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第ニ章 堕ちた歌姫
第70話 剣は乙女の楽園に誘われる
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(それじゃ俺はここで待ってるから、お前ら行ってこいよ……っておい!)
敷き詰められた畳、椅子のないテーブル、部屋の広さは八畳とそれほど広くはないが、高そうな花瓶には花が活けられ、掛け軸まで掛けられた客室は、俺の予想以上に日本旅館の雰囲気を再現していた。が、既に様式美というか、お約束のごとく掛け軸に書かれた文字は意味不明である。何故に満漢全席?
俺達にとっては懐かしさ溢れる部屋を一通り見回った二人は、座り込むことなく大浴場へいざ出陣! と意気揚々と部屋を飛び出そうとしたのだが、シャーリーの腕の中には何故か俺が抱きしめられたままだった。そして、何を怒っているのかわからないという二人の視線が、俺の怒りを有頂天! もとい、頂点へと導いていく。
(これから二人は温泉に行くつもりなんだろ? なんで俺を連れてく必要があるんだよ)
「なんでって、貴重品は身に着けていくものじゃないです?」
何当たり前のこと聞いてるんですか? と不思議そうに尋ねてくる天道の言葉にシャーリーも二度深く頷いた。
(いや、普通貴重品って金庫に突っ込んでいくもんだろ?)
「……トオル……入らない」
そんな対応の二人に対して、当たり前だろ? と言わんばかりの返答を俺もしてみせたつもりだったのだが、シャーリーの指摘は最もであった。
俺の大きさは所謂ロングソード、バスターソード程大振りでは無いものの、刀身は九十センチ前後で、細かな品を管理するような金庫になど入るわけがないのだ。
「入らないなら持っていくほうが確実じゃないですか。いつ私がしたように盗まれるかわからないですしね」
(だからって俺は一緒に入らないぞ、入りたくても入れないだろうし)
「そうですね、流石に大浴場に剣を突っ込むのは……って先輩、ちゃっかり願望漏れてますよ」
「……トオルの……エッチ」
頬をほんのり赤く染め恥ずかしそうに喋るシャーリーの言葉に、俺は尻込みをしてしまった。
最近の俺はシャーリーと一緒にいることに慣れてきたのか、悪い意味で素の自分が出やすくなってるような気がする。彼女に年頃の男の子なんだからと言われ、剣としてではなく一人の男の子として振る舞おうとする気持ちが、心の何処かで大きくなってきているのだとは思うが、そうなってくると俺は女体の神秘に興味津々なお年頃なわけで、それを全面に出すのは流石にまずいかなあと思ったり。
トオルになら良いよ、なんて言葉も何度か言われてるけど、それに甘えすぎたら嫌われるかもと思うわけで。ぶっちゃけると、俺は女の子に対してとても臆病なのだ。どこまでなら許されるのかと日々複雑な心境なのである。
(そ、そうは言っても、脱衣所に置いてったら結局変わらないんじゃないか?)
「ここで盗まれるよりかは脱衣所に置いてあったほうが対処がし易い、っていう考えですよ。それに、シャーロットちゃんのケープを掛けて、所有物アピールはしておきますから大丈夫です。なんなら私のこの制服でもいいですよ」
(いい、遠慮しとく)
現役女子高生の制服を着込んで興奮するような、そんな変態にはなりたくない。だが、こっちの世界じゃ天道は学校になんか通ってないわけだし、そう言う意味では元になるのか? まあ、そんなことはどうでもいいか。
(そこまでは理解したけどよ、じゃあ何か? 俺が盗まれたら二人共全裸で追っかけてきてくれるんだな?)
