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第二章前編 勇者召喚、魔王討伐編

サタルニアでの日常④

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 朝を迎える。

(なぎさ)うーん、朝だぁ~。
    なぁ~んかスッキリして清々しいなぁ。
    激しかったし(照)
    んな事考えてたら姦られたくなっちゃった、なんてな(笑)

(ギルド職員 男の娘 ダークエルフ ナナ)
      ほう、そうなんだ、子猫ちゃん(ニヤッ)

(なぎさ)わっ!びっくりしたぁ~。えっ?なんのこと?(笑)

(ギルド職員 男の娘 ダークエルフ ナナ)
      寝起きの一発、姦ろうか♡

(なぎさ)えっ?わっ!


 そのままなぎさをベッドに押し倒した。

(ギルド職員 男の娘 ダークエルフ ナナ)
      イケナイ子だ。子猫ちゃん(ニヤリ)

(なぎさ)お姉様(照)


 そのまま寝起きの4発!
 激しいな、お前ら(笑)

(ギルド職員 ふたなり 熊獣人 マサト)
      おーい、そろそろ、って何やってんだ?って姦ってたんか(ため息)

(なぎさ)へっ?(はぁはぁはぁはぁ)

(ギルド職員はふたなり サキュバス フェラ)
      へっ?って、朝から何発姦ったの(ため息)

(なぎさ)4発(照笑)

(ギルド職員 ふたなり サキュバス マラ)
      朝からバカやってないで、ご飯食べなよ(ため息)

(ギルド職員 女 エルフ ケイ)
      そうよ。食べてから姦りなさい(ため息)

(ギルド職員 男装 ダークエルフ アキラ)
      えっ?

(ギルド職員 女 エルフ ケイ)
      あっ!

(なぎさ)染まってきたね、ケイお姉様(笑顔)

(ギルド職員 女 エルフ ケイ)
      ぶっ!わーい、むっちゃ良い笑顔(笑)


 なぎさは1階へ行き、朝食を摂った。

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      マスター、お久しぶりです。

(なぎさ)キトラ、お久ぁ~。元気してたぁ~(笑顔)

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      はい!元気でした(嬉)

(なぎさ)またよろしくね。そろそろだよね。

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      はい、マスター。そろそろです。ゴミ共は14日後に到着です。

(なぎさ)ありゃ、まだそんなに時間があるんだ。

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      はい。奥方様には息災であると伝えておきました。
      お子様方もお元気で、お帰りをお待ちされております。

(なぎさ)うん、分かった、ありがとう。

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      またレースをしたいと"果たし状"を預かって来ました(笑)

(なぎさ)おゝ、そうきたか(笑)
    へぇ~、"ル・マン24刻レース"で8位入賞か、凄いな。

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      えっ?あの魔動車でですか?

(なぎさ)あゝ、耐久レースやね。一定時間内にどれだけ走れるか?ってレース。

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      24刻って、丸1日ですよね?

(なぎさ)そうそう、名前の通り、"ル・マン"のコースを24刻で何周出来るかのレースやね。
    326周って、結構なペースだと思うよ。4,890kmか。
    優勝が332周って、4,980km?よく走ったなぁ~。
    ぶっ!アイルトン子爵家ね。長女のカリナさん、次女のセリナさん、側近のカイル団長ね。
    かっ飛び3人娘だわ(笑)
    うちは……ティナ、クリス、リサか、四天王の中の3人か、流石だね。

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      そうなんですか?マスター。

(なぎさ)あゝ、ティナ、ルナ、クリス、リサが四天王だな。

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      じゃあ、ベストメンバーですね。

(なぎさ)あゝ、それに大体、1刻で17周も走れば大したもんだ。平均刻速255km/刻になる。1週15kmだからね。
    これだと最大408周、6,120kmだけど、それは計算上の話。
    魔石の交換、タイヤ交換、ドライバー交代、どうやってもそこまで走れないと思うよ。
    第一、魔石は平均1刻、タイヤは15~20周ぐらいしか持たないからね。
    ドライバーも3人みたいだから、1人2回、8刻担当だよね。
    6人で1人4刻にはしなかったのか、ルールが3人までだったのかは分からんけど。
   
(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      刻速255km/刻??想像がつかないです、マスター。

(なぎさ)馬車の最高刻速は、大体刻速20km/刻って言えば、想像つくでしょ?
    同乗走行の時の最高刻速が大体255km/刻だよ。
    ウチのチームは平均刻速203.75km/刻
    優勝チームは平均刻速207.5km/刻
    になる。
    あくまで計算上ね。魔石やタイヤ交換、ドライバー交代で止まっている時間やピットに入る為の減速は加味されてない。
    だから、実際はもっと出さないと、この数字にはならないよ。

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      へっ?それは凄い!そんな速度で24刻も、ですよね?

