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第十一章 証と絆
第501話 慢心の果てに
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「我等と同じ魔族か。何故、女神共に付き従う」
「別に、付き従ってるわけじゃないかな~。それに、仲間を大切に出来ない奴と、同じ穴のムジナになったつもりはないし」
全身から闇の波動を放つ朝美に親近感を覚えた王は、彼女の境遇に異を唱える。
彼女の中にはサキュバスの特性も埋め込まれているが、朝美は俺と同じ人間。シャーリーに付き従っているわけでもなく、彼の発言をあっさりと否定する。仲間思いである彼女が彼の非道な行いを許せるはずもなく、巨大なオークの顔を見上げながら鋭い視線で睨みつけた。
俺が彼女と同じ人間というのは少々語弊があるような気もするが、向こうの世界では人間だったので大目に見てもらえると嬉しい。
「仲間? ふっ、くだらぬな。戦士は戦士らしく、誇り高く死ぬのが最高の名誉であろう。それを邪魔するのであれば、それこそが、彼らにとっての冒涜。そうは思わぬかね?」
「なるほど、弱肉強食って言葉が好きなやつには、やっぱりクズしかいないってわけだ」
武士道精神のようなことを惜しげもなく語るオークキングであったが、それを彼女が認めるはずもなく彼の思考を否定する。
「貴様、我を侮辱するつもりか?」
「違う違う。だって私、そこにいる一人じゃ何も出来ない男の子が好きなんだもん。あんたの言うこと認めたら、大好きな先輩のこと否定しなきゃいけないかんね」
しかし、彼女が王を否定するのは、どうにも俺が原因らしい。個々人における弱肉強食具合で言えば、ぶっちぎりで俺が最下位だろうからな。俺を基準に考えれば、オークキングの発言など認めるわけにはいかないって訳だ。
「奇妙な女だ」
「それ、私のこと侮辱してる?」
「この場に、我等オーク以外の男など、どこを見渡しても居ないではないか。あたかもそれを居るように語るお前は、愚か以外の何者でもない」
「あっそ。だったら、先輩のことで私を怒らせるのが如何に愚かか、あんたのその身に思い知らせてあげる!」
オーク達からすれば、ここにいるのは剣であり人間の男には決して見えないのであろう。それを理解しているのかいないのか、闇のオーラを増幅させながら俺を慕う元アイドルは地面を蹴る。
彼女の発言は間違いなく理不尽ではあったが、朝美はそういう女の子なのだから仕方がない。俺の事となると、本当に周りが見えなくなるからな。注意をした所で何が変わるわけでもなし、ここは彼女を見守るとしよう。
「正面から我に立ち向かうとは、愚か……グホォ!」
(……おいおい)
ヴァネッサさん達の推理が正しければ、セイクリッドの力を抑えた朝美の攻撃なら何の障害もなくダメージを与えられるはずではあったが、あまりに拍子抜けな状況に俺は唖然とする。
女神の力を手に入れた朝美のスピードはシャーリー並みに速いとは言え、直線的な動きにすら全く対処出来ないオークの王の姿に「冗談だろう?」と危うく投げかけたくなってしまった程だ。
もし、オークキングの強さが能力に依存したものなのであれば、ここからは朝美の独断場だろう。
「あら、本当にあっさりと。それじゃあこいつはどうかな!」
引き締まった豚顔に飛び膝蹴りを叩き込んだ朝美は、悪魔の羽で滞空すると左手から紫色の炎を放ち、キングの顔を焼き払う。
「グオォォォォ! 我の、我の顔がぁ!」
軽いやけどのように見えるが、皮膚の内側には激痛が走っているようで、彼は悶ながら自分の顔を両手でかきむしる。構えていた大剣も手放してしまい、戦いどころではもうなさそうだ。
「これは酷い……でも、私の攻撃が通じるってことは、セイクリッド意外なら本当に問題ないわけだ」
そして、真理へと辿り着いた朝美は、悪戯をする子供のような笑みを浮かべると俺達の方へと振り返る。
「カーラ! 先輩に良いとこ見せるなら、今がチャンスだよ!」
「!? いくわよ、リース!」
(はい! いきましょう、カーラさん!)
