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第一章前編 異世界転生〜邪神討伐編
雫・ヤマト、玲・アカギ、椿・シナノ、フェロ解放編 後編
しおりを挟む一同、神殿攻略に向かう。
(ティオ)ちと寄り道になったが、なぎさ殿らしいのう(笑顔)
(シア)ホントですよ(笑顔)でも、なぎささんらしい(微笑)
(椿・シナノ)やっぱり、気持ちいいものだよなぁ。あんなに喜ばれると(笑顔)
(玲・アカギ)骨の髄まで騎士だと思い知らされたよ。見捨てることは出来なかった(笑顔)
(ユエ)でも、あんなところに貴族の屋敷があるなんて。まぁ~別宅だろうけど。
ここは活気があるだけに、管理を任されたのかな?
(雫・ヤマト)多分そうだと思う。町に本宅、ここに神殿周辺部の治安維持用の別宅。ってとこだろ。
屋敷の隣りの敷地にあったのが騎士団宿舎だろう。
ちょっとオーバーな気がする。隣りの敷地は隣りの敷地であった(爆)
いやだって、それなら最初に名乗らないか?
まぁ、場所が場所だけに、姉妹が平民っぽく見える服装だったとしても。
その辺り、皆、封印ボケしているのであった。
(なぎさ)なんか"異世界"って感じやなぁ。この世界、来て良かったって思う。ミヤビには感謝やな(笑顔)
(ミヤビ)婿殿(笑)そう言ってくれると妾も嬉しいのう。転生させたのが婿殿で良かったのじゃ(笑)
神殿攻略開始。他の冒険者も居るので、魔物狩りは自粛。出来る限りエンカウント率を下げた。
ある意味、"狂乱の宴"を見られたくないという感情もあったりなかったり(おい)
しかし、奥に進むにつれ冒険者も減り、ついに居なくなった。
(ユエ)状況は?
(なぎさ)もうここまで来れば、流石に冒険者も居なくなったな。大体、地下2階までみたいやね。
(シア)まぁ、明らかに"死にたい奴は降りてみろ"感、バリバリだったですよね。
階段も非常にわかりにくかったし、扉には触れた感、無かったですし。
でも、まだ下がありますね。
(玲・アカギ)私の感では、次が最下位層だな。
(椿・シナノ)えぇ~。まだありますよう、玲姉さん。
(雫・ヤマト)そうか?私もそろそろな気がするが……
進んで行くと、荘厳な扉が現れた。今度は存在感抜群で。
嫌な気がする雫と玲
(玲・アカギ)雫姉、これって……
(雫・ヤマト)まさかの……
(椿・シナノ)でしょ!でしょ!言ったじゃないですか!姉さん!!
この扉、なんの封印もされてない!
この向こう、絶対階段ですよ!開けたら階段、心折れる。だよ!
ほら!あぁ?……
(シア)・・・・柩……ですね……
(ユエ)柩……だね……
(なぎさ)諦めるな!諦めたら、そこで試合終了だよ!椿!!
(椿・シナノ)・・・いいです。慰めないで下さい。惨めになるだけです(涙目)
(ティオ)いや、最後までわからんのう。この柩もなんの封印もされておらん。
(三姉妹)えっ?
(ミヤビ)ご開帳といこうではないか、婿殿。
(なぎさ)あいよ!ほら!あぁ?
(シア)・・・骨……ですね……しかも人型……
(ユエ)これがフェロ?フェロの骨なの??やっぱり、既に死んでた??
(なぎさ)ミヤビ、どうなん?データは無いんか?
(ミヤビ)それが、分からんのじゃ……
以前も申した通り、肝心なところは不可視化されてしまうのじゃ(しょぼん)
(シア)至れり尽くせりにはさせない!ですね。私たちにも考え、調べるという試練ぐらいは乗り越えろと。
(ティオ)なるほどのう。しかし、例の邪神が絡んでなければ良いが。
(なぎさ)なら、越えてやろう!チート、舐めるな!!(ニヤリ)
【鑑定】
(ユエ)なぎさ、流石!その手があった(微笑)
(なぎさ)残念ながら、フェロの骨やね。経緯は分からんけど。その辺は本人に聞こう。
【リボーン】
【リカバリー】
【エナジーチャージ】
柩を色とりどりの光が包む。骨が段々と人型になっていく。
そして光り輝き、収束すると、そこには絶世の美女という言葉が実体化したような、美しい女性が立っていた。
(フェロ)うーん。あれ?何?なんなのアンタら?なんか用?