(なぎさ)そうやね。

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      魔動車ってなんだ?なぎさちゃん。

(なぎさ)魔力で動く、馬の無い馬車って想像してもらえたら。

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      あゝ、奥方様が言ってたな。一度見てみたいな。

(なぎさ)良いよ。皆んなで乗ってみる?

(ギルド職員 女 エルフ ケイ)
      良いんですか?!

(なぎさ)もちろん、街外れの広い場所に行きましょう。

(ギルド職員 女 エルフ ケイ)
      はい!じゃあ、留守番はギルマスで(笑)

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      なんでだよ!それイジメだぞ(笑)

(なぎさ)いつ行くの?

(ギルド職員 女 エルフ ケイ)
      今でしょ!あっ……

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      マスター、私が留守番してます。

(なぎさ)ほんと!ありがとう、助かるよ。


 皆んなを引き連れ街外れへ

(なぎさ)これなんよ。とりあえず全員乗れるやつと。


 そういうと、なぎさはとりあえず6人乗りを出した。

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      俺は?ってか、誰か運転するんだよ!

(なぎさ)ありゃ、間違えちった(テヘッ)

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      "テヘッ"じゃねぇ"テヘッ"じゃ。
      絶対ワザとだろ!犯すぞ、姦り殺すぞ!(笑)

(なぎさ)いやぁ~ん、優しくしてね♡

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      絶対姦ってやる(笑)

(なぎさ)いやぁ~ん……

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      いや、それ、もういいから(笑)

(なぎさ)えぇぇぇっ(涙目)

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      嘘泣き止めようか(笑)

(なぎさ)チッ(ボソっ)

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      今、"チッ"って言ったよな、"チッ"って(笑)

(なぎさ)ふたなりなら、細かいことは気にするな。気にしたら負けだ!(えっへん)

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      嘘つけぇ~(笑)

(なぎさ)では、本命を。


 そう言うと、20人乗りの魔動車を出した。

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      お前には何人見えてんだよ、怖ぇ~よ!(笑)

(なぎさ)にゃはははは(笑)


 一通りネタをやってから、8人乗りを出す。

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      1人多いって!(笑)

(なぎさ)えっ?

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      えっ?

(なぎさ)ショウさん
    ナナお姉様
    マサトお姉様
    フェラお姉様
    マラお姉様
    アキラお姉様
    ケイお姉様でしょ?

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      俺だけ"さん付け"?
      いやそこじゃない、全部7人しか居ねぇ~か!

(なぎさ)そうだよ。

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      ほらぁ~(涙目)

(なぎさ)誰が運転するん?

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      えっ?

(なぎさ)だ・か・ら、誰が運転するん?(笑)

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      あっ!

(なぎさ)ははははは、引っかかったな、ギルマスの諸君(ニヤリ)

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      だから俺は何人に見えてるんだよ!(笑)

(なぎさ)2人!(ニヤリ)

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      えっ?

(なぎさ)うっそぉ~(笑)

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      ぜぇ~ったい犯す(ニヤリ)

(ギルド職員 男の娘 ダークエルフ ナナ)
      んんんっ~(ニヤッ)

(ギルド職員 ふたなり 熊獣人 マサト)
      これはキッツ~い、お仕置きが必要だな(ニヤリ)

(なぎさ)いやぁ~ん♡優しくしてね♡

(ギルド職員 女 エルフ ケイ)
      まだやります?(真顔)

(なぎさ)はい、ごめんなさい(汗)


 真顔に焦るなぎさ。

(なぎさ)では、どうぞ。

(ギルド職員達)はーい(嬉)


 皆、乗り込んだ。

(なぎさ)とりあえず、全員が一度に乗れるやつです。
    他にもありますから、乗ってみましょう。
    2人乗りや4人乗りは、もっとスポーティーというか、飛ばせる形をしてますから。

(ギルド職員達)はーい(キラキラした目)


 なぎさは魔動車を走らせる。

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      こ、これは凄いな(驚)

(ギルド職員 ふたなり サキュバス フェラ)
      適度に揺れて、面白い!

