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第ニ章 堕ちた歌姫
第43話 ハプニング
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(今日も収穫なしか)
「……そう……だね」
ベンチに腰を下ろしたシャーリーが俺と同時に深い溜め息を吐いた。
ベルシュローブを出発して三週間南へ南へと歩を進め、仲間を求めて二つの小さな町を経由し、水の都と呼ばれる町ここスルカンティーヌへと俺達はたどり着いていた。所々に流れる水路、そして木造の家々を見ていると不思議と心がぴょんぴょんしそうになる素敵な場所だ。
目の前では滝型の噴水をバックにジャグリングや皿回し等の大道芸が繰り広げられている。水の都の名前の通りこの街は水源が豊富だ。特にここ数年で発掘された温泉が街の象徴と言えるだろう。
「……温泉」
以前少しばかり説明したがこの世界におけるお風呂は贅沢品、嗜好品の類に分類されている。浴槽が完備されている宿は普通の宿より値段が上がり、その上位種にあたる温泉宿なんてのは必然的に更に値段が高くなる。
一通り宿を回ってみたが、ドラム缶風呂レベルで通常の風呂付き宿より高いっていう……ぶっちゃけボッタクリじゃないかと思えるような値段設定だった。要するにこの街の温泉は、富裕層狙いの娯楽施設というわけである。
金貨の入った袋を見つめながらシャーリーが寂しげな瞳をしている理由は言わなくてもわかるだろう。俺達にはそんな高級宿に泊まるような予算はないのだ。
ベルシュローブを旅立つ時にジェミニさんが選別にと結構な大金を渡してくれたのだが、すでにそれも底をつきかけている。この町に辿り着くまでもモンスター討伐や、ギルドの仕事を請け負ったりなどして、決して資金調達を怠ってきたつもりはないのだが、何故これ程までに切羽詰まっているのかというと……彼女がお風呂付きの宿に泊まるからである。
それを悪いと言うつもりはない。シャーリーも女性だし何と言っても彼女は王女だ。普段からそういう生活をしてきたのだろうし、習慣というものはそう簡単には変えられないのもわかっている。それは理解しているつもりなのだが、収支が合わない以上彼女にも我慢というものを覚えてもらわなくてはならない。
(温泉は諦めろ。それに、当分風呂付きの宿も控えたほうがいいんじゃないか?)
心を鬼にしてそう告げると、シャーリーの瞳には薄っすらと涙が浮かんでいた。
「……だって……トオルのまえ……綺麗な体で……いたい」
一歩間違えれば違う意味にもとれそうな言葉のチョイスと、泣き落としという戦法で彼女は俺の心を揺さぶってくる。しかし俺だって成長していないわけじゃない。
(シャーリーのその言葉、俺はとっても嬉しいよ)
「……それじゃ」
(だ・け・ど、袋の中身をもう一度よく見るんだ。現実は……非常なんだよ)
このぐらいの誘惑に負けるほど今の俺の精神力はやわじゃない。
そんな俺の対応が不服なのだろう、シャーリーは頬を少し膨らませながら俺に抗議の視線を向けてくる。その表情もまたかわいい……いやいやそうでなく。
(そんな顔しても駄目です)
「……トオル……冷たい」
その言葉を最後に、彼女はうつむき黙り込んでしまった。
冷たいという言葉が俺の心に深く付き刺さったが、事実は事実、現実は現実だ。それを無視して彼女を甘やかすわけにはいかない。それもまた相方である俺の使命。お風呂は削れても、ひもじい思いはさせたくないという俺なりの心遣いのつもりなのだ。
それにこの街の周りには水場が多く、水浴びぐらいなら簡単に行える。普通の町なら三十分ぐらい歩かなくてはならない場所にあったりするのに、ここは十分も歩けばたどり着ける。立地としてもかなり良い町なのである。
「……水浴びは……トオル覗く」
その意見に関しては無いとは言い切れないところが男としての悲しい性である。実際一度欲望に負けて試してみようと思ったことがあったのだが……シャーリーに一切隙が無くてな。見たら殺すという圧力に完全敗北し、断念したということがあった。
(の、覗かねえし)
「……そんなに……魅力無い?」
肯定すれば恥ずかしいと言い、否定をすれば魅力が無いと自分を卑下する。この娘はホント卑怯というかなんというか。……そこも可愛いところなんだが。
……可愛い可愛い言い過ぎだな俺。
まあそれも複雑な乙女心と言うやつなのだとは思うが。そもそもどもるっていうのは彼女が魅力的だからであって、それを素直に伝えてやりたいところなのだが……やめておこう、なんとなく生命の危機を感じる。
(シャーリー。別に君の体に魅力が無いから覗かないとかではなく、倫理としてな――)
生真面目に解説なんぞを始めてみると、それとほぼ同時にシャーリーがモジモジと足元をすり合わせはじめた。
(どした?)
