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第十一章 証と絆
第497話 美しき女神達の浄化
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「そう言えばママ、靴が破れてますけど、足の方は大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫よ。これはもう、使い物にならないけどね」
「そうですか。ママの足が無事で、良かったです」
リースが鼻をひくつかせると、シャーリーの履いている左足のブーツの一部が溶けていることに俺も気がつく。毒液に足を取られた時に、靴の裏から側面にかけて腐食してしまったのだろう。幸い、彼女の足には届いていないようで、穴から見える白い靴下は無事のようだ。
「それじゃあ、久しぶりにヘルヴォルさんから貰ったこれで、靴でも作りますかね~」
美しい彼女の足がどろどろに溶けていなかったことに安堵すると、スマホのような物を取り出した朝美が黒い液晶へとペンを走らせる。
「確かそれ、シンジも持ってたわね。なんでも、便利な魔法のアイテムだとか言ってたけど」
「ん。この杖も、作ってもらった」
「転生者の皆様に渡している、サポートアイテムの一つですね。トオル様にはその、不手際で渡せなかった物ですが」
それは、転生者が必ずもらう描いたものを実体化する道具なのだが、クルス姉の言うように転生の仕方が異質だった俺には手渡されていない。この体で何を作れるのかという話ではあるが、聞いた時の不公平感は今でも残っていたりする。
ただ、俺に渡されるはずであった端末はクルス姉が持っているようで、お姉ちゃんが喜ぶならそれでいいかという弟心が湧いたり湧かなかったり。
「では、その間に浄化を済ませるとしようかの」
「えぇ、そうしましょう」
とまぁ、その話はともかく、今すぐに進めないのであれば俺達に出来ることをやろう。
「光よ集え、我が力となりて、穢されし大地に安息を与えよ」
シャーリーが俺を地面へと突き刺し鈴の音が鳴るように言葉を紡ぐと、大地より漏れ入る光がドス黒い緑の液を浄化していく。
「大地の子等よ、内に眠りし息吹の力を貸し、同胞たちにやすらぎを与えたもう」
「精霊よ、女神スクルドの名において、邪悪なる力を浄化せん」
フィルやクルス姉も彼女に続くように詠唱を始めると、光の渦が大地を包み色とりどりの草花が地面を覆い尽くす。女神本来の力に魔力を放出しながらも見惚れてしまうが、クルス姉の場合スクルドという名前を使わないと精霊たちには伝わらないんだろうな。
「お兄ちゃん、余計なこと考えない」
(あぁ、ごめん)
珍しくメイベルに怒られてしまったし、余計なことは考えないでやるべきことに集中しよう。
それから十数分後、女神達の浄化が終わると動物の鳴き声が辺り一帯に木霊する。安らかに揺れ動く木々や花に、走り回る小動物達がまるで俺達に感謝しているようなそんな気がしてくる。
向こうの世界に居た時は感じた事も無かったけど、自然の中にいるってこんなにも清々しいものなんだな。そう考えると、むやみやたらと機械化したがる人間は、地球からすれば悪なのかも知れない。経済のために自然を破壊し、利便性のためと囁き利権を貪る。まるで世界は人間のものだと……やめよう、こんな事を考えていても気分が悪くなるだけだ。
俺は今いるこの世界で、やれる事をやるしかないのだから。
「はい! シャーロットの靴完成したけど、そっちも終わったみたいだね」
「えぇ、これでこの辺りは大丈夫だと思う」
(そうね~、後は、洞窟に巣食う魔物次第ってところかしら~)
軽く息を吐くシャーリーが地面から俺を引き抜くと、皮のブーツを持った朝美が彼女へと近づいてくる。森が綺麗になったとは言え、この先にいる魔物の種類によっては再びこの場所も危険に晒されかねない。シン達の依頼が最優先だが、そちらにも十分に気を配らないと。
「ありがとうアサミ。……これって、魔力付与?」
シャーリーが受け取ったブーツには、星のように瞬くコーティングが施されており訝しげに彼女は首をひねる。
「うん! なんかできそうだったから、光の力で覆ってみたんだけど」
「ふぅ……そっちに関しては、お礼なんかしないわよ」
「良いって良いって、思いつきでやっただけだし」
どうやら、ブーツを作る過程で光の魔力を注いだらしく、普通の靴よりも耐久性が上がっているらしい。朝美は謙遜しているが、素直に感謝を伝えられないのもシャーリーらしいのだろう。
口ではあんな風に言っているが、履き心地を確かめる仕草の中に小さな笑みがこぼれ落ちているからな。ライバルなのはわかるけど、認め合える所は認め合ってほしいものだ。
と、こちらの二人はともかく、先程から廃屋を見つめ続けるクルス姉が気になる。いったい彼女は、何を気にしているのだろうか。
(どうかしたか、クルス姉?)
