上 下
27 / 115
第一章後編 ハイリヒ王国復興編

ハイリヒ王国復興発展編③

しおりを挟む
 4日間強制的に休ませられたなぎさ。
 休まされたというか、姦り部屋で散々やられた後、汗を流すと姦り風呂に入れられ、
 散々姦られた挙句、専属の世話係に手厚く、それはもうこの上なく手厚くお世話されて眠る。
 それがいいのか悪いのか、ぐったりしていた。
 魔法をかけるとやりかねないと、魔法回復無しという、ある意味拷問のようなひと時であった(笑)

(ユエ)なんかかなり疲れてるね(ニヤリ)

(なぎさ)ユエさん、わかって言ってますよね。

(ユエ)はいはい、魔法かけるから。
     【リカバリー】
     【エナジーチャージ】

(なぎさ)ふぅ、楽になった。で、ちょっと……

(ユエ)何?

(なぎさ)あの専属の7人なんやけど……怖い。凄い迫ってきてヤバいんだけど。

(シア)あぁ、それ、許可したんです。

(なぎさ)へっ?

(ユエ)だ・か・ら、許可したの、襲っていいって。やっぱり生殺しだからね。
   あんなに尽くしてるのに、可哀想だから(ニヤリ)

(シア)ユエさんが、子供作らないっていう約束を守るなら、犯し……ゲフォゲフォゲフォ……抱いていいって。
   念の為、避妊魔法も教えたしね。

(ユエ)そう、避妊魔法もだけど、避妊用の淫紋も渡しといたから、必ずこれを刻むようにってね。

(シア)貼り付けたら、自然と刻まれる簡単なヤツです。見た目は凄くエロかったけど(ニヤリ)

(ユエ)あれ、フェロプロデュースのエロいデザインよ。流石サキュバス、いい仕事するわ(笑)

(シア)効き目は24刻だから、一晩なら大丈夫だけど、それ以上ならよく気をつけるように、厳重注意したですし(ニヤリ)

(なぎさ)なぁ~んだそうだったんやぁ~って、えぇぇぇっ??

(ユエ)ちゃんと全て受け入れてあげるように言ったよね。

(シア)あの子達、お世話した後どうしてるか知ってる?なぎさの事思いながら、お互いで慰め合っていたんですよ?

(ユエ)あれ、可哀想だった。完全に生殺しじゃん。だから、許可したの。拒否は許さないからね!

(なぎさ)は、はい……

(ユエ)なによ?嫉妬とか、不貞とか考えてるの?そんな訳ないでしょ、バカじゃない?
   私の旦那様はそれだけ魅力的な人だって自慢できるわ。
   一夫多妻、妾も愛人もオッケーって事はそういう事よ?
   愛人以下の使用人なんて、数に入らないわ。
   知らなかったの?

(なぎさ)はい、知らないです。想像以上に異世界です。

(シア)なぎささん、世界が変われば価値観も変わるんです。早く慣れましょう。ですよ?

(なぎさ)はぁ……そうですね……
    そういうの、わからないから、聞いていい?

(ユエ)どんどん聞きなさい、教えてあげるから。

(シア)ある意味、調教が必要ですね(笑)
 

 ポカンとしているなぎさにユエが檄を飛ばす。

(ユエ)今日から上下水道の設置をするのよ。気合い入れて、いや、ほどほどにいきましょう。

(なぎさ)はい、じゃあ……運河側の下水道と……

(シア)いえ、運河中心に上下並行でやっていきましょう。
    川へは最後でいいと思います。

(なぎさ)わかった。じゃあ、それでいこう。

 
 予定通り運河周りから進めていった。
 やはり、物珍しいからか、結構見物人がいた。
 近くの家、店などの建物が完成していくと、どんな風になっているのか興味津々で見ていた。
 それで、この設備が自分たちのところへも設置されると知ると、まだかまだかと心待ちにしていた。
 特に飲食店の関係者の期待は尋常でなく、自分の店から時間さえあれば見に来ていた。
 早くしろと文句を言うのも居たが、それは近衛騎士団が排除して、本人はかなり憔悴していた。
 まぁ、ユエ達が放つ殺気も半端ではなかったが(笑)ザ・マ・ア(笑)
 結局全てを完成させるのに、10ヶ月かかった。
 やはり、井戸もより良いものにしながらとか、道のやり直しなどもあり、
 その分時間がかかったが、満足が出来る物になった。
 最後はもうお祭りになっていた。

(なぎさ)さて、これが最後です。ここを川に繋ぐと完成です。
 
 
 こうなれば立派なイベントだ。
 盛り上げてやろうじゃないか(笑)
 川まであと30cm盛り上がりが最高潮になる。
 カウントダウンが始まり、皆、息を飲む。

(なぎさ)5、4、3、2、1、開通!!

 
 一気に川の一部から水が流れ込んできた。
 大歓声と共に音楽が流れ、紙吹雪が舞う。
 リリアナ女王達来賓は乾杯をし、お祭りが始まった。

(なぎさ)凄い盛り上がりやなぁ、まぁ、祭りは嫌いじゃないけど。
    屋台行こう、やっぱ祭りと言えば、屋台でしょ(笑)

(ユエ)もう……まぁ、来賓の相手はしとくけど、ちゃんと戻って来てよ。

(なぎさ)やっぱり(汗)

(シア)当たり前ですよ、挨拶しないわけにもいかないでしょう。

(なぎさ)はい。

 
 来賓組と屋台組に分かれて動く。

(なぎさ)えっーと、じゃ、行こうか。

(レム)はい(嬉)

(フィル)うん(笑顔)

(フェロ)フェロちゃんを忘れてはいけませんよ(笑顔)

(蛇人族 クレオスマヤヒ)
      あのぅ~……

(なぎさ)もちろん来るでしょ?美味しいの食べようよ(笑顔)

(熊人族 ナジヌタニア)
      はい!(嬉)
 

 みんなで巡る、屋台の旅(笑)
 いっぱい食べて、食べ切れないのはストレージに。

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      ストレージに入れてますけど、何故ですか?

(なぎさ)それは美味しいから(笑顔)
    ストレージだと時間経過が無いからいつでも出来たてだから、
    後でもからもみんなで楽しめるでしょ。
    それに僕らが買うことで屋台が儲かる、
    屋台のオーナーは生活が一時的にも良くなるか貯蓄が増える。
    屋台が儲かれば税収が少しでも増える、
    という事は?

(豹人族 シズクアストラ)
      皆が少しでも幸せになる。

(蛇人族 クレオスマヤヒ)
      しかも、増税無しでの税収アップ。

(熊人族 ナジヌタニア)
      買い占めさえしなければ、買いたい者が買えない不幸も無い。

(なぎさ)交代したら、ユエ達が上手くやると思うよ。売れ残りの廃棄が出ないようにね。多分。
    
(フェロ)そろそろ交代しないと、ユエさんブチ切れると思うよ(笑)

(なぎさ)じゃあ、交代するか、怖いし(笑)

(ユエ)だ・れ・が、怖いって(笑顔)

(なぎさ)えっ?ユエ。嘘です(怖)
    後はお願いしやす(笑顔)

(ユエ)わかった、どうせ売れ残りを出さないように、でしょ(ため息)

(なぎさ)流石ユエ!

(シア)もう、甘いです、なぎささん。

(ティオ)まぁ、狙いは悪くないからのう、良いのではないか(笑)

(エンジェ)お人好し全開だな(微笑)

(エルム)でもそうか、税収が少しでも増えると、利息だけで無く元本も早く回収できるよね。

(なぎさ)そうそれ。おやつも出来て、みんな喜ぶ。

(玲・アカギ)なるほどな、ノブレス・オブリージュをしながら、しっかり利益も取りにいく。流石だな。

(なぎさ)余りまくってもシアが居る、上手くリメイクしてくれると信じてるし。

(シア)もう、そう言われたら腕を見せるしかないじゃないですかぁ(照)

 
 それから来賓の方々のところへ行き、営業をする(おい)

(リリアナ女王)上下水道だけでなく、井戸の改善や道の改良までしてくださって、ありがとうございます。

(なぎさ)いえいえ、引くには必要でしたし、井戸はやはり貴重な水源ですから。

(宰相 リコイル)
      これで我が国の公衆衛生は、劇的に改善されました。ありがとうございます。

(なぎさ)いえ、まだです。石鹸の開発が出来てません。
    食器等の洗い物用、手洗い用とかですね。
    最安値のものは、洗い物から、手洗い、洗体洗髪まで出来る最低限の機能を持つもの。
    中間層向けは、それぞれに特化した専用のもの。
    その上は軽く香り付けをしたもの。
    最高値はオーダーメイドと考えています。
    それを使うことで清潔に保つ事ができ、病気の予防にもなりますから、
    ある程度の流行り病や流行規模の抑制になればと考えています。

(リリアナ女王)なるほど。身体や衣服、食器などを清潔にすることで、更に衛生面が向上する。という訳ですね。

(なぎさ)そうです。見たところ、水洗いがほとんどですし、
    食器は水洗いで時間がかかってますから、その時間短縮にもなります。
    衣服も専用のものを作り、性能を上げると、同じく時間短縮になります。
    これも、まずはこちらの物を売りますが、ゆくゆくは開発者を育成し、作れるようにしたいと考えています。
    こちらは売り上げに対して権利金をもらえたらいいですので。

(財務大臣 マヤノ)
      その権利金はいかほどとお考えでしょうか?

