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第二章前編 勇者召喚、魔王討伐編

勇者の装備は?⑤

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 アタック当日。

(なぎさ)こっ、こっ……

(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      ぶはははは(笑)これは凄い(爆笑)

(イステリア王国近衛騎士団副団長:女 ソラ・シャーナ)
      な、なかなか……(引く)

(イステリア王国筆頭魔道士:女 サナ・シナー)
      凄いですね、コレ(どん引き)

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      マスター、これは(照)

(なぎさ)良い!!こういうの好き!!

(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      好きなんかい!

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      なら、魔族としても大丈夫です!充分やっていけます!!(輝く目)

(イステリア王国近衛騎士団副団長:女 ソラ・シャーナ)
      そ、そうなの?

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      魔族は普段から露出の多い衣装が多い。
      特に私たちサキュバスは。戦闘衣装でもあるしな。
      コレに抵抗無いなら、充分やっていける。

(なぎさ)いや、イステリアのこの鎧という名の痴女鎧の方が、よほど大概やと思うぞ(笑)

(イステリア王国近衛騎士団副団長:女 ソラ・シャーナ)
      ち、痴女鎧!!

(イステリア王国筆頭魔道士:女 サナ・シナー)
      こ、国宝級の鎧ですよ?

(なぎさ)なら、ハイリヒに行ってみようか(ニヤリ)

(イステリア王国近衛騎士団副団長:女 ソラ・シャーナ)
      あっ、いや、その、なんというか……

(イステリア王国筆頭魔道士:女 サナ・シナー)
      そこまで言うなら、行ってみましょう!

(なぎさ)じゃあ、これが終わったらな(ニヤリ)

(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      分かった、行こうじゃないか。

(なぎさ)ベルガーのは普通やよ、単なるフルメイルやし。

(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      なら心配ない。

(イステリア王国近衛騎士団副団長:女 ソラ・シャーナ)
      ち、ちょっと!!

(イステリア王国筆頭魔道士:女 サナ・シナー)
      わ、私は?

(なぎさ)痴女魔道士(笑)

(イステリア王国筆頭魔道士:女 サナ・シナー)
      えっ?

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      なら、オレは、痴女サキュバスってとこか?いや、普通だな、それ(爆笑)

(なぎさ)じゃあ、ちゃちゃっと済まそうか。

(一同)はい!


 なぎさは衣装に着替え、神輿に乗る。
 ベルガー達はピラミッドの前にスタンバイする。

(運営スタッフ)出来るだけ派手にポーズを決めてください、慣れないから難しいと思いますが。

(なぎさ)分かった。他にも参加した冒険者とか居るの?

(運営スタッフ)少ないですがそういう物好きはいます。

(なぎさ)物好き?

(運営スタッフ)だって、こんなエロ丸出しの衣装着て、エロいポーズ決めまくり、
       衆人の目の前で機械姦の青姦ですよ?
       よほど魔力に自信がある本気の挑戦者か、頭のイカれた淫乱痴女魔道士しか居ませんよ。
       慣れた私たちを雇えば良いだけですし、パーティの戦力を考えたら、そんな魔道士はパーティから外れませんよ(笑)

(なぎさ)さ、さいですか(汗)
    じゃあ、頭のイカれた淫乱痴女魔道士ということで(笑)

(運営スタッフ)またまたぁ~。聞いていますよ?本気だと。
       今回の戦争終結の為に勇者の装備を回収していると。
       出来ればそのぅ~……

(なぎさ)あゝ、女王にかけ合おう、こういう稼ぎ場は必要だしな。

(運営スタッフ)ありがとうございます!(嬉)

(なぎさ)さてと、エロい衣装も着たし。どう?私、エロい?(照)

(運営スタッフ)え、エロいです!その照れる仕草、最高です!
       あのぅ~、使命が終わったら、ウチで働きません?
       絶対稼げますし、その、あの……
       ホワイト企業ですから、福利厚生も充実していますよ?(真顔)
       魔力の調整も出来るんですよね?
       やり方次第で6階到達ぐらいでやってもらえると、今以上に繁盛しますし!(輝く目)

(なぎさ)あっ、いや、その……

(運営スタッフ)バイト感覚で良いです。"いつ現れるか?それも運!"というのも冒険者心をくすぐりますし!

(なぎさ)は、はあ……バイト感覚で……ホワイト企業で福利厚生が充実……かぁ……

(運営スタッフ)はい、是非!!(キラキラした目)

(なぎさ)あ、あゝ……

(運営スタッフ)こちらが契約書になります!

(なぎさ)あ、はい。
    いや、これ、雇用契約書やん!

(運営スタッフ)チッ、気付かれた(ボソっ)

(なぎさ)なんか言った?(感情の消えた目)

(運営スタッフ)い、いえいえ(怖)

(なぎさ)ま、まぁ、相談してみるよ。
    しかし、今回の件で知れ渡ったら、難しくないか?

(運営スタッフ)それはこちらでも考えます!

(なぎさ)考えるんかい!