(ミヤビ)フェロ様、妾はこの世界の元管理者、ミヤビと申します。この度、フェロ様には復活していただきました。
どうか……
(フェロ)嫌!なんか先が読めた。誰がやるか!何か分からんけど。
大体、お前ら勝手なんだよ!(怒)
人をカリスマだの、英雄だの、好き勝手言いやがって!
散々担ぎ上げて、こき使って。で、なんつった?
クーデターを画策?ブスバカ王妃の戯言、間に受けやがって。
支持者を欺くために、身代わり処刑したとか触れ回ったくせに、
ブスバカの尻に敷かれた腰抜け魔王が、こんなとこに"封印"とか舐めたこと抜かして、幽閉しやがって!(激怒)
財産全部パクったせいで、こんなとこで魔物狩りの自給自足!
まぁ、支持者がこっそり差し入れや、供物って名目で色々持って来てくれたけど、限界があるわ!!(大激怒)
で、ひっそり死なせておいて、復活ぅ??
舐めてんのか!お前ら!!ブチ殺す!!!(超激怒)
(ミヤビ)わ、わ、わ、わ、待ってくだされ!待ってくだされ!!
違うのじゃ!聞いてくだされ!!ここに居る皆は……
(なぎさ)危ない!ミヤビ!!
(ミヤビ)ふあっっ!(半泣)
(ユエ)おい!フェロとかいう奴!いい加減にしろ!!(大激怒)
(シア)待って!ユエさん!フェロさん!落ち着いて!!
(ティオ)言いたいことは分かるが、ちとオイタが過ぎるのう(静怒)
(雫・ヤマト)話ぐらい聞いてもいいんじゃないか?(怒)
(玲・アカギ)コイツ、仲間にする価値ある?雫姉!(怒)
(椿・シナノ)なんか勘違いしてるの、分からさなきゃね!(怒)
(なぎさ)待て、待て、待て、待て!一旦落ち着こうか!
とりあえず、一戦しないと気が済まんのか?なら、相手になるわ。
その代わり、他の者には手を出すな!
ボクが勝ったら、話、聞いてくれ。
(フェロ)あ"あ"っ!分かったよ、アンタが勝ったらなっ!!
いきなり魅了発動!膝から崩れ落ちるなぎさ。
(シア)なぎささん!!
(フェロ)人間如きが、このフェロ様に勝てると思うことが舐めてんだよ!
アンタ、中々いいねぇ~、その度胸、好きよ♡♡
あはは、カラッカラにしてやるよ。死ぬほどの快感、感じて死ね!!
崩れ落ちたなぎさに飛びかかる。馬乗りになり、サキュバスお得意の吸精攻撃。
(フェロ) 【エナジードレイン】
あはははは、死ね!死ね!死ね!
感じたことない快感に、言葉も出ないか(笑)
泣け!泣け!泣け!いい声で泣いて、死にさらせ!!!(狂笑)
銃声が響き渡った。
(フェロ)ごふっっ!かはっ!!なっ!なっ!なっ!ぐふっっ!
お、お前……
(なぎさ)手荒な真似してすまん。話を聞いて欲しかったんで。
(フェロ)て、手荒な真似って……こ、これって……
(なぎさ)あっ!ちょっと撃った。3発ほど。腹と肺とぉ~…心臓は当たった?
(フェロ)じゃぁ~なんで生き返らせた!死ぬじゃん!!死んじゃうじゃん!!!意味ないじゃん!!!!
(なぎさ)あっ!(テヘッ)
(フェロ)テヘッじゃねぇ~!!なんなん?お前なんなん??訳わかんねぇ~(号泣)
(なぎさ)ハイハイ。
【テラヒール】
(フェロ)"テラヒール"?"ヒール"の神級??お前、何者???
(ユエ)約束よね。じゃあ、見なさい。
【インデックス】
(フェロ)・・・で?(蔑む目)
(シア)で?じゃ無いですよぉ~。ここからが本題ですから。
(ティオ)そこに居る、なぎさの力、分かるじゃろ?