(なぎさ)売り上げの5%。残りは税金にされたらいいと思っています。

(宰相 リコイル)
      なっ!

(財務大臣 マヤノ)
      そんなに低いのですか!

(なぎさ)基本、みんなで幸せになろうという考えなんで、私たちの収益も重要ですが、
    皆さんに普及して、より良い生活をしてもらいたいという事。
    その為にも国が繁栄してくれる事と思ってますから。自己満足ですけど(微笑み)

(財務大臣 マヤノ)
      なぎさ様(感涙)

(宰相 リコイル)
      私と宰相やりませんか?いえ、やりましょう!
      王配兼宰相兼財務大臣!これでいきましょう!ね、女王様!!

(リリアナ女王)そ、そうだな、それがいい!この国の為にも、そうしよう!!

(なぎさ)嫌です。商売したいです。ギルドの事もあります。

(宰相 リコイル)
      商売?ですか?私、やってますけど。

(財務大臣 マヤノ)
      私も領内のものを他領に売る商売をしてますよ?領地経営がありますから。

(なぎさ)えっ?

(宰相 リコイル)
      地産地消とは限りませんから。
      お互い領内に無い物は売り買いします。
      商人から買うばかりじゃないですよ?
      王都でも1店舗出してますよ?領地へのアピールも兼ねて。

(財務大臣 マヤノ)
      そうですよ?商人に売る事もあります。というか商人の商品は、色々な領地の品じゃないですか?
      王都で店舗を持つには資金が要りますから、商人に売って広めてもらう貴族もたくさん居ます。

(なぎさ)あっ!

(リリアナ女王)ですから、やりましょう!いや、出来ます!なぎさ様なら出来ます!

(近衛騎士団団長シューマン)
      それなら、近衛騎士団の相談役兼指導者もお願いしたい。
      あの圧倒的な魔法と物理、是非ウチの連中を鍛えてもらいたい。
      お願いします。

(なぎさ)あの……いや、そのぅ~……ユエ達と相談します(汗)

(一同)やったぁ~!!

(リリアナ女王)なぎさ様の事業は国をあげて協力いたします。思う存分やっちゃってください。

(財務大臣 マヤノ)
      税制的にも優遇します。というか、無税で。
      借り受けがあるので、それと相殺となれば誰も不満は無いでしょう。
      長期借り受けなので、永久無税でも誰も気づきませんよ(ニヤリ)

(宰相 リコイル)
      その通り!これからどんどん投入していくのです、
      我が国の借金は莫大なものになります。だから、誰にもわかりません(ニヤリ)

(財務大臣 マヤノ)
      私たちの代で返しきれないでしょう。なら大丈夫です。
      引き継ぎ途中で分からなくなります。
      『借り受けがあるから無税にして、それを返済に充てる』
      これさえあれば、永久無税ですよ(ニヤリ)

(なぎさ)・・・(どん引き)

 
 おい、それでいいのかハイリヒ王国。
 大丈夫なのかハイリヒ王国
 まぁ、いいならいいが……

 石鹸の投入が決まった。
 その話を持って、みんなの元に戻る。

(なぎさ)ユエ、石鹸の投入が決まった。
    とりあえず、こちらのある分を投入して、後から技師を育成することになった。

(ユエ)条件は?

(なぎさ)丸儲け。技師が育った後は権利金、売り上げの5%をもらう。
    借り受けがあるし、その返済もあるので無税。
    このままどさくさに紛れて、永久無税にするって。
    これからどんどん投入していくので、借り受け額は膨大な金額になるので、
    自分達の代で返しきれるとは思ってないから、"借り受け金があるので無税、その税を返済にあてる"
    と引き継げば、誰も不思議に思わないからって。

(シア)また無茶な(微笑)完全ごり押しですね(笑)

(フェロ)まぁ、それで納得ならいいんじゃない(笑)

(なぎさ)で、ここからなんだけど……

(ティオ)なんじゃ?なんかやらかしたんじゃろ(笑)

(なぎさ)うっ!その、ですね。
    宰相と財務大臣を兼ねて一緒にやろうと、
    で、近衛騎士団からは、相談役兼指導者としてお願いしたいと。
    もちろん、給金ありで。

(ユエ)あ"あ"っ!

(シア)で、引き受けたと。

(なぎさ)い、いや(怖)ユエ達と相談するって保留にしたよ(涙目)

(ユエ)よく出来ました(氷笑)

(なぎさ)で、どうするん?

(ユエ)断る!

(シア)と言いたいところですが、給金あり、今後のことを考えると条件付きで引き受けていいんじゃない。

(なぎさ)条件は、商売優先で空いた時間、でしょ?

(ユエ)給金次第だけど。

(なぎさ)余りふっかけない方がいいよ。

(ユエ)わかってるわ!(イラッ)

(なぎさ)ハイ……(怖)

 
 早速、返事をしに、リリアナの執務室に行く。
 宰相たちを召集し、会議が始まる。

(ユエ)なぎさから聞いたけど、その話、引き受けていいわ。ただし、条件付きで。

(宰相 リコイル)
      わかっております。もちろん商売の邪魔になるような事はいたしません。
      其方を優先した上でで構いません。給金も払います。
      また商売は、国を挙げて協力いたします。

(財務大臣 マヤノ)
      給金ですが、
      なぎさ様は、宰相兼財務大臣兼相談役という事で、
      王配の他に宰相、財務大臣の給金を支払います。それぞれ、私たちと同額の給金です。
      近衛騎士団については、騎士団長と同額の給金です。
      ただ、申し訳ございませんが、近衛に関しては、日割り計算で、一人づつでお願いしたいです。
      ただし、二人以上来られた場合は日割り×人数分お支払いいたします。
      申し訳ございません。これが精一杯なのです。

(なぎさ)なっ!そんな無茶な、それで回るのか?増税無しで……

(シア)な・ぎ・さ・ちゃん♡

(なぎさ)はひっ!(怖)

(ティオ)たしかに無茶苦茶な条件じゃのう、そんなことでこの国は保つのか?

(財務大臣 マヤノ)
      回ります!回してみせます。足りない時は、申し訳ございませんが、増資をお願いします。
      それを理由に永久無税でいこうと考えてます。
      そうすれば誰一人文句は言えません。私たちが黙らせます。
      念書も書きます、王家の紋章入りで。これで誰もが黙ります。

(フェロ)なんか強権発動状態だけど……大丈夫?

(フィル)恨み買いそう。

(宰相 リコイル)
      借り受け分を税収から払うのを省略しただけです。
      文句を言うなら、その貴族家が払う義務が生じます。
      その仕組みを公開すれば、何も問題ありません。

(なぎさ)わかった、無税のことはいい。給金のことです。

(財務大臣 マヤノ)
      それは公表しなければいい。
      我々の給金も非公開です。また、非公開が当たり前です。問題ありません。

(なぎさ)わかった、受け取る。それで色々やろうと思う。教育の無償化や孤児院、治癒院のこととか。

(宰相 リコイル)
      なっ!それでは、なぎさ様の給金が……

(なぎさ)いいんじゃない?それで国民が喜べば。
    それに、ゆくゆくは商売絡みで返ってくる。しっかり儲けるよ(微笑み)

(宰相 リコイル)
      なぎさ様(感泣)

(雫・ヤマト)なぎさがいいなら、私たちも文句は無い。しっかり儲けるか(笑顔)

(玲・アカギ)刀術道場でも開く?(微笑)

(レム)私、スポーツジムとかいうの、やろうかな?今から勉強して、独自流を作るかな(笑顔)

(フィル)じゃ、私は弓術(笑)

(リリー)私は諜報機関だから、国からの依頼も受けよう(笑)

(フェロ)サキュバス特製、アダルトグッズ(笑)当時、意外と売れた(ニヤリ)

(エルム)私は治癒院だわ。治癒院のシステム改善するわ。ねっ、エンジェ(笑)

(エンジェ)仕方ないなぁ、手伝うよ。ミヤビもだろ?

(ミヤビ)妾は治癒院は遠慮するのじゃ、魔法学校の方じゃのう。ティオ殿はどうするのじゃ?
 
(ティオ)私か?私は竜人、することなかろう。この国のことでも研究するかのう。
    それと、ギルドの窓口になるかのう。
    皆、ギルドを忘れておらぬか?
 
(なぎさ)いや、ギルドはある意味優先することになるかもよ?
 
(シア)私は料理教室兼レシピ開発です。

(ユエ)私は魔法学校を手伝う、治癒院組もやるでしょ?
   それと服飾のブランドを立ち上げて、商売しようかな。
   商売の方がメインになるだろうけど(ニヤリ)

(治癒院組)いいぞぉ~。


 凄い事になった。
 各々が得意分野で動きだす。
 発展、開発、改革をなぎさが、
 武術関係は、どう見ても規格外の武術者が、
 魔法関係は、その道の規格外のエキスパートが、
 諜報はどんな諜報部員も敵うことのないプロフェッショナルが、
 こんな人達が講師を務める国、もはや最強!ついていければの話だが……

(リリアナ女王)ありがとうございます。このご恩は末代まで忘れません(涙目)

 
 そうと決まれば早速準備に取り掛かる。

(近衛騎士団副団長シラン)
      私は剣術学校を手伝いながら、騎士学校を兼務する(輝く目)

(一同)はあぁ?

(なぎさ)シラン、あんた近衛騎士団の副団長でしょうが!

(ユエ)何どさくさに紛れてるの!