(ギルド職員 男の娘 ダークエルフ ナナ)
      馬車より揺れないのが凄いよ、子猫ちゃん!

(なぎさ)馬車や荷車の改良版もあるから、お楽しみにね。

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      マジか!それは期待する。

(なぎさ)あれなら、先行投入する?
    とりあえずはレンタル料を取る形で。
    販売は一段落してからにして。

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      良いのか?

(なぎさ)うん、売り上げの20%を権利料として貰うけど。
    大体、権利料は売り上げの20%になってるから。
    で、権利料の5%が、ギルドへの協力金。
    例外はあるけど。

(ギルド職員 女 エルフ ケイ)
      例外って?

(なぎさ)例えば、本や芸術品の製作者ね。
    一から単独なら関係ないけど。
    相談に乗った場合は売り上げの10%、残りは作者の取り分ね。
    ギルドへの協力金はお互いの取り分の5%。
    必ずギルドが絡むからね、トラブル防止の為に。
    ギルドの援助やパトロンが居る場合は、こちらの取り分は売り上げの10%、あとは折半ってしたんよ。
    ウチが絡まない場合でも、作者と直接の関係者は作者が30%~50%のルールは義務付けでね。
    判定はギルドがするけど。不公平な契約にならないように。
    もちろん、パトロン、作者、こちらの取り分の5%はギルドへの協力金ね。
    そういう人達の創作意欲の向上と、一発逆転、スポンサーの獲得のしやすさも考えて。
    狙い通り文化系の貴族の嗜みになって、今のところ上手くいってる。

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      お前、そこまで考えたのか(驚)

(なぎさ)基本的に"皆んなが幸せに"を目指してるから。
    といっても、全部は無理だけどね。

(ギルド職員 男の娘 ダークエルフ ナナ)
      充分だよ、子猫ちゃん。
      それに、技師の育成にも力を入れてるんだって?

(なぎさ)うん。今回みたいな事が起こって戻れなかった場合、自分達で製作整備できなかったら意味ないやん。
    せっかく手に入れたんだから、未来永劫、安定して使って欲しいやん(微笑み)

(ギルド職員 ふたなり 熊獣人 マサト)
      お前……

(ギルド職員 ふたなり サキュバス フェラ)
      そこまで考えてくれる国の民は幸せだよ(微笑み)

(ギルド職員 男装 ダークエルフ アキラ)
      アンタに付いて行くよ、子猫ちゃん(微笑み)

(ギルド職員 女 エルフ ケイ)
      ええ。私たちがバックアップするから、思う存分やっちゃてね(微笑み)

(なぎさ)ありがとう(微笑み)

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      馬車、荷車の件、やっちまおう。管理は任せな。

(なぎさ)段階的に上げていくから、何度も美味しいけどね(ニヤリ)

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      おい(笑)

(なぎさ)技師が育たたないと、複雑な仕組みとか精度の要るのは後から改良版ってなるから。
    その代わり、新型出したら、旧型は値段下げして買いやすくするけどね。
    後、レンタル料も。
    技師の生活を脅かすまではしないから、新型の値付けは慎重にしないといけないけどね(笑顔)

(ギルド職員 ふたなり 熊獣人 マサト)
      お前、一層のこと国王に成れ。その方が国民のためだ。

(ギルド職員 女 エルフ ケイ)
      だから、元の世界じゃ国王じゃない。他国の相談役もしてるし。

(ギルド職員 ふたなり 熊獣人 マサト)
      そうだったな。


 色々な魔動車の同乗走行をし、皆、楽しい時間を過ごした。

(なぎさ)そろそろ戻りましょう。キトラの留守番も大変だろうし。

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      そうだな、戻るぞ。


 ギルドに戻る。

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      お帰りなさい、マスター。どうでした?

(なぎさ)喜んでくれた。キトラは大丈夫だった?

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      はい、依頼の受付だけで、買取りは無かったですから。

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      それは良かった。ありがとう、キトラマリエさん。

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      いえいえ。

(なぎさ)キトラはどうするの?

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      私はここでクズ共の到着を待ちます。

(なぎさ)なら、ゆっくりしようか。

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      はい、マスター。

(なぎさ)ショウ様(笑)

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      いきなり"様付け"(笑)

(なぎさ)馬車と荷車、やっちゃいましょう。後、自転車も。

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      おう、頼むわ。


 そう言うと、なぎさは馬車と荷車、自転車を出した。

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      これか!