(フェロ)あ、あぁ…
(玲・アカギ)でだ、このなぎさの桁外れなチート能力。どんなものか見たくないか?
(椿・シナノ)めちゃくちゃ楽しいよ。もう、なんていうか、想像の数百段上をいく。
(雫・ヤマト)で、そんな楽しい生活を一緒にどうか?という事だ。
ただ一つ、面倒くさい事があるが。
(ユエ)まぁ~それがこの世界の救済よ(けっ!)
ほんと鬱陶しい!この薔薇色の生活を続けたきゃ、やれなんて(静怒)
(シア)だから、嫌々救ってやるよ!って。
その代わり、私たちの楽しい生活の邪魔するなって感じ(怒)
(フェロ)あ、あぁ、なるほどなぁ……ってか、ある意味、お前ら最低だな(どん引き)
(なぎさ)まぁ~いいやん。ボクも転生者、この世界の者じゃない。
でもな、こんな桁外れなチート貰ったら、お得やん!
元の世界なんてクソだし、チートは無い。
ここだから貰えたチート。なら、思う存分使って楽しんでもよくね?ってな(ニヤリ)
(フェロ)あ、あぁ、そうやなぁ……って、お前らの悪笑顔、怖ぇ~よ(引き攣り)
ま、まぁ~、悪い話じゃないことはわかった。ちょっと考えていいか?
(なぎさ)あぁ、しっかり考えて。なんだかんだで、とりあえず生きていくしか無いし。
無理強いする気はさらさら無い。自分で決めてくれ。
でも、これからどうする?よかったら、一緒に来ない?(笑顔)
(フェロ)えっ?あ、あぁ、そうやな。お前らが生き返らせたんだ。責任とってもらおうか(微笑)
(ユエ)交渉成立ね。じゃあ、キャンパーに戻って食事しよ(笑)
(フェロ)はぁ?キャンパー??なんだそれ???ベースキャンプのことか??
(シア)まぁまぁ、お楽しみですよ(ニヤリ)なぎささんの特製です(微笑)
(フェロ)あ、あぁ……なんか凄いことに巻き込まれてね?私……
なんだかんだと今までのことを話しながら、来た道を戻る。
また、今後の予定や希望の話で盛り上がる。一名を除いて(笑)
あまりに桁外れ、あまりに規格外なことに、なんの夢物語か?と冷めていたフェロだが、
マジな話と理解さされてからの情報量の多さに、考えることを放棄した。
神殿の町を出たが、街道と違う方に進んでいくことに、一抹の不安しかない。
で、乗って来た魔動車に到着した。
(フェロ)・・・・。
(シア)わっ!何も言わなかった。なんか悔しい。
(フェロ)・・・・。
(ティオ)……(微笑)
(ユエ)みんな乗って!なぎさ、お願い。
(なぎさ)あいよ!そうそう、帰って、くつろいだら、魔動車の講習しようか。
早く運転したいよね?(微笑)
(一同)やったぁ~!!(笑顔)
(フェロ)・・・・(固)
はい、ベースキャンパーにお帰りなさい。魔動車ごと乗り入れる行為にフェロはまたまた固まった。
もうやめてあげて、SUN値はマイナスよ。
初めて見た、立ったままの、白目剥いた失神!
硬直したフェロをティオが担いでエレベーターへ。
良かったな、フェロ。それ以上、今はまだ知らなくて。
とりあえず、お風呂へ。
汗を流して、スッキリしたら、バーラウンジへ。
ドリンク片手に思い思いにくつろぎながらの談笑に花が咲く。
可哀想に、失神したままのフェロは、仮眠ベッドスペースに寝かされている。
もちろん、身体は綺麗に洗われて。
(フェロ)うっ、うーん……あぁ、なんかいい香り……ん?って、えぇぇぇっ!!!(驚)
(シア)あっ!おはよう、フェロさん(笑)
(フェロ)えっ?あぁ、おはよう……って違ぁぁぁぁう!!!
なぁ、なんなん?なんなん?
(シア)ん?いい香りでしょ?なぎささん特製のボディシャンプーに髪専用のシャンプーとリンス。
髪はサラサラになるし、香りもいいし。
あっ!好みを言えば、調合してくれるよ?
とりあえず私の使ったけど、イマイチだった?
