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第十一章 証と絆
第510話 本物の魂
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(ヴァネッサさん! あんまり適当な事言わないでください! 俺が、その……みんなに対して、躊躇するようになるんで)
(うふふ、トオルくんは本当に純心ね~。でも、間違ってないのよ~。あの人は、そういう目的も含めて、私のこの体を作ったんだから~)
昔、どこかのラノベで読んだことのある、子種争奪戦を回避するため俺が彼女に反論すると、ヴァネッサさんは頬を赤らめ優しい笑顔を俺に向ける。
口では勝てないとわかっていても、引けない時が男にはあるわけで……それにしても、そういう目的とはどういう意味だろう? 何故、生物的な機能を、この無機物の体につけようと開発者は考えたのであろうか。
(神聖使者っていうのは~、意外と制約が多くてね。私は~、その~、短命だったのよ~。だから~、あの人も私を、どうにかして~、この世界に呼び戻したかったのだと思うのよね~)
(ヴァネッサさんの体を作ったのって……)
(えぇ、そうよ~。私の夫、アリオス・リィンバースよ~)
始祖の霊脈への道すがら、シャーリーやフィルから簡単に話は聞いていたが、まさかそんな理由があったなんて。
たぶん、アリオス王も寂しくて悔しかったのであろう。大切な人を失う悲しみは、俺にもわかるつもりだから。
(彼は、私を再現したかったみたいだけど、どうにも上手くいかなかったみたいでね。初めは人形、ホムンクルスのような実験をしていたらしいのだけれど、失敗の連続でね……そういうのってほら、賢者の石とか必要そうじゃない? 結局、臓器の再現、特に脳周りが上手くいかなかったらしくてね、魂を定着させても自我が保てなかったらしいのよ。それで、複雑な細胞を必要としない無機物に目をつけたとかなんとか。それに、武器の開発って名目のほうが、やっぱりやりやすかったー、みたいな話もしてたわ~。それに、魔法も万能じゃないもの。その人の脳の作りそのものをコピーして、流れる思考パターンまで再現するなんてことできないし、魂を定着させた時に、それが脳を含めて私であるか、なんてのはむずかしいんじゃないかしらね)
そうだよな。最愛の人と数年で死に別れるとか俺なら絶対に耐えられないだろうし、アリオスさんがそんな禁忌に手を出そうとした気持ちもわかる気がする。
けれども、人体製造なんてものは生態系を破壊する最もな要因な訳だし、もし成功していたのなら、俺をこんな体にした神が許してはいなかっただろう。
むしろ、こんな風には言いたくないけど、失敗作であるヴァネッサさんの体を俺に与えるとか、神様は俺に罰を与えようとでもしていたと言うのだろうか……
いや、流石にそれは考えすぎだな。怒ったとしても、あんな適当に自分本意な書き方をした俺が悪いんだろうから。
それに、脳と魂と記憶の問題は、彼女の言う通り難しいと思う。ヴァネッサさんの脳を再現し、記憶を正確に定着できたとしても、そこにいるのが彼の知っているヴァネッサさんとは限らない。
もしかしたら、あまりにも完璧すぎる脳が、魔力的に定着させたヴァネッサさんの魂と反発し、どちらが本物の彼女かわからなくなり、肉体と脳が暴走していたのが失敗の原因だったのかも。
確かに、魂という人格と記憶、それらが新しく出来た脳と合体した時、果たして本人足り得るのか。それはきっと、自分自身でもわからないのではないかと、そんな気がする。
だから、今ここにいるヴァネッサさんも、こうして考えている俺自身だって本物なのかと問われれば、それは誰にもわからないのだ。
それでも、一つ言えることがあるとすれば、俺はここにいて、俺が俺と信じるならば、それは俺自身なのだと。
(だから~、私の場合は難しいけど~、トオルくんの場合~、相手が人間なら~、いえ、生物なら~、彼の子供を宿すことだって夢じゃないのよね~)
「「「「「「「こ……ども」」」」」」」
等と、剣としての自分の生い立ちを真面目に語るヴァネッサさんに触発され、色々と考えては見たが、その隙を狙うかのように彼女は再び精の道へと歩み始める。
皆の聴きたい事を考えると、間違いなく結論としては正しいのだが……これで俺は、見た目が剣なだけの年相応な人間の男の子として、彼女達から見られるようになる訳だ。
それに、こんな夜道で騒ぐとか間違いなくご近所迷惑だから、こんな町のど真ん中でお前らはもるんじゃない!
