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第ニ章 堕ちた歌姫
第84話 第二章エピローグ 新たな仲間と舞い降りし者
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「えぇぇ~! シャーロットがこの国のお姫様ぁ!?」
部屋の片隅にある長い階段を下り、俺と天道はシャーリーと合流した。感謝の言葉を述べながら俺を受け取ったシャーリーは、再開を強く噛みしめるように俺を抱きしめ、天道のために二人の状況を語り始めた。
短くも長い俺達の旅話を聞きながら、終始頷く天道。そんな彼女が最も驚いたのが、シャーリーがリィンバース王国の第十四代王女である、ということだった。
「ほえ~、超高校級の中二病である先輩が溺愛するような人だから、凄い人だとは思ってたけど。まさか本物のお姫様だったなんて、それなら納得だわ」
何が納得なのかはわからないが、天道は深く頷いている。たぶん、俺がシャーリーに惚れた理由についてなんだろうが……好きに想像させておこう。俺自身、上手く説明できる自身もないし、天道の場合下手に言い訳じみた発言をすると、話がこじれそうだったからである。
後、俺が超高校級とか、世の中の全中二病に失礼だと思うので、訂正して欲しい。
(それでまあ、さっき戦ったあいつ、七十二柱の名を冠する魔神たちに首都が攻め落とされてな。俺達はその奪還のために、仲間を集めてるってわけなんだ)
「なるほど、それで私の力が必要と。ふむふむ、王都陥落から命からがら逃げ延びた姫君は、旅の途中で剣士様と出会い、反旗を翻すための戦力を整える決意をする、っと。ベタだけど、なかなかナイスな展開ですな」
訂正したい部分もあったが、大まかには理解できてるみたいだし良しとしよう。俺達の持ってる情報だって、どこまで正確なのか定かではないわけだし。
(まあ大体そんなとこだ。というわけでシャーロット、俺は天道の力を借りたいと思ってる。判断は――)
「うん……お願い……力を……貸して」
シャーリーの予想外の即断即決に、思わず俺は呆気にとられてしまった。だってそうだろ? まさかシャーリーが自分から天道に頼むなんて、そんなこと思いもしなかったんだから。
「おお、まさかシャーロットの方から自主的に頼まれるとは思ってもなかった」
天道本人もやはり驚いているようで、目をパチクリとさせていた。しかしそれも一瞬で、天道はシャーリーに向けて優しく微笑んで見せる。
「うん、いいよ、手伝ったげる。ううん、手伝わせて。私も先輩の力になりたいから。もちろん、シャーロットのためにもね」
「ありがとう……私一人じゃ……トオル守れるか……心配……だから」
「うん、二人で先輩を守っていこう」
天道が仲間になってくれる。あれだけシャーリーを苦しめ、短縮詠唱までこなす彼女が一緒なら、これほど頼もしいことはない。ディアインハイトの汎用性も増えるしな。
ただまあ、話を聞いている限り、手伝う理由が王都奪還のためではなく、俺を守るためみたいなノリになっているのが気になる。それで大丈夫なんだろうか?
(……なあお前ら? 目的がだいぶずれてねえか?)
「そんなこと全然無いってば。ね~、シャーロット」
「……うん」
不安そうに俺が尋ねると、どこ吹く風と言わんばかりにシャーリーと天道は微笑み合う。二人がそれでいいなら俺は別にかまわないけど。……俺自身悪い気はしないし。
とにかくこれで、俺達は心強い味方を増やしたわけだ。
(にしても、悪いな天道。その……お前の気持ちに付け込んでるみたいで)
満場一致、万事解決かと思われたところで、俺の悪い癖が出てしまう。反射的に垂れ流した言葉は、もはや禁句と言っても過言ではないだろう。このタイミングで、こんなネガティブな発言をするものじゃない。
でもやっぱり、やっぱり彼女が俺のためだと言うのなら、簡単にそれを受け入れてしまっていいのかと、俺の思考は未だに締まり無く悩み続けていたのである。
「先輩はほんと真面目だなあ。惚れた弱みぐらいもうちょっと上手く使おうよ」
(お前、それ自分で言うセリフじゃねえだろ)
「だって私は先輩の虜で、先輩のためならなんでもできちゃう女の子だもん」
全くこいつは……でも、そうだな。こいつがそれで納得できてるなら、俺が口を挟むことじゃないのかもしれない。それを受け入れてやるのも一つの優しさか。
「それに、シャーロットがお姫様って聞いて、先輩のこと諦めなくても良くなりそうだし」
(え……それって、どういう?)