(運営スタッフ)はい!
       ちなみにNGあります?男ダメとか?
       元は男と聞いてますし。

(なぎさ)情報、早!

(運営スタッフ)ふふふ♡立場上、SMはNG、レズ専門のネコという事で。人気があるんですよ、ネコは。

(なぎさ)なんで知ってる!(驚)

(運営スタッフ)あら、当たりでした?(ニヤリ)
       分かるんですよ、雰囲気というか、オーラというか(ニヤッ)

(なぎさ)怖ぇ~(涙目)

(運営スタッフ)ふふっ♡何年やってると思ったんです?
       私も売れっ子のベテラン娼婦ですよ?(ニヤリ)

(なぎさ)参りました(ガクッ)

(運営スタッフ)あはは(笑)
       では、参りましょう、その神輿に乗ってください。

(なぎさ)了解、よし、行くか!


 始まった。サックっと攻略、しちゃいましょう。
 なんと、勇者様直々ということで大盛況!
 領主まで観覧する一大イベントになっていた。

(なぎさ)なんだこれ(汗)

(運営スタッフ)そりゃそうですよ。しかし、こんな一大イベントに領主夫妻が参加しないなんてあり得ないです。
       あと、盛り上がり過ぎて不祥事が起きないようにする為に、釘を刺す意味合いもあります。

(なぎさ)なるほどな。じゃあ、

(運営スタッフ)普通で。下手にエロポーズ取らせたら、私が処刑されます(笑)

(なぎさ)なら(ニヤリ)


 そう言うと、エロポーズを決めまくる。

(運営スタッフ)あわあわあわ。勇者様、それぐらいでお願いします(涙目)私、死にたくないですぅ~(半泣)

(なぎさ)大丈夫だ、問題ない(半笑)今頃、キトラが手を回している(ニヤリ)

(運営スタッフ)本当ですか?本当ですよね?お願いしますよ?(半泣)


(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      わぁ、ノリノリだな、なきさ様(どん引き)

(イステリア王国近衛騎士団副団長:女 ソラ・シャーナ)
      なんか輝いてますよね(どん引き)

(イステリア王国筆頭魔道士:女 サナ・シナー)
      わ、私、あそこまで出来ません(どん引き)

(イステリア王国近衛騎士団副団長:女 ソラ・シャーナ)
      いや、しなくていいから!

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      流石マスター!(輝く目)
 

(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      お、面白いお方ですな、勇者様は(汗)

(バレンシア辺境伯夫人 カナ)
      私は好きですよ?あのように洒落が分かるお方は。
      皆さん喜んでますし。
      貴方も同じじゃないですか、こんな私を娶ってくれたんですから(笑顔)

(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      いや、私は本気で惚れたんだ。
      それに、先代までの治政に疑問を持っていたからな。


 なぎさが神輿から舞台へ。
 静まり返る観客。
 振り返り、観客に一礼して、ガーディアンと相対する。
 ガーディアンの腕が動き、なぎさをガッチリ掴む。
 ガーディアンの股間から、太いディルドが現れた。
 なぎさを所定の位置に持っていき、ディルドに当て、振動しだす。

(なぎさ)うっ♡これ、くるっ♡


 嬲るように、必要以上に当てがうガーディアン。

(なぎさ)はぁ♡はぁ♡はぁ♡はぁ♡あぁぁっ♡


 なぎさの嬌声があがる。
 充分濡らして準備が出来たのか、ガーディアンが身体を押し下げだす。

(なぎさ)がっ♡ああっ♡はああぁぁぁっ♡あぅっ♡太いぃぃっ♡


 お構いなしに、ガーディアンは根本まで押し込んだ。

(なぎさ)あぅっ♡奥くぅぅぅっ♡深いぃっ♡


 振動が激しくなる。

(なぎさ)ああぁぁぁぁぁっ♡きっ♡くぅ~♡


 アナウンスが流れる。
 "魔力吸収を開始します"
 一斉に拍手と歓声があがり、ピラミッドの門が開く。

(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      行くぞ!

(イステリア王国近衛騎士団副団長:女 ソラ・シャーナ)
      はい!

(観客)頑張れぇ~!!(叫ぶ)

(観客:男)頑張れよぉ~!!(叫ぶ)

(観客:女)頑張ってぇ~!!(叫ぶ)


 観客たちの拍手と歓声に見送られて、攻略が開始された。

(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      根こそぎって言われたからなぁ。

(イステリア王国筆頭魔道士:女 サナ・シナー)
      私が探索します。お二人は戦闘に専念してください。

(イステリア王国近衛騎士団副団長:女 ソラ・シャーナ)
      頼んだよ、サナ。

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      じゃあオレは魔法担当だな。


 一方その頃。

(なぎさ)あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡そこっ♡あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡


 魔力が吸われる時に、強烈な快感が走る。
 なかなか激しい。
 すると、突然、アナウンスが流れる。
 "吸収速度が限界に達しました、第二形態に移行します。"
 えっ?
 観客が静まり返る。
 第二形態?初めて聞いた。
 一体どんなものか?
 観客が固唾を飲む。
 ガーディアンの股間から、ディルドがもう一本現れ、お尻に当てがわれる。
 "アナル用ディルドを挿入します。アナルより魔力吸収を開始します。"

(なぎさ)えっ?嘘?!
 