(近衛騎士団副団長シラン)
      ??私はなぎさ様達の近衛騎士ですが?(キョトン)

(シア)何言ってんです?シランはこの国、ハイリヒ王国のリリアナ女王様の近衛騎士団副団長です!!

(近衛騎士団副団長シラン)
      いつからです?(キョトン)

(なぎさ)ま・え・か・ら・だ!!

(近衛騎士団団長シューマン)
      シラン……お前……(遠い目)

(シア)シバいて正気に戻しますです!(冷たい目)

(近衛騎士団副団長シラン)
      なんでですか!いいじゃないですか!今は9:1でなぎさ様ですよ!!(半泣)
      近衛なんてバイトです!(キラリ☆)

(なぎさ)コイツ言い切りやがった、10:0でハイリヒ王国リリアナ女王様やろが!!!(はぁはぁ)

(近衛騎士団副団長シラン)
      なんでそんなに冷たいんです?なぎさ様(泣)

(なぎさ)なんで泣くんだよ!!

(宰相 リコイル)
      ま、まぁ、副団長と言えど、臨時講師の要請が無いわけでは無いが(大汗)

(なぎさ)リコイルさん、ダメです、止めてください。コイツ兼務の常勤になりますよ!

(宰相 リコイル)
      えぇぇぇっ!

(シア)いいじゃないですか。給金無しでやってもらいましょうよ、もちろん近衛も(ニヤリ)

(近衛騎士団副団長シラン)
      構いません!なぎさ様のベースキャンプで生活しますから。

(ユエ)はあぁ?

(なぎさ)シランの部屋なんて無いよ?用意して無いし。
    もちろん食事も与える訳ないし。

(近衛騎士団副団長シラン)
      構いません。野営は慣れてますし生活費はバイトや家からの仕送りで大丈夫です。

(なぎさ)コイツなんとかしてください、リリアナ女王様。

(リリアナ女王)あ、あゝ、しかし……聖剣を失うというか、処刑するわけにもいかないし………

(宰相 リコイル)
      不敬罪と言いたいところですが、近衛の士気にも関わってきますから……
      なんとかならんのか?シューマン。

(近衛騎士団団長シューマン)
      は、はぁ、そう言われても、ここまで重症だと……なぎさ様……

(なぎさ)えっ?そんな無茶なぁ~(ため息)

(ユエ)しばらく投獄しては?頭を冷やした方がいいですよ(ため息)

(宰相 リコイル)
      投獄ねぇ~……

(シア)逆に時間がある分、より重症になりそうで怖いです。
   その境遇から、"私には、最早あのお方しか居ない!"みたいな(ため息)

(一同)あぁ……

(近衛騎士団副団長シラン)
      皆さん、何をそんなに悩んでいるんです?

(一同)お・ま・え・の・こ・と・だ・よ!

(宰相 リコイル)
      わかった、認めよう。
      ただし、住処は今までどうり自宅か騎士団宿舎。
      近衛の仕事を最優先にすること。
      それ以外のことについては給金は支給しない。
      賞金等収入が発生した場合、全額を速やかになぎさ様へ奉納すること。
      これを厳守すると誓うことを条件とする。

(なぎさ)ほ、奉納??(汗)

(財務大臣 マヤノ)
      なぎさ様にお納めしていただくのですから(真顔)

(近衛騎士団副団長シラン)
      はっ!家名とこの命に誓って!

(なぎさ)誓うな!!

 
 シランがなぎさの前にやってきた。
 ひざまづき……

(近衛騎士団副団長シラン)
      このシラン、貴方の剣となり盾となることを誓います。

 
 そう言うと、なぎさの靴先にキスをした。

(なぎさ)・・・・(どん引き)

(近衛騎士団団長シューマン)
      ・・・ダメだこりゃ……(呆)

 
 本人光悦、周りドン引き。
 この状況、なんとかしたら?(笑)

(なぎさ)えーっと、何の話でしたっけ?(汗)

(リリアナ女王)えっ?えーっと……リコイル?(汗)

(宰相 リコイル)
      わ、私ですか?えーっと、マヤノ?(汗)

(財務大臣 マヤノ)
      へっ?あぁ、えーっと、そのぉ~……何でしたっけ?(汗)

(雫・ヤマト)相談役がどうとか、宰相がどうとかじゃなかったような気がするようなぁ……

(宰相 リコイル)
      あぁ、そうそう、その話を受けてくださいと言うお話でした。
      給金の具体的な話もした気がします。
      で、どうでしょうか?

(なぎさ)あ、あぁ、どうする?みんな?

(ユエ)どうするも何も、受けるでしょ?どうせ。いいよ、受けましょう、

(シア)筆頭のユエさんがいいのなら、異議は無いです。

 
 みんな頷く。これで交渉成立。

(財務大臣 マヤノ)
      ありがとうございます。早速ですがサインを頂きたいのですが、よろしいでしょうか?
      契約書はもう出来ております。こちらです。ご確認をよろしくお願いいたします。

 
 早いというか、なんというか、大丈夫か?なんか心配するわ。

(ユエ)たしかに。なぎさ、サインして。

(なぎさ)はい。

(リリアナ女王)では、印を。
 

 うわぁ、押したよ、押しちゃったよ、王家の紋章の印を。

(なぎさ)しかし、突然だけに何から手をつけたらいいんやら?
    リリアナ女王様、どこからいきます?

(リリアナ女王)そうですねぇ~
       学校や塾に関してはこちらで土地は用意いたしますし、講師については今から選考に入ります。
       増えた国土の統治について、考えたいと思います。
       何かいい方法があれば聞かせていただきたいです。
     
(なぎさ)そうですか。それなら、痛っ!

(ユエ)な・ぎ・さ・ちゃん♡ゆっくりやりましょうか(冷笑)

(なぎさ)ハイ(怖)

(リリアナ女王)えっ?もう何か妙案があるのですか?

(なぎさ)えっ?えぇ、まぁ~、それは……痛っ!(涙目)

(シア)な・ぎ・さ・ちゃん♡(氷笑)

(なぎさ)ハイ(半泣)

(リリアナ女王)ま、まぁ、少し日にちを空けましょう(焦)

(宰相 リコイル)
      そ、その方が良いかと(焦)

(なぎさ)しかし、その間は何を?

(なぎさ以外)ワーカーホリックか!

(なぎさ)いや、みんな何かやるでしょ?さっき言ってたやん。
    僕のやる事って……

(ユエ)例えばって話で、そんなすぐには動くわけがないよ(ため息)

(シア)そうですよ。大体、王都自体がわかってないじゃないですか、まず見て回らないとですよ(はぁ~)

(フェロ)ひと仕事終えたんですよ?休まなきゃ(ため息)

(財務大臣 マヤノ)
      10ヶ月の大仕事だったのですから、最低でも2週間、出来ればひと月ほど休まれてみては?

(ユエ)そうします。ひと月ほど休みます。

(シア)ですよね、な・ぎ・さ・ちゃん♡(冷たい目)

(なぎさ)・・・ハイ(怖)

(フェロ)食事処や甘味処、行きたいね。

(なぎさ)じゃあ、フェアベルゲンに……

(フィル)なぎさ(怖笑)

(なぎさ)いや、違う。そうじゃなくて、遊びに行こうかなと、何人か連れて。里帰りもいいかと。

(玲・アカギ)それならいいんじゃないか?

(なぎさ)ただ、上下水道やトイレは要るかは聞くよ?聞くだけね。

(椿・シナノ)ほんとかなぁ……

(雫・ヤマト)よし、ナジヌタニア達、しっかり見張るように。

(ナジヌタニア達)
      はっ!

(熊人族 ナジヌタニア)
      族長にも報告して、しっかり見張っています!

(エルム)頼むね。

(なぎさ)あのぅ~、迷宮に潜るのはいいですよね?

(シア)まぁ、迷宮はね。

(エンジェ)連日連夜でなければね。

(シア)そうだ、お酒飲ませて……

(ティオ)酒浸りで動けぬようにするのもいいのう(ニヤリ)

(ミヤビ)吐きまくれば抜ける良酒じゃ、それが良かろう(微笑)

(蛇人族 クレオスマヤヒ)
      毎晩お酒は飲みますから、同席させればよろしいですか?

(ユエ)えぇ、お金は払うわ。迷惑にならない程度に潰して。

(シア)お酒が足りないとか……それは心配ないか、そこまで飲めないですね。

(狐人族 アナスタシア)
      たしか果実酒7杯ほどで潰れた記憶があります。全く問題ありません!

(ユエ)じゃあ、毎晩潰して、抱いていいから。

(なぎさ)し、死ぬわ(涙目)

(シア)大丈夫です。吐けば抜けるお酒です。死ぬ事は無いです、保証します。
   しかも、何か身体に変調をきたすことも無いです、安心して潰されてくださいね(ニヤリ)

(なぎさ)・・・・(泣)

(近衛騎士団団長シューマン)
      なぎさ様……いや、なんでもございません。
 

 誰も止める者は居なかった、誰も何も言えなかった。
 ただただ、リリアナ達は十字を切っていた。
 誰か助けろよ!!