はい、これ、ドリンク。
(フェロ)いや、すごくいい香りで、好みだなぁ。今度、これ使っていいか?
マジ、髪、サラサラになるなぁ~、これスゲーわ。
あ、ドリンクありがとう。
・・・・違ぁぁぁう!!
もうなんなん?なんなんよ?ここどこ?ねぇ~私、死んだの??
なんで皆、当たり前みたいにくつろいでるの?しかもバスローブって、どこの貴族だよ!って、私も着てるわ。
訳わかんない(涙目)ねぇ~もう~やだぁ~(涙)訳わかんないよぉ~(半泣)誰か教えてよぉ~(泣)
(ティオ)泣くでない、フェロ殿。これがなぎさ殿のチートじゃ。
まだまだこんなもんじゃないが、とりあえず堪能してみて損はないと思うぞ。
後で魔動車の講習もある、その前に軽食かのう。少々腹が減ったしのう。
その後、雫殿たちは、鍛錬に行くであろう。一緒について行ってはどうじゃ?
ユエ殿も、このキャンパー内を案内してくれるそうじゃ。しばらくの間、ここが住処になるからのう。
(フェロ)はあ……
シアとなぎさが食事の準備にキッチンへ。
ティオ、雫、玲、椿はトレーニングフロアへ。
ユエはフェロを連れて車内を案内しに行った。
ユエの説明を聞く度に意識が飛びかけ、吐きそうになるのをなんとか死ぬ気で堪える。
たしかにこんな生活を楽しめるなら、悪い気はしない。
というより、こんな生活なら死ぬまで堪能したい。しかも、まだ先があると言う。
しかし、本当にその先があるのか?いや、なぎさのことだからあるだろう。
ただ、可能なのか?また裏切られて、都合よく潰されてしまわないか?
なら、こんな世界、さっさと捨てて、今だけ楽しめば良くないか?
どうせ復活と言っても、また死ぬんだし。
フェロの気持ちは揺れに揺れていた。
しばらく様子を見よう。あまり積極的には参加せずに。
あれだけの戦力、もはやオーバーキルでない?と。
そんなこんなで、今後どうするか考えていると、リビングに到着した。
ダイニングから、いい匂いが漂う。
鍛錬組もひと汗流して戻ってきた。
(シア)食事が出来ましたぁ~。今日はバイキングです。運びますねぇ~。
(なぎさ)前回は変えたから、今回は戻した。その代わり、ちょっと頑張ったぞぉ~(笑顔)
(ユエ)今回は二回分って事?そんなに食べられないよ。
(なぎさ)いやいや、更に豪華にしてみた(ニヤリ)
(ティオ)ほぉ、更に豪華とな!妾からしたら、いつも豪華じゃから、想像かつかんのう(微笑)
(三姉妹)おぉ~(感嘆)
どんどん料理が運ばれてくる。毎回ながら、初披露なメニューがあるが、今回はかなり多い。
まぁ、皆、最初は全て初めてなんだが。
どんどん固まるフェロ。もう考えるのを放棄したとはいえ、固まる時は固まる。
(フェロ)こ、これは…
(シア)なぎささん特製の異世界料理!
このメニューは、レシピを改良して公開するの。で、レシピの使用権のバラ売りをする。
購入者には、売り上げの5%を権利料として払ってもらう。
複数購入も可、何人でも可、とにかく作って売れば支払ってもらう。
年間契約すればそのお店の総売り上げの5%を支払うけど、共同購入者リストに登録される。
当然、共同購入だから、安く大量に仕入れるので、材料費は安くなる。
また、共同購入者には仕入れ価格のまま売られるので、かなりメリットがあると思う。
どちらも儲かるWin-Winの関係(笑顔)
それが複数店からなんだから、私たちはがっぽり儲かるって感じかな(ニヤリ)
ただ、料理の普及が前提だから、手に入る材料で、作れるレベルに改良する必要がある。
それと、万人ウケしないと意味がない。特にボッタクれる貴族には。
で、私がその責任者ってわけ(笑顔)
(フェロ)でもどうやって管理するんだ?
(シア)料理ギルドの設立!貴族には年間契約で年会費を徴収、共同購入権も別売り年会費制!