 ディルドから液体が溢れ、振動しだす。

(なぎさ)ああぁぁぁぁぁ♡


 しっかり濡らし、嬲りまくった後、
 一気に根本まで押し込まれた。

(なぎさ)ああぁぁっ♡ダメぇ~♡♡
 

 思いっきりのけ反り、イった。

(観客:男)おい、俺、初めて見たぞ、第二形態。

(観客:女)な、なんか、気持ち良さそう♡

(観客)えっ?


 強制的に戻されるなぎさ。
 イったり、失神しても、強制的に戻される。

(なぎさ)あ”っ♡あ“っ♡あ”っ♡あ”っ♡イ"グ♡イ"グ♡イ"グ♡イ"グ♡


 アナウンスが流れる
 "吸収速度が限界に達しました、第三形態に移行します。"
 はっ?
 第三形態??
 今度は細長い針の様な物が股間から出てきた。
 そして液体が溢れ出した針の様な物を下腹部に当てがわれ、
 "尿道用ディルドを挿入します。尿道及び膀胱からの魔力吸収と子宮からの魔力吸収を開始します。"

(なぎさ)だ、ダメぇ~!あがっ♡


 尿道の奥、膀胱まで押し込まれ、中で開く。
 尿道、膀胱を余すことなく、内壁に張り付いて魔力を吸い始める。
 と同時に最初に挿入されたディルドが変形し、膣の奥、子宮口を通過し、子宮の中まで押し込まれる。
 ボコっと下腹部に形が現れる。

(なぎさ)ぐぎゃああぁぁぁぁぁ♡


(観客:男)ま、マジか……


 静まり返る観客。
 またアナウンスが流れる。
 "吸収速度が限界に達しました、第四形態に移行します。"
 両脇からアームが出てきて、先に針のようなものが付いたカップが胸に当てがわれる。

(観客:女①)ね、ねぇ、あれって……

(観客:女②)乳首……に差し込まれたり、あはは(引く)


 "乳腺用ディルドを挿入します。"

(なぎさ)があっ♡


 しばらくしてアナウンスが流れる。
 "吸収速度が限界に達しました。第五形態、耳より魔力吸収を開始します。"
 ガーディアンの頭より、細長いディルドが現れ、両耳に差し込まれる。

(なぎさ)あがあおあぁぁぁぁ♡


 またアナウンス。
 "吸収速度が限界に達しました。第六形態、ヘソより魔力吸収を開始します。"
 しっかり濡れたディルドがヘソに当てられる。

(なぎさ)ぐがああぁぁぁぁぁ♡


 "吸収速度が限界に達しました。第七形態、鼻腔より魔力吸収を開始します。"

(なぎさ)はがっ♡

 
 最早お祭り騒ぎどころではない。
 
(観客:男①)お、おい、死んだりしないよな?(冷汗)

(観客:男②)い、いや、死んだことは、今までなかったよな?だよな?(どん引き)


 アナウンスが流れる。
 "吸収速度が限界に達しました。最終形態、第八形態、口より魔力吸収を開始します。
 生命維持の為、呼吸の確保、水分補給、栄養補給、体力回復薬の投与を開始します。"

 誰もが思った。
 はっ?生命維持?じゃ死なないんだ……
 いや、そうじゃない、死なないが、正気は保てるのか?
 廃人になるんじゃないか?

(なぎさ)あぼっ♡ぐぶっ♡ぼああぁぁっ♡がっ♡(カクン)


 二、三度のたうつと、ガックリと肩が落ち、ダランと手足から力が抜けた。

(バレンシア辺境伯夫人 カナ)
      あっ、貴方!!

(娼婦①)い、嫌ぁ~!!(絶叫)

(娼婦②)し、死ぬ!死んじゃうよぉ~!!誰か助けて!!!(涙目)

(娼婦③)ご主人様、なんとかして!あのままじゃ、勇者様が死んじゃう、廃人になっちゃう!!(半泣)

(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      はっ!い、いかん!!ど、どうなっているんだ?こんなことは知らない、聞いたことが無い!!

(なぎさ)ぐぼっ♡がぼっ♡げぼっ♡おえっ♡げふっ♡


 もはやなぎさは喘ぐことすら出来ず、痙攣しながら、なすがままになっていた。
 ディルドには絶えることなく潤滑液が流れているため、身体が傷つくことは無さそうだが……
 問題はそこじゃない、精神的に持ち堪えるか?正気が保てるか?それが問題だった。
 そこに訳が分からないアナウンスが流れる。
 "魔力タンクが満タンになります、第2タンクに接続を開始します。"
 誰もが思った、
 はっ?魔力タンク??何それ??

(バレンシア辺境伯夫人 カナ)
      貴方!!