 それからベースキャンプに戻り、なぎさがフェアベルゲンへ行く。
 ひと月ほど休みがあるので、久しぶりに里帰りしてはどうかと言っていた事を伝えると喜んでいた。
 此処での生活は楽しい。でも里帰りぐらいはしたい。フェアベルゲンも懐かしい。
 それを忘れずいてくれる事が嬉しかった。その心遣いに感謝した。
 仕事に支障が出ないように4つの班に分かれた。そして里帰りの準備をする。
 お土産を買って夕刻に集合、ユエの操縦でフェアベルゲンに向かう。
 なぎさ様は?みんな疑問に思っていた。もう先に向かったんだろうと、勝手に納得していた。
 ちょうどいい木箱があるのに気付かず。
 いくつかあるので、なぎさ様がフェアベルゲンへのお土産か差し入れだろうと、勝手に解釈していた。
 到着して、結構な数の木箱が降ろされた。
 なぎさからのお土産と言われ、大喜びして感謝した。
 お酒もあるけど、人族のお酒なんで飲んだことのある人の忠告をよく聞くこと。
 フェアベルゲンのお酒みたいに吐いたら抜けるお酒ではないので気を付けないと死ぬこと。
 などなど。
 みんなに見送られてユエは王都へ帰って行った。
 木箱を開けると、色々入っていて、皆で分ける為に広場に運んでいく。
 指示に従い、順番に開けていく。最後と書かれた木箱を開けると……

(兎人族 ヤマノ族長夫人)
      なっ!なぎさ様!!(固)

(熊人族 ナジヌタニア)
      はあぁ?そんなバカ……なぎさ様!!(引き攣り)

(蛇人族 クレオスマヤヒ)
      何言って……なぎさ様!!!(固)

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      お姉ちゃん達、ふざけすぎ……なぎさ様!!!(どん引き)

 
 そこには手足口枷を嵌められ、目隠しをし、お尻に何か刺さった状態で固定されたなぎさが居た(は?)
 手紙が添えられていた。それを読むと……
       お願い。
 ①絶対仕事をさせず、休ませる事。
 ②迷宮はいいけど、連日連夜にならないように監視を付けること。
 ③毎晩、吐けば抜けるフェアベルゲンのお酒を飲ませて潰すこと。
 ④付属のおもちゃは好きに使っていい。
 
 と書いてあった。
 瓶が入っていて、それには、
     サキュバス特製媚薬
 後遺症は残ることは無いので、なぎさに使って遊んでね。
 
 と書いたラベルが貼ってあった。
 また、変わった模様が書いてある紙が、たくさん束で入っていた。
 そこには、
     サキュバス特製淫紋
        使い方
 子供は作らないようにこの紋をなぎさの下腹部に刻むこと。
 下腹部に当てると自動的に刻まれる、効き目は24刻、時間には気を付けること。
 
 と書いてあった、そして、最後の手紙には、
     今のなぎさの状態
 サキュバス特製媚薬のお風呂にしっかり漬け込んでおいた。
 到着する頃には限界まで発情しているので、後はよろしく。
                 フェロより
 と書いてあった。
 どん引きである。もう、これ以上無いほどどん引きである。
 何々、どういう事?どうしたらいいの?どうしろというの?
 頭真っ白、顔は真っ青、訳がわからん。
 しかしなぎさは苦しそうにふぅふぅ言っている。
 時々、うむむむとかうぐぐぐと唸っていた。

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      と、とにかく此処から出さにゃきゃ!

(犬人族 タニラストラス)
      そ、そうですよ、早く介抱しなきゃ!

(熊人族 ナジヌタニア)
      ま、任せろ、私がやる。しかし、どうしたら……

(蛇人族 クレオスマヤヒ)
      私の家に運ぼう、そこでなんとかしなきゃ。箱ごとね、見られたらマズい。

(熊人族 ナジヌタニア)
      任せろ、おりゃ!

(狐人族 アナスタシア)
      なんとかって……どうしたらいいの?

(猫人族 ユナ)
      どうしたらって……媚薬を抜かなきゃ!

(豹人族 シズクアストラ)
      お、おまえ、媚薬を抜くって……

(熊人族 ナジヌタニア)
      姦るしかないんじゃ……

(蛇人族 クレオスマヤヒ)
      姦るって……しかし、それしかないか……

 
 クレオスマヤヒの家に運び込み、慌てて扉を閉める。

(熊人族 ナジヌタニア)
      出すぞ!

(蛇人族 クレオスマヤヒ)
      ここに寝かせて。

(狐人族 アナスタシア)
      ちょっと、これ抜かなきゃ、あれ?

(ユナ)どうしたの?

(狐人族 アナスタシア)
      これに何か書いてある。
       "ここを押す"

(熊人族 ナジヌタニア)
      どういう事だ?
      あれ?手紙が出てきた。
      えーっと……
   いつもの貴方達の働きには感謝しています。ありがとう。
   なぎさの世話をした後、貴方達が苦労している事は知っています。
   なかなか一歩が踏み出せない様なので、これを期に踏み出してくださいね。
   私は許可しましたよね?だから、姦っちゃってね。
   多分、貴方達が気付いた時には苦しんでいます。
   それを助けられるのは、貴方達だけです。
   貴方達にだけ許可しました。そこは勘違いしないでくださいね。
                     ユエ

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      無茶苦茶ですよ!何考えてるんですか!

(犬人族 タニラストラス)
      しかし……苦しそうですよ?

(蛇人族 クレオスマヤヒ)
      うっ!それを言われると……

(猫人族 ユナ)
      や、姦るしか……ない……ですよね……

(熊人族 ナジヌタニア)
      仕方ない、姦るか。

(狐人族 アナスタシア)
      仕方ない……ですもんね。

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      ふふふっ♡仕方ないですね♡

(熊人族 ナジヌタニア)
      ま、まず、これを刻むんだよね。

 ゴトッ

(豹人族 シズクアストラ)
      今度は何!

(猫人族 ユナ)
      手紙?あれ?カギみたいな……いえ、カギですね。

(狐人族 アナスタシア)
      えっ?……このカギは木箱の底に、幻影魔法で隠してある箱のカギです。近づけるとわかります。
      中には色々入っています。説明書をよく読んで使うように……
      どこ?さっきの木箱は?

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      よいしょ!これですね。

(狐人族 アナスタシア)
      底?近づける……こう?かな?……あっ!あった!

(熊人族 ナジヌタニア)
      私が取ろう、これか。

 
 カギを開けると、何やら色々入っていた。
 そして、絵入りの説明書きが書いてあった。

   これは、双頭バイブといいます。
   片方を自分の膣内に入れ、もう片方は相手の穴に入れます。楽しいよ♡

   これはベニスバンドと言います。
   これを腰に付け、相手に挿入すると、まるで男になって犯している気分になるよ♡
   両方に付いているのは、片方を自分に、反対側は相手に挿入して楽しむ物です。気持ちいいよ♡
   これは……
   これは……
         (以下略)
   【追記】
   淫紋には、面白い魔法陣も刻んであります。
   『男』と言うと、男の身体に。
   『女』と言うと、女の身体に。
   『両方』もしくは『ふたなり』と言うと両方の身体になります。
   『玉あり』『玉なし』でつけることも、消すこともできます。
   また、胸も『大きく』『小さく』と言えば、膨らんだり、しぼんだりします。
   言った回数分変わるので、調整して遊んでください。
   サキュバス特製の自信作なので、使いこなして存分に楽しんでね。か・な・ら・ず。
   感想聞かせてね♡
                         フェロ

(一同)・・・・(沈黙)

(熊人族 ナジヌタニア)
      おかしい!おかしいって!ユエ様方は何をお考えに……

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      私たちの事、知っていたんだ……でも……

(豹人族 シズクアストラ)
      しかし、感想を聞かれるから……

(蛇人族 クレオスマヤヒ)
      もう、姦っちゃいましょうよ、それしかないし、この際楽しんでしまいましょうよ♡

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      お姉ちゃん!!

(猫人族 ユナ)
      でも、さっきからなぎさ様が凄く苦しそうで辛そうなんですよ……

(熊人族 ナジヌタニア)
      わかった!もう姦っちゃおう、それしかない!私、腹括ったわ、なぎさ様、今楽にしてあげますから!

 
 集団心理って怖い。ひとりがそうなれば、皆そうなる。
 淫紋を刻み、抱きつく。

(狐人族 アナスタシア)
      待って待って、まず枷を外さなきゃ。

(豹人族 シズクアストラ)
      目隠しはそのままに。流石に見られるのは怖い(汗)

 
 いや、それは逆にエロい(笑)

(熊人族 ナジヌタニア)
      なぎさ様、お慕いしておりました。私たちに身を委ね、お任せください(嬉)

 
 媚薬がキマりまくっているなぎさの反応は……エロい。
 それが更に火をつけた。
 もはや乱交、姦りに姦って姦りまくってヘロヘロくたくたになって全員倒れるように寄り添って眠りについた。
 シラヌイとシュリが訪ねて来たが、その光景を見て戻って行った。

(兎人族 シラヌイ)
      うっ、うっ、うっ、うっ……
 
(兎人族 シュリ)
      ・・・お姉さま……

(兎人族 シラヌイ)
      羨ましい!!なんて羨ましいんだ!!なんで呼んでくれなかったんだぁ~!!!

(兎人族 シュリ)
      気にするの、そこ?!

(兎人族 シラヌイ)
      シュリは平気なのか?

(兎人族 シュリ)
      そんなことないでしょ!どさくさに紛れて一緒に寝たかったわ!
      あっ!そうか!じゃあね、お姉様♡

(兎人族 シラヌイ)
      お、おい、どこ行くんだ?待てって。

 
 走り去るシュリをシラヌイが追いかける。
 先程のクレオスマヤヒの家に着くと、そぉっと、足音も立てないように細心の注意を払いながら入って行った。
 そして、なぎさ達のところにたどり着くと、真っ裸になり添い寝した。

(兎人族シラヌイ)
      そっか!その方法があったか!