(なぎさ)うん。まずは初期型ね。これが作れないと、次にいけない。

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      なるほどな。

(なぎさ)この場所なんだけど、"サスペンション"、"通称サス"って言うんだ。
    これが乗り心地関係する。
    後、車軸ね。これは両方の接触部分に青銅を巻いてある。
    強度と回転抵抗を減らすためにね。

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      なるほど。

(なぎさ)ここには固形油を定期的に塗らないと、凄い音がする。
    金属同士が擦れるからね(ニヤッ)

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      そりゃそうだ(笑)

(なぎさ)ここを"ボールベアリング"と言うのに変えられたら、もの凄く抵抗が減るから、航続距離が増える。
    ただし、ちょっと特殊な部品で、ボール、球体ね、これの精度が問われる。
    その技術力の向上に"コマ"と言うのを使う。これね、こうやって遊ぶもの。

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      面白いな、これがどう関係するんだ?

(なぎさ)これは、精度が上がれば上がるほど長く回る。
    これの工房対抗戦をやる。賞金と盾、旗を出して。
    そうすると、盾や旗が沢山飾られている工房ほど技術力がある事になる。
    賞金は開発費用の足しになる程度の金額ね。
    優勝すれば、名誉と、少しだけど資金が手に入る。
    となると、技師と工房のプライドを賭けた戦いになる。それが技術力の向上に繋がる。

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      上手く考えたな。技師のプライドをくすぐれば、取り組み方が変わる。

(なぎさ)ただ、気をつけないといけないのが、盗作や機密漏洩ね。
    そこは冒険者を付ける。
    冒険者も新しい食い扶持が出来て、お互いハッピー。
    冒険者の質も要るから、ギルド認定制度を作り、認定された冒険者だけが派遣される。
    必然的に、冒険者の質と地位向上に繋がる。

(ギルド職員 男の娘 ダークエルフ ナナ)
      流石だ、子猫ちゃん!

(なぎさ)それで、精度が期待出来るレベルに達したら、"ボールベアリング"を投入する。
    時間はかかるけど、確実だよね。
    そうなると旧型の値段を下げ、販売やレンタルを開始する。
    今まで高嶺の花だったのが手が届きやすくなる。
    自転車も同じね。
    でも、レンタル料は最初からギリギリまで安くして、使える層を広げておく。
    安くすれば、高ランクの冒険者なんかはコスパを考えて、購入者も出てくる。
    ついでに保管場所や最低限の整備をギルドが請け負ったりすれば、ギルドの収入増に繋がる。
    工房より少しだけ安く設定すれば、大丈夫だと思う。
    レベルアップや上級整備は工房に任せば、棲み分けが出来るし、購入者を増やしやすくなる。
    なので、技師の育成が急務だよね。
    そこで、専門学校の出番!
    ウチは教育は無償化している。誰でも専門家になれるように。
    専門学校は、技師、農業、林業、漁業、執事、メイド、冒険者、娼婦と色々作った。
    その道の専門家になり、人生ワンチャンを掴めるように。
    また、それがその道の地位向上にもなるし、質も良くなる。
    その為に色々特徴をつけた。

(ギルド職員 ふたなり 熊獣人 マサト)
      凄いな、なぎさ(感心)

(なぎさ)で、話を戻して、馬車、荷車なんだけど、この構造が一番簡単。
    "リッジドサス"って言うんだ。
    まず、これが製作整備できる技師と工房を作る。
    荷車は種類を増やしておけば使いやすい。こんな感じ。

 
 そう言うと、5種類を出した。

(なぎさ)一番小さいこれは個人向け、折り畳みで運びやすくしたのもある、これね。
    この大きさからはパーティー向け。
    量、重量物も運びやすくなるから、買取部位の量も増えるから、冒険者の収入もギルドの在庫も増える。
    荷車には細工をしてある。
    まず、こうやって自転車に繋ぐ事が出来る。
    人力でも可、だから使い分けが出来る。
    止めた時には固定できるようにもなっているし、自転車に繋げてれば、ブレーキが連動出するようになっている。
    あと、このデカいのに、そこの石を積めるだけ積んでみて。

(ギルド職員 ふたなり 熊獣人 マサト)
      これか?

