リトルラバー

ここに記すのは、とある少女の小さな恋の物語である。

父の死をきっかけに非行に走った少女、獅堂奈々花(しどうななか)十八歳は、
麻薬事件の被疑者として逮捕され、ある刑事と出会う。
彼の名前は東雲竜也(しののめたつや)。
今年四十になる彼は、刑事課に十五年務めるベテランの刑事である。
無愛想ながらも面倒見の良い彼の人柄に奈々花は惹かれ、彼女は彼に恋心を抱く。
しかし、奈々花は心臓に重い病気を抱えており、僅かな命と医者に宣告されていた。
短い時間を彼と幸せに生きていきたい。懸命に頑張る奈々花の身に何者かの魔の手が迫る。
犯人の目的は? 正体は? そして、二回りも歳の離れた二人の恋の行方や如何に。
24h.ポイント 0pt
0
小説 193,880 位 / 193,880件 ライト文芸 7,641 位 / 7,641件

あなたにおすすめの小説

地獄行き

高下
ライト文芸
金も未来もない青少年たちの誤魔化しの脆い日常が友人の自殺をきっかけにゆっくり終わっていく話‬ 表紙イラスト:トーマさん(Twitter@the_ba97)

夏蝉鳴く頃、空が笑う

EUREKA NOVELS
ライト文芸
夏蝉が鳴く頃、あの夏を思い出す。 主人公の僕はあの夏、鈍行列車に乗り込んであの街を逃げ出した。 どこにいるかもわからない君を探すため、僕の人生を切り売りした物語を書いた。 そしてある時僕はあの街に帰ると、君が立っていたんだ。 どうして突然僕の前からいなくなってしまったのか、どうして今僕の目の前にいるのか。 わからないことだらけの状況で君が放った言葉は「本当に変わらないね、君は」の一言。 どうして僕がこうなってしまったのか、君はなぜこうして立っているのか、幾度と繰り返される回想の中で明かされる僕の過去。 そして、最後に訪れる意外なラストとは。 ひろっぴーだの初作品、ここに登場!

式神審判

Kazumi
ライト文芸
主人公とそのパートナーの成長をお楽しみください! 二人で強くなっていくためになにを目指しどんな試練があるのかも見どころです! 投稿は不定期になってしまいますが少ない内容で話が進んでテンポよく見れると思います。 文章がおかしかったりすることもたた多々あります...(-_-;) 自分だったらこんなストーリを楽しめる!をスタンスにして投稿します!

炭鉱長屋

むとう けい(武藤 径)
ライト文芸
昭和の中頃の夕張の話。 そのころはまだ昔ながらの炭鉱住宅が残っていた。 風にのって、シャンコ シャンコと子供盆踊りの唄が聞こえてきた。録音機から流れる子供の歌声は、どこか懐かしく、うきうきさせる。 小学生一年生の少女が過ごしたひと夏。 登場人物 前田愛 物語の主人公。小学一年生 前田康子 愛の母 村瀬基子 愛の祖母 村瀬達夫 愛の祖父 炭鉱のエンジニア

旅 _ air girl _ 人

小鳥遊咲季真【タカナシ・サイマ】
ライト文芸
 透明少女。  それはその街の、地元の、一部の、女の子しか知らない女の子。夏休みの間にしか会えず、誰もあったことのないという少女。そんな蜃気楼のような噂。  街から街へと仕事を探しながら、バスに乗って旅をしている青宿悠人(あおやどひさと)。しかし仕事は見つからず、空腹が限界となりなけなしの金でラーメンを注文。そこでバスの少女と再開し、ある噂に逢会した。それが透明少女。  無職の青宿は、隣街の方が大きいと聞き、仕事を探しにあるき出すが…………街から出られない。  青宿は噂が流れる学校に通っているラーメン屋の看板少女「戀風祈鈴」と戀風の超過保護友人「神北水桜」クラスメイト「伊吹海星」「桜坂六合東」と共に謎解明のため行動を始める。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

僕の彼女はアイツの親友

みつ光男
ライト文芸
~僕は今日も授業中に 全く椅子をずらすことができない、 居眠りしたくても 少し後ろにすら移動させてもらえないんだ~ とある新設校で退屈な1年目を過ごした ごくフツーの高校生、高村コウ。 高校2年の新学期が始まってから常に コウの近くの席にいるのは 一言も口を聞いてくれない塩対応女子の煌子 彼女がコウに近づいた真の目的とは? そしてある日の些細な出来事をきっかけに 少しずつ二人の距離が縮まるのだが 煌子の秘められた悪夢のような過去が再び幕を開けた時 二人の想いと裏腹にその距離が再び離れてゆく。 そして煌子を取り巻く二人の親友、 コウに仄かな思いを寄せる美月の想いは? 遠巻きに二人を見守る由里は果たして…どちらに? 恋愛と友情の狭間で揺れ動く 不器用な男女の恋の結末は 果たして何処へ向かうのやら?

ネガティヴ・カラーズ

マインドフルネスERA
ライト文芸
 感情能力<イモーションアビリティ>に目覚めてしまった少年、刻国 信(コクグニ シン)。 ーー信の目的はただ一つ。 「感情能力をこの世から完全に消し去ること」  信が感情能力に目覚めたのは、「イモーション・インパクト事件」に巻き込まれた時、当時は7歳であった。 この事件により、信の生活は一変した。  感情能力事件史上、最も犠牲者が多かった事件だった。 信の友人達や実の母親はその事件の犠牲者となり、遺体すら残らなかった。 信と散歩していた父親の刻国零次(コクグニ レイジ)は信を庇ったことにより、負傷。 彼の父親は感情能力の扱いに長けており、その仲間達も優秀であったため、彼らが事件対応に尽力することになる。 イモーション・インパクト事件は数時間後に無事解決……したはずだった。 ーー事件から数日後、なぜか世間は信の父親をイモーション・インパクトを起こした張本人だと決めつけ、連日に渡り報道し、零次は証拠が無いまま逮捕されてしまった。  父親が逮捕後、信にとって最も辛い日々が始まる。 大好きだった父が帰ってくる日をいまか今かと待っている間、信は村八分の扱いを受けた。 周りからは「悪魔の子」、「犯罪者の息子」、「早く消えろ」などと言われ、家には張り紙がされる。町を歩いただけで生ゴミや石を投げつけられた。小学校に行くと誰からも話しかけられなくなった。  そんな中、零次の親しい知り合いだったという統國家に引き取られてからは転校し、感情能力に目覚めた青少年が通う保護学校で児童期間は過ごした。  その学校を卒業後、5年間も冤罪で囚われた父親はようやく無罪だと判決され、自宅に帰ってきた。 ーー帰ってきた父親はもうすでに信の知っている父ではなかった。 髪の毛はボサボサでほとんど白髪になり、身体の至る所にミミズ腫れがあった。引き締まっていた身体は痩せ細り、何か話しかけても表情を何一つ変えずに返事をし、昔のように遊んではくれなくなった。  また、感情能力の後遺症により、ほとんどの感情が消え去っていることに加え、5年間拷問を受けていた様子だったのだ。 「なんで自分の父はこんな目に遭わないと行けないのか」 「なんで自分は他の人たちのように普通に生活できなかったのか」 「なんでこんな能力のせいで自分たちがイジメられなきゃ行けないのか」  信の感情はドス黒く渦を巻き、自分の世界に感情能力を創った者への復讐を決意するのだった。

処理中です...