキュバス族の里は紹介した方がいいかな。
(新生サタルニア魔女王国近衛騎士団副団長 ふたなり ダークエルフ ウララ・ハウル)
私もダークエルフの里を。
(新生サタルニア魔女王国宮廷筆頭魔導士 ふたなり エルフ サクラ・サクテル)
そうですね、私もエルフの里を。
そう言うと、新婚旅行先は各種族の里とサタルニアの名所絶景巡りとなった。
なんだかんだで2ヶ月かけての新婚旅行。
帰って来たら、マリアと交代。
2ヶ月かけてゆっくり各地を巡った。
もちろん、ギルド街ナギサも立ち寄り、新妻達を紹介した。
ショウ達は、度肝を抜かれていたが。
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