(なぎさ)うん。

(ギルド職員 ふたなり 熊獣人 マサト)
      こうか?

(なぎさ)そうそう、それを小指1本で引いてみて(ニヤッ)

(ギルド職員 ふたなり 熊獣人 マサト)
      はあぁ?指が折れるわ(笑)

(なぎさ)まぁ、やってみて、そしたら細工が分かる(ニヤリ)

(ギルド職員 ふたなり 熊獣人 マサト)
      はあ(ため息)こうか?
      へっ?いや、嘘だろ?引けるぞ!

(ギルド職員 ふたなり サキュバス フェラ)
      流石、脳筋(笑)

(ギルド職員 ふたなり 熊獣人 マサト)
      誰が脳筋だ!なら、やってみろよ。

(ギルド職員 ふたなり サキュバス フェラ)
      出来るわけ……はあぁ?引ける、しかも軽い!

(なぎさ)それが細工。重力魔法で軽く引けるようにしてある。
    その緑の魔石を回してみて、重くなるから。

(ギルド職員 ふたなり サキュバス フェラ)
      ほんとだ!

(なぎさ)使う人に合わせられるんよ。
    それに、運んでいる途中で落としたのに気づかなかったら、意味ないからね。
    単純に魔法陣と魔石の組み合わせだから、魔道士なら習得できるでしょ。
    可能な限り簡単に、無駄は省いてあるから、最悪、丸暗記でもできる。
    で、料金なんだけど、出来るだけ安く。
    でも、関わる人が食べていけるようにね。
    ゆくゆくは、どんどん複雑になっていくから、専門の"整備士"という職業を作れば良い。
    職業増えたら、チャンスも増えるでしょ。
    あと、押さえてみて、動くでしょ。
    サス入れたから。
    これにより、荷物の痛みを軽減できる。

(ギルド職員 ふたなり 熊獣人 マサト)
      うわっ!ほんとだ!

(ギルド職員 ふたなり サキュバス マラ)
      凄いよこれ!

(ギルド職員 女 エルフ ケイ)
      料金設定は任せて。出来るだけ……

(なぎさ)いや、良い"手軽に使えて、専門家も食べていける"が重要だから。
    需要が増えたら、勝手に収入は増える、ギルドの売り上げも増える。
    良いことずくめやん(笑顔)

(ギルド職員 ふたなり 熊獣人 マサト)
      お前……

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      そりゃ"名誉ギルド会員"に認定されるわ、俺んとこでも認定する!

(なぎさ)いや、まだまだやから。
    希望があれば、"認定制度""郵便関係""送金システム"もあるから。
    それからの判断で良いやん(笑顔)

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      充分過ぎるわ。

(なぎさ)何台いる?要るだけ置いてくよ?

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      100台づつとか(笑)

(なぎさ)あるよ(ニヤリ)

(ギルド職員 ふたなり サキュバス マラ)
      あるんだ……

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      流石、マスター!!(輝く目)

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      とりあえず、10台づつ頼む。

(なぎさ)了解。

(ギルド職員 女 エルフ ケイ)
      ガンガン宣伝するから、期待してね!

(なぎさ)ありがとう。

(ギルドマスター ふたなり 鬼族 ショウ)
      いや、こっちこそ、ありがとうだ(微笑み)


 早速、ケイは宣伝した。
 冒険者は興味を示し、もう利用者が出た。
 毎度あり(笑)

(冒険者 ふたなり 狐獣人)
      これ、凄いな。

(冒険者 ふたなり 猫獣人)
      今まで諦めてた部位まで持って帰れるわ。

(冒険者 女 犬獣人)
      借り賃払っても、手取りが増える!


 なかなか好評で、良いスタートだ。
 後日、ショウは工房主を集め、工房対抗戦の事を告げる。
 これも大好評で、"工房の威信をかけて参加する!"と、燃えに燃えていた。
 と、同時に、新しい荷車や馬車の製作整備をできるように、講習会の開催の依頼が入った。


 
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 異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。  億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。  彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。  四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?  道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!  気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?    ※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
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【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

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 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

30年待たされた異世界転移

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 気づけば異世界にいた10歳のぼく。 「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」  こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。  右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。  でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。  あの日見た夢の続きを信じて。  ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!  くじけそうになっても努力を続け。  そうして、30年が経過。  ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。  しかも、20歳も若返った姿で。  異世界と日本の2つの世界で、  20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。

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