たぶん、ヴァネッサさんのことだから、トオルくんの困ってる顔可愛い。とか思ってるんだろうけど、あー、もう、最悪だ最悪!
そんな中、思いがけない少女が一人で顔を真っ赤に染めている事に俺は気がつく。この話題を始めた元凶である、天道朝美その人であった。
そこでふと、ある過去の事を俺は思い出す。彼女と初めてシンクロした時に、白い液体を体が壊れるぐらい注がれたい! とか彼女は言っていたのだが……
(朝美さんや、もしかして、最初に俺とディアインハイトした時のあの言葉、思い出してたりする?)
恐る恐る問いかけた質問に、彼女の体が大きく震える。間違いない、ネタで言ったはずの言葉が現実味を帯び始めた事で、あいつ急に恥ずかしくなってるんだ。
そうだよな。見た目も心もサキュバスだけど、本当は奥手で、キスとかも一瞬ためらっちゃうぐらいの純粋な女の子だもんな。
「べ、べ、別に、な、なんでもないよ。先輩の白いパトスがどうのとか、もしかして妊娠してたりして~、とか、そ、そんなことオモッテナイヨ」
(そうね~、精神シンクロで妊娠する可能性があるとしたら、異種生物あたりに襲われて、彼らの行為から守るために、トオルくんの魔力で張ったバリアがうっかり着床しちゃった。みたいな。そのぐらい危険な状態でないと、そういうことはまず無いんじゃないかしら~)
片言になる朝美は、心配になるぐらい可愛かったが……この人はほんと、何を突然言い出すんだよ。
いや、マジで。
(ヴァネッサさん。その最悪は起きるかも知れませんけれど、起こさせるつもりはありませんから。朝美もシャーリーも皆も、これ以上絶対に傷物になんかさせません)
「先輩……」
多種多様な生物がいて、人間以上の大きさの魔物が存在するこの世界なら、何が起きても不思議じゃない。誰がいつ何処で、そういう危険な目にあっていたかなんて、俺が聞いていないだけで実際はわからないんだ。
それに、少しでも好意を持った異性に、無理やりされた経験なんて誰も話したくはないだろう。だから、言わなくてもいい。例え、どんな体でも構わない。それで俺が、彼女達を嫌いになるなんてこと、絶対にあり得ないんだから。
そして、これ以上は絶対に、俺の目の前でそんな事は起こさせない。そんな悲しみを、誰にも与えたくはないから。
(あくまでも、可能性の話よ。トオルくんは真面目で、そういう所、お姉さん本当に好き)
「とにかく、一度宿に帰りましょう。ここで話をしてても、埒が明かないわ」
「そ、そうですね。これ以上騒ぐと、近所迷惑になりそうですし」
時たま見せるヴァネッサさんの、妖艶で真剣な眼差しに小さく喉を鳴らすと、ため息を吐いたシャーリーが足早に宿へと向かい始める。
クルス姉の言う通り、三度に渡る彼女達の大声を聞いて家の窓から顔を覗かせる町人が増えているようだ。
「そうだ朝美、ヴァネッサと一緒にトオル、貸してあげる。後で返してもらうから、変なことするんじゃないわよ?」
「え? えっと、どういう心境の変化なのかな?」
「少し、一人で考えたいことがあるの。それに、私が専有してるのは不公平でしょ。いいんなら、リースかクルス辺りに――」
「借りる! 借ります! 先輩は丁寧に預からせていただきます!」
「そう、それじゃお願いね。ヴァネッサも、一緒になって手を出すんじゃないわよ」
(うふふ、大丈夫よ~)
そんな中、朝美を呼び止めると、俺を彼女に差し出すシャーリー。うなだれた表情と、不可解な彼女の行動に俺は、不安を募らせるのであった。
(うふふ、トオルくんは本当に純心ね~。でも、間違ってないのよ~。あの人は、そういう目的も含めて、私のこの体を作ったんだから~)
昔、どこかのラノベで読んだことのある、子種争奪戦を回避するため俺が彼女に反論すると、ヴァネッサさんは頬を赤らめ優しい笑顔を俺に向ける。