「いえ……この家、破壊してしまった方がよろしいんですかね? 魔物の気配は感じないのですが、このままにしておくと、いずれまた魔物や盗賊の住処として利用されるのではないかと思いまして」
「盗賊か……確かに、そういう奴らに見つかったら、格好の餌食になるかも。その場合、リレメンテが危なくなるかもね」
「そうね。町の負担を考えれば、破壊しておく方が良いかも知れない」
確かに、人里から離れた廃屋は、魔物や盗賊にとって絶好の根城と言えるだろう。俺達の世界でも、虫や動物が住み着くなんてよくある話だからな。
人様の家ではあるものの、そういう意味では取り壊しておくに越したことはないのだろう。特に、魔神が住み着いていたこんな場所では、そのまま住めるような環境でもないだろうしな。なればこそ、再び魔物の住処にされぬよう破壊してしまう方が良いのかも知れない。
それよりも俺は、カーラが見せた嫌悪感の塊のような表情のほうが気になってしまっている。盗賊という言葉に込められた憎悪の念、彼女の過去に何があったのか、今の俺には推し量れそうに無かった。
「であれば、我に任せるが良い」
カーラに視線を送る中、フィルの魔力が増大すると彼女の槍が光となりて縦横無尽の軌跡を描く。細切れにされた廃屋が地面の上へとなだらかに並ぶと、彼女の放つ突きが瓦礫の山を塵へと変えた。
「うむ……少し、やりすぎてしまったかの?」
少々地面がえぐれてしまったが、木々に一切傷をつけずこれだけの事を行うのは素直に凄い事だと思う。
(そうね~、動物の気配が、無くなったかしら~)
「むぅ……彼らには、悪いことをしたかの」
ただ、動物たちにとっては恐怖の対象と感じたようで、散り散りになって逃げてしまったらしい。俺達が居なくなれば皆安心して戻ってくるのだろうけど、平和に暮らす彼らにとっては刺激が強すぎたようだ。
「とにかく、ここまでの規模となると、洞窟に巣食った魔物というのも気をつけないといけないかも知れないわね。その時は、今の調子で頼むわよフィル」
「ええっと、シャーロットさん? フィル様が本気を出したら、洞窟が無くなってしまうと思うのですが……」
「あら、それもそうね」
「……シャーロットの真面目な冗談とか、初めて聞いた気がする」
気を落とすフィルを見かね、冗談で場を和ませようとするシャーリー。朝美やクルス姉も驚いているようだが、正直俺が一番衝撃を受けている。
不器用ながらも皆に溶け込もうとする王女様。そんな彼女の姿に俺は、自然と笑みを浮かべていた。
「とにかく、洞窟へと急ぎましょう。私達にはまだ、やらなければならないことが残っているみたいだから」
朝美の作った新しい靴を履き慣らしながら、森の奥へとシャーリーは進んでいく。彼女の後ろへ続く仲間たちと共に、俺達は洞窟の入り口へと辿り着いた。
「ええ、大丈夫よ。これはもう、使い物にならないけどね」
「そうですか。ママの足が無事で、良かったです」
リースが鼻をひくつかせると、シャーリーの履いている左足のブーツの一部が溶けていることに俺も気がつく。毒液に足を取られた時に、靴の裏から側面にかけて腐食してしまったのだろう。幸い、彼女の足には届いていないようで、穴から見える白い靴下は無事のようだ。
「それじゃあ、久しぶりにヘルヴォルさんから貰ったこれで、靴でも作りますかね~」
美しい彼女の足がどろどろに溶けていなかったことに安堵すると、スマホのような物を取り出した朝美が黒い液晶へとペンを走らせる。
「確かそれ、シンジも持ってたわね。なんでも、便利な魔法のアイテムだとか言ってたけど」
「ん。この杖も、作ってもらった」
「転生者の皆様に渡している、サポートアイテムの一つですね。トオル様にはその、不手際で渡せなかった物ですが」
それは、転生者が必ずもらう描いたものを実体化する道具なのだが、クルス姉の言うように転生の仕方が異質だった俺には手渡されていない。この体で何を作れるのかという話ではあるが、聞いた時の不公平感は今でも残っていたりする。
ただ、俺に渡されるはずであった端末はクルス姉が持っているようで、お姉ちゃんが喜ぶならそれでいいかという弟心が湧いたり湧かなかったり。
「では、その間に浄化を済ませるとしようかの」
「えぇ、そうしましょう」
とまぁ、その話はともかく、今すぐに進めないのであれば俺達に出来ることをやろう。
「光よ集え、我が力となりて、穢されし大地に安息を与えよ」
シャーリーが俺を地面へと突き刺し鈴の音が鳴るように言葉を紡ぐと、大地より漏れ入る光がドス黒い緑の液を浄化していく。
「大地の子等よ、内に眠りし息吹の力を貸し、同胞たちにやすらぎを与えたもう」
「精霊よ、女神スクルドの名において、邪悪なる力を浄化せん」
フィルやクルス姉も彼女に続くように詠唱を始めると、光の渦が大地を包み色とりどりの草花が地面を覆い尽くす。女神本来の力に魔力を放出しながらも見惚れてしまうが、クルス姉の場合スクルドという名前を使わないと精霊たちには伝わらないんだろうな。
「お兄ちゃん、余計なこと考えない」
(あぁ、ごめん)