(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      分からん!今から調べる!なぎさ様、どうかご無事で!!


 慌てて自宅へ戻り、片っ端から記録を調べる。
 しかし、どこにも記載がない!

(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      一体どういう事だ?初代は何を考えてるんだ??


 その頃。

(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      一行に魔力切れの様子が無いな、こんな所にゲージがあるなんて。

(イステリア王国筆頭魔道士:女 サナ・シナー)
      流石、なぎさ様です。さっき見た時より全く動いて無いですね。
                一体どれだけの魔力量なのか……

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      流石マスター!無限に魔力があるのでは?と思ってしまうな(輝く目)


 その通りである。
 魔力量は無限大、しかし、疲労は出る。である。

(イステリア王国近衛騎士団副団長:女 ソラ・シャーナ)
      もうすぐ9階よ!気を引き締めて行くわよ!

(イステリア王国筆頭魔道士:女 サナ・シナー)
      ええ、ここで失敗する訳にはいきません。

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      お前ら、お宝の回収は抜かりないよな?

(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      あゝ、問題無い。
      しかし、どれだけ入るんだ?
      考えるだけ無駄か……

(イステリア王国近衛騎士団副団長:女 ソラ・シャーナ)
      余計なことは考えない!
      ただ言われた通り、確実に回収して攻略するのよ!


 そう言うと、攻略を再開する。
 ここまで休みなく、もう丸2日が経つ。
 そして、9階に到達した。

(観客:男①)おい、もう丸2日になるぞ。

(観客:男②)勇者様は大丈夫なのか?

(観客:女①)体力的にもう無理なんじゃ……

(観客:女②)でも、生命維持はされてるということは、まだ死んではいないと思うけど……

(娼婦①)そういう問題じゃないんだよ。
    あれだけ快楽を与え続けられたら正気を失っても不思議じゃないんだ。
    生きているのと、正気を保っているのとは別物なんだよ(涙目)

(娼婦②)快楽と言うより、もはや拷問だよ。快楽も度が過ぎると苦痛になる。

(娼婦③)しかも、今日で丸2日。休みなく快楽拷問に合わされてるんだから、無事を祈るしかないよ(半泣)

(娼婦④)普通は死ぬよね……それが"生命維持"という名の元に無理矢理生かされているんだ、死ぬより辛い目に合ってるよ(涙目)

(娼婦⑤)攻略はまだ終わらないの?完全攻略したら、止まるとかじゃないよね?(涙目)

(冒険者:男①)あ、あゝ、今、9階に到達したな。後少しだ(引き攣り)

(冒険者:女①)しかし、今までのペースを考えると、完全攻略は早くて明日の夕刻だよ?それまで持ち堪えてくれるかどうか……

(冒険者:女②)縁起でもない。絶対持ち堪えるって、私たちが信じないでどうするんだよ。

(冒険者:男②)違ぇ~ね。


 その頃。

(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      何故だ、何処にも記録が無い!このままではなぎさ様が死んでしまう(焦)

(バレンシア辺境伯夫人 カナ)
      生命維持が働いているという事は死なないと思うけど、"死なない"のと"正気を保つ"のとは別物だから……

(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      そうだよな……

(バレンシア辺境伯夫人 カナ)
      もはや快楽地獄です、完全な拷問です、急がないと(冷汗)

(執事長)旦那様!見つかったかも知れません!

(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      何処だ?

(執事長)いえ、それは……
    此処に意味不明な記録があります。
    ひょっとしてとはと……

(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      どれだ?……これは……

(バレンシア辺境伯夫人 カナ)
      何かの暗号?ですか?

(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      私はこのまま探す。任せていいか?カナ!

(バレンシア辺境伯夫人 カナ)
      はい、貴方!


 早速解読に入るカナ。
 ビルはそのまま記録を探す。
 そこに伝令兵が走ってきた。

(伝令兵)申し上げます!勇者様ご一行様、9階に到達いたしました!

(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      そうか!もう少しか……
      それで止まってくれれば良いのだが……


 そして7刻半が過ぎた。

(バレンシア辺境伯夫人 カナ)
      貴方!これを。

(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      どうした!解読できたか!よくやった!!

(バレンシア辺境伯夫人 カナ)
      でも、これからです。此処を見て、此処には宝物庫って書いてあるの。

(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      宝物庫……か……


 急いで宝物庫へ行く。

(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      此処の何処に……

(バレンシア辺境伯夫人 カナ)
      2刻半の月の明かり……

(執事長)それでしたら、此処です。2刻半に光が示す場所、この壁のこの範囲です。

(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      よし!壊そう!


 騎士団長が副団長たちとともにやって来た。

(騎士団長)お呼びですか?

(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      あゝ。早速、この壁を壊してくれ、此処から此処までだ。

(騎士団長)は、はあ……

(騎士団副団長)おい!

(騎士:男)はっ!


 壊していくと、隠し金庫のような扉が出てきた。

(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      なっ!これは……

(騎士団長)隠し金庫?ですか?

(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      開けてみよう。


 開けると何枚かの紙が入っていた。

(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      こ、これは!