口では勝てないとわかっていても、引けない時が男にはあるわけで……それにしても、そういう目的とはどういう意味だろう? 何故、生物的な機能を、この無機物の体につけようと開発者は考えたのであろうか。
(神聖使者っていうのは~、意外と制約が多くてね。私は~、その~、短命だったのよ~。だから~、あの人も私を、どうにかして~、この世界に呼び戻したかったのだと思うのよね~)
(ヴァネッサさんの体を作ったのって……)
(えぇ、そうよ~。私の夫、アリオス・リィンバースよ~)
始祖の霊脈への道すがら、シャーリーやフィルから簡単に話は聞いていたが、まさかそんな理由があったなんて。
たぶん、アリオス王も寂しくて悔しかったのであろう。大切な人を失う悲しみは、俺にもわかるつもりだから。
(彼は、私を再現したかったみたいだけど、どうにも上手くいかなかったみたいでね。初めは人形、ホムンクルスのような実験をしていたらしいのだけれど、失敗の連続でね……そういうのってほら、賢者の石とか必要そうじゃない? 結局、臓器の再現、特に脳周りが上手くいかなかったらしくてね、魂を定着させても自我が保てなかったらしいのよ。それで、複雑な細胞を必要としない無機物に目をつけたとかなんとか。それに、武器の開発って名目のほうが、やっぱりやりやすかったー、みたいな話もしてたわ~。それに、魔法も万能じゃないもの。その人の脳の作りそのものをコピーして、流れる思考パターンまで再現するなんてことできないし、魂を定着させた時に、それが脳を含めて私であるか、なんてのはむずかしいんじゃないかしらね)
そうだよな。最愛の人と数年で死に別れるとか俺なら絶対に耐えられないだろうし、アリオスさんがそんな禁忌に手を出そうとした気持ちもわかる気がする。
けれども、人体製造なんてものは生態系を破壊する最もな要因な訳だし、もし成功していたのなら、俺をこんな体にした神が許してはいなかっただろう。
むしろ、こんな風には言いたくないけど、失敗作であるヴァネッサさんの体を俺に与えるとか、神様は俺に罰を与えようとでもしていたと言うのだろうか……
いや、流石にそれは考えすぎだな。怒ったとしても、あんな適当に自分本意な書き方をした俺が悪いんだろうから。
それに、脳と魂と記憶の問題は、彼女の言う通り難しいと思う。ヴァネッサさんの脳を再現し、記憶を正確に定着できたとしても、そこにいるのが彼の知っているヴァネッサさんとは限らない。
もしかしたら、あまりにも完璧すぎる脳が、魔力的に定着させたヴァネッサさんの魂と反発し、どちらが本物の彼女かわからなくなり、肉体と脳が暴走していたのが失敗の原因だったのかも。
確かに、魂という人格と記憶、それらが新しく出来た脳と合体した時、果たして本人足り得るのか。それはきっと、自分自身でもわからないのではないかと、そんな気がする。
だから、今ここにいるヴァネッサさんも、こうして考えている俺自身だって本物なのかと問われれば、それは誰にもわからないのだ。
それでも、一つ言えることがあるとすれば、俺はここにいて、俺が俺と信じるならば、それは俺自身なのだと。
(だから~、私の場合は難しいけど~、トオルくんの場合~、相手が人間なら~、いえ、生物なら~、彼の子供を宿すことだって夢じゃないのよね~)
「「「「「「「こ……ども」」」」」」」
等と、剣としての自分の生い立ちを真面目に語るヴァネッサさんに触発され、色々と考えては見たが、その隙を狙うかのように彼女は再び精の道へと歩み始める。
皆の聴きたい事を考えると、間違いなく結論としては正しいのだが……これで俺は、見た目が剣なだけの年相応な人間の男の子として、彼女達から見られるようになる訳だ。
それに、こんな夜道で騒ぐとか間違いなくご近所迷惑だから、こんな町のど真ん中でお前らはもるんじゃない!