 
 シュリを見習ってたどり着き、服を脱ぎ捨て添い寝した。
 翌朝、どうなっても知らんよ?(爆笑)

(蛇人族 クレオスマヤヒ)
      うーん、朝だ。あぁ、なんか今までのが嘘みたいにスッキリしたわ。
      こんな事なら、もっと早く踏み出せば良かった、フェロ様にも相談して(嬉顔)
      みんな起きて、朝だよ♡なぎさ様あ・・・・(固)
      なっ!なっ!なっ!なっ!(真っ青)

(熊人族 ナジヌタニア)
      ふぁ~……なんだよ朝っぱらからうるせ~な(イラッ)
      朝は弱ぇ~んだよ、朝は。
      何が『なっ!』なんだよ、何が・・・(真っ青)

(狐人族 アナスタシア)
      ふぁ~……朝ですね。なんか身体が軽い(嬉)ありがとう、ユエさ・・・(真っ青)

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      うーん、お姉ちゃん達、朝からどうし・・・(真っ青)

(豹人族 シズクアストラ)
      うーん、何?何かあったの?朝からみんなど・・・(真っ青)
      ち、ちょっと!早く起きて!早く!早く起きなさいって!!タニラ!!

(犬人族 タニラストラス)
      うーん、どうしたのですか?シズク姉さ・・・(真っ青)

(熊人族 ナジヌタニア)
      嘘だろ?なんでここにシラヌイ団長とシュリさんが居るんだよ!!(引き攣り顔)

(蛇人族 クレオスマヤヒ)
      き、昨日は居なかったよ?確か。
      いつから?いつから居たの?いや、見られたの?見られてたの??(引き攣り)

(狐人族 アナスタシア)
      い、居なかったよね?絶対居なかったよね!!(泣顔)

(犬人族 タニラストラス)
      どうしよ、どうしよ、どうしよ、どうしよ!(絶望)

(猫人族 ユナ)
      タニラ!しっかりして!タニラ!(恐怖)

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      お、お姉ちゃん!お姉ちゃん!!お姉ちゃん!!!お姉ちゃん!!!!(叫び)

(豹人族 シズクアストラ)
      お、落ちつけ!落ちつけ、みんな!ま、まだわかんない!まだわからないって!!(叫ぶ)

(蛇人族 クレオスマヤヒ)
      そ、そうだ!無かった!無かったんだ!無かった事にすればいいのだ!!

(熊人族 ナジヌタニア)
      なら証拠隠滅だ!私の家に。早く!なぎさ様は私が運ぶ!

(豹人族 シズクアストラ)
      わ、わかった。でもこの荷物、どうするの?

(熊人族 ナジヌタニア)
      早く片付けろ、早く!それも私が……

(豹人族 シズクアストラ)
      待って。なぎさ様は私が、タニアは荷物をお願い。あれは持てない。

(熊人族 ナジヌタニア)
      わかった。早く、とにかく早く、起こさない様に最新の注意を!!

(兎人族 シラヌイ)
      うーん、何だよ、あふわぎゅっ……(ガクッ)

(熊人族 ナジヌタニア)
      すまん、団長(ボソっ)

 
 流石、熊獣人。三角絞め、瞬間絞め落とし。
 知らんよ、ほんと(笑)

(蛇人族 クレオスマヤヒ)
      すまない、念の為に(ボソっ)

(兎人族 シュリ)
      ぐぎゅっ……(ガクッ)

 
 あぁ、そう言えば、蛇も締め技得意でしたね?
 流石です、蛇人族(笑)

(狐人族 アナスタシア)
      足止め、になるかも?

 
 うわぁ、エグっ!二人のアソコに媚薬を垂らした、せめて胸にしとけよ。ほんと知らんよ、ホンマ(笑)

(豹人族 シズクアストラ)
      お、おい、大丈夫なのか?そんなことして(冷汗)

(狐人族 アナスタシア)
      えっ?

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      えっ?じゃないですよ。なぎさ様は人族というより人外ですよ?規格外じゃないですか(汗)

(狐人族 アナスタシア)
      だ、大丈夫だ、ろ?多分?フェロ様特製なんだし……ね?(焦)

(猫人族 ユナ)
      いやいやいやいや、知らないですよ?まぁ、使えば私たちの身体にも付きますから、ねぇ?

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      わ、私に振らないでよ(焦)

(豹人族 シズクアストラ)
      早く行こう。他のみんなにも見つからない様に気をつけて。

(犬人族 タニラストラス)
      私が先を、嗅覚には自信あるわ。

(狐人族 アナスタシア)
      私は後ろを。

(熊人族 ナジヌタニア)
      よし、行くぞ!

 
 コイツらスゲーな。諜報部員もビックリ。推薦しとこうか?リリーの機関に(笑)

(犬人族 タニラストラス)
      ふぅ~、無事着いた(ほっ)

(狐人族 アナスタシア)
      まだだ、最後まで気を抜くな!

 
 死亡フラグだろ、それ(笑)

(熊人族 ナジヌタニア)
      よし、無事運び込んだ。バレてないよな?

(狐人族 アナスタシア)
      後ろは大丈夫!

(犬人族 タニラストラス)
      前も大丈夫よ。犬獣人を舐めないで(ドヤ顔)

 
 そういう問題か?(笑)

(豹人族 シズクアストラ)
      なぎさ様も大丈夫よ、まだ目覚めてないから。
 

 だから、そういう問題か?(笑)

 一方、その頃。

(兎人族 シュリ)
      はぁはぁはぁはぁ、お姉様♡

(兎人族 シラヌイ)
      シュ、シュリ♡ふぅふぅふぅふぅ♡

 
 あぁあ、やっぱり。
 禁断の百合の花が咲き乱れてますな(笑)
 これ、シラフになったらどうなるんだろうねぇ(ニヤリ)

(熊人族 ナジヌタニア)
      なぎさ様をこちらに寝かせて。目覚めたら最初からここに居たことにしてな。

(蛇人族 クレオスマヤヒ)
      当たり前でしょ、私の家での事は絶対内緒よ!

(狐人族 アナスタシア)
      ちょっと!早くこれ隠して、見られたらどうするの!

(熊人族 ナジヌタニア)
      やべぇ、うっかりしてた。それは隣りの部屋に。

(豹人族 シズクアストラ)
      タニア、バカぁ~?!そんなのすぐ見つかるでしょ!

(熊人族 ナジヌタニア)
      あっ!ちょっとどうしよ?(焦)
      小屋……は建ててる時間が無え……えっと……

(蛇人族 クレオスマヤヒ)
      どっか無いの?これなら、私のところの納屋に隠せば良かった(ため息)

(狐人族 アナスタシア)
      そればダメよ!家宅されたら見つかるわ。

(熊人族 ナジヌタニア)
      ヤバいヤバいヤバいヤバい。そうだ!埋めよう!穴ならすぐ掘れる。

(狐人族 アナスタシア)
      それでいこう、しっかり蓋をして、汚れたり壊れたりしない様に梱包して。

(犬人族 タニラストラス)
      この木箱ごと埋めたら、かなりしっかりしてるし。

(熊人族 ナジヌタニア)
      よし、それでいこう。早く洗って包んでくれ、穴掘ってくる。

 
 それからが早い。素早く洗って汚れを落とし、しっかり布で包んで木箱にいれる。
 マラオスマヤヒが擬装用の布シートを作り、タニアの戻って来るのを待つ。
 マラ、GJ!

(熊人族 ナジヌタニア)
      お前ら、出来たか?こっちはいつでもOKだ。

(蛇人族 クレオスマヤヒ)
      こっちもOKよ。

(熊人族 ナジヌタニア)
      わかった、今運ぶ。

 
 タニアとマラが裏へ行き、木箱を埋めて、擬装シートを敷く。

(熊人族 ナジヌタニア)
      マラ、NICE!助かる(微笑み)

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      えへへ、任せて(笑顔)

 
 何この連携、コイツら怖ぇ~わ(笑)

 一方、その頃。

(兎人族 シュリ)
      お姉様♡

(兎人族 シラヌイ)
      シュリ♡
 

 ちょっとヤバくないか?量を間違えたとか……

(なぎさ)うーん……はっ!フェロ!!あれ??

(豹人族 シズクアストラ)
      お目覚めになりましたか、なぎさ様。

(なぎさ)ここは?

(熊人族 ナジヌタニア)
      フェアベルゲン自治区の私の自宅でございます。

(なぎさ)えっ?

(狐人族 アナスタシア)
      なぎさ様は相当お疲れの様でして、レム様が運んで来られました(嘘)

(蛇人族 クレオスマヤヒ)
      そこでユエ様が魔動飛行船で皆と一緒に運んで来られまして。

(熊人族 ナジヌタニア)
      僭越ながら、私の自宅に運ばせていただきました(嘘、いや半分嘘)

 
 コイツらの猫被りっぷりがスゲー(笑)

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      レム様にお姫様抱っこで運ばれるなぎさ様も良かった♡(嘘)

 
 この子、将来が楽しみだ(笑)

(なぎさ)なんか変じゃなかった?あっ!やっぱり(ため息)

(犬人族 タニラストラス)
      どうされたのです?なぎさ様。

(なぎさ)あっ!いや、なんでもない。気にしないで。

(熊人族 ナジヌタニア)
      なぎさ様、それはやはり気になります。私たちには教えていただきたいです。

 
 ナジヌタニアのオン/オフがスゲー(笑)

(なぎさ)えっ?あぁ、これだよ、これ。

(一同)  (しまった!)