とにかく管理が必要なら専門のギルド、立ち上げようかって。
冒険者ギルドが既にあるから、そこが出来るならそこにやらす。
手数料、こちらの手数料収入の5%ならやる気出るんじゃない?って(微笑)
(フェロ)アンタら天才か!その商魂、怖ぇ~わ(驚嘆)
料理が出揃い、食事開始。
その美味さに絶句するフェロ。
(フェロ)ウンマっ♪めっちゃウマっ♪なにこれ、こんなの初めて♡これスゲーな!!
(ティオ)そうじゃろう、そうじゃろう。なぎさ殿のメニューは絶品じゃ♪
(玲・アカギ)普段は単品だが、それも美味い!
(椿・シナノ)今まで見たことある料理でも、味が全然違うのよねぇ~♪
(雫・ヤマト)これだけでも、世界を救う価値はある。この生活は手放したくないな(笑)
(フェロ)なるほどなぁ……たしかにそんな気はするな。うーん……
(ミヤビ)婿殿も無理強いはせんと言うておる。ついて来るだけでもついて来ぬか?
(フェロ)ついて行くだけなら、即答でついて行く!ただ、世界はなぁ……
(なぎさ)気が向いたらでいいやん。そう難しく考えんでも。とりあえず、ついておいでよ。
(フェロ)わかった。それでいいなら、ついて行くわ。よろしくっす♪
(ユエ)仕方ない、よろしく。
(なぎさ)ユエ、まあまあ。
では、お待ちかね、魔動車の教習をやろう!フェロもやるよね?
(フェロ)いいのか?
(なぎさ)構わん、やろうよ。
(フェロ)じゃあ、お言葉に甘えて。よろしく頼む。
一同、キャンパーの外に集合。
まず、魔動車が1台用意される。
(なぎさ)まずは基本操作なんだけど、このペダルが"アクセル"魔動車を動かすペダルね。踏み込み量で速度を変える。
こっちが"ブレーキ"魔動車を止めたり、減速したりするペダル。
で、このリングみたいなのが"ハンドル"進む向きを変える奴ね。
このレバーが"サイドブレーキ"こうやって、完全停止させて、固定するブレーキ。
これ、引いてないと、傾斜や衝撃で動いちゃうから。ほら。
なぎさがレバーを下げて、ドンと叩いて押してみる。説明どおり、魔動車が動く。
(ティオ)これは危ないのう。しかも、押して盗むことも可能じゃ。動かせるかは別として。
(なぎさ)後々、動かせる者が出てくる。これも商品!
普及すると、事故とかで危険だから、バカ高い、ボッタクリ価格で貴族に売る。
規制かけて、ちょうど今やってる馬車レースみたいなイベント開催して娯楽にする。
まぁ、どうせ賭博はやるだろうから、胴元から売り上げの一部を徴収する。
払わないなら、闇賭博として、組織を完成に潰して、捕まった奴を犯罪奴隷にする。
破滅したくなければ払えと。当然、家族も同罪!よほどでなければ、情状酌量の余地無し。
屋台も大歓迎!これは非常に安い手数料を取る。売り上げの1%。当然、申告制。
不正は取り締まる方法も考えるが、それらの集めた金で賞金を出すから、ある程度効果は期待出来たらいいなと。
管理組織作ってお金を管理、プール金のことも考え、賞金を決める。
安定して賞金が出るなら、不満もおさまるだろうし、参加台数も増えるかな?
レース場管理はこちらで無償でやる。しっかり儲けておけば出来るし、
それが広まれば、不正=敵認定される様に世間を扇動すれば、自然と抑止力になるかなと。
また、整備が必要だから、最初は整備費取ってやるけど、自分で出来たら持ってこなくていい。
専属整備士雇えば、雇用も生まれる。
肝心なところは魔法で厳重に封印。解除出来るもんならやってみろレベルで。
しかも、解除しようとしたら二度と動けない仕組み。
再購入あざーすってか(笑)
でも、将来を見越して、性能向上は出来るようにする。
盛り上がり出したら、ランクを新設。
費用を抑えた無改造クラスも開催する。
これなら、広く参加台数を集められるし、金の集まり次第ては、3位ぐらいまで賞金出せたらいいなぁ。
で、集まり次第で最終的に、1位から15位までポイントを与え、年間優勝者や賞金王に。
そこにも賞金出せたらいいなぁと。そしたら、参加台数も稼げる。
危なくなったら、予選も開催、最速タイム者にポイントと賞金までもっていけたら最高。
レース場で新記録タイム、レース中の最速タイム者にもポイントと賞金となれば、更に完成。
貴族なら、名誉と賞金、どっちも好きだよね(笑)領地経営の足しにもなるし、領民も盛り上がるかな?なんて。
(シア)天才ですか!観客の人数増えてきたら制限かけるでしょ?