たぶん、ヴァネッサさんのことだから、トオルくんの困ってる顔可愛い。とか思ってるんだろうけど、あー、もう、最悪だ最悪!
そんな中、思いがけない少女が一人で顔を真っ赤に染めている事に俺は気がつく。この話題を始めた元凶である、天道朝美その人であった。
そこでふと、ある過去の事を俺は思い出す。彼女と初めてシンクロした時に、白い液体を体が壊れるぐらい注がれたい! とか彼女は言っていたのだが……
(朝美さんや、もしかして、最初に俺とディアインハイトした時のあの言葉、思い出してたりする?)
恐る恐る問いかけた質問に、彼女の体が大きく震える。間違いない、ネタで言ったはずの言葉が現実味を帯び始めた事で、あいつ急に恥ずかしくなってるんだ。
そうだよな。見た目も心もサキュバスだけど、本当は奥手で、キスとかも一瞬ためらっちゃうぐらいの純粋な女の子だもんな。
「べ、べ、別に、な、なんでもないよ。先輩の白いパトスがどうのとか、もしかして妊娠してたりして~、とか、そ、そんなことオモッテナイヨ」
(そうね~、精神シンクロで妊娠する可能性があるとしたら、異種生物あたりに襲われて、彼らの行為から守るために、トオルくんの魔力で張ったバリアがうっかり着床しちゃった。みたいな。そのぐらい危険な状態でないと、そういうことはまず無いんじゃないかしら~)
片言になる朝美は、心配になるぐらい可愛かったが……この人はほんと、何を突然言い出すんだよ。
いや、マジで。
(ヴァネッサさん。その最悪は起きるかも知れませんけれど、起こさせるつもりはありませんから。朝美もシャーリーも皆も、これ以上絶対に傷物になんかさせません)
「先輩……」
多種多様な生物がいて、人間以上の大きさの魔物が存在するこの世界なら、何が起きても不思議じゃない。誰がいつ何処で、そういう危険な目にあっていたかなんて、俺が聞いていないだけで実際はわからないんだ。
それに、少しでも好意を持った異性に、無理やりされた経験なんて誰も話したくはないだろう。だから、言わなくてもいい。例え、どんな体でも構わない。それで俺が、彼女達を嫌いになるなんてこと、絶対にあり得ないんだから。
そして、これ以上は絶対に、俺の目の前でそんな事は起こさせない。そんな悲しみを、誰にも与えたくはないから。
(あくまでも、可能性の話よ。トオルくんは真面目で、そういう所、お姉さん本当に好き)
「とにかく、一度宿に帰りましょう。ここで話をしてても、埒が明かないわ」
「そ、そうですね。これ以上騒ぐと、近所迷惑になりそうですし」
時たま見せるヴァネッサさんの、妖艶で真剣な眼差しに小さく喉を鳴らすと、ため息を吐いたシャーリーが足早に宿へと向かい始める。
クルス姉の言う通り、三度に渡る彼女達の大声を聞いて家の窓から顔を覗かせる町人が増えているようだ。
「そうだ朝美、ヴァネッサと一緒にトオル、貸してあげる。後で返してもらうから、変なことするんじゃないわよ?」
「え? えっと、どういう心境の変化なのかな?」
「少し、一人で考えたいことがあるの。それに、私が専有してるのは不公平でしょ。いいんなら、リースかクルス辺りに――」
「借りる! 借ります! 先輩は丁寧に預からせていただきます!」
「そう、それじゃお願いね。ヴァネッサも、一緒になって手を出すんじゃないわよ」
(うふふ、大丈夫よ~)
そんな中、朝美を呼び止めると、俺を彼女に差し出すシャーリー。うなだれた表情と、不可解な彼女の行動に俺は、不安を募らせるのであった。
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