(バレンシア辺境伯夫人 カナ)
      貴方!

(騎士団長)何かの設計図?ですか??

(騎士団副団長)これは、ガーディアンの設計図!

(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      あった!これだ!早く解読しよう!


 早速解読にかかる。
 かかるが、内容が分かった時、絶望する。
 内容はこうだ。
 ①魔力注入は身体の犯せる穴から吸収する。魔力量が多いと順に増えていく。
 ②魔力注入が途切れれば、ガーディアンの発動は止まる。
 ③ガーディアンの発動が止まると、攻略が強制的に中止させられる。
 ④攻略が中止させられると、スタート地点に強制的に転移させられる。
 ⑤再び魔力注入をしないと、入り口の扉は開かない。
 ⑥魔力注入者の命は守られる。死ぬ事はない。
 ⑦最終形態に移行すると地下の魔力タンクに繋がれ、余分な魔力はそこに充填される。
 ⑧充填された魔力は、他の魔力で動く器具に使われる為、タンクに魔力がある間は注入無しで動かす事が出来る。
 ⑨1タンクでガーディアンとピラミッドを除く全魔力装置の1年分の魔力が保存される。
 ⑩地下には50タンク設置されている。全タンクが満タンになるとガーディアンは停止する。
  まず1人で全てを満タンに出来る魔道士は居ないだろう。
  有事に備えて、日々充填に励むが良い。

(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      はあぁ?では……

(バレンシア辺境伯夫人 カナ)
      全ての魔力タンクが満タンになるか、勇者様の魔力が尽きるまで、ガーディアンは止まらない……

(騎士団長)しかし、命が守られるのであれば……

(バレンシア辺境伯夫人 カナ)
      甘い。"命がある"のと"正気を保っている"のは違う。
      廃人になっても死んでいないので"命は守られる"という事になる。

(騎士団副団長)なっ!それでは……

(バレンシア辺境伯夫人 カナ)
      今や勇者様は"魔力注入"ではなく"快楽地獄"いわば"拷問状態"です。

(騎士団長)それでは……

(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      我々には祈ることしかない、無事正気で戻られることを。

(バレンシア辺境伯夫人 カナ)
      勇者様の魔力量は計り知れません。
      そろそろ尽きて止まってくれるのか、全ての魔力タンクが満タンになるのが早いのかの競争です。

(騎士団長)そんな無茶苦茶な……

(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      今、満タンになった魔力タンクは?

(騎士団副団長)はっ!まだ4つです。

(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      丸2日で4つ……

(バレンシア辺境伯夫人 カナ)
      全てだった場合、丸25日……

(騎士団長)し、正気の沙汰ではない!今すぐ止めるんだ!!

(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      ならん!

(騎士団長)なぜ?!

(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      この記述だと無理矢理止めた場合、ガーディアンは暴走し、注入者の身体は引き裂かれると。

(バレンシア辺境伯夫人 カナ)
      貴方……

(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      とにかく戻ろう!


 そう言うと、"勇者のピラミッド"へ急いで戻っていく。
 
(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      状況は?

(騎士:男)はっ!現在9階に到達。しかし、勇者様は……ご覧の通り……


 そこには脱力した状態で、時々痙攣しているなぎさの姿があった。
 9階の魔石が青く光る、9階攻略完了した。
 最終階、10階の魔石が赤から緑に変わる。
 見ていた者たちから歓声があがる。

(冒険者:男)がんばれ!もう少しだ!

(冒険者:女)もう少しよ!頑張って!

(娼婦)どうか、どうか正気でいてください!お願いします(祈る)

 
 それから丸1日、丸3日かけて完全攻略を完了した。
 4人が転移されて来る。

(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      終わったぞ!なぎさ、大丈夫……

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      マスター!えっ?なんで??

(イステリア王国筆頭魔道士:女 サナ・シナー)
      完全攻略したよ……

(イステリア王国近衛騎士団副団長:女 ソラ・シャーナ)
      ガーディアンが、止まらない……


 そこには変わり果てた姿で魔力を吸収され続けているなぎさが居た。
 完全に脱力し、時々痙攣をしている。
 ベルガーはバレンシア辺境伯に駆け寄る。

(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      これはどういう事だ!!

(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      そ、それが大変な事が分かりまして……


 バレンシア辺境伯は事情を説明し、設計図と解説を見せる。

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      そんな……マスター(半泣)
 
(イステリア王国筆頭魔道士:女 サナ・シナー)
      あれだけのストレージバッグを作れるんです。その魔力量は莫大な量かと……

(イステリア王国近衛騎士団副団長:女 ソラ・シャーナ)
      じ、じゃあ、まだ止まらないの?