「……お花摘み」
最近はこういった彼女の動きについても、少しずつだが理解を示せるようになってきた気がする。だからと言ってトイレか? なんて無粋な反応を示すのは紳士として憚られる行為だ。遠回りをし、知らないふりをすることも時には大切なのである。
……まあぶっちゃけると、それをやって失敗したんだよ。
最初の頃は部屋の中でもその……彼女のお小水の音を聞かないように注意してはいたのだ。だってしょうがないだろ。宿は基本一部屋だし、静かな夜とか薄い壁一つ隔ててるぐらいじゃ聞こえるんだよ……だから音を遮断したりして聞こえないように気は使っていたんだが、慣れっていうのは怖いものでだんだんと気にしなくなってしまってな。
ある時街中でお花摘みに行きたいと言ったシャーリーが俺を公衆トイレの外に置いていこうとして、つい言ってしまったんだ。俺だけじゃ盗まれる可能性があるし、それに音ぐらい気にしない……って。
今思えばあまりに軽率すぎる発言だ。あの時の自分を突き刺してやりたいぐらいである。トマトのように顔を真赤にし、バカバカと泣き声混じりに俺を叩くシャーリーの姿が今も忘れられない。
仮にも剣とは言え、大切な人の目の前で排泄行為をしろとかどんな羞恥プレイだよほんと。
幼女に告ったりとか、こういう言動とか、俺の本性って鬼畜なのかなあ。なんて一時期本気で悩んだ程である。
親しき仲にも礼儀あり、関係が近くなったとしても他人であることには変わりはない。大切な人だからこそ不快な気持ちにさせないようにデリカシーを忘れない。それを忘れてはいけないと、この出来事を通じて俺は心に深く刻み込んだのだ。
(ここで待ってるから行ってこいよ)
俺の言葉に頷いたシャーリーは、俺の柄頭をぽんと叩くと人混みの中へと消えていった。今のはインビジブル系の魔法の一種で、存在感を持ち主以外から消す魔法らしい。その場に物を置かなければならない場合の、盗難防止用魔法なんだそうな。
因みに、持ち主の体に触れている場合この魔法は発動しない。戦闘時の不意打ちなんかには使えないようセーフティがかかっている。しかしその分魔力コストも安い。魔力が少ない人にも扱えるとても優しい魔法なのだ。
もしこの魔法の存在を俺が知っていれば、先程語ったような悲劇は起きなかったのかもしれない。なんて思うこともあるけど、起きてしまったことは仕方がない。反省はしても、くよくよはしない。それが今の俺なのだ。
それにしても平和だな……こんな日が続いていると今の俺達の境遇が嘘のように思えてくる。
暖かい日の光にぼーっとしていると、突然柄に柔らかい感触が伝わってきた。
(ん、シャーリーはやか――)
だいぶ早かったがシャーリーがお花摘みから帰ってきたのだろうと思い、視線を動かそうとしたその時だった。柔らかい感触が力強く俺を握りしめると同時に、目の前の人影が勢い良く揺れ動いた。
突然の圧力に意識が揺さぶられる。それに負けじと気合をいれ直すと、視界がはっきりとしてきた。俺の目に映り込んできたのはボロ布を被った低身長の人間、手のひらの感触から察するにたぶん女性だろう。そしてこの視界の動きの速さ、彼女は全速力で街中を駆け抜けている。
しかし何故に俺なんかを持って逃げ……ちょっとまて、今の状況ってもしかしなくても最悪?
シャーリー以外の人間に掴まれ、その人影は俺を掴んだまま走り去る……つまりこれは。
(と、盗難!?)