珍しくメイベルに怒られてしまったし、余計なことは考えないでやるべきことに集中しよう。
それから十数分後、女神達の浄化が終わると動物の鳴き声が辺り一帯に木霊する。安らかに揺れ動く木々や花に、走り回る小動物達がまるで俺達に感謝しているようなそんな気がしてくる。
向こうの世界に居た時は感じた事も無かったけど、自然の中にいるってこんなにも清々しいものなんだな。そう考えると、むやみやたらと機械化したがる人間は、地球からすれば悪なのかも知れない。経済のために自然を破壊し、利便性のためと囁き利権を貪る。まるで世界は人間のものだと……やめよう、こんな事を考えていても気分が悪くなるだけだ。
俺は今いるこの世界で、やれる事をやるしかないのだから。
「はい! シャーロットの靴完成したけど、そっちも終わったみたいだね」
「えぇ、これでこの辺りは大丈夫だと思う」
(そうね~、後は、洞窟に巣食う魔物次第ってところかしら~)
軽く息を吐くシャーリーが地面から俺を引き抜くと、皮のブーツを持った朝美が彼女へと近づいてくる。森が綺麗になったとは言え、この先にいる魔物の種類によっては再びこの場所も危険に晒されかねない。シン達の依頼が最優先だが、そちらにも十分に気を配らないと。
「ありがとうアサミ。……これって、魔力付与?」
シャーリーが受け取ったブーツには、星のように瞬くコーティングが施されており訝しげに彼女は首をひねる。
「うん! なんかできそうだったから、光の力で覆ってみたんだけど」
「ふぅ……そっちに関しては、お礼なんかしないわよ」
「良いって良いって、思いつきでやっただけだし」
どうやら、ブーツを作る過程で光の魔力を注いだらしく、普通の靴よりも耐久性が上がっているらしい。朝美は謙遜しているが、素直に感謝を伝えられないのもシャーリーらしいのだろう。
口ではあんな風に言っているが、履き心地を確かめる仕草の中に小さな笑みがこぼれ落ちているからな。ライバルなのはわかるけど、認め合える所は認め合ってほしいものだ。
と、こちらの二人はともかく、先程から廃屋を見つめ続けるクルス姉が気になる。いったい彼女は、何を気にしているのだろうか。
(どうかしたか、クルス姉?)
「いえ……この家、破壊してしまった方がよろしいんですかね? 魔物の気配は感じないのですが、このままにしておくと、いずれまた魔物や盗賊の住処として利用されるのではないかと思いまして」
「盗賊か……確かに、そういう奴らに見つかったら、格好の餌食になるかも。その場合、リレメンテが危なくなるかもね」
「そうね。町の負担を考えれば、破壊しておく方が良いかも知れない」
確かに、人里から離れた廃屋は、魔物や盗賊にとって絶好の根城と言えるだろう。俺達の世界でも、虫や動物が住み着くなんてよくある話だからな。
人様の家ではあるものの、そういう意味では取り壊しておくに越したことはないのだろう。特に、魔神が住み着いていたこんな場所では、そのまま住めるような環境でもないだろうしな。なればこそ、再び魔物の住処にされぬよう破壊してしまう方が良いのかも知れない。
それよりも俺は、カーラが見せた嫌悪感の塊のような表情のほうが気になってしまっている。盗賊という言葉に込められた憎悪の念、彼女の過去に何があったのか、今の俺には推し量れそうに無かった。
「であれば、我に任せるが良い」
カーラに視線を送る中、フィルの魔力が増大すると彼女の槍が光となりて縦横無尽の軌跡を描く。細切れにされた廃屋が地面の上へとなだらかに並ぶと、彼女の放つ突きが瓦礫の山を塵へと変えた。
「うむ……少し、やりすぎてしまったかの?」
少々地面がえぐれてしまったが、木々に一切傷をつけずこれだけの事を行うのは素直に凄い事だと思う。
(そうね~、動物の気配が、無くなったかしら~)
「むぅ……彼らには、悪いことをしたかの」
ただ、動物たちにとっては恐怖の対象と感じたようで、散り散りになって逃げてしまったらしい。俺達が居なくなれば皆安心して戻ってくるのだろうけど、平和に暮らす彼らにとっては刺激が強すぎたようだ。
「とにかく、ここまでの規模となると、洞窟に巣食った魔物というのも気をつけないといけないかも知れないわね。その時は、今の調子で頼むわよフィル」
「ええっと、シャーロットさん? フィル様が本気を出したら、洞窟が無くなってしまうと思うのですが……」
「あら、それもそうね」
「……シャーロットの真面目な冗談とか、初めて聞いた気がする」
気を落とすフィルを見かね、冗談で場を和ませようとするシャーリー。朝美やクルス姉も驚いているようだが、正直俺が一番衝撃を受けている。
不器用ながらも皆に溶け込もうとする王女様。そんな彼女の姿に俺は、自然と笑みを浮かべていた。
「とにかく、洞窟へと急ぎましょう。私達にはまだ、やらなければならないことが残っているみたいだから」
朝美の作った新しい靴を履き慣らしながら、森の奥へとシャーリーは進んでいく。彼女の後ろへ続く仲間たちと共に、俺達は洞窟の入り口へと辿り着いた。
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