(なぎさ)やっぱりなぁ……アイツが何もしないはずがない。

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      なぎさ様、それは?(半裏声)

(なぎさ)フェロ特製の淫紋。

(犬人族 タニラストラス)
      それって、どんな効果があるんです?(半裏声)

(なぎさ)これぇ?これねぇ……身体の性別とか色々変えれるんよねぇ……(ため息)

(熊人族 ナジヌタニア)
      どのような風にですか?(裏声)

(なぎさ)えっ?まぁ、女性、ふたなり、男性の身体に出来るの。
    胸の大きさや玉の有る無しも変える事が出来るという、サキュバス特製なんよ。
    アイツ、サキュバスの能力の使い方、間違えてるよ(苦笑)
    将来、子供も産める様になれるのを作るとか意気込んでたけど(苦笑)

(豹人族 シズクアストラ)
      あぁ、でも素敵だと思います。自分の愛した方に子供を産んでもらえるなんて(輝く目)

(なぎさ)えっ?そうなの?

(豹人族 シズクアストラ)
      はい。
      子供を産むのは女じゃないとって、なんか偏見っていうか、決めつけというか、不公平だと思いませんか?

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      愛した人同士が、お互い子供を作るって素敵じゃないですか?憧れます(輝く目)

(犬人族 タニラストラス)
      お互いの身体から生まれる赤ちゃん、ロマンチックじゃないですか(輝く目)

(なぎさ)そ、そうか?いや、そう言われれば、たしかにそうやよなぁ……うんうん(納得)

(熊人族 ナジヌタニア)
      夢がありますよねぇ……(悦目)

(なぎさ)夢かぁ……たしかになぁ……悪くないよな、そういうのも、たしかに(納得)

 
 この時、この野望が実現するとは誰も想像していなかった。恐るべしサキュバス、恐るべしフェロ(笑)
 しかも、なぎさ自身、嫁ーズの子供を産む事になるなんて、考えてもいなかった(笑)
 頑張れなぎさ(爆笑)

 一方、その頃。

(兎人族 シュリ)
      お姉様♡

(兎人族 シラヌイ)
      シュリ♡……はっ!私は何を?
      えっ?どういう事だ?何がどうなって……

(兎人族 シュリ)
      お姉様♡

(兎人族 シラヌイ)
      えっ?なっ!シュリ、おい、シュリ、大丈夫か?しっかりして!

(兎人族 シュリ)
      お姉様♡……あっ!……えっ?……何?私、何を??

(兎人族 シラヌイ)
      何を……いや、何だろう(照)

(兎人族 シュリ)
      そ、そうですよね、そうです、何でしょう(照)

 
 良かったやん、相思相愛で。

(兎人族 シラヌイ)
      しかし、ここは……

(兎人族 シュリ)
      私の記憶が正しいなら、ここはクレオスマヤヒの自宅です。

(兎人族 シラヌイ)
      だよな。たしかここで5人が寄り添って寝ていて……

(兎人族 シュリ)
      羨ましいから、帰りかけたけど戻って来て……

(兎人族 シラヌイ)
      こっそり添い寝した(恥)

(兎人族 シュリ)
      でも、みんなはどうしたんでしょう?

(兎人族 シラヌイ)
      もう起きて出かけた?寝てる私たちの邪魔にならない様に?

(兎人族 シュリ)
      そんな訳ないですね、この状況からして。

(兎人族 シラヌイ)
      あぁ、それなら、こんな事をする必要はない。

(兎人族 シュリ)
      ですね。媚薬を盛ったか?幻覚魔法か?どちらにせよ、必要ないです。

(兎人族 シラヌイ)
      冗談だと笑うなら、この場にいるはず。

(兎人族 シュリ)
      ですね。

(兎人族 シラヌイ)
      しかし、シュリ……いや、なんでもない(照)

(兎人族 シュリ)
      お姉様こそ……(照)

(兎人族 シラヌイ)
      そんな事言ってる場合じゃない。なぎさ様は?なぎさ様に何かあったのでは?

(兎人族 シュリ)
      そんな事……いえ、そうです。そんな場合じゃないです!

(兎人族 シラヌイ)
      4人も居ない、となると。

(兎人族 シュリ)
      とりあえず、自宅を見に行くですね。

(兎人族 シラヌイ)
      よし、
      ユナ
      タニラストラス
      アナスタシア
      シズクアストラ
      ナジヌタニア
      の順でいこう、いや、逆だ!
      ナジヌタニアからだ、アイツがやられる相手なら、緊急事態だ。

(兎人族 シュリ)
      そうですよね、まずはナジヌタニアさんの自宅ですね。
 

 おいおいおいおい、知らないぞ!
 もはやバレるのも時間の問題。
 早かったな、運び込んだ家を間違えたのが運の尽きだ。

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      私、水汲んできます。

(なぎさ)あぁ、水なら……

(狐人族 アナスタシア)
      いえいえ、少し掃除するぐらいですから(笑顔)

(なぎさ)掃除?なら、魔法が……

(蛇人族 クレオスマヤヒ)
      そんな、少し拭くだけですから、なぎさ様のお手を煩わすほどでは(笑顔)

(なぎさ)??そうか??
    多分、知ってると思うけど、魔力量は無限大だから、尽きることは無いよ。
    ただ、魔法発動時の疲労とダメージはくるから、気をつけないとなんだけど。

(一同)・・・・(固)

(熊人族 ナジヌタニア)
      じ、じゃあ、先の戦争の時は。

(なぎさ)あぁ、あれね。魔力はあっても、疲労とダメージはくるって言ったでしょ?
    それで、最後は極大魔法が打てなくなったんだ。

(犬人族 タニラストラス)
      でも、刺された人がすぐ傷が治って生き返ったり、無くなった腕が元に戻ったりしてたけど……

(なぎさ)うーん、だから、ランクを1つ下げたんよ。
    まだそれなら打てるだろうって。というか、どうしても打たなきゃって。

(狐人族 アナスタシア)
      しかし、それで可能なのでしょうか?

(なぎさ)普通は無理。ただ、魔法って魔力を極限まで高めると、ワンランク上の魔法の最低クラスの効果は出せるんよ。
    これ、やっちゃダメだよ。

(蛇人族 クレオスマヤヒ)
      ダメ?なのですか?

(なぎさ)うん、まぁ。こうイメージしたらいいよ。
    水を入れたバケツに横穴を開ける。で、そこから水を出す。
    魔法のランクが上なほど、穴が大きい。だから、早くたくさんの水が取り出せる。
    ランクが下になると、その穴は小さくなっていく。すると、同じ時間なら、取り出せる水の量は減る。
    あまり小さくしすぎると、どうやっても無理。
    でもワンランク下ぐらいなら、水に圧をかけて、無理矢理押し出したら、なんとか同じに出来る。
    魔法の場合、穴を開ける魔力と水を取り出す魔力の二つが必要なんだ。ってユエから教えてもらった。

(豹人族 シズクアストラ)
     しかし、それではバケツの穴は持ち堪えられなくなり、裂けてバケツごと壊れてしまいます。

(なぎさ)そう、それなんよ、それが術者の体内で起こってしまうから……

(熊人族 ナジヌタニア)
      ズタズタになって死ぬ(ゴク)

(蛇人族 クレオスマヤヒ)
      じ、じゃあ、あの流血は…………

(なぎさ)まぁいいやん。みんな無事で勝ったんだし(微笑み)

(一同)・・・・(放心)

 
 空気が固まって静まり返った。
 じわじわ胸が熱くなり、目から大量の涙が出てきた。

(熊人族 ナジヌタニア)
      なぎさ様!(大涙)なんて無茶な事を!!死んでしまうじゃないですか!!(大泣)

(豹人族 シズクアストラ)
      そうですよ!(大涙)よくぞ、よくぞご無事で!!(大泣)

(犬人族 タニラストラス)
      なぎさ様ぁ~!(滝涙)死んじゃやだぁ~!!もうそんな事しないでぇ~!!!(泣叫ぶ)

(蛇人族 クレオスマヤヒ)
      私たちが!(大涙)私たちが不甲斐ないばかりに……(大泣)

(狐人族 アナスタシア)
      も、申し訳、申し訳ございません!(大涙)なんてお詫びすれば……(大泣)

(なぎさ)もうみんな、済んだことやん。それに圧勝したんだから、笑わなきゃ。ね?笑顔、笑顔(笑顔)

(一同)はい!(涙笑顔)

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      お姉ちゃん!大変だ!!って、どうしたの??

(蛇人族 クレオスマヤヒ)
      えっ?いや、なんでも……

(熊人族 ナジヌタニア)
      あるよな……

(蛇人族 クレオスマヤヒ)
      うーん、後で話す。で、どうした?

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      シラヌイ団長とシュリ姉さんがこっちに向かって来てる!!

(狐人族 アナスタシア)
      え"っ?

(蛇人族 ナジヌタニア)
      や、ヤバい!ヤバいヤバいヤバいヤバい!みんな、落ち着け!!

(豹人族 シズクアストラ)
      あんた、バカぁ~!!アンタが落ち着きなさいよ!!

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      お姉ちゃん!もう時間無いよ!!(叫ぶ)

 
 お前ら、地が出てるぞ(笑)

(蛇人族 クレオスマヤヒ)
      と、とにかくなぎさ様を。
      そうだ、なぎさ様、少しの間、隣りのお部屋でお待ちになってもらえないでしょうか?