一人でも勝てそうな雰囲気ではあったが、セイクリッドでない二人を焚きつけるとはいかにも朝美らしく、彼女の言葉に乗ったカーラはリースともどもやる気満々でオークの腹をぶん殴る。彼女の攻撃も朝美同様不可思議な力場は起こらず、内臓をえぐられたキングはへこんだお腹を抱えながらうずくまってしまった。
「オラオラオラオラオラオラオラオラ!」
(ダラララダラララダラララダラララ!)
しかも、その一撃にとどまらず、どっかで聞いたことのあるような掛け声を上げながら両の拳でラッシュを叩き込むカーラ。リースもノリノリで彼女へ続き、弱い者いじめの構図に見えるが自業自得だろう。
そもそも、そんな感情を抱くぐらいにはキングの能力にがっかりしているんだろうな。
「カーラ! 打ち上げて!」
「オッケー!!」
白目を向いていくオークキングを眺めていると、彼の頭上に巨大な暗黒空間が浮かび上がる。それは、朝美が作り上げた物で、彼女の指示通りに黒い空間へとカーラはキングを打ち上げる。
「心に宿りし我が闇よ、輪廻邂逅の戒めと共にその楔を解き放たん。奈落へ堕ちろ! デッドエンドフォール!!」
腹部にアッパーを打ち込まれ、空へと舞うオークの巨体が天井に張り巡らされる暗黒地帯へと辿り着く直前、朝美が詠唱とともに両腕を振り下ろすと、黒い空間から同じ色をしたレーザーがオークキングの全身へと降り注ぐ。
そのまま地面へと叩きつけられた彼は、口から泡を吹きながら完全に沈黙した。
凄まじい破壊力だとは思うが、詠唱の内容が完璧に悪役だな。
「ふぅ……拍子抜けだな―。まぁ、苦戦するよりは良いけどね。そのほうが、先輩も安心するだろうし」
地面へと着地した朝美が、サキュバスの変身を解きながらそんな言葉を口にする。あまりにあっけないキングの能力に落胆する気持ちもあったが、彼女の言う通り安全安心に越したことはない。
ギリギリの戦いを経験しすぎた事で、俺の感覚も麻痺しはじめてしまったようだ。
「別に、付き従ってるわけじゃないかな~。それに、仲間を大切に出来ない奴と、同じ穴のムジナになったつもりはないし」
全身から闇の波動を放つ朝美に親近感を覚えた王は、彼女の境遇に異を唱える。
彼女の中にはサキュバスの特性も埋め込まれているが、朝美は俺と同じ人間。シャーリーに付き従っているわけでもなく、彼の発言をあっさりと否定する。仲間思いである彼女が彼の非道な行いを許せるはずもなく、巨大なオークの顔を見上げながら鋭い視線で睨みつけた。
俺が彼女と同じ人間というのは少々語弊があるような気もするが、向こうの世界では人間だったので大目に見てもらえると嬉しい。
「仲間? ふっ、くだらぬな。戦士は戦士らしく、誇り高く死ぬのが最高の名誉であろう。それを邪魔するのであれば、それこそが、彼らにとっての冒涜。そうは思わぬかね?」
「なるほど、弱肉強食って言葉が好きなやつには、やっぱりクズしかいないってわけだ」
武士道精神のようなことを惜しげもなく語るオークキングであったが、それを彼女が認めるはずもなく彼の思考を否定する。
「貴様、我を侮辱するつもりか?」
「違う違う。だって私、そこにいる一人じゃ何も出来ない男の子が好きなんだもん。あんたの言うこと認めたら、大好きな先輩のこと否定しなきゃいけないかんね」
しかし、彼女が王を否定するのは、どうにも俺が原因らしい。個々人における弱肉強食具合で言えば、ぶっちぎりで俺が最下位だろうからな。俺を基準に考えれば、オークキングの発言など認めるわけにはいかないって訳だ。
「奇妙な女だ」
「それ、私のこと侮辱してる?」
「この場に、我等オーク以外の男など、どこを見渡しても居ないではないか。あたかもそれを居るように語るお前は、愚か以外の何者でもない」
「あっそ。だったら、先輩のことで私を怒らせるのが如何に愚かか、あんたのその身に思い知らせてあげる!」