(なぎさ)もちろん、危ないからね。観戦料取るようにして、それも賞金の足しに。
無理な人は、広場に無料観戦場設置。魔法で中継画像映して楽しめるようにする!
(ユエ)流石!まさに抜け目無し。
(フェロ)コイツら、怖えぇ~わ(怖)マジで怖えぇ~よ(半泣)やり手の大商人も引くわ!(どん引き)
(なぎさ)で、話を戻すけど、操作方法はそんな感じ。慣れたら色々試してテクニック磨いてみて。
(玲・アカギ)ほう、まずは身内でレースをすると。
(なぎさ)そう、まずは見本を見せなきゃね。派手にやって注目を集める。やりたい!って思わせるのが大事(ニヤリ)
(椿・シナノ)ほんと楽しそう。
(なぎさ)後はこれかな。これはスピードメーター、針が刺してる数字が速度ね。
走り回る時に目安にして。ここは触らないように。
狂ったら、乗り換えたりした時、危ないから。
"錬成"付与したっけ?してない人、付与するから自分好みに改造してみて。
安全に関するとこは、封印するから触らないように。
これベースに戦闘用の作る予定もあるし。
(雫・ヤマト)なんか凄い計画だな。しかし面白い!楽しみだ。
(なぎさ)では、基本操作は説明したんで、実際動かしてみようか。
とにかく慣れて遊ぼう。
(一同)了解!
砂漠を8台の魔動車が悲鳴と共に爆走する。
そりゃ初めてだからな。お互いぶつかるわ、フル加速&フルブレーキで車内で体をぶつけまくるわ。
ある意味、阿鼻叫喚の地獄絵図にも見える。シートベルトは付いているはずなんだが……
(なぎさ)あっ!ごめん。シートに付いてるベルトみたいなので体を固定するから、今から行くから、ちょっと止まって。
なぎさが魔動車で一台一台駆けつけて、装着の仕方をレクチャーする。
皆の目には、少々怒りが…
(なぎさ)まぁ、そう怒るな(笑)でも、それで危険性がわかったと思う。
慣れてきたら面倒くさくなって、着けなくなって取り返しのつかない大怪我したりするから。下手したら死ぬし。
(一同)マジか!!(怖)
改めて、悲鳴と絶叫と共に爆走が始まる。
しかし、そこは歴戦の英雄たち、コツを掴みだし、どんどん上達する。
それと共に奇声と嬌声を響かせながら振り回し、楽しみだした。
散々楽しみまくってから、なぎさが号令をかける。
(なぎさ)はーい!みんな終了!!集まって!
(シア)ええっ~。もう終わりですかぁ??
(なぎさ)もうすぐ日が落ちる。今日はここまで。また明日やろう(笑顔)
後、ハンドルの真ん中押してみて、音鳴るから。
それで合図したり、警告したりするやつだから。
それと、青く光ってるボタン、それがライト。それを押したら前後が照らされて、夜や暗闇が走れるようになる。
赤いボタンは緊急点滅ライト、後ろを走る仲間たちにサイン送るやつ。
青と赤は、消す時は、もう一度押せばOK。
押してみて、確認したら、今日は終わりにしよう。
各々、言われた通り、押したりして確認した後、降りてくる。
(なぎさ)とりあえず、収納庫で出し入れするけど、慣れたら乗ったまま、キャンパーを出し入れするように練習しよう。
(ユエ)なぎさがやってたやつね。
(なぎさ)そう、その方が便利だし、周りから見たらカッコいい(笑)
(ティオ)なるほどのう(微笑み)
(玲・アカギ)たしかにカッコよさも必要だな(微笑)
(椿・シナノ)ビシッと決めたいよね(笑顔)
(雫・ヤマト)アンタら……ま、まぁ、悪くはないな(苦笑)
しばらく時間があると勝手に決めつけ、数日、砂漠で腕を磨く。
(ミヤビ)あのぅ~、毎日盛り上がってるところ、申し訳ないのじゃが…
そろそろ次をお願いしてもいいかのう……
(一同)あっ!