 それから丸21日、なぎさは魔力を吸収され続けた。

(冒険者:男)お、おい、いい加減止めねぇ~とヤバかねぇか?(引く)

(冒険者:女)いくらなんでも無茶苦茶だよ、もう見てられないわ(どん引き)
 
(娼婦)どうか、どうかご無事で(半泣)


 カナ夫人に気づいたスタッフが駆け寄ってくる。

(運営スタッフ)夫人!どうにかなりませんか?これ以上はいくらなんでも……

(バレンシア辺境伯夫人 カナ)
      分かっている。計算通りなら、もうすぐ止まるはずよ。その時の為に貴方達は準備して。

(運営スタッフ)はい!


 しばらくして動きがあった。
 "50号タンク、充填完了。全ての魔力タンクの充填が完了しました。これにて魔力吸収を終了いたします。"
 そうアナウンスが流れると、なぎさの身体から全てのディルドが抜かれ、解放された。
 ガーディアンはいつもと同じように、優しく元の場所へ注入者を戻し寝かせる。
 白目をむいてぐったりしているなぎさ。痙攣は止まらない。

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      マスター!(涙目)


 慌てて駆け寄ろうとした時に、

(運営スタッフ)触っちゃダメ!!

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      なんでだよ!(射殺す目)

(運営スタッフ)私たちにお任せください。今、下手に動かすと取り返しのつかないことになりかねません!

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      あ、あゝ、分かった。

(運営スタッフ)皆んな!

(娼婦たち)はい!


 なぎさは娼館組合のV.I.Pルームに運び込まれる。

(ベテラン娼婦)皆、いくよ!抜かるんじゃないよ!

(娼婦たち)はい!


 それから、皆んなからの手厚い看病が始まった。

(イステリア王国近衛騎士団副団長:女 ソラ・シャーナ)
      な、何してるの?

(娼婦たち)看病ですよ?

(イステリア王国筆頭魔道士:女 サナ・シナー)
      ど、どこがです??

(娼婦①)と言われましても……

(娼婦②)ご存知ではないのですか?

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      というと?

(娼婦③)魔力注入をした後はメンテナンスが必要です。
    放置して戻るというわけではないんです。

(娼婦④)時間が経てば魔力は戻るかも知れませんが、精神的負荷はそう簡単には……

(娼婦⑤)また、あの液体には媚薬も含まれている為、発散さなければ気が狂ってしまいます。

(娼婦⑥)なので、私たちが優しく発散させ、欲情を沈め、感覚を元に戻す作業をしながら、看病をしているのです。

(娼婦⑦)これをしないと、上がり過ぎた感覚と刺激から、日常生活も送れなくなります。

(イステリア王国近衛騎士団副団長:女 ソラ・シャーナ)
      そうなのか……なら頼む。

(娼婦たち)はい!お任せください!!(輝く目)

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      なんか嘘臭いんだよなぁ……

(運営スタッフ)ギクッ……(ボソっ)

(イステリア王国筆頭魔道士:女 サナ・シナー)
      今、"ギクッ"って言ったよね?"ギクッ"って(ジト目)

(運営スタッフ)い、いえ、そ、そんなことは……あは、あはは(汗)

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      まぁ、我がマスターなら、妾どころかハーレムぐらいは当たり前だ。
      元気になれば妾も混ざるぞ(輝く目)

(イステリア王国近衛騎士団副団長:女 ソラ・シャーナ)
      あゝ、はいはい(ため息)

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      そう言えば、ベルガー。
      お前は2人も女が居るのに何やってんだ?

(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      は、はあぁ?

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      目の前に2人も女が居るのに何やってんだと。
      あれか?不能か?それは悪かったのう(大爆笑)

(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      だっ、誰が不能だ!俺だってやれば出来るわ!

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      なら、やって見せろよ。そこにちょうど人族の女2人居るしな。
      今ここで証明してみろよ、不能男(ニヤリ)

(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      よ、ようし、見てろ、今すぐここで証明してや……痛っ!!

(イステリア王国近衛騎士団副団長:女 ソラ・シャーナ)
      あんたバカぁ~?!(ため息)

(イステリア王国筆頭魔道士:女 サナ・シナー)
      どさくさ紛れに何言っちゃってんです?ねぇ~何言っちゃってんです?(ゴミを見る目)

(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      ひっ!

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      チッ、惜しかった(ボソっ)

(イステリア王国近衛騎士団副団長:女 ソラ・シャーナ)
      あ"あ"っ!なんか言ったか?

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      言ったよ!お前ら、ベルガーの慰み者になるところだったのに、惜しかったなと!

(イステリア王国筆頭魔道士:女 サナ・シナー)
      ひ、開き直った(涙目)

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      ベルガーはその気だったぞ!(ニヤリ)

(イステリア王国近衛騎士団副団長:女 ソラ・シャーナ)
      なっ!最低~(蔑むような目)

(イステリア王国筆頭魔道士:女 サナ・シナー)
      不潔な下半身脳、いやらしい!(ゴミを見る目)

(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      ちょっと待て!俺は何も言ってない(半泣)


 それから7日、
 しかし、なぎさは一向に目覚める気配が無い。

(娼婦)大丈夫でしょうか?