オーク達からすれば、ここにいるのは剣であり人間の男には決して見えないのであろう。それを理解しているのかいないのか、闇のオーラを増幅させながら俺を慕う元アイドルは地面を蹴る。
彼女の発言は間違いなく理不尽ではあったが、朝美はそういう女の子なのだから仕方がない。俺の事となると、本当に周りが見えなくなるからな。注意をした所で何が変わるわけでもなし、ここは彼女を見守るとしよう。
「正面から我に立ち向かうとは、愚か……グホォ!」
(……おいおい)
ヴァネッサさん達の推理が正しければ、セイクリッドの力を抑えた朝美の攻撃なら何の障害もなくダメージを与えられるはずではあったが、あまりに拍子抜けな状況に俺は唖然とする。
女神の力を手に入れた朝美のスピードはシャーリー並みに速いとは言え、直線的な動きにすら全く対処出来ないオークの王の姿に「冗談だろう?」と危うく投げかけたくなってしまった程だ。
もし、オークキングの強さが能力に依存したものなのであれば、ここからは朝美の独断場だろう。
「あら、本当にあっさりと。それじゃあこいつはどうかな!」
引き締まった豚顔に飛び膝蹴りを叩き込んだ朝美は、悪魔の羽で滞空すると左手から紫色の炎を放ち、キングの顔を焼き払う。
「グオォォォォ! 我の、我の顔がぁ!」
軽いやけどのように見えるが、皮膚の内側には激痛が走っているようで、彼は悶ながら自分の顔を両手でかきむしる。構えていた大剣も手放してしまい、戦いどころではもうなさそうだ。
「これは酷い……でも、私の攻撃が通じるってことは、セイクリッド意外なら本当に問題ないわけだ」
そして、真理へと辿り着いた朝美は、悪戯をする子供のような笑みを浮かべると俺達の方へと振り返る。
「カーラ! 先輩に良いとこ見せるなら、今がチャンスだよ!」
「!? いくわよ、リース!」
(はい! いきましょう、カーラさん!)
一人でも勝てそうな雰囲気ではあったが、セイクリッドでない二人を焚きつけるとはいかにも朝美らしく、彼女の言葉に乗ったカーラはリースともどもやる気満々でオークの腹をぶん殴る。彼女の攻撃も朝美同様不可思議な力場は起こらず、内臓をえぐられたキングはへこんだお腹を抱えながらうずくまってしまった。
「オラオラオラオラオラオラオラオラ!」
(ダラララダラララダラララダラララ!)
しかも、その一撃にとどまらず、どっかで聞いたことのあるような掛け声を上げながら両の拳でラッシュを叩き込むカーラ。リースもノリノリで彼女へ続き、弱い者いじめの構図に見えるが自業自得だろう。
そもそも、そんな感情を抱くぐらいにはキングの能力にがっかりしているんだろうな。
「カーラ! 打ち上げて!」
「オッケー!!」
白目を向いていくオークキングを眺めていると、彼の頭上に巨大な暗黒空間が浮かび上がる。それは、朝美が作り上げた物で、彼女の指示通りに黒い空間へとカーラはキングを打ち上げる。
「心に宿りし我が闇よ、輪廻邂逅の戒めと共にその楔を解き放たん。奈落へ堕ちろ! デッドエンドフォール!!」
腹部にアッパーを打ち込まれ、空へと舞うオークの巨体が天井に張り巡らされる暗黒地帯へと辿り着く直前、朝美が詠唱とともに両腕を振り下ろすと、黒い空間から同じ色をしたレーザーがオークキングの全身へと降り注ぐ。
そのまま地面へと叩きつけられた彼は、口から泡を吹きながら完全に沈黙した。
凄まじい破壊力だとは思うが、詠唱の内容が完璧に悪役だな。
「ふぅ……拍子抜けだな―。まぁ、苦戦するよりは良いけどね。そのほうが、先輩も安心するだろうし」
地面へと着地した朝美が、サキュバスの変身を解きながらそんな言葉を口にする。あまりにあっけないキングの能力に落胆する気持ちもあったが、彼女の言う通り安全安心に越したことはない。
ギリギリの戦いを経験しすぎた事で、俺の感覚も麻痺しはじめてしまったようだ。
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