「……そう……だね」
ベンチに腰を下ろしたシャーリーが俺と同時に深い溜め息を吐いた。
ベルシュローブを出発して三週間南へ南へと歩を進め、仲間を求めて二つの小さな町を経由し、水の都と呼ばれる町ここスルカンティーヌへと俺達はたどり着いていた。所々に流れる水路、そして木造の家々を見ていると不思議と心がぴょんぴょんしそうになる素敵な場所だ。
目の前では滝型の噴水をバックにジャグリングや皿回し等の大道芸が繰り広げられている。水の都の名前の通りこの街は水源が豊富だ。特にここ数年で発掘された温泉が街の象徴と言えるだろう。
「……温泉」
以前少しばかり説明したがこの世界におけるお風呂は贅沢品、嗜好品の類に分類されている。浴槽が完備されている宿は普通の宿より値段が上がり、その上位種にあたる温泉宿なんてのは必然的に更に値段が高くなる。
一通り宿を回ってみたが、ドラム缶風呂レベルで通常の風呂付き宿より高いっていう……ぶっちゃけボッタクリじゃないかと思えるような値段設定だった。要するにこの街の温泉は、富裕層狙いの娯楽施設というわけである。
金貨の入った袋を見つめながらシャーリーが寂しげな瞳をしている理由は言わなくてもわかるだろう。俺達にはそんな高級宿に泊まるような予算はないのだ。
ベルシュローブを旅立つ時にジェミニさんが選別にと結構な大金を渡してくれたのだが、すでにそれも底をつきかけている。この町に辿り着くまでもモンスター討伐や、ギルドの仕事を請け負ったりなどして、決して資金調達を怠ってきたつもりはないのだが、何故これ程までに切羽詰まっているのかというと……彼女がお風呂付きの宿に泊まるからである。
それを悪いと言うつもりはない。シャーリーも女性だし何と言っても彼女は王女だ。普段からそういう生活をしてきたのだろうし、習慣というものはそう簡単には変えられないのもわかっている。それは理解しているつもりなのだが、収支が合わない以上彼女にも我慢というものを覚えてもらわなくてはならない。
(温泉は諦めろ。それに、当分風呂付きの宿も控えたほうがいいんじゃないか?)
心を鬼にしてそう告げると、シャーリーの瞳には薄っすらと涙が浮かんでいた。
「……だって……トオルのまえ……綺麗な体で……いたい」
一歩間違えれば違う意味にもとれそうな言葉のチョイスと、泣き落としという戦法で彼女は俺の心を揺さぶってくる。しかし俺だって成長していないわけじゃない。
(シャーリーのその言葉、俺はとっても嬉しいよ)
「……それじゃ」
(だ・け・ど、袋の中身をもう一度よく見るんだ。現実は……非常なんだよ)
このぐらいの誘惑に負けるほど今の俺の精神力はやわじゃない。
そんな俺の対応が不服なのだろう、シャーリーは頬を少し膨らませながら俺に抗議の視線を向けてくる。その表情もまたかわいい……いやいやそうでなく。
(そんな顔しても駄目です)
「……トオル……冷たい」
その言葉を最後に、彼女はうつむき黙り込んでしまった。
冷たいという言葉が俺の心に深く付き刺さったが、事実は事実、現実は現実だ。それを無視して彼女を甘やかすわけにはいかない。それもまた相方である俺の使命。お風呂は削れても、ひもじい思いはさせたくないという俺なりの心遣いのつもりなのだ。
それにこの街の周りには水場が多く、水浴びぐらいなら簡単に行える。普通の町なら三十分ぐらい歩かなくてはならない場所にあったりするのに、ここは十分も歩けばたどり着ける。立地としてもかなり良い町なのである。
「……水浴びは……トオル覗く」
その意見に関しては無いとは言い切れないところが男としての悲しい性である。実際一度欲望に負けて試してみようと思ったことがあったのだが……シャーリーに一切隙が無くてな。見たら殺すという圧力に完全敗北し、断念したということがあった。
(の、覗かねえし)
「……そんなに……魅力無い?」
肯定すれば恥ずかしいと言い、否定をすれば魅力が無いと自分を卑下する。この娘はホント卑怯というかなんというか。……そこも可愛いところなんだが。
……可愛い可愛い言い過ぎだな俺。
まあそれも複雑な乙女心と言うやつなのだとは思うが。そもそもどもるっていうのは彼女が魅力的だからであって、それを素直に伝えてやりたいところなのだが……やめておこう、なんとなく生命の危機を感じる。
(シャーリー。別に君の体に魅力が無いから覗かないとかではなく、倫理としてな――)
生真面目に解説なんぞを始めてみると、それとほぼ同時にシャーリーがモジモジと足元をすり合わせはじめた。
(どした?)