(ベテラン娼婦)反応だけ見れば、大丈夫なはずなんだが……
       かなり憔悴しているからなぁ……

(運営スタッフ)前例が無いですからねぇ、正気を取り戻してくれるかどうか……


 それから3日、10日目になると。

(なぎさ)ううっ!……

(娼婦①)勇者様!!

(なぎさ)あっ……こ、ここは??

(娼婦②)勇者様がお目覚めになりました!!

(ベテラン娼婦)良かった(ほっ)心配しましたよ、勇者様!

(なぎさ)攻略は……

(運営スタッフ)大成功です、勇者様。完全攻略成功です!

(なぎさ)良かった。
    どのくらい時間が経ったの?

(ベテラン娼婦)10日です。10日間、意識を失われておりました。
       皆、正気を保たれていることを祈っておりました。

(なぎさ)あはは、心配かけたね。ありがとう。

(ベテラン娼婦)いえいえ、無事生還させて嬉しい限りです(涙目)

(なぎさ)性感だけに?(ニヤリ)いや、あれ、凄いね、効くわぁ~(笑)

(ベテラン娼婦)もう、勇者様ったらぁ~(笑)
       ウチで働く気になりました?(ニヤッ)

(なぎさ)ええぇぇぇっ(照)

(ベテラン娼婦)満更でも?(ニヤリ)

(なぎさ)ふふふ♡(笑)


 そんな会話で盛り上がっていると、

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      マスター!!良かったぁ~!!!(泣)

(なぎさ)心配かけたね、キトラ。

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      心配したんだからぁ~!

(イステリア王国筆頭魔道士:女 サナ・シナー)
      大丈夫?です?か?

(なぎさ)大丈夫や。どうだった?

(イステリア王国近衛騎士団副団長:女 ソラ・シャーナ)
      言われた通り、全て回収したわ。お宝も遺品も全て。

(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      しかし、あのストレージバッグはどれだけ入るんだ?

(なぎさ)ボクのストレージと繋がっているから、かなり入るかな(笑)

(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      さいですか……(遠い目)

(なぎさ)で、ベルガー、話がある。ソラもサナも聞いてくれ。

(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      なんだ?改まって?

(なぎさ)ボク、ここに就職する!(輝く目)

(ベテラン娼婦)ぶっ!(笑)

(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      はあぁ?

(なぎさ)まぁ、嘘だ(笑)たぶん(爆笑)

(イステリア王国近衛騎士団副団長:女 ソラ・シャーナ)
      た、多分??

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      く、クセになった?(笑)

(なぎさ)うん、かなり(笑)私、アレが無いともうダメなのぉ~(爆笑)

(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      は、はあ……

(なぎさ)真面目な話をしようか?ベルガー(真顔)

(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      アンタがな!

(なぎさ)で、聞くけど、今回の魔王を討伐成功したら、褒賞は出るよな?

(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      あ、あゝ、でないとおかしい。

(なぎさ)じゃあ、褒賞の件やけど……
    "勇者の首飾り"!

(イステリア王国近衛騎士団副団長:女 ソラ・シャーナ)
      えっ?

(なぎさ)の永久レンタル権、しかも無料で。

(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      ??そんな物、いや、それを永久に借りてどうするんだ??
      何もそんな物を欲しがらなくても……

(なぎさ)いや、是非欲しいね。そうすれば、ボクの権限で扱える。
    このバレンシア領に貸し出すことも出来る。
    "勇者のピラミッド"も存続可能、冒険者の稼ぎ場も維持できる。
    それによる経済効果で、この領地や領民の生活にもよくね?
    なにも王宮の宝物庫に保管するだけが良いわけじゃないやん。
    大体、100年も前に盗まれるぐらいなんやし、有効活用しようか。

(ベテラン娼婦)勇者様!(感激)

(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      ま、まぁ、進言……

(なぎさ)嫌なら辞める、帰る。

(イステリア王国近衛騎士団副団長:女 ソラ・シャーナ)
      そ、そんな……

(なぎさ)ならいいよね?(ニヤリ)

(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      早急に手配する(ため息)

(イステリア王国筆頭魔道士:女 サナ・シナー)
      やはり、かなりのお人好しですよね、なぎさ様って。

(イステリア王国近衛騎士団副団長:女 ソラ・シャーナ)
      ま、まぁ、なんというか……一度、奥方様が来られた時に聞いてみよう。

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      流石、マスター、慈悲深い。でも、そこまでしなくても……

(なぎさ)領主の取り組みが気に入ったんよ。
    例の"勇者のピラミッド"関係でもそうなんだけど、領民目線だなって。
    職業の地位向上とか、読み・書き・計算が出来て当たり前という教育環境も良い。
    誰もが自分の特技を活かして生きて行ける環境整備に力を入れているみたいだし、領主夫人の活動とかも好感が持てたから。
    治安もかなり良いみたいだしね。

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      ねぇ、マスターって、前?の世界?じゃ、何やってたの?

(なぎさ)ん?商人と……国王で王配かな。後、女王、宰相及び財務大臣の相談役?