「え……それって……どういう?」
心に整理をつけようとした瞬間、天道が繰り出した意味不明の発言に、俺達二人は思わず動揺の言葉を漏らしてしまった。やった、シャーリーとハモれて嬉しい。……ではなく。
「だってさ、先輩がシャーロットと結婚したら王様になるわけで、このぐらいの時代背景なら妾、所謂側室なんてものがいくらいても問題ないはずだよね」
時代背景もろもろの話はともかく、天道の言葉から感じる胸騒ぎ。この展開はまさか……
(お前まさか)
「はい! 私、先輩の第二夫人、愛人一号に立候補しちゃいま~す!」
想像通りの答えが帰ってきた。全くこいつはと、今まで何度も思ってきたが、その中でも今回は、最大級に呆れて物が言えなかった。こうも簡単に、正妻になれないなら愛人になればいいじゃない作戦でくるとは。こいつの適応力の高さには、ほとほとついていけん。
(……天道)
「先輩言ったじゃん、これから笑い合えばいいだろって。私はそれで十分なんだよ。二番手でも三番手でも、先輩の隣にずっと一緒にいられればさ。それに、先輩は向こうの世界の倫理を持ち出したいだろうけど、同意の上で複数の女子と暮らすことも、子供をもうけることも、法律には触れてないんだなぁこれが」
この国の婚姻制度がどうなっているかは知らないが、もし一夫多妻に問題が無いのであれば、自分達の世界の常識なんて捨てて、彼女を受け入れてやるべきなのだろうか?
なお、妾というのは正確には男が扶養する正妻以外の女性を差す言葉であって、俺の状況的にはどうなの? と言いたいところだが、天道はそんなこと気にしないんだろうなぁ。なんかここまで一途に愛されると……
(って……あ、あれ?)
それは突然襲ってきた。急に視界が上下に揺れ、目の前が歪みだすと、思考が言うことをきかなくなる。最初は緊張の糸が切れただけかと思ったが、どうやらそういうわけでも無いらしい。力が抜け、体の中がぐちゃぐちゃにかき回される感じに神経が振り回され、形容しづらい感覚に、自然と焦りが募りだす。
「というわけで、シャーロットもそれなら問題ないでしょ?」
「……無い……妾とか……いない」
「シャーロット、目が泳いでる」
二人は話に夢中で、珍しく俺の状態に気がついていない。この体で死ぬ、という状況が想像できないが、直感的にやばいというのだけは感じ取れた。
「嘘はいけませんよ王女殿下。リィンバースの王族にはしっかりとした妾制度、あるじゃないですか。なので、安心していいですよアサミさん」
動悸が早まる中、聞きなれない声が頭に響き渡る。上空から聞こえたような気がしたが、そんなことを考えている余裕すらない。
「ほら、やっぱり。嘘はいけないんだぞ……って、今の声、誰?」
「……わからない……でも……上から」
それでも、危機が迫っているとしたら大変だ。二人が上を向くのに続いて、俺も力を振り絞り、視点を上げる。すると、小さな影が勢い良くこちらへと迫って来ていた。
「ト・オ・ル・さ・まあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
俺の名前を叫びながら舞い降りた人影は、シャーリーの手から俺をひったくると地面を転がりまわる。振り回されるのとはまた違う視点の移り変わりに、俺は吐き気を催し、なんとかそれを堪えた。
「お久しぶりです、トオル様!」
動きが止まり、疲労困憊。衰弱しきった俺の刀身に股がっていたのは、緑の髪を揺らし、笑顔を浮かべる……幼女の姿だった。
部屋の片隅にある長い階段を下り、俺と天道はシャーリーと合流した。感謝の言葉を述べながら俺を受け取ったシャーリーは、再開を強く噛みしめるように俺を抱きしめ、天道のために二人の状況を語り始めた。
短くも長い俺達の旅話を聞きながら、終始頷く天道。そんな彼女が最も驚いたのが、シャーリーがリィンバース王国の第十四代王女である、ということだった。