「……トオルの……ためなら」
「は、恥ずかしいですけど、先輩のためならやむなし……ですよね」
(俺が悪かった! 色々と物議を醸しだすので止めてください、お願いします)
次の瞬間、心の中で俺は神速の土下座を繰り出していた。今の世の中、謎の光先輩がなんとかしてくれるとはいえ、女の子二人に対して拐われたら裸で追っかけてこいなんて強要するとか、前代未聞……では無いかもしれないが、流石に問題すぎる。下手をするとこの作品自体の存亡があやう……今のメタ発言は忘れてくれ。
(そうだな、天道という前例もあるし、二人が心配してくれてるのはよくわかった。とりあえず従うよ)
そして俺は渋々と了承することにした。え、脱衣所とはいえ女湯に合法的に侵入できるんだから素直に喜べって? できるか! 俺は覗きとか、そういう行為は大っ嫌いなんだ。……そりゃ気にならないって言ったら嘘になるけどよ。
それに、先程からずっと天道の口元がニヤついてるのがやけに気になる。嫌味を言ってやったにも関わらず、崩れることのない彼女の笑みからは嫌な感じが漂っていて、手放しに喜べる状況でもないのだ。
でも、こんな状況の中で俺にも嬉しいことはあった。シャーリーが鼻歌を歌っているのだ。
これが普通の子なら、で? それがどうした? となるわけだが、今も彼女は感情を抑制されている。ディアインハイトの力で呪いの軽減はできているものの、微笑むぐらいが関の山で、喜びの表現なんて簡単にできないはずなのに、それを抑えて自然と漏れでるぐらい今の彼女の心はウキウキしているのだろう。よっぽど嬉しいんだろうな。
天道、もとい薙沙ちゃんの、元気だったりソウルの効いた歌声なんかが俺は大好きだけど、こういう澄んだ声も悪くない。願わくば、シャーリーの歌声を毎晩聞いて眠りたいなんて、そんな贅沢な気持ちにさせられる。
しかし、そんな幸せな時間はすぐに終わりを迎えてしまうのだった。そう、俺にとっての地獄の門が目の前へと迫ってきたのだ。
二人が歩みを止めたその先には、男と女と書かれたのれんの掛けられた入り口。当然普段の俺なら男の側を潜るのだが、二人の女性人は俺を抱えたまま当たり前のように、女と書かれた方へと歩き出す。
(あの、やっぱり俺、部屋に置いてきません?)
「男に二言は無いんですよ先輩」
(それなら俺は無機物で構わねぇよぉ!)
直前で決意が揺らぎ、叫び抵抗する俺のことなど無視する二人がのれんを潜り抜ける。そこには紳士にとっての神秘の楽園、乙女の脱衣所が広がっていた。
幸いというべきか、他に着替え中の女性がいなかったことに俺は安堵のため息を漏らす。しかし、当然のことながら俺に安息が訪れることはない。早速天道が上着を脱ぎ、シャツのボタンに手を掛け始めたのだ。
(はいそこ! 普通に脱ぎ始めない!)
「え? ここは脱衣所ですよ? 服を脱ぐのは当たり前じゃないですか。ふ~ん、先輩、私の裸期待しちゃってたりします? なんだ、ちゃんと女の子として見ててくれたんですね」
(いや、そういう問題ではなく)
「別に、先輩になら裸の一つや二つ見せても恥ずかしくなんて無いですよ?」
彼女が挑発をしているだけだというのはわかりきっているが、こういう状況で不利なのは俺だ。それに個人的にはやっぱり、女の子としての恥じらいを持ってほしい。なんだかデジャヴも感じるし。こういうのが近くにいると、エロいと嫌われるんじゃないかという感覚が馬鹿らしく思えてくるな。このままガン見してやってもいいんじゃないか?
「……ダメ」
とは言え、やはりシャーリーはそれを許してくれず、しっかりと視界を隠すようにケープで覆ってくる。掛ける瞬間、一瞬だけ垣間見えた彼女の脇がセクシーに見えた、と思ったことは内緒にしておこう。
なんて思っていると、シャーリーは引っ掛けたケープの紐で、柄を力一杯縛り付けてくる。どうやら今の思考はダダ漏れだったらしい……って苦しい、ギブギブ!
そんなやり取りが数秒続いたが照れ隠しに満足したらしく、シャーリーは苦しくない程度まで紐を緩めてくれた。
「ほら、シャーロットちゃんも照れてないで脱がないと」
「……照れて……ない……やめ……自分で脱げる」
視界が真っ暗でわからないが、どうやら天道は服を全部脱いだしたらしく、今度は俺で遊んでいたシャーリーの服を脱がしにかかったらしい。当然恥ずかしがり屋のシャーリーがそんなことを許すわけがなく、手を払いのける音が聞こえてから衣擦れの音が聞こえ始めた。
その間俺は二人がバスタオル一枚で立つ姿を想像してみる。別に妄想するぐらいならいい……よな? 実際に見てるわけじゃないし、見るつもりも無いんだし。
そんな想像に思いを馳せていると、突然柄を握られた。やばい! 妄想がバレたか!? と不安にかられたものの、特に言及は無く場所を移動されただけだった。コツンと接触した柄頭には硬い感触、そして生暖かさが伝わってきた。たぶん温泉入口のガラスに立てかけられたのだろう。
「こうやってガラス付近に置いておけば不審者が近づいて来てもすぐにわかりますし、これで安心ですね。それじゃあいきましょうかシャーロットちゃん」
「……トオル……行ってくる」
ドアがスライドする音が聞こえる終わると、辺りは静けさに包まれた。
敷き詰められた畳、椅子のないテーブル、部屋の広さは八畳とそれほど広くはないが、高そうな花瓶には花が活けられ、掛け軸まで掛けられた客室は、俺の予想以上に日本旅館の雰囲気を再現していた。が、既に様式美というか、お約束のごとく掛け軸に書かれた文字は意味不明である。何故に満漢全席?