(なぎさ)??あぁ、いいけど??

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      なぎさ様!こちらへ。

(なぎさ)はい?えーっと……

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      お願いします、なぎさ様(訴える目)

(なぎさ)わかった。

 
 なぎさが隣りの部屋に入ってしばらくしてから、シラヌイとシュリが到着した。

(兎人族 シラヌイ)
      タニア!なぎさ様は?ん?どうしたんだ?お前ら。何かあったか?

(熊人族 ナジヌタニア)
      いえ!何もありません!(半裏声)

(兎人族 シュリ)
      嘘よ、みんな集まってるし。目が真っ赤じゃない、まるで泣いてたみたいに。

(蛇人族 クレオスマヤヒ)
      しょ、しょんなことはありやせん!(裏声)

(兎人族 シラヌイ)
      じゃあ、なんで、泣いた後みたいな顔をして、声が裏返ってる?
      まさか、なぎさ様に何か!

(一同)ギクッ(怖)

(兎人族 シュリ)
      なっ!言いなさい!早く!何があったの?!

(兎人族 シラヌイ)
      さっさと言え!何があった!シュリ、族長に連絡を!

(兎人族 シュリ)
      はい!

(犬人族 タニラストラス)
      待ってください!なぎさ様には何もありません!
      少し運動してくると迷宮に行かれただけです。

 
 アンタ、凄いな!大物だ(笑)

(なぎさ)はぁ?

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      なぎさ様、声を(祈るような目)

(なぎさ)いや、しかし……

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      お願いします。助けてください。(祈る時の目)
     
(なぎさ)何があったん?(ボソっ)

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      それは後で説明させてください(ボソっ)

(兎人族 シラヌイ)
      ん?隣りの部屋に誰か居るな、誰だ!出てこい!でないと斬り込むぞ!!

(熊人族 ナジヌタニア)
      ヤバいヤバいヤバいヤバい(ボソっ)……(祈る)

(なぎさ)ほらぁ~(ボソっ)

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      どうしたら(ボソっ)……(半泣)
      そうだ、『女』『胸、大きく、大きく、大きく、大きく』(ボソっ)

(兎人族 シラヌイ)
      御免!
 

 一言発すると共に、扉ごと叩き斬る。

(なぎさ)おっと!
 

 マラオスマヤヒを庇いながら、シラヌイの剣を受け止める。

(兎人族 シュリ)
      えっ?なぎさ……様?

(兎人族 シラヌイ)
      し、失礼いたしました、なぎさ様?ですか??いや、誰だお前は!!(怒)

(なぎさ)はあぁ?誰って、なぎさだけど??

(兎人族 シュリ)
      嘘です、偽物です!!

(兎人族 シラヌイ)
     あぁ、わかっている。なぎさ様は男、お前はどう見ても女だ!
     剣を受け止めたのは褒めてやるが、服が脱げたのは致命傷だな!

(なぎさ)どこをどう見たら、女なんだよ!!そんな訳あ、あれ??どうして??

(兎人族 シラヌイ)
      語るに落ちたな、しかも、我らのなぎさ様を名乗るとはいい度胸だ、今すぐここで死ね!!(激怒)

(なぎさ)わぁっ!ちょっと待て!ちょっと待て!!

(兎人族 シラヌイ)
      問答無用!!(大激怒)

 
 シラヌイって、こうなんだ。
 最早バーサーカー、斬って斬って斬りまくる。
 もう部屋の中は無茶苦茶。そこら中に破片や斬り捨てた残骸が撒き散らかされている。
 周りなんて見えてない、目の前の敵しか見えてない。完全に地雷を踏み抜いた、100個ほど(笑)

(なぎさ)待て待て待て待て!ボクだ!なぎさだ!落ち着け!!

(兎人族 シラヌイ)
      まだ言うか!絶対殺す!!何が何でも斬り捨てる!!お前の血肉など、この世に残すかぁ!!!(大激怒)
 

 ダメだ、完全にキレてる。キレまくっている。もう元には戻らない。
 シラヌイの剣を受け流しながら、マラオスマヤヒを守るなぎさ。

(兎人族 シラヌイ)
      死にさらせぇぇぇっ!!!(射殺す目)
 

 もはや死闘!完全に死闘!!刺し違えても殺す!それが伝わってくる。

(熊人族 ナジヌタニア)
      ヤバいヤバいヤバいヤバい(半泣)

(豹人族 シズクアストラ)
      どうしよ、どうしよ(半泣)

(犬人族 タニラストラス)
      ねぇ、シュリ姉さん、なんとかしてぇ!!なぎさ様なの、なぎさ様なのよ!本物のなぎさ様!!
      だから止めてぇ~!!!(絶叫)

(兎人族 シュリ)
      そんな訳ないでしょ!ちゃんと見なさい!!(怒)

(狐人族 アナスタシア)
      そんな事あるの!理由は説明する、説明します!!いや、説明させてください!!(叫ぶ)

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      お姉ちゃん!!(泣)

 
 あぁあ、やっちゃった。一番ダメなやつ、やっちゃった。

(兎人族 シラヌイ)
      いつまでも子供を人質にするとは、剣士の風上にもおけん奴だ!
      お前みたいな外道、この剣の錆びにしてくれるわ!!!

 
 ほらな、それだけはやっちゃダメなんだよなぁ……(遠い目)

(なぎさ)落ち着けシラヌイ!お前が危なくて、あの子達に近づけんからやろ!!(ため息)

(兎人族 シラヌイ)
      私の名前をぉ~、どこで知ったぁ~!!!(大激怒)

 
 こっちもこっちでやらかしたな(笑)

(なぎさ)すまん、シラヌイ。
 

 すれ違いざまに手刀で意識を飛ばす。
 そのまま倒れ込むシラヌイ。

(兎人族 シュリ)
      よくも、よくもお姉様を!!
 

 剣を抜いたシュリが襲いかかってきた。

(熊人族 ナジヌタニア)
      ごめんなさぁ~い!!白状しますぅ~!!!だから、もうやめてぇ~!!!(号泣)

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      私ですぅ~!なぎさ様の身体に悪戯したのは私ですぅ~!!ごめんなさぁ~い!!!(泣叫ぶ)

 
 丁度その時、なぎさがシュリの剣を弾き飛ばし、喉元に剣を突きつけた。

(兎人族 シュリ)
      殺しなさい!お前に負けるぐらいなら、死んだ方がマシよ!!

 
 そう言い放つと、隠し持っていた短剣で胸を突き刺す……前に、なぎさが取り上げた。

(なぎさ)おっと、危ない。落ち着けって。な?とりあえず深呼吸しようか?

(兎人族 シュリ)
      私に……生き恥を晒せと……
 

 悔し泣くシュリ。
 なぎさが抱きしめ、

(なぎさ)落ち着け、わかったから。あのな、まず誤解を解くね。
    シラヌイは死んでない、意識を飛ばしただけ、いい?

 
 泣きながら頷くシュリ。

(なぎさ)で、僕は正真正銘のなぎさです。いいかな?違ったら、この場で死ぬから。ね?落ち着いて。

(兎人族 シュリ)
      ・・・うん(大涙)

(なぎさ)じゃあ、どうしようか?どうしたら、信じてくれる??うーん……これじゃあダメかな?

 
 そう言うと、持ってた剣で、自分の両足を切り飛ばした。

(兎人族 シュリ)
      えっ?

(なぎさ)見てて。
     【テラヒール】

(兎人族 シュリ)
      ええぇぇぇっ!!!
 

 切り飛ばした両足が、一瞬にして元に戻った。

(なぎさ)これで信じてもらえる?かな?(微笑み)

(兎人族 シュリ)
      なぎさ様?なぎさ様……なぎさ様だ!よかった、なぎさ様だぁ~!!あっ?
      えっ?じゃあ、私……嘘、嘘よ!嘘でしょ!!な、なんて事を……(真っ青)

(なぎさ)気にするな、その気持ち、嬉しかったから(微笑み)
    それじゃ、シラヌイを起こそうか。

 
 そう言うと、二人でシラヌイの元に行き……

(なぎさ)では、いきます。
      【リカバリー】
      【ヒール】

(兎人族 シラヌイ)
      う、うっ……はっ!

(なぎさ)おはよう、シラヌイ。魘されてたけど、大丈夫か?

(兎人族 シラヌイ)
      えっ?いや、申し訳ご……

(兎人族 シュリ)
      待って、お姉様!なぎさ様です、本物のなぎさ様です!

(兎人族 シラヌイ)
      しかし……

(兎人族 シュリ)
      私を信じてください、お姉様!

(なぎさ)ちょっと見てて。いや、シラヌイなら、この方がいいか……
    落ち着いて聞いてね。
    まず、剣を返します。いい?

(兎人族 シラヌイ)
      あぁ。

(なぎさ)で、その剣で、うーん……好きなところ……
    いや、一言喋れなアカンから、喋れる範囲で好きなとこ、刺すなり切り飛ばすなり、好きにして。
    あくまで、喋れる余裕は頂戴ね?いいかな?

(兎人族 シラヌイ)
      なっ!

(なぎさ)信じてくれるでしょ?そうしたら。
    自分でやったらフェイクだって思うかもしれんし。

(兎人族 シラヌイ)
      い、いいだろう……しかし、なんか自信無くなってきたな……

(なぎさ)やればいい。そうしたら、はっきりしてスッキリするやろ?