(ミヤビ)忘れてたのか(涙)忘れられてたのかえ(半泣)
(なぎさ)気にしたら負けだ!
で、次は何処の誰?
(ミヤビ)次はフィル様じゃ。種族はダークエルフ。ただ、詳細は分からんのじゃ。
ダークエルフの長の愛人の子として生まれる。約800年前?に大迷宮の奥深くに封印。
英雄であったであろうこと。封印場所の目印は『英雄、ここに眠る』の石碑。
これだけじゃ。
例のごとく、支配層の都合で封印じゃろなぁ……
しかし、英雄譚とかは無いので、想像の域を出んのじゃ……
約800年前というのも、本当かどうか分からん。
(なぎさ)わお!謎だらけか……
まぁ、本人に聞けばいいか。でも、場所は見つけやすそうやな。目印あるんやし。
(ユエ)"インデックス"は?
(ミヤビ)それは便利なようで、不便なのじゃ。
こういう細かいことは、実際、その場所に行かなければ表示されんのじゃ……
(シア)例のパターンね。"実際知りたければ、そこへ行け!"ですね。
試練でしょ?そうそう楽は出来ると思うなと。
(雫・ヤマト)いつの時代も同じ……か。
(ティオ)まぁ、そうじゃのう。
(玲・アカギ)冒険って感じだな。
(椿・シナノ)なんかワクワクするね。
(なぎさ)じゃ、いつものように食事して寝るか。
地名とか座標は?ナビ設定するわ。
(フェロ)ナビ?設定??
(ユエ)なぎさのチート。自動で目的地に着くから。
ミヤビ、分かるよね。
(ミヤビ)それが、近くの町は分かるのじゃが……
肝心の迷宮が3箇所あるのじゃ。
町の名前は『エンカジ』。迷宮には番号が振られていて、"第一迷宮"というような呼び方をしておる。
ここは迷宮で栄えた町で、活気はある!3つもあるのじゃ、町もデカくなるわのう。
町というよりもう都市じゃな。
(シア)あれ?前回の町、えーっと、なんて名前だっけ?
そこは4つも神殿があるのに、町だったよね?
(ミヤビ)あぁ、あそこは『サマル』じゃ。言い忘れたかもしれん。
あそこは、冒険者が行くのはパルテノ神殿だけじゃからのう。
1号~3号神殿は、誰もある程度攻略してないから、マップが無いのじゃ。
マップも無い場所で、狩をする命知らずの冒険者はおらんからのう。
(なぎさ)マップ、出来てるぞ?売るか?
(シア)売りましょう!絶対売りましょう!!
でも、いつ作ったの?
(なぎさ)あぁ~、進んでる時。"オートマッピング"発動(笑)
今までのもあるよ。魔物の生息域と種類付きの親切仕様(ニヤリ)
(雫・ヤマト)ギルド垂涎の品だな(微笑)
(フェロ)・・・(絶句)
(なぎさ)要るなら売るとしよう。
で、本題やが、3つとも行くか。まぁ、マップあるなら楽かもな。途中まで。
最奥ってのが引っかかる。誰も到達してないのか?
まぁ、それも行けば分かるか。
(ユエ)じゃ、行こう、エンカジに。
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転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。
”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。
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――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう!
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【R-18】寝取られが合法の世界に転生したので種付け師としてヤりまくる
そーだえんそ
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特に夢を持たないままブラック企業へ就職し働きすぎで過労死してしまった男は、異世界へと転生した。
転生した世界ではなんと「種付け師」という、寝取ることを専門にした役職が存在していた。
フールとして新たな人生をはじめた男は「種付け師」となってヤりまくる生活を送ることに!
※♡喘ぎあり
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【R18】抑圧された真面目男が異世界でハメを外してハメまくる話
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矢島九郎は真面目に生きてきた。
文武の両道に勤め、人の模範となるべく身を慎んで行いを正しくし生きてきた。
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自分を変える切欠が欲しいと、ものすごく控えめなお願いをしたら、男が存在しないどころか男の概念すらない異世界に飛ばされました。
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