「……お花摘み」
最近はこういった彼女の動きについても、少しずつだが理解を示せるようになってきた気がする。だからと言ってトイレか? なんて無粋な反応を示すのは紳士として憚られる行為だ。遠回りをし、知らないふりをすることも時には大切なのである。
……まあぶっちゃけると、それをやって失敗したんだよ。
最初の頃は部屋の中でもその……彼女のお小水の音を聞かないように注意してはいたのだ。だってしょうがないだろ。宿は基本一部屋だし、静かな夜とか薄い壁一つ隔ててるぐらいじゃ聞こえるんだよ……だから音を遮断したりして聞こえないように気は使っていたんだが、慣れっていうのは怖いものでだんだんと気にしなくなってしまってな。
ある時街中でお花摘みに行きたいと言ったシャーリーが俺を公衆トイレの外に置いていこうとして、つい言ってしまったんだ。俺だけじゃ盗まれる可能性があるし、それに音ぐらい気にしない……って。
今思えばあまりに軽率すぎる発言だ。あの時の自分を突き刺してやりたいぐらいである。トマトのように顔を真赤にし、バカバカと泣き声混じりに俺を叩くシャーリーの姿が今も忘れられない。
仮にも剣とは言え、大切な人の目の前で排泄行為をしろとかどんな羞恥プレイだよほんと。
幼女に告ったりとか、こういう言動とか、俺の本性って鬼畜なのかなあ。なんて一時期本気で悩んだ程である。
親しき仲にも礼儀あり、関係が近くなったとしても他人であることには変わりはない。大切な人だからこそ不快な気持ちにさせないようにデリカシーを忘れない。それを忘れてはいけないと、この出来事を通じて俺は心に深く刻み込んだのだ。
(ここで待ってるから行ってこいよ)
俺の言葉に頷いたシャーリーは、俺の柄頭をぽんと叩くと人混みの中へと消えていった。今のはインビジブル系の魔法の一種で、存在感を持ち主以外から消す魔法らしい。その場に物を置かなければならない場合の、盗難防止用魔法なんだそうな。
因みに、持ち主の体に触れている場合この魔法は発動しない。戦闘時の不意打ちなんかには使えないようセーフティがかかっている。しかしその分魔力コストも安い。魔力が少ない人にも扱えるとても優しい魔法なのだ。
もしこの魔法の存在を俺が知っていれば、先程語ったような悲劇は起きなかったのかもしれない。なんて思うこともあるけど、起きてしまったことは仕方がない。反省はしても、くよくよはしない。それが今の俺なのだ。
それにしても平和だな……こんな日が続いていると今の俺達の境遇が嘘のように思えてくる。
暖かい日の光にぼーっとしていると、突然柄に柔らかい感触が伝わってきた。
(ん、シャーリーはやか――)
だいぶ早かったがシャーリーがお花摘みから帰ってきたのだろうと思い、視線を動かそうとしたその時だった。柔らかい感触が力強く俺を握りしめると同時に、目の前の人影が勢い良く揺れ動いた。
突然の圧力に意識が揺さぶられる。それに負けじと気合をいれ直すと、視界がはっきりとしてきた。俺の目に映り込んできたのはボロ布を被った低身長の人間、手のひらの感触から察するにたぶん女性だろう。そしてこの視界の動きの速さ、彼女は全速力で街中を駆け抜けている。
しかし何故に俺なんかを持って逃げ……ちょっとまて、今の状況ってもしかしなくても最悪?
シャーリー以外の人間に掴まれ、その人影は俺を掴んだまま走り去る……つまりこれは。
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