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      流石マスター!って……ええぇぇぇっ!!このバカ共、そんな方を召喚したんだ(驚)

(イステリア王国近衛騎士団副団長:女 ソラ・シャーナ)
      ば、バッカじゃない?!どんな重要人物、召喚してんのよ!

(なぎさ)なんか重要人物じゃなかったら、召喚して良いみたいな言い方やなぁ~(感情の消えた目)

(イステリア王国近衛騎士団副団長:女 ソラ・シャーナ)
      いえ、その、そのいう意味じゃなくてですね、あの、ごめんなさい!(半泣)

(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      ・・・これ、確実に国際問題になる案件だ。取り返しのつかない事になる(冷汗)

(イステリア王国筆頭魔道士:女 サナ・シナー)
      こ、国王で王配って……

(なぎさ)あゝ、じゃあ説明するね。
    ボクは異世界からの転移者、何故転移したかは知らない。気がついたらそこに居た。
    元の世界はクソだ、二度と戻りたくない。
    なんだかんだで嫁が2ヶ国で21人、うち一人が某国の女王。
    子供も2ヶ国に44人、もうすぐ孫が最低9人できる。
    国とギルドの後ろ盾で商売してるけど、女王が店とかを領土とか言い出し、
    住居、事務所、事業所とそれに付随する道が領土になって、建国さされて、初代国王になった。
    ギルドにも貢献してるから、ギルドから"永世名誉ギルド会員"にされた。
    事業規模は大体、某国の国家予算より大きい。
    色んな文化や技術の投入をしたからか、領土分割する!とか言い出して、
    "なぎさ様の国と同盟を結び、その証に我が国の女王と婚姻した。
     色々な文化や技術を学び運営するために相談役を依頼し、引き受けていただいた"
    だそうです。
    なので、他国に徴税は不可能との理由から、商売は無税。
    王配の給金と相談役の給金もくれてるんよ。
    で、復興支援金を貸付けているから、その利息も入ってくるかな。
    商売を無税にしてくれたから、従業員の給金は高めに設定してある。
    それだけに優秀な人材が集まってくれるし、プチ贅沢ができるから、某国への経済協力は微力ながらやってまふ。
    羽振りがよく、礼儀も正しいって評判だとか。
    ギルドぐるみで某国の技師や商人とも協力してるから、新技術や新製品の投入が早い。
    店も売り上げが上がる→国は税収が微力ながら上がるの連鎖が、上手く機能しているみたい。
    そんな感じ。

(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      終わった……この国終わった……それ、絶対アカンやつ!!
      2ヶ国相手に戦線布告したじゃん(涙目)
      その国には"あの技術"があるんだよな?滅亡決定じゃん(半泣)

(イステリア王国筆頭魔道士:女 サナ・シナー)
      あわ、あわ、あわ……ど、どうしたら……

(なぎさ)ねぇ~(感情の消えた目)

(イステリア王国筆頭魔道士:女 サナ・シナー)
      そんな目で見ないでぇ~!!
      お願いします、死にたく無いです、なんでもします、殺さないでぇ~!!(号泣)

(なぎさ)じゃあ、足、舐めてみる?(ニヤッ)

(イステリア王国筆頭魔道士:女 サナ・シナー)
      は、はひっ!

(なぎさ)いや、違う。ねぇ、ベルガー(ニヤリ)

(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      ひっ!

(イステリア王国近衛騎士団副団長:女 ソラ・シャーナ)
      アンタ!早く舐めなさいよ!!昔っから、いざとなれば泣きついてきたじゃない。
      今こそ男気、見せなさいよ!!(感情の消えた目)

(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      はっ、はひっ!ソラ様(泣)

(なぎさ)・・・ぶっ!(笑)
    嘘だよ、足なんて舐めなくて良いから、逆に引くわ(爆笑)

(イステリア王国筆頭魔道士:女 サナ・シナー)
      ちなみにどこから嘘なのです?

(なぎさ)どこからだろうねぇ~(ニヤリ)

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      流石、マスター!マスターの国、行ってみたいです!(輝く目)

(なぎさ)じゃあ、来る?"魔動車レース"とか"本喫茶"、"変わり種自転車"なんてのもあるよ。
    そろそろ"魔動バイクレース"も開催されると思う。
    スポーツや娯楽も色々やってるよ(笑顔)

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      マジですか!行きたい!行きたい!絶対行く!!

(なぎさ)じゃあ、この件が落ち着いたらね。

(サタルニア魔王国魔道士 ふたなり サキュバス キトラマリエ)
      はーい!マスター♡

(イステリア王国近衛騎士団副団長:女 ソラ・シャーナ)
      ・・・(絶望)

(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      お気がつかれましたか、勇者様。

(なぎさ)はい、なんとか。

(バレンシア領領主 ビル辺境伯)
      おや、近衛騎士団長殿??

(イステリア王国近衛騎士団団長:男 ベルガー・サーメン)
      いや、なんでもない。ちょっと絶望したたけだ。

(バレンシア辺境伯夫人 カナ)
      ??と言いますと??


 ベルガーの失言失態で説明がされた。

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