俺達にとっては懐かしさ溢れる部屋を一通り見回った二人は、座り込むことなく大浴場へいざ出陣! と意気揚々と部屋を飛び出そうとしたのだが、シャーリーの腕の中には何故か俺が抱きしめられたままだった。そして、何を怒っているのかわからないという二人の視線が、俺の怒りを有頂天! もとい、頂点へと導いていく。
(これから二人は温泉に行くつもりなんだろ? なんで俺を連れてく必要があるんだよ)
「なんでって、貴重品は身に着けていくものじゃないです?」
何当たり前のこと聞いてるんですか? と不思議そうに尋ねてくる天道の言葉にシャーリーも二度深く頷いた。
(いや、普通貴重品って金庫に突っ込んでいくもんだろ?)
「……トオル……入らない」
そんな対応の二人に対して、当たり前だろ? と言わんばかりの返答を俺もしてみせたつもりだったのだが、シャーリーの指摘は最もであった。
俺の大きさは所謂ロングソード、バスターソード程大振りでは無いものの、刀身は九十センチ前後で、細かな品を管理するような金庫になど入るわけがないのだ。
「入らないなら持っていくほうが確実じゃないですか。いつ私がしたように盗まれるかわからないですしね」
(だからって俺は一緒に入らないぞ、入りたくても入れないだろうし)
「そうですね、流石に大浴場に剣を突っ込むのは……って先輩、ちゃっかり願望漏れてますよ」
「……トオルの……エッチ」
頬をほんのり赤く染め恥ずかしそうに喋るシャーリーの言葉に、俺は尻込みをしてしまった。
最近の俺はシャーリーと一緒にいることに慣れてきたのか、悪い意味で素の自分が出やすくなってるような気がする。彼女に年頃の男の子なんだからと言われ、剣としてではなく一人の男の子として振る舞おうとする気持ちが、心の何処かで大きくなってきているのだとは思うが、そうなってくると俺は女体の神秘に興味津々なお年頃なわけで、それを全面に出すのは流石にまずいかなあと思ったり。
トオルになら良いよ、なんて言葉も何度か言われてるけど、それに甘えすぎたら嫌われるかもと思うわけで。ぶっちゃけると、俺は女の子に対してとても臆病なのだ。どこまでなら許されるのかと日々複雑な心境なのである。
(そ、そうは言っても、脱衣所に置いてったら結局変わらないんじゃないか?)
「ここで盗まれるよりかは脱衣所に置いてあったほうが対処がし易い、っていう考えですよ。それに、シャーロットちゃんのケープを掛けて、所有物アピールはしておきますから大丈夫です。なんなら私のこの制服でもいいですよ」
(いい、遠慮しとく)
現役女子高生の制服を着込んで興奮するような、そんな変態にはなりたくない。だが、こっちの世界じゃ天道は学校になんか通ってないわけだし、そう言う意味では元になるのか? まあ、そんなことはどうでもいいか。
(そこまでは理解したけどよ、じゃあ何か? 俺が盗まれたら二人共全裸で追っかけてきてくれるんだな?)