「ほえ~、超高校級の中二病である先輩が溺愛するような人だから、凄い人だとは思ってたけど。まさか本物のお姫様だったなんて、それなら納得だわ」
何が納得なのかはわからないが、天道は深く頷いている。たぶん、俺がシャーリーに惚れた理由についてなんだろうが……好きに想像させておこう。俺自身、上手く説明できる自身もないし、天道の場合下手に言い訳じみた発言をすると、話がこじれそうだったからである。
後、俺が超高校級とか、世の中の全中二病に失礼だと思うので、訂正して欲しい。
(それでまあ、さっき戦ったあいつ、七十二柱の名を冠する魔神たちに首都が攻め落とされてな。俺達はその奪還のために、仲間を集めてるってわけなんだ)
「なるほど、それで私の力が必要と。ふむふむ、王都陥落から命からがら逃げ延びた姫君は、旅の途中で剣士様と出会い、反旗を翻すための戦力を整える決意をする、っと。ベタだけど、なかなかナイスな展開ですな」
訂正したい部分もあったが、大まかには理解できてるみたいだし良しとしよう。俺達の持ってる情報だって、どこまで正確なのか定かではないわけだし。
(まあ大体そんなとこだ。というわけでシャーロット、俺は天道の力を借りたいと思ってる。判断は――)
「うん……お願い……力を……貸して」
シャーリーの予想外の即断即決に、思わず俺は呆気にとられてしまった。だってそうだろ? まさかシャーリーが自分から天道に頼むなんて、そんなこと思いもしなかったんだから。
「おお、まさかシャーロットの方から自主的に頼まれるとは思ってもなかった」
天道本人もやはり驚いているようで、目をパチクリとさせていた。しかしそれも一瞬で、天道はシャーリーに向けて優しく微笑んで見せる。
「うん、いいよ、手伝ったげる。ううん、手伝わせて。私も先輩の力になりたいから。もちろん、シャーロットのためにもね」
「ありがとう……私一人じゃ……トオル守れるか……心配……だから」
「うん、二人で先輩を守っていこう」
天道が仲間になってくれる。あれだけシャーリーを苦しめ、短縮詠唱までこなす彼女が一緒なら、これほど頼もしいことはない。ディアインハイトの汎用性も増えるしな。
ただまあ、話を聞いている限り、手伝う理由が王都奪還のためではなく、俺を守るためみたいなノリになっているのが気になる。それで大丈夫なんだろうか?
(……なあお前ら? 目的がだいぶずれてねえか?)
「そんなこと全然無いってば。ね~、シャーロット」
「……うん」
不安そうに俺が尋ねると、どこ吹く風と言わんばかりにシャーリーと天道は微笑み合う。二人がそれでいいなら俺は別にかまわないけど。……俺自身悪い気はしないし。
とにかくこれで、俺達は心強い味方を増やしたわけだ。
(にしても、悪いな天道。その……お前の気持ちに付け込んでるみたいで)
満場一致、万事解決かと思われたところで、俺の悪い癖が出てしまう。反射的に垂れ流した言葉は、もはや禁句と言っても過言ではないだろう。このタイミングで、こんなネガティブな発言をするものじゃない。
でもやっぱり、やっぱり彼女が俺のためだと言うのなら、簡単にそれを受け入れてしまっていいのかと、俺の思考は未だに締まり無く悩み続けていたのである。
「先輩はほんと真面目だなあ。惚れた弱みぐらいもうちょっと上手く使おうよ」
(お前、それ自分で言うセリフじゃねえだろ)
「だって私は先輩の虜で、先輩のためならなんでもできちゃう女の子だもん」
全くこいつは……でも、そうだな。こいつがそれで納得できてるなら、俺が口を挟むことじゃないのかもしれない。それを受け入れてやるのも一つの優しさか。
「それに、シャーロットがお姫様って聞いて、先輩のこと諦めなくても良くなりそうだし」
(え……それって、どういう?)