(兎人族 シラヌイ)
      いやたしかにそうなんだが……そんな無茶苦茶な事、言い出すのは……ねぇ……(ジト目)

(兎人族 シュリ)
      でしょ?お姉様。私の時は、ご自分で両足を切り飛ばして、"テラヒール"で一瞬にして元通りにされました。

(兎人族 シラヌイ)
      ほらぁ~。そんな事を出来るのは、なぎさ様しか居ないし、
      大体"テラヒール"を使えるのは、なぎさ様以外には知らないよ?

(なぎさ)新生現る!かもよ(ニヤリ)

(兎人族 シラヌイ)
      ほらぁ~。そんなこと言い出すの、なぎさ様しか居ないよ。

(なぎさ)酷ぇ~(笑)

(兎人族 シラヌイ)
      ・・・(真っ青)
      か、数々のご無礼、申し訳ございません!!この償いは、私の命をもって……

(なぎさ)要らない。

(兎人族 シラヌイ)
      ・・・はっ?

(なぎさ)だ・か・ら、要らないって、償いなんて。
    大体、死んでどうする?これはまだ言ってないけど、何か手伝える事は無いかなぁって思ってるんだし。
    トイレとか上下水道引いたやん、そういうのはどうかなぁとか。読み・書き・計算の塾とか。
    大自然豊かやから、バランス考えないと、やった為に生態系壊したら意味ないからね。

(兎人族 シラヌイ)
      そ、そんな事まで……

(なぎさ)族長が言ってくれたやん、"第二の故郷と思って"って。あれ、嬉しかったし(微笑み)

(兎人族 シラヌイ)
      なぎさ様(感涙)

(なぎさ)とまぁそういう事で、話を変えようか(ジト目)

(兎人族 シラヌイ)
      そうですね、話を変えましょう、話を(冷たい目)

(兎人族 シュリ)という事で、説明していただきましょうか?説明を!(氷のような目)

(一同)は、はひっ!!(恐怖)
 

 昨日からの全てを洗いざらい自白し、裏庭に埋めた木箱も掘り起こして持ってきた。

(兎人族 シラヌイ)
      お前ら、なんて羨ま……ゲフォゲフォゲフォ……なんてことを。

(兎人族 シュリ)
      そうですよ!なんで呼んでく……ゲフォゲフォゲフォ……呼ばなかったのですか!
 

 お前ら二人も大概やで(笑)

(なぎさ)しかし、この箱に詰められていたとは……アイツら何考えてるんだ?(ため息)

(熊人族 ナジヌタニア)
      いや、詰められていただけではなくてですね……

(なぎさ)フェロ特製媚薬、ガンギマりで拘束されてでしょ?
    わからない様にご丁寧に口枷、目隠しまでして……

(犬人族 タニラストラス)
      お尻にも突き刺さっていて、その刺してあった棒の中に手紙が入ってましたし(呆)

(狐人族 アナスタシア)
      手枷、足枷も付けられていて、それが緩衝材て包まれてた金属棒に固定されてましたし(ため息)

(なぎさ)行く前に、お風呂で汗流してって言われたから、大浴場は避けて部屋の風呂に入ったのに、途中から記憶ないし。

(蛇人族 クレオスマヤヒ)
      多分、そのお湯が特製媚薬じゃないかと。漬け込んでおいたと書いてましたし。ほら、ここです。

(なぎさ)で、色々絵も描いた、説明付きの道具がこんなに?

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      はい、もの凄く分かりやすく……これです。

(なぎさ)はぁ……わざわざ幻影魔法でわかりにくくまでした箱に(ため息)

(熊人族 ナジヌタニア)
      カギまで付いてて、カギを近づけないと解けない様になってました。

(なぎさ)ここまで手が込んでると、逆に感心するわ。執念すら感じる(はぁ~)

(豹人族 シズクアストラ)
      こんな衣装や付属品と思われる物も……

(兎人族 シラヌイ)
      ん?暗号が書いてある。これは、えーっと、はい、解読しました。

(兎人族 シュリ)
      ほんとだ。えーっと、水を3滴垂らす。

(なぎさ)もはや嫌な予感しかしないけど……

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      あっ!文字が。

(熊人族 ナジヌタニア)
      えーっと、なぎさは超バリバリのネコ?だから抱いてあげて?激しく抱いても大丈夫?少々では壊れない?
      付属の衣装や道具を有効に使って楽しんで?後から感想聞く?将来売るためのデータも要るから?
      シラヌイとシュリも参加してね?許可するから他の人も愛してくれるなら誘ってあげて?
      しかしS行為は禁止?私たちの旦那はMじゃない?そんな事したらコロス?
      あくまで超が付くバリバリのネコだから?わかったよね?
      で合ってます?これ……

(兎人族 シラヌイ)
      えーっと、それで合ってるな。

(なぎさ)はあぁ?ちょっと見せて。あっ!ほんとだ……

(豹人族 シズクアストラ)
      えっ?なぎさ様って、超バリバリのネコだったんですね(嬉)

(蛇人族 クレオスマヤヒ)
      私たち、超バリバリのタチですよ?(照)

(熊人族 ナジヌタニア)
      そうです、フェアベルゲンでもトップクラスのバリタチです(照)

(狐人族 アナスタシア)
      というか、フェアベルゲンの女性はほとんどがタチです。ネコの方が珍しいですね。

(蛇人族 マラオスマヤヒ)
      SやドSも居るから気をつけてください。

(なぎさ)お前ら、今、凄いこと告白したな?どさくさに紛れて……(怖)

 
 今からひと月、ここで過ごすことが決定していた。
 迷宮に逃げるか、いや、それも無理たな。監視がついてた、ユエ直々の勅命を受けた……
 ユエ達からの凄い贈り物と、専属達の最高の告白(笑)をもらったなぎさ。すでに泣きそうである(爆笑)
 これから長い長いお・や・す・み♡が始まる。
 
 


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ようこそ私立華百合学園へ

なぎさセツナ
ファンタジー
本当の意味でのジェンダー平等が徹底して実現した日本で、 MtF、FtMなどTSの学生のみが通う学園物語。 生徒や学園関係者など、色々な人を巻き込んで繰り広げられる日常の物語。 笑いもRー18もあるよ。 台本形式の小説です。

【完結】冒険者PTを追放されたポーターの僕、チートスキルに目覚めて世界最強に。美少女たちにもモテまくりで、別の意味でツッコミが追いつかない

岡崎 剛柔
ファンタジー
「カンサイ、君は今日限りでポーターをクビだ。さっさと出て行ってくれ」  ポーターとして日々の仕事を頑張っていたカンサイは、自身が所属していた冒険者パーティーのリーダーから給料日前にそう宣告された。  しかもリーダーのクビの理由はあまりにも身勝手で理不尽だったことに加えて、働きぶりが無能だから給料を支払わないとも告げてきたのだ。  もちろん納得がいかなかったカンサイは、リーダーに掴みかかりながら抗議して給料の支払いを求めた。  しかし、リーダーは給料の支払いどころか「無能が俺に触れるな」と平手打ちをしてきた。  パンッ!  その瞬間、カンサイは世界最強かつ空前絶後の超絶スキル――【ツッコミ】スキルに目覚める。  そして心身ともに生まれ変わったカンサイは、この【ツッコミ】スキルを使ってリーダーとその仲間を瞬殺ざまぁした(ざまぁしたのは男だけで女魔法使いは仲間にした)。  やがてカンサイはロリっ子神様(?)と出会うことで、自分の真の正体がわかるどころか【ツッコミ】スキルが【神のツッコミ】スキルへと変化する。  その後、カンサイは女魔法使い、ロリっ子神様(?)、第三王女たちと独自のハーレムを築いたり、魔人を倒して国王に力を認められて領地をもらったり、少し変な少女に振り回されたりしながらも何やかんやと〝ツッコミ〟をしながら成り上がっていく。  平手打ちから始まったポーターのツッコミ無双ファンタジー、ここに大開幕!!

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

 女を肉便器にするのに飽きた男、若返って生意気な女達を落とす悦びを求める【R18】

m t
ファンタジー
どんなに良い女でも肉便器にするとオナホと変わらない。 その真実に気付いた俺は若返って、生意気な女達を食い散らす事にする

勇者に幼馴染で婚約者の彼女を寝取られたら、勇者のパーティーが仲間になった。~ただの村人だった青年は、魔術師、聖女、剣聖を仲間にして旅に出る~

霜月雹花
ファンタジー
田舎で住む少年ロイドには、幼馴染で婚約者のルネが居た。しかし、いつもの様に農作業をしていると、ルネから呼び出しを受けて付いて行くとルネの両親と勇者が居て、ルネは勇者と一緒になると告げられた。村人達もルネが勇者と一緒になれば村が有名になると思い上がり、ロイドを村から追い出した。。  ロイドはそんなルネや村人達の行動に心が折れ、村から近い湖で一人泣いていると、勇者の仲間である3人の女性がロイドの所へとやって来て、ロイドに向かって「一緒に旅に出ないか」と持ち掛けられた。  これは、勇者に幼馴染で婚約者を寝取られた少年が、勇者の仲間から誘われ、時に人助けをしたり、時に冒険をする。そんなお話である

男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺

マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。 その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。 彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。 そして....彼の身体は大丈夫なのか!?

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!

やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり 目覚めると20歳無職だった主人公。 転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。 ”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。 これではまともな生活ができない。 ――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう! こうして彼の転生生活が幕を開けた。

処理中です...