「……トオルの……ためなら」
「は、恥ずかしいですけど、先輩のためならやむなし……ですよね」
(俺が悪かった! 色々と物議を醸しだすので止めてください、お願いします)
次の瞬間、心の中で俺は神速の土下座を繰り出していた。今の世の中、謎の光先輩がなんとかしてくれるとはいえ、女の子二人に対して拐われたら裸で追っかけてこいなんて強要するとか、前代未聞……では無いかもしれないが、流石に問題すぎる。下手をするとこの作品自体の存亡があやう……今のメタ発言は忘れてくれ。
(そうだな、天道という前例もあるし、二人が心配してくれてるのはよくわかった。とりあえず従うよ)
そして俺は渋々と了承することにした。え、脱衣所とはいえ女湯に合法的に侵入できるんだから素直に喜べって? できるか! 俺は覗きとか、そういう行為は大っ嫌いなんだ。……そりゃ気にならないって言ったら嘘になるけどよ。
それに、先程からずっと天道の口元がニヤついてるのがやけに気になる。嫌味を言ってやったにも関わらず、崩れることのない彼女の笑みからは嫌な感じが漂っていて、手放しに喜べる状況でもないのだ。
でも、こんな状況の中で俺にも嬉しいことはあった。シャーリーが鼻歌を歌っているのだ。
これが普通の子なら、で? それがどうした? となるわけだが、今も彼女は感情を抑制されている。ディアインハイトの力で呪いの軽減はできているものの、微笑むぐらいが関の山で、喜びの表現なんて簡単にできないはずなのに、それを抑えて自然と漏れでるぐらい今の彼女の心はウキウキしているのだろう。よっぽど嬉しいんだろうな。
天道、もとい薙沙ちゃんの、元気だったりソウルの効いた歌声なんかが俺は大好きだけど、こういう澄んだ声も悪くない。願わくば、シャーリーの歌声を毎晩聞いて眠りたいなんて、そんな贅沢な気持ちにさせられる。
しかし、そんな幸せな時間はすぐに終わりを迎えてしまうのだった。そう、俺にとっての地獄の門が目の前へと迫ってきたのだ。
二人が歩みを止めたその先には、男と女と書かれたのれんの掛けられた入り口。当然普段の俺なら男の側を潜るのだが、二人の女性人は俺を抱えたまま当たり前のように、女と書かれた方へと歩き出す。
(あの、やっぱり俺、部屋に置いてきません?)
「男に二言は無いんですよ先輩」
(それなら俺は無機物で構わねぇよぉ!)
直前で決意が揺らぎ、叫び抵抗する俺のことなど無視する二人がのれんを潜り抜ける。そこには紳士にとっての神秘の楽園、乙女の脱衣所が広がっていた。
幸いというべきか、他に着替え中の女性がいなかったことに俺は安堵のため息を漏らす。しかし、当然のことながら俺に安息が訪れることはない。早速天道が上着を脱ぎ、シャツのボタンに手を掛け始めたのだ。
(はいそこ! 普通に脱ぎ始めない!)
「え? ここは脱衣所ですよ? 服を脱ぐのは当たり前じゃないですか。ふ~ん、先輩、私の裸期待しちゃってたりします? なんだ、ちゃんと女の子として見ててくれたんですね」
(いや、そういう問題ではなく)
「別に、先輩になら裸の一つや二つ見せても恥ずかしくなんて無いですよ?」
彼女が挑発をしているだけだというのはわかりきっているが、こういう状況で不利なのは俺だ。それに個人的にはやっぱり、女の子としての恥じらいを持ってほしい。なんだかデジャヴも感じるし。こういうのが近くにいると、エロいと嫌われるんじゃないかという感覚が馬鹿らしく思えてくるな。このままガン見してやってもいいんじゃないか?
「……ダメ」
とは言え、やはりシャーリーはそれを許してくれず、しっかりと視界を隠すようにケープで覆ってくる。掛ける瞬間、一瞬だけ垣間見えた彼女の脇がセクシーに見えた、と思ったことは内緒にしておこう。
なんて思っていると、シャーリーは引っ掛けたケープの紐で、柄を力一杯縛り付けてくる。どうやら今の思考はダダ漏れだったらしい……って苦しい、ギブギブ!
そんなやり取りが数秒続いたが照れ隠しに満足したらしく、シャーリーは苦しくない程度まで紐を緩めてくれた。
「ほら、シャーロットちゃんも照れてないで脱がないと」
「……照れて……ない……やめ……自分で脱げる」
視界が真っ暗でわからないが、どうやら天道は服を全部脱いだしたらしく、今度は俺で遊んでいたシャーリーの服を脱がしにかかったらしい。当然恥ずかしがり屋のシャーリーがそんなことを許すわけがなく、手を払いのける音が聞こえてから衣擦れの音が聞こえ始めた。
その間俺は二人がバスタオル一枚で立つ姿を想像してみる。別に妄想するぐらいならいい……よな? 実際に見てるわけじゃないし、見るつもりも無いんだし。
そんな想像に思いを馳せていると、突然柄を握られた。やばい! 妄想がバレたか!? と不安にかられたものの、特に言及は無く場所を移動されただけだった。コツンと接触した柄頭には硬い感触、そして生暖かさが伝わってきた。たぶん温泉入口のガラスに立てかけられたのだろう。
「こうやってガラス付近に置いておけば不審者が近づいて来てもすぐにわかりますし、これで安心ですね。それじゃあいきましょうかシャーロットちゃん」
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