「え……それって……どういう?」
心に整理をつけようとした瞬間、天道が繰り出した意味不明の発言に、俺達二人は思わず動揺の言葉を漏らしてしまった。やった、シャーリーとハモれて嬉しい。……ではなく。
「だってさ、先輩がシャーロットと結婚したら王様になるわけで、このぐらいの時代背景なら妾、所謂側室なんてものがいくらいても問題ないはずだよね」
時代背景もろもろの話はともかく、天道の言葉から感じる胸騒ぎ。この展開はまさか……
(お前まさか)
「はい! 私、先輩の第二夫人、愛人一号に立候補しちゃいま~す!」
想像通りの答えが帰ってきた。全くこいつはと、今まで何度も思ってきたが、その中でも今回は、最大級に呆れて物が言えなかった。こうも簡単に、正妻になれないなら愛人になればいいじゃない作戦でくるとは。こいつの適応力の高さには、ほとほとついていけん。
(……天道)
「先輩言ったじゃん、これから笑い合えばいいだろって。私はそれで十分なんだよ。二番手でも三番手でも、先輩の隣にずっと一緒にいられればさ。それに、先輩は向こうの世界の倫理を持ち出したいだろうけど、同意の上で複数の女子と暮らすことも、子供をもうけることも、法律には触れてないんだなぁこれが」
この国の婚姻制度がどうなっているかは知らないが、もし一夫多妻に問題が無いのであれば、自分達の世界の常識なんて捨てて、彼女を受け入れてやるべきなのだろうか?
なお、妾というのは正確には男が扶養する正妻以外の女性を差す言葉であって、俺の状況的にはどうなの? と言いたいところだが、天道はそんなこと気にしないんだろうなぁ。なんかここまで一途に愛されると……
(って……あ、あれ?)
それは突然襲ってきた。急に視界が上下に揺れ、目の前が歪みだすと、思考が言うことをきかなくなる。最初は緊張の糸が切れただけかと思ったが、どうやらそういうわけでも無いらしい。力が抜け、体の中がぐちゃぐちゃにかき回される感じに神経が振り回され、形容しづらい感覚に、自然と焦りが募りだす。
「というわけで、シャーロットもそれなら問題ないでしょ?」
「……無い……妾とか……いない」
「シャーロット、目が泳いでる」
二人は話に夢中で、珍しく俺の状態に気がついていない。この体で死ぬ、という状況が想像できないが、直感的にやばいというのだけは感じ取れた。
「嘘はいけませんよ王女殿下。リィンバースの王族にはしっかりとした妾制度、あるじゃないですか。なので、安心していいですよアサミさん」
動悸が早まる中、聞きなれない声が頭に響き渡る。上空から聞こえたような気がしたが、そんなことを考えている余裕すらない。
「ほら、やっぱり。嘘はいけないんだぞ……って、今の声、誰?」
「……わからない……でも……上から」
それでも、危機が迫っているとしたら大変だ。二人が上を向くのに続いて、俺も力を振り絞り、視点を上げる。すると、小さな影が勢い良くこちらへと迫って来ていた。
「ト・オ・ル・さ・まあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
俺の名前を叫びながら舞い降りた人影は、シャーリーの手から俺をひったくると地面を転がりまわる。振り回されるのとはまた違う視点の移り変わりに、俺は吐き気を催し、なんとかそれを堪えた。
「お久しぶりです、トオル様!」
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